JP2989868B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等で代表さ
れる弾球遊技機に関し、詳しくは、遊技者にとって有利
な第１の状態と遊技者にとって不利な第２の状態とに変
化可能な可変入賞球装置が設けられ、その可変入賞球装
置が第１の期間だけ第１の状態に駆動されているときに
その可変入賞球装置内に進入したパチンコ玉がその可変
入賞球装置内の所定箇所に形成されている特定入賞領域
に入賞すれば、可変入賞球装置が所定の規制条件が成立
するまでの前記第１の期間より長い第２の期間にわたっ
て前記第１の状態に駆動制御されて大当たり状態が発生
する弾球遊技機に関する。

［従来の技術］ この種の弾球遊技機において、従来から一般的に知ら
れているものに、たとえば、打玉の始動入賞に伴って可
変入賞球装置を前記第１の期間だけ第１の状態に駆動
し、その第１の状態になっている可変入賞球装置内に進
入したパチンコ玉が特定入賞領域に入賞すれば可変入賞
球装置は所定の規制条件の成立までの前記第２の期間に
わたって第１の状態に駆動制御されて大当たり状態が発
生し、さらに、その前記第２の期間にわたっての第１の
状態のときに可変入賞球装置内に進入したパチンコ玉が
前記特定入賞領域に入賞すれば、可変入賞球装置を一旦
第２の状態にした後再び前記第１の状態に繰返し駆動す
る繰返し継続制御が行なわれるものがあった。

そして、可変入賞球装置を前記第２の期間にわたって
第１の状態にする大当たり状態を発生させて遊技者に比
較的大きな有価価値を付与し遊技の醍醐味を提供できる
ように構成されていた。

［発明が解決しようとする課題］ この種の従来の弾球遊技機においては、前述したよう
に、始動入賞領域に打玉が入賞することに基づいて可変
入賞装置が前記第１の期間だけ第１の状態に駆動制御さ
れて打玉が特定入賞領域に入賞可能な状態になるのであ
って、打玉が始動入賞領域に入賞することにより大当た
り状態が発生するチャンスが遊技者に巡って来る。その
結果、遊技者にとっては、打玉が前記始動入賞領域に入
賞するか否かが重大な関心事となるのである。しかし、
この従来の弾球遊技機においては、遊技者の注目の的と
なる始動入賞領域が何ら変化しない単に打玉が入賞する
だけの領域で構成されていたため、遊技者にそれほど変
化に富んだ面白みを提供できないという欠点があった。

本発明は、かかる事情に鑑み、始動入賞領域が遊技者
の注目の的となっていることに着目し、その始動入賞領
域に変化を持たせるとにより変化に富んだ面白みを創出
し得る弾球遊技機を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、遊技者にとって有利な第１の状態と遊技者
にとって不利な第２の状態とに変化可能な特別可変入賞
球装置と、 打玉の入賞に基づいて前記特別可変入賞球装置を第１
の期間だけ前記第１の状態にできるように定められた特
別始動入賞領域と、 該特別始動入賞領域に入賞した入賞玉を検出する特別
入賞玉検出手段と、 前記特別可変入賞球装置内の所定箇所に形成された特
定始動入賞領域に入賞した特定入賞玉を検出する特定入
賞玉検出手段と、 前記特別始動入賞玉検出手段の検出出力に基づいて前
記特別可変入賞球装置を前記第１の期間だけ第１の状態
に駆動し、該第１の状態になっている前記特別可変入賞
球装置内に進入した打玉が前記特定入賞領域に入賞して
前記特定入賞玉検出手段の検出出力が導出されたことを
条件として前記特別可変入賞球装置を所定の規制条件が
成立するまでの前記第１の期間よりも長い第２の期間に
亘って前記第１の状態に制御した後第２の状態にし、該
第２の期間前記第１の状態に制御されている特別可変入
賞球装置内に進入した打玉が前記特定入賞領域に入賞し
て前記特定入賞玉検出手段の検出出力が導出されたこと
を条件として、前記特別可変入賞球装置を再び前記第１
の状態にする繰返し継続制御を行なう駆動制御手段とを
含む弾球遊技機であって、 打玉が打ち込まれる遊技領域の所定箇所に形成された
普通始動入賞領域と、 該普通始動入賞領域に入賞した入賞玉を検出する普通
始動入賞玉検出手段とをさらに含み、 前記特別始動入賞領域は、遊技者にとって有利な第１
の状態と遊技者にとって不利な第２の状態とに変化可能
な普通可変入賞球装置を含み、該普通可変入賞球装置
は、少なくとも、前記普通始動入賞玉検出手段の検出出
力に基づいて前記第１の状態に制御された後、所定時間
が経過した場合に前記第２の状態になり、 前記特別始動入賞玉検出手段は、前記普通可変入賞球
装置に入賞した普通入賞玉を検出する普通入賞玉検出手
段を含み、 前記駆動制御手段は、前記普通入賞玉検出手段の検出
出力に基づいて前記特別可変入賞球装置を前記第１の期
間第１の状態に制御する普通入賞対応型駆動制御手段を
含むことを特徴とする。

