JPH0762153A - 耐カット性の優れたタイヤ - Google Patents

耐カット性の優れたタイヤ

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JPH0762153A
JPH0762153A JP5226698A JP22669893A JPH0762153A JP H0762153 A JPH0762153 A JP H0762153A JP 5226698 A JP5226698 A JP 5226698A JP 22669893 A JP22669893 A JP 22669893A JP H0762153 A JPH0762153 A JP H0762153A
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tire
resistance
rubber composition
polybutadiene
vulcanized rubber
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隆次 橋本
Yuichi Nagai
祐一 永井
Shinsuke Nakane
慎介 中根
Hisao Yamamoto
久生 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この出願発明は、耐カット性の優れたタイヤ
を提供することを目的とする。 【構成】 この出願発明は、加硫ゴム組成物中のシンジ
オタクチックポリブタジエンの結晶の融点が80〜16
0℃であり、分子量が20,000〜500,000で
ある耐カット性に優れたタイヤに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は、耐カット性に優
れたタイヤに関するものであって、加硫ゴム組成物中の
シンジオタクチック−1、2−ポリブタジエンの結晶の
融点が80〜160℃であり、分子量が20,000〜
500,000であることを特徴とする、耐クラック性
等の他の性能を維持し、しかも、耐カット性を改善した
タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、タイヤ、とくに、タイヤのサ
イド補強層にsyn−1,2−ポリブタジエンを配合し
耐カット性を向上させることは公知であり、様々な観点
から種々の提案が行われている。(日本特開昭54−1
32907,日本特開昭55−152605,他) しかし、従来用いられてきた融点190℃以上のsyn
−1,2ポリブタジエンの繊維を用いた場合、耐カット
性は向上するものの、不均一系のために耐カット性の向
上が充分でなかった。また、融点の高いsyn−1,2
−ポリブタジエンの繊維を用いる場合は、繊維の粒径が
非常に細かくなければならず、そのため、耐屈曲性、耐
クリープ性、発熱特性や作業性(未加硫ゴムの粘度)が
問題となってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明は、タイ
ヤ、とくに、タイヤのサイド補強層の耐カット性の向上
と耐屈曲性、耐クリープ性、発熱特性、作業性の高いレ
ベルの両立することを目的とする。
【0004】
【解決するための手段】この出願発明者らは、耐カット
性と耐屈曲性、耐クリープ性、発熱特性、作業性の両立
をはかるために、syn−1,2−ポリブタジエンと配
合手法の両面より鋭意検討をした結果、耐カット性と耐
クリープ性、耐屈曲性、発熱特性、作業性を両立できる
条件を見いだしこの出願発明に到達した。
【0005】すなわち、この出願発明は、加硫ゴム組成
物中のシンジオタクチックポリブタジエンの結晶の融点
が80〜160℃であり、分子量が20,000〜50
0,000である耐カット性に優れたタイヤ、とくに、
タイヤのサイド補強層に関する。
【0006】syn−1,2−ポリブタジエンの結晶の
融点(Tm)が80〜160℃であることが必要であ
り、90〜140℃であることがとくに好ましい。sy
n−1,2−ポリブタジエンの結晶の融点が80℃以下
になると、耐カット性の向上が充分でないと同時に、耐
クリープ性、発熱特性が悪くなる。また、syn−1,
2−ポリブタジエンの結晶の融点が160℃以上になる
と、混練時にゴム中に溶解せず、分散不良となるため耐
カット性が充分でない。
【0007】分子量(Mw)は、20,000〜50
0,000であることが必要であり、30,000〜3
00,000が好ましく、50,000〜200,00
0であることがさらに好ましい。分子量(Mw)が2
0,000以下になると耐カット性、耐屈曲性、耐クリ
ープ性がともに充分ではなく、500,000以上にな
ると作業性が著しく悪くなる。
【0008】この出願発明の加硫組成物は、加硫ゴム組
成物中のゴム100重量部中にcis−1,4−Pol
ybutadieneを10〜80wt%含有するもの
であって、20〜70wt%含有することが好ましく、
30〜60wt%含有することがさらに好ましい。ci
s−1,4−Polybutadieneの含有量がが
10wt%以下になると、耐屈曲性が充分でなく、ま
た、80wt%以上になるとタイヤの加工性が悪くなる
と同時に発熱特性も充分ではなくなる。
【0009】加硫ゴム組成物中のゴム100重量部中に
天然ゴムが20〜80wt%含有されていることが好ま
しい。天然ゴムが20wt%以下になると耐クリープ
性、作業性が悪くなり、また、天然ゴムが80wt%以
上になると、耐屈曲性、耐カット性が充分でない。
【0010】加硫ゴム組成物中のゴム100重量部中に
対するsyn−1,2−ポリブタジエンの含有量は、3
〜30wt%が好ましい。syn−1,2−ポリブタジ
エンが3wt%以下になるとほとんど耐カット性に効果
が見られず、30wt%以上になると、耐屈曲性、クリ
ープ性が悪くなる。
【0011】加硫ゴム組成物は、100℃の破壊時伸び
が500%以上であり、かつ、硬度が52〜75である
ことが好ましい。破壊時伸びが500%未満であると耐
屈曲性が悪くなり、また、硬度が55以下になると、耐
カツト性が充分でなく、75以上になると耐屈曲性が充
分でない。
【0012】加硫ゴム組成物に用いられるカーボンブラ
ックの量は、35〜80重量部の範囲にあることが好ま
しい。カーボンブラックの量が35重量部以下になると
耐カット性が充分でなく、また、80重量部以上になる
と発熱特性が充分でなくなる。加硫ゴム組成物に用いら
れるカーボンブラックのDBPが80〜135の範囲に
あることが好ましい。DBPが80以下になると耐カッ
ト性が充分でなく、また、135以上になると発熱特性
が充分でなくなる。加硫ゴム組成物に用いられるカーボ
ンブラックのN2SAは、20〜145の範囲にあるこ
とが好ましい。この出願発明は、従来使用されているゴ
ム用ポリマー、また、従来使用されている添加剤が使用
される。
【0013】この出願発明に適したタイヤとしては、サ
イド補強層に耐カット性の優れた加硫ゴム組成物を配し
た大型タイヤが好ましく、とくに、悪路用タイヤに使用
することが好ましい。この出願発明のゴム組成物を使用
することにより、岩石等の中を走行した際の、岩石によ
るタイヤのサイド補強層のカットによるバースト等の重
大事故になるのを防止することができる。
【0014】
【実施例】
実施例1 表1に記載された組成によりタイヤを製造した。その結
果は表2に示すとおりである。同様にして、組成を変え
ることにより実施例2、実施例3、比較例1ないし7の
タイヤを製造した。それぞれの性能は表1に示すとおり
である。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【発明の効果】この出願発明により、他の性能を維持し
ながら耐サイドカット性を向上させ、サイドカットから
始まる様々なタイヤの故障を未然に防ぐタイヤを提供す
ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫ゴム組成物中のシンジオタクチック
    ポリブタジエンの結晶の融点が80〜160℃であり、
    分子量が20,000〜500,000であることを特
    徴とする耐カット性に優れたタイヤ。
  2. 【請求項2】 サイド補強層が請求項1に記載の加硫ゴ
    ム組成物によって構成されていることを特徴とするタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 加硫ゴム組成物中のゴム成分に、シス−
    1,4−ポリブタジエンが10〜80%含有されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
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