JP3603312B2 - 文書処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、図形複写,図形移動,図形登録等の処理範囲指定操作方法および複写先,移動先指定操作方法を改良した文書処理装置に関する。
【0002】
近年、ワードプロセッサの普及に伴い様々な機能が要求されており、例えば、図形複写や図形移動といった機能が提供されているが、図形複写や図形移動の処理を選択すると、従来では、その処理が完結するまで他の編集(データ修正)や一旦確定させた処理範囲の変更が行えず、図形複写や図形移動のモードを強制的に終了させて、その処理を行った後、改めて図形複写や図形移動を実施するといった面倒な操作が必要があった。
【0003】
このため、処理範囲指定中においても誤字等が修正でき、また処理範囲指定を簡易化する等、操作性を改善することが求められている。
【0004】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
図13は従来例の説明図である。
図13は、ワードプロセッサにおいて、作成された文書(文字作成編集モードまたは図形モードで作成された文字または図形)を、桁単位で複写,移動(以下、図形複写,図形移動,図形登録等と称する)する場合の処理範囲設定操作例を示したもので、図13(1) 〜(3) に従い、図形複写の場合を説明する。
(1) 表示画面上、先ずカーソルを複写元図形範囲の先頭位置(左上基点) に移動し、図形複写キーを押下する。これにより、複写元図形範囲の左上位置が決定される。
(2) 次にカーソルを下方(または右方向) に移動する。これにより、先頭位置から、現カーソル位置の桁までの間が枠で表示される。
(3) 続いて右方向(または下方,複写元図形範囲の右下基点) に移動し、実行キーを押下する。これにより、左上基点と右下基点とで定まる矩形範囲が枠で表示され、この範囲が複写元範囲として設定され、複写先指定の案内表示が行われる。
【0005】
以上により、カーソルを複写先の先頭位置(左上基点)に移動させて実行キーを押下することにより、複写元範囲の先頭位置がカーソル位置に一致するように、複写元範囲の図形が複写される。なお、図形移動の場合は、移動元図形が実行キー押下により消去される他は図形複写と同様である。
【0006】
以上説明した従来の図形複写および図形移動では、以下のような操作面の不都合がある。
▲1▼ 図形複写および図形移動キーの押下により処理を開始すると、以降、処理が完結するまでは他の処理(機能)を実施することができない。このため、範囲指定中に誤字や編集ミスを検出した場合や一旦確定させた図形範囲を変更したい場合は、図形複写や図形移動のモードを強制的に終了させるか、誤字や編集ミス存在のままで処理を完結させ、後で修正を行わなければならない。
▲2▼ 範囲指定の操作においては左上基点指定後に右下基点を、処理先基点の指定においては左上基点を指定しなければならないという規則があるため、カーソル位置によっては、処理元および処理先の指定において面倒なカーソル移動を実施しなければならない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、図形複写や図形移動の操作中に文書中に不備や変更が発生した場合に即時に修正および変更ができる、確定後の処理範囲の変更を可能とする、処理元/処理先基点指定操作の操作性を向上させる等、処理範囲設定,処理先設定に係わる操作性を改善した文書処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の文書処理装置は、以下に示す構成を有する。
(1) 第1の基点情報が格納される第1の格納領域3と、第2の基点情報が格納される第2の格納領域7と、第1のキー1押下により起動され、その時点のカーソル位置を第1の基点情報として前記第1の格納領域3に記憶させた後、第2の基点設定待ちの状態で所定の文書処理モードに復帰させる第1の基点割込設定部2と、第2のキー5押下により起動され、その時点のカーソル位置を第2の基点情報として前記第2の格納領域7に記憶させた後、処理先指定待ち状態で所定の文書処理モードに復帰させる第2の基点割込設定部6とを有し、第1の基点および第2の基点を割込み制御により設定して、処理元範囲設定操作間および続く処理先設定操作までの間における文書処理を可能とするように構成する。
(2) 第1の基点情報が格納される第1の格納領域と、第2の基点情報が格納される第2の格納領域と、第1のキー押下時点のカーソル位置を第1の基点情報として前記第1の格納領域に記憶させる第1の基点割込設定部と、第2のキー押下時点のカーソル位置を第2の基点情報として第2の格納領域に記憶するとともに、第1の格納領域と第2の格納領域にそれぞれ格納されている第1の基点情報と第2の基点情報とに基づき、処理範囲を設定する処理範囲設定部とを設け、第1のキー押下時点および第2のキー押下時点のカーソル位置により処理範囲を設定するように構成する。
(3) 第1の基点設定後または第2の基点設定後に所定キーが押下された場合、その時点の処理範囲のうちの桁範囲を所定枠内の1桁から最終桁まで横拡張する拡張部を設けるように構成する。
(4) (3) において、横拡張した状態で所定キーが押下されたとき処理範囲を直前の処理範囲に戻すとともに、第1の基点設定待ちの状態に戻す変更処理部を設けるように構成する。
(5) テンキーのうちの所定キーに処理範囲拡張方向を割り付けておき、該テンキーが押下されたとき、設定中の処理範囲を押下キーに対応する方向に拡張する処理範囲設定部を設けるように構成する。
(6) テンキーのうちの所定キーに矩形領域中の所定位置をそれぞれ割り付けておき、図形複写先または図形移動先指定時に該テンキーが押下されたとき、画面中のカーソルが処理範囲のうちの押下キーに対応した位置に存在するように複写先または移動先を設定する処理先設定部を設けるように構成する。
【0009】
【作用】
前記手段(1) は、第1の基点および第2の基点を割込み制御により設定して、処理元範囲設定操作間および続く処理先設定操作までの間における文書処理を可能とするもので、図形複写, 図形移動等に適用される。
【0010】
このため、第1の基点割込設定部2は、第1のキー1が押下されたとき、その時点のカーソル位置情報を第1の格納領域3に格納した後、第2の基点設定待ちの状態で所定の文書処理モードに復帰する。そして、第2の基点割込設定部6は、第2のキー5が押下されたとき、その時点のカーソル位置情報を第2の格納領域7に格納した後、処理先設定待ちの状態で所定の文書処理状態に復帰する。
【0011】
