JPH04287159A - 文字列自動配列機能を持つ文書作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、指定範囲の文字列の
文字サイズを縮小し、その縮小後の文字列を選択指定さ
れた配列パターンに従って自動配列する文字列自動配列
機能を持つ文書作成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、日本語ワードプロセッサなどの
文書作成装置は、文書中の任意の文字列のサイズを拡大
・縮小するための特定モード（文字倍率モード）が指定
できるようになっている。この文字倍率モードでは、全
角文字を基準とする倍角（倍角文字）指定、縦倍角指定
、横１／２倍角（半角）指定、更には或る範囲内での任
意の倍率指定（ｎ×ｍ倍角指定）などの他、上１／４倍
角指定、下１／４倍角指定が選択可能である。

【０００３】ところで、用語の説明等のために、その用
語を全角文字で表現し、その説明文を１／４倍角文字で
表現したい場合がある。しかし従来の文書作成装置では
１／４倍角文字については、上記のように上１／４倍角
指定と下１／４倍角指定の２種類しかなく、これらを説
明文に用いた場合には、見栄えが悪くなるという問題が
あった。このため従来は、用語の説明等には、全角文字
、或いは横１／２倍角文字を使わざるを得ず、１／４倍
角文字を有効に利用できなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の文書作成装置では、文字倍率モードで利用可能な１／
４倍角指定は上１／４倍角指定と下１／４倍角指定の２
種類しかなく、用語等の説明文に対して上１／４倍角指
定または下１／４倍角指定をしたのでは、説明文の形態
としては適切でなく、文書の見栄えが悪くなるという問
題があった。

【０００５】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
でその目的は、指定範囲の文字列の文字サイズを縮小し
た際に、その縮小後の文字列を、幾つかの候補の中から
選択指定された配列パターンに従って自動的に配列でき
る文書作成装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、文書中の任
意の文字列の文字サイズの縮小が可能な特定モードを指
定するための特定モード指定手段と、指定範囲の文字列
の文字サイズを縮小した後の同文字列の配列の状態を示
す配列パターンであって、同縮小後の文字列を上下に２
段にわたって配列することを示す配列パターンを含む幾
つかの配列パターン候補を、上記特定モード指定手段の
指定に応じて表示する配列パターン候補表示手段と、上
記配列パターン候補の１つを選択指定するための選択手
段と、上記指定範囲の文字列の文字サイズを縮小し、そ
の縮小後の文字列を上記選択手段によって選択指定され
た配列パターンに従って配列する文字列配列手段とを備
えたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】上記の構成によれば、特定モードが指定される
と、例えば１／４倍角サイズに縮小後の文字列を上下に
２段に分けて配列することを示す配列パターンを含む幾
つかの配列パターン候補が画面表示される。この表示状
態で、配列パターン候補の１つが選択手段により選択さ
れ、１／４倍角処理の実行が指示されると、文字配列手
段は、指定範囲の文字列の文字サイズを１／４倍角サイ
ズに縮小し、その縮小後の文字列を選択手段によって選
択指定された配列パターンに従って配列する。これによ
り、例えば上下に２段にわたって配列することを示す配
列パターンが選択された場合であれば、１／４倍角文字
列の前部分が全角文字を基準とした場合の文字行の上段
に配列され、残り部分が下段に配列される。

【０００８】

【実施例】図１は、この発明の一実施例に係る文書作成
装置の構成を示すブロック図である。同実施例では、任
意の文字列に対する文字倍率処理、特に１／４倍角処理
を行う場合を中心に説明する。

【０００９】図１において、１はＣＰＵ、２および３は
同ＣＰＵ１によりアクセスされるメモリ（ＲＡＭ，ＲＯ
Ｍ）である。

【００１０】ＣＰＵ１は、装置全体の制御を行うもので
、ＲＡＭ２、ＲＯＭ３をアクセスして、入力指示に従う
プログラムの起動で、文書を作成するための周知のかな
漢字変換処理や、この発明に直接関係する文字倍率処理
を含む各種処理を実行するものである。