［作用］ 本発明によれば、特別始動入賞領域が、遊技者にとっ
て有利な第１の状態と遊技者にとって不利な第２の状態
とに変化する普通可変入賞球装置を含み、その普通可変
入賞球装置に打玉が入賞することにより、普通入賞対応
型駆動制御手段の働きにより、特別可変入賞球装置が第
１の期間だけ第１の状態に駆動されて打玉が特定入賞領
域に入賞可能な状態となる。しかも、前記普通可変入賞
球装置は、打玉が普通始動入賞領域に入賞したことに基
づいて前記第１の状態に制御された後、所定時間が経過
した場合に前記第２の状態になる。

［実施例］ 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、本実施例では、弾球遊技機の一例としてパチ
ンコ遊技機を取り上げて説明するが、本発明はこれに限
らず、たとえばコイン遊技機等のように打玉を弾発して
遊技を行なうものすべてを含む。

第１図は、弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技
領域およびその遊技領域に配設されている各種装置等を
示す正面図である。

図示しない打球装置によりパチンコ玉が打ち込まれる
遊技領域223には、そのほぼ中央に、特別可変入賞球装
置１が設けられている。この特別可変入賞球装置１は、
駆動源の一例の開閉翼片ソレノイド11によって開閉され
る開閉翼片99a,99bが設けられており、この開閉翼片99
a,99bが図示するように開成された状態で打玉が入賞し
やすい遊技者にとって有利な第１の状態となり、開閉翼
片99a,99bが開閉された状態で打玉が入賞しない遊技者
にとって不利な第２の状態となる。なお、第２の状態で
パチンコ玉はまったく入賞しないものに代えて第２の状
態でパチンコ玉が比較的入賞しにくい状態になるように
構成してもよい。

特別可変入賞球装置１の下方には、普通可変入賞球装
置６と特別始動入賞口7a,7bとが一体的に設けられてい
る。普通可変入賞球装置６は、普通電動役物（通称電動
チューリップ）で構成されており、駆動源の一例のチュ
ーリップソレノイド８によって開閉制御され、開成姿勢
で打玉が入賞しやすい遊技者にとって有利な第１の状態
となり、閉成姿勢で打玉が入賞しにくい遊技者にとって
不利な第２の状態となる。なお、第２の状態の時に打玉
がまったく入賞できないように構成してもよい。この実
施例では、普通可変入賞球装置６が１個設けられたもの
を示したが、それに代えて、普通可変入賞球装置６を複
数個設けたものであってもよい。また、普通可変入賞球
装置６の特別始動入賞口７以外の特別始動入賞口7a,7b
をまったく設けないもので構成してもよい。

遊技領域223内に打ち込まれたパチンコ玉が普通始動
入賞口３に入賞すれば、その入賞玉が始動入賞玉検出器
４により検出され、その検出出力に基づいて普通可変入
賞球装置６が所定時間開成される。この普通始動入賞口
３は役物（通称チューリップ）により構成される。な
お、普通始動入賞口３を入口の大きさが変化しない入賞
口で構成してもよい。また、普通始動入賞口３を打玉が
通過して再度遊技領域223に戻る通過口で構成してもよ
い。本発明の「入賞」とは「通過」を含む広い概念であ
る。また、普通始動入賞口３は、特別可変入賞球装置１
の上部に限らず遊技領域223のどこにも設けてもよい。

