JPH01174546A - スタツドレス用タイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は一般舗装路は勿論、特に氷結路、積雪路にも適
したスタッドレス用タイヤに関する。

（従来の技術） 従来、氷結路を走行する場合、タイヤのトレッドにスパ
イクピンを打ち込んだいわゆるスパイクタイヤを用いる
ことが一般的に行われてきたが、近年スパイクタイヤに
よろ路面の損傷及びそれに伴う粉塵の発生、浮遊、さら
には騒音等が大きな社会問題となっている。このため氷
結路面でもスパイクピンを必要としない、いわゆるスタ
ッドレスタイヤが強く要望されてきた。

氷雪路面、特に０℃付近でのゴムと路面の摩擦力の向上
には、ミクロの接触面積を大きくすること、即ちゴムの
弾性率Ｅ゛或いは硬度を低下させることによる効果が大
きいとされている。しかしながら硬度を下げすぎると一
般路での操縦安定性が悪くなる。又、低温時の硬度を下
げるため軟化剤を多量に用いると、耐摩耗性及び高速走
行時の耐久性の低下を生じる。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明の目的は一般に両立の困難な耐摩耗性の向上と氷
上摩擦係数の向上の両方においてバランスのとれたスタ
ッドレス用タイヤを提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明はゴム成分が３，４−ビニル結合及び１，２−ビ
ニル結合の含有率の和が５０％以上のインプレンゴムと
、ブタジェンゴムが重量比で１５／８５〜６０／４０の
割合からなり、且つ流動点が一７℃以下の軟化剤を添加
したゴム組成物より得られるトレッドを使用したことを
特徴とするスタッドレス用タイヤに係る。

本発明のタイヤのトレッドのゴム成分は３，４−ビニル
結合及び１．２−ビニル結合の含有率の和が５０％以上
のインプレンゴム（へ成分という）と、ブタジェンゴム
（ＢＪ＆分といろ）からなる。本発明において上記ビニ
ル結合の測定は日本分光工業株式会社製Ａ−２型赤外分
光光度計を使って分光光度法にて測定した。キーバンド
としてシス−１，４結合に対しては８４０ｃｍ−’にあ
るピークを、３，４−ビニル結合に対しては８９０ｃ輪
′″１にあるピークを、１．２−ビニル結合に対しては
９１０ｃｍ−’にあるピークを選び、その吸光係数より
算出しトランス−１，４結合に対しては上記の３種の結
合量の総和を１００％より減じて算出する。

Ａ成分とＢ成分の配合割合は広い範囲から選択できるが
通常は前者／後者が重量比で約１５／８５〜６０／４０
．好ましくは約２０／８０〜４０／６０の範囲が好適で
ある。

本発明においでは流動点が一７℃以下の軟化剤をゴム成
分１００重量部に対して４５〜８０重量部配合置部。

本発明のゴム組成物はｔａｎδの温度分散曲線の形状に
於いて２つのピークが存在し、特に耐摩耗性と氷上摩擦
係数の向上において極めて優れている。ビニル含有率が
５０％未満のインプレンゴムではブタジェンゴムとブレ
ンドしても耐摩耗性は低下し、氷上摩擦係数も向上しな
い。又、インプレンゴムのブタノエンゴムへのブレンド
量力１５ｇ未満または６０部を越えると氷上摩擦係数が
向上せず、又、耐摩耗性が悪化する場合もある。イソプ
レンゴムのブタジェンゴムへのブレンド量が１５〜６０
部で、且つ添加軟化剤の流動点が一７℃以下の場合は氷
上摩擦係数が向上すると共に、ウェット路面摩擦係数（
水面が少し溶けた状態に相当）や耐摩耗性も向上する。

尚、損失正接ｔａｎδの測定は台本製作所製、粘弾性ス
ペクトロメーターを使用し、１００１１ｚ１静歪１５％
、動歪０．３％の単純引張にで行った。サンプル形状は
０．５Ｍ論厚、５−中、２Ｃ鵠長である。

尚、本発明においてツーピークＬａｎδが存在する態様
としては第１図に示すようにｔａｎδ温度分散曲線にお
いて２つのピークがはっきり存在する場合は勿論である
が、必ずしも明確にツーピークを示す必要はなく、第２
〜３図に示されるような曲線が一様でない場合、分布が
ブロードな場合も包含される。第４図はツーピークを示
さない一般タイブのｔａｎδ温度分散曲線を示す。

