JPH0714482Y2 - ベランダ又はテラス用中柱取付構造 - Google Patents

ベランダ又はテラス用中柱取付構造

Info

Publication number
JPH0714482Y2
JPH0714482Y2 JP1989126387U JP12638789U JPH0714482Y2 JP H0714482 Y2 JPH0714482 Y2 JP H0714482Y2 JP 1989126387 U JP1989126387 U JP 1989126387U JP 12638789 U JP12638789 U JP 12638789U JP H0714482 Y2 JPH0714482 Y2 JP H0714482Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
floor
recess
terrace
veranda
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989126387U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0363601U (ja
Inventor
敏秀 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP1989126387U priority Critical patent/JPH0714482Y2/ja
Publication of JPH0363601U publication Critical patent/JPH0363601U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0714482Y2 publication Critical patent/JPH0714482Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建築物のベランダ又はテラスの床部に配設さ
れ、フエンス支柱を支持するベランダ又はテラス用中柱
取付構造に関する。
〔従来の技術〕
2階建て以上の建築物、特に住宅では、ベランダやテラ
スを設けていることが多い。このベランダやテラスの外
囲いには、フエンスを配設しているのが一般的である。
このフエンスの長手方向両端部又は一方の端部には、そ
れぞれフエンス支柱が配設され、その下端部は支持部材
を介して床パネルに固定されている(一例として、実開
昭63−119731号公報参照)。
この構造では、第6図に示される如くコンクリート製の
床パネル150に、3箇所にボルト締結用の貫通孔152が穿
設されている。これらの貫通孔152に対応する位置に
は、プレート154が配設されている。プレート154には、
前記貫通孔152と同軸上に円孔156がそれぞれ穿設されて
いる。この円孔156及び貫通孔152へは、ボルト158が床
パネル150上面側から挿通され、床パネル150下面側から
ナツト160が螺合されることにより、前記プレート154を
床パネル150へ固定している。
また、プレート154の略中央部には、軸方向断面が中空
方形状の支持土台162が立設されている。支持土台162の
上端部には、方形プレート164が配設され、前記支持土
台162の中空開口部を閉塞している。この方形プレート1
64の上端面には、フエンス支柱166が溶接等により固着
されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、この構造においては、プレート154及び
このプレート154を床パネル150へ固定するボルト158の
頭部が露出しているため、降雨時には雨水等がボルト15
8の締結部及びプレート154と床パネル150との隙間から
浸水するという問題点が生じる。
本考案は上記事実を考慮し、降雨時に雨水等がボルト締
結部及びプレートと床パネルとの隙間から浸水するのを
防止することができるベランダ又はテラス用中柱取付構
造を得ることが目的である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るベランダ又はテラス用中柱取付構造は、鉄
骨ユニツト上に固定され枠体及びこの枠体上に配置され
る床板を含みベランダ又はテラスの床を構成する床パネ