普通可変入賞球装置６内に入賞したパチンコ玉は始動
入賞玉検出器９により検出される。また特別始動入賞口
7a,7bに入賞したパチンコ玉は始動入賞玉検出器15a,15b
により検出される。それら始動入賞玉検出器9,15a,15b
の検出出力に基づいて、開閉翼片ソレノイド11が励磁さ
れて開閉翼片99a,99bが所定回数（たとえば１回または
２回）開閉制御される。この開閉制御の最中にパチンコ
玉が特別可変入賞球装置１内に進入して特定入賞領域
（Ｖポケット）52内に入賞すれば、その特定入賞玉が特
定入賞玉検出器12により検出される。そしてその検出出
力に基づいて、開閉翼片ソレノイド11が励磁されて開閉
翼片99a,99bが開閉制御されて特別可変入賞球装置１が
遊技者にとって有利な第１の状態となり大当たり状態が
発生する。この第１の状態となっている特別可変入賞球
装置１内に入賞したパチンコ玉は入賞個数検出器13によ
り検出され、その検出出力に基づいて入賞個数が入賞個
数表示器14により表示される。この特別可変入賞球装置
１の状態は、パチンコ玉の所定個数（たとえば10個）の
入賞または開閉翼片99a,99bの所定回数（たとえば18
回）の開閉のうちいずれか早い方の条件が成立するまで
続く。特別可変入賞球装置１内に進入したパチンコ玉が
特定入賞領域（Ｖポケット）52内に入賞すれば、その特
定入賞玉が特定入賞玉検出器12により検出される。その
特定入賞玉検出器12の検出出力に基づいて、開閉中の開
閉翼片99a,99bをいったん閉成させて第２の状態とし、
再度開閉翼片99a,99bを開閉させる第１の状態を繰返し
継続制御する。この繰返し継続制御の上限はたとえば15
回に定められている。図中98は振分装置であり、特別可
変入賞球装置１内に入賞したパチンコ玉がこの振分装置
98により振り分けられて特定入賞領域52あるいはその左
右にある通常の入賞領域52a,52bに入賞する。なお、特
別可変入賞球装置１は、入賞したパチンコ玉を所定の条
件が成立するまで一時貯留する貯留タイプの可変入賞球
装置で構成してもよい。また、本実施例では特定入賞領
域52への入賞により特別可変入賞球装置１が第１の状態
となるようにしたが、特定入賞領域52に入賞しかつ別途
設けた可変表示装置が予め定める表示になった場合に特
別可変入賞球装置１が第１の状態となるようにしてもよ
い。

本実施例では、普通可変入賞球装置６を開成駆動させ
るにおいて、パチンコ玉が普通始動入賞口３に入賞する
ことを条件としたが、所定個数のパチンコ玉が普通始動
入賞口３に入賞して始めて普通可変入賞球装置を開成駆
動するようにしてもよい。さらに、この普通始動入賞口
を入り口が１つで内部に複数の入賞口を有するもので構
成し、１個または所定個数のパチンコ玉がその複数の入
賞口にある特定の入賞口に入賞した場合にのみ普通可変
入賞球装置６を開成するようにしてもよい。さらに、普
通可変入賞球装置６の開成条件として、たとえば１個ま
たは複数個のパチンコ玉が特別可変入賞球装置に入賞す
ることや遊技領域に設けられた所定の入賞口に入賞する
こと、さらには、１個または複数のパチンコ玉が特別可
変入賞装置内のある特定の領域（たとえば特定入賞領域
52）に入賞すること等が考えられる。

また、本実施例では、普通可変入賞球装置６内にパチ
ンコ玉が入賞すれば特別可変入賞球装置１を第１の状態
に駆動制御するものを示したが、それに代えて、普通可
変入賞球装置６内にパチンコ玉が入賞すれば特別可変入
賞球装置１を第１の状態に駆動制御することなく単に所
定個数（たとえば15個）の景品玉を払い出すだけのもの
であってもよい。

また、特別可変入賞球装置１や普通可変入賞球装置６
の構造は実施例に限定されるものではなく、開閉部材が
左右にスライドするものや開閉板が前方に開成するもの
でもよい。