本発明の組成物に於いてはブレンド物のミクロ分散状態
として、基本的には非相溶系であるゴム同士の一方が適
度なゾーンサイズで分散し、且つその表面のごく薄皮部
が他ゴムと相溶状態にある、いわゆる石鹸のミセル構造
的形状を形成することにより各構成ゴムともその特徴が
十分に発揮できるものと考えられる。

本発明のタイヤは上記成分を通常の加工装置、例えばロ
ール、バンバリーミキサ−、ニーグーなどにより混練す
ることにより得られるゴム組成物をトレッド部に使用し
て常法により製造できる。

また上記成分の他に公知の加硫剤、加硫促進剤、加硫促
進助剤、加硫遅延剤、有機過酸化物、補強剤、充填剤、
可塑剤、老化防止剤、粘潰付与剤、着色剤等を添加でき
ることは勿論である。

（発明の効果） 本発明のタイヤのトレッドゴム組成物のｔａｎδがツー
ピークを持つことにより、各構成ゴムともその特徴が十
分に発揮され、極めて優れた耐摩耗性の向上と氷上摩擦
係数の向上が得られる。

（実　施　例） 以下に実施例及び比較例を挙げて説明する。尚、単に部
とあるは重量部を示す。

尚、低温特性は一５℃〜−２５℃の水面上にてゴムの摩
擦係数を測定し、配合Ｎｏ、１を１００として指数表示
した。指数の大きいものほど摩擦係数の高いことを示す
。

ウェット路面損安性は本国のＵＴＱＧＳ（タイヤ品質等
級基準）で定められた方法に従い、タイヤを試験用）レ
ークーに５ＪＸ１４のリムを用いて装着し、充填空気圧
１．８ｋｇ／　ｃｍ”、荷重３３８ｋｇの条件下で湿潤
アス７フルト密粒度路面上を走行し、タイヤの回松をロ
ックした時の摩擦抵抗を測定し、配合Ｎｏ、１を１００
として指数表示したもので、数値の大きい方が良好であ
る。

耐摩耗性は各種ゴム組成物で３分割したトレッドゴムか
らなるタイヤサイズ１８５／７ＧＳ　Ｒ１４のタイヤに
てテストコースの一般走行と８の字旋回走行を組み合わ
せた条件にて評価し配合Ｎｏ、１を１００として指数表
示した。指数の大きいものほど耐摩耗性が良好なことを
示す。

実施例及び比較例 第１表に記載のブレンドゴム１００部、カーボンブラッ
ク（Ｎ３３９）４０部、カーボンブラック（Ｎ２２０）
４０部、表記載のプロセスオイル各部、亜鉛華３部、ス
テアリン酸２部、老化防止剤（サントフレックス１３）
１部、パラフィンワックス１部、加硫促進剤（ＣＢ　Ｓ
　）１．４部及び硫黄２部を、バンバリーミキサ−によ
り４分間光分に混練しゴム組成物を得、これをトレッド
とするスタッドレス用タイヤを常法により得た。

得られたゴム組成物を１６０℃で２０分間、モールド加
硫し、その特性を測定した。結果を第１表に示す、尚、
配合Ｎｏ、７〜１３′は実施例であり、他は比較例であ
る。

尚、表においてビニルイソプレンＡ、Ｂ、Ｃ，Ｄはそれ
ぞれ、３．４＋１．２ビニル結合の含有量の和が４０％
、５０％、６０％、８０％である。

第１表 第　１　表　（続き）

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明のｔａｎδ温度分散曲線においてピ
ークが２つ存在する各種の態様を示すグラフである。第
４図はツーピークを示さない一般タイブのｔａｎδ温度
分散曲線を示す。 （以　上） 出　願　人　　東洋ゴム工業株式会社 代　理　人　　弁理士　１）村　　巌 Ｎ　ｌ　図 第　２　図 温度（”Ｃ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ゴム成分が３，４−ビニル結合及び１，２−ビニ
   ル結合の含有率の和が５０％以上のイソプレンゴムと、
   ブタジエンゴムが重量比で１５／８５〜６０／４０の割
   合からなり、且つ流動点が−７℃以下の軟化剤を添加し
   たゴム組成物より得られるトレツドを使用したことを特
   徴とするスタッドレス用タイヤ。