JP2617729B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2617729B2
JP2617729B2 JP62215757A JP21575787A JP2617729B2 JP 2617729 B2 JP2617729 B2 JP 2617729B2 JP 62215757 A JP62215757 A JP 62215757A JP 21575787 A JP21575787 A JP 21575787A JP 2617729 B2 JP2617729 B2 JP 2617729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機などで代
表される弾球遊技機に関し、詳しくは、入賞領域が形成
された遊技盤に、遊技者にとって有利となる第1の状態
と遊技者にとって不利となる第2の状態に変化自在な可
変入賞球装置が配設されている弾球遊技機に関する。
[従来の技術] この種の弾球遊技機において、従来から一般的に知ら
れているものでは、たとえば、出玉のVポケットへの入
賞に伴なう特定条件の成立により、可変入賞球装置を第
1の状態にして大当り状態を発生させ、その間に打玉の
Vポケットへの入賞に伴なう繰返し条件の成立により、
可変入賞球装置を再度第1の状態にして、その回の大当
り状態を繰返し継続させるよう構成されていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この従来の弾球遊技機では、遊技中において
前記特定条件の成立確率が一定に定められていたため
に、今一歩変化に乏しく面白味のない遊技となってしま
うという欠点があった。
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、
その目的は、大当り制御を採用している弾球遊技機の興
趣をより一層向上させることである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、遊技盤面に打玉を打込んで遊技が行なわれ
る弾球遊技機であって、 前記遊技盤面に配設され、遊技者にとって有利となる
第1の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態とに
変化可能な可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置を第1の状態に変化させるための特
定条件が成立したことを検出する特定条件検出手段と、 該特定条件検出手段の検出出力後において前記可変入
賞球装置を繰返し第1の状態にできるようにするための
繰返し条件が成立したことを検出する繰返し条件検出手
段と、 該繰返し条件検出手段の検出出力を記憶する記憶手段
と、 前記特定条件検出手段の検出出力があった場合に特定
遊技状態が発生し、前記可変入賞球装置を第1の状態に
制御した後第2の状態にし、前記記憶手段の記憶がある
場合に前記可変入賞球装置を再度第1の状態に繰返し継
続制御する特定遊技状態時制御を行なう制御手段と、 該制御手段による前記特定遊技状態時制御が終了した
場合に前記特定条件が成立する確率を変化させる確率変
化手段とを備えたことを特徴とする。
[作用] 大当り状態の最中に繰返し条件検出手段の検出出力が
あれば、それに基づいて記憶手段の働きにより繰返し条
件が成立したことを記憶しておき、その回の可変入賞球
装置の第1の状態の終了まで待って、前記記憶手段によ
る記憶に基づいて再度可変入賞球装置を第1の状態に繰
返し制御する。ゆえに、繰返し条件の成立時に直ちにそ
の回の第1の状態を打切って新たな第1の状態への繰返
し制御を行なうのに比べて、その回の第1の状態が途中
で打切られることがなく最後まで実行されるため、遊技
者が大きな利益を取得する可能性が高まり、遊技の興趣
を向上させることができる。
さらに、繰返し継続制御が終了して大当りが終了した
場合に前記特定条件(大当り状態の発生条件)の成立確
率が変化するために、遊技の変化性が向上して遊技の興
趣をより一層向上させることができる。
[発明の実施例] 次に、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
第1の実施例 第1図は、この発明に係る弾球遊技機の一例としての
パチンコ遊技機10を示す全体正面図である。なお、本発
明はパチンコ遊技機に限らずコイン遊技機など、玉を弾
いて遊技する機械であれば何でもよい。
パチンコ遊技機10の前面枠12には、遊技盤14が着脱自
在に装備されており、この遊技盤14には、そのほぼ中央
に可変入賞球装置16が設けられているとともに、下方部
分に入賞領域の一例である始動入賞口18a,18b,20が配設
されている。そして、遊技盤14の左右両側にはランプ24
a,24bが設けられており、さらに、前面枠12の上部にも
ランプ22が設けられている。これらランプ24a,24b,22
は、後述する大当り状態の報知など、種々の情報を報知
するためのものである。図中26はスピーカーであり、大
当り状態における効果音の発生など、種々の情報を報知
するためのものである。
第2図は、パチンコ遊技機10の一部内部構造を示す全
体背面図である。
前記始動入賞口18a,18b,20に入賞したパチンコ玉は、
それぞれの始動入賞口に対応して設けられている始動入
賞玉検出スイッチ1(28a)(28b)および始動入賞玉検
出スイッチ2(30)により検出されるよう構成されてい
る。このパチンコ玉の始動入賞に伴なって、後述するよ
うに、前記可変入賞球装置16(第1図参照)が1回また
は2回開閉するのであり、この開閉途中にパチンコ玉が
可変入賞球装置16内に進入し、Vポケット入賞口44a,44
b,44c(第3図参照)に入賞すれば、特定入賞玉検出手
段の一例であるV入賞玉検出スイッチA(32a),B(32
b),C(32c)により検出され、その検出出力が後述する
ように遊技制御に用いられる。また、可変入賞球装置16
内に入賞したパチンコ玉はすべて10カウント検出スイッ
チ34により検出され、その検出出力が後述するように遊
技制御に用いられる。
第3図は、可変入賞球装置16を示す正面図である。ま
た、第4図は、可変入賞球装置16の背面図である。
次に、第3図および第4図に基づいて、可変入賞球装
置16の構造および動作を説明する。
第3図に示すように、可変入賞球装置は、取付基板36
により遊技盤14の盤面上に取付可能に構成されている。
この取付基板36の中央部には、矩形に切抜かれた入賞空
間38が形成されており、その左右両側を開閉翼片46a,46
bにより閉塞可能に構成されている。この開閉翼片46a,4
6bは、回動軸48a,48bにより枢支されて開閉可能に構成
されている。この開閉翼片46a,46bの開成または開閉状
態で、パチンコ玉が入賞空間38内に入賞でき遊技者にと
って有利となる第1の状態が構成されており、また、開
閉翼片46a,46bの閉成状態で、パチンコ玉が入賞空間38
内に入賞できない遊技者にとって不利となる第2の状態
が構成されている。なお、この開閉翼片46a,46bは、左
右に摺動してパチンコ玉を受入れる摺動部材や前方に開
閉する開閉板でもよく、また、連続開閉するものに代え
て一定時間開成するものであってもよい。
前記入賞空間38のほぼ中央位置には、振分部材50が設
けられており、入賞空間38内に入賞してきたパチンコ玉
がこの振分部材50に衝突することにより、左右に振分け
られて落下するよう構成されている。入賞空間38の下方
には、入賞玉受枠40が配設されており、この入賞玉受枠
40と仕切部材42とにより、Vポケット入賞口A(44a),
B(44b),C(44c)が形成されている。
これらVポケット入賞口A(44a),B(44b),C(44
c)へのパチンコ玉の入賞確率は、前記振分部材50の働
きにより、中央のもの44aよりも左右のもの44b,44cの方
が高くなるよう構成してある。また、振分部材50を電気
的駆動源により作動させ、それぞれのVポケット入賞口
A,B,Cへのパチンコ玉の入賞確率を変化させてもよく、
さらに、それぞれのVポケット入賞口A,B,C自体入賞確
率の異なるもので構成すれば、振分部材50はなくてもよ
い。
なお、図中、56は継続回数表示用LEDであり、後述す
る継続回数を表示するためのものである。また、58は10
カウント表示用LEDであり、前記10カウント検出スイッ
チ34の検出出力に基づいてパチンコ玉の可変入賞球装置
16内への入賞個数を表示するものである。54a,54b,54c
はV入賞記憶表示用LED(A)(B)(C)であり、後
述するパチンコ玉のV入賞の記憶を表示するためのもの
である。さらに、図中、52a,52b,52cは特定入賞口表示L
ED(A)(B)(C)であり、後述するように、パチン
コ玉の入賞により特定条件または繰返し条件が成立する
入賞口(特定入賞口)を表示するためのものである。
次に、第4図に示すように、可変入賞球装置16の取付
基板36に、電気的駆動源の一例であるソレノイド62がソ
レノイド取付枠60を介して取付けられており、そのソレ
ノイド62のプランジャ64の先端が作動部材68の中央位置
