JPH05321322A - バルコニーの床構造 - Google Patents
バルコニーの床構造Info
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- JPH05321322A JPH05321322A JP15134292A JP15134292A JPH05321322A JP H05321322 A JPH05321322 A JP H05321322A JP 15134292 A JP15134292 A JP 15134292A JP 15134292 A JP15134292 A JP 15134292A JP H05321322 A JPH05321322 A JP H05321322A
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Landscapes
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現場施工を容易にする。
【構成】 プレキャストコンクリート版製のバルコニー
床版1を外壁9の幅方向に複数枚並設する。これら床版
1は、その一部が外壁9よりも屋内に位置するものと
し、外壁部の鉄骨梁10とこの鉄骨梁10の屋内側に並
ぶ鉄骨梁11とに載置して固定する。バルコニー床版1
は、その幅Wを両鉄骨梁10,11間の間隔W1よりも
狭幅とし、これら梁10,11間を通して搬入可能とす
る。
床版1を外壁9の幅方向に複数枚並設する。これら床版
1は、その一部が外壁9よりも屋内に位置するものと
し、外壁部の鉄骨梁10とこの鉄骨梁10の屋内側に並
ぶ鉄骨梁11とに載置して固定する。バルコニー床版1
は、その幅Wを両鉄骨梁10,11間の間隔W1よりも
狭幅とし、これら梁10,11間を通して搬入可能とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄骨造りの建築物に
おけるプレキャストコンクリート版を用いたバルコニー
の床構造に関するものである。
おけるプレキャストコンクリート版を用いたバルコニー
の床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨造りや鉄筋コンクリート造り
の建築物におけるバルコニーは、図9や図10に示す床
構造によって構成されていた。図9に示す鉄骨造りの建
築物におけるバルコニーでは、外壁部の鉄骨柱(図示せ
ず)から屋外側に向けて突出するキャンチ梁30を設
け、外壁部の鉄骨梁31と並ぶ鉄骨小梁32をキャンチ
梁30の先端側に設けている。キャンチ梁30上にはデ
ッキプレート33を設け、その上にコンクリート打設を
行ってバルコニー床34を形成する。バルコニー床34
の屋外側端には手摺基部34aを設けて手摺35を立設
する。バルコニー床34の上面は屋内側床36の上面に
対して一段低く形成し、これによりバルコニー床34と
屋内側床36との境界で防水用の立上がり37bを確保
する。この立上がり部37bから上面および手摺基部3
4aの内側面にかけてはモルタル層37を形成し、防水
仕上げとする。このモルタル層37のうち、手摺基部3
4aに沿った部分には排水溝37aを形成する。なお、
キャンチ梁30の下側フランジ30aには、下階側のバ
ルコニーの天井仕上げ材38を張設し、またキャンチ梁
30の基端側には下階側の外壁パネル39が嵌まる切欠
き30bを形成する。
の建築物におけるバルコニーは、図9や図10に示す床
構造によって構成されていた。図9に示す鉄骨造りの建
築物におけるバルコニーでは、外壁部の鉄骨柱(図示せ
ず)から屋外側に向けて突出するキャンチ梁30を設
け、外壁部の鉄骨梁31と並ぶ鉄骨小梁32をキャンチ
梁30の先端側に設けている。キャンチ梁30上にはデ
ッキプレート33を設け、その上にコンクリート打設を
行ってバルコニー床34を形成する。バルコニー床34
の屋外側端には手摺基部34aを設けて手摺35を立設
する。バルコニー床34の上面は屋内側床36の上面に
対して一段低く形成し、これによりバルコニー床34と
屋内側床36との境界で防水用の立上がり37bを確保
する。この立上がり部37bから上面および手摺基部3
4aの内側面にかけてはモルタル層37を形成し、防水
仕上げとする。このモルタル層37のうち、手摺基部3
4aに沿った部分には排水溝37aを形成する。なお、
キャンチ梁30の下側フランジ30aには、下階側のバ
ルコニーの天井仕上げ材38を張設し、またキャンチ梁
30の基端側には下階側の外壁パネル39が嵌まる切欠
