JP3075631B2 - 床下収納庫と建物床との接続構造およびその接続方法 - Google Patents

床下収納庫と建物床との接続構造およびその接続方法

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JP3075631B2
JP3075631B2 JP04071288A JP7128892A JP3075631B2 JP 3075631 B2 JP3075631 B2 JP 3075631B2 JP 04071288 A JP04071288 A JP 04071288A JP 7128892 A JP7128892 A JP 7128892A JP 3075631 B2 JP3075631 B2 JP 3075631B2
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勝文 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半地下式の収納
庫等の床下収納庫に関し、さらに詳しくは、その収納庫
を設置する際の収納庫開口部と、その上方の床開口部と
の接続部の構造およびその接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】床下収納庫の設置の手順としては、住宅
の台所などの床下となる場所に収納庫本体を埋設し、こ
の後に建物の大引工事,根太工事および床開口部周縁の
補強根太による補強ならびに床板工事を行った後に、収
納庫本体の開口部と床開口部とを筒形状の枠板などを用
いて連結するといった施工手順が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、床下収納庫
は、台所などの床施工図から床開口部の位置を読み取っ
て、その床開口部に収納庫開口部が一致するように設置
するわけであるが、その床下収納庫の設置作業は土木作
業者が施工し、また、その上方の床の施工は大工職人が
行うのが通常で、その二つの工事を異なる作業者が行う
ことから、収納庫開口部と床開口部との位置ずれが生じ
易い。
【0004】そのような位置ずれが生じたときには、
床開口部の位置を変更する、床下収納庫の設置位置を
変更する、といった対策が考えられるが、そのの対処
方によれば、床材の板割りの目地と床開口部の蓋の目地
が揃わなくなってしまい、見栄えが悪くなる。一方、
の対処方によると、床施工を行う大工職人が、収納庫を
一度掘り起こして、その設置位置を変更して、収納庫開
口部と床開口部との位置を合わせた後、再度収納庫を埋
め戻すといった、非常に手間な作業が必要となる。しか
も、収納庫の位置変更を行った際に、作業者がうっかり
して収納庫のアンカーボルトを止め忘れた場合には、住
宅完成後に、収納庫が土圧によってせり上がって、床を
押し上げる等の危険が及ぶこともある。
【0005】そこで、以上の問題を解消するために、従
来、床開口部と収納庫開口部との連結に筒状の可撓性シ
ートを用いることで、その二つの開口部の位置のずれを
吸収しようとする技術が開示されている(例えば実公昭
63−28264号公報)。ところが、この技術による
と、連結部に皺が寄って見栄えが悪いばかりでなく、可
撓性シートであることから、強度・耐久性の面における
問題もある。
【0006】なお、この他の接続構造としては、例えば
実公平1−11877号公報などがあるが、この公報の
ものは、収納庫開口部と床開口部との上下方向における
ずれのみを解消できるもので、特に問題となる横方向の
ずれには対応できない。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、設置した収納庫開口
部と床開口部との位置関係にずれがあっても、そのずれ
を吸収することが可能が接続構造およびその接続構造の
施工手順を提供することにある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の目的を達成する
ために、本発明の接続構造では、実施例に対応する図1
に示すように、床開口部11の周縁に配置された補強根