ルの隣接端部間に設けられ、上方側へ向けて開口部が形
成される凹部と、この凹部内に配置されるプレートと、
このプレートに下端部が固定され、プレートが凹部内に
配置された状態では凹部の側部に対して間隔を有すると
共に上部が凹部から突出される中柱と、凹部の開口部と
中柱との間隙を遮蔽するシール手段と、を有するベラン
ダ又はテラス用中柱取付構造であって、前記プレートを
コ字型断面に形成すると共に、当該プレートを凹部の底
部を形成する鉄骨ユニツトの一部及び凹部の両側部を形
成する枠体の一部に各々接合し、前記床パネルにおける
前記開口部近傍に床板に対する段差を設け、この床板と
面一になるように当該段差に前記シール手段を配設し
た、ことを特徴としている。
〔作用〕
上記構成によれば、鉄骨ユニツト上に固定され枠体及び
この枠体上に配置される床板を含みベランダ又はテラス
の床を構成する床パネルの隣接端部間に上方側へ向けて
開口部が形成される凹部を設け、この凹部の開口部と中
柱との間隙がシール手段によって遮蔽されるので、中柱
固定部がベランダ又はテラスの床上に露出することはな
い。従って、降雨時に雨水等が中柱固定部及びプレート
と床との隙間から浸水することはない。しかも、床パネ
ルにおける凹部の開口部近傍に床板に対する段差が設け
られ、この段差に床板と面一になるようにシール手段が
配設されるので、単にシール手段をベランダ又はテラス
の床に配設したものに比べ、より高い防水シール効果を
あげることができる。
さらにここで、本考案では、プレートをコ字型断面に形
成すると共に、当該プレートを凹部の底部に形成する鉄
骨ユニツトの一部及び凹部の両側部を形成する枠体の一
部に各々接合したので、接合方向が互いに直交する二方
向となる。このため、中柱に外力が加わった場合にもプ
レートを介して当該外力を二方向の力に分化して凹部
(より具体的には凹部の底部を形成する鉄骨ユニツトの
一部及び凹部の両側部を形成する枠体の一部)に伝達す
ることができる。従って、例えば凹部の底部とのみプレ
ートを接合する構造に比し、中柱の取付強度を十分に確
保することができる。なおこれにより、前記例において
強度不足を補うべく例えばモルタル等を充填する場合
(この場合、施工方法が異なる)に比し、重量が増加す
るのを避けることができる共にこれに伴う床構造の補強
対策をする必要がなくなる。
以上を別言すれば、中柱の取付強度を十分に確保するこ
とができるので、凹部の開口部と中柱との間隙をシール
手段で遮蔽するだけでよく(凹部内にモルタル等を充填
する必要がなく)、但しこの場合凹部の内方が中空にな
ることからよりシール性能を向上させるべく床板に対し
て段差を設けてこの段差にシール手段を配設したのが本
考案といえる。
〔考案の効果〕
上記構成の本考案に係るベランダ又はテラス用中柱取付
構造では、鉄骨ユニツト上に固定され枠体及びこの枠体
上に配置される床板を含みベランダ又はテラスの床を構
成する床パネルの隣接端部間に上方側へ向けて開口部が
形成される凹部を設け、この凹部の開口部と中柱との間
隙をシール手段によって遮蔽したので、降雨時に雨水等
がボルト締結部及びプレートと床パネルとの隙間から浸
水するのを防止することができるという優れた効果を有
する。
しかも、本考案に係るベランダ又はテラス用中柱取付構
造では、床パネルにおける凹部の開口部近傍に床板に対
する段差を設け、この段差に床板と面一になるようにシ
ール手段を配設したので、単にシール手段をベランダ又
はテラスの床に配設したものに比べ、より高い防水シー
ル効果をあげることができるという優れた効果を有す
る。
さらに、本考案に係るベランダ又はテラス用中柱取付構
造では、プレートをコ字型断面に形成すると共に、当該
プレートを凹部の底部を形成する鉄骨ユニツトの一部及
び凹部の両側部を形成する枠体の一部に各々接合したの
で、中柱の取付強度を十分に確保することができると共
に軽量化を図ることができるという優れた効果をも奏
す。
〔実施例〕
第2図には、本考案が適用されたベランダ10の概略斜視
図が示されている。
ベランダ10の床12は、平面視で矩形状とされている。
床12の両側部には、壁32がそれぞれ立設されている。ま
た、床12の前端部近傍には、水切部34が形成され、床12
は水切部34に向かうにつれて幾分傾斜され水勾配向がつ