に連結されているとともに、その連結部分を下方に引張
るための復帰スプリング66が設けられている。そして、
このソレノイド62を励磁することにより、プランジャ64
が引き上げられてその駆動力が作動部材68およびリンク
部材70a,70bを介して回動軸48a,48bに伝達され、前記開
閉翼片46a,46bを開成させる。また、このソレノイド62
の励磁を解除することにより、復帰スプリング66の復元
力により作動部材68が下方に引き下げられ、前記開閉翼
片46a,46bが閉成姿勢に切換えられるのである。なお、
前記電気的駆動源はソレノイド62に限らずモータでもよ
い。なお、図中44a,44b,44cはVポケット入賞口A,B,Cで
ある。
第5図は、この発明の一実施例の制御回路の全体構成
を示すブロック図である。
第5図において、制御回路は制御中枢としてのマイク
ロコンピュータ72を含む。このマイクロコンピュータ72
は以下に述べるようなパチンコ遊技機10の全体の動作を
制御する機能を有する。このために、マイクロコンピュ
ータ72は、たとえば数チップのLSIで構成されており、
その中には制御動作を所定の手順で実行することのでき
るMPU74と、MPU74の動作プログラムデータを格納するRO
M76と、必要なデータの書込および読出ができるRAM78と
を含む。さらに、マイクロコンピュータ72は、入力信号
を受けてMPU74に入力データを与える入力回路80と、MPU
74からの出力データを受けて外部に出力する出力回路82
と、MPU74から音データを受けるサウンドジェネレータ8
4と、電源投入時にMPU72にリセットパルスを与えるパワ
ーオンリセット回路86と、MPU74にクロック信号を与え
るクロック発生回路88と、クロック発生回路88からのク
ロック信号を分周して割込パルスを定期的にMPU74に与
えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)90と、MPU7
4からのアドレスデータをデコードするアドレスデコー
ド回路92とを含む。MPU74はパルス分周回路90から定期
的に与えられるパルスに応じて、割込制御ルーチンの動
作を実行することが可能となる。また、アドレスデコー
ド回路92は、MPU74からのアドレスデータをデコード
し、ROM76,RAM78,入力回路80,出力回路82,サウンドジェ
ネレータ84にそれぞれチップセレクト信号を与える。な
お、この実施例では、ROM76は、その内容の書換え、す
なわち必要が生じた場合にはその中に格納されたMPU74
のためのプログラムデータを変更することができるよう
に、グログラマブルROMが用いられている。そして、MPU
74はROM76内に格納されたプログラムデータに従って、
かつ以下に述べる制御信号の入力に応答して、可変入賞
球装置装置16などに対して制御信号を与える。マイクロ
コンピュータ72には、入力信号として、次のような信号
が与えられる。
まず、始動入賞口18a,18b,20のそれぞれに応答して背
面側に設けられた始動入賞玉検出スイッチ1(28a)(2
8b)および始動入賞玉検出スイッチ2(30)がONしたこ
とに応答して、始動入賞玉検出回路94から始動入賞玉検
出信号がマイクロコンピュータ72に与えられる。Vポケ
ット入賞口44a,44b,44cに応答して設けられたV入賞玉
検出スイッチA(32a),B(32b),C(32c)の検出信号
がV入賞玉検出回路96に与えられ、このV入賞玉検出回
路96からV検出信号がマイクロコンピュータ72に与えら
れる。10カウント検出スイッチ34で検出された検出信号
は10カウント検出回路98に与えられ、入賞玉数計数信号
としてマイクロコンピュータ72に与えられる。
また、マイクロコンピュータ72は、以下の回路および
装置に制御信号を与える。まず、ソレノイド回路100を
介してソレノイド62にソレノイド駆動信号が与えられ
る。このソレノイド回路100とマイクロコンピュータ72
とにより、後述する特定条件検出手段の検出出力があっ
た場合に特定遊技状態が発生し、前記可変入賞球装置を
第1の状態に制御した後第2の状態にし、後述する記憶
手段の記憶があった場合に前記可変入賞球装置を再度第
1の状態に繰返し継続制御する特定遊技状態時制御を行
なう制御手段が構成されている。さらに、マイクロコン
ピュータ72は、LED回路102を介して各種のLED52a,52b,5
2c,54a,54b,54c,56,58を点灯させるための制御信号を出
力し、ランプ回路104を介してランプ22,24a,24bを点灯
させるための制御信号を出力する。また、アンプ106を
介してスピーカ26から効果音を報知させる。なお、前記
構成の各回路には、電源回路108から所定の直流電流が
供給される。
第6図および第7図はこの発明の一実施例の具体的な
動作を説明するためのフロー図である。
次に、第1図ないし第7図を参照して、この発明の一
実施例の具体的な動作について説明する。
まず、第6図に示すように、電源が投入されてマイク
ロコンピュータ72がイニシャライズされた後、ステップ
S1により、始動入賞玉検出スイッチ2がONになったか否
かの判断がなされ、ONでないと判断された場合は、ステ
ップS2に進み、始動入賞玉検出スイッチ1がONになった
か否かの判断がなされ、ONでないと判断された場合は再
び前記ステップS1に戻るDOループが形成されている。こ
のDOループを巡回させることにより、前記始動入賞玉検
出スイッチ2および始動入賞玉検出スイッチ1がONにな
るまで待機するのであり、ステップS1により、始動入賞
玉検出スイッチ2がONになったと判断された場合は、ス
テップS3に進み、可変入賞球装置の2回開閉処理,継続
回数カウンタのクリア,10カウントカウンタのクリアの
各処理がなされて、ステップS5に進む。また、前記ステ
ップS2により、始動入賞玉検出スイッチ1がONになった
と判断された場合は、ステップS4に進み、可変入賞球装
置の1回開閉処理,継続回数カウンタのクリア,10カウ
ントカウンタのクリアの各処理がなされてステップS5に
進む。次に、前記開閉処理の最中に可変入賞球装置内に
進入したパチンコ玉がVポケット入賞口Aに入賞すれ
ば、ステップS5によりV入賞玉検出スイッチAがONにな
ったと判断され、ステップS8に進む。また、パチンコ玉
がVポケット入賞口Bに入賞すれば、ステップS6により
V入賞玉検出スイッチBがONになったと判断されてステ
ップS9に進む。さらに、パチンコ玉がVポケット入賞口
Cに入賞すればステップS7によりV入賞玉検出スイッチ
CがONになったと判断されステップS10に進む。そし
て、前記ステップS8では、大当り回数カウンタの値が
「0」であるか否かの判断がなされる。この大当り回数
カウンタの値は、遊技中において発生している大当り状
態が何回目に発生したものかを示す値であり、1回目の
大当りの発生時は0の値であり、2回目の大当りの発生
時で1の値、3回目の大当りの発生時で2の値となって
いる。そして、3回目の大当りの終了に伴なって、ステ
ップS32により3の値となり、ステップS33およびステッ
プS4により再び0の値となる。ステップS8により、この
大当り回数カウンタの値が「0」であると判断された場
合は、ステップS11に進み、以降の大当り状態が発生す
る(ステップS15)。またステップS8により大当り回数
カウンタの値が「0」でないと判断された場合は、ステ
ップS6に進む。さらに、ステップS9により、大当り回数
カウンタの値が「1」であると判断された場合はステッ
プS11に進み、「1」でないと判断された場合は再び前
記ステップS1に戻る。さらに、ステップS10により、大
当り回数カウンタの値が「2」であると判断された場合
はステップS11に進み、「2」でないと判断された場合
は再び前記ステップS1に戻る。すなわち、初回の大当り
状態は、パチンコ玉がVポケット入賞口Aに入賞して発
生し、2回目の大当り状態は、パチンコ玉がVポケット
入賞口Bに入賞することにより発生し、3回目の大当り
状態は、パチンコ玉がVポケット入賞口Cに入賞するこ
とにより発生するのであり、このステップS5ないしステ
ップS10により、特定条件(大当りが発生する条件)の
検出が行なわれ、前記V入賞玉検出スイッチA(32a),
B(32b),C(32c)(第2図参照)により特定条件検出
手段が構成されている。また、ステップS8ないしステッ
プS10により、パチンコ玉の入賞によって特定条件が発
生するVポケット入賞口を選択するのであり、このステ
ップS8ないしステップS10により特定入賞玉検出手段選
択手段が構成されている。これによって選択されたVポ
ケット入賞口を前記特定入賞口表示用LED52a,52b,52c
(第3図参照)により点灯表示する。また、前述したよ
うに、中央のVポケット入賞口Aよりも左右のVポケッ
ト入賞口B,Cの方がパチンコ玉が入賞しやすく構成され
ているために、前記ステップS8ないしステップS10によ
り、成立確率の異なる複数の条件の中から特定条件を遊
技態様に応じて選択し決定する条件選択手段が構成され
ている。さらに、ステップS5ないしステップS10によ
り、遊技状態に応じて特定条件の成立確率が変化する。
