JP2964951B2

JP2964951B2 - 糸巻きゴルフボール

Info

Publication number: JP2964951B2
Application number: JP8141035A
Authority: JP
Inventors: 高志丸子; 純二梅沢
Original assignee: BURIJISUTON SUHOOTSU KK
Current assignee: BURIJISUTON SUHOOTSU KK
Priority date: 1996-05-10
Filing date: 1996-05-10
Publication date: 1999-10-18
Anticipated expiration: 2016-05-10
Also published as: JPH09299509A; US5823888A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、低ヘッドスピード
プレーヤーに好適な糸巻きゴルフボールに関し、更に詳
述すると、ボール重量を軽量化し、ディンプルパラメー
ターを適正化することにより、低ヘッドスピードのプレ
ーヤーが、ドライバーでフルショット時に、打出角、初
速が大きくなり、飛距離の増大を図ることができる糸巻
きゴルフボールに関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
糸巻きゴルフボールは、リキッドセンター又はソリッド
センターに高伸長の糸ゴムを巻回して該センターの周囲
に糸ゴム層を形成し、この糸ゴム層上にバラタゴムやア
イオノマー樹脂からなるカバーを被覆することにより製
造されている。

【０００３】この糸巻きゴルフボールは、ツーピースソ
リッドゴルフボールに比べて打感がソフトであり、また
スピン性能に優れている（スピンがかかりやすい）た
め、プロや上級者に好まれているが、飛距離の点でツー
ピースソリッドゴルフボールに劣るという欠点がある。

【０００４】このため、糸巻きゴルフボールにおいて飛
距離を増大させる試みが種々検討されている。

【０００５】しかしながら、上記糸巻きゴルフボールは
対象をヘッドスピードが４５ｍ／ｓｅｃ以上の速いヘッ
ドスピードのプレーヤーに絞ったものが多く、必然的に
上級者レベルに絞り込んだものとなっており、ヘッドス
ピードの速いプレーヤーが使用した場合には飛距離の増
大を図ることができるが、ヘッドスピードの遅いプレー
ヤー、例えば、初級者、レディース、シニアプレーヤー
等が同じゴルフボールを使用しても、インパクト時にボ
ールに与える力が弱いため、ボールの変形量が小さく、
ヘッドスピードの依存性が大きくなり、飛距離の増大を
図ることができないという問題があった。

【０００６】このため、ヘッドスピードの遅いプレーヤ
ーは、軽量ボールや軟らかいボールを主に使用している
が、これらボールは上述したように低ヘッドスピードの
プレーヤーに対して必ずしも適正化されておらず、打撃
時にボール弾道が十分に上がりきれず、低弾道となって
飛距離が伸びないものであった。

【０００７】また一方、ゴルフボールの飛び性能は、デ
ィンプルパラメーター（ディンプル形状、種類、サイ
ズ、体積、配列、個数等）が大きな影響を与える。即
ち、ディンプルパラメーターを適正化することにより、
ボールの回転（スピン量）とディンプルの効果から、ボ
ールの揚力が増加し、空気抵抗が減少し、効果的に飛び
性能を向上させ得る。

【０００８】しかしながら、ディンプルパラメーターの
適正化は未だ十分ではなく、況んや低ヘッドスピードの
プレーヤーに対しては不十分であった。

【０００９】また更に、最近のゴルフ人口の増大、特に
レディース、シニアプレーヤー等の急増により、ゴルフ
ボールの各種性能に対する要望も多様化・個性化の一途
をたどっており、これら低ヘッドスピードのプレーヤー
に適合した糸巻きゴルフボールの開発が切望されてい
る。