けられている。床12の水切部34の手前側には、ベランダ
フエンス36が立設されている。
第1図に示される如く、床12は、2組の隣接した床パネ
ル13で構成されている。床パネル13は、枠体14を備えて
いる。枠体14の内、ベランダ10の前方側及び後方側の鉄
骨梁16は、2本の幅方向断面がコ字形の梁部材18を互い
に背向させて溶接により接合してI型断面としている。
なお、本図においては、ベランダ10の前方側の鉄骨梁16
のみが図示されている。この鉄骨梁16のベランダ10の後
方側の梁部材18には、その長手方向一方の端部のコ字形
開口部を閉塞する位置に添接板20が固着されている。添
接板20は略矩形平板状とされ、その長手方向両端部に円
孔22がそれぞれ穿設されている。
ベランダ10の前方側及び後方側の鉄骨梁16の長手方向両
端部近傍には、幅方向断面がコ字型の鉄骨梁24がそれぞ
れ架設され、溶接接合されている。
この枠体14の上端部には、矩形平板状の床板26が配設さ
れている。床下26の上面には、第4図に示されるクロス
シート28、防水シート30が順次敷設されている。防水シ
ート30には、後述する中柱46挿通用の切込み開口部(図
示省略)が形成されている。床板26、クロスシート28、
防水シート30及び前記枠体14とで前記床パネル13が構成
されている。
一対の床パネル13の下端部には、これを支承する鉄骨ユ
ニツト68がそれぞれ配設されている。一対の鉄骨ユニツ
ト68には、それぞれ幅方向断面が中空方形の鉄骨柱70が
配設されている。鉄骨柱70の上部一側面には、前記枠体
14のI型断面の鉄骨梁16と同様の構成とされた鉄骨梁72
が図示しないボルト及び溶接等により接合されている。
この鉄骨梁72の上端部に、枠体14の鉄骨梁16が載置さ
れ、アングルを介してボルトにより結合されている。
また、一対の鉄骨柱70の上部には、前記鉄骨梁72に直交
する側面に幅方向断面がコ字形の鉄骨梁74が互いに背向
されてそれぞれ溶着されている。
一対の鉄骨ユニツト68に一対の床パネル13がそれぞれ接
合された状態では、幅方向断面がコ字形の凹部73が形成
され、ベランダ10の上方側に向けて開口されている(第
3図参照)。
この凹部73へは、幅方向断面が中空方形状の中柱46を支
持するプレート54が収容されている。中柱46の下部に
は、その互いに離間する側面に矩形平板状の補強用プレ
ート56が予め溶着されている。また、中柱46及び一対の
補強用プレート56の下端部には、プレート54が配設され
ている。以下、プレート54の凹部73への取付構造につい
て詳述する。
プレート54は矩形平板の長手方向両端部が各々略直角に
屈曲され、互いに平行とされる屈曲部54Aが形成されて
いる。屈曲部54Aの長手方向両端部には、前述した添接
板20の円孔22と同軸上に円孔58が穿設され、ボルト60
(第3図参照)により接合されている。
プレート54の中間部54Bには、補強用プレート56と屈曲
部54Aとの間に一対の円孔62、64がそれぞれ穿設されて
いる。また、プレート54の中間部54Bには、一対の補強
用プレート56のベランダ10後方側の端部近傍にそれぞれ
円孔66が穿設されている。
前記プレート54の中間部54Bの下端部には、ベランダ10
の後方側に一対の略コ字形のブラケツト76が配設されて
いる。ブラケツト76が鉄骨梁74と鉄骨柱70との接合部で
鉄骨梁74と背向する位置に溶着されている。ブラケツト
76の中間部には、前記プレート54の中間部54Bの円孔66
と同軸上の円孔78が穿設され、ボルト80(第3図参照)
により接合されている。
また、鉄骨柱70の上端部には、平板状の方形プレート82
が溶着され、鉄骨柱70の中空開口部を閉塞している。方
形プレート82の2本の対角線の交点上には、ピン84が前
記プレート54側へ立設され、前記プレート54の中間部54
Bの円孔64へ貫通されて位置決めされている。また、方
形プレート82には、前記プレート54の中間部54Bの円孔6
2と同軸上に円孔86が穿設され、ボルト88(第3図参
照)により接合されている。
従って、プレート54を介して一対の鉄骨ユニツト68及び
一対の床パネル13が接合される構成である。
また、第3図に示される如く、互いに隣り合う床板26の
間隙には、遮蔽部材90例えば床板が配設されている。よ
り具体的には、鉄骨梁16の先端部が床板26よりも若干突
