JPH0753629Y2 - 埋設型防災具格納箱 - Google Patents

埋設型防災具格納箱

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JPH0753629Y2
JPH0753629Y2 JP2123389U JP2123389U JPH0753629Y2 JP H0753629 Y2 JPH0753629 Y2 JP H0753629Y2 JP 2123389 U JP2123389 U JP 2123389U JP 2123389 U JP2123389 U JP 2123389U JP H0753629 Y2 JPH0753629 Y2 JP H0753629Y2
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disaster prevention
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維 前田
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城田鉄工株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は避難梯子装置や消火栓装置等の埋設型防災具格
納箱の改良に係り、床や壁等の構造物内への取付並びに
取付け後の格納箱内の取替補修等を容易に行なえるよう
にした埋設型防災具格納箱に関するものである。
(従来の技術) マンシヨンやホテル等の高層建築物に於いては、火災等
の緊急時に上・下階間の避難路を確保するための避難梯
子装置や消火栓装置が、建物の床や壁等の構造物内に多
数埋込み配設されている。第2図は床埋込型の避難梯子
装置の一例を示すものであり、ベランダや廊下の床内に
折畳み梯子等の防災具格納箱Aを埋込み設置し、その内
部に折畳み梯子等の避難具Bを収納すると共に、緊急時
には上蓋C及び下蓋Dを開放して臨難具Bを伸長させ、
上・下階間に避難用通路を形成するよう構成されている
(特公昭53−27600号)。
而して、前記防災具格納箱Aを床内へ埋込み設置するに
際しては、通常所謂直付け工法、後付け工法又は枠付け
工法の何れかが採用されている。
前記直付け工法は、床のコンクリートを打設する前に防
災具格納箱Aを床内に配設し、格納箱の外箱に固着した
支持金具を鉄筋等へ溶接することにより格納箱Aを支持
固定したあと、格納箱Aそのものを型枠の一部としてコ
ンクリートの打設を行なうものである。
又、前記後付け工法は、予かじめ床に格納箱Aを嵌挿し
得る大きさの穴を形成しておき、床を形成するコンクリ
ートの硬化後に格納箱Aを穴内へ挿着して支持金具を介
して鉄筋等へ支持固定したあと、格納箱Aとコンクリー
ト床との間隙へモルタル等を充填して取付け仕上げを行
なうものである。
更に、前記枠付け工法は第3図に示す如く、コンクリー
トの打設前に鋼板製の枠体Eを床F内へ配設し、支持金
具Gを介してこれを鉄筋H等へ固設する。その後コンク
リートモルタルを打設し、モルタルの硬化後にセツトボ
ルトJによつて格納箱Aを枠体Eへ締付け固定するもの
である。
(考案が解決しようとする課題) しかし、従来の埋込型防災具格納箱Aには、取付け設置
に関連して解決すべき問題が多く残されている。
例えば、格納箱Aを前記直付け工法により床や壁等の構
造物内へ取付けた場合には、格納箱Aそのものの補修を
簡単に行なえないという問題がある。即ち、格納箱Aを
取替える様な場合にはコンクリートの削りを行なう必要
があるうえ、削つた後のコンクリート構造物の補修に著
しく手数がかかることになる。
また、前記「後付け工法」により格納箱Aを構造物内へ
取付けた場合には、取付け後の構造物の補修(モルタル
の充填やコーキング等)に手数がかかり過ぎるという問
題がある。
更に、第三の「枠付け工法」により格納箱Aをコンクリ
ート構造物内へ取付けた場合には、枠体Eが少しでもコ
ンクリートの打設により歪むと、格納箱Aの挿着が著し
く困難になるうえ、格納箱の挿着を容易にするために、
