JP2514425B2 - パチンコ機における入賞装置 - Google Patents

パチンコ機における入賞装置

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JP2514425B2 JP1087766A JP8776689A JP2514425B2 JP 2514425 B2 JP2514425 B2 JP 2514425B2 JP 1087766 A JP1087766 A JP 1087766A JP 8776689 A JP8776689 A JP 8776689A JP 2514425 B2 JP2514425 B2 JP 2514425B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、入賞球の通過に従って電気的物理量が変化
するセンサ部を有する入賞球検出器を備えたパチンコ機
における入賞装置に関するものである。
【従来の技術】
近年、パチンコ機の入賞装置においては、該入賞装置
に入賞した入賞球を検出して、他の装置を動作させた
り、あるいは、該入賞装置に入賞した入賞球数を計数す
るために入賞球検出器を備えたものがある。このような
入賞装置に備えられる入賞球検出器は、その動作の確実
性、応答性の良さ、耐久性等の諸々の利点に鑑み、入賞
球の通過に従って電気的物理量が変化するセンサ部を有
するものが主流を占めている。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技客の中には、上記入賞球検出器の性質
を利用して不正遊技を行うものがある。例えば、トラン
シーバ等で電磁波を発生させ、その電磁波が入賞球検出
器に影響を与えて、あたかも入賞球が発生したように誤
動作させたり、あるいは永久磁石をパチンコ機の前面に
近づけて入賞球検出器に影響を与え、あたかも入賞球が
発生したように誤動作させたりする問題があった。この
場合、それらの電磁波、あるいは磁気を感知するセンサ
を遊技盤上に設ければ、その不正遊技を防止することが
できるが、センサの感度が良いと入賞球検出器に影響の
ない程の電磁波、あるいは磁気によっても不正遊技を報
知し、その都度遊技が中断されるという問題があり、ま
た、センサの感度があまり良くないと入賞球検出器に影
響があるにも拘らず、センサが動作せず不正遊技を防止
することができないという問題があった。 本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、外部からの電磁波、あるいは磁
気の影響による入賞球検出器の誤動作を確実に検出する
ことができるパチンコ機における入賞装置を提供するこ
とにある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明に係るパチ
ンコ機における入賞装置は、 入賞球の通過に従って電気的物理量が変化するセンサ
部を有する入賞球検出器を備え、さらに、前記入賞球検
出器と同一の検出器を独立して別体に入賞球の流路に関
係しない位置に備えていることを特徴とするものであ
る。
【作用】
入賞球が入賞装置に入賞して入賞球検出器を通過する
と、その通過の際にセンサ部における電気的物理量の変
化を検出して入賞球を検出するようになっている。とこ
ろで、外部からの電磁波、あるいは磁気等が入賞球検出
器に影響を及ぼし、該入賞球検出器を誤動作させると、
感度及び動作原理が同等である入賞球の流路に関係しな
い位置に備えられた同一の検出器も動作することにな
る。逆に外部からの電磁波、あるいは磁気が入賞球検出
器に影響を及ぼしても、それが誤動作しないほどの影響
であれば、入賞球の流路に関係しない位置に備えられた
検出器も作動しない。したがって、外部からの電磁波、
あるいは磁気の影響を確実に検出することができ、必要
に応じて警報ランプ等を作動させて適当な対処をすれば
よい。
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明
する。 まず、第5図に基づいて実施例に係る入賞装置が適用
されるパチンコ機について説明する。第5図は、パチン
コ機の正面図である。図において、パチンコ機1の前面
枠2には、金枠3、ガラスを有するガラス扉4、前面板
5等が取り付けられ、また前面枠2の裏面には遊技盤6
が着脱自在に取り付けられている。 遊技盤6には、打球を誘導するとともに遊技領域7を
区画形成する誘導レール8がほぼ円状に植立されてい