き30bを形成する。
【0003】図10に示す鉄筋コンクリート造りの建築
物におけるバルコニーでは、外壁梁部40から屋外側に
向けて型枠41を配置し、これを支保工42で支えた状
態で型枠41内に配筋,コンクリート打設を行い、バル
コニー床43および手摺基部43aを形成する。バルコ
ニー床43の上面から外壁46への立上がり部43bに
かけてはモルタル層45を形成して防水仕上げとする。
物におけるバルコニーでは、外壁梁部40から屋外側に
向けて型枠41を配置し、これを支保工42で支えた状
態で型枠41内に配筋,コンクリート打設を行い、バル
コニー床43および手摺基部43aを形成する。バルコ
ニー床43の上面から外壁46への立上がり部43bに
かけてはモルタル層45を形成して防水仕上げとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9の鉄骨造のバルコ
ニーでは、バルコニー部分の現場施工に鉄骨工事、コン
クリート工事、防水工事、および天井仕上げ工事が必要
で、工期が長くなるうえ、専門技能者が必要になるとい
う問題点がある。また、図10の鉄筋コンクリート造の
ものにおいても、バルコニー部分の現場施工に型枠41
や支保工42の工事が必要で、現場施工に手間がかか
る。しかも、前記何れの例においても、コンクリート打
設時にはフロアードレインや避難ハッチなどの穴を確保
する作業が必要であり、より煩雑な施工が必要になる。
ニーでは、バルコニー部分の現場施工に鉄骨工事、コン
クリート工事、防水工事、および天井仕上げ工事が必要
で、工期が長くなるうえ、専門技能者が必要になるとい
う問題点がある。また、図10の鉄筋コンクリート造の
ものにおいても、バルコニー部分の現場施工に型枠41
や支保工42の工事が必要で、現場施工に手間がかか
る。しかも、前記何れの例においても、コンクリート打
設時にはフロアードレインや避難ハッチなどの穴を確保
する作業が必要であり、より煩雑な施工が必要になる。
【0005】この発明の目的は、現場施工が容易に行え
るバルコニーの床構造を提供することである。
るバルコニーの床構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のバルコニーの
床構造は、プレキャストコンクリート版製のバルコニー
床版を外壁の幅方向に複数枚並設し、これら床版を外壁
部の鉄骨梁とこの鉄骨梁の屋内側に並ぶ鉄骨梁とに載置
して固定したものである。前記バルコニー床版は、その
一部が外壁よりも屋内に位置するように配置すると共
に、その床版の幅は前記両鉄骨梁間の間隔よりも幅狭と
する。
床構造は、プレキャストコンクリート版製のバルコニー
床版を外壁の幅方向に複数枚並設し、これら床版を外壁
部の鉄骨梁とこの鉄骨梁の屋内側に並ぶ鉄骨梁とに載置
して固定したものである。前記バルコニー床版は、その
一部が外壁よりも屋内に位置するように配置すると共
に、その床版の幅は前記両鉄骨梁間の間隔よりも幅狭と
する。
【0007】
【作用】この発明の構成によると、鉄骨を組み立てた
後、工場にて製作済みのプレキャストコンクリート版製
のバルコニー床版を鉄骨梁上に敷設し、この床版を鉄骨
梁に固定するだけで、型枠や支保工を要することなくバ
ルコニーを簡単に完成させることができる。鉄骨梁上に
バルコニー床版を搬入する作業では、バルコニー床版を
設置姿勢から90度だけ横向きにしてクレーンで吊り上
げ、両鉄骨梁間から吊り降ろすことにより、その両鉄骨
梁間を搬入経路として建物の屋上部から搬入できる。
後、工場にて製作済みのプレキャストコンクリート版製
のバルコニー床版を鉄骨梁上に敷設し、この床版を鉄骨
梁に固定するだけで、型枠や支保工を要することなくバ
ルコニーを簡単に完成させることができる。鉄骨梁上に
バルコニー床版を搬入する作業では、バルコニー床版を
設置姿勢から90度だけ横向きにしてクレーンで吊り上
げ、両鉄骨梁間から吊り降ろすことにより、その両鉄骨
梁間を搬入経路として建物の屋上部から搬入できる。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図6に基づ
いて説明する。この実施例では、図2(A)および図2
(B)に平面図および縦断面図で示すようなプレキャス
トコンクリート版製のバルコニー床版1を予め工場で製
作する。バルコニー床版1は、前方のバルコニー床部1
aと後方の屋内床部1bとからなり、バルコニー床部1
aの外周側には手摺基部3が一体形成される。また、バ
ルコニー床部1aの上面は屋内床部1bの上面に対して