出することにより床板26に対する段差91が設けられ、こ
の段差91に遮蔽部材90が配設されている。遮蔽部材90が
配設された状態では、遮蔽部材90と床板26とは面一にな
っている。また、この遮蔽部材90には、方形状の切欠き
92が形成され、中柱46が嵌合されている。従って、中柱
46は長手方向の上半分のみが床板26上に突出する構成で
ある。
第4図に示される如く、中柱46の突出部分には、床パネ
ル26から所定高さ分だけ特殊防水施工が為されている。
次に、この特殊防水施工について第4図に基づいて詳述
する。
中柱46の突出部分は防水シート30の切込みから挿入され
て、切込開口部(図示省略)へ装着されている。この防
水シート30の切れ目には、パツチベルト94が溶着されて
いる。
中柱46の表面には、互いに離間する方向から被覆体96が
それぞれ被嵌されている。この一対の被覆体96は幅方向
断面がコ字形の立上り部(図示省略)とこの立上り部の
下端部外周から所定幅で一体的に延設される延設部96B
とから成る。
立上り部の上端部には、その内周面に両面接着可能で所
定幅の定形シールテープ98、例えばブチルテープの一方
の面が接着されている。定形シールテープ98の他方の面
は、被覆体96を中柱46へ被嵌させることにより中柱46の
表面へ接着され、中柱46と立上り部との間をシールして
いる。
延設部96Bの外周部には、所定間隔毎に円孔100が穿設さ
れ、プラグ102が貫通されている。プラグ102の貫通端部
は、床板26の肉厚中間部に達している。また、このプラ
グ102の軸方向中間部にはストツパ104が形成され、圧入
されると軸方向移動が阻止されるようになっている。ま
た、このプラグ102の内周面には、雌ねじ(図示省略)
が形成され、定着剤118が注入されてねじ106を螺合させ
ることにより、延設部96Bを床板26へ固定している。
被覆体96の外周面には、互いに離間する方向から水上側
の防水シート108、水下側の防水シート110がそれぞれ被
嵌されている。
水上側及び水下側の防水シート108、110は被覆体96とほ
ぼ同一形状とされ、それぞれ立上り部108A,110A及び延
設部108B、110Bが形成されている。水上側及び水下側の
防水シート108、110は、被覆体96よりも一回り大きく形
成されている。また、水勾配で水上側の防水シート108
の延設部108Bは水下側の防水シート110の延設部110Bと
重なる方向へ更に延設され、水下側の防水シート110の
延設部110Bへ重合されている。
重合された状態で立上り部108A、110Aの上端部に所定間
隔毎に円孔112が穿設され、ブラインドリベツト114によ
り被覆体96の立上り部へ固定されている。なお、ブライ
ンドリベツト114の頭部へは、シリコン剤120が注入され
ている。さらに、立上り部108A、110Aの上端縁には、前
記シリコン剤120が注入され、前記被覆体96の立上り部
の上端縁と共に中柱46へシールされている。また、延設
部108A、110Bは、例えば熱により、被覆体96、延設部96
Bへ溶着される。
水上側、水下側の防水シート108、110の立上り部108A、
110Bの下端部には、その四隅に薄肉円板状のコーナーパ
ツチ116が溶着され、補強されている。
このように特殊防水施工された中柱46の突出部分へ中空
方形断面のフエンス支柱40が挿嵌されている(第5−A
図、第5−B図参照)。
第1図に示される如く、中柱46のベランダ19の後方側の
側面には、その長手方向に沿って複数箇所(なお、本図
においては1箇所のみ図示している。)にハツト形鋼48
が溶着されている。ハツト形鋼48の凸部48Aには、その
裏面にウエルドナツト(図示省略)が溶着されている。
また、凸部48Aの中央部には円孔50が穿設され、ボルト5
2(第5−A図、第5−B図参照)を介してフエンス支
柱40が固定される構成である。
第2図及び第5−C図〜第5−E図に示される如く、フ
エンス支柱40の一対の壁32側の側面には、それぞれフエ
ンス部38が配設されている。
フエンス部38の上下端部には、中空方形断面の横架材38
Aが配置されている。これらの横梁材38Aの間には、長手
方向両端部を除いて、複数本の棒体38Bが所定間隔毎に
配列され、図示しないビス等により固着されている。
