JP4041241B2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法及び接合構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法及び接合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法及び接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄筋コンクリート柱に鉄骨梁を接合する場合には、まず、例えば鉄骨梁と同型状の部材で形成した接合用突出部を有する接合部材を用意し、この接合部材を鉄筋コンクリート柱の所定の位置に固定した後、鉄筋コンクリート柱のコンクリートを打設し、次に接合金物の突出部に鉄骨梁の端部をボルトなどで接合するのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法では、鉄骨梁と同型の部材を溶接して接合金物を形成していたので、接合金物の加工工数が増加するという問題があった。また、接合金物が大型化するので、運搬コストが増大するという問題があった。更に接合金物と鉄骨梁とのボルト接合部が鉄骨梁から突出し、この突出部が床部材及び天井に干渉するので、床部材に逃げを設けたり、或いは天井の高さを低くしなければならないという問題があった。
【0004】
その上、鉄骨梁に作用する引っ張り力全てを、接合部材に伝達する必要があるため、ボルトの本数が多くなり、また、引っ張り力が大きい場合は、鉄骨梁の内側にも接合部材を配置してボルトを2面せん断として用いる場合もあり、コストが高く、又、施工性が悪くなるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、このような問題点を解決するためになされたものであり、コスト低減が可能であり、また、天井を高くすると共に施工性を良くすることが可能な鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法及び接合構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は鉄筋コンクリート柱の鉄骨梁との接合方法であり、前述の技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、鉄筋コンクリート柱の鉄筋に接合部材を取り付け、前記接合部材に鉄骨梁を接合させる鉄筋コンクリート柱の接合方法であって、
前記鉄筋に、前記鉄筋コンクリート柱内に、コンクリート定着用の定着部材を備えた鉄骨梁の端部と接合部材との接合部分の全体が収まるように、平板状の上側接合部材と下側接合部材とを備えた接合部材を取り付けた後、前記鉄筋コンクリート柱を築造する場所で前記接合部材が取り付けられた鉄筋を組み立て、
次に、H形鋼の前記鉄骨梁の上下のフランジ部に、前記上側接合部材と下側接合部材とをそれぞれ接合させるようにして前記接合部材に鉄骨梁の端部を固定し、
その後、前記鉄骨梁及び接合部材を含む前記鉄筋の周囲にコンクリートを打設して前記定着部材により鉄骨梁の端部がコンクリートに定着した鉄筋コンクリート柱を築造することを特徴とする。
【0008】
(作用)本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法においては、鉄筋コンクリート柱の鉄筋に平板状の接合部材を取り付け、鉄筋コンクリート柱内の接合部材に鉄骨梁を固定するので、接合金物の小型化及び加工工数の低減を図ることができる。また、接合部がコンクリート内に埋設されるので、鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁の表面からボルト接合部などが突出するのを防止できる。また、鉄骨梁に取り付けた定着部材がコンクリートに定着するので、鉄骨梁に作用する引っ張り力の一部をコンクリート柱に直接伝達することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法及び接合構造を図示の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造を示す図である。この接合方法及び接合構造においては、予め工場や現場の組み立てヤードなどで鉄筋コンクリート柱11の鉄筋13、14と、接合部材15、26を組み立てておき、これを所定の柱位置に建てた後、鉄骨梁12を接合するようになっている。
【0011】
すなわち、まず工場や現場の組み立てヤードなどで鉄筋コンクリート柱11の柱主筋13と、鉄骨梁12を保持するための保持筋14を組み立てる。柱主筋13は柱の4隅にそれぞれ複数本ずつ、本実施の形態では3本ずつ配置する。そして、4隅の柱主筋13の近傍に保持筋14を配置する。
【0012】
次に、保持筋14の鉄骨梁12を接合すべき位置に、例えば鉄板などで形成された板状の下側接合部材15及び上側接合部材26を、保持筋14に螺入したナットで挟持して固定する。この下側接合部材15及び上側接合部材26は、図2に示すように矩形状の例えば鉄板の4隅を面取りしたものである。これらの接合部材15、26の中央には、鉄骨梁12の幅より僅かに大きな4辺を有する矩形のコンクリート打設用の孔16を設ける。又、保持筋14を配置せず、接合部材15、26の面取りを小さくして柱主筋13に保持させることもできる。
【0013】
次に、図1に示すように、下側接合部材15のレベル調整を行いナットで挟んで固定する。そして、この下側接合部材15の上に例えばH型鋼で形成された鉄骨梁12の端部を載置する。この鉄骨梁12の接合側の端面には、例えば長方形の定着部材17を予め固定しておく。本実施の形態では、定着部材17を鉄骨梁12のフランジ部18に合わせて固定する。この定着部材17は例えば鉄板で形成することができ、その大きさは鉄骨梁12に作用する引っ張り力に応じて設定することができる。