枠体Eとの間隙G′を大きくすると、格納箱Aが“ガタ
ツキ”易くなつて堅固に構造物内へ固設することが困難
となる。
また、仮りに枠体Eに歪が発生しなくとも、枠体Eに対
してセツトボルトJが点接触することにより格納箱Aが
枠体Eへ固定されているため、所謂格納箱Aの固定力が
極めて小さく、簡単に“ガタツキ”を生ずることにな
る。
更に、「枠付け工法」にあつては、枠体Eの取付けと格
納箱Aの取付けとを個別に行なうため、格納箱の取付作
業工程が複数になり、取付費の削減を計り難いという難
点がある。
本考案は、従前の避難梯子装置や消火栓設備の埋込型防
災具格納箱に於ける上述の如き問題を解決せんとするも
のであり、直付けが可能であつて、しかも格納箱の取替
え等が簡単に行え、そのうえ極めて簡単に且つ堅固に構
造物内へ取付け支持できるようにした埋設型防災具格納
箱を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、複数の雌ねじ孔7aを壁板1aに有し、床や壁等
の構造物11内へ支持固定される外枠体1と;該外枠体1
内へ引き出し可能に挿着され、外枠体1の雌ねじ孔7aに
合致するボルト挿通孔2bを壁板2aに有し、且つ内部に防
災具6を収納すると共に開口部3に蓋体4が取付けられ
る内枠体2と;内枠体2の内方よりボルト挿通孔2bを通
って前記雌ねじ孔7a内へ螺挿され、外枠体1と内枠体2
とを固着する締込ボルト9とを考案の基本構成とするも
のである。
(作用) 外枠体1と内枠体2とは雌ねじ孔7a内へ螺挿した締込ボ
ルト9により一体化され、内枠体2は外枠体1へ堅固に
固定される。
構造物内への埋設取付けに際して、コンクリートモルタ
ルの流し込みによつて外枠体1に圧力荷重がかかつて
も、枠体そのものが外枠体2との二重壁構造となつてい
るため、外枠体1は外圧に十分に耐えることが出来、歪
みは殆んど無視し得る程度となる。
締込みボルトを弛めることにより外枠体1と内枠体2と
は解離され、内枠体2は外枠体1から容易に外部へ引出
し得る。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図は、本考案に係る埋設型防災具格納箱を床埋込型
避難梯子装置に適用した場合を示す断面図である。図に
於いて、1は外枠体、2は内枠体、3は枠体の開口部、
4は蓋体(4aは上蓋、4bは下蓋)、5はアンカー、6は
内枠体2内に収納した折畳み梯子等の防災具である。
前記外枠体1はステンレス鋼板を折曲げ加工して四角形
の筒状に形成されており、その壁板1aには複数個の長ナ
ツト7が外方へ向けて突設されている。即ち、長ナツト
7は、その雌ねじ孔7aが壁板1aを貫通し且つ外枠体1の
内壁面が平面状となる形態で壁板1aの外面側に溶接され
ている。
前記内枠体2は、鋼板等により前記外枠体1内へ挿着可
能な外形寸法に形成されており、その上端部には断面
「状の鍔縁1bが形成されている。また、内枠体2の壁板
2aには、該内枠体2を外枠体1内へ挿着した場合に前記
長ナツトの雌ねじ孔7aと対向する位置にボルト挿通孔2b
が穿設されており、ワツシヤ8を介設して締付ボルト9
を雌ねじ孔7aへ締込むことにより、外枠体1と内枠体2
とが堅固に一体化される。更に、当該内枠体2の内壁面
には防災具6の支持部材10が固設されており、且つその
上・下開口部3には、上蓋4a及び下蓋4bが開閉並びに着
脱自在に取付けられている。
尚、第1図には示されていないが、上蓋4a及び下蓋4bを
連動的に開閉する必要のある場合には、両者を連結する
リンク機構やリンク機構の支持部材等が、前記内枠体2
及び上・下蓋4a・4bに配設されることは勿論である。
次に、本考案に係る埋設型防災具格納箱の取付けについ
て説明する。
格納箱の取付けに際しては、先ず外枠体1の長ナツト7
へ適宜の長さのアンカー5をねじ込み、該アンカー5を
床や壁等の構造物11を形成する鉄筋12へ溶接することに
より、外枠体1を構造物(床)11内の所定位置へ支持固
定する。
次に、外枠体1内へ内枠体2を挿入し、ワツシヤー8を
介設してボルト9を長ナツト7内へ締込み、内枠体2を