この一対のフエンス部38の前記壁32側の端部は、図示し
ない例えばアングルを介して化粧ボルトにより壁32へそ
れぞれ固定されている。また、一対のフエンス部38の間
には、フエンス支柱40が棒体38Bと平行に配設されてい
る。上下端の横架材38Aは、アングル42を介して化粧ボ
ルト44によりフエンス支柱40へ接合され組付けられてい
る(第5−D図参照)。
以下に、組付を通して本実施例の作用を説明する。
先ず、中柱46に予めハツト形鋼48を溶接しておく。次
に、中柱46の互いに離間する側面の下部に、一対の補強
用プレート56を溶接により固着させる。
この状態から、プレート54の中間部54Bの中央に、ハツ
ト形鋼48及び補強用プレート56が溶着された中柱46を溶
接により固着させる。この際、中柱46とプレート54との
溶接面積が一対の補強用プレート56が加わった分増加す
るので、より高い強度が得られる。
また、中柱46がプレート54に溶接された段階で一つのユ
ニツトを構成するので、予めこの組付は工場内でするこ
とができる。
次に、一対の鉄骨ユニツト68のピン84をプレート54の円
孔64へ貫通させて位置決めする。
位置決めされた後、ボルト60、80、88を対応する円孔58
及び22、円孔66及び78、円孔62及び86へ挿通させて、プ
レート54を添接板20、ブラケツト76、方形プレート82へ
それぞれ接合する。この結果、プレート54は、一対の鉄
骨ユニツト68及び一対の床12を相互に接合する。
次に、遮蔽部材90をI形断面の鉄骨梁16及び鉄骨梁24の
上端面へ配置してビス固定する。これにより、平面視で
はプレート54及び各ボルト60、80、88は露見することは
ない。また、この状態では、床板26からは中柱46のみが
突出することになる。
このように中柱46及びプレート54が組付けられた後、中
柱46に特殊防水施工を施す作業が行われる。
先ず、防水シート30の継ぎ目にパツチベルト94を溶着す
る。
また、一対の被覆体96の上部内面に予め定形シールテー
プ98を接着しておく。次に、定形シールテープ98の反被
覆体96側の離型紙をはがした状態で、一対の被覆体96を
中柱46の互いに離間する側面へ被嵌する。これにより、
一対の被覆体96と中柱46との間は、定形シールテープ98
によりシールされる。
一対の被覆体96の延設部96Bの外周部に、所定間隔毎に
図示しないドリルで円孔100を穿設する。なお、この円
孔100の深さは、床板26の肉厚中間部に達する程度であ
ればよい。これらの円孔100ヘそれぞれプラグ102を圧入
する。次に、このプラグ102のめねじ(図示省略)部分
へ定着剤118を注入した後、ねじ106を螺合させて一対の
被覆体96を床板26へ固定する。
この工程を終えた後、水下側の防水シート110を前記被
覆体96へ水勾配で水下側から被嵌する。次に、水上側の
防水シート108を前記被覆体96へ水勾配で水上側から被
嵌する。この状態では、水上側の防水シート108の延設
部108Bの一部が水下側の防水シート110の延設部110Bへ
重合される。
次に、水上側及び水下側の防水シート108、110の立上り
部180A、110Aの上端部所定箇所に前記ドリルで円孔112
を穿設する。この円孔112へはブラインドリベツト114が
それぞれ貫入されて、水上側及び水下側の防水シート10
8を前記被覆体110へ固着している。さらに、水上側及び
水下側の防水シート108、110へは、例えば熱により被覆
体96へ溶着される。
その後、水上側及び水下側の防水シート108、110の立上
り部108A、110Aの四隅に、それぞれコーナーパツチ116
を溶着して補強する。
最後に、一対の被覆体96の上端部及びブラインドリベツ
ト114の頭部へシリコン剤120を打設して、特殊防水施工
を施す作業は完了する。
次に、第5−A図、第5−B図に示される如く特殊防水
施工を施した中柱46をフエンス支柱40内へ貫通させる。
その後、中柱46のハツト形鋼48へ化粧ボルト52をベラン
ダ10の後方側から螺合させる。これにより、フエンス支
柱40は、中柱46へ固定される。
次に、第5−C図〜第5−E図に示される如くフエンス
支柱40を中間点としてその両側にフエンス部38を組付け
る。フエンス支柱40と一対のフエンス部38との組付は、
アングル42を介して化粧ボルト42により組付けられる
