JP6431876B2 - 外壁パネルを固定するための固定金物 - Google Patents
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大型タイルからなる外壁パネルの固定方法として、外壁パネルの裏面に2本の平行の溝を縦方向に形成し、この縦方向の溝を挟み込むように掛止する爪を備えた金具を取り付け、この金具を建築物の躯体壁面に配置したレールに取り付ける方法が行われている。
そして、サイドピースに設けた爪を外壁パネルの溝に引っかけた状態でボルトを締め付けることにより、ボルトの締め付け力で溝どうしの間を挟み込んで金具を固定する。
(1)金具はボルトの締め付け力によって固定するが、外壁パネルは気温の変化や日射により膨張・収縮する。この膨張・収縮によって、外壁パネルに対するボルトの締め付け力が低下し、金具がずれてしまうおそれがある。
(2)金具は外壁パネルの下端を支持していないため、金具がずれてしまうと外壁パネルが躯体壁面から脱落してしまうおそれがある。
(3)ボルトの締め付け力によって固定するため、締め付けトルクの管理が必要となる。
(4)金具がセンターピースと二つのサイドピースをボルトで一体とするものであり、部材点数が多くなってしまう。
本願の第2発明は、第1発明の固定金物において、前記上固定金物および前記下固定金物は、前記上固定金物または前記下固定金物から前記外壁パネルの内部へ貫通するボルトと、前記外壁パネルの内部にて前記ボルトと螺合するナットと、によって前記外壁パネルに固定することを特徴とする、固定金物を提供する。
本願の第3発明は、第2発明の固定金物において、前記ナットは、前記外壁パネルの上部から下部に亘って設ける板状の部材であり、前記上固定金物および前記下固定金物と同時に結合することを特徴とする、固定金物を提供する。
(1)本発明の固定金物は、ボルトとナットにより外壁パネルの背面に固定するため、外壁パネルが膨張・収縮しても、ずれたり外壁パネルが脱落したりすることがない。
(2)下固定金物により外壁パネルの下端を支持しているため、外壁パネルの重量を下固定金物で受けることができる。
(3)ボルトの締め付けトルクの管理が不要である。
(4)上固定金物と下固定金物はそれぞれ独立した一体物であるため、部材点数が少なくてすむ。
<1>固定金物の構成。
本発明の固定金物1は外壁パネルPの背面に固定し、躯体壁面Wに設置したレール2に係合または掛止することで、外壁パネルPを躯体壁面Wに沿って配置するものである(図1)。
外壁パネルPは、テラコッタタイルなどの中空部P1や空間を持つ窯業系、金属製、樹脂製、木質製などのパネルである。
固定金物1には外壁パネルPの上端に取り付ける上固定金物11と、下端に取り付ける下固定金物12と、を有する。
レール2は、躯体壁面Wにアンカーボルト31によって固定したアングル32の水平面の上面に固定ボルト33によって固定する。
上固定金物11は、1枚の鋼板を切断・折曲して形成したものである。
上固定金物11は、レール固定面111がレール2に接した状態でリベット112により回動自在にレール2に取り付ける。
上固定金物11のレール固定面111にはボルト孔113を形成し(図2)、ボルト孔113と外壁パネルPを背面から中空部P1に向けて貫通する上固定ボルト114と、中空部P1に配置した上固定ナット115を螺合して、上固定金物11を外壁パネルPに固定する。
上固定金物11を上固定ボルト114と上固定ナット115により外壁パネルPの背面に固定するため、外壁パネルPが膨張・収縮しても、ずれたりに外壁パネルPが脱落したりすることがない。また、上固定ボルト114は容易に緊結することができ、締め付けトルクの管理も不要である。
ボルト孔113は長孔とし、上固定ボルト114が上下動できる程度に上固定ナット115と螺合する。これにより、上固定金物11を固定した外壁パネルPが面内方向に対して所定の挙動が確保され、地震時などの層間変位に追従することができる。
また、上固定ナット115を中空部P1の幅に合わせた角ナット状とすることで、上固定ナット115が中空部P1内で供回りすることなく、確実に螺合することができる。
下固定金物12は、上固定金物11と同様、1枚の鋼板を切断・切曲して構成したものである。
下固定金物12は、外壁パネルPの背面に固定する固定部121と、固定部121の両側辺から立設する一対の垂直部122と、を有する。
垂直部122にはレール2の断面形状に合わせて切り欠いたレール掛止部123を形成し、下固定金物12はレール2に掛止する。
