JP3032080B2 - 糸巻きゴルフボール - Google Patents

糸巻きゴルフボール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸巻きゴルフボールに
関する。さらに詳しくは、高強度でかつ反撥性が優れた
糸ゴム層を有し、耐久性、耐熱性が良好で、かつ反撥性
が優れた糸巻きゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】糸巻きゴルフボールは、芯体(液体芯ま
たは固体芯)と、その周囲に糸ゴムを延伸状態で巻き付
けることによって形成された糸ゴム層と、その糸ゴム層
の周囲を被覆する外皮から構成されるゴルフボールであ
る。
【0003】一般に、ゴルフボールは、優れた飛行性能
を得るためには適度な反撥性を有していることが必要不
可欠であり、糸巻きゴルフボールにおいては、糸ゴム層
がボールの反撥性に対して大きな影響力を有していて、
その糸ゴム層の性質によってボールの飛行性能が大きく
左右されるので、反撥性の優れた糸ゴムが要望されてい
る。
【0004】ところで、反撥性の優れた糸ゴムは、低シ
スポリイソプレンゴムを基材ゴムとするゴム組成物を加
硫することによって得ることができるが、低シスポリイ
ソプレンゴムは強度が劣るため、この低シスポリイソプ
レンゴムを基材ゴムとする糸ゴムは、芯体の周囲に延伸
状態で巻き付けて糸ゴム層を形成する際に損傷を受けや
すく、ボールの耐久性を低下させる原因となる上に、熱
劣化しやすく外皮成形時にかかる熱によって劣化を受け
てコンプレッションが低下するなど、強度面で欠点を有
している。
【0005】そのため、上記低シスポリイソプレンゴム
に天然ゴムまたは合成高シスポリイソプレンゴムをブレ
ンドして強度面での改良をはかっているが、強度が改良
された分、反撥性が低下するので、一定水準以上の反撥
性を有するゴルフボールを得ようとすると、耐久性にお
いて満足のゆくものが得られないのが現状である。
【0006】他方、糸ゴムをラテックス配合物の凝固シ
ートから作製する方法をとると、分子鎖の切断が生じる
混練工程が不必要になるので、上記のような強度面での
欠点はある程度緩和されるが、それでも充分な強度と反
撥性を有しているとはいえない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、糸巻き
ゴルフボールでは、糸ゴム層を形成する糸ゴムの特性が
ボールの反撥性に大きな影響を与え、それがボールの飛
行性能にも大きな影響を与えるが、従来の技術では反撥
性を高めようとすると強度が低下し、高強度でかつ反撥
性の優れた糸ゴムが得られなかった。
【0008】したがって、本発明は、上記のような従来
技術における問題点を解消し、高強度でかつ反撥性の優
れた糸ゴムを開発し、耐久性、耐熱性が良好で、かつ反
撥性が優れた糸巻きゴルフボールを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、高シスポリイソ
プレンゴムを主材ゴムとする固形ゴムに、液状ポリブタ
ジエンゴムおよび/または液状ブタジエン−イソプレン
共重合体ゴムを添加して、糸ゴムを作製するときは、高
強度でかつ反撥性の優れた糸ゴムが得られ、この糸ゴム
で糸ゴム層を形成することによって、耐久性、耐熱性が
良好で、かつ反撥性が優れた糸巻きゴルフボールが得ら
れることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0010】本発明において、糸ゴムに使用する高シス
ポリイソプレンゴムとは、天然ゴムまたは合成高シスポ
リイソプレンゴムのことであり、この高シスポリイソプ
レンゴムは乾燥状態で固形であればよく、使用時は固形
ゴムの状態で使用してもよいし、またラテックス状態で
使用してもよい。
【0011】天然ゴムは、特に限定されるものではな
く、ゴム工業分野において通常に使用されている銘柄を
使用することができる。それらを例示すると、たとえ
ば、RSS#1、RSS#2、RSS#3、ペールクレ
ープ、ブラウンクレープなどである。
【0012】この天然ゴムに関しては、ラテックス状態
で市販されているものもあり、この天然ゴムのラテック