図中10は継続回数表示器であり、特別可変入賞球装置
１の第１の状態の繰返し継続制御の回数が表示される。
なお、普通可変入賞球装置６内にパチンコ玉が入賞すれ
ば、１個の入賞につき通常の払出数（たとえば15個）よ
りも少ない数（たとえば７個）の景品玉を払い出す。特
別可変入賞球装置１が第１の状態となった大当たり時
（繰返し継続制御における第１の状態と次回の第１の状
態との間のインターバル期間を含む）においては、普通
可変入賞球装置６への入賞に伴う特別可変入賞球装置１
の開閉制御は行なわない。

第２図は、パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示
すブロック図である。

マイクロコンピュータ60は以下に述べるような各種機
器の動作を制御する機能を有する。このため、マイクロ
コンピュータ60は、たとえば数チップのLSIで構成され
ており、その中には制御動作を所定の手順で実行するこ
とのできるMPU61と、MPU61の動作プログラムデータを格
納するROM62と必要なデータの書込および読出ができるR
AM63とを含む。

さらに、マイクロコンピュータ60は入力信号を受けて
MPU61に入力データを与えるとともにMPU61からの出力デ
ータを受けて外部に出力する入出力回路64と、MPU61か
ら音データを受けるサウンドジェネレータ69と、電源投
入時にMPU61にリセットパルスを与えるパワーオンリセ
ット回路65と、MPU61にクロック信号を与えるクロック
発生回路66と、クロック発生回路66からクロック信号を
分周してリセットパルスを定期的（たとえば2msec毎）
にMPU61に与えるパルス分周回路（定期リセット回路）6
7と、MPU61からのアドレスデータをデコードするアドレ
スデコード回路68とを含む。

アドレスデコード回路68はMPU61からのアドレスデー
タをデコードし、ROM62,RAM63,入出力回路64,サウンド
ジェネレータ69にそれぞれチップセレクト信号を与え
る。

なお、この実施例では、ROM62は、その内容の書替
え、すなわち、必要が生じた場合には、その中に格納さ
れたMPU61のためのプログラムデータを変更することが
できるようにプログラマブルROMが用いられる。そし
て、MPU61がこのROM62内に格納されたプログラムデータ
にしたがってかつ以下に述べる各制御信号の出力に応答
して、種々の機器に対し制御信号を与える。

マイクロコンピュータ60は、入力信号として、次のよ
うな信号が与えられる。

まず、パチンコ玉が普通可変入賞球装置６内に入賞す
ればその入賞玉が始動入賞玉検出器９により検出されそ
の検出信号が検出回路70を介してマイクロコンピュータ
60に与えられる。パチンコ玉が特別始動入賞口7a,7bに
入賞すればその入賞玉が始動入賞玉検出器15a,15bによ
り検出されその検出信号が検出回路70を介してマイクロ
コンピュータ60に与えられる。パチンコ玉が普通始動入
賞口３に入賞すればその入賞玉が入賞玉検出器４により
検出されその検出信号が検出回路71を介してマイクロコ
ンピュータ60に与えられる。パチンコ玉が特別可変入賞
球装置１内に進入して特定入賞領域52内に入賞すればそ
の入賞玉が特定入賞検出器12により検出されその検出信
号が検出回路72を介してマイクロコンピュータ60に与え
られる。特別可変入賞球装置１内に入賞したパチンコ玉
はすべて入賞個数検出器13により検出されその検出信号
が検出回路73を介してマイクロコンピュータ60に与えら
れる。