以上のように、第1の基点設定,第2の基点設定が文書処理モードに割り込みして処理されるから、処理元範囲設定操作間および続く処理先設定操作までの間における文書処理が可能となる。なお、この操作と操作との間は文書処理モードではあるが、処理元範囲設定中であるから、カーソル移動に伴う範囲表示が行われる。また、第2の基点設定操作中は文書処理モードとしてカーソルが任意の方向に移動可能なため、第2の基点設定のためのカーソル移動方向は制限を受けない。
【0012】
前記手段(2) は、第1の基点の設定後から第2の基点設定までの間に文書処理または図形処理を可能とするもので、図形複写, 図形複写, 図形登録時等に適用される。
【0013】
このため、第1の基点割込設定部は、第1のキーが押下されたとき、その時点のカーソル位置を第1の基点情報として第1の格納領域に記憶させた後、第2の基点設定待ちの状態で所定の文書処理モードに復帰させて、文書処理が可能となる。そして、この文書処理でカーソルが移動した場合は、手段(1) と同様に、範囲表示が行われる。
【0014】
そして、修正等が終了すると、オペレータは第2の基点にカーソルを移動するが、この移動方向も任意である。第2のキー5が押下されると、処理範囲設定部は、その時点のカーソル位置を第2の基点情報として第2の格納領域に記憶するとともに、第1の格納領域と第2の格納領域にそれぞれ格納された第1の基点情報と第2の基点情報とに基づき、処理範囲を設定する。
【0015】
以上のように、第1の基点設定を文書処理モードに割込み設定することにより、第1の基点設定後も、文書処理が可能となり、修正等の必要が発生した場合でも、図形複写等の処理モードを取り消す必要がない。
【0016】
手段(3) は、第1の基点設定後、または第2の基点設定後、所定キー押下により、自動的に横拡張するものである。
このため、拡張部は、第1の基点設定後または第2の基点設定後に所定キーが押下された場合、その時点の処理範囲のうちの桁範囲を所定枠内の1桁から最終桁まで横拡張する。
【0017】
以上により、例えば、罫線枠内を図形複写するような場合、縦方向にカーソルを移動し、所定キーを押下するのみで枠全域を処理範囲とすることができる。
手段(4) は、手段(3) において、横拡張した状態で所定キーが押下されたとき変更処理部が処理範囲を直前の処理範囲に戻し、且つ第2の基点設定状態にするもので、範囲指定変更を可能とするとともに、一旦横拡張することにより、罫線枠内等の複写/移動の操作性をさらに改善することができる。
【0018】
手段(5) は、テンキーを使用して範囲指定の拡張を行うものである。
即ち、テンキーは”0” を除くと3×3のキー配置であるから、各キーごとに配置に応じた方向性を持たせる。処理範囲設定部は、処理範囲設定中にテンキーが押下されたとき、押下されたキーに対応する方向にカーソルを移動させ、処理範囲を拡張する。これにより、カーソルキーによる方法と比較して範囲設定操作が改善される。
【0019】
手段(6) は、図形複写先、図形移動先を決定する際、テンキーを使用して処理先基点を設定するようにしたもので、テンキーのうちの所定キーに矩形領域の所定位置をそれぞれ割り付けておき、処理先設定部は、現在のカーソル位置が複写先または移動先における押下キーに対応した位置に存在するように図形複写先または図形移動先の設定を行う。これにより、複写先指定,移動先指定の操作性が改善できる。
【0020】
なお、以上の手段(1) 〜(6) は単独で使用できるようにしてもよく、また2つ以上の任意の組合せで使用してもよく、それぞれの手段の単独の効果および組合せの効果を奏する。
【0021】
また、上記手段は、文字作成編集処理モードにおいて、アンダーライン等で指定される複写範囲, 移動範囲にも使用することもできる。
【0022】
【実施例】
図2は一実施例の構成図、図3は主処理部の処理フローチャート図、図4は図形複写・移動キー処理部の処理フローチャート図、図5は処理範囲変更キー処理部の処理フローチャート図、図6はオペレータ指定処理範囲変更処理部の処理フローチャート図、図7は基点指定複写/移動処理部の処理フローチャート図、図8は複写/移動実行時のテンキーでの基点位置とデータ反映方向例を表す図、図9は図形複写・移動実行処理部の処理フローチャート図、図10は取消し処理部の処理フローチャート図、図11は一実施例(その1)の操作例を表す図、図12は一実施例(その2)の操作例を表す図である。
【0023】
本実施例例では、前述した手段(2) を除く手段(1) 〜手段(6) をすべて合わせ持つ文書処理装置について説明する。
図2において、22はI/O制御部で、画面/KB制御部24, ファイル制御部25, プリンタ制御部26等を制御する。
【0024】
画面/KB制御部24は、文書作成編集において、オペレータと会話するための表示部27, キーボード28を制御する。ファイル制御部25は、フロッピー等の記録媒体との間で文書, 制御テーブル等のやりとりを行う。プリンタ制御部26は、作成した文書等の印刷出力を行う。
【0025】
20は文書編集処理部で、機能サービス処理部10, データ入力処理部11, 図形複写・移動処理部12等を制御しつつ、文書31を表示部27に表示し、キーボード28からデータを入力させて、文書の作成, 編集を遂行させる。
【0026】
機能キーサービス処理部10は、図形複写キー32, 図形移動キー33等の機能キーが押下された場合に、該当処理部を呼び出す。データ入力処理部11は、画面/KB制御部24との間でデータのやりとりを行う。図形複写・移動処理部12は、図形複写・移動機能を制御する。
【0027】
29はメモリで、文書編集処理部20が使用する文書31や情報テーブルが配置されている。
以上の構成により、キーボード28より、図形複写キー32等の機能キーが押下されると、データ入力処理部11から機能キーサービス処理部10を経由して、図形複写・移動処理部12に制御が渡り、処理が開始される。
【0028】
以下、図形移動・複写処理部12内の各処理部の動作を図3〜図10を用いて詳細に説明する。
図3に主処理部13の処理を示す。主処理部13は、図形複写・移動処理部12における主処理部であり、▲1▼処理範囲変更キー34等の押下キーの有効性判別、および▲2▼押下キーに対応する各キー処理部の呼出しを制御する。これにより、キー押下による非同期的な制御(割込み処理) を行わせることができる。なお、呼出し可否チェックにより、動作中のキー処理部の呼出しを防止する。
【0029】