【００１０】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、ドライバーでのフルショット時に、低ヘッドスピ
ードであっても打出角、初速が大きくなり、飛距離の増
大を効果的に達成でき、特に低ヘッドスピードの初級
者、レディース、シニアプレーヤー等に好適な糸巻きゴ
ルフボールを提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するために、鋭意検討を重
ねた結果、センターと、該センターに糸ゴムを巻きつけ
た糸ゴム層とからなる糸巻きコアにカバーを被覆してな
る糸巻きゴルフボールにおいて、ボール重量を４０〜
４５ｇと軽量化し、ボール硬度を１００ｋｇ荷重負荷時
の変形量で２．６〜３．６ｍｍとすることにより、打出
し初速が速くなり、球が上がり易くなること、センタ
ーの外径を３０〜３５ｍｍと大径化し、センター硬度を
３０ｋｇ荷重負荷時の変形量で１．６〜４ｍｍとする、
また、カバー硬度をショアＤ硬度で５０〜６８、カバ
ー厚さを１．２〜２．２ｍｍとすることにより、反発性
が向上し、ボールの打出角を大きくでき、４０ｍ／ｓｅ
ｃ以下、特に３８ｍ／ｓｅｃ以下の低ヘッドスピードの
プレーヤーがドライバーでフルショットした時に、飛距
離の増大を達成できることを知見した。その上、下記式
（１）で示されるディンプル総体積比Ｖ_Rが、下記式
（２）０．９８５−０．００２Ｈｄ≦Ｖ_R≦１．０８５−０．００２Ｈｄ …（２）（但し、式（２）中ＨｄはカバーのショアＤ硬度を示
す。）の範囲内となるようにディンプルを形成すること
により、ディンプルパラメーターが適正化され、ボール
の飛び性能が更に向上することを知見した。

【００１２】

【数２】（但し、Ｖ_Sは各ディンプルの縁部によって囲まれる平
面下のディンプル空間体積の総和、Ｒはボールの半径を
示す。）

【００１３】そして、これらの相乗効果から、低ヘッド
スピードのプレーヤー、特に初級者、レディース、シニ
アプレーヤー等に見事に適合した、高性能、高品質の糸
巻きゴルフボールが得られることを見い出し、本発明を
完成したものである。

【００１４】従って、本発明は、センターと、該センタ
ーに糸ゴムを巻きつけた糸ゴム層とからなる糸巻きコア
にカバーを被覆してなる糸巻きゴルフボールにおいて、
上記ボール重量が４０〜４５ｇ、硬度が１００ｋｇ荷重
負荷時の変形量で２．６〜３．６ｍｍ、かつ上記センタ
ーの外径が３０〜３５ｍｍ、硬度が３０ｋｇ荷重負荷時
の変形量で１．６〜４ｍｍ、かつ上記カバー硬度がショ
アＤ硬度で５０〜６８、厚さが１．２〜２．２ｍｍであ
ると共に、下記式（１）で示されるディンプル総体積比
Ｖ_Rが、下記式（２）０．９８５−０．００２Ｈｄ≦Ｖ_R≦１．０８５−０．００２Ｈｄ …（２）（但し、式中ＨｄはカバーのショアＤ硬度を示す。）の
範囲にあることを特徴とする糸巻きゴルフボールを提供
する。

【００１５】

【数３】（但し、Ｖ_Sは各ディンプルの縁部によって囲まれる平
面下のディンプル空間体積の総和、Ｒはボールの半径を
示す。）

【００１６】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の糸巻きゴルフボールは、図１に示すよう
に、センター１の外周に糸ゴム層２を形成した糸巻きコ
ア３にカバー４を被覆してなるものである。

【００１７】ここで、上記糸巻きゴルフボールは、ボー
ル重量を４０〜４５ｇとしたものであり、好ましくは４
１〜４４．８ｇ、より好ましくは４２．５〜４４．５ｇ
とするものである。この場合、ボール重量が４０ｇ未満
では、飛行中に風の影響を受けやすくなる上、バックス
ピンにより生じる揚力でボールが吹け上がり、更に、慣
性力が小さすぎて十分な飛距離が得られない場合があ
る。一方、４５ｇを超えると従来の糸巻きゴルフボール
と大差がなくなり、揚力による高弾道が得られず、低ヘ
ッドスピードでの打撃に対して良好な性能が得られなく
なり、本発明の趣旨に反するものとなる。また、ボール
硬度は１００ｋｇ荷重負荷時の変形量で２．６〜３．６
ｍｍとするものであり、より好ましくは２．８〜３．４
ｍｍである。変形量が２．６ｍｍ未満では、ボール硬度
が硬くなりすぎ、低ヘッドスピードでの打撃では十分に
変形させることができず飛距離が十分にでない場合があ
る。一方、３．６ｍｍを超えると、ボール硬度が軟らか
くなりすぎ、却って反発力が低下し飛距離が十分にでな
くなる場合がある。なお、ボール直径は、特に制限され
るものではないが、通常は４２．６７ｍｍ以上、好まし
くは４２．６７〜４２．８ｍｍとすることができる。

【００１８】上記センター１は、ソリッドセンターとし
てもリキッドセンターとしてもよいが、特に、反発力が
大きく、飛距離の増大が図れる点等からソリッドセンタ
ーを用いる方が好ましい。