る。遊技領域7のほぼ中央には、複数のデジタル表示器
9a〜9cを有する組み合せ表示装置10が設けられている。
この組み合せ表示装置10は、遊技盤6に設けられた始動
入賞口11a〜11cに打球が入賞して、該始動入賞口11a〜1
1cに設けられる入賞球検出器18a〜18c(図示しない;た
だし、第4図に示す)をONすることによってデジタル表
示器9a〜9cが可変表示開始し、一定時間後に自動的にそ
の可変状態を停止するようになっている。また、遊技客
が操作することができるストップスイッチ(例えば、前
面板5に設けられる)を押圧することにより可変状態を
停止させるようにしてもよい。 また、遊技領域7の下方には、この実施例の要部であ
る入賞装置としての変動入賞装置20が取着されている。
この変動入賞装置20には、電気的駆動源であるソレノイ
ドによって開閉駆動される開閉扉23が設けられており、
この開閉扉23が前記組み合せ表示装置10の組み合せ態様
により所定の条件で開閉駆動されるようになっている。
具体的には、前記デジタル表示器9a〜9cの表示がすべて
「7」を表示した場合には、大当りとなって、開閉扉23
を30秒経過するまで、あるいは10個の入賞球が発生する
まで開閉し、しかもその開放中に開閉扉23に入賞した入
賞球がV入賞口28に入賞したときには、再度開閉扉23が
30秒または10個の入賞球が発生するまで開放し、このよ
うな動作をV入賞口28に入賞球が入賞するかぎり最高10
回まで繰り返すことができるようになっている。なお、
変動入賞装置20の構成については、後に詳述する。 更に、遊技領域7には、入賞口12a,12b、大当りラン
プ13a,13b、およびアウト口14等がそれぞれ設けられて
いる。 前記前面板5の表面には、払い出された景品球を貯溜
し、かつ発射位置に打球を供給する上皿15が固着され、
該上皿15の下方の前面枠2の前面には、打球の弾発力を
調節する操作ハンドル16や上皿15に貯溜しきれなかった
景品玉を貯溜する下皿17が取り付けられている。また、
下皿17の後方には、各種の遊技状態に応じた効果音を発
生するスピーカー19が設けられている。 次に、第1図を参照して、入賞装置としての変動入賞
装置20の構成について説明する。変動入賞装置20は、前
記遊技盤6に取り付けるための取付基板21を有し、該取
付基板21に長方形状の入賞開口22が開設されている。そ
して、この入賞開口22を開閉するように開閉扉23が下端
両側を支持されている。この開閉扉23は、図示しないソ
レノイドによって開閉されるようになっている。また、
取付基板21の後方には、前記入賞開口22を囲むように包
囲枠24が突設され、該包囲枠24の中に前記開閉扉23に受
け止められて入賞した入賞球を誘導する誘導樋25が設け
られている。誘導樋25は、その出口26が入賞球が1個づ
つ通過し得るようになっているとともに、その通過した
入賞球を検出する大入賞口入賞検出器30aが臨んでい
る。この大入賞口入賞検出器30aは、開閉扉23に受け入
れられたすべての入賞球を計数するためのものである。 また、入賞開口22の下縁中央には、一対の区画部材27
a,27bが後方に突出され、その区画部材27a,27bに挟まれ
る位置にV入賞口28が形成され、区画部材27a,27bの外
側に入賞口29a,29bが形成されている。V入賞口28に
は、V入賞検出器30が臨んでおり、これが作動すること
により、前記したように繰返して開閉扉23を開放するよ
うになっている。 更に、変動入賞装置20には、入賞球の流路以外の位置
である前記包囲枠24の一側下辺に、この実施例の要部を
構成する不正検出器30bが設置されている。この不正検
出器30bは、入賞球を検出するためのものではないた
め、図示の実施例と異なる位置であって前記開閉扉23が
開放して入賞球が発生してもその入賞球が通過すること
ができない位置、すなわち入賞球の流路以外の位置に設
置されていればよい。また、不正検出器30bは、前記V
入賞検出器30及び大入賞口入賞検出器30aと同じ構造を
有しており、電気的物理量が変化するセンサ部を有した
構造となっている。なお、変動入賞装置20の包囲枠24の
裏面には、図示しないが蓋カバーで被覆されている。 ここで、入賞球検出器30(30a,30bを含む)の構造に
ついて第2図及び第3図を参照して説明すると、入賞球
検出器30の外観は、第2図に示すように、前端部に通過
孔33が形成された枠体31を有しており、その基部32に
