JPH0774538B2 - 建築物の二重壁構造 - Google Patents

建築物の二重壁構造

Info

Publication number
JPH0774538B2
JPH0774538B2 JP16925992A JP16925992A JPH0774538B2 JP H0774538 B2 JPH0774538 B2 JP H0774538B2 JP 16925992 A JP16925992 A JP 16925992A JP 16925992 A JP16925992 A JP 16925992A JP H0774538 B2 JPH0774538 B2 JP H0774538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
hardware
mounting
metal
exterior material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16925992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0610470A (ja
Inventor
洋行 小里
忠孝 松岡
浩 原島
Original Assignee
ヤシマ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤシマ工業株式会社 filed Critical ヤシマ工業株式会社
Priority to JP16925992A priority Critical patent/JPH0774538B2/ja
Publication of JPH0610470A publication Critical patent/JPH0610470A/ja
Publication of JPH0774538B2 publication Critical patent/JPH0774538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルやマンション等の
建築物のメンテナンスを容易に実行することが出来る建
築物の二重壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物に付随する各種の付帯設備
(給排水、電気・電話線、空調、ダクト等)は、建築物
の美観を損ねないように躯体に埋設することが広く行な
われていた。
【0003】従って、建築物のメンテナンスに際して、
これ等の付帯設備を補修する場合には、建築物の躯体を
壊して付帯設備を修復又は交換する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、建
築物の躯体を壊すことによって、工事が長期化・煩雑化
するばかりか、工事期間中は付帯設備を使用することが
出来ず、用途的に不便を来すという不都合があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、建築物のメン
テナンスにおける付帯設備の補修工事を簡略化すること
が可能な建築物の二重壁構造を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、建築物
(1)の躯体(2)の外周面に下地材(5)を固着し、
前記下地材上に複数の金物取付部位(AP)を上下左右
方向に所定の間隔をおいて設定し、係止片(7a)が形
成された第1の取付金物(7)を前記各金物取付部位に
それぞれ取り付け、これら第1の取付金物にそれぞれ第
2の取付金物(9)を遊動自在に設け、上下に隣接する
金物取付部位間に外装材(13)を、前記躯体との間に
設備設置空間(20)を形成する形で、かつ当該外装材
の上部が上側の金物取付部位における第2の取付金物に
固定されると共に、当該外装材の下部に装着された第3
の取付金物(10)が下側の金物取付部位における第1
の取付金物の係止片に係合する形で開閉自在に取り付
け、更に、前記設備設置空間に付帯設備(21)を配設
して構成される。
【0007】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発
明は図面上の記載に限定拘束されるものではない。この
ことは、「特許請求の範囲」及び「作用」の欄について
も同様である。
【0008】
【作用】上記した構成により、本発明は、建築物(1)
に付随する付帯設備(21)の補修に際しては、外装材
(13)が開放され、設備設置空間(20)に配設され
た付帯設備の点検動作及び補修動作が行なわれるように
作用する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は本発明による建築物の二重壁構造の
一実施例を示す垂直断面図、図2は図1の水平断面図、
図3は図1に示す二重壁構造が適用された建築物の一例
を示す斜視図、図4は図1に示す二重壁構造を構成する
金物組立体を示す斜視図である。
【0011】建築物1は、図3に示すように、コンクリ
ート等からなる躯体2を有しており、躯体2の外周面に
は、図1及び図2に示すように、H形鋼5がボルト4に
よって固定された形で取り付けられている。H形鋼5上
には複数の金物取付部位APが上下左右方向に所定の間
隔をおいて設定されており、各金物取付部位APにはそ
れぞれ金物組立体6が取り付けられている。
【0012】この金物組立体6は、図4に示すように、
第1の取付金物7、第2の取付金物9及び第3の取付金
物10から構成されている。即ち、H形鋼5上の各金物
取付部位APには、図1及び図2に示すように、第1の
取付金物7がボルト11によって固着されており、第1
