JP3423745B2 - ユニットボックス間の上下接合構造 - Google Patents
ユニットボックス間の上下接合構造Info
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- JP3423745B2 JP3423745B2 JP22225693A JP22225693A JP3423745B2 JP 3423745 B2 JP3423745 B2 JP 3423745B2 JP 22225693 A JP22225693 A JP 22225693A JP 22225693 A JP22225693 A JP 22225693A JP 3423745 B2 JP3423745 B2 JP 3423745B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄骨系のユニット工
法建物におけるユニットボックス間の上下接合構造に関
するものである。
法建物におけるユニットボックス間の上下接合構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨系のユニット工法建物におけ
る1階ユニットボックスと2階ユニットボックスとの接
合には、図8に示すように1階ユニットボックス1Aの
天井梁3と2階ユニットボックス1Bの床梁4とを、柱
2に近い隅部近傍でボルト接合する構造が一般に採られ
ている。すなわち、1階ユニットボックス1Aの溝形鋼
からなる天井梁3の上フランジ3aと、2階ユニットボ
ックス1Bの同じく溝形鋼からなる床梁4の下フランジ
4bとを、ライナプレート35と共にボルト37およびナッ
ト38で締め付けることにより、1,2階のユニットボッ
クス1A,1Bが接合される。隣接する1階ユニットボ
ックス1A,1A同士は、その天井梁3,3のウェブ3
c,3cをライナプレート36と共にボルト39とナット40
で締付けることにより接合される。
る1階ユニットボックスと2階ユニットボックスとの接
合には、図8に示すように1階ユニットボックス1Aの
天井梁3と2階ユニットボックス1Bの床梁4とを、柱
2に近い隅部近傍でボルト接合する構造が一般に採られ
ている。すなわち、1階ユニットボックス1Aの溝形鋼
からなる天井梁3の上フランジ3aと、2階ユニットボ
ックス1Bの同じく溝形鋼からなる床梁4の下フランジ
4bとを、ライナプレート35と共にボルト37およびナッ
ト38で締め付けることにより、1,2階のユニットボッ
クス1A,1Bが接合される。隣接する1階ユニットボ
ックス1A,1A同士は、その天井梁3,3のウェブ3
c,3cをライナプレート36と共にボルト39とナット40
で締付けることにより接合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示す従
来構造では、1階ユニットボックス1Aの天井材および
2階ユニットボックス1Bの床板を全面に張った状態で
は、床梁4の下フランジ4bと天井梁3の上フランジ3
aとを接合するボルト37の位置まで作業者の手や工具
を入れる隙間が何処にも生じず、ボルト締め作業を行う
ことができない。そのため、2階ユニットボックス1B
の4隅において、床板に接合作業用の未施工部分を残し
ておくことが必要になる。床板がALC板の場合は、切
欠等を設けることができないために、1階天井材の4隅
に未施工部分を残す方法が採られる。このように、床板
または天井材のいずれかに未施工部分を残すことが必要
で、そのためユニット間の接合作業終了後にそれらの未
施工部分を施工する現場作業が多くなり、ユニット工法
のメリットである工期短縮の妨げとなっていた。床の縁
が内壁材等で隠れる場合は、床板に作業用穴を設けてそ
のまま放置することもあるが、その場合、構造的に主要
な床に穴を明けることになるため、床鳴り等の問題を生
じることがある。
来構造では、1階ユニットボックス1Aの天井材および
2階ユニットボックス1Bの床板を全面に張った状態で
は、床梁4の下フランジ4bと天井梁3の上フランジ3
aとを接合するボルト37の位置まで作業者の手や工具
を入れる隙間が何処にも生じず、ボルト締め作業を行う
ことができない。そのため、2階ユニットボックス1B
の4隅において、床板に接合作業用の未施工部分を残し
ておくことが必要になる。床板がALC板の場合は、切
欠等を設けることができないために、1階天井材の4隅
に未施工部分を残す方法が採られる。このように、床板
または天井材のいずれかに未施工部分を残すことが必要
