JP3242070B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP3242070B2
JP3242070B2 JP21395898A JP21395898A JP3242070B2 JP 3242070 B2 JP3242070 B2 JP 3242070B2 JP 21395898 A JP21395898 A JP 21395898A JP 21395898 A JP21395898 A JP 21395898A JP 3242070 B2 JP3242070 B2 JP 3242070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
variable display
control
display
reach
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21395898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1176535A (ja
Inventor
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16647886&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3242070(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP21395898A priority Critical patent/JP3242070B2/ja
Publication of JPH1176535A publication Critical patent/JPH1176535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3242070B2 publication Critical patent/JP3242070B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシンなどで
代表される遊技機に関する。詳しくは、複数種類の識別
情報を可変表示可能な複数の可変表示部を有する可変表
示装置を含み、該可変表示装置の表示結果が予め定めら
れた特定の識別情報の組合せになった場合に、所定の遊
技価値を付与可能な状態となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、表示状態が変化可
能な可変表示部を複数有する可変表示装置が設けられ、
複数の可変表示部が可変開始された後停止時期を異なら
せて順次停止されて表示結果が導出表示されるように構
成されたものがあった。そして、その複数の可変表示部
の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せ
(たとえば777)となった場合に、遊技者にとって有
利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機があった。
【0003】この従来の遊技機においては、可変表示装
置によりリーチ状態が成立する場合がある。リーチ状態
とは、可変表示装置の可変表示動作が進行して複数の可
変表示部すべての表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点でも、前記特定の表示態様となる表示条件
から外れていない表示状態をいう。
【0004】そして、従来の遊技機においては、リーチ
状態の成立に伴って、特定の表示態様の組合せが成立す
るのではないかとの期待感を遊技者が抱き、興奮しやす
い状態となる。そこで、リーチ状態成立時にランプやL
EDを点灯させたり効果音を発生させたりして所定の報
知動作を行ない、遊技者の興奮を段々と盛上げて遊技の
興趣を向上させるように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の遊
技機においては、リーチ状態成立時とリーチ状態非成立
時とでの報知動作の有無の相違はあるものの、一旦リー
チ状態が成立した後における報知動作に変化性がなく、
今一歩遊技者の興奮を盛上げるには不十分であった。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、リーチ状態成立時における報知
動作のバリエーションを増やして遊技の興趣をより一層
盛上げることのできる遊技機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の可変表
示部を有する可変表示装置を含み、該可変表示装置の表
示結果が予め定められた特定の識別情報の組合せになっ
た場合に、所定の遊技価値を付与可能な状態となる遊技
機であって、前記複数の可変表示部を可変開始させた後
表示結果を表示させる制御手段と、リーチ状態が成立し
た場合にリーチの可変表示が行われている旨を報知する
報知手段とを含み、リーチ状態が成立してから前記複数
の可変表示部すべての表示結果が表示されるまでのリー
チ動作状態として、可変表示中の識別情報の制御の態様
が異なる複数種類のリーチ動作状態が予め定められてお
り、 該複数種類定められたリーチ動作状態の各々に対応
して異なる報知態様が予め定められており、 報知態様が
異なる前記複数種類のリーチ動作状態のうちのいずれか
を経て、可変表示装置の表示結果が表示されることを特
徴とする。ここで、請求項1に記載の「制御の態様が異
なる複数種類のリーチ動作状態」とは、「変動期間の長
さが異なる複数種類のリーチ動作状態」、または「変動
速度が異なる複数種類のリーチ動作状態」を意味する。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構
成に加えて、前記複数の可変表示部の各々の表示結果と
なる識別情報を選択する識別情報選択手段をさらに含
み、 前記制御手段は、前記識別情報選択手段により選択
された識別情報を表示結果として表示し、 前記報知態様
は、前記識別情報選択手段の選択に応じて定められるこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、制御手段の
働きにより、複数の可変表示部が可変開始された後表示
結果が表示される。また、報知手段の働きにより、リー
チ状態が成立した場合にリーチの可変表示が行われてい
る旨が報知される。また、リーチ状態が成立してから前
記複数の可変表示部すべての表示結果が表示されるまで