次に、ステップS11により可変入賞球装置の1回,2回
開閉処理のクリアがなされた後にステップS12に進み、
継続回数カウンタを1インクリメントし、ステップS13
に進み、駆動制御準備期間経過処理がなされる。この駆
動制御準備期間の経過処理は、前回の大当り時に入賞し
たパチンコ玉の処理や大当り状態が発生したことの遊技
者への報知などに必要な猶予期間を経過させるためのも
のである。次に、ステップS14に進み、10カウントカウ
ンタのクリアの処理がなされた後にステップS15に進
み、可変入賞球装置の18回の開閉処理がなされ大当り制
御が開始される。この可変入賞球装置の18回の開閉処理
の最中に、以下に述べるような種々の判断および処理を
行なう。まず、ステップS16により、V入賞玉検出スイ
ッチAがONになったか否かの判断がなされ、ONになって
いないと判断された場合は、ステップS17に進み、V入
賞玉検出スイッチBがONになったか否かの判断がなさ
れ、ONになっていないと判断された場合はステップS18
に進み、V入賞玉検出スイッチCがOになったか否かの
判断がなされ、ONになっていないと判断された場合は、
ステップS19に進み10カウントカウンタの値が「10」で
あるか否かの判断がなされ、「10」でないと判断された
場合は、ステップS20に進み可変入賞球装置が18回開閉
したか否かの判断がなされ、18回開閉していないと判断
された場合は再び前記ステップS16に戻るDOループが形
成されている。このDOループの巡回途中で、パチンコ玉
がVポケット入賞口Aに入賞すれば、ステップS16によ
り、V入賞玉検出スイッチAがONになったと判断され、
ステップS21に進み、大当り回数カウンタの値が「0」
であるか否かの判断がなされ、「0」でないと判断され
た場合はステップS17に進むが「0」であると判断され
た場合はステップS22に進む。また、ステップS17によ
り、V入賞玉検出スイッチBがONになったと判断された
場合はステップS26に進み、大当り回数カウンタの値が
「1」であるか否かの判断がなされ、「1」でないと判
断された場合はステップS18に進むが、「1」であると
判断された場合はステップS22に進む。さらに、ステッ
プS18により、V入賞玉検出スイッチCがONになったと
判断された場合は、ステップS27に進み、大当り回数カ
ウンタの値が「2」であるか否かの判断がなされ、
「2」でないと判断された場合はステップS19に進む
が、「2」であると判断された場合はステップS22に進
む。そして、このステップS22では、継続回数カウンタ
の値が「8」であるか否かの判断がなされる。この判断
は、大当りの継続回数の上限が8回と定められているた
め、それ以上の継続を行なわせないためのものであり、
継続回数カウンタの値が「8」であると判断された場合
はステップS24に進み、V入賞無効処理がなされた後に
ステップS19に進む。また、継続回数カウンタの値が
「8」でないと判断された場合、すなわち、大当り状態
の継続が未だに8回に達していない場合は、ステップS2
3に進み、V入賞記憶カウンタの値が「1」であるか否
かの判断がなされ、既に「1」であると判断された場合
はステップS24に進み、V入賞無効処理がなされた後に
ステップS19に進む。このステップS23の判断は、V入賞
記憶カウンタの上限値が1と定められているために、そ
れ以上のV入賞の記憶をしないためのものである。な
お、本発明は、V入賞記憶カウンタの上限値を1に限る
ものではなく、2以上に構成してもよい。また、V入賞
記憶カウンタの値が0すなわち未だに1になっていない
場合は、ステップS23によりNOの判断がなされ、ステッ
プS25に進み、V入賞記憶カウンタを1インクリメント
した後にステップS19に進む。このステップS25によるV
入賞記憶カウンタを1インクリメントする処理は、後述
するステップS29の判断に基づいてステップS30を介して
ステップS12に処理を進ませるためのものであり、その
回の大当り制御を終了させた後に再び大当り状態を繰返
して継続させるためのものである。すなわち、前記ステ
ップS16ないしステップS18,ステップS22ないしステップ
S24,ステップS21,ステップS26,ステップS27により、大
当り状態(可変入賞球装置の第1の状態)を繰返し継続
させるための条件が成立したか否かの検出を行なう繰返
し条件検出手段が構成されている。さらに、ステップS2
5により、前記繰返し条件検出手段の検出出力を記憶す
る記憶手段が構成されている。
次に、ステップS19により10カウントカウンタの値が
「10」であると判断された場合またはステップS20によ
り可変入賞球装置が18回開閉したと判断された場合はス
テップS28に進み、18回開閉処理を終了させてその回の
可変入賞球装置の第1の状態を終了させる。つまり、こ
のステップS19およびステップS20により、可変入賞球装
置の第1の状態を終了させるための規制条件が成立した
か否かの判断が行なわれる。次に、ステップS29に進
み、V入賞記憶カウンタの値が「1」であるか否かの判
断がなされ、「1」であると判断された場合は、ステッ
プS30に進み、V入賞記憶カウンタを1ディクリメント
した後にステップS12に進む。また、前記ステップS29に
より、V入賞記憶カウンタの値が「1」でないと判断さ
れた場合は、ステップS31に進み、可変入賞球装置の18
回の開閉処理終了後2秒経過したか否かの判断がなさ
れ、未だに2秒経過していないと判断された場合は再び
前記ステップS29に戻るDOループが形成されている。こ
のDOループにより、2秒間待機し、可変入賞球装置内の
残り玉によるV入賞があるか否かの判断を行なうのであ
り、残り玉によるV入賞に伴なう繰返し条件が成立した
場合は、ステップS29により、YESの判断がなされ、ステ
ップS30に進む。また、2秒間の待機期間中に繰返し条
件が成立しなかった場合は、ステップS32に進み、大当
り回数カウンタを1インクリメントし、ステップS33に
進み、大当り回数カウンタの値が「3」であるか否かの
判断がなされ、「3」であると判断された場合はステッ
プS34に進み、大当り回数カウンタをクリアした後にス
テップS1に戻る。また、ステップS33により、大当り回
数カウンタの値「3」でないと判断された場合は直接ス
テップS1に戻る。
前記実施例では、特定条件の成立毎にその特定条件お
よび繰返し条件の成立確率を無条件に変化させるものを
取上げたが、それに代えて、一定回数目までの特定条件
および繰返し条件の成立確率を一定に保ち、その一定回
数以降の特定条件および繰返し条件の成立確率を変化さ
せるものでもよく、また、大当り制御において継続回数
が一定数に達した場合にのみ次回の特定条件および繰返
し条件の成立確率を変化させるようにしてもよく、この
ように確率を変化させるのに他の条件を付加したもので
もよい。第6図のステップS5ないしステップS10,第7図
のステップS32ないしS34により、前記制御手段による前
記特定遊技状態時制御が終了した場合に前記特定条件が
成立する確率を変化させる確率変化手段が構成されてい
る。
さらに、前記実施例では、特定条件の成立確率ばかり
でなく繰返し条件の成立確率も変化するものを取上げた
が、それに代えて、繰返し条件の成立確率を一定に保っ
たものでもよい。この場合、たとえば第8図のフローチ
ャートに示すグログラムを用いる。
第6図におけるステップS14により10カウントカウン
タのクリアの処理がなされた後に、第8図に示すステッ
プS15に進み、可変入賞球装置の18回の開閉処理すなわ
ち大当り制御が開始される。この大当り制御の最中に以
下に示す種々の判断および処理がなされる。まず、ステ
ップS16により、V入賞玉検出スイッチAがONになった
か否かの判断がなされ、パチンコ玉がVポケット入賞口
Aに入賞しなければNOの判断がなされ、ステップS17に
進み、10カウントカウンタの値が「10」であるか否かの
判断がなされ、「10」でないと判断された場合はステッ
プS18に進み、可変入賞球装置が18回開閉したか否かの
判断がなされ、未だに18回開閉していないと判断された
場合は再び前記ステップS16に戻るDOループが形成され
ている。このDOループの巡回途中で、パチンコ玉がVポ
ケット入賞口Aに入賞すれば、ステップS16により、YES
の判断がなされ、ステップS19に進み、継続回数カウン
タの値が「8」であるか否かの判断がなされる。この判
断は、大当り状態の継続回数の上限が8回と定められて
いるために、それ以上の継続を行なわせないためのもの
である。すなわち、継続回数カウンタの値が「8」であ
ると判断された場合はステップS21に進み、V入賞無効
処理がなされた後にステップS17に進む。また、ステッ
プS19により、継続回数カウンタの値が未だに「8」に
至っていないと判断された場合は、ステップS20に進
み、V入賞記憶カウンタの値が「1」であるか否かの判
断がなされ、既に「1」になっていると判断された場合
は、ステップS21に進み、V入賞無効処理がなされた後
にステップS17に進む。このステップS20の判断は、V入
賞記憶の上限値が1と定められているため、それ以上の
記憶を行なわせないためのものであるが、本発明はこれ
に限らずV入賞記憶の上限値を2以上に定めてもよい。
