JPH09328574A - ゴム組成物、これを使用した重荷重用空気入りタイヤおよびゴム組成物の製造法 - Google Patents

ゴム組成物、これを使用した重荷重用空気入りタイヤおよびゴム組成物の製造法

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JPH09328574A
JPH09328574A JP8149234A JP14923496A JPH09328574A JP H09328574 A JPH09328574 A JP H09328574A JP 8149234 A JP8149234 A JP 8149234A JP 14923496 A JP14923496 A JP 14923496A JP H09328574 A JPH09328574 A JP H09328574A
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Mitsuyuki Matsuda
光之 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 へたりを防止し、耐カット性、発熱耐久性、
耐チッピング性および引き裂き強さを向上させる。 【解決手段】 天然ゴムおよび/またはイソプレンゴム
を70重量%以上、残部をジエン系ゴムとするゴム成分
100重量部に対し、カーボンブラックを20〜60重
量部、N,N′−m−キシレン−ビス−シトラコンイミ
ドを0.1〜1.5重量部、シリカを1〜20重量部、
およびカップリング剤を0.05〜2.0重量部配合し
たゴム組成物をベースゴムとして使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物、これ
を使用した重荷重用空気入りタイヤおよびゴム組成物の
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行により発生する加硫戻り
を防止するために、N,N′−m−キシレン−ビス−シ
トラコンイミドをゴム組成物中に配合する技術があっ
た。この技術によると、ゴムを硬化させ、へたりを防止
して、耐カット性、発熱耐久性を向上させることができ
る(WO93/09178、特表平6−502150、
特表平6−502208、特表平7−506606等各
公報参照)。
【0003】しかし、ゴムが硬化することにより、耐チ
ッピング性および引き裂き強さが低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、へたりを防
止し、耐カット性、発熱耐久性、耐チッピング性および
引き裂き強さを向上させたゴム組成物、これを使用した
重荷重用空気入りタイヤおよびゴム組成物の製造法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかるゴム組成物の構成は以下の通りであ
る。
【0006】(1)天然ゴムおよび/またはイソプレン
ゴムを70重量%以上、残部をジエン系ゴムとするゴム
成分100重量部に対し、カーボンブラックを20〜6
0重量部、N,N′−m−キシレン−ビス−シトラコン
イミドを0.1〜1.5重量部、シリカを1〜20重量
部、およびカップリング剤を0.05〜2.0重量部配
合したことを特徴とする。
【0007】(2)前記カーボンブラックの窒素吸着法
比表面積N2 SAが70m2 /g以上であることを特徴
とする。また、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤ
の構成は以下の通りである。
【0008】(3)キャップ/ベース構造のベースゴム
として前記ゴム組成物を使用したことを特徴とする。
【0009】(4)前記キャップ/ベース構造のキャッ
プ/ベース(体積比)が90/10〜10/90である
ことを特徴とする。さらに、本発明にかかるゴム組成物
の製造法は以下の通りである。
【0010】(5)前記ゴム組成物の製造に際し、少な
くともゴム中に前記N,N′−m−キシレン−ビス−シ
トラコンイミドを混練分散させた後に、シリカを投入す
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。 〔1〕ゴム組成物に関しては以下の通りである。
【0012】(ア)ゴム成分について 低発熱性の面では天然ゴム100%が望ましいが、混
練、押し出し作業性向上のためにジエン系ゴムを30重
量%まで配合することができる。30重量%を超えて配
合すると、ゴムの強伸力が低下する。
【0013】(イ)カーボンブラックについて ゴム成分100重量部に対して、カーボンブラックの配
合量を20〜60重量部と規定するが、これは、20重
量部未満では、耐摩耗性が低下し、60重量部超過では
低発熱性が悪化するからである。好ましくは25〜40
重量部である。また、N2 SAが70m2 /g未満で
は、で耐摩耗性が低下するため好ましくない。
【0014】(ウ)N,N′−m−キシレン−ビス−シ
トラコンイミドについて ゴム成分100重量部に対して、N,N′−m−キシレ
ン−ビス−シトラコンイミドの配合量を0.1〜1.5
重量部と規定するが、これは、0.1未満では効果がな
く、1.5超過では硬化が大き過ぎて、破壊性(耐チッ
ピング性、引き裂き強さ)が低下するからである。好ま
しくは0.3〜1.0重量部である。
【0015】(エ)シリカについて ゴム成分100重量部に対して、シリカの配合量を1〜
20重量部と規定するが、これは、1重量部未満では効
果なく、20重量部超過では低発熱性が悪化するからで
ある。好ましくは、3〜15重量部である。
【0016】(オ)カップリング剤について ゴム成分100重量部に対して、カップリング剤の配合
量を0.05〜2.0重量部と規定するが、これは、
0.05重量部未満では低発熱性の効果なく、2.0重
量部超過では硬化し過ぎて、耐チッピング性、引き裂き
強さが低下するからである。好ましくは0.25〜1.
5重量部である。
【0017】〔2〕重荷重用空気入りタイヤに関しては
以下の通りである。キャップ/ベース(体積比)が90
/10〜10/90であることを規定するが、これは、
キャップ体積比が90を超えると、タイヤトレッド部の
低発熱性維持が困難になり、タイヤ耐久性が低下し、キ
ャップ体積比が10より小さいとトレッド部の耐摩耗性
が低下するからである。好ましくはキャップ/ベース
(体積比)は70/30〜30/70である。
【0018】〔3〕ゴム組成物の製造法に関しては以下
の通りである。N,N′−m−キシレン−ビス−シトラ
