JPH0773168A - 文書編集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】上位より要求される文字コードと、フォントデ
ータ中の該当文字割り付けコードとを対応づける文字検
索情報ファイルにより、横書きと縦書きとの区別や、新
ＪＩＳと旧ＪＩＳとの区別などの同一要求コードに対す
る異なる文字パターンへのアクセスに関し、制御プログ
ラムに意識させないシステムを実現する。 【構成】本発明は、入力装置１１と、表示装置１２と、
制御プログラム１４１・文書データ１４２・フォントデ
ータ１４３・文字検索情報１４４などの装置に必要な情
報を記憶する記憶装置１４と、これらの装置を制御する
制御装置１２とから構成される。文字検索情報ファイル
の働きにより、横書きと縦書きとの文字パターン相違の
対応関係に変更が生じた場合でも、制御プログラムにな
んら変更や改造を必要とすることなく、容易に文字セッ
トの変更を行うことができる効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は文書編集装置に関し、特
に日本語を扱うパーソナルコンピュータ，ワードプロセ
ッサなどの日本語フォントデータを使用する文書編集装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に日本語フォントデータを扱う日本
語の文書編集装置は、オペレータに要求された文字をＣ
ＲＴやプリンタに出力する為にフォントデータを検索す
る機能を有する。日本語には図４に示すように句読点や
括弧等、横書き時と縦書き時とで出力されるパターンが
異なる文字がある。また同一の文字コードに対しても文
字セットの違い（例えば７８ＪＩＳセット，８３ＪＩＳ
セット，９０ＪＩＳセット〔日本工業規格ＪＩＳＸ０２
０８情報交換用漢字系の制定または改定年度がそれぞれ
１９７８，１９８３，１９９０場合の文字を意味す
る〕）により異なる文字パターンが割り当てられてい
る。

【０００３】図５は、従来の日本語文書編集装置の１つ
として、横書きと縦書きとの文字パターンの相違に対応
する例を説明するブロック図である。この従来の日本語
文書編集装置は、文字・記号などの文書データの入力及
び、挿入・削除・訂正・移動・複写などの機能の指示を
行うキーボードのような入力装置１１と、編集対象とな
る文書と実行中の処理の進捗度などの装置の状態とを表
示する表示装置１３と、制御プログラム５４１・文書デ
ータ１４２・フォントデータ１４３などの装置に必要な
情報を記憶する記憶装置１４と、これらの装置を制御す
る制御装置１２とから構成される。制御プログラム５４
１は、縦書き時に横書き時と異なるパターンを出力する
必要のある文字コードと縦書き用置換コードとを対応づ
けるコード変換テーブルを保持している。

【０００４】図６は、制御プログラム５４１が保持する
コード変換テーブルの一例を示すものである。

【０００５】図７は、従来の日本語文書編集装置におけ
る上位に要求されたコードの文字パターンを、フォント
データ内から特定する為の制御プログラムの動作を説明
するフローチャートである。ステップ７１では入力コー
ドをキーとしてコード変換テーブルのサーチを行い、続
いてステップ７２ではテーブルにコードが存在したか否
かを判定し、この結果存在したのであれば、ステップ７
３にて該当コードを縦書き置換コードに置き換えてそれ
を登録コードとする。存在しなかった場合には、ステッ
プ７４にて入力コードを登録コードとする。ステップ７
５では、特定された登録コードの該当パターンをフォン
トデータファイルより取得し処理を終了する。

【０００６】以上の説明においては、横書きと、縦書き
との文字パターン相違への対応を例として説明したが、
文字セットの違いによる文字パターン相違に対しても同
様に処理されていることは、周知の通りである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の日本語
の文書編集装置では、横書きと縦書きとの文字パターン
相違への対応に関しては、文字コード変換テーブルを制
御プログラム中に抱えていたため、文字セットの変更の
際、つまり図６に示すようなコード置き換えの対応関係
に変更のあった場合には、フォントデータの変更ばかり
でなく制御プログラムの変更も必要となるという欠点が
ある。

【０００８】本発明の目的は以上の欠点を解消して、文
字セットの変更が行われても制御プログラムの変更を必
要としない、つまり横書きと縦書きとの文字パターン相
違に対応するための文字コード変換を、どの文字に対し
て行うかを制御プログラムに意識させない日本語の文書
編集装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の文書編集装置
は、文字・記号などの文書データの入力及び、挿入・削
除・訂正・移動・複写などの機能の指示を行うキーボー
ドのような入力装置と、編集対象となる文書及び、実行
中の処理の進捗度などの装置の状態を表示する表示装置
と、制御プログラム・文書データ・フォントデータ・文
字検索情報などの装置に必要な情報を記憶する記憶装置
と、これらの装置を制御する制御装置により構成され
る。また文字検索情報ファイルは、入力コードとフォン
トデータ上の登録コードとを対応づける検索情報が格納
されているコードマップブロックと、入力コードに対す
る文字についてコードマップブロックを参照するか否か
の判別情報が格納されているビットテーブルブロックか
ら構成される。