のリーチ動作状態として、可変表示中の識別情報の制御
の態様が異なる複種類のリーチ動作状態が予め定めら
れ、かつ、該複数種類定められたリーチ動作状態の各々
に対応して異なる報知態様が予め定められている。そし
て、報知態様が異なる複数種類のリーチ動作状態のうち
のいずれかを経て、可変表示装置の表示結果が表示され
る。 請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載
の発明による作用に加えて、識別情報選択手段の働きに
より、前記複数の可変表示部の各々の表示結果となる識
別情報が選択され、また、前記制御手段の働きにより、
前記識別情報選択手段によって選択された識別情報が表
示結果として表示され、そして、前記報知態様が、前記
識別情報選択手段の選択に応じて定められる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態におい
ては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を取上げて説
明するが、遊技機の種類としてはパチンコ遊技機に限ら
ずたとえばコイン遊技機やスロットマシン等であっても
よい。
【0010】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1の盤面を示す正面図である。パチンコ遊技
機1には図示されない賞品玉貯留皿が設けられており、
賞品玉貯留皿内にパチンコ玉が貯留される。パチンコ遊
技機1の右下隅には、パチンコ玉を弾発発射させるため
に遊技者によって操作される図示されない打球操作ハン
ドルが設けられており、打球操作ハンドルを遊技者が回
動操作することにより、図示しない打球ハンマーが間欠
揺動して賞品玉貯留皿内のパチンコ玉が1つずつ弾発発
射される。弾発発射されたパチンコ玉は、遊技盤5の前
面側に形成された遊技領域6内に打込まれる。なお、賞
品玉貯留皿内の貯留玉が満杯となりそれ以上貯留できな
くなった余剰玉は、図示されない余剰玉貯留皿内に放出
されて貯留される。
【0011】遊技領域6内には、複数種類の識別情報が
可変表示可能な可変表示装置9が設けられている。可変
表示装置9の下方には蓋24が開閉することにより打玉
が入賞しやすい第1の状態と打玉が入賞しにくいまたは
入賞しない第2の状態とに変化する可変入賞球装置10
が設けられている。可変入賞球装置10の両側および上
方には、始動入賞口12a、12b、12cが設けられ
ている。さらに遊技領域6には、入賞口13なども設け
られている。遊技領域6内に打込まれたパチンコ玉が前
記始動入賞口12a〜12cのいずれかに入賞すれば、
始動入賞玉検出器55a、55b、55cのうちの対応
する始動入賞玉検出器によって検出され、その検出出力
に基づいて前記可変表示装置9が可変表示を開始する。
【0012】なお、本実施の形態では、左図柄、中図
柄、右図柄の3つの図柄を表示する可変表示装置9を示
したが、2つの図柄または4個以上の図柄を表示するも
のであってもよい。
【0013】この可変表示装置9の停止制御は、可変表
示の開始から一定時間が経過した後に、まず向かって最
も左の図柄が停止され、所定時間(たとえば1〜2秒)
経過した後に中央の図柄が停止され、さらに所定時間
(たとえば1〜2秒)経過した後に右の図柄が停止さ
れ、左、中央、右の順番で行なわれる。なお、この停止
順序は、左、中央、右以外の順序であってもよい。さら
に、この可変表示装置9は、常時可変表示させておき、
始動入賞により改めて可変表示を開始するものであって
もよい。その場合には、始動入賞により可変表示の明る
さや早さを切換えて再可変表示開始を遊技者に対して報
知するように構成することが望ましい。また、可変表示
装置の停止操作スイッチを1個設け、停止操作スイッチ
を遊技者が操作することにより所定の順番で図柄が停止
されるものでもよく、また、表示部の図柄に対応する数
だけ停止操作スイッチを設けそのスイッチ操作により対
応する表示部の図柄が停止制御されるものでもよい。
【0014】可変表示装置9の停止時の表示結果が予め
定められた特定の識別情報の組合せ(たとえば「77
7」)になれば、大当り状態が発生しソレノイド32に
より可変入賞球装置10の蓋24を開成させて打玉が入
賞しやすい第1の状態となる。蓋24を開成させる大当
り制御は、所定時間(たとえば30秒間)の経過かまた
は打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいず
れか早い方の条件が成立するまで行なわれる。
【0015】打込玉が可変入賞球装置10や始動入賞口
12a〜12cあるいは入賞口13等に入賞すれば、賞
品玉払出装置(図示せず)から所定個数の賞品玉が図示
されない賞品玉貯留皿内に払出される。
【0016】また、この遊技内には図示されないスピー
カが備えられており、前記大当り状態の発生時などに効
果音を発生したり、不正遊技が行なわれた場合に警報音
を発生させたりする。
【0017】可変表示装置9は、7セグメント表示器で
構成されており、左可変表示器30a、中可変表示器3
0b、右可変表示器30cからなる。この各可変表示器
30a〜30cの上方には、始動入賞記憶表示器31が
設けられている。始動入賞記憶表示器31は、始動入賞
口12a〜12cに入賞した入賞玉の入賞個数の記憶値
を表示するためのものである。始動入賞記憶は、始動入
賞口12a〜12cに入賞があるごとに1ずつ加算さ
れ、可変表示装置9の可変表示が行なわれるごとに1ず
つ減算される。入賞記憶の上限値は4と定められてい
る。
【0018】可変表示装置9の下方部分に形成された可
変入賞球装置10には、蓋24が平行リンク機構を介し
て取付けられている。そして、ソレノイド32が取付基
板の裏面側に設けられており、ソレノイド32のプラン
ジャが連動部材を介して平行リンク機構の上方のリンク
部に連動連結されている。その結果、ソレノイド32が
励磁されて連動部材が上方に引上げられれば、平行リン
ク機構の上方のリンク部分が所定の支点を回動中心とし
て回動され、蓋24上部が前方に回動されて開成状態と
なる。
【0019】可変入賞球装置10の中央奥には、特定入
賞口34が設けられている。蓋24が開成した状態でパ
チンコ玉が可変入賞球装置10内に進入すれば、そのパ
チンコ玉は特定入賞口34に入賞する可能性がある。特
定入賞口34内にパチンコ玉が入賞すればその入賞玉は
特定入賞玉検出器35によって検出され、遊技制御に用
いられる。さらに、この特定入賞口34に入賞した特定