【００１１】ＲＡＭ２には、文書（文字）データを記憶
するための文書バッファ２１、文書バッファ２１中の文
書データで示される文字列の各文字の位置並びにサイズ
を表わす文字位置／サイズテーブルを記憶するための文
字位置／サイズテーブルバッファ２２、および現使用値
テーブル２３等が設けられる。この現使用値テーブル２
３は、その時点で（候補切替えを行うことなく）直ちに
使用可能な図形、罫線、下線の各線の種類（線種）、線
の太さ（線幅）等の他、文字倍率（倍角、縦倍角、横１
／２倍角、１／４倍角、ｎ×ｍ倍角などのうちのいずれ
か）、更に文字倍率として１／４倍角が指定された場合
に直ちに使用可能な後述する１／４倍角文字配列パター
ン（１／４倍角文字の現使用配列パターン）等を設定す
るのに用いられる。

【００１２】ＲＯＭ３には、文書作成装置の全ての動作
を規定する制御プログラムを記憶するためのプログラム
エリア３１、かな漢字変換において参照される辞書デー
タを記憶するための辞書エリア３２、フォントデ―タが
格納された文字パターンエリア３３、および本装置の初
期化時にＲＡＭ２内の現使用値テーブル２３にロードさ
れる各種の初期値が予め設定されている初期値テーブル
３５等が設けられている。

【００１３】プログラムエリア３１には、かな漢字変換
プログラムを格納するためのかな漢字変換プログラムエ
リア３４、倍角、縦倍角、横１／２倍角、１／４倍角等
の文字倍率処理を行うための文字倍率処理プログラムを
格納するための文字倍率処理プログラムエリア３６等が
設けられている。

【００１４】４はキーボード（ＫＢ）、５はキーボード
インタフェース（ＫＢ−ＩＦ）である。６は表示器、７
は表示コントローラ（表示−ＣＮＴ）、８は表示用ＲＡ
Ｍである。９はフロッピ―ディスク装置（ＦＤＤ）、１
０はハードディスク装置（ＨＤＤ）、１１はＦＤＤイン
タフェース（ＦＤＤ−ＩＦ）、１２はＨＤＤインタフェ
ース（ＨＤＤ−ＩＦ）である。１３はプリンタ装置（Ｐ
ＲＴ）、１４はプリンタインタフェース（ＰＲＴ−ＩＦ
）である。

【００１５】ＫＢ（キーボード）４は、利用者のキー操
作を受けて、文書作成・編集や文書保存・呼出し等に必
要な入力情報をＫＢ−ＩＦ（キーボードインタフェース
）５を介してＣＰＵ１へ出力するものである。このＫＢ
４には、文字キー、上下左右のカーソルキー等に加えて
、「かな」（読み）から漢字への変換の指示や次候補処
理の実行を指示するための［変換／次候補］キー、各種
設定の確定を指示するための［選択／実行］キー、処理
の中断や確定前の入力の取消し等を指示するための［取
消し］キー、文書や図形の作成，編集・校正等に用いら
れる［削除］キー，［挿入］キー、罫線作成を指示する
ための［罫線］キー等を含む各種のファンクションキー
が設けられている。更に、他の文字キーとの組合せによ
り各種の機能が実現できる［機能１］キー並びに［機能
２］キーと称する特別のファンクションキーも設けられ
ている。

【００１６】表示器６は、ＣＲＴや液晶ディスプレイ等
から構成されている。表示−ＣＮＴ７は、ＣＰＵ１の制
御の下に、表示用ＲＡＭ８を用いて表示器６の表示制御
を行うものである。

【００１７】ＦＤＤ９、ＨＤＤ１０は、ＣＰＵ１の制御
の下に、それぞれＦＤＤ−ＩＦ１１、ＨＤＤ−ＩＦ１２
を介して、各種処理プログラムや文書（文書データ）を
保存したり外字（ＪＩＳ第１水準文字および第２水準文
字以外の文字や記号・マーク等をいう）等を記録するの
に用いられる。なお本実施例では、上記のＦＤＤ９、Ｈ
ＤＤ１０を補助記憶装置として標準装備している他、必
要があればＦＤＤを１台増設できるようになっている。