一段低く形成され、これによりバルコニー床部1aと屋
内床部1bとの境界で水切り用の立上がり1cが確保さ
れる。さらに、バルコニー床部1aの上面の、手摺基部
3に沿った部分には排水溝4が形成される。なお、工場
において図1に鎖線で示すように、手摺基部3の上に手
摺壁3aを一体形成しておいても良い。このほか、フロ
アードレインや避難ハッチなども必要に応じて工場で予
め形成・取付けをしておくことができる。
いて説明する。この実施例では、図2(A)および図2
(B)に平面図および縦断面図で示すようなプレキャス
トコンクリート版製のバルコニー床版1を予め工場で製
作する。バルコニー床版1は、前方のバルコニー床部1
aと後方の屋内床部1bとからなり、バルコニー床部1
aの外周側には手摺基部3が一体形成される。また、バ
ルコニー床部1aの上面は屋内床部1bの上面に対して
一段低く形成され、これによりバルコニー床部1aと屋
内床部1bとの境界で水切り用の立上がり1cが確保さ
れる。さらに、バルコニー床部1aの上面の、手摺基部
3に沿った部分には排水溝4が形成される。なお、工場
において図1に鎖線で示すように、手摺基部3の上に手
摺壁3aを一体形成しておいても良い。このほか、フロ
アードレインや避難ハッチなども必要に応じて工場で予
め形成・取付けをしておくことができる。
【0009】屋内床部1bの、バルコニー床部1aとの
境界近傍には、金属製角筒5aを埋め込んだ溶接固定用
穴5が形成され、また屋内床部1bの屋内側端部近傍に
は仮止め用のボルト挿通孔6が形成される。さらに、屋
内床部1bの屋内側端縁の下部にはアングル材からなる
溶接固定用金属部材7が表面露出状態に埋め込んで設け
られる。図3はそのバルコニー床板1のバルコニー床部
1aと屋内床部1bとの境界付近における配筋8の構造
を示す縦断面図である。バルコニー床版1の幅寸法W
(図1)は、建物の後述の鉄骨梁9,10間の間隔W1
よりも幅狭に設定しておく。
境界近傍には、金属製角筒5aを埋め込んだ溶接固定用
穴5が形成され、また屋内床部1bの屋内側端部近傍に
は仮止め用のボルト挿通孔6が形成される。さらに、屋
内床部1bの屋内側端縁の下部にはアングル材からなる
溶接固定用金属部材7が表面露出状態に埋め込んで設け
られる。図3はそのバルコニー床板1のバルコニー床部
1aと屋内床部1bとの境界付近における配筋8の構造
を示す縦断面図である。バルコニー床版1の幅寸法W
(図1)は、建物の後述の鉄骨梁9,10間の間隔W1
よりも幅狭に設定しておく。
【0010】なお、前記バルコニー床版1は、バルコニ
ー床の一側部を構成するものであって、このバルコニー
床版1以外に、図6に平面図で示すように1つの階の中
間部を構成する複数のバルコニー床版2と、バルコニー
床の他方の側部を構成する別のバルコニー床版(図示せ
ず)とによって1つの階のバルコニー床が構成される。
図6に示すバルコニー床版2において、破線は配筋8を
示す。また、バルコニー床版2には柱逃がし用の切欠2
dが形成される。バルコニー床部2a、屋内床部2b、
手摺基部3、排水溝4、溶接固定用穴5、ボルト挿通穴
6などの構成は先のバルコニー床版1と同様である。
ー床の一側部を構成するものであって、このバルコニー
床版1以外に、図6に平面図で示すように1つの階の中
間部を構成する複数のバルコニー床版2と、バルコニー
床の他方の側部を構成する別のバルコニー床版(図示せ
ず)とによって1つの階のバルコニー床が構成される。
図6に示すバルコニー床版2において、破線は配筋8を
示す。また、バルコニー床版2には柱逃がし用の切欠2
dが形成される。バルコニー床部2a、屋内床部2b、
手摺基部3、排水溝4、溶接固定用穴5、ボルト挿通穴
6などの構成は先のバルコニー床版1と同様である。
【0011】次に施工方法を説明する。現場で建築物の
鉄骨建方が完了すると、前記のバルコニー床版1を図1
に斜視図で示すように建て込む。すなわち、外壁部の鉄
骨梁10と、この鉄骨梁10に並べて屋内側に設けられ
る別の鉄骨梁11との間に、バルコニー床版1の屋内床
部1bを架け渡す。
鉄骨建方が完了すると、前記のバルコニー床版1を図1
に斜視図で示すように建て込む。すなわち、外壁部の鉄
骨梁10と、この鉄骨梁10に並べて屋内側に設けられ
る別の鉄骨梁11との間に、バルコニー床版1の屋内床
部1bを架け渡す。
【0012】この場合に、バルコニー床版1の幅寸法W
は、両鉄骨梁10,11間の間隔W1よりも幅狭に形成
されているため、バルコニー床版1を載置時の姿勢から
