JPH04318044A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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- JPH04318044A JPH04318044A JP3085226A JP8522691A JPH04318044A JP H04318044 A JPH04318044 A JP H04318044A JP 3085226 A JP3085226 A JP 3085226A JP 8522691 A JP8522691 A JP 8522691A JP H04318044 A JPH04318044 A JP H04318044A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は特にトラック、バス、
ライトトラック、ウルトラライトトラック等の自動車に
特に好適に用いられるタイヤトレッド用ゴム組成物にお
いて、その氷上制動性の改良に関する。
ライトトラック、ウルトラライトトラック等の自動車に
特に好適に用いられるタイヤトレッド用ゴム組成物にお
いて、その氷上制動性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】氷結路を走行する自動車に装着するスタ
ッドレスタイヤは、トレッドゴムに低硬度のゴム組成物
を用い、路面の凹凸に応じてトレッド表面を変形させ、
路面との接触面積を大きくし、路面との摩擦抵抗を増大
させることで氷上制動性を確保している。しかしトレッ
ドゴムの硬度を低下させた場合、特にタイヤが大きい荷
重を担持する大型自動車用タイヤの場合では、耐摩耗性
も同時に低下する問題がある。また積雪路では、トレッ
ド溝内に入った雪を固めて溝壁を押し付け、その反力で
トラクションを発現させて雪上性能を発揮させるが、前
記の様にトレッドゴムに低硬度のゴム組成物を用いた場
合では、その雪上での上記トラクションを発現させる作
用が、トレッドゴムの硬度の低下により、トレッドの上
記変形によって弱められ、トラクション作用が低下する
問題があった。
ッドレスタイヤは、トレッドゴムに低硬度のゴム組成物
を用い、路面の凹凸に応じてトレッド表面を変形させ、
路面との接触面積を大きくし、路面との摩擦抵抗を増大
させることで氷上制動性を確保している。しかしトレッ
ドゴムの硬度を低下させた場合、特にタイヤが大きい荷
重を担持する大型自動車用タイヤの場合では、耐摩耗性
も同時に低下する問題がある。また積雪路では、トレッ
ド溝内に入った雪を固めて溝壁を押し付け、その反力で
トラクションを発現させて雪上性能を発揮させるが、前
記の様にトレッドゴムに低硬度のゴム組成物を用いた場
合では、その雪上での上記トラクションを発現させる作
用が、トレッドゴムの硬度の低下により、トレッドの上
記変形によって弱められ、トラクション作用が低下する
問題があった。
【0003】従来、特開昭63−162309号、特開
昭63−297106号は、かかる点に鑑み、トレッド
ゴムに比較的粒径の大きい砥石(砂)又はガラス粒子を
配合することを提案している。
昭63−297106号は、かかる点に鑑み、トレッド
ゴムに比較的粒径の大きい砥石(砂)又はガラス粒子を
配合することを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし砂、ガラス粒子
等はゴムとの接着が悪いので、走行中に脱落し易く、ト
レッド表面にこれらの粒子の突出量が少なくなるので、
トラクション作用が十分でなかった。
等はゴムとの接着が悪いので、走行中に脱落し易く、ト
レッド表面にこれらの粒子の突出量が少なくなるので、
トラクション作用が十分でなかった。
【0005】また砂、ガラス粒子等を配合したトレッド
ゴムは、耐摩耗性が著しく低下するという致命的な欠点
があり、またゴム中にいわば異物を混入していることか
ら亀裂が発生し易く、耐クラック、耐破壊特性の点でも
問題であった。さらに砂、ガラス粒子等はゴムとの相溶
性がきわめて乏しいことから、ゴムとの配合の際に、分
散性が乏しく、加工性の点においても問題であった。
ゴムは、耐摩耗性が著しく低下するという致命的な欠点
があり、またゴム中にいわば異物を混入していることか
ら亀裂が発生し易く、耐クラック、耐破壊特性の点でも
問題であった。さらに砂、ガラス粒子等はゴムとの相溶