【００１９】この場合、センター１の外径は３０〜３５
ｍｍとするものであり、より好ましくは３１〜３４ｍｍ
である。センター外径が３０ｍｍ未満では打出角を大き
くすることができず、十分な飛距離が得られなくなり、
一方、３５ｍｍを超えると糸巻き層が薄くなりすぎ、耐
久性が低下する場合がある。また、ソリッドセンター硬
度は３０ｋｇ荷重負荷時の変形量で１．６〜４ｍｍとす
るものであり、より好ましくは１．８〜３．８ｍｍであ
る。センター硬度が１．６ｍｍ未満ではセンターが硬す
ぎてスピン量を低減することができなくなる場合があ
り、一方、４ｍｍを超えるとセンターが軟かすぎて、糸
巻き時にセンターの変形が生じやすくなり、また糸ゴム
の張力を上げると耐久性に問題を生じる場合がある。

【００２０】また、ソリッドセンターは１２０ｃｍの高
さから堅い平面に自然落下させたときのはね返り高さが
９６〜１０５ｃｍの範囲にあることが好ましい。

【００２１】なお、上記センターは、公知の材料を使用
して公知の方法により製造することができるが、特にソ
リッドセンターの場合はシス−１，４−ポリブタジエン
を主成分とするエラストマーを用いて、その他は公知の
材料を使用して公知の方法により製造することができ
る。

【００２２】次に、上記糸ゴム層２は、上記センター１
の外周に糸ゴムを高伸張状態で巻回させることにより形
成されるものであるが、その重量、厚さ等は、特に制限
されず適宜調整することができる。

【００２３】また、糸巻き方法は、通常の方法を採用す
ることができ、用いる糸ゴムも、公知の材料を使用する
ことができる。なお、糸ゴムの比重、寸法、及び厚さ等
は本発明の目的を達成し得る範囲で適宜調整することが
できるが、通常は糸ゴムの寸法は幅が１．３〜２．０ｍ
ｍ、厚さは０．３〜０．６ｍｍとすることができる。

【００２４】糸巻きコア３は、上記センター１と糸ゴム
層２とからなるものであり、糸巻きコアの硬度は、１０
０ｋｇ荷重負荷時の変形量で２．５〜３．９ｍｍであ
る。この場合、糸巻きコア硬度を上記ボール硬度で除し
た値が０．９〜１．１であることが好ましい。なお、糸
巻きコアの直径は、特に制限されるものではないが、通
常は３９〜４１ｍｍ、特に３９．５〜４０．５ｍｍとす
ることができる。

【００２５】次に、上記糸巻きコア３上に、カバー４を
被覆する。この場合、カバーの厚さは、１．２〜２．２
ｍｍとすることができ、より好ましくは１．４〜２．０
ｍｍである。カバーの厚さが１．２ｍｍ未満ではトップ
したときの耐久性が低下する場合がある。一方、２．２
ｍｍを超えると反発性が低下すると共に、ボールの打球
感が悪くなる場合がある。

【００２６】また、カバー硬度はショアＤ硬度で５０〜
６８とすることができ、より好ましくは５３〜６５であ
る。ショアＤ硬度が５０未満ではスピン量が多くなりす
ぎてボールが吹け上がり十分な飛距離が得られない場合
がある。一方、６８を超えると材料が脆くなるため、耐
久性が低下する場合がある。

【００２７】なお、カバー４を形成する樹脂成分として
は、特に制限されるものではないが、アイオノマー樹脂
等の一般にゴルフボール用カバーとして用いられている
ものを使用することができ、具体的には、ハイミラン１
６０５、同１７０６、同１５５７（三井・デュポンポリ
ケミカル（株）製）、サーリン８１２０（デュポン社
製）などの市販樹脂が例示され、これらを単独で或いは
２種以上を混合して用いることができる。

【００２８】上記糸巻きコアに上記カバーを被覆する方
法は、従来のアイオノマー樹脂カバーと同様に、例えば
コアにカバー材をそのまま射出成型する方法、カバー樹
脂で予め半球殻状の２個のハーフカップを形成し、これ
らハーフカップでコアを被包し、１４０〜１８０℃で２
〜１０分間加圧加熱成型する方法等を採用することがで
きる。