90度だけ横向きに回転させた水平姿勢、つまり長手方
向を前記両鉄骨梁10,11と平行に揃えた姿勢とする
ことにより、これら鉄骨梁10,11間にバルコニー床
版1を通すことができる。このため、図5に示すように
クレーン12を用いてバルコニー床版1を建物の鉄骨構
造体13の屋上部まで吊り上げ、このバルコニー床版1
を屋上部から各階の鉄骨梁10,11間を通して目的の
階まで吊り降ろすことができる。この後、バルコニー床
版1を90度回転させて設置する。この搬入手順を下階
から上階に向けて繰り返すことにより、各階へのバルコ
ニー床版1の載置を容易に行うことができる。
は、両鉄骨梁10,11間の間隔W1よりも幅狭に形成
されているため、バルコニー床版1を載置時の姿勢から
90度だけ横向きに回転させた水平姿勢、つまり長手方
向を前記両鉄骨梁10,11と平行に揃えた姿勢とする
ことにより、これら鉄骨梁10,11間にバルコニー床
版1を通すことができる。このため、図5に示すように
クレーン12を用いてバルコニー床版1を建物の鉄骨構
造体13の屋上部まで吊り上げ、このバルコニー床版1
を屋上部から各階の鉄骨梁10,11間を通して目的の
階まで吊り降ろすことができる。この後、バルコニー床
版1を90度回転させて設置する。この搬入手順を下階
から上階に向けて繰り返すことにより、各階へのバルコ
ニー床版1の載置を容易に行うことができる。
【0013】両鉄骨梁10,11間に架け渡して載置し
た各バルコニー床版1は、図4のように両鉄骨梁10,
11に固定する。すなわち、バルコニー床版1の後部に
形成されているボルト挿通孔6に表側から挿通させたボ
ルト14を、スペーサ15および挟持板16と共にナッ
ト17で締め込む。これにより、鉄骨梁11の上側フラ
ンジ11aをバルコニー床版1と挟持板16とで挟み付
け、バルコニー床版1を仮止め状態とする。この仮止め
状態で、バルコニー床版1の後端の金属部材7を鉄骨梁
11に溶接18によって固定する。バルコニー床版1の
中間部に設けられた溶接固定用穴5は鉄骨梁10上に位
置しており、その金属製角筒5aを鉄骨梁10の上フラ
ンジに溶接19によって固定する。このような作業によ
り、複数枚の各バルコニー床版1,2を鉄骨梁10,1
1上に並べて設置する。外壁9となる壁パネルの建込み
は、バルコニー床版1の設置の完了後に行う。
た各バルコニー床版1は、図4のように両鉄骨梁10,
11に固定する。すなわち、バルコニー床版1の後部に
形成されているボルト挿通孔6に表側から挿通させたボ
ルト14を、スペーサ15および挟持板16と共にナッ
ト17で締め込む。これにより、鉄骨梁11の上側フラ
ンジ11aをバルコニー床版1と挟持板16とで挟み付
け、バルコニー床版1を仮止め状態とする。この仮止め
状態で、バルコニー床版1の後端の金属部材7を鉄骨梁
11に溶接18によって固定する。バルコニー床版1の
中間部に設けられた溶接固定用穴5は鉄骨梁10上に位
置しており、その金属製角筒5aを鉄骨梁10の上フラ
ンジに溶接19によって固定する。このような作業によ
り、複数枚の各バルコニー床版1,2を鉄骨梁10,1
1上に並べて設置する。外壁9となる壁パネルの建込み
は、バルコニー床版1の設置の完了後に行う。
【0014】このバルコニーの床構造によると、このよ
うに鉄骨の建方完了後に、バルコニー床版1を鉄骨梁1
0,11上に敷設するだけでバルコニーの床を完成する
ことができる。そのため、従来のような型枠や支保工の
設置、およびコンクリートの現場打設の必要がなく、現
場施工が簡単に行える。また、フロアードレインや避難
ハッチが必要な場合に、バルコニー床版1に予め工場取
付けしておくことができ、これによっても現場施工が簡
単になる。さらに、前記のようにバルコニー床版1の搬
入や敷込みにクレーン12を用いることができ、バルコ
ニー床版1が重量物であっても搬入や敷込み作業が容易
に行える。
うに鉄骨の建方完了後に、バルコニー床版1を鉄骨梁1
0,11上に敷設するだけでバルコニーの床を完成する
ことができる。そのため、従来のような型枠や支保工の
設置、およびコンクリートの現場打設の必要がなく、現
場施工が簡単に行える。また、フロアードレインや避難
ハッチが必要な場合に、バルコニー床版1に予め工場取
付けしておくことができ、これによっても現場施工が簡
単になる。さらに、前記のようにバルコニー床版1の搬
入や敷込みにクレーン12を用いることができ、バルコ
ニー床版1が重量物であっても搬入や敷込み作業が容易
に行える。
【0015】バルコニー床版1,2は、工場製作される
