JPS63202636A

JPS63202636A - タイヤトレツド用ゴム組成物

Info

Publication number: JPS63202636A
Application number: JP62035304A
Authority: JP
Inventors: Tomoichi Nakayama; 倫一中山; Yasunori Yoshida; 康則吉田; Satoshi Iwama; 岩間　敏
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 1987-02-17
Filing date: 1987-02-17
Publication date: 1988-08-22
Also published as: DE3804908A1; US4840988A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は一般舗装路はもち論、特に氷結路、積雪路に
も適したタイヤトレッド用ゴム組成物に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、氷結路、積雪路を安全に走行するタイヤとしては
スパイクタイヤが多用されていたが、一方でスパイクピ
ンによる粉塵や騒音公害が惹起し、社会的に問題化され
るに至った。

従って近時ではスパイクタイヤに代わるものとしてスパ
イクピンを持たないスパイクレスタイヤ、いわゆるスタ
ッドレスタイヤが登場してきたが、現段階では登板性能
、制動性能及び発進性能のいずれの点においてもスパイ
クタイヤに劣っているのが現状でおる。またスタッドレ
スタイヤは、通常、トレッド部の硬度を下げる必要性か
ら多けの軟化剤又は可塑剤を使用するため、この軟化剤
又は可塑剤がトレッドゴムに接するベルトゴム、サイド
ウオールゴム等の異種ゴムに移行したり、またペーパー
ライス等によってトレッドゴム中より消失し、トレッド
ゴム本来の性能が低下する場合が多かった。

そこでこの発明の目的とするところは、氷上および雪上
での登板性能、制動性能及び発進性能を向上させるとと
もに、従来のスタッドレスタイヤに比してタイヤのゴム
寿命を長くし、可及的にトレッドゴムとしての性能低下
を減少させ得るタイヤトレッド用ゴム組成物を提供しよ
うとするところにある。

（問題点を解決するための手段〕上記問題点を解決するためこの発明は、液状ポリマーを
単独もしくはその他の軟化剤とともに含有する構成を採
用し、しかもその液状ポリマーとにおいて、カーボンブ
ラックをＸ重量部、軟化剤をｙ重量部、当該軟化剤中の
液状ポリマーを７重量部含有するゴム組成物を採用した
。

なお、液状ポリマーを含む軟化剤の含有量ｙが、カーボ
ン含有ｉｘに対し、上記範囲から外れた場合では、タイ
ヤトレッドに要求される性能を満足せず、また過粘着等
により加工性の点においても好ましくない。なおり−ボ
ンブラック含有ｌｘとしては４０〜１３０重量部が好適
である。また軟化剤中の液状ポリマーは、前記範囲内で
、高アロマチック油、ナフテン油、可塑剤等と併用もし
くは単独で使用するが、液状ポリマー含有量２がこの範
囲から外れた場合は、硬度の低下を招来し、またたとえ
維持したとしても走行後の硬度変化を小さく抑えること
ができない。また液状ポリマーの軟化点が２０’Ｃを超
えた場合は、軟化剤としての役割が果せず、７ＪＯ工性
が乏しくなる。また一般に液状ポリマーは分子量か大き
いためゴム配合物として適用した場合、硬度が上昇する
ことから適切ではなく、従って流動点は２０’Ｃ以下と
することが望ましい−ｂのである。

なお液状ポリマーとしては、液状ポリブタジェン、液状
ポリブテン、液状ポリイソプレン、液状クロロプレン、
液状ポリイソブチレン、液状ＳＢＲ等が望ましい。

（作用〕この発明は上述の通りなので、一定の含有範囲における
液状ポリマーの使用により、硬度を低下させ、路面との
接触面積をアップすることかでき、登板、制動、発進の
いずれの性能をも向上させることができるとともに、さ
らに高分子体でおるので、ゴム中では動きにくいことか
ら、異種ゴムへの軟化剤の移行及びペーパーライス等は
可及的に防止され、寿命の長いタイヤとすることができ
る。

〔実施例〕

表は、この発明において使用するゴム組成物及び比較例
に係る配合例を示す。なお実施例及び比較例いずれも、
各表示に記載する以外に、亜鉛華３部、ステアリン酸２
部、５ａｎｔｏｆｌｅｘ　１３　（パラフェニレンジア
ミン系老化防止剤）１部、Ｎ０ＣＣＥＬＥＲ）ｆｓＡ−
Ｇ　（スルフォンアミド系加硫促進剤）１．５部及び硫
黄２部を一律に含み、全成分をバンバリーミキサ−によ
り均一に混練してゴム組成物を得た。なお液状ポリマー
としては液状ポリブタジェンを用いた。