入賞玉およびこの特定入賞口34に入賞しなかった通常
の入賞玉は合流されて、入賞個数検出器36により検出
され遊技制御に用いられる。
【0020】始動入賞口12a〜12cにパチンコ玉が
入賞し、可変表示の結果大当りが発生すれば、ソレノイ
ド32が励磁されて蓋24が開成状態となる。可変入賞
球装置10内に進入したパチンコ玉は前述のように入賞
個数検出器36により検出され、その検出出力に基づい
て入賞個数が所定個数(たとえば10個)に達したと判
断された場合または蓋24が開成されてから所定時間
(前述のようにたとえば30秒間)経過した場合のうち
いずれか早い方の条件が成立した場合にはソレノイド3
2の励磁が解除されて蓋24が閉成される。蓋24が開
成している最中に、可変入賞球装置10内に進入したパ
チンコ玉が1個でも特定入賞口34内に入賞すれば、そ
の回の蓋24の開成が終了した後さらに蓋24を繰返し
開成させる繰返し継続制御が行なわれる。繰返し継続制
御の回数は継続回数表示器37(可変表示装置9の上部
に設けられている)により表示される。繰返し継続制御
の上限値としては本実施の形態の場合16に定められて
いる。
【0021】本実施の形態では、可変表示装置はセグメ
ント表示器によって構成したが、ドットマトリックス表
示器、液晶表示器、蛍光表示管、あるいは回転ドラム式
の可変表示装置であってもよい。可変入賞球装置10の
開閉部材は、本実施の形態の場合には蓋24を用いた
が、1対の回動部材や1対の摺動部材で構成してもよ
い。開閉部材の開成あるいは閉成をソレノイドやモータ
などの電気的駆動源を用いて電気的に行なってもよい
し、電気的駆動源を用いずに機械的に行なってもよい。
また、可変入賞球装置10を所定時間開成させる代わり
に、所定回数または所定時間開閉させるようにしてもよ
い。
【0022】なお、遊技領域6の最下部には、入賞口1
3などに入賞しなかったアウト玉が集められるアウト口
14が設けられている。アウト口14のすぐ上方には、
可変入賞球装置10に入賞したパチンコ玉の個数を表示
するための入賞個数表示器25が設けられている。さら
に遊技領域6の側部には、大当たり時や可変表示時に点
滅するランプ23が設けられている。
【0023】図2は、パチンコ遊技機に用いられる制御
回路および周辺回路を示すブロック図である。マイコン
60は、以下に述べるような各種機器の動作を制御する
機能を有する。このため、マイコン60は、たとえば数
チップのLSIで構成されており、その中には制御動作
を所定の手順で実行することができるMPU(MicroPro
cessing Unit )と、MPU61の動作プログラムデー
タを格納するためのROM(Read−Only Memory )62
と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRAM
(Random Access Memory)63とを含む。
【0024】マイコン60はさらに、入力信号を受けて
MPU61に入力データを与えるとともに、MPU61
からの出力データを受けて外部に出力するための入出力
回路64と、MPU61から音データを受取り、音声信
号を発生するためのサウンドジェネレータ69と、遊技
機の電源投入時にMPU61に対してリセットパルスを
与えるためのパワーオンリセット回路65と、MPU6
1にクロック信号を与えるためのクロック発生回路66
と、クロック発生回路66から与えられるクロック信号
を分周して定期的(たとえば2msecごと)にリセッ
トパルスを発生してMPU61に与えるためのパルス分
周回路(定期リセット回路)67と、MPU61からの
アドレスデータをデコードしてROM62、RAM6
3、入出力回路64およびサウンドジェネレータ69に
チップセレクト信号を与えるためのアドレスデコード回
路68とを含む。
【0025】アドレスデコード回路68は、MPU61
から与えられるアドレスデータをデコードし、ROM6
2、RAM63、入出力回路64、サウンドジェネレー
タ69に対してそれぞれチップセレクト信号を与え、上
記各回路を能動化するためのものである。
【0026】なお、この実施の形態では、ROM62
は、その内容の書換えを行なうことができるプログラマ
ブルROMが用いられている。すなわち、必要が生じた
場合には、ROM62内に格納されたMPU61のため
のプログラムデータを変更することができる。MPU6
1は、このROM62内に格納されたプログラムデータ
に従って、かつ以下に述べる各制御信号の出力に応答し
て、種々の機器に対して制御信号を与える。マイコン6
0には、入力信号として以下のような信号が与えられ
る。
【0027】まず、パチンコ玉の始動入賞に伴って始動
入賞玉検出器55a〜55cがONしたことに応答し
て、検出回路70から始動入賞玉検出信号がマイコン6
0に対して与えられる。パチンコ玉が特定入賞口34
(図1参照)に入賞したことに伴って特定入賞玉検出器
35がONとなり、それに応答して検出回路71から特
定入賞玉検出信号がマイコン60に与えられる。パチン
コ玉が可変入賞球装置10内に入賞したことに伴って入
賞個数検出器36がONとなり、それに応答して検出回
路72から入賞個数検出信号がマイコン60に対して与
えられる。
【0028】マイコン60は、以下の回路および装置に
対して制御信号を与える。まず、マイコン60はソレノ
イド駆動回路73を介してソレノイド32にソレノイド
駆動用制御信号を与える。これにより、可変入賞球装置
10の蓋24(図1参照)が駆動され、パチンコ玉が入
賞しやすい第1の状態とパチンコ玉が入賞しにくいまた
は入賞しない第2の状態とに変化する。マイコン60
は、7セグメントLED駆動回路74を介してそれぞれ
の可変表示器30a〜30cに可変表示用制御信号を与
える。またマイコン60は、回路74を介して、継続回
数表示器37に対して繰返し継続制御の回数を表示する
ための制御信号を与え、入賞個数表示器25に対して、
可変入賞球装置10に入賞したパチンコ玉の個数を表示
させるための制御信号を与える。マイコン60は、LE
D駆動回路22を介して、始動入賞記憶表示器31に対
して、始動入賞記憶表示用制御信号を与える。マイコン
60は、ランプ駆動回路75を介してランプ23に対し
ランプ点灯用制御信号を与える。さらにマイコン60の
サウンドジェネレータ69は、アンプ76を介してスピ
ーカ21に音発生用音声信号を与える。各種機器および
制御回路に対しては、電源回路77から所定の直流電流
(+30V、+21V、+17V、+12V、+5V)
が供給される。