性がきわめて乏しいことから、ゴムとの配合の際に、分
散性が乏しく、加工性の点においても問題であった。
【0006】この発明の目的は、たとえ氷上に薄い水膜
が生じ、スリップし易い路面状況下でも、氷上制動性を
十分発揮することができ、しかも耐摩耗性、耐破壊特性
が良好であり、さらに加工性の点でも問題のないタイヤ
トレッド用ゴム組成物を提供する点にある。
が生じ、スリップし易い路面状況下でも、氷上制動性を
十分発揮することができ、しかも耐摩耗性、耐破壊特性
が良好であり、さらに加工性の点でも問題のないタイヤ
トレッド用ゴム組成物を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
鋭意検討した結果、ゴムの硬さを一定の範囲とした上で
、メチロール基を多数持つ粒状フェノール樹脂を一定量
配合したタイヤトレッド用ゴム組成物とすると、フェノ
ール樹脂が従来の砂、ガラス粒子等に比してゴムとの接
着性が良いので走行中に脱落しにくく、トラクション作
用が良好に発揮し得ることを見出した。また、通常、タ
イヤ製造においては、ゴムとの混合時や加硫時等の段階
で、温度が160〜180℃以上に上がることがあるが
、通常のノボラック型のフェノール樹脂と異なり、本発
明に使用するフェノール樹脂の場合は、架橋密度や分子
量等の設計によって熱不融性、熱非軟化性になっている
ので、混合中軟化してゴム中に微細粒子になって分散す
ることとなく、配合したときの粒径を保ってゴム中に分
散する。さらに重要な点は、一定のフェノール樹脂をゴ
ム中に配合しても、従来の砂、ガラス粒子等と比較して
耐摩耗性及び耐破壊特性の点でもきわめて良好な結果が
得られることを見出だしたものである。
鋭意検討した結果、ゴムの硬さを一定の範囲とした上で
、メチロール基を多数持つ粒状フェノール樹脂を一定量
配合したタイヤトレッド用ゴム組成物とすると、フェノ
ール樹脂が従来の砂、ガラス粒子等に比してゴムとの接
着性が良いので走行中に脱落しにくく、トラクション作
用が良好に発揮し得ることを見出した。また、通常、タ
イヤ製造においては、ゴムとの混合時や加硫時等の段階
で、温度が160〜180℃以上に上がることがあるが
、通常のノボラック型のフェノール樹脂と異なり、本発
明に使用するフェノール樹脂の場合は、架橋密度や分子
量等の設計によって熱不融性、熱非軟化性になっている
ので、混合中軟化してゴム中に微細粒子になって分散す
ることとなく、配合したときの粒径を保ってゴム中に分
散する。さらに重要な点は、一定のフェノール樹脂をゴ
ム中に配合しても、従来の砂、ガラス粒子等と比較して
耐摩耗性及び耐破壊特性の点でもきわめて良好な結果が
得られることを見出だしたものである。
【0008】この発明は、ジエン系ゴム100重量部当
り平均粒径が1〜200μmでメチロール基を有し熱不
融性の粒状フェノール樹脂を2〜15重量部、カーボン
ブラック及びシリカから選ばれた補強剤を30〜80重
量部を配合したゴム組成物であって、上記ゴム組成物を
加硫してアセトンとクロロホルム混合溶媒で抽出後分析
して得たゴム分を100として、上記のアセトンとクロ
ロホルム混合溶媒抽出分Eが下記(1) 式を満足する
ことを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物である。 E<0.4(F−32) (1)ここでE;加硫
ゴムのアセトンとクロロホルム混合溶媒で抽出した後分
析して得たゴム分100重量部に対する該抽出分の重量
部 F;加硫ゴムのアセトンとクロロホルム混合溶媒で抽出
した後分析して得たゴム分100重量部に対する補強剤
の重量部 である。
り平均粒径が1〜200μmでメチロール基を有し熱不
融性の粒状フェノール樹脂を2〜15重量部、カーボン
ブラック及びシリカから選ばれた補強剤を30〜80重
量部を配合したゴム組成物であって、上記ゴム組成物を
加硫してアセトンとクロロホルム混合溶媒で抽出後分析
して得たゴム分を100として、上記のアセトンとクロ
ロホルム混合溶媒抽出分Eが下記(1) 式を満足する
ことを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物である。 E<0.4(F−32) (1)ここでE;加硫
ゴムのアセトンとクロロホルム混合溶媒で抽出した後分
析して得たゴム分100重量部に対する該抽出分の重量
部 F;加硫ゴムのアセトンとクロロホルム混合溶媒で抽出