【００１０】

【作用】上述の装置によれば、文字検索情報ファイルを
使用して文字の検索を行う制御プログラムの働きによ
り、横書きと縦書きとの文字パターン相違の対応関係に
変更が生じた場合でも、制御プログラムになんら変更や
改造を必要とすることなく、容易に文字セットの変更を
行うことができる効果が得られる。

【００１１】

【実施例】以下本発明の詳細を、その実施例につき図面
を参照して説明する。

【００１２】図１は本発明の一実施例の文書編集装置を
説明するブロック図である。本発明の文書編集装置は、
入力装置１１と、表示装置１３と、制御プログラム１４
１・文書データ１４２・フォントデータ１４３・文字検
索情報１４４など装置に必要な情報を記憶する記憶装置
１４と、これらの装置を制御する制御装置１２から構成
される。

【００１３】図２は本発明に係る文字検索情報ファイル
の構成を説明する図である。この文字検索情報ファイル
２１は、入力コードとフォントデータ上の登録コードと
を対応づける検索情報が格納されているコードマップブ
ロック２３と、入力コードに対する文字についてコード
マップブロックを参照するか否かの判別情報が格納され
ているビットテーブルブロック２２から構成される。

【００１４】次に、本実施例の動作を説明する。

【００１５】図３は、本発明の文書編集装置における上
位に要求されたコードの文字パターンを、フォントデー
タ内から特定する為の制御プログラムの動作の一例を説
明するフローチャートである。ステップ３１では、入力
コードをキーとし文字検索情報ファイル２１内のビット
テーブルブロック２２上の該当ビットを取得する。ステ
ップ３２において、該当ビットがＯＮであるかＯＦＦで
あるかを判別し、ＯＦＦであればステップ３７にて、入
力コードが登録コードであると認識される。ＯＮであれ
ばステップ３３にて、コードマップブロック２３内の入
力コードに対応する該当コードマップテーブルを特定す
る。ステップ３４にて横書き指定であるか縦書き指定で
あるかを判別し、横書きであった場合にはステップ３５
にて該当コードマップテーブル上の横書き登録コードを
取得する。縦書きであった場合には、ステップ３６にて
該当コードマップテーブル上の縦書き登録コードを取得
する。最後にステップ３８にて特定された登録コードの
該当パターンをフォントデータファイルより取得し処理
を終了する。

【００１６】以上の説明においては例として、横書きと
縦書きとの文字パターン相違への対応のために文字検索
情報ファイルを使用するものとしたが、これに限られる
ことなく、あらかじめフォントデータに複数の文字セッ
ト（例えば７８ＪＩＳセット、８３ＪＩＳセット、９０
ＪＩＳセット等）のパターンを格納しておくことによ
り、文字検索情報ファイルを切り替える操作のみで複数
の文字セットをサポートするシステムが実現できるとい
う効果が得られ、本発明の目的を達成することができる
ことは明らかである。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明の文
書編集装置によれば、文字検索情報ファイルを付加した
ことにより、横書きと縦書きとの区別などの文字パター
ン相違の対応関係に変更が生じた場合でも、制御プログ
ラムになんら変更や改造を必要とすることなく、容易に
文字セットの変更を行うことができるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の文書編集装置を説明するブロック図

【図２】本発明に係る文字検索情報ファイルの構成を説
明する図

【図３】本発明の一実施例の文字検索情報ファイルより
登録コードを取得する処理を説明するフローチャート

【図４】文書編集装置において横書きと縦書きとに従っ
てパターンの異なる文字の例を説明する図

【図５】従来例の文書編集装置を説明するブロック図

【図６】従来例の情報処理装置における制御プログラム
が保持しているコード変換テーブルを説明する図

【図７】従来例の一実施例の制御プログラムが登録コー
ドを取得する処理を説明するフローチャート

【符号の説明】

１１ 入力装置 １２ 制御装置 １３ 表示装置 １４ 記憶装置 ２１ 文字検索ファイル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも文字を含む文書データの入力
   と、少なくとも挿入・削除・訂正・移動・複写を含む機
   能の指示とを行う入力装置と，少なくとも編集対象とな
   る文書の状態を表示する表示装置と、少なくとも制御プ
   ログラム・文書データ・フォントデータ・文字検索情報
   とを記憶する記憶装置と、前記入力装置と前記表示装置
   と前記記憶装置とを制御する制御装置とを有する文書編
   集装置において、入力コードとフォントデータ上の登録
   コードとを対応づける検索情報が格納されているコード
   マップブロックと，入力コードに対する文字についてコ
   ードマップブロックを参照するか否かの判別情報が格納
   されているビットテーブルブロックから構成される文字
   検索情報ファイルとを備えて成ることを特徴とする文書
   編集装置。