図4に図形複写・移動キー処理部14の処理を示す。図形複写・移動キー処理部14は、図形複写キー32, 図形移動キー33が押下されたときのみ呼び出される処理部であり、図形複写キー32または図形移動キー33のキー押下回数に対応した処理操作状態の管理と情報設定・実行を行って入力状態に復帰する。図形複写を例にとると、▲1▼1回目の図形複写キー32押下により、図2に示す基点情報テーブルA(以下テーブルA)のうちの処理元基点1情報(第1の基点に対応する)として、その時点のカーソル位置の桁・行をセットし、状態管理情報に「処理元範囲選択中」をセットして復帰する。▲2▼2回目の図形複写キー32押下により、処理元基点2情報(第2の基点に対応する)として、その押下時点のカーソル位置の桁・行をセットし、状態管理情報として「処理先位置選択中」をセットして復帰する。▲3▼3回目の図形複写キー32押下により、その時点のカーソル位置を処理先基点情報(複写先)としてセットして、図形複写/移動実行処理部18を呼出す。図形複写/移動実行処理部18で図形複写処理が実行されて復帰したときは、取消し処理部19を呼び出して入力状態の初期状態に戻る。以上のごとく、処理元基点1,処理元基点2,処理先基点の設定は、割込み処理で行われ、復帰した時点では入力状態になって他の文書処理が可能となる。
【0030】
図5には処理範囲変更キー処理部15の処理を示す。処理範囲変更キー処理部15は処理範囲変更キー34が押下されたとき呼び出される処理部であり、確定した処理範囲の変更を遂行させる。図5では、先ず▲1▼処理範囲確定域の桁情報枠を一桁から最終枠に変更表示する。これは、テーブルAの処理元基点1,処理元基点2の桁,行情報が参照される。(変更しない)ここで、▲2▼実行キー35が押下されると、テーブルAの処理元基点1と処理元基点2の桁情報が表示枠に一致するように変更される。▲3▼実行キー35の代わりに再度処理範囲変更キー34が押下されると、処理範囲変更キー処理部15は、表示枠を最初の処理変更キー押下前の状態に戻し、オペレータ指定処理範囲変更処理部16を呼び出す。▲4▼オペレータ指定処理範囲変更処理部16で変更処理後実行キー35が押下されると処理範囲が確定し、▲5▼再度処理範囲変更キー34が押下されると、再び桁情報枠を1桁〜最終桁表示して変更可能状態に設定する。
【0031】
図6は、オペレータ指定処理範囲変更処理部16の処理を示す。オペレータ指定処理範囲変更処理部16は、呼出されたとき、先ず、▲1▼カーソルを処理範囲確定域の右下に移動させ、表示させる。▲2▼オペレータによりカーソルが移動され、続いて実行キーが押下されると処理範囲が確定される。この際、▲3▼テンキー36が押下された場合、図6の配列に従った方向に対する変更量を算出し、テーブルA内の処理元基点1,2の桁・行情報を変更する。以上のごとく、カーソルキー37またはテンキー36による範囲指定と処理範囲変更キー24を交互に押下することにより、処理範囲を自由に変更することができる。
【0032】
以上の結果、図形複写キー32を2回押下すれば処理範囲が確定し、確定後も処理範囲変更キー34押下により変更可能となり、この場合は実行キー35押下により変更後の処理範囲が確定する。
【0033】
図7は、基点指定複写/移動処理部17の処理を示す。基点指定複写/移動処理部17は、複写先/ 移動先基点を指定する場合、現在のカーソル位置が処理先基点のどの部分であるかをテンキー36で指定する。図7に示すように、テンキー36と基点とが割り付けられており、▲1▼シフトキー+テンキーが押下された場合は、▲2▼押下テンキー位置情報から左上基点情報位置(通常のカーソル位置指定)へ変換し、▲3▼処理先基点情報へセットした後、▲4▼図形複写/移動実行処理部18を呼び出す。テンキー36の処理先基点の割付は、図7に示すように、例えば、テンキー1(テンキー36のうちの1,以下同様)の場合は左下,テンキー3の場合は右下のように割り付けておく。
【0034】
図8はこのテンキーによる処理先複写例を示したもので、処理元範囲40に対してカーソル41が画面▲1▼に示す位置にあるとき、シフトキー+テンキー1を押下すると、複写先範囲42のうちカーソル41が左下になるように処理元範囲40のデータが複写される。画面▲3▼, 画面▲4▼、画面▲5▼はそれぞれテンキー3,7,9が使用された場合を示したものである。
【0035】
図9は図形複写・移動実行処理部18の処理を示す。以上のごとく、複写先が指定されると図形複写・移動実行処理部18が呼び出され、先ず、▲1▼テーブルBの処理元基点1と処理元基点2の情報を読み出して処理元範囲を指定する。そして、▲2▼表示中の文書データより、処理元範囲のデータを抽出し、▲3▼処理先基点情報を抽出した後、▲4▼図形移動であれば、処理元範囲のデータを削除し、複写の場合はそのままにして、▲5▼処理先へデータを転送し、且つ表示させる。▲6▼その後取消し処理部19を呼び出して処理を終了する。
【0036】
図10は取消し処理部19の処理を示す。取消し処理部19は、▲1▼基点情報テーブルを初期化し、▲2▼処理モード管理情報を初期化し、▲3▼画面上の処理状態情報を解除して、入力状態に戻る。
【0037】
以上構成の文書処理装置における操作の1例を図形複写を例として図11、図12に示す。
図11の状態(イ)の図形複写未処理状態(文書処理可能な入力状態,処理元基点1指定状態)において、図形複写キー32が押下されると、主処理部13により、図形複写・移動キー処理部14が呼び出される。この場合、図形複写キー32の押下が最初であるため、処理元基点1指定であることが以下テーブルBにセットされている「図形複写・移動キー押下回数情報」より識別され、この時点のカーソル位置情報が「処理元基点1情報」の行/桁として記憶され、処理が一旦完了する。この時、図形複写キー32の押下回数(1回目)の記憶と、処理モード情報を格納するテーブル(以下テーブルA)の「図形複写・図形移動処理中の有無」情報も同時に設定される。
【0038】
状態(ロ)は、処理元基点1設定後の処理元基点2指定待ち状態であり、オペレータに対する入力状態は、通常の編集が可能な入力状態となる。
状態(ハ)は、状態(ロ)において、誤字(#)訂正のためにカーソルを移動した状態を示したもので、テーブルAに図形複写モードがセットされているため、従来の図形複写と同様にカーソルの移動に伴う枠情報などによる範囲表示が行われる。
【0039】
状態(ニ)は誤字訂正後にカーソルが次桁に移動し、範囲表示が変わった状態を示している。
状態(ホ)は、処理元基点2へのカーソル移動が終わった状態を示したもので、この状態で再度図形複写キー32が押下されると、主処理部13により図形複写・移動キー処理部14が呼び出される。この場合は、処理元基点2指定であることが、テーブルBより識別され、処理元基点2の行/桁および、図形複写キーの押下回数(2回目)が記憶/更新され、処理先を指定した状態(ヘ)となる。
【0040】