した後分析して得たゴム分100重量部に対する補強剤
の重量部 である。
【0009】粒状フェノール樹脂は、熱不融性で、かつ
平均粒径が1〜200μmでメチロール基を有する粒状
フェノール樹脂であれば特に限定されない。なお本発明
でいう熱不融性とは、タイヤ製造過程において生じる熱
によって粒状フェノール樹脂の形状が崩れないいわゆる
保形性を少なくとも発揮し得ることを意味し、この点か
らすれば、通常は少なくとも180℃付近で熱不融性で
あることが好ましい。熱不融性とする手段は種々あるが
、通常は架橋密度や分子量等を設計することにより得ら
れる。分子量でいえば10000以上のものが好適であ
る。粒状もいわゆる粒状、粒状類似形状すべてを含み、
特に粒の形は限定されない。
平均粒径が1〜200μmでメチロール基を有する粒状
フェノール樹脂であれば特に限定されない。なお本発明
でいう熱不融性とは、タイヤ製造過程において生じる熱
によって粒状フェノール樹脂の形状が崩れないいわゆる
保形性を少なくとも発揮し得ることを意味し、この点か
らすれば、通常は少なくとも180℃付近で熱不融性で
あることが好ましい。熱不融性とする手段は種々あるが
、通常は架橋密度や分子量等を設計することにより得ら
れる。分子量でいえば10000以上のものが好適であ
る。粒状もいわゆる粒状、粒状類似形状すべてを含み、
特に粒の形は限定されない。
【0010】なお平均粒径が1μm未満の場合は氷上性
能が乏しく、200μmを越えると耐摩耗性が悪くなる
。
能が乏しく、200μmを越えると耐摩耗性が悪くなる
。
【0011】粒状フェノール樹脂の配合量は、通常は2
〜15重量部の範囲において配合することが望ましい。 粒状フェノール樹脂の配合量が2重量部未満の場合、氷
上に形成された水膜を破壊し、トレッドゴムを氷上に直
接密着させ、ミクロスパイク効果を発揮させる効果が乏
しく、15重量部を越えると従来の粒状ガラスと同様に
耐摩耗性が低下する。
〜15重量部の範囲において配合することが望ましい。 粒状フェノール樹脂の配合量が2重量部未満の場合、氷
上に形成された水膜を破壊し、トレッドゴムを氷上に直
接密着させ、ミクロスパイク効果を発揮させる効果が乏
しく、15重量部を越えると従来の粒状ガラスと同様に
耐摩耗性が低下する。
【0012】また、ここでいうフェノール樹脂は、フェ
ノール類とアルデヒド類から得られる樹脂、それらの変
性樹脂、一定の誘導体等を有するものをすべて含み、ポ
リマーの網目中に、反応性を有するメチロール基が未反
応基として含む。これによって反応性を有するメチロー
ル基がゴムと反応し、フェノール樹脂がゴムと一部接着
して固定化するため耐摩耗性及び耐破壊特性が向上する
と考えられる。またフェノール樹脂はゴムとの関係から
すれば異物となるため、フエノール樹脂とゴムとの界面
が亀裂の開始点となり、成長し、クラックが発生し易い
状態となっているが、上述のメチロール基を含むフェノ
ール樹脂を用いた場合、当該メチロール基とゴムとの接
着固定化がその亀裂の成長をかなり抑制する働きを発揮
する。従ってこの点からすればメチロール基の含有量は
多ければ多いほどよく、特に限定されないが、熱不融性
等との関係から、分子量や架橋密度等を適宜設計して構
成することが望ましい。例えばメチロール基7〜8重量
%で、分子量10000以上の粒状フェノール樹脂は、
氷上性能、耐摩耗性、耐破壊特性のいずれの点でもバラ
ンスよく良好な結果が得られている。
ノール類とアルデヒド類から得られる樹脂、それらの変
性樹脂、一定の誘導体等を有するものをすべて含み、ポ
リマーの網目中に、反応性を有するメチロール基が未反
応基として含む。これによって反応性を有するメチロー
ル基がゴムと反応し、フェノール樹脂がゴムと一部接着
して固定化するため耐摩耗性及び耐破壊特性が向上する
と考えられる。またフェノール樹脂はゴムとの関係から
すれば異物となるため、フエノール樹脂とゴムとの界面
が亀裂の開始点となり、成長し、クラックが発生し易い
状態となっているが、上述のメチロール基を含むフェノ
ール樹脂を用いた場合、当該メチロール基とゴムとの接
着固定化がその亀裂の成長をかなり抑制する働きを発揮
する。従ってこの点からすればメチロール基の含有量は
多ければ多いほどよく、特に限定されないが、熱不融性
等との関係から、分子量や架橋密度等を適宜設計して構
成することが望ましい。例えばメチロール基7〜8重量