外枠体1へ固定する。その後、内枠体2へ上蓋4a及び下
蓋4bを取付け、更にその内部へ所定の防災具(折畳梯
子)6を格納したあと上・下蓋4a・4bを閉鎖し、最後に
コンクリート打設時の汚損防止のための所謂養生を施
す。
尚、コンクリートの打設は、通常の「直付け」の場合と
同要領で行なわれ、その後に防水並びに表面仕上げ等が
行なわれる。
又、本実施例では内枠体2の取付けに続いて、上・下蓋
体4a・4b及び防災具6の取付を同時に行なうようにして
いるが、上・下蓋体4a・4b及び防災具6の取付けを別個
に行なつても良いことは勿論である。
更に、前記実施例では床面に埋設する避難梯子装置用の
防災具格納箱について述べたが、建物の壁等の構造物内
へ埋設する消火栓装置用の防災具格納箱の場合には、前
記外枠体1及び内枠体2が夫々前面開放形の枠体となる
点を除けば、その他の点は避難装置用の防災具格納箱の
場合と全く同じてある。
(考案の効果) 本考案に於いては、鋼板製の外枠体1と内枠体2とを分
解可能に組合せ、締込ボルト9により両者を一体化する
構成としている為、締込ボルト9により一体化した外枠
体1及び内枠体2を構造物内11へ配設し、所謂直付け工
法によってこれを構造物11へ支持固定した場合には、直
付け工法による取付けにも拘わらず、締込ボルト9を弛
めることにより、内枠体2を容易に外枠体1から引き外
すことができ、格納箱の交換や補修が極めて容易に行な
える。
また、外枠体1と内枠体2とを組付けた状態でコンクリ
ート打設前の構造物11内へ支持固定できるため、コンク
リートの打設時には多少外枠体1にコンクリートモルタ
ルの圧力荷重がかかつても、従前の「外枠工法」の様に
外枠体1が歪んで内枠体2が挿入不可能になる様な事故
は、皆無となる。
更に、本考案に於いては内枠体2がボルト9によつて堅
固に外枠体1へ固着され、従前の「外枠工法」によつて
取付けた格納箱の様に、簡単に内枠体2が“ガタツク”
ことが無い。
そのうえ、本考案の格納箱では直付け工法が適用できる
ため「後付け工法」の場合の様に床の補修が全く不要と
なるうえ、上蓋4aや下蓋4b及び格納すべき防災具6等の
セツトを外枠体1及び内枠体2のセツトと同時に行なう
ことが可能となり、取付作業費や補修作業費の大幅な削
減が可能となる。
本考案は上述の通り優れた実用的効用を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る埋設型防災具格納箱の一実施例を
示す縦断面図である。 第2図は従前の床埋込型避難梯子装置の使用状態を示す
縦断面図である。 第3図は従前の「枠付け工法」により取付けた格納箱の
一例を示すものである。 1……外枠体 2……内枠体 3……枠体開口部 4……蓋体 6……防災具 7a……雌ねじ孔 9……締込ボルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の雌ねじ孔(7a)を壁板(1a)に有
    し、床や壁等の構造物(11)内へ支持固定される外枠体
    (1)と;該外枠体(1)内へ引き出し可能に挿着さ
    れ、外枠体(1)の雌ねじ孔(7a)に合致するボルト挿
    通孔(2b)を壁板(2a)に有し、且つ内部に防災具
    (6)を収納すると共に開口部(3)に蓋体(4)が取
    付けられる内枠体(2)と;内枠体(2)の内方よりボ
    ルト挿通孔(2b)を通って前記雌ねじ孔(7a)内へ螺挿
    され、外枠体(1)と内枠体(2)とを固着する締込ボ
    ルト(9)とから成る埋設型防災具格納箱。
  2. 【請求項2】外枠体(1)及び内枠体(2)を、上方及
    び下方が開口した床に埋設する筒状の枠体とした請求項
    (1)に記載の埋設型防災具格納箱。
JP2123389U 1989-02-23 1989-02-23 埋設型防災具格納箱 Expired - Lifetime JPH0753629Y2 (ja)

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