状態(へ)において、処理範囲変更キー34が押下されると、主処理部13により処理範囲変更キー処理部15が呼び出され、処理範囲の変更を行う。ここでは、最初の処理範囲変更キー34押下時に、現在設定されていた処理元基点1と2の桁位置情報を参照して1桁〜最終桁へと拡張した範囲での範囲表示を行い〔図12の状態(ト) 〕、この状態で、範囲が確定(実行キー35押下)されると、テーブルBの処理元基点1と2の桁情報を更新する。また、再度処理範囲変更キー34が押下された場合、オペレータ指定による範囲変更とみなし、オペレータ指定処理範囲変更処理部16を呼び出す。
【0041】
オペレータ指定処理範囲変更処理部16では、一旦範囲表示を元の状態(へ)と同じ状態(チ)に戻し、オペレータのカーソル移動量を判断して、処理範囲の変更結果を、テーブルAの処理元基点1と2へ反映する。また、テンキー配列利用による範囲変更の場合は、押下されたテンキー36を判断して、該当キーの拡張方向に合わせた処理範囲の明示と、確定結果の反映をテーブルBの処理元基点1と2に対して行う。
【0042】
オペレータ指定処理範囲変更処理部16での、処理元範囲が最終的に確定した状態(リ)においては、入力状態は、処理範囲変更キー34押下前と同様に、通常の入力状態となる。
【0043】
状態(ヌ)は処理先基点指定状態を示したもので、オペレータによる処理先基点へのカーソル移動が完了すると、図形複写の実行が可能となる。
ここで、図形複写キー32を押下(3回目)すると、主処理部13により、図形複写/移動処理部14が呼び出され、3回目の図形複写キー32押下時のカーソル位置を左上として判断し、テーブルBの処理先基点情報への行/桁設定後、図形複写/移動実行処理部18を呼び出す。
【0044】
また、テンキー36の基点指定によるキー操作時は、主処理部13により、基点指定複写/移動処理部18が呼び出され、押下されたテンキー配置基点からの左上基点位置への変換処理および変換結果のテーブルBの処理先基点情報への行/桁設定後、図形複写/移動実行処理部18が呼び出される。
【0045】
図形複写/移動実行処理部18では、テーブルBの処理元基点1と2より処理するデータを編集し、テーブルBの処理先基点情報を基に、データの複写および移動処理を実行し、処理が完全完結する。〔状態(ル)及び状態(オ)〕
以上の結果、
(1) 第1の基点および第2の基点の設定を割込み処理することにより、第1の基点設定操作後から第2の基点設定操作までの間、第2の基点設定操作後から処理先設定操作までの間、文書処理を行うことができる、
(2) この第1の基点設定の割込み処理後は、カーソルは文書処理モードとして任意の方向に移動可能であるから、第2の基点設定操作におけるカーソル移動方向に制限を受けることがない、
(3) 処理範囲変更時に先ず処理範囲を所定枠内の1桁から最終桁まで横拡張するため、罫線枠内等の処理範囲が一操作で達成できる、
(4) 横拡張した状態で所定キーが押下されたとき処理範囲を直前の処理範囲に戻し、第2の基点設定待ちにするため、(3) の効果とともに、確定済み処理範囲の変更が可能となる、
(5) テンキーを使用して範囲指定を任意方向に拡張できる、
(6) 複写先、カーソル位置の処理先基点位置をテンキーに割り付けたため、処理先設定操作が容易となる、
等、図形複写・図形移動等における操作性が改善される。
【0046】
なお、以上は図形登録時にも適用できること、さらにアンダーラインで複写/移動領域を指定する場合にも適用できることは勿論であり、また、それぞれの機能を単独または2組以上組み合わせることもできる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、図形複写および図形移動等の処理中において、データの修正など通常の入力を実施することが可能となる。また、▲1▼図形複写および図形移動での処理指定操作において、処理元範囲(基点)の指定順番を無くし、任意基点からの指定を可能にする、▲2▼処理元範囲確定後の範囲変更を可能とし、変更操作の容易性を実現する、▲3▼図形複写および図形移動の処理先基点をオペレータ任意位置にて実行可能にする、などの操作性の改善を実現しており、文書編集におけるオペレータ操作の向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図
【図2】一実施例の構成図
【図3】主処理部の処理フローチャート図
【図4】図形複写・移動キー処理部の処理フローチャート図
【図5】処理範囲変更キー処理部の処理フローチャート図
【図6】オペレータ指定処理範囲変更処理部の処理フローチャート図
【図7】基点指定複写/移動処理部の処理フローチャート図
【図8】複写/移動実行時のテンキーでの基点位置とデータ反映方向例を表す図
【図9】図形複写・移動実行処理部の処理フローチャート図
【図10】取消し処理部の処理フローチャート図
【図11】一実施例(その1)の操作例を表す図
【図12】一実施例(その2)の操作例を表す図
【図13】従来例の説明図
【符号の説明】
1 第1のキー 2 第1の基点割込設定部
3 第1の格納領域 5 第2のキー
6 第2の基点割込設定部 7 第2の格納領域
10 機能キーサービス処理部 11 データ入力処理部
12 図形複写・移動処理部 13 主処理部
14 図形複写・移動キー処理部 15 処理範囲変更キー処理部
16 オペレータ指定処理範囲変更処理部 17 基点指定複写/移動処理部
18 図形複写・移動実行処理部 19 取消し処理部
20 文書編集処理部 21 主制御部
22 I/O制御部 24 画面/KB制御部
25 ファイル制御部 26 プリンタ制御部
27 表示部 28 キーボード
29 処理モード情報 30 基点情報テーブル
31 文書 32 図形複写キー
33 図形移動キー 34 処理範囲変更キー
35 実行キー 36 テンキー
37 カーソルキー
【産業上の利用分野】
本発明は、図形複写,図形移動,図形登録等の処理範囲指定操作方法および複写先,移動先指定操作方法を改良した文書処理装置に関する。
【0002】
近年、ワードプロセッサの普及に伴い様々な機能が要求されており、例えば、図形複写や図形移動といった機能が提供されているが、図形複写や図形移動の処理を選択すると、従来では、その処理が完結するまで他の編集(データ修正)や一旦確定させた処理範囲の変更が行えず、図形複写や図形移動のモードを強制的に終了させて、その処理を行った後、改めて図形複写や図形移動を実施するといった面倒な操作が必要があった。
【0003】
このため、処理範囲指定中においても誤字等が修正でき、また処理範囲指定を簡易化する等、操作性を改善することが求められている。
【0004】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
図13は従来例の説明図である。