以下余白［注］、水１　カーボンブラック（ＩＳＡＦ）＊２　液状ポリブタジェン流動点−４５°Ｃ弓　液状ポ
リブタジェン流動点−５５°Ｃ＊４　液状ポリブタジェ
ン流動点　１５°Ｃ＊５　液状ポリブタジェン流動点　
２５°Ｃ＊６１−−タル軟化剤ｆｆｉ　（ｙ）　＝液状
ポリブタジェンｆｆ１（Ｘ）十その他の軟化剤吊＊７　流動点の測定方法はＪＩＳ　　Ｋ２２６９に基づ
いて行なった。

ネ８　硬度の測定はＪＩＳ　　Ｋ６３０１に基づいて測
定した。

＊９　老化条件５０’Ｃで２か月間熱老化後の、２５℃における硬度。

水１０硬化変化は老化後の硬度から初期硬度を差し引い
た硬度差を示す。

＊１１ピコ摩耗指数は、ピコ摩耗試験機にて評価を行な
い、比較例１４を１００とし、指数表示した。数値の大
きいもの程耐摩耗性は良好である。

＊１２氷上摩擦指数は、初期及び熱老化後の試片を用い
、ポータプルスキットレジスタンステスターにより路面
を氷面として評価し、比較例１４を１００とし指数表示
した。数値が大きいもの程氷上ＩＩ！擦抵抗が大きい。

なお老化条件は、５０°Ｃ１２か月間の熱老化条件でお
る。

＊１３０−ル加工性は、混練り後の各ゴム組成物につい
て、ロールにおける作業性を３段階評価した。○は良、
△は可、×は不可である。

次に実施例及び比較例に係る配合組成物についてゴムの
特性に関しそれぞれ検討した。同じくその結果を前表に
示す。

表から理解できるように、液状ポリマーを含まないアロ
マ油等の従来の軟化剤を用いた比較例１３及び１４では
、老化による硬度変化が大きく、また氷上摩擦指数の変
化も大きいため好ましくない。しかしながら一方、液状
ポリマーを含む軟化剤を用いたとしても、既述した様な
一定の不等式を充足し、かつ流動点が２０’Ｃ以下の液
状ポリマーでない限り、比較例１〜１４に示される様に
、硬度、ピコ摩耗指数、氷上摩耗指数及びロール加工性
のいずれの点においてもバランスある特性を兼備したゴ
ム組成物は得られないものでおる。

例えば所定の不等式を満足する一定最の液状ポリマーを
含有した軟化剤使用の比較例１及び５では、老化前後の
硬度及びその変化は良好であるが、２０’Ｃ以上の流動
点をもつ液状ポリマーを使用したので、比較例１３．１
４と比較すると氷上摩擦係数がかえって低下し、ロール
加工性も悪化する傾向が認められる。また、軟化剤中に
液状ポリマーが所定♀含まれていない比較例２では、液
状ポリマー呈が少ないために老化前後の硬度変化が大き
く、熱老化後の硬度の上昇傾向が認められる。

従って氷上摩擦指数の変化も大きく、その低下は顕著で
おる。

一方、カーボンブラック量とトータル軟化剤量との関係
においてのみ所定の不等式を満足する比較例３Ｃは、硬
度変化が非常に大きく、ピコ摩耗指数もきわめて低い。

また氷上摩擦指数の低下も顕著で、ロール加工性も乏し
いことが認められる。

また所定の流動点を有する液状ポリマー量が軟化剤中に
、所定の範囲において下限近くに含まれているが、カー
ボンブラック徂よりトータル軟化剤量が多い比較例７で
は、初期の氷上摩擦指数は大きいが、老化にもとづく減
少傾向の変化はきわめて大きく、しかも硬度変化が大で
、ピコ摩耗指数も低く、ロール加工性も乏しいことが認
められる。

これらに対し、ジエン系ゴム１００重ｆｆ１部に対おい
て、カーボンブラック、軟化剤及び軟化剤中の液状ポリ
マーをそれぞれＸ、ｙ及び２重量部含有し、しかも２０
’Ｃ以下の液状ポリマーを用いた実施例１〜４について
は、硬度およびその変化、ピコ摩耗指数、氷上摩擦指数
及びその変化、ロール加工性がすべて良好で、格別にバ
ランスのよい特性を具有するゴム組成物であることが認
められる。

〔発明の効果）以上のごとくこの発明は、一定の温度以下の流動点を有
する液状ポリマーを軟化剤中に一定量以上含有させ、ざ
らにカーボン量との関係において所定のω的範囲に限定
することにより、氷上、雪上での登板性能、制動性能及
び発進性能のすべての性能を向上させることができ、し
かもゴム寿命を長くし、トレッドゴムとしての性能低下
を可及的に減少させるゴム組成物を提供することができ
た。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ジエン系ゴム１００重量部に対し、５／８×−２
０≦ｙ≦ｘ及びｙ／５＋５≦ｚの関係において、カーボ
ンブラックをｘ重量部、軟化剤をｙ重量部及び軟化剤中
の液状ポリマーをｚ重量部含有し、上記液状ポリマーの
流動点が２０℃以下であるタイヤトレッド用ゴム組成物
。