また、ステップS20により、V入賞記憶カウンタの値が
「1」でないと判断された場合は、ステップS22に進
み、V入賞記憶カウンタを1インクリメントした後にス
テップS17に進む。以上の説明のように、大当りの繰返
し条件は、パチンコ玉のVポケット入賞口Aへの入賞の
みによって成立するのであり、繰返し条件は変化せず一
定値に保たれるよう構成されている。
次に、ステップS17,S18およびステップS23以降の処理
は、前記第7図に示したものと同様であるため、ここで
は説明を省略する。第5図のステップS5ないしステップ
S10,第8図のステップS27ないしステップS29により、前
記制御手段による前記特定遊技状態時制御が終了した場
合に前記特定条件が成立する確率を変化させる確率変化
手段が構成されている。
第2の実施例 次に、第2の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第9図に示すように、可変入賞球装置16′は、取付基
板36により遊技盤の盤面上に取付固定可能に構成されて
いる。また、取付基板36の中央部を矩形に切欠くことに
より、入賞空間38が形成されており、その入賞空間38の
左右両側を閉塞可能な開閉翼片46a,46bを回動軸48a,48b
を中心に開閉自在に取付けている。この開閉翼片46a,46
bが開閉または開成状態のときにパチンコ玉が入賞空間3
8内に入賞可能となり、遊技者にとって有利となる第1
の状態となり、また、開閉翼片46a,46bが閉成状態のと
きにパチンコ玉が入賞空間38内に入賞できず遊技者にと
って不利となる第2の状態となる。この開閉翼片46a,46
bは、左右に摺動してパチンコ玉を受入れる摺動部材ま
たは前方側に向かって開閉する開閉板でもよく、さらに
繰返し開閉するものに代えて一定時間開成するものであ
ってもよい。なお、この開閉翼片46a,46bは、第4図に
示すソレノイド62やモータなどの電気的駆動源により駆
動される。入賞空間38内に進入したパチンコ玉は、振分
部材50に衝突することにより左右に振分けられ、下方に
落下して特定入賞口A(44a′),B(44b′),C(44
c′)のいずれかに入賞する。これら特定入賞口A,B,Cへ
のパチンコ玉の入賞確率は、前記振分部材50の働きによ
り中央のもの44a′よりも左右のもの44b′,44c′の方が
高くなるよう構成されている。パチンコ玉がこれら特定
入賞口に入賞すれば、それぞれの入賞口に設けられてい
る特定入賞玉検出スイッチA(32a′),B(32b′),C
(32c′)(第2図参照)により検出され、後述するよ
うに遊技制御に用いられる。なお、前記振分部材50は可
変入賞球装置に固定的に設けられているものであるが、
それに限らず、モータやソレノイドなどの電気的駆動源
により作動させて、前記それぞれの特定入賞口A(44
a′),B(44b′),C(44c′)へのパチンコ玉の入賞確
率を変化させるように構成してもよい。また、前記それ
ぞれの特定入賞口A(44a′),B(44b′)C(44c′)
自体がパチンコ玉の入賞確率が異なる構造になっていれ
ば前記振分部材50は必ずしも必要ではない。また、図
中、40は入賞玉受枠であり、この入賞玉受枠40と仕切部
材42とにより、前記特定入賞口A(44a′),B(44
b′),C(44c′)がそれぞれ形成されている。
図中、56は継続回数表示LEDであり、後述する大当り
状態の継続回数を表示するためのものである。54′は特
定表示記憶表示LEDであり、後述するように大当りの継
続条件が成立し、そのことが記憶されたことを表示する
ためのものである。58′は10カウント表示LEDであり、1
0カウント検出スイッチの検出出力に基づき可変入賞球
装置内に入賞したパチンコ玉の個数を表示するものであ
る。55はディジタル表示器であり、常時は可変表示して
おり、特定入賞玉検出スイッチの検出出力に応答して自
動停止される。なお、常時は可変表示が停止しており、
特定入賞玉検出スイッチの検出出力に応答して可変表示
が開始され、一定時間の経過または遊技者のストップス
イッチなどの操作に応答して停止されるものであっても
よい。また、このディジタル表示器55は、液晶表示のも
のであってもよく、さらに、複数の発光源が点灯移動し
て停止するいわゆるルーレット式のもの,ドラムが回転
して停止するドラム式さらにはリーフ式のものであって
もよい。また、このディジタル表示器55は、可変入賞球
装置16と一体に設けられたものに限らず、別体に設けら
れたものでもよく、さらに、1つの数字や図柄を単一表
示するものに代え、複数の数字や図柄の組合わせにより
特定の識別情報を表示するものであってもよい。
図中、57は大当り数字表示LEDであり、3,7,5のそれぞ
れの数字の上に3つ設けられており、1つまたは2つ以
上が点灯することにより、特定条件(大当り状態が発生
する条件)が成立する1つまたは2つ以上の数字を示す
ものであり、この大当り数字表示LED57により示された
数字に前記ディジタル表示器55の停止したときの数字が
一致した場合に、後述するように特定条件(大当り状態
が発生する条件)が成立する。また、52a′,52b′,52
c′は特定入賞口表示LED(A)(B)(C)であり、特
定入賞口A(44a′),B(44b′),C(44c′)のそれぞ
れの上方に3つ設けられており、点灯表示することによ
り、パチンコ玉の入賞によって前記ディジタル表示器55
が停止制御される特定入賞口を遊技者に表示するための
ものである。
第10図はこの発明の第2の実施例の制御回路の全体構
成を示すブロック図である。
この第2の実施例の制御回路は、第5図に示した第1
の実施例の制御回路と大部分が重複しているため、その
重複する部分は説明を省略する。
まず、第1の実施例の同様の構成からなるマイクロコ
ンピュータ72には、特定入賞玉検出スイッチA(32
a′),B(32b′),C(32c′)(第2図参照)からの検
出出力が特定入賞玉検出回路96′を介して入力され、特
定入賞口(44a′),B(44b′),C(44c′)(第9図参
照)へのパチンコ玉の入賞に関する情報がマイクロコン
ピュータ72に与えられる。また、マイクロコンピュータ
72は、その出力回路82からディシタル表示用信号をディ
シタル表示駆動回路101を介してディジタル表示器55に
与えるとともに、LED回路102を介して各種のLED52a′,5
2b′,52c′,54′,57,56,58′をそれぞれ点灯させるため
の制御信号を出力する。
第11図および第12図はこの発明の第2の実施例の具体
的な動作を説明するためのフロー図である。
次に、第9図ないし第12図を参照して、この発明の第
2の実施例の具体的な動作について説明する。
まず、第11図に示すように、電源が投入されてマイク
ロコンピュータがイニシャライズされた後、ステップS1
により、始動入賞玉検出スイッチ2がONになったか否か
の判断がなされ、ONでないと判断された場合は、ステッ
プS2に進み、始動入賞玉検出スイッチ1がONになったか
否かの判断がなされ、ONでないと判断された場合は再び
前記ステップS1に戻るDOループが形成されている。この
DOループを巡回させることにより、前記始動入賞玉検出
スイッチ2および始動入賞玉検出スイッチ1がONになる
まで待機するのであり、ステップS1により、始動入賞玉
検出スイッチ2がONになったと判断された場合は、ステ
ップS3に進み、可変入賞球装置の2回開閉処理,継続回
数カウンタのクリアおよび10カウントカウンタのクリア
の各処理がなされた後にステップS5に進む。また、前記
ステップS2により、始動入賞玉検出スイッチ1がONにな
ったと判断された場合は、ステップS4に進み、可変入賞
球装置の1回開閉処理,継続回数カウンタのクリアおよ
び10カウントカウンタのクリアの各処理がなされた後に
ステップS5に進む。このステップS5では、特定入賞玉検
出スイッチAがONになったか否かの判断がなされ、ONに
なっていないと判断された場合は、ステップS6に進み、
特定入賞玉検出スイッチBがONになったか否かの判断が
なされ、ONになっていないと判断された場合は、ステッ
プS7に進み、特定入賞玉検出スイッチCがONになったか
否かの判断がなされ、ONになっていないと判断された場
合は再び前記ステップS1に戻るDOループが形成されてい
る。このDOループの巡回途中で、パチンコ玉が特定入賞
口Aに入賞すれば、ステップS5により、特定入賞玉検出
スイッチAがONになったと判断され、ステップS8に進
み、大当り回数カウンタの値が「0」であるか否かの判
断がなされ、「0」でないと判断された場合はステップ
S6に進むが、「0」でないと判断された場合はステップ
S9に進み、可変表示器の可変表示を停止させる。そし
て、ステップS10に進み、停止した表示内容が「7」で
あるか否かの判断がなされ、「7」でない場合はステッ
プS1に戻るが、「7」である場合は、ステップS11に進
み、以降の大当り制御が開始される。前記ステップS8に
示す大当り回数カウンタの値は、大当り状態の発生回数
に対応したものであり、後述するステップS44ないしス
テップS46で定まる値であり、1回目に発生した大当り