は、球検出回路が内蔵されている。通過孔33の側壁に
は、センサ部を構成するコイル35(第3図)が埋設され
ている。枠体31からは、球検出回路に電流が流入、流出
する2本の線(リード線)39a,39bが外部に引出されて
いる。本入賞球検出器30は、リード線39aから給電さ
れ、信号線39bから入賞検出信号が出力されるようにな
っている。 基部32に内蔵される給検出回路は、第3図に示すよう
に構成されており、発振回路36にコイル35から成るイン
ダクタンスが接続されている。球検出回路として発振回
路36と検波回路37と波形整形回路38が設けられている。
本入賞球検出器30に接続される制御回路40側の後述する
信号処理回路44は、リード線39aが接続される抵抗R1と
抵抗R2との直列回路とその分割点の信号を入力するトラ
ンジスタTrとそのコレクタ端子電圧を入力するインバー
タIVとから成る。そして、リード線39aは、24V電源に接
続され、リード線39bは、抵抗R1と抵抗R2の直列接続を
介して接地されている。つまり、この実施例に係る入賞
球検出器30は、2端子素子として使用され、2端子間の
抵抗が入賞球の検出により2値的に変化する。 上記のように制御回路40側の信号処理回路44に接続し
た状態において、入賞球検出器30は、以下のように作動
する。入賞球がコイル35の中を通過しないときは、発振
回路36は所定の周波数で発振しているが、入賞球がコイ
ル35の中を通過すると、入賞球に誘導される過電流によ
る損失が大きくなり、発振回路36は、発振を停止する。
かかる信号S1は、検波回路37に出力され、その包絡線が
検波され、その検波信号S2は、波形整形回路38に入力し
て、矩形波に整形される。したがって、波形整形回路38
の出力S3は、入賞球を検出していない通常状態において
は、高レベルにあり、入賞球を検出すると低レベルとな
る。抵抗R1と抵抗R2の接続点の信号S4は、信号S3に比例
し、信号S4の信号レベルに応じて、トランジスタTrがON
・OFFする。トランジスタTrのコレクタ信号は、インバ
ータIVで反転されるので、その出力信号S5は、信号S3と
対応したものとなる。このようにして入賞球をON・OFF
信号として取出すことができる。 入賞球検出器30は、上記したような構造及び作用を示
すので、例えば、遊技客がトランシーバー等の電磁波を
発生することができる機器を使用して外部から電磁波を
発生させると、コイル35に誘導電流が発生して、あたか
も入賞球があったかのように誤動作する場合がある。こ
の場合、変動入賞装置20に設けられるすべての入賞球検
出器30,30a,30bも動作することになる。つまり、この実
施例においては、入賞球に関係ない不正検出器30bも動
作するが、この不正検出器30bは、第4図に示すように
遊技を制御する制御回路40に接続されている。 ここで、制御回路40について説明すると、制御回路40
は、制御中枢としてのマイクロコンピュータ41を有し、
マイクロコンピュータ41には、外部ROM42、外部RAM43が
接続されている。また、マイクロコンピュータ41には、
前記した各種の検出器、すなわち不正検出器30b、(始
動)入賞球検出器18a〜18c、大入賞口入賞検出器30a、
V入賞検出器30からの入力信号が前記した構成を有する
信号処理回路44a〜44fを介して入力される。また、マイ
クロコンピュータ41からは、音声回路(SSG)45を介し
てスピーカー19に音声信号が出力される。また、ドライ
バ46を介して駆動機器47、例えば、ソレノイド、大当り
ランプ、Vランプ、動作ランプ、及び不正報知ランプ48
等に駆動信号を出力する。なお、マイクロコンピュータ
41には、クロック発生回路、該クロック発生回路からの
パルスを分周する分周器、初期化するためのリセット信
号発生回路、及びマイクロコンピュータ41に電源を供給
するための電源回路がそれぞれ接続されている。 上記のように構成される制御回路40の動作のうち前記
不正検出器30bに関連する動作について説明すると、通
常の遊技が行われているときには、制御回路40は、ROM4
2に記憶されたプログラムに従って遊技を制御してい
る。しかして、遊技客が電磁波を発生することができる
機器を使用して検出器18a〜18c、30、30a,を誤動作させ
ようとした場合には、同等の感度及び動作原理を有する
不正検出器30bも動作して、その検出信号がマイクロコ
ンピュータ41に与えられる。マイクロコンピュータ41
は、不正検出器30bからの信号を受けると、ドライバ46