(第5−D図参照)。また、一対のフエンス部38のフエ
ンス支柱40と反対側の端部は、前記一対の壁32へそれぞ
れ固定される。これにより、ベランダフエンス36の組付
は完了する。
ここで、本実施例では、従来技術の項で示した構造とは
異なり、中柱46を支持するプレート54は床面上には無く
床板26の下方に配設されるので、床面とベランダフエン
ス36の下部側の横架材38Aとの間隔H(第2図参照)を
短く設定することができる。
次に、上述の如く、組付けられたベランダ10に雨が降注
いだ場合の雨水の流れについて説明する。
降雨時に雨水が降注ぐと、床面には水勾配がつけられて
いるため、この雨水は水切部34方向へ流下する。
ここで、フエンス支柱40付近に流下してきた雨水は、水
上側の防水シート108の延設部108Bを乗越えて立上り部1
08A下端へ衝突する。この立上り部108Aは、延設部108B
と一体形成されているため、雨水は中柱46表面へ到達す
ることはない。
水上側の防水シート108上を流下する雨水は、水下側の
防水シート110上へ流下して行くが、この際水上側の防
水シート108の延設部108Bが水下側の防水シート110の延
設部110Bへ重合されているため、雨水はこれらの延設部
108B、110Bの継ぎ目から浸水することはない。
水下側の防水シート110上に達した雨水は、更に流下し
て、水切部34へ案内される。
ここで、防水シート30の切れ目には、パツチベルト94が
溶着されているため、雨水がこの切れ目から浸水するこ
とはない。
従って、降雨時には、雨水は確実に水切部34へ案内され
る。
この結果、プレート54及びこのプレート54を接合するた
めの各ボルト60、80、88へ雨水が浸水することはなくな
る。従って、これらの部材へ雨水が浸水して錆が発生す
るのを防止できる。
また、雨水が床板26下面へ浸水することもない。この結
果、ベランダ10の耐久性が向上される。
なお、本実施例においては、ベランダ10の床パネル13に
凹部73を設けプレート54を取付けているが、これに限ら
ず例えばテラスのように床にフエンス支柱を介してフエ
ンスを設ける構造であればすべて適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に係る中柱及びプレートを示す斜視
図、第2図は本考案に係るベランダ又はテラス用中柱取
付構造が適用されて造られたベランダの概略斜視図、第
3図は第1図の中柱及びプレートが組付けられた状態を
示す側面図、第4図は第3図の中柱に特殊防水施工が施
された状態を示す斜視図、第5−A図〜第5−E図は第
2図のフエンス支柱及びフエンス部を第4図の中柱へ組
付けるための説明図、第6図は従来例を示す図である。 10……ベランダ、12……床、13……床パネル、14……枠
体、20……添接板(凹部の両側部を構成する枠体の一
部)、26……床板、46……中柱、54……プレート、68…
…鉄骨ユニツト、73……凹部、76……ブラケット(凹部
の底部を形成する鉄骨ユニツトの一部)、82……方形プ
レート(凹部の底部を形成する鉄骨ユニツトの一部)、
90……遮蔽部材(シール手段)、91……段差、96……被
覆体(シール手段)、98……定形シールテープ(シール
手段)、108……水上側の防水シート(シール手段)、1
10……水下側の防水シート(シール手段)、116……コ
ーナーパツチ(シール手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨ユニツト上に固定され枠体及びこの枠
    体上に配置される床板を含みベランダ又はテラスの床を
    構成する床パネルの隣接端部間に設けられ、上方側へ向
    けて開口部が形成される凹部と、 この凹部内に配置されるプレートと、 このプレートに下端部が固定され、プレートが凹部内に
    配置された状態では凹部の側部に対して間隔を有すると
    共に上部が凹部から突出される中柱と、 凹部の開口部と中柱との間隙を遮蔽するシール手段と、 を有するベランダ又はテラス用中柱取付構造であって、 前記プレートをコ字型断面に形成すると共に、当該プレ
    ートを凹部の底部を形成する鉄骨ユニツトの一部及び凹
    部の両側部を形成する枠体の一部に各々接合し、 前記床パネルにおける前記開口部近傍に床板に対する段