図13は、ワードプロセッサにおいて、作成された文書(文字作成編集モードまたは図形モードで作成された文字または図形)を、桁単位で複写,移動(以下、図形複写,図形移動,図形登録等と称する)する場合の処理範囲設定操作例を示したもので、図13(1) 〜(3) に従い、図形複写の場合を説明する。
(1) 表示画面上、先ずカーソルを複写元図形範囲の先頭位置(左上基点) に移動し、図形複写キーを押下する。これにより、複写元図形範囲の左上位置が決定される。
(2) 次にカーソルを下方(または右方向) に移動する。これにより、先頭位置から、現カーソル位置の桁までの間が枠で表示される。
(3) 続いて右方向(または下方,複写元図形範囲の右下基点) に移動し、実行キーを押下する。これにより、左上基点と右下基点とで定まる矩形範囲が枠で表示され、この範囲が複写元範囲として設定され、複写先指定の案内表示が行われる。
【0005】
以上により、カーソルを複写先の先頭位置(左上基点)に移動させて実行キーを押下することにより、複写元範囲の先頭位置がカーソル位置に一致するように、複写元範囲の図形が複写される。なお、図形移動の場合は、移動元図形が実行キー押下により消去される他は図形複写と同様である。
【0006】
以上説明した従来の図形複写および図形移動では、以下のような操作面の不都合がある。
▲1▼ 図形複写および図形移動キーの押下により処理を開始すると、以降、処理が完結するまでは他の処理(機能)を実施することができない。このため、範囲指定中に誤字や編集ミスを検出した場合や一旦確定させた図形範囲を変更したい場合は、図形複写や図形移動のモードを強制的に終了させるか、誤字や編集ミス存在のままで処理を完結させ、後で修正を行わなければならない。
▲2▼ 範囲指定の操作においては左上基点指定後に右下基点を、処理先基点の指定においては左上基点を指定しなければならないという規則があるため、カーソル位置によっては、処理元および処理先の指定において面倒なカーソル移動を実施しなければならない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、図形複写や図形移動の操作中に文書中に不備や変更が発生した場合に即時に修正および変更ができる、確定後の処理範囲の変更を可能とする、処理元/処理先基点指定操作の操作性を向上させる等、処理範囲設定,処理先設定に係わる操作性を改善した文書処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の文書処理装置は、以下に示す構成を有する。
(1) 第1の基点情報が格納される第1の格納領域3と、第2の基点情報が格納される第2の格納領域7と、第1のキー1押下により起動され、その時点のカーソル位置を第1の基点情報として前記第1の格納領域3に記憶させた後、第2の基点設定待ちの状態で所定の文書処理モードに復帰させる第1の基点割込設定部2と、第2のキー5押下により起動され、その時点のカーソル位置を第2の基点情報として前記第2の格納領域7に記憶させた後、処理先指定待ち状態で所定の文書処理モードに復帰させる第2の基点割込設定部6とを有し、第1の基点および第2の基点を割込み制御により設定して、処理元範囲設定操作間および続く処理先設定操作までの間における文書処理を可能とするように構成する。
(2) 第1の基点情報が格納される第1の格納領域と、第2の基点情報が格納される第2の格納領域と、第1のキー押下時点のカーソル位置を第1の基点情報として前記第1の格納領域に記憶させる第1の基点割込設定部と、第2のキー押下時点のカーソル位置を第2の基点情報として第2の格納領域に記憶するとともに、第1の格納領域と第2の格納領域にそれぞれ格納されている第1の基点情報と第2の基点情報とに基づき、処理範囲を設定する処理範囲設定部とを設け、第1のキー押下時点および第2のキー押下時点のカーソル位置により処理範囲を設定するように構成する。
(3) 第1の基点設定後または第2の基点設定後に所定キーが押下された場合、その時点の処理範囲のうちの桁範囲を所定枠内の1桁から最終桁まで横拡張する拡張部を設けるように構成する。
(4) (3) において、横拡張した状態で所定キーが押下されたとき処理範囲を直前の処理範囲に戻すとともに、第1の基点設定待ちの状態に戻す変更処理部を設けるように構成する。
(5) テンキーのうちの所定キーに処理範囲拡張方向を割り付けておき、該テンキーが押下されたとき、設定中の処理範囲を押下キーに対応する方向に拡張する処理範囲設定部を設けるように構成する。
(6) テンキーのうちの所定キーに矩形領域中の所定位置をそれぞれ割り付けておき、図形複写先または図形移動先指定時に該テンキーが押下されたとき、画面中のカーソルが処理範囲のうちの押下キーに対応した位置に存在するように複写先または移動先を設定する処理先設定部を設けるように構成する。
【0009】
【作用】
前記手段(1) は、第1の基点および第2の基点を割込み制御により設定して、処理元範囲設定操作間および続く処理先設定操作までの間における文書処理を可能とするもので、図形複写, 図形移動等に適用される。
【0010】
このため、第1の基点割込設定部2は、第1のキー1が押下されたとき、その時点のカーソル位置情報を第1の格納領域3に格納した後、第2の基点設定待ちの状態で所定の文書処理モードに復帰する。そして、第2の基点割込設定部6は、第2のキー5が押下されたとき、その時点のカーソル位置情報を第2の格納領域7に格納した後、処理先設定待ちの状態で所定の文書処理状態に復帰する。
【0011】
以上のように、第1の基点設定,第2の基点設定が文書処理モードに割り込みして処理されるから、処理元範囲設定操作間および続く処理先設定操作までの間における文書処理が可能となる。なお、この操作と操作との間は文書処理モードではあるが、処理元範囲設定中であるから、カーソル移動に伴う範囲表示が行われる。また、第2の基点設定操作中は文書処理モードとしてカーソルが任意の方向に移動可能なため、第2の基点設定のためのカーソル移動方向は制限を受けない。
【0012】
前記手段(2) は、第1の基点の設定後から第2の基点設定までの間に文書処理または図形処理を可能とするもので、図形複写, 図形複写, 図形登録時等に適用される。
【0013】
このため、第1の基点割込設定部は、第1のキーが押下されたとき、その時点のカーソル位置を第1の基点情報として第1の格納領域に記憶させた後、第2の基点設定待ちの状態で所定の文書処理モードに復帰させて、文書処理が可能となる。そして、この文書処理でカーソルが移動した場合は、手段(1) と同様に、範囲表示が行われる。
【0014】
そして、修正等が終了すると、オペレータは第2の基点にカーソルを移動するが、この移動方向も任意である。第2のキー5が押下されると、処理範囲設定部は、その時点のカーソル位置を第2の基点情報として第2の格納領域に記憶するとともに、第1の格納領域と第2の格納領域にそれぞれ格納された第1の基点情報と第2の基点情報とに基づき、処理範囲を設定する。