コンイミドをシリカと同一ステージで混練すると、シリ
カに吸着してしまうため、N,N′−m−キシレン−ビ
ス−シトラコンイミドを先にゴム成分、カーボンブラッ
クと混練し、次のステージでシリカを混練する。
【0019】
【実施例】以下に本発明を各実施例および各比較例に基
づいて具体的に説明する。表1記載の配合内容および投
入順序に従って、ゴム組成物を作製し、通常の条件で加
硫し、以下の方法により、各特性を測定した。
【0020】なお、タイヤ性能の測定は、10.00R
20 14PR 良路用タイヤを作製し、10tトラッ
クに装着し、JIS正規内圧・荷重にて10万km走行
後評価した。下記のグラフも同様である。
【0021】モジュラス・破断時伸び 走行後のタイヤより切り出して、JIS♯3サンプルを
作製し、これをインストロン引っ張り試験機にて評価し
た。耐破壊性(引っ張り強さ) トレッド両端部のパターンブロックの状態を観察した。耐摩耗性 キャップゴム完摩後のベースゴムが踏面に出た状態での
溝深さを観察した。耐カット性 ベルト到達カット数を計数した。発熱性 ベルトとトレッドゴムの境界部における発熱温度を測定
した。
【0022】
【表1】 *1:ISAF(N−220) *2:N,N′−m−キシレン−ビス−シトラコンイミ
ド(AKZO 商品名 DP−900)
【化1】
【0023】以上より、耐破壊性については、比較例
1、3は、走行後の破断時伸びが低いことから悪化して
いる。耐摩耗性については、比較例2は、カーボンブラ
ックとシリカ(充填剤)の量が少ないため悪化してい
る。耐カット性については、比較例2は、軟化している
ため悪化している。発熱性については、比較例2は、軟
化し、へたっているため悪化している。
【0024】また、図1〜3を用いて説明する。なお、
図中、実線が比較例2、破線が比較例1および一点鎖線
が実施例2記載の配合内容のゴム組成物を示す。
【0025】N,N′−m−キシレン−ビス−シトラコ
ンイミドを配合することにより、走行による加硫戻りが
抑制される(図1参照)ことから、走行末期まで、発熱
性が悪化することはないが、従来ゴムより硬くなるた
め、耐ピッチング性および引き裂き強さ等の耐破壊性が
低下するという傾向があった(図2参照)。
【0026】しかし、これに適量のシリカを配合するこ
とにより、応力−歪み曲線が図2のように変わるため、
破壊の原因となる高歪みが加わったときの耐性が上がる
(図3参照)。よって、タイヤトレッドの低発熱性と耐
破壊性の両立が可能になる。
【0027】タイヤトレッドのベースゴムに、N,N′
−m−キシレン−ビス−シトラコンイミドを添加するだ
けでは、加硫戻りを抑え、タイヤ走行によるへたり、発
熱耐久性を向上させることができる反面、硬く脆くくる
ため、耐チッピング性や引っ張り強さといった破壊性が
低下してしまっていたが、シリカを加えることにより、
前述の破壊性をも向上させることが可能となったといえ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
へたりを防止し、耐カット性、発熱耐久性、耐チッピン
グ性および引き裂き強さを向上させたゴム組成物、これ
を使用した重荷重用空気入りタイヤおよびゴム組成物の
製造法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾性率の変化率−走行距離の関係を示すグラフ
である。
【図2】応力−歪みの関係を示すグラフである。
【図3】破断時歪みの変化率−走行距離の関係を示すグ
ラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴムおよび/またはイソプレンゴム
    を70重量%以上、残部をジエン系ゴムとするゴム成分
    100重量部に対し、カーボンブラックを20〜60重
    量部、N,N′−m−キシレン−ビス−シトラコンイミ
    ドを0.1〜1.5重量部、シリカを1〜20重量部、
    およびカップリング剤を0.05〜2.0重量部配合し
    たことを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】 前記カーボンブラックの窒素吸着法比表
    面積N2 SAが70m2 /g以上であることを特徴とす
    る請求項1記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 キャップ/ベース構造のベースゴムとし
    て請求項1または2記載のゴム組成物を使用したことを
    特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記キャップ/ベース構造のキャップ/
    ベース(体積比)が90/10〜10/90であること
    を特徴とする請求項3記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載のゴム組成物の製
    造に際し、少なくともゴム中に前記N,N′−m−キシ
    レン−ビス−シトラコンイミドを混練分散させた後に、
    シリカを投入することを特徴とするゴム組成物の製造
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001171316A (ja) * 1999-10-28 2001-06-26 Pirelli Pneumatici Spa 車用の転動抵抗の小さいタイヤ及びその製造方法
KR20010083345A (ko) * 2000-02-10 2001-09-01 신형인 블로우 아웃 개선 타이어 트레드 고무조성물
JP2001288298A (ja) * 2000-02-04 2001-10-16 Bridgestone Corp ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP2002327158A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 接着用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
US6617380B2 (en) 2000-11-13 2003-09-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber composition for breaker cushion

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