【0029】図1および図2に示されるパチンコ遊技機
の特徴は、可変表示装置9の可変表示器30a〜30c
のうち、可変表示器30a、30bが停止して最も右側
の可変表示器30cのみが可変表示を行なっている場合
に、可変表示器30a、30bの図柄が一致しており、
いわゆる「リーチ状態」であるときに、可変表示器30
cに表示される図柄の種類によって、可変表示器30c
の可変表示の周期や長さを複数通りに変化させることで
ある。すなわち、本実施の形態では、左、右可変表示器
30a、30bが第1の表示部に相当し、右可変表示器
30cが第2の表示部に相当する。その制御の方法およ
びそれによってもたらされる効果は、以下のフローチャ
ートやタイミングチャートを用いた説明によって明らか
にされる。
【0030】図3〜図11は、このパチンコ遊技機の動
作を説明するためのフローチャートである。図3はメイ
ンルーチンを示す。メインルーチンは前述のようにたと
えば2msecごとに1回先頭から実行される。まずス
テップS(以下単にSという)1により、RAMエラー
があったか否かの判断がなされる。この判断は、RAM
内の所定のアドレスに、予め定められたデータが格納さ
れているか否かを調べることにより行なわれる。S1に
おける判断の答がNOであれば制御はS3に進むが、プ
ログラムの暴走時や電源投入直後などには格納データが
不定であるためこの判断の答がYESとなり、制御はS
2に進む。S2では初期データがRAMなどにセットさ
れる。制御はその後S3に進む。
【0031】S3およびS4において、遊技機制御のた
めの各種のスイッチの入力をチェックするためのスイッ
チチェック処理が行なわれ、制御はステップS5に進
む。S5においては、スイッチから入力された信号に従
い、音・ランプ・LEDコントロール処理が行なわれ、
続いてS6においてソレノイドコントロール処理が、S
7において可変表示装置9(図1参照)に表示される図
柄を制御するための図柄LEDコントロール処理が行な
われる。さらにS8においては、前記S5〜S7の処理
によって得られたデータを入出力回路64を介して出力
する処理が行なわれる。この後制御はS9に進み、当り
はずれを決定するために予め用意されている当りはずれ
決定用カウンタの内容を「1」インクリメントする。こ
のメインルーチンはたとえば前述のように2msecご
とに実行されるため、当りはずれ決定用カウンタの内容
は2msecごとに「1」ずつインクリメントされる。
当りはずれ決定用カウンタの上限値はたとえば「23
4」に定められており、234を越えた場合には、以下
に述べる処理により再び0にリセットされる。
【0032】ステップS10においては、当りはずれ決
定用カウンタが「235」に達したか否かの判断がされ
る。判断の答がNOであれば制御はS12に進むが、Y
ESであれば制御はS11に進む。S11においては、
当りはずれ決定用カウンタの内容が0にクリアされる。
制御はその後S12に進む。すなわちこのようにするこ
とにより、当りはずれ決定用カウンタの値は、0からカ
ウントアップされて235に達すればクリアされ、再び
0からカウントアップが行なわれるわけである。後述す
るように始動入賞チェック時に当りはずれ決定用カウン
タの値が調べられ、その値がたとえば「0」の場合に大
当りが発生するように制御される。その結果、実際のプ
ログラム上の大当たりの発生確率は1/235となる。
一方、前述のように大当りが発生する図柄の組合せは、
可変表示器30a〜30c(図1参照)によって表示さ
れる3つの図柄が一致した場合である。図柄の種類はそ
れぞれの図柄表示器30a〜30cについて、0〜9、
A、F、H、J、Lの15種類である。したがって、み
かけ上の大当たりの発生確率は15/153 =1/22
5となる。
【0033】続いてS12においては、図柄表示用カウ
ンタの1桁目に「11」を加算する処理が行なわれる。
図柄表示用カウンタとは、前記15種類の図柄に対応し
た値をカウントするものであり、その1桁目は左可変表
示器30a(図1参照)によって表示される図柄を定め
るためのものである。図柄表示用カウンタの1桁目の値
が0〜9の場合にはそれぞれ「0」ないし「9」の図柄
が左図柄表示器30aによって表示され、カウント値が
10進数で10〜14の場合にはそれぞれ「A」、
「F」、「H」、「J」、「L」の図柄が表示されるよ
うに定められている。他の図柄表示器30b、30cは
それぞれ、図柄表示用カウンタの2桁目、3桁目により
その図柄が同様に定められる。
【0034】制御は続いてS13に進み、図柄表示用カ
ウンタの1桁目が「15」以上であるか否かの判断がさ
れる。判断の答がNOであれば制御は再びS12に進
み、図柄表示用カウンタの1桁目に「11」を加算する
処理以下の処理が繰返し行なわれる。一方、S13にお
ける判断の答がYESであれば制御はS14に進む。S
14においては、図柄表示用カウンタの1桁目から「1
5」を減算する処理がなされるとともに、図柄表示用カ
ウンタの2桁目に「1」を加算する処理が行なわれる。
この処理は、図柄表示用カウンタの1桁目から2桁目へ
の繰上り処理である。制御はS15に進む。
【0035】S15においては、図柄表示用カウンタの
2桁目が「15」になったか否かの判断が行なわれる。
判断の答がNOであれば制御は再びS12に戻り、S1
2以下の処理を繰返して実行する。判断の答がYESで
あれば制御はS16に進む。S16においては、図柄表
示用カウンタの2桁目のカウント値から「15」を減算
する処理と、図柄表示用カウンタの3桁目に「1」を加
算する処理が行なわれる。すなわち、この処理は図柄表
示用カウンタの2桁目から3桁目への桁上り処理であ
る。制御はステップS17に進む。
【0036】S17においては、図柄表示用カウンタの
3桁目が「15」になったか否かの判断が行なわれる。
判断の答がNOであれば制御は再びS12に戻り、S1
2以下の処理が繰返して実行される。S17における判
断の答がYESであれば制御はS18に進む。S18に
おいては、図柄表示用カウンタの3桁目のカウント値か
ら「15」を減算する処理が行なわれる。その後制御は
S12に戻り、S12以下の処理が繰返して実行され
る。S17およびS18における処理は、図柄表示用カ
ウンタの3桁目の桁上り処理である。この場合、4桁目
以上がないため、本来の桁上りの処理は実行されない。
【0037】S12〜S18による処理は、S1〜S1
1までの処理を行なった後に、残っているリセット待ち
時間の間繰返して行なわれる。すなわち、パルス分周回
路67(図2参照)からのリセットパルスがマイコン6