の取付金物7の下部には丸孔7bが穿設されている。丸
孔7bにはリング12が遊嵌されており、第1の取付金
物7の下方には第2の取付金物9が、その上部に穿設さ
れた丸孔9aに前記リング12が遊嵌された形で遊動自
在に支持されている。また、第1の取付金物7には係止
片7aが形成されており、係止片7aには第3の取付金
物10が嵌入係合している。
【0013】ところで、上下に隣接する金物取付部位A
P、AP’間には、図1に示すように、外装材13が取
り付けられているが、外装材13の上部が上側の金物取
付部位APにおける第2の取付金物9にボルト15によ
って固定されていると共に、外装材13の下部が下側の
金物取付部位AP’における第3の取付金物10にボル
ト16によって固定されている。また、躯体2と外装材
13との間には、図1及び図2に示すように、所定の厚
さT1の設備設置空間20が形成されており、設備設置
空間20にはパイプ保持具22がボルト23、25によ
って躯体2に固定された形で設けられている。パイプ保
持具22にはパイプ26が、図2紙面と直角な方向に配
設された形で保持されており、パイプ26内には、給排
水、電気・電話線、空調、ダクト等の各種の付帯設備2
1が格納されている。更に、隣接する外装材13、1
3’間の目地には、図1に示すように、バックアップ材
17とシーリング材19が充填されている。
【0014】建築物1は以上のような構成を有するの
で、建築物1は、美観に優れると共に、断熱性に優れ
る。即ち、建築物1に付随する各種の付帯設備21は、
既に述べたように、躯体2と外装材13との間の設備設
置空間20に納められているので、付帯設備21によっ
て建築物1の外観を損ねるようなことはない。また、該
設備設置空間20に存在する空気が良好な断熱材となる
ので、建築物1の断熱・保温効果が向上する。
【0015】また、建築物1の竣工後何年か経過した時
点でそのメンテナンスを行なう際には、まず、外装材1
3の目地に充填されたバックアップ材17及びシーリン
グ材19を除去する。次に、外装材13を持ち上げて、
外装材13の下部に固定された第3の取付金物10が第
1の取付金物7の係止片7aから外れた状態とする。す
ると、外装材13の下部は、それまでの嵌入係合状態が
解除されて自由となる。そこで、外装材13の下部を手
前に引く。すると、外装材13はその上端部付近を軸と
して回転する形で開放される。
【0016】この際、外装材13の上部はリング12を
介して遊動自在に支持されているので、外装材13が上
記のように回転しても、外装材13に無理な力が生じて
破損につながるようなことはなく、外装材13の開放作
業は支障なく円滑に行なわれる。
【0017】こうして、外装材13が開放されたところ
で、その内部、即ち躯体2及び各種の付帯設備21の劣
化や異常の有無を点検し、補修すべき箇所を補修する。
この際、付帯設備21は、既に述べたように、躯体2と
外装材13との間の設備設置空間20に配設されている
ので、躯体2に埋設されている従来の建築物と比べて、
点検動作及び補修動作が容易となり、所要時間も短縮さ
れる。
【0018】なお、付帯設備21の増設が必要な場合で
も、同様の手順で該増設工事を簡便に実行することが出
来る。また、外装材13を取り替えることによって、建
築物1の外観イメージを大幅に変更することも可能であ
る。
【0019】なお、上述の実施例においては、下地材と
してH形鋼5を用いた場合について説明したが、本発明
ではH形鋼5以外のものを下地材として用いることも勿
論可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
建築物1の躯体2の外周面にH形鋼5等の下地材を固着
し、前記下地材上に複数の金物取付部位APを上下左右
方向に所定の間隔をおいて設定し、係止片7aが形成さ
れた第1の取付金物7を前記各金物取付部位APにそれ
ぞれ取り付け、これら第1の取付金物7にそれぞれ第2
の取付金物9を遊動自在に設け、上下に隣接する金物取
付部位AP間に外装材13を、前記躯体2との間に設備
設置空間20を形成する形で、かつ当該外装材13の上
部が上側の金物取付部位APにおける第2の取付金物9
に固定されると共に、当該外装材13の下部に装着され
た第3の取付金物10が下側の金物取付部位APにおけ
る第1の取付金物7の係止片7aに係合する形で開閉自
在に取り付け、更に、前記設備設置空間20に付帯設備
21を配設して構成したので、建築物1に付随する付帯
設備21を補修する際には、外装材13を開放し、設備
設置空間20に配設された付帯設備21の点検動作及び
補修動作を行なうことが出来ることから、建築物1のメ
ンテナンスにおける付帯設備21の補修・増設工事を簡
略化することが可能となり、耐久性に優れた建築物1を
提供することが出来る。
【0021】また、躯体2と外装材13との間に設備設
置空間20が形成されており、その中に付帯設備21が
収納されているので、美観及び断熱性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建築物の二重壁構造の一実施例を
示す垂直断面図である。
【図2】図1の水平断面図である。
【図3】図1に示す二重壁構造が適用された建築物の一
例を示す斜視図である。
【図4】図1に示す二重壁構造を構成する金物組立体を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1……建築物 2……躯体 5……下地材(H形鋼) 7……第1の取付金物 7a……係止片 9……第2の取付金物 10……第3の取付金物 13……外装材 20……設備設置空間 21……付帯設備 AP……金物取付部位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物(1)の躯体(2)の外周面に下