で、そのためユニット間の接合作業終了後にそれらの未
施工部分を施工する現場作業が多くなり、ユニット工法
のメリットである工期短縮の妨げとなっていた。床の縁
が内壁材等で隠れる場合は、床板に作業用穴を設けてそ
のまま放置することもあるが、その場合、構造的に主要
な床に穴を明けることになるため、床鳴り等の問題を生
じることがある。
【0004】また、図8の従来構造では、上下の梁4,
3のボルト挿通孔の位置がずれた場合の固定方法が難し
い。ユニットボックスのような建物要素の製作では、機
械部品と異なり、安価に加工することが必要なことから
ボルト挿通孔の精度確保が難しく、前記のような位置ず
れが現場の施工過程でわかることがある。
3のボルト挿通孔の位置がずれた場合の固定方法が難し
い。ユニットボックスのような建物要素の製作では、機
械部品と異なり、安価に加工することが必要なことから
ボルト挿通孔の精度確保が難しく、前記のような位置ず
れが現場の施工過程でわかることがある。
【0005】この発明の目的は、ユニットボックスの天
井面や床面に未施工部分を残さないで上下ユニットボッ
クス間の接合を行うことができ、かつ作業性の良いユニ
ットボックス間の上下接合構造を提供することである。
この発明の他の目的は、ボルト挿通孔等の若干の誤差が
生じても接合が可能なユニットボックス間の上下接合構
造を提供することである。
井面や床面に未施工部分を残さないで上下ユニットボッ
クス間の接合を行うことができ、かつ作業性の良いユニ
ットボックス間の上下接合構造を提供することである。
この発明の他の目的は、ボルト挿通孔等の若干の誤差が
生じても接合が可能なユニットボックス間の上下接合構
造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の接合構造は、
互いに上下に配置される上側ユニットボックスと下側ユ
ニットボックスとを次の構成によって接合するものであ
る。形鋼からなる前記天井梁の上フランジの端部近傍の
上面に、基板上にこの基板に設けられたボルトの挿通孔
の位置で長ナットが立設された接合金物を、上記天井梁
の上フランジの下面から挿入されて前記長ナットに螺合
したボルトにより固定する。形鋼からなる前記床梁には
前記長ナットが挿通されるナット挿通孔を下フランジに
設けると共に、対応するボルト挿通孔を上フランジに設
け、この孔に挿通したボルトを前記長ナットに螺着す
る。床梁の上下フランジ間に前記長ナットの外周に嵌合
するガイドパイプを設け、このガイドパイプの上下端を
上記床梁の上下フランジに溶接する。上記ガイドパイプ
の両側に上下フランジ間にわたる補強リブを溶接固定す
る。前記長ナットは先細り状としてもよい。
互いに上下に配置される上側ユニットボックスと下側ユ
ニットボックスとを次の構成によって接合するものであ
る。形鋼からなる前記天井梁の上フランジの端部近傍の
上面に、基板上にこの基板に設けられたボルトの挿通孔
の位置で長ナットが立設された接合金物を、上記天井梁
の上フランジの下面から挿入されて前記長ナットに螺合
したボルトにより固定する。形鋼からなる前記床梁には
前記長ナットが挿通されるナット挿通孔を下フランジに
設けると共に、対応するボルト挿通孔を上フランジに設
け、この孔に挿通したボルトを前記長ナットに螺着す
る。床梁の上下フランジ間に前記長ナットの外周に嵌合
するガイドパイプを設け、このガイドパイプの上下端を
上記床梁の上下フランジに溶接する。上記ガイドパイプ
の両側に上下フランジ間にわたる補強リブを溶接固定す
る。前記長ナットは先細り状としてもよい。
【0007】
【作用】この構成によると、床梁の上フランジの上方か
らボルト締め作業を行うことにより上下のユニットボッ
クスが相互に接合される。そのため、各ユニットボック
スの床板や天井材に、接合作業用の未施工部分を残す必
要がない。前記のボルトは、下側ユニットボックスの天
井梁上に突出した長ナットに螺着するので、ボルト長さ
が短くて済み、接合作業が行い易い。すなわち、前記の
接合用のボルトは、作業位置から見えない箇所のナット
に螺着するため、ボルト挿通孔からナットまでの距離が
長くなると、ボルトの先端をナットに合わせる作業が難
しくなるが、この発明の構成では長ナットの突出により
ボルト挿通孔とナットとの距離が短くなるため、ボルト
先端をナットに合わせることが容易になる。長ナットを
有する接合金物は天井梁にボルト止めするものであるた
め、ユニットボックスの運搬時等には取り外しておくこ
ともできる。