0に入力された段階でS12〜S18の処理が終了さ
れ、再びS1からこのプログラム実行が開始される。本
実施の形態の場合には、2msecごとにリセットパル
スが発生されるため、2msecから前記S1〜S11
までの処理時間を減算した残り時間を利用して、S12
〜S18の処理が繰返し行なわれる。なお、S5および
S6において行なわれる処理は、本願発明の特徴とは関
係がないため、その詳細な説明はここでは省略する。上
述のように処理の残り時間を利用して図柄表示用カウン
タの内容をカウントアップすることにより、S1〜S1
1までの処理を行なうために必要な時間の変化に対応し
て、図柄表示用カウンタに1回当りのプログラムの実行
で加算される数値が変化してくる。したがって、図柄表
示用カウンタの内容のランダム性が向上する。
【0038】図4は、図3のS3、S4によって定義さ
れたサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。S19により、カウントスイッチ(入賞個数検出器
36)の出力のチェック処理が行なわれる。S20によ
り、Vスイッチ(特定入賞玉検出器35)の出力のチェ
ック処理が行なわれる。S21によりスタートスイッチ
A(始動入賞玉検出器55a)の出力のチェック処理が
行なわれる。S22によりスタートスイッチB(始動入
賞玉検出器55b)の出力のチェック処理が行なわれ
る。S23によりスタートスイッチC(始動入賞玉検出
器55c)の出力のチェック処理が行なわれる。その後
サブルーチンプログラムは終了する。なお、S19、S
20、S22、S23のチェック処理の詳細な説明はこ
こでは省略するが、S22、S23で行なわれる処理の
詳細は、図5で説明されるS21で行なわれる処理と同
様の内容である。
【0039】図5は、図4のS21に示したスタートス
イッチAチェック処理のサブルーチンプログラムを示す
フローチャートである。図5を参照して、S24によ
り、スタートスイッチAがONになっているか否かの判
断が行なわれる。パチンコ玉が始動入賞口12a(図
1)に入賞すれば、この判断の答がYESとなり、制御
はS26に進む。S26においては、スタートスイッチ
Aチェックのためにも設けられたスタートスイッチAチ
ェックカウンタの値が最大値となっているか否かの判断
が行なわれる。スタートスイッチAチェックカウンタ
は、スタートスイッチAチェックサブルーチンプログラ
ム20が実行されるごとにS27により1ずつ加算され
るものであり、その最大値はたとえば255とされてい
る。
【0040】S26における判断の答がNOであれば制
御はS27に進む。S27においては、スタートスイッ
チAチェックカウンタが1インクリメントされ、制御は
S28に進む。S28においては、スタートスイッチA
チェックカウンタの内容が2であるか否かが判断され
る。判断の答がNOであればこのサブルーチンはそのま
ま終了するが、判断の答がYESである場合には制御は
S29に進む。
【0041】S29においては、始動入賞口に入賞した
パチンコ玉の個数を記憶するための始動記憶カウンタの
内容が4であるか否かが判断される。前述のように始動
記憶の上限値は「4」とされている。そのため、S29
における判断の答がYESである場合にはそのままこの
サブルーチンプログラムは終了するが、判断の答がNO
である場合には制御はS30に進み、始動入賞が発生し
たことに伴う始動記憶カウンタの「1」の加算処理が行
なわれる。制御はS31に進む。
【0042】S31においては、当りはずれ決定用カウ
ンタのカウント値が0であるか否かの判断が行なわれ
る。当りはずれ決定用カウンタは、S9(図3参照)に
よって1ずつ加算され、S11によってクリアされるも
のである。当りはずれ決定用カウンタが0である場合に
は制御はS33に進み、それ以外の場合には制御はS3
2に進む。S33においては、始動記憶カウンタの値に
対応するデータ記憶エリアに大当りデータを記憶してこ
のサブルーチンプログラムは終了する。一方、制御がS
32に進んだ場合には、始動記憶カウンタの値に対応す
るデータ記憶エリアに、はずれデータを記憶させてサブ
ルーチンプログラムが終了する。たとえば、始動記憶カ
ウンタが「1」の場合には、データ記憶エリアの1番目
のエリアに大当りデータまたははずれデータが記憶さ
れ、始動記憶カウンタが「2」の場合にはデータ記憶エ
リアの第2のエリアに大当りデータまたははずれデータ
が記憶され、始動記憶カウンタが「3」の場合には第3
エリアに、始動記憶カウンタが「4」の場合には第4エ
リアにそれぞれ記憶されることになる。
【0043】次に、S24における判断の答がNOの場
合に行なわれる処理を説明する。制御はこの場合S25
に進む。S25においては、スタートスイッチAチェッ
クカウンタの内容がクリアされ、そのままサブルーチン
プログラムが終了する。結局、このスタートスイッチA
サブルーチンプログラムが2回実行されてその2回とも
スタートスイッチがONとなっている場合にのみ、S2
8における判断の答がYESとなってS29以降の処理
が行なわれることになる。これは、遊技場において特に
発生するノイズなどにより瞬間的にスタートスイッチA
がONになったとしても、それだけではただちにS29
以降の処理が行なわれないようにすることにより、ノイ
ズによる遊技機の誤動作を極力防止することを目的とし
ている。
【0044】図6〜図8は、図3のS7により定義され
ている図柄LEDコントロールのサブルーチンプログラ
ムを示すフローチャートである。図6を参照して、S3
4ないしS36により、右図柄停止フラグがセットされ
ているか否か、中図柄停止フラグがセットされているか
否か、左図柄停止フラグがセットされているか否かの判
断がそれぞれ行なわれ、すべての図柄停止フラグがセッ
トされていない場合に制御はS37に進む。左図柄停止
フラグは後述するS54によりセットされてS58によ
りクリアされる。中図柄停止フラグは後述するS58に
よりセットされS61によりクリアされる。右図柄停止
フラグは後述するS61によりセットされS75により
クリアされる。
【0045】S37においては、大当りフラグがセット
されているか否かの判断が行なわれる。大当りフラグ
は、後述するS74によりセットされるものである。大
当りフラグがセットされている場合には制御はS37か
らサブルーチンの終了に進むが、大当りフラグがセット
されていない場合には制御はS38に進む。S38にお
いては、始動記憶カウンタが0であるか否かの判断が行
