JP2001149503A - ゴルフボール - Google Patents
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
ポリブタジエンであって、その25℃における5質量%
トルエン溶液の粘度η(mPa・s)が200以上、重
量平均分子量Mw(×104)と数平均分子量Mn(×
104)との比Mw/Mnが2.0〜4.0、ムーニー
粘度(100℃,ML1+4)が50未満であるポリブタ
ジエンを10〜100質量%含有する基材ゴムを主成分
とするゴム組成物の射出成形物を構成要素とすることを
特徴とするゴルフボール。 【効果】 本発明のゴルフボールは、上記ゴム組成物を
射出成形することによって寸法安定性の高い、高反発ゴ
ルフボール用成形品を得ることができるので、生産性、
品質の優れたものである。
Description
反発なゴルフボールに関する。
ボールは、ソリッドゴルフボールと糸巻きゴルフボール
に大別されるが、ソリッドゴルフボールにおいては、ワ
ンピースソリッドゴルフボール、ツーピース以上のマル
チプルソリッドゴルフボールのソリッドコア、場合によ
ってはスリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボ
ールの中間層やカバーの材料にゴム組成物が用いられて
いる。また、糸巻きゴルフボールにおいては、ソリッド
センター、糸ゴムなどの材料にゴム組成物が用いられて
いる。
組成物は、特にワンピースソリッドゴルフボールやソリ
ッドゴルフボールのソリッドコア、糸巻きゴルフボール
のソリッドセンターなどを成形する場合、コンプレッシ
ョン成形が行われているが、生産性等の点で射出成形が
望まれる。しかしながら、高反発を与えるために、高ム
ーニー粘度、分子量分布が狭い、あるいは高分子量のゴ
ム成分を用いた場合は、射出成形時の抵抗が大きいた
め、効率的な射出作業が困難である。また、成形後の寸
法安定性が低いため、精密に設計加工された成形金型の
性能を十分引き出すことができず、この点から射出成形
が困難である。このため、射出成形によりソリッドコ
ア、ソリッドセンター等を成形する場合は、効率的な射
出作業、寸法安定性を優先するために、低ムーニー粘
度、分子量分布が広い、あるいは比較的分子量の小さい
ゴム成分を使用するか、IRゴムや液状ゴム等の添加を
必要とするが、これはゴルフボールの反発性能を落とす
結果となる。
で、ソリッドコア、ソリッドセンター等を射出成形して
も真球度が高く、射出成形により寸法安定性の良いゴル
フボール用成形品を得ることができ、このため品質が安
定し、しかも反発性能に優れたゴルフボールを提供する
ことを目的とする。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、ポリブタジエンとしてシス−1,4結合を90%以
上含有し、その25℃における5質量%トルエン溶液の
粘度η(mPa・s)が200以上、重量平均分子量M
w(×104)と数平均分子量Mn(×104)との比M
w/Mnが2.0〜4.0、ムーニー粘度(100℃,
ML1+4)が50未満であるポリブタジエンを10〜1
00質量%含有する基材ゴムを用いた場合、そのゴム組
成物は、優れた反発性能を与え、しかも良好に射出成形
し得ると共に、得られた射出成形物は寸法安定性が良好
で、例えばワンピースゴルフボール、ソリッドコア、ソ
リッドセンター等を成形した場合の真球度が高く、生産
性及び品質性が優れていることを知見し、高反発性と射
出成形性との両立を可能にすることを見出し、本発明を
なすに至ったものである。
10〜100質量%含有する基材ゴムを主成分とするゴ
ム組成物の射出成形物を構成要素とすることを特徴とす
るゴルフボールを提供する。
本発明のゴルフボールに用いるゴム組成物は、そのゴム
基材として、シス−1,4結合を90%以上含有し、か
つ25℃における5%トルエン溶液の粘度η(mPa・
s)が200以上、好ましくは200〜1000、より
好ましくは200〜600であるポリブタジエンを使用
する。また、このポリブタジエンは、重量平均分子量を
Mw(×104)、数平均分子量をMn(×104)とし
た場合、分子量分布Mw/Mnを2.0〜4.0、好ま
しくは2.3〜3.7、より好ましくは2.5〜3.5
とすることが必要である。Mw/Mnが2.0より小さ
いと加工性に劣り、Mw/Mnが4.0より大きいと反
発性の低下を招く。
ニー粘度(100℃,ML1+4)が50未満、好ましく
は45以下のものを使用する。なお、その下限は20と
することが好ましい。
の範囲とすることができる。
いることができるが、特に重合触媒として希土類元素を
用いて形成したものが好ましく、中でもネオジウム系触
媒を用いて形成したものが好ましい。
−268132号公報に記載されている方法などによ
り、重合後に末端変性剤を反応させて変性したものを使
用することができる。
ジエンは10〜100質量%の割合で使用することがで
きる。この場合、その割合は、ゴム組成物をゴルフボー
ルのどこに使用するかということ等に応じて選定し得る
が、上記ポリブタジエンが50質量%より少なくてもそ
の効果を発揮することができる。
分としては、他のポリブタジエン、更にポリイソプレ
ン、スチレンブタジエンゴム、天然ゴム等のジエン系ゴ
ムを使用することができる。
に、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪
酸の亜鉛塩、不飽和脂肪酸のマグネシウム塩、その他の
金属塩やトリエタノールプロパンメタクリレート等のエ
ステル化合物、メタクリル酸等の不飽和脂肪酸などの架
橋剤を上記基材ゴム100部(質量部、以下同じ)に対
し好ましくは15〜40部の範囲で含有する。
酸化物を上記基材ゴム100部に対して好ましくは0.