【００１８】ＰＲＴ１３は、ＰＲＴ−ＩＦ１４を介して
、文書バッファ２１上に新規に作成された文書、或いは
文書バッファ２１上で編集された文書、更にはＦＤＤ９
，ＨＤＤ１０から本体内に読込まれて文書バッファ２１
に格納された文書情報をもとに印字を行うものである。 ＰＲＴ１３は例えば本装置に外部接続されて使用される
。

【００１９】図２は文字位置／サイズテーブルバッファ
２２に記憶される文字位置／サイズテーブルを、文書デ
ータおよび文書表示画面と関連付けて説明するための図
である。この文字位置／サイズテーブルは、文書バッフ
ァ２１に格納されている文書（文書データ）の各ページ
毎に設けられており、文書書式（１ページ当りの全角文
字基準の行数、１行当りの全角文字基準の文字数）に従
う各全角文字領域を縦横にそれぞれ２等分した１／４倍
角領域にそれぞれ対応するエントリを持つ。

【００２０】文字位置／サイズテーブルの各エントリに
は、同エントリに対応する文字領域（１／４倍角文字領
域）に一部もしくは全部が存在する文字のサイズを示す
文字倍率コードが設定される。この文字倍率コードは、
対応する１／４倍角文字領域に一部だけが存在する文字
（全角文字、横１／２倍角文字など、１／４倍角文字よ
り倍率の大きい文字）については、文字サイズ（文字倍
率）の他、文字全体に対する該当部分の位置を示す。

【００２１】上記した文字全体に対する該当部分の位置
とは、１／２倍角文字（半角文字）であれば、下半分（
「半１　」で表わす）または上半分（「半２　」で表わ
す）である。また、全角文字であれば、左下１／４部分
（全１で表わす）、左上１／４部分（全２　で表わす）
、右下１／４部分（全３　で表わす）、または右上１／
４部分（全４　で表わす）である。なお、１／４倍角文
字の文字コードは、「１／４」で表わすことにする。

【００２２】さて、本実施例では、文字位置／サイズテ
ーブルの他、文字列の配置も１／４倍角領域を単位に管
理される。そこで説明の便宜上、文書書式に従う各行、
各列（桁）を、図２に示すようにそれぞれ上下、左右に
２等分し、上側，左側の１／４倍角行，列には、該当す
る行（全角行），列（全角列）の行番号，列番号ｉ，ｊ
に−０を付し、下側，右側の１／４倍角行，列には、該
当する行（全角行），列（全角列）の行番号，列番号ｉ
，ｊに−１を付す。また、文書データを構成する文字コ
ードは、全角文字より大きい文字については、その文字
領域中の例えば左下の１／４倍角文字領域に対応する位
置に格納され、１／２倍角文字（半角文字）については
、その文字領域中の例えば下側の１／４倍角文字領域に
格納される。また１／４倍角文字については、該当する
１／４倍角領域に格納される。

【００２３】以上のことから、図２の表示画面に示され
る文字列の場合には、文書データ上の文字コードの配列
と、文字位置／サイズテーブルの各エントリの文字倍率
コードの状態は、同じ図２に示すようになる（図中の「
ＳＰ」はスペースコードを示す）。なお、図２では文書
データ中の文字コードが１／４倍角文字領域単位で配置
管理されるものとしているが、文字倍率コードに、対応
する文字コードの格納位置へのポインタを用いるならば
、このような管理は必ずしも必要ない。

【００２４】次に、図１に示す文書作成装置における１
／４倍角処理について、図３並びに図４のフローチャー
トと、図５乃至図７の画面例と、図８乃至図１０の文書
データ−文字位置／サイズテーブル対応図とを適宜参照
して説明する。

【００２５】今、図１の装置は通常の文書（文字）入力
が可能な通常入力モードにあり、表示器６には図５（ａ
）に示すような全角文字列「計数器（カウンタ）は」が
表示されているものとする。

【００２６】このとき、文書バッファ２１内の文書（文
字）データと文字位置／サイズテーブルバッファ２２内
の文字位置／サイズテーブルの状態は、図８のようにな
っている。