スも、特に限定されるものではないが、固形分率約60
重量%程度の高アンモニアタイプのラテックスがラテッ
クス配合時の安定性が優れていることから好ましい。
【0013】合成高シスポリイソプレンゴムは、シス−
1,4結合が約98%以上の天然ゴムと類似した微細構
造を有するゴムであり、天然ゴムと同様に用いることが
できる。この合成高シスポリイソプレンゴムの具体例と
しては、固形状態で入手できるものとして、たとえば、
日本合成ゴム社製のJSR IR2200、クラレ社製
のIR−10、日本ゼオン社製のニポールIR−220
0などが挙げられる。
【0014】固形ゴム成分としては、上記の高シスポリ
イソプレンゴム以外にも、反撥性を補助的に改良する目
的で、低シスポリイソプレンゴムなどを一定量加えるこ
とができる。ただし、この低シスポリイソプレンゴム
は、あまり多く加えると強度の低下が著しく、糸ゴムの
強度向上に支障が生じるため、固形ゴム中の50重量%
以下、特に30重量%以下に抑えることが好ましい。こ
の記載からも明らかなように、本発明において高シスポ
リイソプレンゴムを主材ゴムとする固形ゴムとは、高シ
スポリイソプレンゴムのみで固形ゴム成分を構成する場
合と高シスポリイソプレンゴムに低シスポリイソプレン
ゴムなどを加えて固形ゴム成分を構成する場合をいう。
【0015】上記の低シスポリイソプレンゴムは、シス
−1,4結合を約92%含有し、固形ゴムの状態で入手
できるものとして、たとえばシェル化学社製のカリフレ
ックスIR−305、カリフレックスIR−309など
が挙げられる。また、この低シスポリイソプレンゴムで
ラテックス状で入手できるものとしては、たとえば住友
精化社製のマックスプレンIRラテックスなどが挙げら
れる。
【0016】本発明においては、以上説明した固形ゴム
に対して、液状ゴムとして液状ポリブタジエンゴムおよ
び/または液状ブタジエン−イソプレン共重合体ゴムを
ブレンド(混合)する。この液状ゴムのブレンドによっ
て高い水準での強度と調和が得られ、強度を低下させる
ことなく、反撥性を向上させることができる。また、こ
の液状ゴムのブレンドによって糸ゴム巻付時の作業性も
改善される。
【0017】上記液状ポリブタジエンゴムや液状ブタジ
エン−イソプレン共重合体ゴムは、その分子量が室温
(25℃)で粘稠な流動性ないし半固形状を示す範囲、
すなわち、粘度平均分子量(Mv)で10,000〜8
0,000程度が好ましい。液状ゴムの粘度平均分子量
が80,000を超えると、性質が固形ゴムに近づき、
反撥性を向上させる効果が低下する。また液状ゴムの粘
度平均分子量が10,000未満では、加硫しにくくな
り、糸ゴムの強度が低下する。
【0018】上記液状ポリブタジエンゴムや液状ブタジ
エン−イソプレン共重合体ゴム中のブタジエン成分は、
シス−1,4結合を50%以上、特に80%以上含有す
ることが、糸ゴムの反撥性を向上させるのに適してい
る。
【0019】上記液状ブタジエン−イソプレン共重合体
ゴムにおけるブタジエンとイソプレンとの比率としては
重量比で100:0〜30:70の範囲が好ましい。
【0020】上記液状ポリブタジエンゴムの市販品とし
ては、たとえば、クラレ社製のクラレLIR−300
〔粘度平均分子量=40,000、ブタジエン中のシス
−1,4結合=約85%〕などが挙げられ、また液状ブ
タジエン−イソプレン共重合体ゴムの市販品としては、
たとえば、クラレ社製のクラレLIR−390〔ブタジ
エンとイソプレンの比率=90:10(重量比)、粘度
平均分子量=48,000、ブタジエン部分中のシス−
1,4結合=約85%〕、クラレLIR−340〔ブタ
ジエンとイソプレンの比率=40:60(重量比)、粘
度平均分子量=34,000、ブタジエン部分中のシス
−1,4結合=約85%〕などが挙げられ、これらは本
発明において好適に使用される。
【0021】これら液状ゴムは、現在のところラテック
ス状態で市販されているものがないので、前記固形ゴム
をラテックス状態で使用する場合、これらの液状ゴムを
ラテックス化する必要があるが、これら液状ゴムのラテ
ックス化は、それらの液状ゴムをn−ペンタン、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、トルエンなどの揮発性溶剤に溶