【００２９】本発明の糸巻きゴルフボールは、通常のゴ
ルフボールと同様にカバー表面に多数のディンプルを形
成してなるものである。ここで、ディンプルを形成する
場合において、下記式（１）で示されるディンプル総体
積比Ｖ_Rが、下記式（２）０．９８５−０．００２Ｈｄ≦Ｖ_R≦１．０８５−０．００２Ｈｄ …（２）（但し、式中ＨｄはカバーのショアＤ硬度を示す。）の
範囲となるものである。

【００３０】

【数４】（但し、式中Ｖｓは各ディンプルの縁部によって囲まれ
る平面下のディンプル空間体積の総和、Ｒはボールの半
径を示す。）

【００３１】この場合、ディンプル総体積比Ｖ_Rがカバ
ーのショアＤ硬度との関係から求めた上記式（２）の一
定範囲内とすることにより、カバー硬度に応じた最適な
ディンプルを形成することができる。一方、Ｖ_Rが上記
範囲をはずれると最適な弾道が得られず、飛距離の増大
を達成できない場合がある。

【００３２】また更に、本発明ではディンプル表面積占
有率Ｓｒを６５〜８２％、好ましくは７０〜８０％に形
成する。即ち、表面積占有率Ｓｒは、ゴルフボールの球
状表面にディンプルがないと仮定した球体の表面積に対
する、各ディンプルの外縁が囲む仮想平面の面積の総和
の割合をいい、表面積占有率Ｓｒを上記範囲内に適性化
することによりゴルフボール球面よりも広い範囲の面積
をディンプルでカバーしているために、揚力の向上を図
ることができるものである。

【００３３】本発明の糸巻きゴルフボールは、ディンプ
ル総体積比Ｖ_Rを上記一定の範囲内とし、ディンプル表
面積占有率Ｓｒを適正化することにより、ディンプル設
計を最適化することが可能となり、飛距離の増大効果が
有効に発揮されるものであり、上述したボール構成とも
相俟って、特に低ヘッドスピードのプレーヤーにとって
好適なものである。

【００３４】なお、ディンプル個数は３６０〜４５０
個、特に３７２〜４３２個とすることが好ましい。ま
た、ディンプルは直径、深さ等が相違する２種又はそれ
以上の多種類のものとすることができるが、直径は通常
２．２〜４．３ｍｍ、深さ０．１〜０．２４ｍｍの範囲
であることが好ましい。なお、ディンプルの配列態様と
しては、特に制限されるものではないが、正８面体配
列、正１２面配列、正２０面体配列等の公知の配列を採
用することができ、更にディンプルの配列によりボール
表面に形成される模様もスクウェアー形、ヘキサゴン
形、ペンタゴン形、トライアングル形等の種々の模様と
することができる。

【００３５】本発明の糸巻きゴルフボールは、上述した
ように、低ヘッドスピードのプレーヤーに適したもので
あるが、ここで低ヘッドスピードとは、クラブとしてド
ライバー（＃Ｗ１）を用いた場合のヘッドスピードが３
５ｍ／ｓｅｃ以下の場合をいい、本発明はこのような低
ヘッドスピード、特にヘッドスピードが３５ｍ／ｓｅｃ
程度のプレーヤーに最適なゴルフボールである。

【００３６】なお、ゴルフ競技は世界共通のゴルフ規則
のもとで行われており、本発明のゴルフボールも当然の
前提として、重量、直径、対称性、及び初速等はゴルフ
規則に従い、直径は４２．６７ｍｍ以上、初速はＲ＆Ａ
の承認する装置で測定したときに７６．２ｍ／ｓｅｃ
（誤差許容値は最大２％（７７．７ｍ／ｓｅｃ）まで、
テスト時の球の温度は２３±１℃）で適宜設定すること
ができる。

【００３７】

【発明の効果】本発明の糸巻きゴルフボールは、ドライ
バーでのフルショット時に、低ヘッドスピードであって
も打出角、初速が大きくなり、飛距離の増大を効果的に
達成でき、特に低ヘッドスピードの初級者、レディー
ス、シニアプレーヤー等に好適なものである。

【００３８】

【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。

【００３９】［実施例、比較例］表１に示したソリッド
センター用組成物を混練し、モールド内で１６０℃、１
５分間加硫成型することにより、表１に示す外径、重量
及び硬度の９種類のソリッドセンターを成形した。