状態が終了する以前においては0の値を示し、2回目の
大当りが終了する以前においては1の値を示し、3回目
の大当り状態が終了する以前においては2の値を示す。
そして3回目の大当り状態が終了した後は、後述するよ
うにステップS46により、再び0の値となる。ゆえに初
回の大当り状態が発生する特定条件は、パチンコ玉が特
定入賞口Aに入賞するとともに、ディジタル表示器の停
止した表示状態が7である場合に成立する。前述と同様
の処理により、ステップS6およびステップS15ないしス
テップS17により、2回目の大当り状態が発生する特定
条件は、パチンコ玉が特定入賞口Bに入賞するととも
に、ディジタル表示器の停止した表示状態が3または7
である場合に成立する。さらに、ステップS7およびステ
ップS18ないしステップS20により、3回目の大当り状態
が発生する特定条件は、パチンコ玉が特定入賞口Cに入
賞するとともに、ディジタル表示器の停止した表示状態
が3,5あるいは7である場合に成立する。前記ステップS
5ないしステップS10およびステップS15ないしステップS
20により、可変入賞球装置の第1の状態(大当り状態)
を発生させるための特定条件が成立したか否かの判断を
行なうのであり、特定入賞玉検出スイッチA(32a′),
B(32b′),C(32c′)および可変表示器の予め定める
表示により特定条件検出手段が構成されている。また、
前記ステップS8ないしステップS10およびステップS15な
いしステップS20により、大当りの発生回数により特定
条件の成立確率がそれぞれ異なるよう制御されるのであ
り、予め設定された成立確率の異なる複数の条件の中か
ら特定条件を遊技状態に応じて選択し決定する条件選択
手段が構成されている。
次に、ステップS11により、可変入賞球装置の1回,2
回開閉処理のクリアがなされた後に、ステップS12に進
み、継続回数カウンタを1インクリメントし、ステップ
S13に進み、駆動制御準備期間を経過させる処理がなさ
れる。この駆動制御準備期間の経過処理は、前回の大当
り時に入賞したパチンコ玉の処理および大当り状態が発
生したことの遊技者への報知のために必要となる猶予期
間を経過させるためのものである。次に、ステップS14
に進み、10カウントカウンタの処理がなされた後に、ス
テップS21に進み、可変入賞球装置の18回の開閉処理が
なされ、大当り制御が開始される。この大当り制御の最
中に以下に述べるような種々の判断および処理がなされ
る。
まず、ステップS22により、特定入賞玉検出スイッチ
AがONになったか否かの判断がなされ、ONになっていな
いと判断された場合は、ステップS23に進み、特定入賞
玉検出スイッチBがONになったか否かの判断がなされ、
ONになっていないと判断された場合は、ステップS24に
進み、特定入賞玉検出スイッチCがONになったか否かの
判断がなされ、ONになっていなと判断された場合は、ス
テップS25に進み、10カウントカウンタの値が「10」で
あるか否かの判断がなされ、「10」でないと判断された
場合は、ステップS26に進み、可変入賞球装置が18回開
閉したか否かの判断がなされ、未だに18回開閉していな
いと判断された場合は、再び前記ステップS22に戻るDO
ループが形成されている。このDOループの巡回途中で、
パチンコ玉が特定入賞口Aに入賞すれば、ステップS22
によりYESの判断がなされステップS27に進み、大当たり
回数カウンタの値が「0」であるか否かの判断がなさ
れ、「0」でないと判断された場合はステップS23に進
むが、「0」であると判断された場合は、ステップS28
に進み可変表示器の可変表示を停止させる処理がなされ
る。そして、ステップS29により、停止した表示内容が
「7」であるか否かの判断がなされ、「7」でないと判
断された場合はステップS25に進む。また「7」である
と判断された場合は、ステップS30に進み、継続回数カ
ウンタの値が「8」であるか否かの判断がなされる。こ
の判断は、可変入賞球装置の第1の状態(大当り状態)
の継続回数の上限が8回と定められているために、8回
以上の継続を行なわせないようにするためのものであ
る。つまり、継続回数カウンタの値が「8」であると判
断された場合は、ステップS32に進み、特定表示無効処
理がなされた後に、ステップS25に進む。また、継続回
数カウンタの値が「8」でないと判断された場合、すな
わち、継続回数が8回未満である場合は、ステップS31
に進み、特定表示記憶カウンタの値が「1」であるか否
かの判断がなされ、既に「1」であると判断された場合
は、ステップS32に進み、特定表示無効処理がなされた
後にステップS25に進む。この処理は、特定表示記憶カ
ウンタの上限値が1と定められているために、1以上の
記憶を行なわせないようにするための処理である。ただ
し、本発明はこれに限らず、特定表示記憶カウンタの上
限値を2以上に定めてもよい。また、ステップS31によ
り、特定表示記憶カウンタの値が「1」でないと判断さ
れた場合はステップS33に進み、特定表示記憶カウンタ
を1インクリメントした後にステップS25に進む。以上
の処理を要約すると、弾球遊技において、初回に発生し
た大当り状態の場合は、パチンコ玉が特定入賞口Aに入
賞することにより可変表示器が停止され、その停止した
表示が「7」である場合にのみ、可変入賞球装置を再度
第1の状態にする繰返し条件が成立する可能性が生じる
のである。また、ステップS23およびステップS34ないし
ステップS36も繰返し条件の成立を判断するものであ
り、2回目に発生した大当り状態の場合、パチンコ玉が
特定入賞口Bに入賞すれば、可変表示器の可変表示を停
止させ、その停止した表示内容が「3」あるいは「7」
であった場合にのみ繰返し条件が成立する可能性が生じ
るのである。さらに、ステップS24およびステップS37な
いしステップS39も、繰返し条件の成立を判断するもの
であり、3回目に発生した大当り状態の場合に、パチン
コ玉が特定入賞口Cに入賞すれば可変表示器の可変表示
が停止させ、その停止した表示内容が「3」,「5」ま
たは「7」である場合に、繰返し条件の成立する可能性
が生ずるのである。すなわち、ステップS22ないしステ
ップS24およびステップS27ないしステップS39により、
可変入賞球装置を再度第1の状態にして大当り状態を繰
返し継続させるための繰返し条件が成立したか否かが判
断されるのであり、特定入賞玉検出スイッチA(32
a′),B(32b′),C(32c′)と可変表示器の予め定め
る表示とにより、繰返し条件検出手段が構成されてい
る。そして、この繰返し条件の成立確率は、大当り状態
の発生回数に応じて、繰返し条件が成立し得る停止した
可変表示器の表示内容の種類が順次増加していきそれに
応じて確率が順次増加していくのである。
次に、ステップS25により、10カウントカウンタの値
が「10」であると判断された場合またはステップS26に
より、可変入賞球装置が18回開閉したと判断された場合
は、ステップS40に進み、可変入賞球装置の18回の開閉
処理を終了させてその回の大当り状態が終了する。次に
ステップS41に進み、特定表示記憶カウンタの値が
「1」であるか否かの判断がなされ、「1」であると判
断された場合は、ステップS42に進み、特定表示記憶カ
ウンタを1ディクリメントした後に前記ステップS12に
進み、可変入賞球装置を再度第1の状態にして大当り状
態を繰返し継続させる。また、ステップS41により、特
定表示記憶カウンタの値が「1」でないと判断された場
合は、ステップS43に進み、可変入賞球装置の18回の開
閉処理終了後2秒経過したか否かの判断がなされ、未だ
に2秒経過していないと判断された場合は再び前記ステ
ップS41に戻るDOループが形成されている。このDOルー
プを巡回させることにより2秒間待機し、その間に可変
入賞球装置内の残り玉によるV入賞に伴なう繰返し条件
が成立したか否かを判断するのであり、繰返し条件が成
立して特定表示記憶カウンタの値が「1」であると判断
された場合はステップS42に進む。また残り玉による繰
返し条件が成立しなかった場合は、ステップS44に進
み、大当り回数カウンタを1インクリメントした後に、
ステップS45に進む。このステップS45では、大当り回数
カウンタの値が「3」であるか否かの判断がなされ、
「3」であると判断された場合は、ステップS46に進
み、大当り回数カウンタのクリアの処理がなされ、大当
り回数カウンタの値を「0」にした後に再びステップS1
に戻る。また、ステップS45により、大当り回数カウン
タの値が「3」でないと判断された場合は、直接前記ス
テップS1に戻る。
この実施例では、ステップS10,ステップS17,ステップ
S20のように予め定める表示状態の種類の数を変化させ
ることにより特定条件の成立確率を変化させるものを取
上げたが、本発明はそれに限らず、予め定める表示状態
が表示される時間を変化させるものであってもよく、ま
た、予め定める表示状態の種類の数を変化させるものと
予め定める表示状態が表示される時間を変化させるもの
との両者を組合わせたものであってもよい。さらには、
予め定める表示状態は変化させずに一定のものとし、パ
チンコ玉の入賞によって特定条件が成立し得る特定入賞