解し、乳化機による乳化→フラッシュ蒸留などによる溶
剤除去→遠心分離または限外濾過法による濃縮工程を経
ることによって、容易に行うことができる。
【0022】上記固形ゴムと液状ゴムとの使用比率は重
量比で97:3〜70:30の範囲が好ましい。すなわ
ち、液状ゴムが上記範囲より少ない場合は糸ゴムの巻付
作業性や反撥性などを向上させる効果が充分に発揮され
ず、また液状ゴムが上記範囲より多くなると伸びが大き
くなりすぎてかえって巻付作業性を低下させるおそれが
ある。
【0023】糸ゴムは、これまで説明してきたゴム成分
に加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤などの加硫系配合剤、
酸化防止剤、必要に応じて少量の充填剤、オイルなどを
配合したゴム配合物またはラテックス配合物を約0.5
mm厚の薄いシート状に成形し、加硫した後、約1〜2
mm幅に加硫ゴムシートを切断して糸状にすることによ
って作製される。
【0024】このようにして作製された糸ゴムを芯体の
周囲に延伸状態で巻き付けることによって糸ゴム層を形
成し、さらにその糸ゴム層の周囲にアイオノマー樹脂ま
たトランスポリイソプレンを主材とする外皮を被覆し、
ペイント塗装による仕上げを施して、目的とする糸巻き
ゴルフボールが得られる。
【0025】芯体には、従来同様の固体芯、液体芯のい
ずれも使用することができる。糸ゴム層の厚さは、カバ
ー材質、芯体径などによって若干異なるが、通常4〜8
mm程度の厚さにされる。
【0026】
【実施例】つぎに、実施例をあげて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0027】実施例1〜4および比較例1〜2 まず、糸ゴムを作製するために、表1および表2に示す
6種類のラテックス配合物を調製した。この6種類のラ
テックス配合物中、表1に示す配合〜配合が実施例
1〜4のゴルフボールの糸ゴム作製用に使用されるもの
であり、表2に示す配合〜配合が比較例〜のゴ
ルフボールの糸ゴム作製用に使用されるものである。
【0028】なお、表1および表2中の各成分の配合量
は重量部によるものであり、かつラテックスやエマルジ
ョンはゴム分で示し、また促進剤(加硫促進剤)、硫
黄、酸化防止剤などは有効成分量で示している。また、
各成分の詳細は表2の後に注書で示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】(注)※1:ダンロップC−60(商品
名)、高アンモニア保存天然ゴムラテックス、マレーシ
アダンロップエステート社製 ※2:クラレLIR−300(商品名)、液状ポリブタ
ジエンゴム、粘度平均分子量=40,000、ブタジエ
ンのシス−1,4結合=約85%、クラレ社製 ※3:クラレLIR−390(商品名)、液状ブタジエ
ン−イソプレン共重合体ゴム、ブタジエン:イソプレン
=90:10(重量比)、粘度平均分子量=48,00
0、ブタジエン分のシス−1,4結合=約85%、クラ
レ社製 ※4:マックスプレンIR(商品名)、低シスポリイソ
プレンゴムのラテックス、住友精化社製 ※5:促進剤=ノクセラー8(商品名、ブチルアルデヒ
ド−アニリン縮合体)、大内新興化学工業社製 ※6:酸化防止剤=ヨシノックス425〔商品名、2,
2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチル
フェノール)〕、吉富製薬社製
【0032】上記配合〜配合のラテックス配合物を
それぞれ塩化カルシウム水溶液の凝固液を付着させたエ
ンドレスベルト上に流し込んでベルト上で凝固させ、形
成されたコアーゲル状のシートを水洗、乾燥した後、ド
ラムに巻取り、加硫缶に入れて140℃で2時間加硫し
た。
【0033】このようにして幅350mm×厚さ0.5
mm×長さ約30mの加硫ゴムシートを作製し、得られ
た加硫ゴムシートを幅1.6mmに切断して糸ゴムを作
製した。
【0034】このようにして作製された糸ゴムを直径2
8.5mm、硬度80(JIS−A)、重量18.2g
のポリブタジエン系加硫ゴムからなる固体芯の周囲に延
伸状態で巻き付け、外径約40mmの糸巻き芯を作製
し、その周囲にアイオノマー樹脂100重量部と酸化チ
タン2重量部との混合物からなる外皮材を被覆して外皮
を形成し、前処理後、ペイントマークを施して外径4
2.7mmの糸巻きゴルフボールを製造した。
【0035】外皮の形成にあたって使用されたアイオノ
マー樹脂は、三井デュポンポリケミカル社製のハイミラ
ン1706、ハイミラン1605、ハイミラン155
7、ハイミラン1555の重量比45:40:5:10
の混合物であり、得られた糸巻きゴルフボールの重量は
いずれも45.4〜45.6gの範囲内にあった。
【0036】このようにして得られた糸巻きゴルフボー
ルのボール特性(コンプレッション、初速、耐久性およ
び耐熱性)をその糸ゴム配合の種類と共に表3および表
4に示す。なお、ボール特性の測定法の詳細は表4の後
に注書として示す。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】(注)※7:初速はR&A初速測定法によ
るものである。 ※8:耐久性は、45m/sの速度で繰り返しボールを
打撃し、破壊にいたるまでの打撃回数を比較例2のボー
ルを100とした指数で表示する。 ※9:耐熱性は、ボールを70℃に設定したオーブンに
72時間保存して老化させ、老化後のコンプレッション
と初期コンプレッションとの差をPGA方式の値で表示
する。表中の−(マイナス)表示はコンプレッション値
が下がったことを示す。
【0040】表3に示すように、実施例1〜4のゴルフ
ボールはいずれも耐久性を示す指数が高く、かつ初速値
が大きく、良好な耐久性と優れた反撥性を有していた。
【0041】これに対し、天然ゴムのみをゴム成分とす
る比較例1のゴルフボールは、表4に示すように、耐久
性を示す指数が高く耐久性は良好であるが、初速値が小
さく反撥性が大幅に低下していた。また、天然ゴムと低
シスポリイソプレンゴムとの混合物をゴム成分とする比
較例2のゴルフボールは、表4に示すように、初速値が
大きく反撥性は優れているものの、耐久性を示す指数が
他のものに比べて小さく耐久性が他のものに比べて劣っ
ていた。
【0042】また、耐熱性に関しても、実施例1〜4の
ゴルフボールは比較例2のゴルフボールに比べて、コン
プレッション低下ポイントが小さく、耐熱性が優れてい
た。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、高シ
スポリイソプレンゴムを主材ゴムとする固形ゴムと液状
ポリブタジエンゴムおよび/または液状ブタジエン−イ
ソプレン共重合体ゴムとをゴム成分とする配合物で糸ゴ
ムを作製し、この糸ゴムで糸ゴム層を形成することによ
って、耐久性、耐熱性が良好で、かつ反撥性が優れた糸
巻きゴルフボールを提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−204771(JP,A) 特開 昭61−68066(JP,A) 特開 昭55−122566(JP,A) 特開 昭60−72573(JP,A) 特開 昭59−129238(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 37/00 C08L 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯体、糸ゴム層および外皮から構成され
    る糸巻きゴルフボールにおいて、糸ゴム層を形成する糸
    ゴムが、高シスポリイソプレンゴムを主材ゴムとする固
    形ゴムと液状ポリブタジエンゴムおよび/または液状ブ
    タジエン−イソプレン共重合体ゴムをゴム成分とするも
    のであることを特徴とする糸巻きゴルフボール。
  2. 【請求項2】 糸ゴムが、上記高シスポリイソプレンゴ
    ムを主材ゴムとする固形ゴムと液状ポリブタジエンゴム
    および/または液状ブタジエン−イソプレン共重合体ゴ
    ムをゴム成分として含むゴムラテックス配合物の凝固シ
    ートを加硫して得られたものであることを特徴とする請
    求項1記載の糸巻きゴルフボール。
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