【００２７】さて、図５（ａ）に示す全角文字列の表示
状態で、文字列「カウンタ」を１／４倍角文字に倍率変
更したいものとする。この場合、利用者は、文字倍率を
変えたい文字列の先頭文字（開始位置）「カ」にカーソ
ルを合せて、文字倍率モードを指定するためのキー操作
、例えばＫＢ４上の［機能２］キーと英記号「＝」キー
を押す操作（［機能２］＋「＝」キー操作と表現）を行
う。このキー操作に伴うキー入力情報はＫＢ４からＫＢ
−ＩＦ５を介してＣＰＵ１に伝達される。

【００２８】ＣＰＵ１は、ＫＢ４からのキー入力情報に
より［機能２］＋「＝」キー操作を検出すると、文字倍
率処理プログラムエリア３６に格納されているプログラ
ムに従い、文字倍率処理のための文字倍率モードを設定
し、倍角、縦倍角、１／４倍角、横１／２倍角（半角）
、ｎ×ｍ倍角等の文字倍率候補が設定されたプロパティ
を画面右横に表示する。この状態で、利用者が１／４倍
角を選択して、［選択／実行］キーを押すと、ＣＰＵ１
は文字倍率モード中の１／４倍角モードを設定し、図３
並びに図４のフローチャートに示す手順で以下に述べる
ように１／４倍角処理を行う。

【００２９】まずＣＰＵ１は、図５（ｂ）に示すように
１／４倍角指定範囲（の終了位置）の入力を促す操作案
内画面（１／４倍角指定範囲入力画面）を表示する（図
３ステップＳ１）。同時にＣＰＵ１は、ＲＡＭ２上の現
使用値テーブル２３から、現時点で使用できるものとし
て設定されている１／４倍角文字の配列を指定するため
の配列パターン（１／４倍角文字の現使用配列パターン
）のデータを取出し、同データをもとに１／４倍角文字
配列パターンのプロパティを図５（ｂ）に示すように入
力画面右横に表示する（図４ステップＳ２）。

【００３０】さて、上記のプロパティには、１／４倍角
文字配列パターンの候補として、１／４倍角文字列を全
角行の上半分（上１／４倍角行）に配列することを示す
（従来の上１／４倍角に相当する）１／４倍角文字配列
パターン＝１、同じく下半分（下１／４倍角行）に配列
することを示す（従来の下１／４倍角に相当する）１／
４倍角文字配列パターン＝２の他、１／４倍角文字列を
全角行の上半分（上１／４倍角行）と下半分（下１／４
倍角行）にわたって配列することを示す１／４倍角文字
配列パターン＝３が設定されている。

【００３１】上記のプロパティにはまた、１／４倍角文
字配列パターンの候補として、１／４倍角文字列を、全
角行の各全角文字領域を単位に、上半分と下半分とにジ
グザグに配列することを示す１／４倍角文字配列パター
ン＝４、同じく全角行の各全角文字領域を単位に、左半
分と右半分とにジグザグに配列することを示す１／４倍
角文字配列パターン＝５が設定されている。上記のプロ
パティには更に、１／４倍角文字列を全角列の左半分（
左１／４倍角列）と右半分（右１／４倍角列）にわたっ
て配列することを示す１／４倍角文字配列パターン＝６
が設定されている。

【００３２】上記プロパティ上の各１／４倍角文字配列
パターン候補のうち、現使用値テーブル２３から取出さ
れた現使用配列パターンデータで示される配列パターン
の番号（ここでは、配列パターン＝１）は反転表示され
ている。この反転表示による位置指定手段を反転カーソ
ルと呼ぶ。

【００３３】利用者は、図５（ｂ）に示す１／４倍角指
定範囲入力画面上で、左右カーソルキーを操作して、１
／４倍角文字に倍率変更しようとする文字列「カウンタ
」の最終文字（終了位置）「タ」にカーソルを移動して
範囲を指定する。また、現使用配列パターンを切替えた
い場合には、上下カーソルを操作する。この現使用配列
パターン切替えのためのキー操作は、範囲指定（終了位
置指定）のためのキー操作の前でも後でも構わない。