プレキャストコンクリート版製であるので、コンクリー
ト自体の防水性が良く、そのため目地部の防水処理だけ
でバルコニー床の防水機能が確保できる。特に防水機能
を十分得たい場合でも、工場において図7に断面図で示
すように、バルコニー床部1a,2aの表面に簡易防水
用モルタル層20を形成するだけで良い。
プレキャストコンクリート版製であるので、コンクリー
ト自体の防水性が良く、そのため目地部の防水処理だけ
でバルコニー床の防水機能が確保できる。特に防水機能
を十分得たい場合でも、工場において図7に断面図で示
すように、バルコニー床部1a,2aの表面に簡易防水
用モルタル層20を形成するだけで良い。
【0016】なお、前記実施例では、バルコニー床版
1,2のバルコニー床部1a,2aの上面を屋内床部1
b,2bの上面よりも一段低く形成することにより、バ
ルコニー床部1a,2aと屋内床部1b,2bとの境界
に水切り用立上がり1c,2cを設けたが、これに限ら
ず図8に示すように、バルコニー床版1,2のバルコニ
ー床部1a,2aと屋内床部1b,2bとの境界部に外
壁支持部1e,2eを突出形成することにより水切り用
立上がりを形成するようにしてもよい。
1,2のバルコニー床部1a,2aの上面を屋内床部1
b,2bの上面よりも一段低く形成することにより、バ
ルコニー床部1a,2aと屋内床部1b,2bとの境界
に水切り用立上がり1c,2cを設けたが、これに限ら
ず図8に示すように、バルコニー床版1,2のバルコニ
ー床部1a,2aと屋内床部1b,2bとの境界部に外
壁支持部1e,2eを突出形成することにより水切り用
立上がりを形成するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】この発明のバルコニーの床構造によれ
ば、プレキャストコンクリート版製のバルコニー床版を
外壁の幅方向に複数枚並設し、これら床版を外壁部の鉄
骨梁とこの鉄骨梁の屋内側に並ぶ鉄骨梁とに載置して固
定する構造としたため、鉄骨建方完了後にバルコニー床
版1を敷設するだけでバルコニー床を構築でき、現場施
工が簡単になる。しかも、各バルコニー床版の幅を外壁
部の鉄骨梁とその内側に並ぶ鉄骨梁との間隔よりも幅狭
としたため、これら梁間にバルコニー床版を通して搬入
作業が行え、バルコニー床版の搬入や敷込み作業がクレ
ーン等を用いて簡単に行える。また工場でのバルコニー
床版の製作時に、この床版にフロアードレインや避難ハ
ッチを確保しておくことができるので、現場でのこれら
の形成・取付け作業も不要となる。さらに、バルコニー
床版がプレキャストコンクリート版製であることから、
コンクリート自体の防水性が良く、そのため防水処理が
目地部の処理や、簡易モルタル程度の簡単なもので済
む。
ば、プレキャストコンクリート版製のバルコニー床版を
外壁の幅方向に複数枚並設し、これら床版を外壁部の鉄
骨梁とこの鉄骨梁の屋内側に並ぶ鉄骨梁とに載置して固
定する構造としたため、鉄骨建方完了後にバルコニー床
版1を敷設するだけでバルコニー床を構築でき、現場施
工が簡単になる。しかも、各バルコニー床版の幅を外壁
部の鉄骨梁とその内側に並ぶ鉄骨梁との間隔よりも幅狭
としたため、これら梁間にバルコニー床版を通して搬入
作業が行え、バルコニー床版の搬入や敷込み作業がクレ
ーン等を用いて簡単に行える。また工場でのバルコニー
床版の製作時に、この床版にフロアードレインや避難ハ
ッチを確保しておくことができるので、現場でのこれら
の形成・取付け作業も不要となる。さらに、バルコニー
床版がプレキャストコンクリート版製であることから、
コンクリート自体の防水性が良く、そのため防水処理が
目地部の処理や、簡易モルタル程度の簡単なもので済
む。
【図1】この発明の一実施例の斜視図である。
【図2】(A)はその実施例に使用するバルコニー床版
の一例を示す平面図、(B)はその縦断面図である。
の一例を示す平面図、(B)はその縦断面図である。
【図3】そのバルコニー床版の中間部を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図4】そのバルコニー床版の鉄骨梁への固定構造を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図5】そのバルコニー床版を鉄骨構造体に搬入すると
きの動作説明図である。
きの動作説明図である。
