JPH0761377B2 - パチンコ機の入賞検出装置 - Google Patents

パチンコ機の入賞検出装置

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JPH0761377B2
JPH0761377B2 JP20606089A JP20606089A JPH0761377B2 JP H0761377 B2 JPH0761377 B2 JP H0761377B2 JP 20606089 A JP20606089 A JP 20606089A JP 20606089 A JP20606089 A JP 20606089A JP H0761377 B2 JPH0761377 B2 JP H0761377B2
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義夫 武臣
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本発明は、入賞口に入賞したパチンコ球を検出するパチ
ンコ機の入賞検出装置に関する。
【従来技術】
近年のパチンコ機は、一段と電子制御化が図られてい
る。従って、入賞口に入賞したパチンコ球(以下、単に
「入賞球」という)を検出し、その検出信号を正確に出
力する入賞検出装置が必要である。 入賞球を検出するパチンコ機の入賞検出装置において、
一般的には、機械的接触を利用したマイクロスイッチが
使用されていた。又、マイクロスイッチの欠点であるス
イッチのチャタリングや接触不良や耐久性を改良するた
め、パチンコ球である金属球の検出に電磁気的特性の変
化を利用した非接触の入賞検出装置、例えば、実開昭60
−20276号、実開昭60−190376号が提案されている。 電磁気的特性の変化を利用した非接触の入賞検出装置40
は、第6図に示すように、入賞球Bが通過する通過孔43
が一部に形成された、枠体41を有しており、その基部42
には、電子回路が内蔵されている。通過孔43の側壁44の
略中央位置には、センサ部を構成するコイル45が埋設さ
れている。枠体41からは、電子回路に給電する給電線48
と入賞信号を出力する信号線49が外部に引き出されてい
る。
【発明が解決しようとする課題】
ここで、稀に、入賞検出装置40は1つの入賞球Bが通過
したのにも拘わらず複数の入賞球Bが通過したのと同じ
検出信号出力状態を示すことがあった。 係る装置の検出不良は、直接遊戯者とその提供者の利益
に関与し、遊戯者にとって有利に作用して射幸心をあお
る結果となったり、不利に作用して遊戯者から苦情が発
生し、両者間のトラブルの原因となる。 上記検出不良について、発明者らは、その原因を究明す
るために鋭意実験研究を重ねた結果、入賞球Bが入賞検
出装置40の通過孔43を通過する通過状態により、入賞検
出装置40が入賞球Bを検出した検出信号の出力状態に変
化が起こることを知るに至った。つまり、入賞球Bが、
すんなりと入賞検出装置40の通過孔43を通過せず、入賞
検出装置40の枠体41の通過孔43の入口側近傍にてバウン
ズ等をすると、その側壁44に埋設されたコイル45は入賞
球Bが通過したと判定する検出信号を間違って出力し、
更に、実際に入賞球Bが通過の時に、再び検出信号を出
力して、1つの入賞球Bが通過したのにも拘わらず複数
の入賞球Bが通過したのと同様な検出信号を出力してし
まうという現象である。 発明者らは、この原因を踏まえて、課題を解決するため
に、更に、鋭意実験研究を重ね、入賞検出装置40の枠体
41の通過孔43の入口側と通過孔43の側壁44に埋設された
コイル45との相対的な位置について見直しを行い、この
コイル45を入賞検出装置40の枠体41の通過孔43の入口側
近傍から遠ざけて通過孔43の側壁44の出口側に埋設する
ことにより、誤動作である検出不良がなくなることを知
るに至った。 本発明は、上記の課題を解決するために成されたもので
あり、その目的とするところは、正確に入賞球を検出す
る装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための発明の構成は、パチンコ球が
通過する通過孔を一部に有した枠体と、前記通過孔の側
壁に埋設されパチンコ球の通過に応じて電気的物理量が
変化するセンサ部と、前記センサ部の電気的物理量の変
化をそれに対応した電気信号に変換し、前記パチンコ球
の前記通過孔の通過を検出する球検出回路とから成るパ
チンコ機の入賞検出装置において、前記センサ部は、前
記パチンコ球が前記通過孔の入口側近傍にあっては、前
記球検出回路に検出信号を出力することのないように、
前記通過孔の入口側から遠ざかる方向である前記通過孔
の側壁の出口側に寄せて埋設したことを特徴とする。
【作用】
パチンコ球が入賞検出装置の枠体の一部に形成された通
過孔を通過すると、通過孔の側壁に埋設されたセンサ部
の電気的物理量が変化する。検出回路は、この電気的物
理量の変化を電気的2値状態に変換する。センサ部をパ
チンコ球の通過孔の側壁の出口側に寄せて埋設したこと
により、通過孔の入口側近傍にパチンコ球が当接した時
には、球検出回路は検出信号を出力することがなく、枠