太13・・13の内周面に沿って設けられた受け桟3と、
この受け桟3の内方に上端部が差し込まれて、その受け
桟3に固着された筒状の接続用枠板4と、この接続用枠
板4の下端部に固着されたフランジ形状の接続枠5を設
けている。そして、その接続枠5の内寸法を収納庫開口
部2の有効寸法よりも小さく、かつ、外寸法をその開口
部有効寸法よりも大きくしている。
【0009】また、本発明の接続方法では、実施例に対
応する図1,図2に示すように、床下収納庫1を床下と
なる場所に設置した後、その収納庫開口部2の上方に相
当する床に、補強根太13を用いた枠組みを行って床開
口部11を設け、次いで、その床開口部11の周縁の補
強根太13の内周面に受け桟3を固着した後、下端部に
接続枠5が固着された接続用枠板4を、その上端部を受
け桟3の内方に差し込みつつ、下端部の接続枠5を収納
庫開口部2に位置合わせして、この接続枠5をその開口
部2の周縁の収納庫壁体1aの上面に当てた状態で、そ
の接続用枠板4の上端部を受け桟3に固着するととも
に、接続枠5をその収納庫壁体1aに固着する。
【0010】
【作用】本発明の接続構造によると、接続用枠板4の上
端部は、受け桟3の内方に差し込んだ後に固着する構造
であるので、この接続用枠板4の床開口部11に対する
高さ位置の調整は可能で、また、接続用枠板4の下端部
の接続枠5はフランジ形状で、その形状寸法は、収納庫
開口部2に対して内寸法が小さく、外寸法が大木ので、
収納庫開口部2と床開口部11との中心が一致していな
くても、そのずれ分は接続枠5の寸法範囲内で吸収可能
である。
【0011】一方、本発明の接続方法によれば、床下収
納庫1を埋設し、さらに床の補強根太13の施工などが
完了した後に、上述の接続用枠板4および接続枠5を用
いて、収納庫開口部2と床開口部11とのずれを調整し
つつ連結を行うので、連結の際に床下収納庫1もしくは
床開口部11の位置を変更する必要がなくなる。
【0012】
【実施例】本考案の実施例を、以下、図面に基づいて説
明する。図1は本考案実施例の要部構成を示す斜視図
で、図2はその実施例の縦断面図である。
【0013】収納庫本体1は、一般住宅の台所などの床
下に設置され、その設置状態で、上方の一部が地面GLよ
りも突出する、いわゆる半地下式のもので、その天井の
壁体1aの所定位置に矩形の収納庫開口部2が設けられ
ている。
【0014】収納庫本体1が設置された場所の上方の床
10には、その収納庫開口部2に対応する位置に床開口
部11が設けられており、この床開口部11の周縁は大
引15で支えられた補強根太13で補強されている。ま
た、床開口部11には、その上方からアルミニウム製の
外枠14が嵌め込まれており、この外枠14の下方に受
け桟3が配設されている。この受け桟3は補強根太13
に固着されている。なお、床開口部11を除く床10に
は、根太を基台として床板16が敷き詰められている。
【0015】さて、受け桟13の内方には、接続用枠板
4の上端部が差し込まれており、その上端部が受け桟1
3にねじ止めされている。この接続用枠板4は、ポリエ
チレン合板あるいはFRP等によって製作された矩形の
筒形状の部材で、その下端部の周縁にはフランジ状の接
続枠5が固着されている。接続枠5の内寸法は収納庫開
口部2の有効開口寸法よりも小さく、また、その外寸法
は収納庫開口部2の有効開口寸法よりも大きい。従っ
て、接続枠5の下面は、収納庫開口部2の周縁の壁体1
aの上面に接触することになる。そして、この接続枠5
が壁体1aに、収納庫本体1の内方側からのねじ止めに
よって固着されている。
【0016】次に、以上の収納庫本体1の設置、ならび
にその収納庫開口部2と床開口部11との連結の施工手
順を、先の図1および図2を参照しつつ説明する。ま
ず、床下収納庫の設置場所を掘り下げて割り栗石を敷
き、次いで基礎コンクリートを100mm ほど打設して基礎
20を構築し、この後に、収納庫本体1を基礎20上に
位置決めしつつアンカーボルトで固定し、次いで、土砂
をGLまで埋め戻す。
【0017】次に、建物の棟上げ後に、大引工事,根太
工事および床板工事を順次に行うわけであるが、床板工