    地材(5)を固着し、 前記下地材上に複数の金物取付部位(AP)を上下左右
    方向に所定の間隔をおいて設定し、 係止片(7a)が形成された第1の取付金物(7)を前
    記各金物取付部位にそれぞれ取り付け、 これら第1の取付金物にそれぞれ第2の取付金物(9)
    を遊動自在に設け、 上下に隣接する金物取付部位間に外装材(13)を、前
    記躯体との間に設備設置空間(20)を形成する形で、
    かつ当該外装材の上部が上側の金物取付部位における第
    2の取付金物に固定されると共に、当該外装材の下部に
    装着された第3の取付金物(10)が下側の金物取付部
    位における第1の取付金物の係止片に係合する形で開閉
    自在に取り付け、 更に、前記設備設置空間に付帯設備(21)を配設して
    構成した建築物の二重壁構造。
JP16925992A 1992-06-26 1992-06-26 建築物の二重壁構造 Expired - Fee Related JPH0774538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16925992A JPH0774538B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 建築物の二重壁構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16925992A JPH0774538B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 建築物の二重壁構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0610470A JPH0610470A (ja) 1994-01-18
JPH0774538B2 true JPH0774538B2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=15883194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16925992A Expired - Fee Related JPH0774538B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 建築物の二重壁構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0774538B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10852040B2 (en) 2015-07-23 2020-12-01 Korea Institute Of Machinery & Materials Linear expander and cryogenic refrigeration system including the same
JP6431876B2 (ja) * 2016-07-14 2018-11-28 株式会社日本陶業 外壁パネルを固定するための固定金物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0610470A (ja) 1994-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4653238A (en) Cylindrically modular above-ground housing units
JPH0774538B2 (ja) 建築物の二重壁構造
JP2007277962A (ja) 仮設住宅及び該仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法
JP3142315B2 (ja) ユニット建物におけるカプセルユニット相互の接続方法
JP2843531B2 (ja) カーテンウォールユニットの取付構造およびこのカーテンウォールユニットを支持する方立および無目の接合構造
JPH0233530Y2 (ja)
JPH09328818A (ja) 建物ユニット及びユニット建物
JPS5830946Y2 (ja) 取替サツシ用アンカ−構造
JP2008057228A (ja) 耐火被覆構造
JP2933852B2 (ja) 窓の改装方法
JP2533989Y2 (ja) 船体居住区の防熱装置
JPH02112545A (ja) Alc壁パネルの取付構造
JPH0753629Y2 (ja) 埋設型防災具格納箱
JP4458308B2 (ja) 増築用基礎構造
JP3153276B2 (ja) 外壁の構築方法
JPS5935705Y2 (ja) 鋼製土台へのモルタル被覆装置
JP2886414B2 (ja) 建物及び建物の改装方法
JPS636351Y2 (ja)
JP4453490B2 (ja) 鉄骨構造物の外壁形成方法
JP3503808B2 (ja) サッシ
JP3075631B2 (ja) 床下収納庫と建物床との接続構造およびその接続方法
JP2886418B2 (ja) 建物及び建物の改装方法
JPS58189428A (ja) 鉄蓋高さ調節装置
JPH08158536A (ja) 外壁パネル及び外壁構造
JPH0853920A (ja) 既設壁の改修用胴縁及び既設壁の改修構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees