JPH11299935A - 糸巻きゴルフボール - Google Patents

糸巻きゴルフボール

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JPH11299935A
JPH11299935A JP10124262A JP12426298A JPH11299935A JP H11299935 A JPH11299935 A JP H11299935A JP 10124262 A JP10124262 A JP 10124262A JP 12426298 A JP12426298 A JP 12426298A JP H11299935 A JPH11299935 A JP H11299935A
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JP
Japan
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cover
thread
golf ball
center
wound
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Junji Umezawa
純二 梅沢
Shinichi Kakiuchi
伸一 垣内
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 センターと、該センターに糸ゴムを巻き
付けた糸ゴム層とからなる糸巻きコアの周囲にカバーを
被覆してなる糸巻きゴルフボールにおいて、上記カバー
が内層カバーとこの内層カバーより高硬度の外層カバー
との二層構造からなり、該外層カバーの硬度がショアD
硬度計による測定で55〜65で、これら内層カバーと
外層カバーの合計厚みが2.0〜5.0mmであり、か
つ上記糸ゴム層の厚みが1.0〜2.5mmであると共
に、上記センターの直径が29〜37mmであることを
特徴とする糸巻きゴルフボール。 【効果】 本発明によれば、アイアンショットでの耐擦
過傷性に優れると共に、ドライバーショットでのスピン
特性、打感及び飛び性能が向上した糸巻きゴルフボール
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイアンショット
での耐擦過傷性に優れ、ドライバーショットでのスピン
特性、打感及び飛距離が向上した糸巻きゴルフボールに
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、糸巻きゴルフボールのスピン特性、打感、飛距離の
向上のため、カバーを2層構造にする提案が多くなされ
ている。例えば、アイアンでのスピン特性を向上させ、
軟らかい打感を得るため、外層カバーを内層カバーより
低硬度化した糸巻きゴルフボールが提案されている(特
開平8−224323号公報)。
【0003】しかしながら、これらの糸巻きゴルフボー
ルは、カバー材としてアイオノマー樹脂を用いており、
低硬度のアイオノマー樹脂はアイアンショット時に傷が
つきやすく、その上、反発性が低いという問題点があ
る。
【0004】一方、糸巻きゴルフボールのカバーの成形
は、糸ゴムの耐熱性が劣るためにコンプレッション成形
が一般的に行われており、このコンプレッション成形は
生産性向上のために成形用プレス内に多数のモールドを
設けているが、プレス盤面での温度のばらつき、モール
ドの加工精度のばらつきなどにより、完成品である糸巻
きゴルフボールは射出成形されるソリッドゴルフボール
対比外径のばらつきが大きく、真球度も低下すると共
に、コンプレッション成形では成形用プレスを用いてい
るため、射出成形対比キャビティ数が多く必要になり、
投資額も大きくなるという問題点があった。
【0005】また、糸巻きゴルフボールでは、カバー材
を糸ゴム層の隙間にしみ込ませ、糸ゴム層とカバーとの
密着性を高めて、繰り返し打撃での耐久性を確保してい
るが、アイアンでトップした場合、糸ゴムが切れること
によりボールの変形が生じるという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、アイアンショットでの耐擦過傷性に優れ、かつドラ
イバーショットでのスピン特性、打感、及び飛び性能が
向上すると共に、外径のばらつきが小さく、真球度の高
い均一な品質を有する糸巻きゴルフボールを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、センターと、糸ゴム層と、カバーからなる糸巻き
ゴルフボールにおいて、カバーを内層カバーとこの内層
カバーより高硬度の外層カバーとの二層構造に形成し、
これら内層カバーと外層カバーの合計厚みを2.0〜
5.0mmとし、かつ糸ゴム層の厚みを1.0〜2.5
mmとし、センターの直径を29〜37mmに形成する
こと、好ましくは外層カバーがアイオノマー樹脂を主
成分とし、その厚みを1.0〜3.0mmとし、内層カ
バーが熱可塑性ポリウレタンエラストマー又はポリエス
テルエラストマーを主成分とし、その硬度をショアD硬
度計の測定で30〜55、厚みを1.0〜4.0mmに
形成すること、好ましくは糸ゴム層にアイオノマー樹
脂又はウレタン樹脂を固形分として含有したエマルジョ
ンをしみ込ませて乾燥させた後、その周囲に射出成形に
より内層カバーを形成することにより、これらが相互に
相まって、アイアンショットでの耐擦過傷性と、ドライ
バーショットでのスピン特性、飛び性能及び打感に優れ
ると共に、エマルジョンを糸ゴム層にしみ込ませて固化
することにより、糸ゴム層が射出成形時の高温から保護
され、糸ゴムが破断せず、ボールの変形が生じることが
なく、かつ成形性、経済性に優れた射出成形によりカバ
ーを形成し得、射出成形されるソリッドゴルフボール対
比外径のばらつきが小さく、真球度の高い、均一な品質
の糸巻きゴルフボールが得られることを見出し、本発明
を完成したものである。
【0008】従って、本発明は、(1)センターと、該
センターに糸ゴムを巻き付けた糸ゴム層とからなる糸巻
きコアの周囲にカバーを被覆してなる糸巻きゴルフボー
ルにおいて、上記カバーが内層カバーとこの内層カバー
より高硬度の外層カバーとの二層構造からなり、該外層
カバーの硬度がショアD硬度計による測定で55〜65
で、これら内層カバーと外層カバーの合計厚みが2.0
〜5.0mmであり、かつ上記糸ゴム層の厚みが1.0
〜2.5mmであると共に、上記センターの直径が29
〜37mmであることを特徴とする糸巻きゴルフボー
ル、(2)上記糸ゴム層にアイオノマー樹脂又はウレタ
ン樹脂を固形分として含有したエマルジョンをしみ込ま
せて乾燥させた後、その周囲に射出成形により内層カバ
ーを形成してなる(1)記載の糸巻きゴルフボール、
(3)外層カバーがアイオノマー樹脂を主成分とし、そ
の厚みが1.0〜3.0mmである(1)又は(2)記
載の糸巻きゴルフボール、及び、(4)内層カバーが熱
可塑性ポリウレタンエラストマー又はポリエステルエラ
ストマーを主成分とし、その硬度がショアDで30〜5
5、厚みが1.0〜4.0mmである(1),(2)又
は(3)記載の糸巻きゴルフボールを提供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の糸巻きゴルフボールは、図1に示したように、
センター1と、該センター1に糸ゴムを巻き付けた糸ゴ
ム層2とからなる糸巻きコア3の周囲にカバー6を被覆
したものであり、上記カバー6は内層カバー4と外層カ
バー5の二層構造に形成されている。
【0010】ここで、上記センター1はソリッドセンタ
ーが好ましく、このソリッドセンターはシス−1,4−
ポリブタジエンを主成分とする基材ゴムに共架橋剤、過
酸化物、不活性充填剤などを配合した公知のゴム組成物
を金型内で加熱加圧成形することにより、製造すること
ができる。
【0011】このソリッドセンターの好適な実施態様は
下記の通りである。 シス−1,4−ポリブタジエン 100重量部 アクリル酸亜鉛 10〜35重量部 酸化亜鉛 5〜60重量部 硫酸バリウム 0〜100重量部 ジクミルパーオキサイド 0.5〜2.0重量部 加硫条件:140〜160℃で10〜20分間加硫す
る。
【0012】上記ソリッドセンターは、その直径が好ま
しくは29〜37mm、より好ましくは32〜36mm
である。センター直径が29mm未満では糸ゴム層が厚
くなりすぎ、ドライバーショット時にスピンが増加し、
一方、37mmを超えるとその分糸ゴム層が薄くなりす
ぎ、初速が低下し、いずれも飛距離の増大という目的を
達成できない。
【0013】ソリッドセンターの硬度は30kg荷重負
荷時の変形量で好ましくは1.0〜4.5mm、より好
ましくは1.5〜4.0mmであり、重量は、特に制限
されるものではなく、通常15〜30g、特に17〜2
8gであることが好ましい。また、反発性としては、1
20cmの高さから直径10cm以上、高さ10cmの
鉄製の台に自然落下させた時の跳ね返り高さが好ましく
は95cm以上、特に97〜110cmである。
【0014】次に、上記センター1に糸ゴムを巻き付け
て糸巻きコア3を作成する。この場合、糸ゴムとしては
公知のものを使用できる。この糸ゴムの好適な実施態様
を以下に示す。
【0015】 ポリイソプレンゴム 70〜90重量部 天然ゴム 10〜30重量部 亜鉛華 1〜10重量部 ステアリン酸 0〜2重量部 加硫促進剤 1〜3重量部 硫黄 0.5〜2重量部 比重:0.93〜1.1、好ましくは0.93〜1.0
【0016】糸ゴムの寸法は、その幅が1.4〜2m
m、特に1.5〜1.7mm、厚さは0.3〜0.7m
m、特に0.4〜0.6mmのものを使用し、特に糸ゴ
ムの幅に対する厚さの比率(幅/厚さ)は0.3〜0.
4であることが好ましい。なお、糸巻き方法は特に制限
されるものではないが、例えばランダム巻き(バスケッ
トワインディング)及びグレートサークル巻きなどを採
用することができる。
【0017】このようにして形成された糸巻きコア3
は、その直径が好ましくは34〜38mm、重量が通常
24〜32g程度であり、糸ゴム層の厚みが1.0〜
2.5mm、好ましくは1.5〜2.2mmである。糸
ゴム層の厚みが1.0mm未満では反発性の低下に伴っ
て初速が低下し、一方2.5mmを超えるとスピン量が
増加し、いずれも飛距離の増大という本発明の作用効果
を発揮し得ない。
【0018】本発明においては、上記糸巻きコアの糸ゴ
ム層にアイオノマー樹脂又はウレタン樹脂を固形分とし
て含有したエマルジョンをしみ込ませ、乾燥後の表面に
内層カバーを射出成形により形成する。
【0019】ここで、エマルジョンとしてはアイオノマ
ー樹脂又はウレタン樹脂を固形分として水、有機溶剤等
の溶媒に均一に分散させたものを使用することができ、
アイオノマー樹脂又はウレタン樹脂を固形分として好ま
しくは30〜60重量%、より好ましくは40〜50重
量%含有したものを使用でき、作業性の点から水分散体
であることが好ましい。このエマルジョンの粘度は通常
40〜250センチポイズである。
【0020】上記エマルジョンとしては、例えば三井石
油化学工業(株)製ケミパールSA−100(アイオノ
マーエマルジョン)、大日精化化学工業(株)製レザミ
ンD−6028,D−6200(ウレタンエマルジョ
ン)などが挙げれらる。
【0021】また、上記エマルジョンには、必要に応じ
て増粘剤、架橋剤等の各種添加剤を配合してもよく、具
体的には、カルボキシメチルセルロースなどを常用量配
合することができる。
【0022】本発明において、上記エマルジョンを糸ゴ
ム層にしみ込ませる方法は、特に制限されず、種々の方
法を採用し得るが、具体的には、エマルジョン中に糸巻
きコアを浸漬させる方法、糸巻きコアにエマルジョンを
スプレー塗装又は刷毛塗りにより塗布する方法などを挙
げることができる。この場合、糸ゴム層にしみ込ませる
エマルジョンの量は、特に制限されるものではないが、
固形分で好ましくは0.2〜1.5g、より好ましくは
0.5〜1.2gである。
【0023】このように糸ゴム層にアイオノマー樹脂又
はウレタン樹脂を固形分として含有したエマルジョンを
十分しみ込ませることにより、このエマルジョンにより
糸ゴム層を保護でき、射出成形時に高温にさらされても
糸ゴムが破断して、成形不良が生じることがないもので
ある。
【0024】上記糸ゴム層にエマルジョンをしみ込ませ
た糸巻きコアは、常温に放置するなどして乾燥させた
後、その表面に内層カバーを通常の射出成形により形成
する。
【0025】この内層カバー4は熱可塑性ポリウレタン
エラストマー又はポリエステルエラストマーを主成分と
し、その硬度がショアD硬度計の測定で好ましくは30
〜55、より好ましくは35〜50であり、厚みが1.
0〜4.0mm、好ましくは1.5〜3.0mm、比重
は好ましくは1.1〜1.3、より好ましくは1.15
〜1.25である。
【0026】このような内層カバー材としては、公知の
熱可塑性ポリウレタンエラストマー又はポリエステルエ
ラストマーを用いることが好ましく、例えば、「ハイト
レル」(東レ・デュポン社製)、「パンデックス」(大
日本インキ化学工業(株)製)等の市販品を用いること
ができる。
【0027】次に、内層カバーを被覆した球状体の周囲
に通常の射出成形により、外層カバー5を形成する。
【0028】上記外層カバーの厚みは好ましくは1.0
〜3.0mm、より好ましくは1.2〜2.5mmであ
り、内層カバーと外層カバーとの合計の厚みは2.0〜
5.0mm、好ましくは2.5〜4.0mmである。カ
バーの合計厚みが2.0mm未満ではアイアンでトップ
した時の耐カット性が低下し、一方5.0mmを超える
と糸ゴム層が少なくなり反撥性が低下する。また、外層
カバーの硬度はショアD硬度計での測定で55〜65、
好ましくは57〜63であり、外層カバーは内層カバー
より高硬度に形成され、その硬度差はショアDで5以
上、好ましくは15〜30であり、外層カバーが内層カ
バーより軟らかいとスピンがかかりすぎて飛距離が低下
する。なお、外層カバーの比重は好ましくは0.95〜
1.2、より好ましくは0.97〜1.10である。
【0029】上記外層カバー材としては、アイオノマー
樹脂を主成分として形成することが好ましく、例えばハ
イミラン1557,1605,1706,1855(三
井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン8120
(デュポン社製)などの市販品が挙げられ、これらの1
種を単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0030】また、上記内層,外層カバー材には、必要
に応じて上記樹脂成分以外に種々の添加剤、例えば顔
料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型剤などを
常用量添加することができる。
【0031】なお、内層カバーの周囲に接着剤を塗布し
て接着剤層を形成し、その上に外層カバーを射出成形に
より形成することも可能である。
【0032】本発明の糸巻きゴルフボールは、糸ゴム層
にアイオノマー樹脂又はウレタン樹脂を固形分として含
有したエマルジョンをしみ込ませることにより、糸ゴム
層を保護し得ると共に、内層カバーとこの内層カバーよ
り高硬度の外層カバーとの二層構造カバーをそれぞれ射
出成形で形成することにより、射出成形されるソリッド
ゴルフボール対比外径のばらつきが小さくなり、真球度
の高いボールを均一な品質で得ることができ、更に、成
形用プレスを用いないため、射出成形対比キャビティ数
が少なくなり、投資額が少なくて済むと共に、アイアン
ショットでの耐擦過傷性に優れ、かつドライバーショッ
トでのスピン特性、打感及び飛び性能が向上するもので
ある。
【0033】なお、本発明の糸巻きゴルフボールは、通
常のゴルフボールと同様に多数のディンプルを表面に形
成してなるものであり、更なる慣性モーメントの増加に
より飛翔特性を向上させる目的で各種ディンプル指数、
配列等を適正化することが好適である。
【0034】具体的には、ディンプル表面占有率、即
ち、ゴルフボールを球状とみなして仮想球面とした際、
個々のディンプルの縁部によって囲まれる仮想球面の表
面積が仮想球面の全面積に対する割合を好ましくは65
%以上、より好ましくは70〜80%になるようにディ
ンプルを設けることができる。ディンプル表面占有率が
65%未満では上述したような優れた飛翔特性、特に飛
距離の増大が得られなくなる場合がある。
【0035】また、ディンプル体積率〔(ディンプル総
体積/ボール体積)×100〕が、好ましくは0.76
〜1%、より好ましくは0.78〜0.94%に設定す
ることができる(ここで、ボール体積とは、ゴルフボー
ル表面にディンプルが無いと仮定した場合の真球ボール
の体積であり、ディンプル総体積は各ディンプルの容積
の総和を示す)。ディンプル体積率が0.76%未満で
は高弾道となりすぎて飛距離が低下する場合があり、1
%を超えると低弾道となりすぎてやはり飛距離が低下す
る場合がある。
【0036】更に、ディンプル個数は好ましくは350
〜500個、より好ましくは370〜480個、更に好
ましくは390〜450個である。ディンプル個数が3
50個未満では1個のディンプル径が大きくなり、ボー
ルの真球度が低下する場合があり、一方、500個を超
えると1個のディンプル径が小さくなり、ディンプルと
しての効果が発揮できなくなる場合がある。
【0037】なお、ディンプル直径、深さ、及び断面形
状等は、特に制限されるものではないが、ディンプル直
径は通常1.4〜2.2mm程度、深さは通常0.15
〜0.25mmの範囲とすることができ、直径及び/又
は深さの異なる2種以上又はそれ以上の多種類のディン
プルを形成することができる。また、ディンプルの配列
態様としては、特に制限されるものではなく、正八面体
配列、正十二面体配列、正二十面体配列等の公知の配列
を採用することができ、更にはディンプルの配列により
ボール表面に形成される模様もスクウェー形、ヘキサゴ
ン形、ペンタゴン形、トライアングル形等の種々の模様
とすることができる。
【0038】本発明の糸巻きゴルフボールは、以上の構
成を有するが、ボール硬度は100kg荷重負荷時の変
形量で2.4〜3.6mm、特に2.6〜3.4mmで
あることが好ましい。
【0039】なお、ゴルフ競技は世界共通のゴルフ規則
のもとで行われており、本発明のゴルフボールも当然の
前提として重量、直径、対称性、及び初速等はゴルフ規
則に従って、重量は45.93g以下、直径は42.6
7mm以上、初速はR&Aの承認する装置で測定したと
きに76.2m/sec(誤差許容値は最大2%(7
7.7m/sec)まで、テスト時の球の温度は23±
1℃)の範囲で適宜設定することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、アイアンショットでの
耐擦過傷性に優れると共に、ドライバーショットでのス
ピン特性、打感及び飛び性能が向上した糸巻きゴルフボ
ールを得ることができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
【0042】〔実施例、比較例〕表1に記載の配合組成
のソリッドセンター組成物をニーダーで混練し、金型内
で155℃の温度で15分間加硫することにより〜
のソリッドセンターを作成した。
【0043】
【表1】 *1 30kg荷重時のセンターのたわみ量
【0044】得られたソリッドセンターに下記配合組成
の糸ゴムを通常の巻回方法で巻き付け、糸巻きコアを作
成した。糸ゴム組成・寸法 ポリイソプレンゴム 70 重量部 天然ゴム 30 〃 亜鉛華 1.5 〃 ステアリン酸 1 〃 加硫促進剤 1.5 〃 硫黄 1 〃 比重:0.93 糸ゴム寸法:幅1.55mm、厚さ0.55mm
【0045】次に、得られた糸巻きコアを下記組成のエ
マルジョン中に浸漬してエマルジョンを糸ゴム層にしみ
込ませた(エマルジョン重量0.5g)後、室温で乾燥
した。エマルジョン組成 2液硬化水系ウレタンエマルジョン(固形分40重量
%、粘度240cp)主剤:末端アミンタイプカルボキ
シ基含有化合物水分媒体(レザミンD6028) 硬化剤:ポリカルボジイミド系架橋剤 主剤と硬化剤と水を100:5:5の重量比で混合 乾燥後の糸巻きコアの周囲に表2に示したカバー材を表
3、4の組み合わせで射出成形により内層カバーを形成
し、この内層カバーの上に表2に示したカバー材を表
3、4の組み合わせで射出成形により、形成して実施例
1〜7、比較例1〜6の糸巻きゴルフボールを作成し
た。
【0046】
【表2】 *2 東レ・デュポン社製ポリエステル系熱可塑性エラストマー *3 大日本インキ化学工業(株)製無黄変熱可塑性ポリウレタンエラストマー *4 三井・デュポンポリケミカル社製アイオノマー樹脂 *5 デュポン社製アイオノマー樹脂
【0047】なお、得られた各ボール表面には、20面
体配列で、ディンプル表面占有率76%、体積率0.9
0%、総数432個のディンプルが形成されている。
【0048】得られた糸巻きゴルフボールについて、下
記方法により、ボール硬度、飛び性能、擦過傷性、及び
打感を測定した。結果を表3、4に併記する。ボール硬度 ボールに100kgの荷重を負荷した時の変形量(m
m)を測定した。数値が大きいほどボールが軟らかいこ
とを示す。飛び性能 スウィングロボットマシンを用い、クラブは1番ウッド
(ドライバー)(ブリヂストンスポーツ社製、プロ23
0チタン)を用いて、ヘッドスピード45m/sec
(表3、4ではW#1、HS45)でショットした時の
スピン量、初速、仰角、キャリー、トータル飛距離を測
定した。擦過傷性 市販ピッチングウェッジ(ブリヂストンスポーツ社製、
モデル55−HM)をロボットマシンに取り付け、ヘッ
ドスピード37m/secでボールの3ヶ所を各1回打
撃し、これら3ヶ所の打撃部を観察し、下記基準により
3段階評価した。 ○:ほとんど気にならない程度 △:クラブフェースの跡があるが、カバー表面の毛羽立
ちはない ×:表面がささくれ、毛羽立ちが目立つ打感 プロゴルファー及びアマチュアシングルプレーヤー各5
名により、実打した時の感触を下記基準に従って評価し
た。○:非常に軟らかい △:普通 ×:硬い
【0049】
【表3】 *6 センター+糸ゴム層
【0050】
【表4】 *6 センター+糸ゴム層
【0051】表3、4の結果から、比較例1のボールは
センター径が28.1mmと小さく、その分糸ゴム層が
3.3mmと厚くなり、ドライバーショット時にスピン
量が多くなり、飛距離が低下するものである。
【0052】比較例2のボールはセンター径が37.1
mmと大きく、その分糸ゴム層が0.8mmと薄くな
り、反発性の低下により初速が低下し、飛距離が出ない
ものである。
【0053】比較例3のボールは内層カバーが外層カバ
ーより硬く形成され、ドライバーショット時にスピン量
が多くなり、飛距離が低下すると共に、ピッチングウェ
ッジでのショット時に表面がささくれ、毛羽立ちが目立
つものである。
【0054】比較例4のボールは内層カバーと外層カバ
ーがいずれもショアD硬度63と硬く形成され、このた
め打感が硬く劣るものである。
【0055】比較例5のボールは外層カバーが軟らかい
ため、スピン量が増加すると共に初速も低下し、飛距離
が出ず、しかもピッチングウェッジでのショット時に表
面がささくれ、毛羽立ちが目立つものである。
【0056】比較例6のボールはカバーの合計厚みが
5.2mmと厚く形成されており、このため初速が低下
し、飛距離が劣るものである。
【0057】これに対して、実施例1〜7のボールは、
飛距離が増大し、優れた擦過傷性及び打感を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸巻きゴルフボールの一実施例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1 センター 2 糸ゴム層 3 糸巻きコア 4 内層カバー 5 外層カバー 6 カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターと、該センターに糸ゴムを巻き
    付けた糸ゴム層とからなる糸巻きコアの周囲にカバーを
    被覆してなる糸巻きゴルフボールにおいて、上記カバー
    が内層カバーとこの内層カバーより高硬度の外層カバー
    との二層構造からなり、該外層カバーの硬度がショアD
    硬度計による測定で55〜65で、これら内層カバーと
    外層カバーの合計厚みが2.0〜5.0mmであり、か
    つ上記糸ゴム層の厚みが1.0〜2.5mmであると共
    に、上記センターの直径が29〜37mmであることを
    特徴とする糸巻きゴルフボール。
  2. 【請求項2】 上記糸ゴム層にアイオノマー樹脂又はウ
    レタン樹脂を固形分として含有したエマルジョンをしみ
    込ませて乾燥させた後、その周囲に射出成形により内層
    カバーを形成してなる請求項1記載の糸巻きゴルフボー
    ル。
  3. 【請求項3】 外層カバーがアイオノマー樹脂を主成分
    とし、その厚みが1.0〜3.0mmである請求項1又
    は2記載の糸巻きゴルフボール。
  4. 【請求項4】 内層カバーが熱可塑性ポリウレタンエラ
    ストマー又はポリエステルエラストマーを主成分とし、
    その硬度がショアDで30〜55、厚みが1.0〜4.
    0mmである請求項1,2又は3記載の糸巻きゴルフボ
    ール。
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