なわれる。判断の答がYESであればそのままサブルー
チンプログラムは終了するが、答がNOであれば制御は
S39に進む。S39においては、はずれインタバルタ
イマーが終了しているか否かの判断が行なわれる。この
はずれインタバルタイマーは、後述するS73によりセ
ットされる0.6秒程度の短い時間を計時するタイマー
であり、可変表示装置9(図1)の表示結果がはずれの
場合に、そのはずれた事実を表す表示を遊技者に視認さ
せるために必要な間隔を確保するためのものである。S
39における判断の答がNOであればそのままサブルー
チンプログラムは終了するが、YESである場合には制
御はS40に進む。
【0046】S40においては、図柄表示用カウンタの
現在値を呼出す制御が行なわれる。図柄表示用カウンタ
は前述したS12ないしS18により繰返しそのカウン
ト値が変化するように制御されており、S40の実行に
より、その時のこの図柄表示用カウンタのカウント値が
呼出される。具体的にたとえば、S40において呼出さ
れた図柄表示用カウンタのカウント値が「777」であ
るものとする。以下、この値を例としてS41以下の説
明を行なう。
【0047】S41においては、データ記憶エリア(S
32、S33参照)の第1エリアのデータを呼出す処理
が行なわれる。このとき、第1エリア〜第4エリアに格
納されている始動記憶が、それぞれ順に「はずれ」「当
り」「はずれ」「始動記憶なし」とする。この場合、S
41においては、第1エリアのデータ、すなわち「はず
れ」を表すデータが読出される。制御はS42に進む。
【0048】S42においては、始動記憶カウンタの内
容を1減算する処理が行なわれる。これは、S41にお
いてデータ記憶エリアの始動記憶が1つ読出されたため
である。制御はS43に進む。S43においては、デー
タ記憶エリアの記憶データを、第4エリアから第1エリ
アの方向に向かって1ずつシフトさせる処理が行なわれ
る。前述の例の場合には、S43における処理の結果、
データ記憶エリアに格納されたデータは順に「当り」
「はずれ」「始動記憶なし」「始動記憶なし」となる。
このとき、S42における処理の結果、始動記憶は
「3」から「2」となっている。制御はS44に進む。
【0049】S44においては、S41において呼出さ
れたデータが大当たりのデータであるか否かの判断が行
なわれる。判断の答がYESである場合には制御はS4
5に進み、さもなければ制御はS46に進む。上述の例
の場合には判断の答はNOとなるため、制御はS46に
進むことになる。S46においては、S40において呼
出された図柄が左=中=右であるか否かの判断が行なわ
れる。判断の答がNOであれば制御はそのままS48に
進む。しかし、判断の答がYESである場合には制御は
S47に進み、S47により右図柄を表すカウント値に
「1」を加算する処理がなされてS48に進む。すなわ
ち、S47によって、はずれのときに表示される図柄が
偶然大当りの図柄となってしまうことがないように強制
的に図柄表示用カウンタの値が変更される。前述の場合
には図柄表示用カウンタの値はS47の処理により「7
77」から「778」となる。制御はS48に進む。
【0050】S45においては、呼出したデータが大当
りであるため、呼出した図柄表示用カウンタの中・右の
値を、図柄表示用カウンタの左の値に合せる。すなわ
ち、図柄表示用カウンタによって定められる図柄左=中
=右となるように強制的に大当たりの図柄で可変表示装
置を停止させる制御が行なわれる。制御はS48に進
む。
【0051】S48においては、S40〜S47の処理
により決定された図柄を予定停止図柄として記憶する処
理が行なわれる。制御は図7のS49に進む。
【0052】S49〜S53の処理は、本発明の特徴で
ある、リーチ時の図柄表示の態様を変化させるために前
もって行なわれる処理である。S49において、左図柄
と中図柄とが一致しているか否かが判断される。判断の
答がNOであれば制御はS54に進む。判断の答がYE
Sであれば制御はS50に進む。すなわち、図柄表示装
置に表示される図柄がいわゆる「リーチ状態」となる場
合にのみ制御はS50に進む。S50においてはさら
に、左図柄と右図柄とが一致しているか否かの判断が行
なわれる。判断の答がYESであれば制御はS53に進
み、さもなければ制御はS51に進む。S51において
は、左図柄が右図柄の前後のいずれかに等しいか否かの
判断が行なわれる。判断の答がYESであれば制御はS
53に進み、さもなければ制御はS52に進む。すなわ
ち、S50、S51の判断により、最終的に停止表示さ
れる図柄が大当りを示すものであるときと、最も右側の
図柄が大当り図柄と1だけずれた図柄となるような場合
のみ制御はS53に進み、それ以外のリーチのときには
制御はS52に進むことになる。S53ではリーチフラ
グに2が、S52では1がそれぞれセットされる。上述
の例の場合、制御はS51からS53に進み、リーチフ
ラグに2がセットされる。S52、S53の後、いずれ
も制御はS54に進む。
【0053】S54において基本タイマーおよび左図柄
停止フラグがセットされる。基本タイマーはそれぞれの
可変表示器を順番どおり停止させる際の最初の可変表示
器の停止までの基本時間を定めるものであり、たとえば
5秒程度の時間がセットされる。S54の処理の後この
サブルーチンは終了する。
【0054】図6、図7に示す図柄LEDコントロール
サブルーチンプログラムの次回の実行に際しては、S5
4によって左図柄停止フラグがセットされているため
に、S36における判断の答がYESとなり、制御は図
7のS55に進む。S55では、左図柄LED変動処
理、中図柄LED変動処理、ならびに右図柄LED変動
処理が行なわれる。制御はS56に進む。S56では、
基本タイマーが終了したか否かの判断が行なわれる。判
断の答がNOである場合にはこのサブルーチンプログラ
ムはそのまま終了する。一方、基本タイマーが終了しS
56における判断の答がYESとなる場合には制御はS
57に進む。S57においては、現在表示中の左図柄番
号が予定停止図柄の左図柄番号と一致するか否かの判断
が行なわれる。判断の答がNOであればそのままこのサ
ブルーチンプログラムは終了する。この図柄LEDコン
トロールサブルーチンプログラムが繰返し実行されてS
57の判断が繰返し行なわれ、その間に左図柄LEDが
変動して表示中の左図柄と予定停止図柄中の左図柄とが
一致する場合が起こる。この場合S57における判断の
答はYESとなり制御はS58に進む。S58において
は、左図柄停止フラグがクリアされ、中図柄停止フラグ