口のみを変化させ、入賞確率の低い特定入賞口から入賞
確率の高い特定入賞口に移行させることにより特定条件
の成立確率を変化させるよう構成したものであってもよ
い。
この実施例では、特定条件または繰返し条件の成立毎
にそれらの成立確率が変化するよう構成しているが、そ
れに代えて、特定条件または繰返し条件の成立確率を、
一定回数成立するまで一定に保ち、その一定回数以降に
成立する成立確率から変化させるように構成したり、大
当り制御において継続回数が一定数に達した場合にのみ
次回の特定条件および繰返し条件の成立確率を変化させ
るように構成するなど、成立確率を変化させるのに他の
条件を付加したものであってもよい。第11図のステップ
S5ないしステップS10,第12図のステップS44ないしステ
ップS46により、前記制御手段による前記特定遊技状態
時制御が終了した場合に前記特定条件が成立する確率を
変化させる確率変化手段が構成されている。
また、この実施例では、繰返し条件の成立確率が変化
するものを取上げたが、第13図のフローチャートで示す
ように、繰返し条件の成立確率が変化せず一定に保たれ
たものであってもよい。
すなわち、第13図のステップS21により、可変入賞球
装置を18回開閉処理する大当り状態を開始し、ステップ
S22に進み、特定入賞玉検出スイッチAがONになったか
否かの判断がなされ、ONになったと判断された場合は、
ステップS25に進み、可変表示器の可変表示を停止さ
せ、ステップS26により、停止した表示内容が「7」で
あるか否かの判断がなされ、「7」である場合にのみス
テップS27に進み、継続回数カウンタの値が「8」であ
るか否かの判断がなされ、既に「8」である場合にはス
テップS29により特定表示無効処理がなされるが、未だ
に「8」でないと判断された場合は、ステップS28に進
み、特定表示記憶カウンタの値が「1」であるか否かの
判断がなされ、「1」でないと判断された場合は、ステ
ップS30に進み、特定表示記憶カウンタを1インクリメ
ントした後にステップS23に進む。このように、パチン
コ玉が特定入賞口Aに入賞するとともにそれに伴なって
停止した可変表示器の表示が7になった場合にのみ繰返
し条件が成立し得るように構成し、繰返し条件の成立確
率を一定に保つよう構成してもよい。なお、ステップS2
3,ステップS24およびステップS31ないしステップS37
は、前記第12図で説明したフローチャートと同じである
ためにここでは説明を省略する。第11図のステップS8な
いしステップS10,ステップS15ないしステップS20,第13
図のステップS35ないしステップS37により、前記制御手
段による前記特定遊技状態時制御が終了したことを条件
として前記特定条件が成立する確率を変化させる確率変
化手段が構成されている。
第3の実施例 次に、第3の実施例を第14図ないし第16図に基づいて
説明する。
第14図は、可変入賞球装置200を示す正面図である。
可変入賞球装置200は、取付基板202により遊技盤の盤
面上に取付可能に構成されている。この取付基板202の
ほぼ中央位置には、矩形に切抜かれた入賞空間203が形
成されており、この入賞空間203の左右両側を閉塞可能
な開閉翼片212a,212bが回動軸214a,214bによりそれぞれ
枢支されている。そして、この開閉翼片212a,212bは、
ソレノイドなどの電気的駆動源(図示せず)により、開
閉されるよう構成されており、開閉翼片212a,212bの開
閉または開成状態でパチンコ玉が前記入賞空間203内に
進入でき遊技者にとって有利となる第1の状態となり、
また、開閉翼片212a,212bの閉成状態でパチンコ玉が入
賞空間203内に進入できない遊技者にとって不利となる
第2の状態となる。なお、この開閉翼片212a,212bは、
左右に摺動してパチンコ玉を受入れる摺動部材や前方へ
開成する開閉板でもよく、また、一定回数連続して開閉
するものに代えて、一定時間開成するものであってもよ
い。
前記入賞空間203内に進入したパチンコ玉は振分部材2
16に衝突し、左右に振分けられながら下方に落下し、特
定通過口A(220a),B(220b),C(220c)を通過する。
そしてそのパチンコ玉の通過が、それぞれの特定通過口
に設けられている特定通過玉検出スイッチA(222a),B
(222b),C(222c)により検出され、後述する遊技制御
に用いられる。これら特定通過口A(220a),B(220
b),C(220c)は、仕切部材218によりそれぞれ形成され
ている。なお、図中234a,234b,234cはLEDであり、パチ
ンコ玉の通過により後述する特定条件が成立し得る特定
通過口を点灯表示するためのものである。そして、中央
の特定通過口A(220a)を通過したパチンコ玉は、振分
ピン224に衝突して振分けられながら、下方に設けられ
ているVポケット208あるいは通常入賞口210a,210bのい
ずれかに入賞する。そして、この通常入賞口210a,210b
に入賞すれば、パチンコ玉が13個払出され、また、Vポ
ケット208に入賞すればその入賞がV入賞玉検出スイッ
チ228により検出され、その検出出力が後述する遊技制
御に用いられる。また、中央の特定通過口A(220a)を
通過したパチンコ玉は、振分ピン224によって左右に振
分けられるために、Vポケット208よりは左右の通常入
賞口210a,210bの方により入賞しやすくなる。また、前
記左右の特定通過口B(220b),C(220c)を通過したパ
チンコ玉は、左右の誘導部材226に衝突し、中央に向か
って跳返るように構成されているために、左右の通常入
賞口210a,210bよりも中央のVポケット208の方により入
賞しやすくなる。なお、図中204は入賞玉受枠であり、
下部仕切部材206とにより前記通常入賞口210a,210bとV
ポケット208とを構成している。
なお、図中、240はランプであり、V入賞記憶を表示
するためのものである。また、230はLEDであり、可変入
賞球装置の第1の状態(大当り状態)の繰返し継続回数
を表示するためのものである。また、232はLEDであり、
10カウント検出スイッチ(図示せず)による検出出力に
基づいて可変入賞球装置200内に入賞したパチンコ玉の
個数を表示するものである。さらに、236は上部前面飾
り板であり、238は下部前面飾り板である。
なお、前記振分部材216はこの実施例では固定してい
るものを取上げたが、電気的駆動源により作動され、衝
突したパチンコ玉の落下経路が変化するよう構成された
ものであってもよい。また、それぞれの特定通過口A
(220a),B(220b),C(220c)により打玉の通過確率が
互いに異なる構造になっていれば前記振分部材216は必
ずしも必要ではない。
次に、第15図および第16図に基づいて、第3の実施例
の具体的な動作を説明する。まず、第15図において、電
源が投入されてマイクロコンピュータがイニシャライズ
された後、ステップS1により、始動入賞玉検出スイッチ
2がONになったか否かの判断がなされ、ONでないと判断
された場合、ステップS2に進み、始動入賞玉検出スイッ
チ1がONになったか否かの判断がなされ、ONでないと判
断された場合は、再び前記ステップS1に戻るDOループが
形成されている。このDOループを巡回させることによ
り、前記始動入賞玉検出スイッチ2および始動入賞玉検
出スイッチ1がONになるまで待機するのであり、ステッ
プS1により、始動入賞玉検出スイッチ2がONになったと
判断された場合は、ステップS3に進み、可変入賞球装置
の2回開閉処理,継続回数カウンタのクリアおよび10カ
ウントカウンタのクリアの各処理がなされた後に、ステ
ップS5に進む。また、前記ステップS2により、始動入賞
玉検出スイッチ1がONであると判断された場合は、ステ
ップS4に進み、可変入賞球装置の1回開閉処理,継続回
数カウンタのクリアおよび10カウントカウンタのクリア
の各処理がなされた後にステップS5に進む。このステッ
プS5では、特定通過玉検出スイッチAがONになったか否
かの判断がなされ、ONになっていないと判断された場合
は、ステップS6に進み、特定通過玉検出スイッチBがON
になったか否かの判断がなされ、ONになっていないと判
断された場合は、ステップS7に進み、特定通過玉検出ス
イッチCがONになったか否かの判断がなされ、ONになっ
ていないと判断された場合は再びステップS1に戻る。前
記ステップS5により、特定通過玉検出スイッチAがONに
なったと判断された場合は、ステップS8に進み、大当り
回数カウンタの値が「0」であるか否かの判断がなさ
れ、「0」でない場合はステップS6に進むが、「0」で
ある場合はステップS11に進み、V入賞玉検出スイッチ
がONになったか否かの判断がなされ、ONになったと判断
された場合は、ステップS12に進み、可変入賞球装置の
1回,2回開閉処理のクリアがなされた後に、以降の大当
り制御が開始される。つまり、パチンコ遊技において、
1回目の大当り状態が発生する以前においては、パチン
コ玉が特定通過口Aを通過するとともにVポケットに入
賞することにより特定条件が成立し、以降の可変入賞球
装置を第1の状態にする大当り制御が開始されるのであ
る。また、2回目の大当り状態が発生する特定条件は、