1〜3部の範囲で含有する。更に、必要によりペンタク
ロロチオフェノール亜鉛塩やジフェニルジスルフィド等
の有機硫黄化合物などの加硫剤を基材ゴム100部に対
して0.01〜5部の範囲で配合することができる。
ス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等
の老化防止剤、比重調整用等として酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム等の充填剤を配合することができ
る。この場合、充填剤の配合量は、基材ゴム100部に
対し130部以下とすることができるが、好ましくは反
発性等の点で50部より少なくすることがよく、より好
ましくは45部以下、特に40部以下とすることが好ま
しい。なお、充填剤を配合する場合の下限配合量は1部
以上、特に3部以上が好ましく、20部を超えてもよ
い。
バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を用いて混練
し、得られたコンパウンドを射出成形によって所望形状
に成形する。この場合、加硫は130〜180℃で10
〜60分の条件とすることができる。
ッドゴルフボール、ツーピースソリッドゴルフボール、
スリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボール、
糸巻きゴルフボールとして製造し得るが、本発明に係る
ゴム組成物は、ワンピースゴルフボール、ツーピース,
スリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボールの
最内層ソリッドコア、最外層カバーやこれらコアとカバ
ーとの間に形成される中間層のゴム材料として使用する
ことができ、また糸巻きゴルフボールのソリッドセンタ
ー、糸ゴムや1層又は2層以上のカバーの材料として使
用することができる。
の構成とすることができ、例えばソリッドコアは1層又
は2層以上の構成、カバーは1層又は2層以上の構成に
するなど公知の構成を採用し得、ゴルフ規則に従って直
径42.67mm以上、重量45.93g以下に形成す
ることができる。
物を射出成形することによって寸法安定性の高い、高反
発ゴルフボール用成形品を得ることができるので、生産
性、品質の優れたものである。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
(a)〜(d)のものを用い、以下の実施例,比較例の
ゴルフボールを作成した。
ドゴルフボール用金型に90℃で射出し、170℃,2
5分保持し、直径42.7mm,重さ45.4gのワン
ピースソリッドゴルフボールを得た。このボールの硬
度、初速、真球度を測定した結果を表2に示す。
形量 数値が大きい程柔らかいことを示す *ボール初速:公認機関USGAと同タイプの初速度計
にて測定 比較例3の値を基準にした時の差で表す *ボール真球度:成形後のボールについて、その球体の
外径を多方向から測定した時の最大径と最小径との差
(mm)
ドコア用金型に90℃で射出し、155℃,25分保持
し、直径38.5mmのソリッドコアを作成した。得ら
れたソリッドコアの硬度、初速、真球度を測定した結果
を表3に示す。
て測定 比較例7の値を基準にした時の差で表す *コア真球度:成形後のコアについて、その球体の外径
を多方向から測定した時の最大径と最小径との差(m
m)
スソリッドゴルフボールのコア用金型に、上記成分をニ
ーダーにて混練した後、90℃で射出成形して上記イン
ナーコアを被覆し、155℃,25分保持し、直径3
9.1mmのスリーピースゴルフボール用ソリッドコア
を作成した。このソリッドコアの硬度、初速、真球度を
測定した結果を表4に示す。
て測定 比較例11の値を基準にした時の差で表す *コア真球度:成形後のコアについて、その球体の外径
を多方向から測定した時の最大径と最小径との差(m
m)
Claims (1)
- 【請求項1】 シス−1,4結合を90%以上含有する
ポリブタジエンであって、その25℃における5質量%
トルエン溶液の粘度η(mPa・s)が200以上、重
量平均分子量Mw(×104)と数平均分子量Mn(×
104)との比Mw/Mnが2.0〜4.0、ムーニー
粘度(100℃,ML1+4)が50未満であるポリブタ
ジエンを10〜100質量%含有する基材ゴムを主成分
とするゴム組成物の射出成形物を構成要素とすることを
特徴とするゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33699999A JP4359734B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | ゴルフボール及びゴルフボール用成型物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33699999A JP4359734B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | ゴルフボール及びゴルフボール用成型物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001149503A true JP2001149503A (ja) | 2001-06-05 |
JP4359734B2 JP4359734B2 (ja) | 2009-11-04 |
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ID=18304538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33699999A Expired - Fee Related JP4359734B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | ゴルフボール及びゴルフボール用成型物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4359734B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003000759A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-07 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール |
US6729973B2 (en) | 2001-11-26 | 2004-05-04 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd | Solid golf ball |
US7086969B2 (en) | 2001-05-30 | 2006-08-08 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US7244192B2 (en) | 2002-11-21 | 2007-07-17 | Sri Sports Limited | Rubber composition for golf ball |
US7276560B2 (en) * | 2004-12-15 | 2007-10-02 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Solid golf ball |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33699999A patent/JP4359734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7153224B2 (en) | 2001-05-30 | 2006-12-26 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
JP2003000759A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-07 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール |
US6729973B2 (en) | 2001-11-26 | 2004-05-04 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd | Solid golf ball |
US7244192B2 (en) | 2002-11-21 | 2007-07-17 | Sri Sports Limited | Rubber composition for golf ball |
US7276560B2 (en) * | 2004-12-15 | 2007-10-02 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Solid golf ball |
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