【0015】
以上のように、第1の基点設定を文書処理モードに割込み設定することにより、第1の基点設定後も、文書処理が可能となり、修正等の必要が発生した場合でも、図形複写等の処理モードを取り消す必要がない。
【0016】
手段(3) は、第1の基点設定後、または第2の基点設定後、所定キー押下により、自動的に横拡張するものである。
このため、拡張部は、第1の基点設定後または第2の基点設定後に所定キーが押下された場合、その時点の処理範囲のうちの桁範囲を所定枠内の1桁から最終桁まで横拡張する。
【0017】
以上により、例えば、罫線枠内を図形複写するような場合、縦方向にカーソルを移動し、所定キーを押下するのみで枠全域を処理範囲とすることができる。
手段(4) は、手段(3) において、横拡張した状態で所定キーが押下されたとき変更処理部が処理範囲を直前の処理範囲に戻し、且つ第2の基点設定状態にするもので、範囲指定変更を可能とするとともに、一旦横拡張することにより、罫線枠内等の複写/移動の操作性をさらに改善することができる。
【0018】
手段(5) は、テンキーを使用して範囲指定の拡張を行うものである。
即ち、テンキーは”0” を除くと3×3のキー配置であるから、各キーごとに配置に応じた方向性を持たせる。処理範囲設定部は、処理範囲設定中にテンキーが押下されたとき、押下されたキーに対応する方向にカーソルを移動させ、処理範囲を拡張する。これにより、カーソルキーによる方法と比較して範囲設定操作が改善される。
【0019】
手段(6) は、図形複写先、図形移動先を決定する際、テンキーを使用して処理先基点を設定するようにしたもので、テンキーのうちの所定キーに矩形領域の所定位置をそれぞれ割り付けておき、処理先設定部は、現在のカーソル位置が複写先または移動先における押下キーに対応した位置に存在するように図形複写先または図形移動先の設定を行う。これにより、複写先指定,移動先指定の操作性が改善できる。
【0020】
なお、以上の手段(1) 〜(6) は単独で使用できるようにしてもよく、また2つ以上の任意の組合せで使用してもよく、それぞれの手段の単独の効果および組合せの効果を奏する。
【0021】
また、上記手段は、文字作成編集処理モードにおいて、アンダーライン等で指定される複写範囲, 移動範囲にも使用することもできる。
【0022】
【実施例】
図2は一実施例の構成図、図3は主処理部の処理フローチャート図、図4は図形複写・移動キー処理部の処理フローチャート図、図5は処理範囲変更キー処理部の処理フローチャート図、図6はオペレータ指定処理範囲変更処理部の処理フローチャート図、図7は基点指定複写/移動処理部の処理フローチャート図、図8は複写/移動実行時のテンキーでの基点位置とデータ反映方向例を表す図、図9は図形複写・移動実行処理部の処理フローチャート図、図10は取消し処理部の処理フローチャート図、図11は一実施例(その1)の操作例を表す図、図12は一実施例(その2)の操作例を表す図である。
【0023】
本実施例例では、前述した手段(2) を除く手段(1) 〜手段(6) をすべて合わせ持つ文書処理装置について説明する。
図2において、22はI/O制御部で、画面/KB制御部24, ファイル制御部25, プリンタ制御部26等を制御する。
【0024】
画面/KB制御部24は、文書作成編集において、オペレータと会話するための表示部27, キーボード28を制御する。ファイル制御部25は、フロッピー等の記録媒体との間で文書, 制御テーブル等のやりとりを行う。プリンタ制御部26は、作成した文書等の印刷出力を行う。
【0025】
20は文書編集処理部で、機能サービス処理部10, データ入力処理部11, 図形複写・移動処理部12等を制御しつつ、文書31を表示部27に表示し、キーボード28からデータを入力させて、文書の作成, 編集を遂行させる。
【0026】
機能キーサービス処理部10は、図形複写キー32, 図形移動キー33等の機能キーが押下された場合に、該当処理部を呼び出す。データ入力処理部11は、画面/KB制御部24との間でデータのやりとりを行う。図形複写・移動処理部12は、図形複写・移動機能を制御する。
【0027】
29はメモリで、文書編集処理部20が使用する文書31や情報テーブルが配置されている。
以上の構成により、キーボード28より、図形複写キー32等の機能キーが押下されると、データ入力処理部11から機能キーサービス処理部10を経由して、図形複写・移動処理部12に制御が渡り、処理が開始される。
【0028】
以下、図形移動・複写処理部12内の各処理部の動作を図3〜図10を用いて詳細に説明する。
図3に主処理部13の処理を示す。主処理部13は、図形複写・移動処理部12における主処理部であり、▲1▼処理範囲変更キー34等の押下キーの有効性判別、および▲2▼押下キーに対応する各キー処理部の呼出しを制御する。これにより、キー押下による非同期的な制御(割込み処理) を行わせることができる。なお、呼出し可否チェックにより、動作中のキー処理部の呼出しを防止する。
【0029】
図4に図形複写・移動キー処理部14の処理を示す。図形複写・移動キー処理部14は、図形複写キー32, 図形移動キー33が押下されたときのみ呼び出される処理部であり、図形複写キー32または図形移動キー33のキー押下回数に対応した処理操作状態の管理と情報設定・実行を行って入力状態に復帰する。図形複写を例にとると、▲1▼1回目の図形複写キー32押下により、図2に示す基点情報テーブルA(以下テーブルA)のうちの処理元基点1情報(第1の基点に対応する)として、その時点のカーソル位置の桁・行をセットし、状態管理情報に「処理元範囲選択中」をセットして復帰する。▲2▼2回目の図形複写キー32押下により、処理元基点2情報(第2の基点に対応する)として、その押下時点のカーソル位置の桁・行をセットし、状態管理情報として「処理先位置選択中」をセットして復帰する。▲3▼3回目の図形複写キー32押下により、その時点のカーソル位置を処理先基点情報(複写先)としてセットして、図形複写/移動実行処理部18を呼出す。図形複写/移動実行処理部18で図形複写処理が実行されて復帰したときは、取消し処理部19を呼び出して入力状態の初期状態に戻る。以上のごとく、処理元基点1,処理元基点2,処理先基点の設定は、割込み処理で行われ、復帰した時点では入力状態になって他の文書処理が可能となる。
【0030】