ステップS6およびステップS9に示すように、パチンコ玉
が特定通過口Bを通過するとともにVポケットに入賞す
ることにより成立する。さらに、3回目の大当り状態が
発生する特定条件は、ステップS7およびステップS10に
示すように、パチンコ玉が特定通過口Cを通過するとと
もにVポケットに入賞することにより成立する。なお、
前記ステップS11により、V入賞玉検出スイッチがONに
なっていないと判断された場合は、ステップS16に進
み、特定通過玉検出スイッチがONになった後1秒経過し
たか否かの判断がなされ、1秒経過していないと判断さ
れた場合は再び前記ステップS11に戻るDOループが形成
されており、このDOループを巡回させることにり1秒間
待機するのである。そしてその間にパチンコ玉がVポケ
ットに入賞すればステップS11によりYESの判断がなされ
てステップS12に進む。このステップS16による1秒間待
機する処理は、特定通過口を通過したパチンコ玉がVポ
ケットに入賞してV入賞玉検出スイッチにより検出され
るに至るまでの落下時間を考慮したものである。前記ス
テップS5ないしステップS11およびステップS16により、
可変入賞球装置を第1の状態にする特定条件が成立した
か否かの判断がなされるのであり、特定通過玉検出スイ
ッチA(222a),B(222b),C(222c)とV入賞玉検出ス
イッチ228(第14図参照)とにより特定条件検出手段が
構成されている。
前述したように、中央の特定通過口Aを通過したパチ
ンコ玉よりも左右の特定通過口B,Cを通過したパチンコ
玉の方がVポケットに入賞しやすいのであり、前記ステ
ップS8ないしステップS10により、特定条件が成立する
特定通過口を選択することにより、予め設定された成立
確率の異なる複数の条件の中から特定条件を遊技状態に
応じて選択し決定する条件選択手段が構成されている。
なお、パチンコ遊技において、1回目の大当り状態が終
了する以前においては、LED234a(第14図参照)を点灯
させて中央の特定通過口220aへのパチンコ玉の通過が特
定条件の成立につながることを遊技者に報知する。また
同様に、2回目の大当り状態が終了する以前において
は、LED234bを点灯させ、さらに、3回目の大当り状態
が終了する以前においては、LED234cを点灯させる。
次に、ステップS12により、可変入賞球装置の1回,2
回開閉処理をクリアした後に、ステップS13に進み、継
続回数カウンタを1インクリメントした後、ステップS1
4に進み、駆動制御準備期間の経過処理が行なわれる。
この駆動制御準備期間の経過処理は、前回の大当り状態
で可変入賞球装置内に入賞したパチンコ玉を処理するた
めと大当り状態が発生したこことを遊技者に報知するた
めに必要な猶予期間を設けるためのものである。次にス
テップS15に進み、10カウントカウンタのクリアの処理
がなされた後に、第16に示すステップS17に進み、可変
入賞球装置を18回開閉処理させる大当り制御が開始され
るのである。この大当り制御の最中に、以下に述べるよ
うな種々の判断および処理がなされる。まず、ステップ
S18により、特定通過玉検出スイッチAがONになったか
否かの判断がなされ、ONになっていないと判断された場
合は、ステップS19に進み、特定通過玉検出スイッチB
がONになたか否かの判断がなされ、ONになっていないと
判断された場合は、ステップS20に進み、特定通過玉検
出スイッチCがONになったか否かの判断がなされ、ONに
なていないと判断された場合は、ステップS21に進み、1
0カウントカウンタの値が「10」であるか否かの判断が
なされ、未だに「10」になっていないと判断された場合
は、ステップS22に進み、可変入賞球装置が18回開閉し
たか否かの判断がなされ、未だに18回開閉していないと
判断された場合は再び前記ステップS18に戻るDOループ
が形成されている。このDOループの巡回途中で、パチン
コ玉が特定通過口Aを通過すれば、ステップS23に進
み、大当り回数カウンタの値が「0」であるか否かの判
断がなされ、「0」でないと判断された場合はステップ
S19に進むが、「0」であると判断された場合は、ステ
ップS24に進み、V入賞玉検出スイッチがONになったか
否かの判断がなされ、ONになったと判断された場合は、
ステップS26に進み、継続回数カウンタの値が「8」で
あるか否かの判断がなされる。この判断は、大当り状態
の継続回数の上限が8回と定められているために、8回
以上の継続を行なわないようにするためのものであり、
このステップS26により、「8」であると判断された場
合はステップS28に進み、V入賞無効処理がなされた後
にステップS21に進む。また、継続回数カウンタの値が
未だに「8」になっていないと判断された場合は、ステ
ップS27に進み、V入賞記憶カウンタの値が「1」であ
るか否かの判断がなされ、「1」であると判断された場
合はステップS28に進み、V入賞無効処理がなされた後
にステップS21に進む。このステップS27の判断は、V入
賞記憶の上限値が1と定められているために、1以上の
記憶を行なわないようにするためのものであるが、本発
明はこれに限らず、V入賞記憶の上限値を2以上に設定
してもよい。次に、V入賞記憶カウンタの値が「1」に
なっていない場合はステップS29に進み、V入賞記憶カ
ウンタを1インクリメントした後にステップS21に進
む。また、前記ステップS24により、V入賞玉検出スイ
ッチがONになっていないと判断された場合は、ステップ
S30に進み、特定通過玉検出スイッチがONになった後1
秒経過したか否かの判断がなされ、1秒経過していない
と判断された場合は再び前記ステップS24に戻るDOルー
プが形成されており、これにより1秒間待機するのであ
る。この間にパチンコ玉がVポケットに入賞すればステ
ップS26に進むのであるが、最後までVポケットに入賞
しなければステップS30によりYESの判断がなされてステ
ップS21に進む。このステップS30の判断も、前記ステッ
プS16と同様に、特定通過口を通過したパチンコ玉がV
入賞玉検出スイッチにより検出されるに至るまでの必要
な時間を経過させるためのものである。
以上説明した前記ステップS18,ステップS23およびス
テップS24に示すように、1回目に発生した大当り状態
では、パチンコ玉が特定通過口Aを通過するとともにV
入賞口に入賞することにより、可変入賞球装置を再度第
1の状態とする繰返し条件が成立する可能性が生するの
である。同様に、2回目に発生した大当り状態の場合
は、ステップS19,ステップS25およびステップS24に示す
ように、パチンコ玉が特定通過口Bを通過するとともに
Vポケットに入賞することが繰返し条件が成立する条件
となり、また、3回目に発生した大当り状態の場合は、
ステップS20,ステップS31,ステップS24に示すように、
パチンコ玉が特定通過口Cを通過するとともにVポケッ
トに入賞することが繰返し条件の成立する条件となる。
以上説明したステップS18ないしステップS20およびステ
ップS23ないしステップS31により、繰返し条件が成立し
たか否かの判断を行なうのであり、この特定通過玉検出
スイッチA(220a),B(220b),C(220c)とV入賞玉検
出スイッチ228は、繰返し条件検出手段の構成も兼備え
ているのである。また、ステップS29により、繰返し条
件検出手段の検出出力を記憶する記憶手段が構成されて
いる。
次に、ステップS21により10カウントカウンタの値が
「10」であると判断された場合またはステップS22によ
り可変入賞球装置が18回開閉したと判断された場合はス
テップS32に進み、可変入賞球装置の18回の開閉処理を
終了させてその回の大当り状態を終了させる。そして、
ステップS33に進み、V入賞記憶カウンタの値が「1」
であるか否かの判断がなされ、「1」であると判断され
た場合はステップS34に進み、V入賞記憶カウンタの値
を1ディクリメントした後ステップS13に進み、再び可
変入賞球装置を第1の状態とする大当り状態の繰返し継
続がなされるのである。また、ステップS33により、V
入賞記憶カウンタの値が「1」でないと判断された場合
は、ステップS35に進み、可変入賞球装置の18回の開閉
処理終了後2秒経過したか否かの判断がなされ、未だに
2秒経過していないと判断された場合はステップS33に
戻るDOループが形成されている。これにより2秒間待機
するのであり、この間にV入賞記憶カウンタの値が
「1」であると判断された場合はステップS34に進むが
最後まで「1」でないと判断された場合はステップS36
に進む。これは、可変入賞球装置内の残り玉による繰返
し条件の成立の可能性を考慮したものであり、残り玉に
よる繰返し条件が成立してV入賞記憶カウンタの値が
「1」になったか否かを判断するためのものである。ま
た、ステップS36では、大当り回数カウンタを1インク
リメントし、ステップS37に進み、大当り回数カウンタ
の値が「3」であるか否かの判断がなされ、「3」であ
ると判断された場合はステップS38に進み、大当り回数
カウンタをクリアして0の値にしステップS1に戻る。ま
た、大当り回数カウンタの値が「3」になっていないと