らボルト締め作業を行うことにより上下のユニットボッ
クスが相互に接合される。そのため、各ユニットボック
スの床板や天井材に、接合作業用の未施工部分を残す必
要がない。前記のボルトは、下側ユニットボックスの天
井梁上に突出した長ナットに螺着するので、ボルト長さ
が短くて済み、接合作業が行い易い。すなわち、前記の
接合用のボルトは、作業位置から見えない箇所のナット
に螺着するため、ボルト挿通孔からナットまでの距離が
長くなると、ボルトの先端をナットに合わせる作業が難
しくなるが、この発明の構成では長ナットの突出により
ボルト挿通孔とナットとの距離が短くなるため、ボルト
先端をナットに合わせることが容易になる。長ナットを
有する接合金物は天井梁にボルト止めするものであるた
め、ユニットボックスの運搬時等には取り外しておくこ
ともできる。
【0008】前記長ナットを先細り状とし、床梁の上下
フランジ間に前記長ナットの外周に嵌合するガイドパイ
プを設けた場合は、上側ユニットボックスを吊り降ろす
ときに、長ナットに傾きが生じていたり、若干の位置ず
れが生じていても、ガイドパイプで矯正される。また、
長ナットのふらつきがガイドパイプとの嵌合により防止
される。そのため、ボルトの長ナットへの螺着を容易に
かつ確実に行うことができる。
フランジ間に前記長ナットの外周に嵌合するガイドパイ
プを設けた場合は、上側ユニットボックスを吊り降ろす
ときに、長ナットに傾きが生じていたり、若干の位置ず
れが生じていても、ガイドパイプで矯正される。また、
長ナットのふらつきがガイドパイプとの嵌合により防止
される。そのため、ボルトの長ナットへの螺着を容易に
かつ確実に行うことができる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図6に基づ
いて説明する。図4はユニットボックスの骨組みを示
す。ユニットボックス1は、角形鋼管からなる4本の柱
2間に、溝形鋼からなる天井梁3と床梁4とを溶接等で
接合してボックス状に骨組みし、これに壁面材,天井
材,床材等の各面材を張り付けて構成される。このユニ
ットボックス1は、図5に平面図で示すように、現場で
複数個が上下左右に組み合わされ、相互に接合して1棟
の住宅やその他の建物とされる。この場合、上下ユニッ
トボックス1A,1B間の接合は、図5に●印で示すよ
うに、ユニットボックス1A,1Bの短片側における柱
2の近傍で行われる。
いて説明する。図4はユニットボックスの骨組みを示
す。ユニットボックス1は、角形鋼管からなる4本の柱
2間に、溝形鋼からなる天井梁3と床梁4とを溶接等で
接合してボックス状に骨組みし、これに壁面材,天井
材,床材等の各面材を張り付けて構成される。このユニ
ットボックス1は、図5に平面図で示すように、現場で
複数個が上下左右に組み合わされ、相互に接合して1棟
の住宅やその他の建物とされる。この場合、上下ユニッ
トボックス1A,1B間の接合は、図5に●印で示すよ
うに、ユニットボックス1A,1Bの短片側における柱
2の近傍で行われる。
【0010】すなわち、図1に示すように下側ユニット
ボックス1Aの短片側天井梁3の上フランジ3aの端部
近傍には、その上フランジ3aの下面側からボルト5を
挿通させるボルト挿通孔6が形成され、その上フランジ
3aの上面に長ナット付き接合金物10が配置される。こ
の金物10は、基板8上に長ナット9を立設したものであ
り、長ナット9に上フランジ3aの下側からボルト5を
螺着することにより上フランジ3aに固定される。基板
8は、前記ボルト5の挿通孔7が設けられている。長ナ
ット9の上端部はその外周面にテーパを付けて先細り形
状としてある。
ボックス1Aの短片側天井梁3の上フランジ3aの端部
近傍には、その上フランジ3aの下面側からボルト5を
挿通させるボルト挿通孔6が形成され、その上フランジ
3aの上面に長ナット付き接合金物10が配置される。こ
の金物10は、基板8上に長ナット9を立設したものであ
り、長ナット9に上フランジ3aの下側からボルト5を
螺着することにより上フランジ3aに固定される。基板
8は、前記ボルト5の挿通孔7が設けられている。長ナ
ット9の上端部はその外周面にテーパを付けて先細り形
状としてある。
【0011】上側ユニットボックス1Bの短片側床梁4
には、下側ユニットボックス1Aの前記長ナット9を挿
通させるナット挿通孔11が形成され、かつ同床梁4の上
フランジ4aには長ナット9に螺着されるボルト12の挿
通孔13が形成されている。これら上下フランジ4a,4