体の通過孔の側壁の出口側近傍をパチンコ球が通過して
始めて検出信号を出力する。
【実施例】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。 第1図は、本発明に係るパチンコ機の入賞検出装置20で
ある。 入賞検出装置20は、通過孔23が一部に形成された、枠体
21を有しており、その基部22と枠蓋30とにより、電子回
路を構成する回路基板26が内蔵されている。枠体21の通
過孔23の側壁24の出口側27にできる限り寄せて、センサ
部を構成するコイル25が埋設されている。枠体21の基部
22に内蔵された回路基板26からは、電源に接続する給電
線28と入賞信号を出力する信号線29が外部に引き出され
ている。本入賞検出装置20は、給電線28から給電され、
球検出回路からの入賞検出信号が信号線29から出力され
るようになっている。 このように構成される入賞検出装置20について、枠体21
を入賞球Bの通過出口側から見た分解斜視図である第2
図を参照して述べる。 枠体21の通過孔23の側壁24には、その出口側27にできる
限り寄せて、フェライトコア25aの回りに巻回されたコ
イル25が、その軸線25bが入賞球Bの通過方向である通
過孔23の軸線23aに垂直となるように埋設されている。
フェライトコア25aの磁場を垂直に形成する端部は1辺
2.5mmの正方形であり、コイル25の巻回される部分は2mm
φの円形であり、長さは2mmである。コイル25のインダ
クタンス25は470μHである。通過孔23の軸線23a方向の
厚さは約6mmであるので、コイル25の設置位置は通過孔2
3の厚さの下から約1/2以下の範囲に依存することにな
る。又、コイル25の大きさは、入賞球の検出感度を損な
うことのない最小の大きさに設計されている。 入賞球Bが枠体21の通過孔23の側壁24の入口側近傍にて
バウンズ等しても、その状態においては、入賞球Bの影
響を受けることがなく、枠体21の通過孔23を入賞球Bが
通過して始めて検出信号が出力される。 又、入賞検出装置20は、コイル25の軸線26bがパチンコ
機の前面のガラス面(図示略)に垂直となる方向に配設
される。 このように、本発明では、コイル25を小型に設計し、そ
の軸線25bが入賞球Bの通過方向に垂直に配設したの
で、コイル25の端面方向から入射する電磁波には感応し
ない。即ち、コイル25の電波受信に指向性が発生するこ
とになる。 特に、コイル25の軸線25bがパチンコ機の前面のガラス
面に垂直になるように、入賞検出装置20を配設すること
により、最も、電磁波が到来し易いガラス面に垂直な方
向の電磁波に対して感応しないようにすることができ
る。 又、コイル25を側部25cを金属筒で覆うことにより、側
部25cの方向から入射する電磁波に対して遮蔽すること
ができる。 電子回路は、第3図(a)に示すように構成されてお
り、発振回路31にコイル25から成るインダクタンスが接
続されている。球検出回路として発振回路31と検出回路
32と波形整形回路33が設けられている。 又、球検出回路34の具体的な回路構成は第3図(b)に
示されている。 トランジスタTr1が発振用のトランジスタであり、トラ
ンジスタTr2が検波用のトランジスタであり、コンデン
サC1、抵抗R4,R5は、それぞれ、検波用のコンデンサ、
抵抗であり、トランジスタTr3が波形整形用のトランジ
スタである。トランジスタTr1が発振状態の時に、トラ
ンジスタTr2は発振信号の周期の1/2の周期でオンオフ
し、コンデンサC1は充電され、その電圧が所定値以上と
なると、トランジスタTr3がオンして、検出電流が出力
される。 又、コイル25のインダクタンスの値は、入賞球が存在し
ない状態の時、トランジスタTr1が発振状態となるよう
に設定されている。そして、入賞球が存在するとその入
賞球Bに電磁誘導により渦電流が生じ、その渦電流損に
よりコイル25のレジスタンスが増加し、発振回路の損失
が増加し、発振が停止する。発振が停止するとトランジ
スタTr1はオフ状態となり、トランジスタTr2もオフ状態
となりトランジスタTr3もオフ状態となり、出力電流が
流れなくなる。 本入賞検出装置20に接続される制御装置側の信号処理回
路50は、信号線29が接続される抵抗R1と抵抗R2との直列
回路とその分割点の信号を入力するトランジスタTr4と
そのコレクタ端子電圧を入力するインバータIVとから成
る。そして、給電線28は、24V電源に接続され、信号線2
9は、抵抗R1とR2の直列接続を介して接地されている。
電流は給電線28を介して球検出回路に給電され、信号線
29、抵抗R1、R2を介して帰還される。即ち、本発明の入
賞検出装置20は、直列2端子素子として使用され、2端
子間の抵抗が、2値的に入賞球の検出により変化する。 このように、制御装置側の信号処理回路50を接続した状
態において、本実施例の入賞検出装置20は、次のように
作動する。入賞球Bがコイル25の近傍を通過しない時
は、発振回路31は所定の周波数で発振しているが、入賞
球Bがコイル25の近傍を通過すると、入賞球Bに誘導さ
れる渦電流による損失が大きくなり、発振回路31は、発
振を停止する。かかる信号S1は検波回路32に入力して、