判断された場合は直接ステップS1に戻る。
この実施例では、特定条件または繰返し条件の成立毎
に特定条件または繰返し条件の成立確率を変化させるも
のを取上げたが、本発明はそれに限らず、特定条件また
は繰返し条件が一定回数に達するまでその成立確率を一
定に保ち、一定回数以降初めてその成立確率を変化させ
るよう構成してもよく、また、大当り制御において継続
回数が一定数に達した場合にのみ次回の特定条件および
繰返し条件の成立確率を変化させるように構成してもよ
い。つまり、成立確率を変化させるのに他の条件を付加
したものであってもよい。
また、繰返し条件の成立確率が変化せず一定に保たれ
たものであってもよい。第15図のステップS5ないしステ
ップS10,第16図のステップS36ないしステップ37によ
り、前記制御手段による前記特定遊技状態時制御が終了
した場合に前記特定条件が成立する確率を変化させる確
率変化手段が構成されている。
第4の実施例 次に第4の実施例を説明する。
第1の実施例のように複数の特定入賞口にそれぞれ対
応して複数の特定入賞玉検出手段を設ける構成をとらず
に、その複数の特定入賞口とその複数の特定入賞口に入
賞したパチンコ玉を検出する特定入賞玉検出手段との間
に、入賞玉の流路を切換える流路切換装置を設ける。そ
して、遊技状態に応じて前記流路切換装置を駆動する流
路切換装置駆動手段が設けられており、遊技状態に応じ
て、前記複数の特定入賞口のうち所定の特定入賞口に入
賞したパチンコ玉のみが特定入賞玉検出手段に導かれて
検出されるよう構成する。そして、入賞玉が前記特定入
賞玉検出手段により検出されることにより、特定条件ま
たは繰返し条件が成立するように構成する。つまり、前
記特定入賞玉検出手段により、特定条件検出手段および
繰返し条件検出手段が構成されており、また、前記流路
切換装置駆動手段により、遊技状態に応じて前記流路切
換装置を駆動して、前記複数の特定入賞口の中から入賞
玉が前記特定入賞玉検出手段を通過できる特定入賞口を
選択する条件選択手段が構成されており、その条件選択
手段により、特定条件および繰返し条件のうち少なくと
も特定条件の成立する確率を変化させる確率変化手段が
構成されている。
また、前記実施例では、遊技する際にパチンコ玉を借
り出し、該パチンコ玉によって遊技するものを取上げた
が、たとえば磁気カードや光カードなどの貸玉データが
記録されたデータ記録媒体を用い、該記録媒体をパチン
コ遊技機に適用し、パチンコ遊技機内蔵のパチンコ玉で
遊技できるようにし、遊技者がパチンコ玉を持ち歩かな
いように構成してもよい。また、この場合、パチンコ玉
の入賞等によって景品玉が払出される代わりに、点数が
順次加算され景品玉得点を表示するようにし、その得点
すなわち景品玉データを前記記録媒体に記録させること
により、持ち玉の代わりに構成してもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、制御手段による特定遊技状態時制御
が終了した場合に特定条件が成立する確率が変化するた
めに、遊技の変化性を向上して興趣を向上させることが
できるとともに、前記特定条件の成立によって実行され
る制御手段による制御内容においても、繰返し条件の成
立時に直ちに可変入賞球装置のその回の第1の状態を打
ち切って新たな第1の状態の更新制御を行なうのに比べ
て、その回の第1の状態が途中で打ち切られることがな
く最後まで実行されるため、遊技者が大きな利益を取得
する可能性が高まり、より一層興趣が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1の実施例を示し、この発明に係る弾球遊
技機の一例であるパチンコ遊技機を示す全体正面図であ
る。 第2図は、第1の実施例および第2の実施例を示し、パ
チンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面図である。 第3図は、第1の実施例を示し、パチンコ遊技機に使用
されている可変入賞球装置を示す正面図である。 第4図は、第3図および第9図に示した可変入賞球装置
の背面図である。 第5図は、第1の実施例を示し、パチンコ遊技機を制御
するための制御回路を示すブロック図である。 第6図ないし第8図は、第1の実施例を示し、パチンコ
遊技機の動作を説明するためのフローチャートである。 第9図は、第2の実施例を示し、可変入賞球装置を示す
正面図である。 第10図は、第2の実施例を示し、パチンコ遊技機を制御
するための制御回路を示すブロック図である。 第11図ないし第13図は、第2の実施例を示し、パチンコ
遊技機の動作を説明するためのフローチャートである。 第14図は、第3の実施例を示し、可変入賞球装置を示す
正面図である。 第15図および第16図は、第3の実施例を示し、パチンコ
遊技機の動作を説明するためのフローチャートである。 図面中、14は遊技盤、18a,18b,20は入賞領域の一例であ
る始動入賞口、16,16′,200は可変入賞球装置、62は電
気的駆動源の一例であるソレノイド、32a,32b,32c,228
はV入賞玉検出スイッチ、32a′,32b′,32c′は特定玉
入賞検出スイッチ、72はマイクロコンピュータ、100は
ソレノイド回路、38,203は入賞空間、44a,44b,44cはV
ポケット入賞口、208はVポケット、44a′,,44b′,44
c′は特定入賞口、220a,220b,220cは特定通過口、222a,
222b,222cは特定通過玉検出スイッチである。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤面に打玉を打込んで遊技が行なわれ
    る弾球遊技機であって、 前記遊技盤面に配設され、遊技者にとって有利となる第
    1の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態とに変
    化可能な可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置を第1の状態に変化させるための特定
    条件が成立したことを検出する特定条件検出手段と、 該特定条件検出手段の検出出力後において前記可変入賞
    球装置を繰返し第1の状態にできるようにするための繰
    返し条件が成立したことを検出する繰返し条件検出手段
    と、 該繰返し条件検出手段の検出出力を記憶する記憶手段
    と、 前記特定条件検出手段の検出出力があった場合に特定遊
    技状態が発生し、前記可変入賞球装置を第1の状態に制
    御した後第2の状態にし、前記記憶手段の記憶がある場
    合に前記可変入賞球装置を再度第1の状態に繰返し継続
    制御する特定遊技状態時制御を行なう制御手段と、 該制御手段による前記特定遊技状態時制御が完了した場
    合に前記特定条件が成立する確立を変化させる確立変化
    手段とを備えたことを特徴とする、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】前記確率変化手段は、予め設定された成立
    確率の異なる複数の条件の中から、少なくとも前記特定
    条件を遊技状態に応じて選択し決定する条件選択手段を
    含むことを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の弾
    球遊技機。
  3. 【請求項3】前記可変入賞球装置は、 入賞空間と、 該入賞空間に配設された複数の特定入賞口とを含み、 少なくとも前記特定条件検出手段は、前記複数の特定入
    賞口にそれぞれ対応して設けられ前記複数の特定入賞口
    に入賞した入賞玉を検出する複数の特定入賞玉検出手段
    を含み、 前記条件選択手段は、遊技状態に応じて前記複数の特定
    入賞玉検出手段のうちいずれかを選択する特定入賞玉検
    出手段選択手段を含み、 前記特定入賞玉検出手段選択手段により選択された特定
    入賞玉検出手段から検出出力があったときに、少なくと
    も前記特定条件検出手段の検出出力が導出されるように
    構成されていることを特徴とする、特許請求の範囲第2
    項記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】前記確率変化手段は、前記特定条件の成立
    する確率のみを変化させるものであり、前記繰返し条件
    の成立する確率が予め定められた一定値に構成されてい
    ることを特徴とする、特許請求の範囲第1項〜第3項の
    いずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】少なくとも前記特定条件は、遊技状態に応
    じてそれぞれ変化する2以上の条件の組合せからなり、 前記確率変化手段は、前記2以上の条件のうち少なくと
    も1つの条件の成立する確率を変化させるものを含むこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の弾球遊技
    機。
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