下固定金物12の固定部121にはボルト孔124を形成し(図2)、ボルト孔124と外壁パネルPを背面から中空部P1に向けて貫通する下固定ボルト125と、中空部P1に配置した下固定ナット126を螺合して、下固定金物12を外壁パネルPに固定する。
下固定金物12を下固定ボルト125と下固定ナット126により外壁パネルPの背面に固定するため、外壁パネルPが膨張・収縮しても、ずれたり外壁パネルPが脱落したりすることがない。また、下固定ボルト125の締め付けトルクの管理も不要である。
ボルト孔124は長孔とし、下固定ボルト125が上下動できる程度に下固定ナット126と螺合する。これにより、下固定金物12を固定した外壁パネルPが面内方向に対して所定の挙動が確保され、地震時などの層間変形に追従することができる。
また、下固定ナット126を中空部P1の幅に合わせた角ナット状とすることで、下固定ナット126が中空部P1内で供回りすることなく、確実に螺合することができる。
下固定金物12の固定部121には、下辺から垂直部122とは逆方向に突設するパネル支持片127を形成する。
パネル支持片127は、下固定金物12を外壁パネルPに取り付けた際に外壁パネルPの下端を支持する。
これにより、外壁パネルPの重量は下固定金物12のパネル支持片127からレール掛止部123を経由してレール2に伝達する。
レール2により外壁パネルPの重量を受けるため、上固定金物11やリベット112に外壁パネルPの重量が作用せず、上固定金物11やリベット112の径を小さくすることができる。
外壁パネルPの上端に取り付けた上固定金物11は、リベット112によりレール2に回動自在に取り付けられている。
そして、外壁パネルPの下端に取り付けた下固定金物12は、レール掛止部123をレール2に掛止しているため、面内方向は下方を除き自在に移動できる。
このため、地震時などの層間変形に追従することができる。
上固定金物11と下固定金物12はそれぞれ独立した一体物であり、上固定ボルト114と下固定ボルト125、上固定ナット115と下固定ナット126は同一のものを用いることができるため、部材点数が少なくてすむ。
<1>固定ナットの一体化。
実施例1においては、上固定金物11および下固定金物12の固定にはそれぞれ上固定ナット115、下固定ナット126を用いたが、外壁パネルPの中空部P1が上下に連続している場合には、上固定ナット115と下固定ナット126を一体に中空部P1内で一体に繋いだ固定パネル13を用いても良い(図3)。
固定パネル13は長尺の板体であり、中空部P1に上下に亘って配置する。
固定パネル13を用いることにより、上固定金物11と下固定金物12が固定パネル13と一体となって外壁パネルPを支持し、万が一、外壁パネルPが破断した場合であっても、外壁パネルPが脱落することがない。
11 上固定金物
111 レール固定面
112 リベット
113 ボルト孔
114 上固定ボルト
115 上固定ナット
12 下固定金物
121 固定部
122 垂直部
123 レール掛止部
124 ボルト孔
125 下固定ボルト
126 下固定ナット
127 パネル支持片
13 固定パネル
2 レール
31 アンカーボルト
32 アングル
33 固定ボルト
Claims (3)
- 建築物の躯体壁面に外壁パネルを固定するための固定金物であって、
前記壁面に設置するレールにリベットを介して係合する上固定金物と、前記レールに掛止する下固定金物と、からなり、
前記上固定金物は、前記リベットを回転軸として前記壁面と平行に回動自在に前記レールに係合し、
前記下固定金物は、前記外壁パネルの背面に固定する固定部と、前記固定部の両側辺から立設する一対の垂直部と、を有し、
前記垂直部は、前記レールの断面形状に合わせて切り欠いたレール掛止部を有し、
前記固定部は、下辺から前記垂部とは逆方向に突設した、前記外壁パネルの下端を支持するパネル支持片を有することを特徴とする、固定金物。 - 請求項1に記載の固定金物において、
前記上固定金物および前記下固定金物は、前記上固定金物または前記下固定金物から前記外壁パネルの内部へ貫通するボルトと、前記外壁パネルの内部にて前記ボルトと螺合するナットと、によって前記外壁パネルに固定することを特徴とする、固定金物。 - 請求項2に記載の固定金物において、
前記ナットは、前記外壁パネルの上部から下部に亘って設ける板状の部材であり、前記上固定金物および前記下固定金物と同時に結合することを特徴とする、固定金物。
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