    差を設け、この床板と面一になるように当該段差に前記
    シール手段を配設した、 ことを特徴とするベランダ又はテラス用中柱取付構造。
JP1989126387U 1989-10-27 1989-10-27 ベランダ又はテラス用中柱取付構造 Expired - Lifetime JPH0714482Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989126387U JPH0714482Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 ベランダ又はテラス用中柱取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989126387U JPH0714482Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 ベランダ又はテラス用中柱取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0363601U JPH0363601U (ja) 1991-06-21
JPH0714482Y2 true JPH0714482Y2 (ja) 1995-04-10

Family

ID=31674200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989126387U Expired - Lifetime JPH0714482Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 ベランダ又はテラス用中柱取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0714482Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6313004B2 (ja) * 2013-09-20 2018-04-18 積水化学工業株式会社 バルコニーの手摺面材取付構造およびユニット建物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5996223U (ja) * 1982-12-20 1984-06-29 株式会社長谷川工務店 手摺り用アンカ−

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0363601U (ja) 1991-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2143778C (en) Buildings method of construction
JPH0714482Y2 (ja) ベランダ又はテラス用中柱取付構造
JPS6239204Y2 (ja)
JP2593408B2 (ja) 外廊下用の床板
JP2618559B2 (ja) 手摺壁付ユニットの接合部構造
JP6974186B2 (ja) 外壁固定構造
JP3051197U (ja) 木造軸組工法用壁パネル
JP2557161B2 (ja) パラペット付屋根ユニット
JP2832165B2 (ja) 屋外床の端部の構造
JPH0520803Y2 (ja)
JP2806276B2 (ja) 袖壁バルコニー及びその施工方法
JP3154791B2 (ja) 屋根上構造体の化粧パネル取付構造及び方法
JPH10331250A (ja) バルコニー・廊下の構造とそれに使用する床板
JP3201820B2 (ja) 屋根上構造体の破風カバー取付構造
JPH05321322A (ja) バルコニーの床構造
JPH0324762Y2 (ja)
JP2510354B2 (ja) ユニット住宅の屋根
JPH0558701U (ja) 床 材
JP2539100Y2 (ja) 地下室における地上部の被覆装置
JP2705866B2 (ja) 屋根上構造体の施工方法
JP2577642B2 (ja) 地下構築物の構築方法
JPH0743300Y2 (ja) 斜線対応金物
JPH0932310A (ja) 既存木造建物の補強工法
JPH0545681Y2 (ja)
JPH0742447A (ja) 建物出入口部における床の防水構造及びその施工方法