【００３４】さてＣＰＵ１は、上記ステップＳ１，Ｓ２
を実行した後、上カーソルキーが押されたことを検出し
た場合には、プロパティ上で、選択用の反転カーソルを
前の配列パターン候補（最上段にある場合には、最下段
の配列パターン候補）に移動し、下カーソルキーが押さ
れたことを検出した場合には、反転カーソルを後の配列
パターン候補（最下段にある場合には、最上段の配列パ
ターン候補）に移動する（図３ステップＳ３〜Ｓ７）。 そしてＣＰＵ１は、現使用値テーブル２３に設定されて
いる１／４倍角文字の現使用配列パターン（のデータ）
を現在反転カーソルの位置する配列パターンに更新する
（図３ステップＳ８）。したがって利用者は、上または
下カーソルキー操作を繰返すことにより、１／４倍角文
字の現使用配列パターンを順に切替えることができる。

【００３５】利用者による範囲指定のためのキー操作と
、現使用配列パターン切替えのためのキー操作が行われ
、図５（ｂ）の画面状態が図６（ａ）の画面状態に変化
したものとする。ここでは、現使用配列パターンが、配
列パターン＝３に切替わっている。利用者は、この現使
用配列パターンが所望のものであれば［選択／実行］キ
ーを押す。

【００３６】ＣＰＵ１は、１／４倍角指定範囲の入力画
面（および１／４倍角文字配列パターンプロパティ）の
表示状態で［選択／実行］キーが押されたことを検出す
ると（図４ステップＳ９）、指定された範囲を入力する
（図４ステップＳ１０）。

【００３７】次にＣＰＵ１は、入力した指定範囲の文字
列（ここでは「カウンタ」）を１／４倍角文字サイズに
変更し、そのサイズ変更後の文字列を、変更前の文字列
の先頭文字「カ」があった全角文字領域を開始領域とし
て、文書バッファ２１内の文書データ上で１／４倍角文
字の現使用配列パターン（＝３）に従って配列し、更に
対象文字列「カウンタ」の後続文字列を配列し直す（図
４ステップＳ１１，Ｓ１２）。そしてＣＰＵ１は、文字
位置／サイズテーブルを更新し（図４ステップＳ１３）
、しかる後に通常画面に戻す（図４ステップＳ１４）。

【００３８】これらの結果、表示画面の状態は、図６（
ａ）から図６（ｂ）のように変わる。また、文書データ
および文字位置／サイズテーブルの状態は、図８から図
９のように変わる。

【００３９】以上は、１／４倍角文字列「カウンタ」を
配列パターン＝３に従って配列した場合であるが、もし
、１／４倍角文字の現使用配列パターンが図７（ａ）に
示すように配列パターン＝６に切替わっている状態で、
［選択／実行］キーが押された場合には、文字列の配列
は図７（ｂ）のようになる。また、このときの文書デー
タおよび文字位置／サイズテーブルの状態は、図１０の
ようになる。

【００４０】ところで、上記の例は対象文字列の文字数
が４（４の倍数）の場合であるが、文字数によっては、
同じ配列パターンでも幾つかの配列方式が適用可能とな
る。即ち、対象文字列の文字数が６で、配列パターン＝
３の場合を例にとると、第１は、上段（上１／４倍角行
）に４文字を並べた後、下段（下１／４倍角行）に残り
の２文字と２文字分のスペース（ＳＰ）を並べる方式で
あり、第２は上段（上１／４倍角行）に３文字と１文字
分のスペースを並べた後、下段（下１／４倍角行）に残
りの３文字と１文字分のスペースを並べる方式である。 これら第１および第２の方式は、いずれも全角文字領域
の境界を単位に上段から下段への配列切替えを行うこと
を前提とするものである。

【００４１】この他、１／４倍角文字列を全角文字領域
境界に無関係に並べる第３の方式も適用可能である。こ
の第３の方式は、文字数が２ｎ（偶数）であれば、上段
にｎ文字を並べて下段に残りのｎ文字を並べ、２ｎ−１
（奇数）であれば、上段にｎ文字を並べて下段に残りの
ｎ−１文字と１文字分のスペースを並べるものである。