次に、マイクロコンピュータ60は以下の回路および装
置に制御信号を与える。

まず、ソレノイド駆動回路74を介して開閉翼片ソレノ
イド11に特別可変入賞球装置駆動用制御信号を与える。
ソレノイド駆動回路74を介してチューリップソレノイド
８に普通可変入賞球装置駆動用制御信号を与える。つま
り、前述したように、始動入賞玉検出器9,15a,15bの検
出出力に基づいて、特別可変入賞球装置１を比較的短い
期間第１の状態に駆動するための制御信号が開閉翼片ソ
レノイド11に与えられる。また、特定入賞玉検出器12の
検出出力に基づいて、前記特別可変入賞球装置１を所定
の規制条件が成立するまでの比較的長い期間にわたって
第１の状態に駆動制御する信号が開閉翼片ソレノイド11
に与えられる。さらに、特別可変入賞球装置１が比較的
長い期間にわたって第１の状態になっているときに進入
したパチンコ玉が特定入賞玉検出器12により検出されれ
ば、特別可変入賞球装置１を一旦第２の状態にした後再
び第１の状態に繰返し駆動する制御信号が開閉翼片ソレ
ノイド11に与えられる。このソレノイド駆動回路74とマ
イクロコンピュータ60とにより、前記特別始動入賞玉検
出手段検出出力に基づいて前記特別可変入賞球装置を第
１の期間だけ第１の状態に駆動し、該第１の状態になっ
ている前記特別可変入賞球装置内に進入した打玉が前記
特定入賞領域に入賞して前記特定入賞玉検出手段の検出
出力が導出されたことを条件として前記特別可変入賞球
装置を所定の規制条件が成立するまでの前記第１の期間
より長い第２の期間にわたって前記第１の状態に駆動制
御し、該第２の期間前記第１の状態に駆動されている特
別可変入賞球装置内に進入した打玉が前記特定入賞領域
に入賞して前記特定入賞玉検出手段の検出出力が導出さ
れたことを条件として、前記特別可変入賞球装置を一旦
第２の状態にした後再び前記第１の状態に繰返し駆動す
る駆動制御手段が構成されている。また、この駆動制御
手段は、始動入賞玉検出器９の検出出力に基づいても前
記特別可変入賞球装置１を第１の状態に駆動制御するの
であり、この駆動制御手段は、前記普通入賞玉検出手段
の検出出力に基づいて前記特別可変入賞球装置を前記第
１の期間第１の状態に駆動する普通入賞対応型駆動制御
手段を含んでいる。

マイクロコンピュータ60はさらに７セグLED駆動回路7
5を介して、継続回数表示器10に継続回路表示用制御信
号を与えるとともに、入賞個数表示器14に対し入賞個数
表示用制御信号を与える。さらにマイクロコンピュータ
60は、ランプ駆動回路77を介してランプ81にランプ点灯
用制御信号を与える。またランプ78を介してスピーカ79
に音発生用制御信号を与える。なお、前記各種機器およ
び制御回路には電源回路80から所定の直流電流が供給さ
れる。

第3A図ないし第3D図は、第２図に示した制御回路の動
作を説明するためのフローチャートである。

第3A図はメインルーチンを示し、たとえば2msec毎に
１回実行される。まずステップＳ（以下単にＳという）
１では、RAMエラーがあったか否かの判断がなされ、な
い場合にはS3に進むが、プラグラムの暴走や電源投入時
等にはYESの判断がなされてS2に進み、初期データがセ
ットされた後にS3に進む。S3およびS4でスイッチチェッ
ク処理が行なわれ、S5に進み、音・ランプ・LEDコント
ロール処理が行なわれ、S6に進み開閉翼片ソレノイドコ
ントロール処理が行なわれ、S7に進み、チューリップソ
レノイドコントロール処理が行なわれ、S10に進み前記S
3ないしS7の処理によってセットされたデータを出力す
る処理が行なわれる。

第3B図は、第3A図のS3,S4によって定義されたサブル
ーチンプログラムを示すフローチャートである。まずS2
4によりカウントスイッチ（入賞個数検出器13）のチェ
ック処理が行なわれ、S25によりＶスイッチ（特定入賞
玉検出器12）のチェック処理が行なわれ、S26により始
動入賞スイッチＡ（始動入賞玉検出器15a）のチェック
処理が行なわれ、S27により始動入賞スイッチＢ（始動
入賞玉検出器15b）のチェック処理が行なわれ、S28によ
り始動入賞スイッチＣ（始動入賞玉検出器９）のチェッ
ク処理が行なわれ、次にS29に進み入賞スイッチ（入賞
玉検出器４）のチェック処理が行なわれてサブルーチン
プログラムが終了する。なお、前記S24ないしS28のチェ
ック処理の詳細な説明は省略する。

第3C図は、第3B図のS29により示したチェック処理の
サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。