図5には処理範囲変更キー処理部15の処理を示す。処理範囲変更キー処理部15は処理範囲変更キー34が押下されたとき呼び出される処理部であり、確定した処理範囲の変更を遂行させる。図5では、先ず▲1▼処理範囲確定域の桁情報枠を一桁から最終枠に変更表示する。これは、テーブルAの処理元基点1,処理元基点2の桁,行情報が参照される。(変更しない)ここで、▲2▼実行キー35が押下されると、テーブルAの処理元基点1と処理元基点2の桁情報が表示枠に一致するように変更される。▲3▼実行キー35の代わりに再度処理範囲変更キー34が押下されると、処理範囲変更キー処理部15は、表示枠を最初の処理変更キー押下前の状態に戻し、オペレータ指定処理範囲変更処理部16を呼び出す。▲4▼オペレータ指定処理範囲変更処理部16で変更処理後実行キー35が押下されると処理範囲が確定し、▲5▼再度処理範囲変更キー34が押下されると、再び桁情報枠を1桁〜最終桁表示して変更可能状態に設定する。
【0031】
図6は、オペレータ指定処理範囲変更処理部16の処理を示す。オペレータ指定処理範囲変更処理部16は、呼出されたとき、先ず、▲1▼カーソルを処理範囲確定域の右下に移動させ、表示させる。▲2▼オペレータによりカーソルが移動され、続いて実行キーが押下されると処理範囲が確定される。この際、▲3▼テンキー36が押下された場合、図6の配列に従った方向に対する変更量を算出し、テーブルA内の処理元基点1,2の桁・行情報を変更する。以上のごとく、カーソルキー37またはテンキー36による範囲指定と処理範囲変更キー24を交互に押下することにより、処理範囲を自由に変更することができる。
【0032】
以上の結果、図形複写キー32を2回押下すれば処理範囲が確定し、確定後も処理範囲変更キー34押下により変更可能となり、この場合は実行キー35押下により変更後の処理範囲が確定する。
【0033】
図7は、基点指定複写/移動処理部17の処理を示す。基点指定複写/移動処理部17は、複写先/ 移動先基点を指定する場合、現在のカーソル位置が処理先基点のどの部分であるかをテンキー36で指定する。図7に示すように、テンキー36と基点とが割り付けられており、▲1▼シフトキー+テンキーが押下された場合は、▲2▼押下テンキー位置情報から左上基点情報位置(通常のカーソル位置指定)へ変換し、▲3▼処理先基点情報へセットした後、▲4▼図形複写/移動実行処理部18を呼び出す。テンキー36の処理先基点の割付は、図7に示すように、例えば、テンキー1(テンキー36のうちの1,以下同様)の場合は左下,テンキー3の場合は右下のように割り付けておく。
【0034】
図8はこのテンキーによる処理先複写例を示したもので、処理元範囲40に対してカーソル41が画面▲1▼に示す位置にあるとき、シフトキー+テンキー1を押下すると、複写先範囲42のうちカーソル41が左下になるように処理元範囲40のデータが複写される。画面▲3▼, 画面▲4▼、画面▲5▼はそれぞれテンキー3,7,9が使用された場合を示したものである。
【0035】
図9は図形複写・移動実行処理部18の処理を示す。以上のごとく、複写先が指定されると図形複写・移動実行処理部18が呼び出され、先ず、▲1▼テーブルBの処理元基点1と処理元基点2の情報を読み出して処理元範囲を指定する。そして、▲2▼表示中の文書データより、処理元範囲のデータを抽出し、▲3▼処理先基点情報を抽出した後、▲4▼図形移動であれば、処理元範囲のデータを削除し、複写の場合はそのままにして、▲5▼処理先へデータを転送し、且つ表示させる。▲6▼その後取消し処理部19を呼び出して処理を終了する。
【0036】
図10は取消し処理部19の処理を示す。取消し処理部19は、▲1▼基点情報テーブルを初期化し、▲2▼処理モード管理情報を初期化し、▲3▼画面上の処理状態情報を解除して、入力状態に戻る。
【0037】
以上構成の文書処理装置における操作の1例を図形複写を例として図11、図12に示す。
図11の状態(イ)の図形複写未処理状態(文書処理可能な入力状態,処理元基点1指定状態)において、図形複写キー32が押下されると、主処理部13により、図形複写・移動キー処理部14が呼び出される。この場合、図形複写キー32の押下が最初であるため、処理元基点1指定であることが以下テーブルBにセットされている「図形複写・移動キー押下回数情報」より識別され、この時点のカーソル位置情報が「処理元基点1情報」の行/桁として記憶され、処理が一旦完了する。この時、図形複写キー32の押下回数(1回目)の記憶と、処理モード情報を格納するテーブル(以下テーブルA)の「図形複写・図形移動処理中の有無」情報も同時に設定される。
【0038】
状態(ロ)は、処理元基点1設定後の処理元基点2指定待ち状態であり、オペレータに対する入力状態は、通常の編集が可能な入力状態となる。
状態(ハ)は、状態(ロ)において、誤字(#)訂正のためにカーソルを移動した状態を示したもので、テーブルAに図形複写モードがセットされているため、従来の図形複写と同様にカーソルの移動に伴う枠情報などによる範囲表示が行われる。
【0039】
状態(ニ)は誤字訂正後にカーソルが次桁に移動し、範囲表示が変わった状態を示している。
状態(ホ)は、処理元基点2へのカーソル移動が終わった状態を示したもので、この状態で再度図形複写キー32が押下されると、主処理部13により図形複写・移動キー処理部14が呼び出される。この場合は、処理元基点2指定であることが、テーブルBより識別され、処理元基点2の行/桁および、図形複写キーの押下回数(2回目)が記憶/更新され、処理先を指定した状態(ヘ)となる。
【0040】
状態(へ)において、処理範囲変更キー34が押下されると、主処理部13により処理範囲変更キー処理部15が呼び出され、処理範囲の変更を行う。ここでは、最初の処理範囲変更キー34押下時に、現在設定されていた処理元基点1と2の桁位置情報を参照して1桁〜最終桁へと拡張した範囲での範囲表示を行い〔図12の状態(ト) 〕、この状態で、範囲が確定(実行キー35押下)されると、テーブルBの処理元基点1と2の桁情報を更新する。また、再度処理範囲変更キー34が押下された場合、オペレータ指定による範囲変更とみなし、オペレータ指定処理範囲変更処理部16を呼び出す。
【0041】
オペレータ指定処理範囲変更処理部16では、一旦範囲表示を元の状態(へ)と同じ状態(チ)に戻し、オペレータのカーソル移動量を判断して、処理範囲の変更結果を、テーブルAの処理元基点1と2へ反映する。また、テンキー配列利用による範囲変更の場合は、押下されたテンキー36を判断して、該当キーの拡張方向に合わせた処理範囲の明示と、確定結果の反映をテーブルBの処理元基点1と2に対して行う。
【0042】
オペレータ指定処理範囲変更処理部16での、処理元範囲が最終的に確定した状態(リ)においては、入力状態は、処理範囲変更キー34押下前と同様に、通常の入力状態となる。
【0043】
状態(ヌ)は処理先基点指定状態を示したもので、オペレータによる処理先基点へのカーソル移動が完了すると、図形複写の実行が可能となる。