【００４２】なお、前記実施例では、１／４倍角指定範
囲の入力画面（および１／４倍角文字配列パターンプロ
パティ）の表示状態で［選択／実行］キーが押された場
合に現使用配列パターンに従う文字列配列を行うものと
して説明したが、ＲＡＭ２上のワーク領域（図示せず）
に文書データと文字位置／サイズテーブルの写しを置き
、このワーク領域上の文書データと文字位置／サイズテ
ーブルを利用することにより、配列パターンの切替えに
応じて現使用配列パターンに従う仮の文字列配列を行う
ことが可能である。この場合、利用者は、仮の文字配列
の結果を見て［選択／実行］キーを押すことができる。

【００４３】以上は、既に入力されている文字列を、文
字倍率処理により縮小する場合の文字列配列を、利用者
の指定する配列パターンに従って行う場合について説明
したが、この配列パターンに従う文字列配列は、文字入
力の際にも応用可能である。例えば、文字の入力位置を
指示する文字カーソルが、幾つかのサイズの候補から選
択可能なカーソルサイズキーを設け、このカーソルサイ
ズキーにより１／４倍角サイズが選択されると、１／４
倍角文字の入力が可能な１／４倍角入力モードに設定し
、このモードでは、入力される文字を利用者の指定する
配列パターンに従って順に配列することも可能である。

【００４４】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
指定範囲の文字列の文字サイズを縮小した際に、その縮
小後の文字列を、利用者が任意に指定可能な幾つかの候
補の中から現在選択指定されている配列パターンに従っ
て自動的に配列することができるので、文書作成の自由
度が大きくなり、特に縮小後の文字列を上下に２段にわ
たって配列することも可能なため、用語の説明文や注釈
文等に適用することにより、見栄えのよい文書を作成す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例に係る文書作成装置の構成
を示すブロック図。

【図２】図１の文字位置／サイズテーブルバッファ２２
に記憶される文字位置／サイズテーブルを、文書データ
および文書表示画面と関連付けて説明するための図。

【図３】同実施例における１／４倍角処理の手順を説明
するためのフローチャートの一部を示す図。

【図４】同フローチャートの残りを示す図。

【図５】同実施例における１／４倍角処理を説明するた
めの表示画面例を示す図。

【図６】同実施例における１／４倍角処理を説明するた
めの表示画面例を示す図。

【図７】同実施例における１／４倍角処理を説明するた
めの表示画面例を示す図。

【図８】同実施例における文書データおよび文字位置／
サイズテーブルの状態変化を説明するための図。

【図９】同実施例における文書データおよび文字位置／
サイズテーブルの状態変化を説明するための図。

【図１０】同実施例における文書データおよび文字位置
／サイズテーブルの状態変化を説明するための図。

【符号の説明】

１…ＣＰＵ、２…ＲＡＭ、３…ＲＯＭ、４…ＫＢ（キー
ボード）、６…表示器、２２…文字位置／サイズテーブ
ルバッファ、２３…現使用値テーブル、３５…初期値テ
ーブル、３６…文字倍率処理プログラムエリア。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　文書中の任意の文字列の文字サイズの
   縮小が可能な特定モードを指定するための特定モード指
   定手段と、指定範囲の文字列の文字サイズを縮小した後
   の同文字列の配列の状態を示す配列パターンであって、
   同縮小後の文字列を上下に２段にわたって配列すること
   を示す配列パターンを含む幾つかの配列パターン候補を
   、上記特定モード指定手段の指定に応じて表示する配列
   パターン候補表示手段と、上記配列パターン候補の１つ
   を選択指定するための選択手段と、上記指定範囲の文字
   列の文字サイズを縮小し、その縮小後の文字列を上記選
   択手段によって選択指定された配列パターンに従って配
   列する文字列配列手段と、を具備することを特徴とする
   文書作成装置。
2. 【請求項２】　　上記文字列配列手段は、上記選択指定
   された配列パターンに従う文字列配列によって影響する
   後続の文字列を再配置することを特徴とする請求項１記
   載の文書作成装置。