まず、S30により、入賞スイッチ（入賞玉検出器４）
がONになっているか否かの判断がなされる。そしてパチ
ンコ玉が普通始動入賞口３（第１図参照）を通過すれ
ば、S30によりYESの判断がなされ、S32に進み、入賞ス
イッチチェックカウンタが最大か否かの判断がなされ
る。この入賞スイッチチェックカウンタは、この入賞ス
イッチチェックサブルーチンプログラムが実行される毎
にS33により「１」ずつ加算されるものであり、その最
大値はたとえば「255」である。そして未だに最大に達
していない場合にはS33に進み、入賞スイッチチェック
カウンタが「１」インクリメントされ、S34に進み、入
賞スイッチチェックカウンタ＝「２」であるか否かの判
断がなされる。そして未だに「２」に達していない場合
にはそのままサブルーチンプログラムが終了するが、
「２」に達している場合にはS35に進み、チューリップ
ソレノイドタイマが終了しているか否かの判断がなさ
れ、終了している場合にはS36に進み、チューリップソ
レノイドタイマがセットされる。また、S35において、
チューリップソレノイドタイマが終了していない場合に
はそのままサブルーチンプログラムが終了する。なお、
S36においてセットされる時間はたとえば６秒である。

次にS30により入賞スイッチがONになっていないと判
断された場合にはS31に進み、入賞スイッチチェックカ
ウンタをクリアしてそのままサブルーチンプログラムが
終了する。結局、この入賞スイッチチェックサブルーチ
ンプログラムが２回実行されてその２回とも入賞スイッ
チがONになっている場合にのみS34によりYESの判断がな
され、S35以降の処理がなされるのであり、遊技場に発
生するノイズ等により瞬間的に入賞スイッチがONになっ
たとしても直ちにS35以降の処理が行なわれないように
し、ノイズによる誤動作を極力防止し得るように構成し
ている。

第3D図は、第3A図のS7で定義されたチューリップソレ
ノイドコントロール処理のサブルーチンプログラムを示
すフローチャートである。まずS51により、チューリッ
プソレノイドタイマが終了しているか否かの判断がなさ
れ、すでに終了している場合にはS53に進みチューリッ
プソレノイドをOFFに制御して普通可変入賞球装置を閉
成状態すなわち第２の状態にしてサブルーチンプログラ
ムが終了する。一方、前記S36によりタイマセットがな
されるとチューリップソレノイドタイマが計時を開始
し、比較的長い所定時間（たとえば６秒間）によりタイ
ムアップする。そしてそのチューリップソレノイドタイ
マがタイムアップするまでの前記比較的長い所定時間
（たとえば６秒間）の間S51によりNOの判断がなされ続
け、S52により普通可変入賞球装置６（第１図参照）が
その間開成制御される。なお、特別可変入賞球装置１の
開閉が終了するまで普通可変入賞球装置６の開成制御を
待機させてもよい。そうすれば、特別可変入賞球装置１
の開閉するチャンスが増える。また、特別始動入賞口７
への入賞により特別可変入賞球装置１が２回開閉するの
にたとえば４秒間かかる場合において、普通可変入賞球
装置６の開閉パターンを２秒開成,4秒閉成を３回繰返す
ようにして、普通可変入賞球装置６への入賞玉によって
できるだけ多く特別可変入賞球装置１を開閉できるよう
に定めてもよい。また、普通可変入賞球装置６に打玉が
入賞した場合に、特別可変入賞球装置１の内部構造を変
化させて、特定入賞領域52に入賞しやすくなるように構
成してもよい。

本発明では、所定の有価価値を特定可能な情報が記録
されたカード等の記録媒体を用いて遊技が可能な弾球遊
技機であってもよい。

前記S51〜S53により、前記普通可変入賞球装置は、少
なくとも、前記普通始動入賞玉検出手段の検出出力に基
づいて前記第１の状態に制御された後、所定時間（チュ
ーリップソレノイドタイマが終了するまでの時間）が経
過した場合に前記第２の状態になる。