b間には、長ナット9を嵌合させるガイドパイプ14が上
下端で溶接され、またガイドパイプ14の両側には上下フ
ランジ4a,4b間にわたる補強リブ15(図2)が溶接
固定されている。
には、下側ユニットボックス1Aの前記長ナット9を挿
通させるナット挿通孔11が形成され、かつ同床梁4の上
フランジ4aには長ナット9に螺着されるボルト12の挿
通孔13が形成されている。これら上下フランジ4a,4
b間には、長ナット9を嵌合させるガイドパイプ14が上
下端で溶接され、またガイドパイプ14の両側には上下フ
ランジ4a,4b間にわたる補強リブ15(図2)が溶接
固定されている。
【0012】一方、下側ユニットボックス1Aの短片側
天井梁3のウェブ3cには、柱2の近傍において、隣接
する下側ユニットボックス1A,1Aを互いに接合する
ボルト挿通孔16が形成され、ライナプレート18を挟ん
で、これらウェブ3c,3cがボルト19およびナット20
で接合されている。ライナプレート18はボルト挿通孔17
を有するものである。
天井梁3のウェブ3cには、柱2の近傍において、隣接
する下側ユニットボックス1A,1Aを互いに接合する
ボルト挿通孔16が形成され、ライナプレート18を挟ん
で、これらウェブ3c,3cがボルト19およびナット20
で接合されている。ライナプレート18はボルト挿通孔17
を有するものである。
【0013】上記構成の接合手順を説明する。まず、各
下側ユニットボックス1Aを据え付けた後、その相互の
接合を図6(A)のように行う。すなわち、下側ユニッ
トボックス1A,1Aの隣接する短片側天井梁3,3間
を、ライナプレート18を介在させてボルト19で接合す
る。長ナット付きの接合金物10は、下側ユニットボック
ス1Aの運搬時は取り外しておき、据え付け後にボルト
5によって固定する。
下側ユニットボックス1Aを据え付けた後、その相互の
接合を図6(A)のように行う。すなわち、下側ユニッ
トボックス1A,1Aの隣接する短片側天井梁3,3間
を、ライナプレート18を介在させてボルト19で接合す
る。長ナット付きの接合金物10は、下側ユニットボック
ス1Aの運搬時は取り外しておき、据え付け後にボルト
5によって固定する。
【0014】次に、上側ユニットボックス1Bを下側ユ
ニットボックス1A上に吊り降ろす。この場合に、下側
ユニットボックス1Aの4隅の柱2の上端にはテーパ状
のガイドピン(図示せず)が取付けられ、上側ユニット
ボックス1Bは、各柱2の下端に設けられたガイド孔が
前記ガイドピンに嵌まるように吊り降ろされる。これに
より、図6(B)のように下側ユニットボックス1Aの
長ナット9と上側ユニットボックス1Bのガイドパイプ
14とが相互に位置決めされ、長ナット9がガイドパイ
プ14に嵌まり込む。この場合に、長ナット9が先細り
に形成されているため、長ナット9とガイドパイプ14
に芯ずれが生じていても、円滑に挿入される。また、ガ
イドパイプ14は上下フランジ4a,4bに溶接されて強
固に固定されているため、長ナット9に傾きが生じてい
たり、若干の位置ずれが生じていても、長ナット9が垂
直に矯正され、位置ずれも矯正される。また、長ナット
9がふらつくことがガイドパイプ14で防止される。
ニットボックス1A上に吊り降ろす。この場合に、下側
ユニットボックス1Aの4隅の柱2の上端にはテーパ状
のガイドピン(図示せず)が取付けられ、上側ユニット
ボックス1Bは、各柱2の下端に設けられたガイド孔が
前記ガイドピンに嵌まるように吊り降ろされる。これに
より、図6(B)のように下側ユニットボックス1Aの
長ナット9と上側ユニットボックス1Bのガイドパイプ
14とが相互に位置決めされ、長ナット9がガイドパイ
プ14に嵌まり込む。この場合に、長ナット9が先細り
に形成されているため、長ナット9とガイドパイプ14
に芯ずれが生じていても、円滑に挿入される。また、ガ
イドパイプ14は上下フランジ4a,4bに溶接されて強
固に固定されているため、長ナット9に傾きが生じてい
たり、若干の位置ずれが生じていても、長ナット9が垂
直に矯正され、位置ずれも矯正される。また、長ナット
9がふらつくことがガイドパイプ14で防止される。
【0015】この後、図1のように上側ユニットボック
ス1Bの床梁4における上フランジ4aのボルト挿通孔
13にボルト12を挿入し、このボルト12を長ナット9に螺
合させて締め込む。このとき、ボルト12は見えない位置
の長ナット9にねじ込むことになるが、長ナット9が高
く突出していて、ボルト挿通孔13から長ナット9までの