その包絡線が検波される。その検波信号S2は波形整形回
路33に入力して、矩形波に整形される。従って、波形整
形回路33の出力S3は、入賞球Bを検出していない通常状
態においては、高レベルにあり、入賞球Bを検出すると
低レベルとなる。抵抗R1とR2の接続点の信号S4は、信号
S3に比例し、信号S4の信号レベルに応じて、トランジス
タTr4がオンオフする。トランジスタTr4のコレクタ信号
は、インバータ1Vで反転されるので、その出力信号S5
は、信号S3と対応したものとなる。このようにして、入
賞球Bの通過をオンオフ信号として取り出すことが出来
る。 このように、入賞検出装置20から出力される検出信号
は、高レベル、低レベルの2値信号であり、入賞球Bが
その装置のセンサ部を通過する時間だけ対応するレベル
の信号を出力するというものである。そして、高レベル
から低レベル又はその逆の信号のレベル変動により入賞
球Bを検出している。 そして、この入賞検出装置20は、第4図、第5図に示す
ような、変動入賞装置10等に配設されて使用される。 大入賞口1は、変動入賞装置10に形成されており、その
変動入賞装置10は、取り付け基板13により、パチンコ機
の遊戯盤(図示略)に配設される。取り付け基板13の正
面上部の開閉パネル11は、図示しないソレノイドの作動
により開閉される。取り付け基板13の裏面には、入賞領
域を構成する包囲枠14が一体的に形成され、その後端開
口部には蓋体15が接合されて入賞領域の後部を閉塞して
いる。包囲体14の内部には、通常の入賞口12a、12bとV
入賞口12cを形成する包囲枠14に固設された仕切り板14
a、14bが配設されている。また、取り付け基板13の背面
には、入賞口12a、12b或いは、V入賞口12cに入賞した
入賞球Bを開口部16に案内する半円弧上のレール17が配
設されている。この開口部16に、通過孔23が位置するよ
うに入賞検出装置20が包囲枠14の下部に配設されてい
る。又、V入賞口12cを通過した入賞球Bを検出するよ
うに、V入賞口12cと通過口23aが一致するように、他の
入賞検出装置20aが配設されている。 このように使用される入賞検出装置20は、センサ部を構
成するコイル25を枠体21の通過孔23の側壁24の出口側27
に感度を損なうことのない最小の大きさにて、できる限
り寄せて埋設したので、枠体21の通過孔23を入賞球Bが
通過して始めて検出信号が出力される。従って、正確に
入賞球Bを検出することができるパチンコ機の入賞検出
装置となる。
【発明の効果】
本発明は、パチンコ球が通過する通過孔を一部に有した
枠体と、通過孔の側壁に埋設されパチンコ球の通過に応
じて電気的物理量が変化するセンサ部と、センサ部の電
気的物理量の変化をそれに対応した電気信号に変換し、
パチンコ球の前記通過孔の通過を検出する球検出回路と
から成るパチンコ機の入賞検出装置において、センサ部
は、パチンコ球が通過孔の入口側近傍にあっては、球検
出回路に検出信号を出力することのないように、通過孔
の入口側から遠ざかる方向である通過孔の側壁の出口側
に寄せて埋設したので、パチンコ球が通過孔の側壁の出
口側近傍を通過した時に始めて検出信号が出力されるよ
うになり、正確に入賞球を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の具体的な一実施例に係るパチンコ機の
入賞検出装置を示した斜視図。第2図は同実施例に係る
入賞検出装置をパチンコ球の出口側から見た分解斜視
図。第3図(a)は同実施例に係る入賞検出装置の電気
的構成を示したブロックダイヤグラム。第3図(b)は
入賞検出装置の回路図。第4図は同実施例装置が配設さ
れる大入賞口を有した変動入賞装置の構成を示した正面
斜視図。第5図はその内部を背面から見た斜視図。第6
図は従来の入賞検出装置を示した斜視図である。 20……入賞検出装置、21……枠体、23……通過孔 24……側壁、25……コイル 25a……フェライトコア、25b……コイル軸線 26……回路基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パチンコ球が通過する通過孔を一部に有し
    た枠体と、前記通過孔の側壁に埋設されパチンコ球の通
    過に応じて電気的物理量が変化するセンサ部と、前記セ
    ンサ部の電気的物理量の変化をそれに対応した電気信号
    に変換し、前記パチンコ球の前記通過孔の通過を検出す
    る球検出回路とから成るパチンコ機の入賞検出装置にお
    いて、 前記センサ部は、前記パチンコ球が前記通過孔の入口側
    近傍にあっては、前記球検出回路に検出信号を出力する
    ことのないように、前記通過孔の入口側から遠ざかる方
    向である前記通過孔の側壁の出口側に寄せて埋設した ことを特徴とするパチンコ機の入賞検出装置。
JP20606089A 1988-09-19 1989-08-08 パチンコ機の入賞検出装置 Expired - Lifetime JPH0761377B2 (ja)

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