［発明の効果］ 本発明によれば、遊技者にとって注目の的となってい
る始動入賞領域が、打玉の普通始動入賞領域への入賞に
基づいて遊技者にとって有利な第１の状態に変化する普
通可変入賞球装置を含むため、変化に富んだ面白味を提
供し得る。しかも、前記始動入賞領域を構成している普
通可変入賞球装置を前記第１の状態に変化させるための
条件が、打玉の普通始動入賞領域への入賞という遊技者
の打球操作に応じて成立するものであるために、遊技者
が自己の打球操作技術にものをいわせて打玉を前記普通
始動入賞領域に入賞させようと遊技に夢中になり、遊技
の面白味がより一層向上する。

さらに、前記普通可変入賞球装置が第１の状態に制御
された後所定時間が経過した場合には第２の状態とな
り、第１の状態の普通可変入賞球装置内に打玉が入賞し
なかったとしても時間の経過によって第２の状態になる
ものであるために、その分多めに普通可変入賞球装置を
第１の状態にできるような釘調整等を遊技場において行
ないやすくなり、その結果、頻繁に普通可変入賞球装置
が第１の状態となって遊技者に頻繁に期待を与えてより
一層面白味のある遊技を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかる弾球遊技機の一例のパチンコ
遊技機の遊技領域およびその遊技領域に設けられた各種
装置を示す正面図である。 第２図は、パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示す
ブロック図である。 第3A図ないし第3D図は、第２図に示した制御回路の動作
を説明するためのフローチャートである。 図中、３は普通始動入賞領域の一例の普通始動入賞口、
４は普通始動入賞玉検出手段の一例の始動入賞玉検出
器、１は特別可変入賞球装置、６は普通可変入賞球装
置、８はチューリップソレノイド、11は開閉翼片ソレノ
イド、52は特定入賞領域、12は特定入賞玉検出器、13は
入賞個数検出器、60はマイクロコンピュータである。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技者にとって有利な第１の状態と遊技者
   にとって不利な第２の状態とに変化可能な特別可変入賞
   球装置と、 打玉の入賞に基づいて前記特別可変入賞球装置を第１の
   期間だけ前記第１の状態にできるように定められた特別
   始動入賞領域と、 該特別始動入賞領域に入賞した入賞玉を検出する特別始
   動入賞玉検出手段と、 前記特別可変入賞球装置内の所定箇所に形成された特定
   入賞領域に入賞した特定入賞玉を検出する特定入賞玉検
   出手段と、 前記特別始動入賞玉検出手段の検出出力に基づいて前記
   特別可変入賞球装置を前記第１の期間だけ第１の状態に
   駆動し、該第１の状態になっている前記特別可変入賞球
   装置内に進入した打玉が前記特定入賞領域に入賞して前
   記特定入賞玉検出手段の検出出力が導出されたことを条
   件として前記特別可変入賞球装置を所定の規制条件が成
   立するまでの前記第１の期間よりも長い第２の期間に亘
   って前記第１の状態に制御した後第２の状態にし、該第
   ２の期間前記第１の状態に制御されている特別可変入賞
   球装置内に進入した打玉が前記特定入賞領域に入賞して
   前記特定入賞玉検出手段の検出出力が導出されたことを
   条件として、前記特別可変入賞球装置を再び前記第１の
   状態にする繰返し継続制御を行なう駆動制御手段とを含
   む弾球遊技機であって、 打玉が打ち込まれる遊技領域の所定箇所に形成された普
   通始動入賞領域と、 該普通始動入賞領域に入賞した入賞玉を検出する普通始
   動入賞玉検出手段とをさらに含み、 前記特別始動入賞領域は、遊技者にとって有利な第１の
   状態と遊技者にとって不利な第２の状態とに変化可能な
   普通可変入賞球装置を含み、該普通可変入賞球装置は、
   少なくとも、前記普通始動入賞玉検出手段の検出出力に
   基づいて前記第１の状態に制御された後、所定時間が経
   過した場合に前記第２の状態になり、 前記特別始動入賞玉検出手段は、前記普通可変入賞球装
   置に入賞した普通入賞玉を検出する普通入賞玉検出手段
   を含み、 前記駆動制御手段は、前記普通入賞玉検出手段の検出出
   力に基づいて前記特別可変入賞球装置を前記第１の期間
   第１の状態に制御する普通入賞対応型駆動制御手段を含
   むことを特徴とする、弾球遊技機。