距離が短いため、ボルト12の先端を容易に長ナット9へ
螺合させることができる。また、長ナット9はガイドパ
イプ14への嵌合により垂直に立てられ、かつ正確に位置
決めされているため、このことからもボルト締め作業が
行い易い。
ス1Bの床梁4における上フランジ4aのボルト挿通孔
13にボルト12を挿入し、このボルト12を長ナット9に螺
合させて締め込む。このとき、ボルト12は見えない位置
の長ナット9にねじ込むことになるが、長ナット9が高
く突出していて、ボルト挿通孔13から長ナット9までの
距離が短いため、ボルト12の先端を容易に長ナット9へ
螺合させることができる。また、長ナット9はガイドパ
イプ14への嵌合により垂直に立てられ、かつ正確に位置
決めされているため、このことからもボルト締め作業が
行い易い。
【0016】上記接合作業は、上側ユニットボックス1
Bの床梁3の上方から行えるので、図1のように上側ユ
ニットボックス1Bに床パネル21の床板を全面に張った
状態でも行える。そのため、床板や天井に未施工部分を
残しておくことが不要となり、現場作業が削減されて、
工期が短縮される。しかも、接合のためのボルト締め作
業は真上からの作業となるため、作業が行い易い。長ナ
ット付きの接合金物10は、ボルト5 で着脱できるので、
輸送中および養生中は外しておけば良く、長ナット9が
邪魔となったり損傷したりすることがない。
Bの床梁3の上方から行えるので、図1のように上側ユ
ニットボックス1Bに床パネル21の床板を全面に張った
状態でも行える。そのため、床板や天井に未施工部分を
残しておくことが不要となり、現場作業が削減されて、
工期が短縮される。しかも、接合のためのボルト締め作
業は真上からの作業となるため、作業が行い易い。長ナ
ット付きの接合金物10は、ボルト5 で着脱できるので、
輸送中および養生中は外しておけば良く、長ナット9が
邪魔となったり損傷したりすることがない。
【0017】なお、接合金物10の長ナット9としては、
その先端部の外周面にテーパを設けるようにした上記実
施例の形状のものに限らず、例えば図7のように先端部
の外周を段階的に小径とすることにより先細り形状とし
たものであってもよい。また、接合金物10の取付けは、
長ナット9と別の箇所でボルト止めするようにしても良
い。
その先端部の外周面にテーパを設けるようにした上記実
施例の形状のものに限らず、例えば図7のように先端部
の外周を段階的に小径とすることにより先細り形状とし
たものであってもよい。また、接合金物10の取付けは、
長ナット9と別の箇所でボルト止めするようにしても良
い。
【0018】
【発明の効果】この発明のユニットボックス間の上下接
合構造は、互いに上下に配置される上側ユニットボック
スの床梁と下側ユニットボックスの天井梁のうち、前記
天井梁の上フランジの端部近傍の上面に、長ナットが立
設された接合金物をボルト固定し、前記床梁には前記長
ナットが挿通されるナット挿通孔を下フランジに設ける
と共に、対応するボルト挿通孔を上フランジに設け、こ
の孔に挿通したボルトを前記長ナットに螺着したため、
ユニットボックスの天井面や床面に未施工部分を残さな
いで上下ユニットボックス間の接合を行うことができ
る。そのため、接合作業が容易になり、工期の短縮を図
ることができる。また、長ナットを先細り形状とし、か
つ床梁の上下フランジ間に前記長ナットの外周に嵌合す
るガイドパイプを設けた場合は、長ナットに傾きが生じ
ていたり、若干の位置ずれが生じていても、ガイドパイ
プで矯正され、そのためボルトの長ナットへの螺着を容
易にかつ確実に行うことができる。
合構造は、互いに上下に配置される上側ユニットボック
スの床梁と下側ユニットボックスの天井梁のうち、前記
天井梁の上フランジの端部近傍の上面に、長ナットが立
設された接合金物をボルト固定し、前記床梁には前記長
ナットが挿通されるナット挿通孔を下フランジに設ける
と共に、対応するボルト挿通孔を上フランジに設け、こ
の孔に挿通したボルトを前記長ナットに螺着したため、
ユニットボックスの天井面や床面に未施工部分を残さな
いで上下ユニットボックス間の接合を行うことができ
る。そのため、接合作業が容易になり、工期の短縮を図
ることができる。また、長ナットを先細り形状とし、か
つ床梁の上下フランジ間に前記長ナットの外周に嵌合す
るガイドパイプを設けた場合は、長ナットに傾きが生じ
ていたり、若干の位置ずれが生じていても、ガイドパイ
プで矯正され、そのためボルトの長ナットへの螺着を容
易にかつ確実に行うことができる。