%で、分子量10000以上の粒状フェノール樹脂は、
氷上性能、耐摩耗性、耐破壊特性のいずれの点でもバラ
ンスよく良好な結果が得られている。
【0013】本発明で用いられるジエン系ゴムとしては
、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)
、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム
(IR)、ブチルゴム(IIR)、及びこれらの変性ゴ
ムを使用することができる。上記ゴム成分には補強剤と
してカーボンブラック及びシリカの少なくとも1種を配
合する。カーボンブラック及びシリカはゴム100重量
部に対し通常使用される範囲の30〜80重量部である
が、好ましくは35〜55重量部配合するのがよい。3
5重量部未満では耐摩耗性が低く、55重量部を超えれ
ば混練工程、押出工程での作業性を保持するために多量
の軟化剤を必要とし、抽出分が多くなる。カーボンブラ
ックとしてはISAF級以上が耐摩耗性の点でよい。
、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)
、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム
(IR)、ブチルゴム(IIR)、及びこれらの変性ゴ
ムを使用することができる。上記ゴム成分には補強剤と
してカーボンブラック及びシリカの少なくとも1種を配
合する。カーボンブラック及びシリカはゴム100重量
部に対し通常使用される範囲の30〜80重量部である
が、好ましくは35〜55重量部配合するのがよい。3
5重量部未満では耐摩耗性が低く、55重量部を超えれ
ば混練工程、押出工程での作業性を保持するために多量
の軟化剤を必要とし、抽出分が多くなる。カーボンブラ
ックとしてはISAF級以上が耐摩耗性の点でよい。
【0014】なお、前記の (1)式おけるアセトンク
ロロホルム抽出分Eのポリマー及びカーボンブラック量
、シリカ量の抽出分の測定法は、JISK6350に従
い、シリカは酸不溶灰分として測定した。
ロロホルム抽出分Eのポリマー及びカーボンブラック量
、シリカ量の抽出分の測定法は、JISK6350に従
い、シリカは酸不溶灰分として測定した。
【0015】本発明においては上記成分のほかに、公知
の加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、有機過酸化物、
補強剤、充填剤、老化防止剤、粘着付与剤等を添加する
ことができる。
の加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、有機過酸化物、
補強剤、充填剤、老化防止剤、粘着付与剤等を添加する
ことができる。
【0016】
【作用】上述の通りこの発明は、一定の硬度範囲にして
、メチロール基を有する粒状フェノール樹脂を配合した
トレッド用ゴム組成物であるため、粒状フェノール樹脂
はゴムとの濡れも良く、混ざり易く、ゴムとの接着性も
良好であるため、走行中に脱落し難く、ミクロスパイク
効果を良好に保持発揮し得る。
、メチロール基を有する粒状フェノール樹脂を配合した
トレッド用ゴム組成物であるため、粒状フェノール樹脂
はゴムとの濡れも良く、混ざり易く、ゴムとの接着性も
良好であるため、走行中に脱落し難く、ミクロスパイク
効果を良好に保持発揮し得る。
【0017】またメチロール基を有し熱不融性の粒状フ
ェノール樹脂を配合すれば、耐摩耗性及び耐破壊特性を
十分保持することができる。またゴムとの混合、分散性
も良好であるため従来の砂、ガラス粒子等に比して加工
性にきわめて優れている。また粒状フェノール樹脂は、
砂、ガラス粒子等に比して比重が軽いのでタイヤ重量増
を押さえることもできる。
ェノール樹脂を配合すれば、耐摩耗性及び耐破壊特性を
十分保持することができる。またゴムとの混合、分散性
も良好であるため従来の砂、ガラス粒子等に比して加工
性にきわめて優れている。また粒状フェノール樹脂は、
砂、ガラス粒子等に比して比重が軽いのでタイヤ重量増
を押さえることもできる。
【0018】
【実施例】表1記載の所定量のゴム、カーボンブラック
およびナフテンオイルに、亜鉛華を3重量部、ステアリ
ン酸3重量部、老化防止剤(サントフレックス13)1
重量部、パラフィンワックス1重量部、加硫促進剤(C
BS)1重量部、及びイオウ2重量部を混練配合し、ゴ