【００４０】

【表１】

【００４１】得られたソリッドセンターに下記配合組成
の糸ゴムを、通常の巻回方法によって巻き付け、糸巻き
コアを得た。糸ゴム組成・条件ポリイソプレンゴム７０重量部天然ゴム３０〃酸化亜鉛１．５〃ステアリン酸１〃加硫促進剤＋イオウ２．６〃比重０．９３糸ゴム寸法：幅１．６ｍｍ、厚み０．５５ｍｍ

【００４２】次に、表２に示すカバー成分を混練し、得
られたカバー組成物からそれぞれ２枚の半殻球状のハー
フカップＩ，ＩＩを成形した。

【００４３】

【表２】

【００４４】一方、上記カバーＩ，ＩＩのハーフカップ
と、上記糸巻きコアとを表３、４の組合わせで重ね合わ
せ１４０℃、１２０ｋｇ／ｃｍ²で５分間加熱加圧成型
し、実施例１〜６、比較例１〜７の糸巻きゴルフボール
を得た。得られた各ボール表面には表３、４に示したよ
うなディンプルが形成されている。なお、上記カバーの
ショアＤ硬度（Ｉ、ＩＩ）から求めたディンプル総体積
比Ｖ_Rの好適範囲は、カバーのショアＤ硬度が５３
（Ｉ）の場合には０．８７９≦Ｖ_R≦０．９７９、カバ
ーのショアＤ硬度が６５（ＩＩ）の場合には０．８５５
≦Ｖ_R≦０．９５５である。

【００４５】得られた各ゴルフボールについて下記方法
に従って諸特性を評価した。結果を表３、４に併記す
る。ボール・糸巻きコア硬度ボールに１００ｋｇの荷重をかけ変化量（ｍｍ）を測定
した。飛びテストスウィングロボットマシンを用い、クラブは１番ウッド
（ドライバー）を用い、ヘッドスピード３５ｍ／ｓｅｃ
（ＨＳ３５）で実打した時のスピン量、打出角、仰角、
キャリー、トータル距離を測定した。

【００４６】

【表３】

【００４７】

【表４】

【００４８】表３、４の結果から、低ヘッドスピードで
クラブとしてドライバーを用いてフルショットした時
に、比較例１、５はボール重量が重すぎるため、比較例
２、３、６、７はディンプル総体積比Ｖ_Rが適正化され
ておらず、比較例４はセンターの外径が小さすぎるた
め、いずれも飛距離が十分にでないものである。

【００４９】これに対して、本発明の糸巻きゴルフボー
ル（実施例１〜６）は、低ヘッドスピードでクラブとし
てドライバーを用いてフルショットした時に、いずれも
打出角が大きくなり、飛距離が増大することが確認でき
た。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の糸巻きゴルフボールの一例を示す断面
図である。

【符号の説明】

１センター２糸ゴム層３糸巻きコア４カバー

フロントページの続き (56)参考文献特開平６−304269（ＪＰ，Ａ) 特開平７−313630（ＪＰ，Ａ) 特開平２−255162（ＪＰ，Ａ) 特開平２−152475（ＪＰ，Ａ) 特開昭63−11179（ＪＰ，Ａ) 特開平９−173505（ＪＰ，Ａ) 特開平９−154981（ＪＰ，Ａ) 特開平８−322963（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A63B 37/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】センターと、該センターに糸ゴムを巻き
つけた糸ゴム層とからなる糸巻きコアにカバーを被覆し
てなる糸巻きゴルフボールにおいて、上記ボール重量が
４０〜４５ｇ、硬度が１００ｋｇ荷重負荷時の変形量で
２．６〜３．６ｍｍ、かつ上記センターの外径が３０〜
３５ｍｍ、硬度が３０ｋｇ荷重負荷時の変形量で１．６
〜４ｍｍ、かつ上記カバー硬度がショアＤ硬度で５０〜
６８、厚さが１．２〜２．２ｍｍであると共に、下記式
（１）【数１】（但し、式中Ｖ_Sは各ディンプルの縁部によって囲まれ
る平面下のディンプル空間体積の総和、Ｒはボールの半
径を示す。）で示されるディンプル総体積比Ｖ_Rが、下
記式（２）０．９８５−０．００２Ｈｄ≦Ｖ_R≦１．０８５−０．００２Ｈｄ …（２）（但し、式中ＨｄはカバーのショアＤ硬度を示す。）の
範囲にあることを特徴とする糸巻きゴルフボール。
【請求項２】センターがソリッドセンターである請求
項１記載の糸巻きゴルフボール。
【請求項３】センターがリキッドセンターである請求
項１記載の糸巻きゴルフボール。