がセットされてサブルーチンプログラムが終了する。
【0055】次回の図柄LEDコントロールサブルーチ
ンプログラムが実行される際には、S58において中図
柄停止フラグがセットされているため、図6のS35に
おける判断の答がYESとなる。その結果この場合制御
は図7のS59に進むことになる。S59においては、
中図柄LED変動処理および右図柄LED変動処理が行
なわれる。S59以下においては左図柄LEDの変動処
理が行なわれないために、左図柄は停止制御されること
になる。制御はS60に進む。S60においては、表示
中の中図柄が予定停止図柄中の中図柄と一致しているか
否かの判断が行なわれる。判断の答がNOであればその
ままこのサブルーチンプログラムは終了する。表示中の
図柄が予定停止図柄中の中図柄と一致するまで図柄が変
動した段階でS60における判断の答がYESとなり、
制御はS61に進む。S61においては、中図柄停止フ
ラグがクリアされ、右図柄停止フラグがセットされる。
制御はS62に進む。S62においてはリーチフラグが
セットされているか否かの判断が行なわれ、セットされ
ていればS63に進み、右図柄停止用第1タイマがセッ
トされてサブルーチンプログラムが終了し、リーチフラ
グがセットされていなければそのままサブルーチンプロ
グラムが終了する。
【0056】次回の図柄LEDコントロールサブルーチ
ンプログラムの実行の際には、S58(図7)によって
右図柄停止フラグがセットされているために、図6のS
34における判断の答がYESとなる。その結果、制御
はS34から図8のS64に進む。S64においては、
右図柄LED変動処理のみが行なわれる。その結果、左
図柄LEDと中図柄LEDの変動処理が行なわれないた
めに、左図柄表示LEDと中図柄表示LEDとは停止制
御されることになる。制御はS65に進む。S65にお
いては、S49〜S53において行なわれるリーチフラ
グセット処理によって、リーチフラグがセットされてい
るか否かの判断が行なわれる。判断の答がYESであれ
ば制御はS66に進み、さもなければ制御はS71に進
む。前述の例の場合、リーチフラグが「2」にセットさ
れているため、S65における判断の結果答はYESと
なり、制御はS66に進むことになる。S66において
は、図7のS63においてセットされた右図柄停止用第
1タイマーが終了しているか否かについての判断が行な
われる。判断の答がYESであれば制御はS70に進
み、さもなければ制御はS67に進む。この第1タイマ
ーは、リーチ状態でかつ最終停止図柄が大当りでも大当
りの直前または直後でもない場合の、中図柄停止後右図
柄が停止するまでの基本的時間を規定するためのもので
あり、たとえば3sec程度の時間である。S67にお
いては、第1タイマーを−1した結果第1タイマーが終
了するか否かの判断が行なわれる。判断の答がNOであ
ればサブルーチンはこのまま終了するが、判断の答がY
ESであれば制御はS68に進む。S68においては、
リーチフラグが2であるか否かが判断される。判断の答
がNOであればこのサブルーチンプログラムはそのまま
終了するが、判断の答がYESであれば制御はS69に
進む。S69においては、右図柄停止用第2タイマーが
セットされる。この右図柄停止用第2タイマーは、最終
停止図柄が大当りまたは大当りの前後の図柄である場合
に、中図柄停止後右図柄停止までの時間をさらに延長す
るためのタイマーである。右図柄停止用第2タイマーと
しては、たとえば5secという値がセットされる。そ
の後このサブルーチンプログラムは終了する。
【0057】S66における判断の結果答がYESとな
り、制御がS70に進んだ場合、S70では以下のよう
な処理が行なわれる。S70においては、S69によっ
てセットされた第2タイマーが終了したか否かが判断さ
れる。判断の答がNOであればそのままこのサブルーチ
ンプログラムは終了する。判断の答がYESであれば制
御はS71に進む。すなわち、リーチフラグがセットさ
れている場合には、S66およびS70の判断により、
第1タイマーも第2タイマーも終了したと判断されたと
きでなければ制御はS71には進まないことになる。
【0058】S65における判断の答がNOである場合
およびS70における判断の答がYESである場合、制
御はS71以下に進むが、S71以下では、右図柄を停
止させるための以下のような処理が行なわれる。S71
においては、現在表示中の右図柄番号が、予定停止図柄
の右図柄番号と一致しているか否かの判断が行なわれ
る。判断の答がYESであれば制御はS72に進み、さ
もなければこのサブルーチンプログラムは終了する。す
なわち、現在表示中の右図柄が予定停止図柄の右図柄と
一致していない場合には、このサブルーチンは終了し、
表示中の右図柄と予定停止図柄の右図柄とが一致して始
めて制御がS72に進むことになる。S72において、
予定停止図柄番号が左=中=右となっているか否かの判
断、すなわち予定停止図柄が大当りを示すものであるか
否かの判断が行なわれる。判断の答がYESであれば制
御はS74に進み、さもなければ制御はS73に進む。
S73においては、はずれインタバルタイマがセットさ
れ、S75によって右図柄停止フラグがクリアされてさ
らにリーチフラグもクリアされた後サブルーチンプログ
ラムが終了する。このはずれインタバルタイマはたとえ
ば0.6秒程度の短い時間を計時するものであり、前述
のように可変表示装置の停止時の表示結果がはずれであ
る旨を遊技者に視認させるために確保するべき猶予期間
を計時するためのものである。
【0059】一方、予定停止図柄が左=中=右となって
いる場合には制御はS74に進むが、S74においては
大当りフラグがセットされ、さらに大当りインタバルタ
イマをセットする処理が行なわれる。大当りインタバル
タイマは、たとえば4秒程度の時間を計時するものであ
り、大当りが発生することに伴う遊技者の期待感を盛上
げるためのものである。大当りフラグは、他の処理にお
いてこのフラグを参照することにより、大当り制御を行
なうか否かを判別するためのものである。S74の後制
御はS75に進み、はずれの場合と同様に右図柄停止フ
ラグがクリアされ、さらにリーチフラグがクリアされて
サブルーチンプログラムが終了する。図6、7、8に示
されたフローチャートによるプログラムが、制御手段に
対応する。
【0060】図9〜図10は、前記S55、S59、S
64により定義されたサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。図9は左図柄LED変動処理サブ
ルーチンプログラムを示す。図10は中図柄LED変動