ム組成物A〜Dからなるタイヤトレッド用ゴム組成物を
得た。
およびナフテンオイルに、亜鉛華を3重量部、ステアリ
ン酸3重量部、老化防止剤(サントフレックス13)1
重量部、パラフィンワックス1重量部、加硫促進剤(C
BS)1重量部、及びイオウ2重量部を混練配合し、ゴ
ム組成物A〜Dからなるタイヤトレッド用ゴム組成物を
得た。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】表2はこのゴム組成物に粒状フェノール樹
脂、粒状ガラス又は砂を加えてトレッド用ゴム組成物と
し、これを用いて試作したサイズ10.00R20
14PRのタイヤの各種性能試験の結果を示している。 粒状フェノール樹脂は鐘紡(株)製ベルパールを用いた
。 粒状フェノール樹脂の粒径は0.5〜250μmのもの
を、粒状ガラス及び砂は粒径20μmのものを用いてい
る。
脂、粒状ガラス又は砂を加えてトレッド用ゴム組成物と
し、これを用いて試作したサイズ10.00R20
14PRのタイヤの各種性能試験の結果を示している。 粒状フェノール樹脂は鐘紡(株)製ベルパールを用いた
。 粒状フェノール樹脂の粒径は0.5〜250μmのもの
を、粒状ガラス及び砂は粒径20μmのものを用いてい
る。
【0022】雪上性能及び氷上性能は、時速30kmに
よる制動距離により、現行タイヤである比較例1を10
0として指数評価した。いずれも100より大きいと良
好である。耐摩耗性はタイヤ試験テストコース3000
km走行による摩耗率により比較例1を100として指
数評価した。100より大きいと良好である。耐破壊性
能はJISK6301A型で試験し、比較例1を100
として評価した。硬度Hsはゴム全体のJISA硬度を
示している。加工性は○が良好、×が劣であることを示
している。
よる制動距離により、現行タイヤである比較例1を10
0として指数評価した。いずれも100より大きいと良
好である。耐摩耗性はタイヤ試験テストコース3000
km走行による摩耗率により比較例1を100として指
数評価した。100より大きいと良好である。耐破壊性
能はJISK6301A型で試験し、比較例1を100
として評価した。硬度Hsはゴム全体のJISA硬度を
示している。加工性は○が良好、×が劣であることを示
している。
【0023】表2より実施例は、粒状ガラスを配合した
比較例2、砂を配合した比較例8と比較すれば、氷上性
能、耐摩耗性能、耐破壊性能、加工性能のいずれの点で
も良好であることが認められる。また粒状フェノール樹
脂については、その平均粒径が1〜200μmの範囲内
にある実施例1〜8は氷上性能が優れており、耐摩耗性
能も実用上十分である。平均粒径が1μm未満の比較例
3は氷上性能が劣り、平均粒径が200μm超の比較例
5は耐摩耗性が劣っている。また粒状フェノール樹脂の
添加量が2〜15重量部の範囲内にある実施例1〜8は
氷上性能が優れているが、2重量部未満の比較例6は氷
上性能が劣り、15重量部超の比較例4は耐摩耗性能が
劣る。但し添加量が2〜15重量部の範囲内にあっても
、E>0.4(F−32)の比較例7は耐摩耗性能及び
耐破壊特性が劣る。
比較例2、砂を配合した比較例8と比較すれば、氷上性
能、耐摩耗性能、耐破壊性能、加工性能のいずれの点で
も良好であることが認められる。また粒状フェノール樹
脂については、その平均粒径が1〜200μmの範囲内
にある実施例1〜8は氷上性能が優れており、耐摩耗性
能も実用上十分である。平均粒径が1μm未満の比較例
3は氷上性能が劣り、平均粒径が200μm超の比較例
5は耐摩耗性が劣っている。また粒状フェノール樹脂の
添加量が2〜15重量部の範囲内にある実施例1〜8は
氷上性能が優れているが、2重量部未満の比較例6は氷
上性能が劣り、15重量部超の比較例4は耐摩耗性能が
劣る。但し添加量が2〜15重量部の範囲内にあっても
、E>0.4(F−32)の比較例7は耐摩耗性能及び
耐破壊特性が劣る。
【0024】
【発明の効果】以上の通りこの発明は、ゴムの硬さを一
定の範囲とした上で、メチロール基を有し熱不融性の粒
状フェノール樹脂を一定量配合したタイヤトレッド用ゴ
ム組成物であるので、これをタイヤトレッドに用いた場
合、たとえ氷上に薄い水膜が生じ、スリップし易い路面
状況下でも、氷上制動性を十分発揮することができ、し
かも耐摩耗性、耐破壊特性の点でも良好であり、また加
工性も良好である。