ここで、図形複写キー32を押下(3回目)すると、主処理部13により、図形複写/移動処理部14が呼び出され、3回目の図形複写キー32押下時のカーソル位置を左上として判断し、テーブルBの処理先基点情報への行/桁設定後、図形複写/移動実行処理部18を呼び出す。
【0044】
また、テンキー36の基点指定によるキー操作時は、主処理部13により、基点指定複写/移動処理部18が呼び出され、押下されたテンキー配置基点からの左上基点位置への変換処理および変換結果のテーブルBの処理先基点情報への行/桁設定後、図形複写/移動実行処理部18が呼び出される。
【0045】
図形複写/移動実行処理部18では、テーブルBの処理元基点1と2より処理するデータを編集し、テーブルBの処理先基点情報を基に、データの複写および移動処理を実行し、処理が完全完結する。〔状態(ル)及び状態(オ)〕
以上の結果、
(1) 第1の基点および第2の基点の設定を割込み処理することにより、第1の基点設定操作後から第2の基点設定操作までの間、第2の基点設定操作後から処理先設定操作までの間、文書処理を行うことができる、
(2) この第1の基点設定の割込み処理後は、カーソルは文書処理モードとして任意の方向に移動可能であるから、第2の基点設定操作におけるカーソル移動方向に制限を受けることがない、
(3) 処理範囲変更時に先ず処理範囲を所定枠内の1桁から最終桁まで横拡張するため、罫線枠内等の処理範囲が一操作で達成できる、
(4) 横拡張した状態で所定キーが押下されたとき処理範囲を直前の処理範囲に戻し、第2の基点設定待ちにするため、(3) の効果とともに、確定済み処理範囲の変更が可能となる、
(5) テンキーを使用して範囲指定を任意方向に拡張できる、
(6) 複写先、カーソル位置の処理先基点位置をテンキーに割り付けたため、処理先設定操作が容易となる、
等、図形複写・図形移動等における操作性が改善される。
【0046】
なお、以上は図形登録時にも適用できること、さらにアンダーラインで複写/移動領域を指定する場合にも適用できることは勿論であり、また、それぞれの機能を単独または2組以上組み合わせることもできる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、図形複写および図形移動等の処理中において、データの修正など通常の入力を実施することが可能となる。また、▲1▼図形複写および図形移動での処理指定操作において、処理元範囲(基点)の指定順番を無くし、任意基点からの指定を可能にする、▲2▼処理元範囲確定後の範囲変更を可能とし、変更操作の容易性を実現する、▲3▼図形複写および図形移動の処理先基点をオペレータ任意位置にて実行可能にする、などの操作性の改善を実現しており、文書編集におけるオペレータ操作の向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図
【図2】一実施例の構成図
【図3】主処理部の処理フローチャート図
【図4】図形複写・移動キー処理部の処理フローチャート図
【図5】処理範囲変更キー処理部の処理フローチャート図
【図6】オペレータ指定処理範囲変更処理部の処理フローチャート図
【図7】基点指定複写/移動処理部の処理フローチャート図
【図8】複写/移動実行時のテンキーでの基点位置とデータ反映方向例を表す図
【図9】図形複写・移動実行処理部の処理フローチャート図
【図10】取消し処理部の処理フローチャート図
【図11】一実施例(その1)の操作例を表す図
【図12】一実施例(その2)の操作例を表す図
【図13】従来例の説明図
【符号の説明】
1 第1のキー 2 第1の基点割込設定部
3 第1の格納領域 5 第2のキー
6 第2の基点割込設定部 7 第2の格納領域
10 機能キーサービス処理部 11 データ入力処理部
12 図形複写・移動処理部 13 主処理部
14 図形複写・移動キー処理部 15 処理範囲変更キー処理部
16 オペレータ指定処理範囲変更処理部 17 基点指定複写/移動処理部
18 図形複写・移動実行処理部 19 取消し処理部
20 文書編集処理部 21 主制御部
22 I/O制御部 24 画面/KB制御部
25 ファイル制御部 26 プリンタ制御部
27 表示部 28 キーボード
29 処理モード情報 30 基点情報テーブル
31 文書 32 図形複写キー
33 図形移動キー 34 処理範囲変更キー
35 実行キー 36 テンキー
37 カーソルキー
Claims (3)
- 画面上に表示された文書について、第1回目の所定キーの押下により、画面上に表示されている第1基点のカーソル位置の行桁情報と処理元選択中の状態管理情報とを所定の格納領域に格納する第1基点格納手段と、
カーソルが移動され、第2回目の所定キーの押下により、第2基点のカーソル位置の行桁情報と処理先位置選択中の状態管理情報とを所定の格納領域に格納する第2基点格納手段と、
カーソルが移動され、第3回目の所定キーの押下により、画面上に表示されているカーソル位置を処理先基点とし、その処理先基点が処理先範囲の所定位置になるように、第1基点位置と第2基点位置とから定まる矩形領域の処理元範囲の文書を処理先範囲に複写または移動する第1複写移動手段とを有し、キー処理が割込み処理であることを特徴とする文書処理装置であって、
処理先位置選択中のときに、処理範囲変更キーが押下されると、処理元範囲の桁を所定枠内の1桁から最終桁まで横拡張表示をする横拡張手段と、
実行キーの押下により、第1基点および第2基点の桁情報を横拡張表示の桁情報に変更する変更手段とを有することを特徴とする文書処理装置。 - 横拡張手段により横拡張され、再度処理変更範囲拡張キーが押下されると、横拡張された表示が元の表示に戻る表示復旧手段と、
テンキーのうちの所定キーに処理元範囲の拡張方向を割付けておき、テンキーが押下されると処理元範囲を押下キー方向に所定量拡張する拡張手段と、
実行キーの押下により、第1基点および第2基点の行桁情報を拡張された行桁情報に変更する変更手段とを有することを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。 - 処理先範囲の所定位置を処理先基点位置として予め割付けたテンキ−を有し、
処理先位置選択中のときにカーソルの移動により処理先基点位置が指定され、テンキーが押下されると、その処理先基点位置がテンキーに割付けられている処理先範囲の所定位置になるように処理元範囲の文書を処理先範囲に複写または移動する第2複写移動手段を有することを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
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