【図6】前記実施例に使用するバルコニー床版の他の例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図7】この発明の第2の実施例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図8】この発明の第3の実施例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図9】従来のバルコニー床構造の一例を示す縦断面図
である。
である。
【図10】従来のバルコニー床構造の他の一例を示す縦
断面図である。
断面図である。
1,2…バルコニー床版、1a,2a…バルコニー床
部、1b,2b…屋内床部、3…手摺基部、9…外壁、
10,11…鉄骨梁
部、1b,2b…屋内床部、3…手摺基部、9…外壁、
10,11…鉄骨梁
Claims (1)
- 【請求項1】 一部が外壁よりも屋内に位置するプレキ
ャストコンクリート版製のバルコニー床版を外壁の幅方
向に複数枚並設し、これら床版は外壁部の鉄骨梁とこの
鉄骨梁の屋内側に並ぶ鉄骨梁とに載置して固定し、かつ
前記各床版は前記両鉄骨梁間の間隔よりも幅狭としたバ
ルコニーの床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15134292A JPH05321322A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | バルコニーの床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15134292A JPH05321322A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | バルコニーの床構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05321322A true JPH05321322A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15516477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15134292A Pending JPH05321322A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | バルコニーの床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05321322A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011214323A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Toyota Home Kk | 建物ユニット及び建物 |
JP2016141977A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 住友不動産株式会社 | バルコニー |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5184128A (en) * | 1975-01-18 | 1976-07-23 | Nat Jutaku Kenzai | Kenchikubutsuto itsutaide koseisuru barukoni |
JPH01116136A (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | プレキャストコンクリート床版による床構築工法 |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP15134292A patent/JPH05321322A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5184128A (en) * | 1975-01-18 | 1976-07-23 | Nat Jutaku Kenzai | Kenchikubutsuto itsutaide koseisuru barukoni |
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JP2016141977A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 住友不動産株式会社 | バルコニー |
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