定の範囲とした上で、メチロール基を有し熱不融性の粒
状フェノール樹脂を一定量配合したタイヤトレッド用ゴ
ム組成物であるので、これをタイヤトレッドに用いた場
合、たとえ氷上に薄い水膜が生じ、スリップし易い路面
状況下でも、氷上制動性を十分発揮することができ、し
かも耐摩耗性、耐破壊特性の点でも良好であり、また加
工性も良好である。
Claims (1)
- 【請求項1】ジエン系ゴム100重量部当り平均粒径が
1〜200μmでメチロール基を有し熱不融性の粒状フ
ェノール樹脂を2〜15重量部、カーボンブラック及び
シリカから選ばれた補強剤を30〜80重量部を配合し
たゴム組成物であって、上記ゴム組成物を加硫してアセ
トンとクロロホルム混合溶媒で抽出後分析して得たゴム
分を100として、上記アセトンとクロロホルム混合溶
媒抽出分Eが下記 (1)式を満足することを特徴とす
るタイヤトレッド用ゴム組成物。 E<0.4(F−32) (1)ここでE;加硫
ゴムのアセトンとクロロホルム混合溶媒で抽出した後分
析して得たゴム分100重量部に対する該抽出分の重量
部 F;加硫ゴムのアセトンとクロロホルム混合溶媒で抽出
した後分析して得たゴム分100重量部に対する補強剤
の重量部
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3085226A JPH04318044A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3085226A JPH04318044A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04318044A true JPH04318044A (ja) | 1992-11-09 |
Family
ID=13852653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3085226A Withdrawn JPH04318044A (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04318044A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0736399A1 (de) * | 1995-04-06 | 1996-10-09 | Continental Aktiengesellschaft | Laufstreifenmischung für pneumatische Reifen |
WO2008074341A1 (en) | 2006-12-18 | 2008-06-26 | Pirelli Tyre S.P.A. | Tire and crosslinkable elastomeric composition |
WO2021215263A1 (ja) * | 2020-04-21 | 2021-10-28 | 三菱電線工業株式会社 | エラストマー組成物及びそれからなるシール材 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP3085226A patent/JPH04318044A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0736399A1 (de) * | 1995-04-06 | 1996-10-09 | Continental Aktiengesellschaft | Laufstreifenmischung für pneumatische Reifen |
WO2008074341A1 (en) | 2006-12-18 | 2008-06-26 | Pirelli Tyre S.P.A. | Tire and crosslinkable elastomeric composition |
WO2021215263A1 (ja) * | 2020-04-21 | 2021-10-28 | 三菱電線工業株式会社 | エラストマー組成物及びそれからなるシール材 |
CN115443305A (zh) * | 2020-04-21 | 2022-12-06 | 三菱电线工业株式会社 | 弹性体组合物及由其制成的密封件 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980711 |