事前に床開口部11の周縁の補強根太3の取り付けを行
う。次いで、その補強根太3の内方に外枠14を嵌め込
んでビス止め固定した後、この外枠14の下方の4方に
受け桟3を配置して、その各受け桟3を補強根太13に
取り付ける。
【0018】この後に、接続用枠板4を、床開口部11
を通じて床下まで挿入し、その下端部に接続枠5をビス
止め固定する。なお、接続枠5は床板工事等の前に、収
納庫開口部2の周縁の壁体1a上に載せて置いてもよい
し、あるいは接続用枠板4を入れる前に、床下に挿入し
ておいてもよい。
【0019】そして、接続枠5を収納庫開口部2の周縁
の壁体1a上に置いて、この連結部の上下方向と横方向
の位置合わせを行いつつ、接続用枠板4の上端部を受け
桟3にビス止め固定し、さらに、収納庫本体1の内側か
ら接続枠5に向けて、タッピンビスあるいは木ねじ等を
ねじ込んで、その接続枠5を収納庫本体の壁体1aに固
着する。なお、収納庫本体の壁体1aと接続枠5との
間、および接続枠5と接続用枠板4との間には、それぞ
れ防虫・防湿のためのスポンジテープを挟み込んでお
く。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接続構造
によれば、収納庫開口部と床開口部との連結に、筒状の
接続用枠板と、その下端部にビス止めされるフランジ形
状の接続枠を用いており、しかも、その接続枠の寸法
を、収納庫開口部に対して内寸法が小さく、かつ外寸法
が大きい寸法としたので、収納庫開口部と床開口部との
配置位置に横方向のずれがあっても、そのずれを調節可
能である。しかも、連結部は、例えばポリエチレン合板
等の板材によって主に構成されているので、強度および
耐久性がともに高い。
【0021】また、本発明の接続方法によれば、収納庫
本体の設置ならびに床板工事および補強根太の取り付け
が完了した後に、上記の連結用部材を用いて、その収納
庫開口部と床開口部との位置にずれがある場合には、そ
のずれを調節しつつ連結作業を行うので、収納庫本体の
位置もしくは床開口部の位置を変更する必要がなくなっ
て、それらの位置変更に起因する不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構造を示す要部縦断面図
【図2】本発明実施例の全体構造を示す縦断面図
【符号の説明】
1・・・・収納庫本体 1a・・・・壁体 2・・・・収納庫開口部 3・・・・受け桟 4・・・・接続用枠板 5・・・・接続枠 10・・・・床 11・・・・床開口部 12・・・・蓋 13・・・・補強根太 14・・・・外枠 15・・・・大引 16・・・・床板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下に配置された収納庫の開口部と、そ
    の上方の床に設けた開口部との接続部の構造であって、
    上記床開口部の周縁に配置された補強根太の内周面に沿
    って設けられた受け桟と、この受け桟の内方に上端部が
    差し込まれてその受け桟に固着された筒状の接続用枠板
    と、この接続用枠板の下端部に固着されたフランジ形状
    の接続枠を備えた構造で、その接続枠の内寸法は上記収
    納庫開口部の有効寸法よりも小さく、かつ、外寸法はそ
    の開口部有効寸法よりも大きいことを特徴とする床下収
    納庫と建物床との接続構造。
  2. 【請求項2】 床下収納庫を床下となる場所に設置した
    後、その収納庫開口部の上方に相当する床に、補強根太
    を用いた枠組みを行って床開口部を設け、次いで、その
    床開口部周縁の補強根太の内周面に受け桟を固着した
    後、下端部に接続枠を固着した接続用枠板を、その上端
    部を受け桟に差し込みつつ下端部の接続枠を収納庫開口
    部に位置合わせして、この接続枠の下面をその開口部周
    縁の収納庫壁体の上面に当てた状態で、その接続枠の上
    端部を受け桟に固着するとともに、接続枠をその収納庫
    壁体に固着する床下収納庫と建物床との接続方法。
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