を介して不正報知ランプ48を点灯するととも、SSG45を
介して不正のあったことをスペーカー19から報知する。
これにより遊技場の店員は、不正遊技のあったパチンコ
機1に対する処置を取ることができる。なお、不正報知
ランプ48は、パチンコ機1を列設するパチンコ島の上部
に設けられるとともに、各パチンコ機1に対応するよう
にそれぞれのパチンコ機1の上方にも設けられている。
また、不正遊技があったときには、その旨を報知するだ
けでなく、遊技を停止(例えば、開閉扉23を閉じたり、
打球の発射ができないようにする)するようにしてもよ
い。 以上、説明したように、本実施例における変動入賞装
置20は、入賞球を検出する入賞球検出機30、30aととも
に、入賞球の通過しない位置に入賞球検出器30、30aと
同一の不正検出器30bを備えているので、外部からの電
磁波が入賞球検出器30、30aに影響を及ぼし、該入賞球
検出器30、30aを誤動作させると、感度及び動作原理が
同等の不正検出器30bも動作することになる。逆に外部
からの電磁波が入賞球検出器30、30aに影響を及ぼして
も、それが誤動作しないほどの影響であれば、不正検出
器30bも作動しない。したがって、外部からの電磁波の
影響を確実に検出することができる。 なお、上記した実施例においては、電気的物理量が変
化するセンサ部を有する入賞球検出器として発振回路を
構成するコイルを有する検出器を示したが、磁気回路の
磁束を検出するホール素子を有する検出器であってもよ
い。この場合には、遊技客の使用する永久磁石による不
正遊技に対して有効に対処できる。また、入賞球検出器
を備えた入賞装置として変動入賞装置20を示したが、こ
れに限らず、電気的物理量が変化することにより作動す
る検出器を備えた入賞装置であれば、どのような入賞装
置であってもよい。例えば、前記始動入賞口11a〜11cで
あってもよい。 また、不正検出器30bに設置位置として、上記実施例
においては、変動入賞装置20内に内蔵したものを示した
が、入賞装置の近傍であれば、入賞球を誘導する集合樋
(遊技盤の裏面に固定される)や景品球を払出す各種の
装置が設けられる機構板や遊技盤等に設けてもよい。更
に、電磁波や磁気等を発生させる機器の性能によって
は、パチンコ機1のいずれかの位置に設けても上記実施
例と同様な効果を奏することは、きわめて容易に理解で
きるであろう。
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明に
係るパチンコ機における入賞装置は、入賞球の通過に従
って電気的物理量が変化するセンサ部を有する入賞球検
出器を備え、さらに、入賞球検出器と同一の検出器を独
立して別体に入賞球の流路に関係しない位置に備えて構
成されるので、外部からの電磁波、あるいは磁気が入賞
球検出器に影響を及ぼし、該入賞球検出器を誤動作させ
ると、感度及び動作原理が同等である入賞球の流路に関
係しない位置に備えられた検出器も動作し、逆に外部か
らの電磁波、あるいは磁気が入賞球検出器に影響を及ぼ
しても、それが誤動作しないほどの影響であれば、入賞
球の流路に関係しない位置に備えられた検出器も作動し
ない。したがって、外部からの電磁波、あるいは磁気の
影響を確実に検出することができ、必要に応じて警報ラ
ンプ等を作動させて適当な対処を即座に採ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、変動入賞装置の後方から見た斜視図、第2図
は、入賞球検出器の斜視図、第3図は、入賞球検出器の
電気的構成を示したブロック図、第4図は、遊技制御回
路のブロック図、第5図は、パチンコ機の正面図であ
る。 1……パチンコ機 20……変動入賞装置(入賞装置) 30……V入賞検出器(入賞球検出器) 30a……大入賞口入賞検出器(入賞球検出器) 30b……不正検出器(検出器) 35……コイル(センサ部)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入賞球の通過に従って電気的物理量が変化
    するセンサ部を有する入賞球検出器を備えた入賞装置に
    おいて、 該入賞装置は、さらに 前記入賞球検出器と同一の検出器を独立して別体に入賞
    球の流路に関係しない位置に備えていることを特徴とす
    るパチンコ機における入賞装置。
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