【0014】
本実施の形態では4個の鉄骨梁12を使用し、各鉄骨梁12をそれぞれ鉄筋コンクリート柱11の各面のほぼ中央に位置させて配置する。このときには、4個の鉄骨梁12の間に、コンクリートを打設するための隙間19を設ける。そして、下側接合部材15と鉄骨梁12とを、例えばボルト20及びナット21で締結する。これにより、保持筋14と鉄骨梁12とが下側接合部材15を介して接合される。
【0015】
次に、図1に示すように鉄骨梁12の上側のフランジ18上に上側接合部材26をセットして保持筋14にナットで固定し、フランジ18と上側接合部材26とをボルトなどの締結手段で締結する。
【0016】
次に、鉄骨梁12の高さの範囲内にある柱主筋13に複数の帯筋30を巻回して固定する。この場合、鉄骨梁12のウェブ22に孔を開けて帯筋30を通すようにする。また、各鉄骨梁12の上下のフランジ18、18の間には、予め工場でコンクリートの漏出を防止するための漏出防止板31を取り付けておく。この漏出防止板31は、鉄筋コンクリート柱11の外周面と面一になるように配置する。この漏出防止板31は、鉄骨梁12か接合部に加わる力の一部を、支圧にて柱のコンクリートに伝達する機能を有している。
【0017】
このようにして、保持筋14と鉄骨梁12とを下側接合部材15及び上側接合部材26を介して接合した後、柱主筋13の周囲に型枠(図示せず)を組み立て、この型枠の中にコンクリートを打設する。コンクリートは、上側接合部材26及び下側接合部材15の孔16及び隙間19を通過して、鉄骨梁12の端部の内側及び鉄骨梁12の下方に打設される。
【0018】
このように、本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法及び接合構造においては、鉄筋コンクリート柱11の保持筋14と鉄骨梁12とを板状の下側接合部材15及び上側接合部材26を介して接合し、その後コンクリートを打設するので、接合部分をコンクリート内に埋設することができ、これにより鉄筋コンクリート柱11及び鉄骨梁12の表面から接合部分が突出するのを防止できる。
【0019】
したがって、各接合部材15、26の小型化及び加工工数の低減を図ることができ、これによりコストダウンが可能になると共に、運搬コストの低減が可能になる。また、鉄骨梁12の上に床部材(図示せず)を設置する場合でも、接合部材が床部材に干渉することがないため、従来のように現場で床部材の修正作業をする必要がなくなる。更に、接合部分が鉄骨梁12の上下に突出しないので、天井を高くすることができる。
【0020】
また、鉄骨梁12の端面に固定した定着部材17がコンクリートに定着するので、鉄骨梁12に作用する引っ張り力の一部がコンクリート柱11に直接伝達される。したがって、鉄骨梁12と下側及び上側接合部材15、26とを締結するボルト20に作用する剪断力も低減されるので、ボルト20の本数を低減できる。更に、従来のようにフランジ18の内側に接合部材を配置する必要もないので、コスト低減が可能になると共に施工性が向上する。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法及び接合構造によれば、鉄筋コンクリート柱の鉄筋に接合部材を固定し、鉄筋コンクリート柱内で接合部材と鉄骨梁を接合するので、接合部材の小型化、加工工数の低減、運搬コストの低減が可能になる。また、接合部がコンクリート内に埋設されるので、鉄筋コンクリート柱及び鉄骨梁の表面から接合部分が突出するのを防止でき、これにより、床部材に逃げを設けたり、天井の高さを低くする必要がなくなる。
【0022】
更に、鉄骨梁の端部に固定した定着部材がコンクリートに定着するので、鉄骨梁に作用する引っ張り力の一部がコンクリート柱に直接伝達される。したがって、接合部材と鉄骨梁とを固定する締結手段にかかる剪断力を低減でき、これにより、締結手段の数を低減できる。また、従来のように鉄骨梁の内側を接合する内側接合部材を省略できるので、コスト低減が可能になると共に施工性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造を説明する図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【符号の説明】
11 鉄筋コンクリート柱
12 鉄骨梁
13 柱主筋
14 保持筋
15 下側接合部材
17 定着部材
26 上側接合部材

Claims (1)

  1. 鉄筋コンクリート柱の鉄筋に接合部材を取り付け、前記接合部材に鉄骨梁を接合させる鉄筋コンクリート柱の接合方法であって、
    前記鉄筋に、前記鉄筋コンクリート柱内に、コンクリート定着用の定着部材を備えた鉄骨梁の端部と接合部材との接合部分の全体が収まるように、平板状の上側接合部材と下側接合部材とを備えた接合部材を取り付けた後、前記鉄筋コンクリート柱を築造する場所で前記接合部材が取り付けられた鉄筋を組み立て、
    次に、H形鋼の前記鉄骨梁の上下のフランジ部に、前記上側接合部材と下側接合部材とをそれぞれ接合させるようにして前記接合部材に鉄骨梁の端部を固定し、
    その後、前記鉄骨梁及び接合部材を含む前記鉄筋の周囲にコンクリートを打設して前記定着部材により鉄骨梁の端部がコンクリートに定着した鉄筋コンクリート柱を築造することを特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合方法。
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