【図1】この発明の一実施例に係る上下ユニットボック
スの接合構造を示す縦断面図である。
スの接合構造を示す縦断面図である。
【図2】同接合構造の分解斜視図である。
【図3】同実施例における隣接する1階ユニットボック
スの要部平面図である。
スの要部平面図である。
【図4】そのユニットボックスの骨組みを示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】同実施例が適用されるユニット建物の概略の組
立状態を示す平面図である。
立状態を示す平面図である。
【図6】同接合構造の接合手順を示す説明図である。
【図7】長ナットの変形例を示す図である。
【図8】(A)は従来の接合構造をユニットボックスの
短片側から見た縦断面図、(B)は同接合構造をユニッ
トボックスの長片側から見た縦断面図である。
短片側から見た縦断面図、(B)は同接合構造をユニッ
トボックスの長片側から見た縦断面図である。
1A…下側ユニットボックス、1B…上側ユニットボッ
クス、3…天井梁、3a…上フランジ、4…床梁、4a
…上フランジ、4b…下フランジ、5…ボルト、6…ボ
ルト挿通孔、8…基板、9…長ナット、10…接合金物、
11…ナット挿通孔、12…ボルト、13…ボルト挿通孔、14
…ガイドパイプ
クス、3…天井梁、3a…上フランジ、4…床梁、4a
…上フランジ、4b…下フランジ、5…ボルト、6…ボ
ルト挿通孔、8…基板、9…長ナット、10…接合金物、
11…ナット挿通孔、12…ボルト、13…ボルト挿通孔、14
…ガイドパイプ
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに上下に配置される上側ユニットボ
ックスの形鋼からなる床梁と下側ユニットボックスの形
鋼からなる天井梁のうち、前記天井梁の上フランジの端
部近傍の上面に、基板上にこの基板に設けられたボルト
の挿通孔の位置で長ナットが立設された接合金物を、上
記天井梁の上フランジの下面から挿入されて前記長ナッ
トに螺合したボルトにより固定し、前記床梁には前記長
ナットが挿通されるナット挿通孔を下フランジに設ける
と共に、対応するボルト挿通孔を上フランジに設け、こ
の孔に挿通したボルトを前記長ナットに螺着し、床梁の
上下フランジ間に前記長ナットの外周に嵌合するガイド
パイプを設け、このガイドパイプの上下端を上記床梁の
上下フランジに溶接し、上記ガイドパイプの両側に上下
フランジ間にわたる補強リブを溶接固定したユニットボ
ックス間の上下接合構造。 - 【請求項2】 長ナットを先細り形状とした請求項1記
載のユニットボックス間の上下接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22225693A JP3423745B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | ユニットボックス間の上下接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22225693A JP3423745B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | ユニットボックス間の上下接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754404A JPH0754404A (ja) | 1995-02-28 |
JP3423745B2 true JP3423745B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=16779546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22225693A Expired - Fee Related JP3423745B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | ユニットボックス間の上下接合構造 |
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1993
- 1993-08-12 JP JP22225693A patent/JP3423745B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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