処理サブルーチンプログラムを示す。図11は右図柄L
ED変動処理サブルーチンプログラムを示す。
【0061】図9のS76により、左図柄LED用タイ
マが終了したか否かの判断が行なわれる。判断の答がN
Oであればそのままサブルーチンプログラムは終了す
る。一方、プログラムが繰返し実行され左図柄LED用
タイマが終了した場合にはS76における判断の答がY
ESとなり、制御はS77に進む。S77においては、
左図柄LED用タイマがセットされ、左図柄の図柄番号
が+1される。S77によりセットされる左図柄LED
用タイマは、たとえば14msecである。すなわち、
タイマセット後14msecが経過するまでS76にお
いてはNOの判断が繰返し行なわれ、14msecが経
過した段階でS76における判断の答がYESとなって
再びS77により左図柄LED用タイマがセットされ、
左図柄番号がさらに+1される。この左図柄番号の値に
応じて、図示されない7セグメントLEDデータのう
ち、現在表示中の左図柄番号に対応するアドレスのデー
タが表示データとしてセットされる。制御はS78に進
む。
【0062】S78においては、S77の処理の結果左
図柄番号が15になったか否かの判断が行なわれる。判
断の答がNOの場合にはそのままこのサブルーチンは終
了する。一方、左図柄番号が15となった段階で判断の
答がYESとなり、制御はS79に進む。より具体的に
は、図柄表示LEDですべての種類の図柄を一通り表示
させるのに必要な図柄数は、本実施の形態では前述のよ
うに0〜14である。したがってS77によって次の図
柄番号に対応する7セグメントLEDデータが順次セッ
トされて左図柄が変動していき、左図柄番号が15にな
った時点でS78において判断の答がYESとなる。こ
の場合制御はS79に進み、現在の左図柄番号に0がセ
ットされてサブルーチンプログラムが終了する。この処
理により、0〜14の図柄を一通り表示した後、左図柄
の表示は再び0から始められることになる。
【0063】図10は、中図柄変動LED処理サブルー
チンプログラムを示すフローチャートであるが、その内
容は図9の処理と同様であるためにここでは詳細な説明
は省略する。ただし、図10のS81においてセットさ
れる中図柄LED用タイマの値としては、左図柄LED
用タイマと同様にたとえば14msecという値がセッ
トされる。
【0064】図11は、右図柄LED変動処理のサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。右図柄LE
D変動処理において、右図柄のリーチ時の表示変動時間
の制御が行なわれるため、以下でその詳細を説明する。
まず、S84において、右図柄LED用タイマが終了し
たか否かが判断される。判断の答がNOであればこのサ
ブルーチンプログラムは終了するが、判断の答がYES
であれば制御はS85に進む。図柄LED用タイマは、
各図柄の表示図柄を切換る時間を決めるためのタイマで
ある。タイマの設定時間が長くなれば、次の表示に切換
わるまでに要する時間が長くなる。したがって、タイマ
の設定時間を長くすることにより図柄の変動速度を遅く
することができる。
【0065】S85においては、右図柄停止フラグがセ
ットされているか否かが判断される。判断の答がYES
であれば制御はS86に進み、さもなければ制御はS8
7に進む。S86に制御が進んだ場合、リーチフラグが
セットされているか否かが判断される。判断の答がYE
Sであれば制御はS88に進み、さもなければ制御はS
87に進む。
【0066】S87には、右図柄停止フラグがセットさ
れていない場合、または右図柄停止フラグがセットされ
ていてもリーチフラグがセットされていない場合に制御
が移る。S87においては、右図柄LED用の第1タイ
マにたとえば14msecという値がセットされる。さ
らにS87においては、現在表示中の右図柄番号に+1
される。制御はS89に進む。
【0067】S86からS88に制御が移った場合に
は、右図柄LED用の第2タイマにたとえば56mse
cという値がセットされる。さらにS88においては、
現在表示中の右図柄番号に+1される。制御はS89に
進む。S87、S88において第1タイマおよび第2タ
イマがセットされるため、右図柄停止フラグがセットさ
れていない場合および右図柄停止フラグがセットされて
いてもリーチ状態ではない場合には右図柄は14mse
cの周期で変動し、一方右図柄停止フラグがセットされ
ており、かつリーチ状態である場合には右図柄は56m
secの周期で変動されることになる。このようにリー
チ状態のときはそれ以外のときより変動の速度を遅く変
えることにより、リーチ状態のときの遊技者の興趣をよ
り一層盛上げることができる。
【0068】S89においては、現在表示中の右図柄番
号が15であるか否かの判断が行なわれる。判断の答が
NOであればそのままこのサブルーチンプログラムは終
了するが、判断の答がYESであれば制御はS90に進
む。S90においては、現在の右図柄番号がリセットさ
れ再び0とされる。この後このサブルーチンプログラム
は終了する。以上のようにS89、S90の処理によ
り、右図柄表示器に15の図柄が一通り表示された場
合、再び先頭の図柄から繰返し表示が行なわれることに
なる。
【0069】図12は、本発明にかかるパチンコ遊技機
において左、中、右図柄を停止させるときのタイミング
を示すタイミングチャートである。図12(a)を参照
して、始動入賞口12a〜12cのいずれかに遊技玉が
入賞し、スタートスイッチ55a〜55cのいずれかか
ら始動入賞玉検出パルスが発生されたものとする。この
パルスの立下り時に、正確には前述のS28でYESの
判断が成されたときに、前述の当たり外れ決定用カウン
タの内容が取出され、その始動入賞について大当りであ
るか外れであるかが決定される。
【0070】スタートスイッチのパルスの検出から所定
時間たった時点で図12(b)に示されるように、図柄
表示用カウンタの値が取出され、左図柄、中図柄、右図
柄の停止時の図柄が決定される。図12(b)に示され
るように、左図柄表示器30aに表示される左図柄は、
基本タイマのセットとともに変動が開始され、基本タイ
マ終了後変動中の図柄が予定停止図柄中の左図柄と一致
するまで図柄変動が行なわれた後停止される。
【0071】図12(c)に示されるように、中図柄表
示器30bに表示される中図柄も、基本タイマのセット
とともに変動が開始され、さらに図12(b)に示され
る左図柄の停止後可変表示中の中図柄が予定停止図柄と
一致するまで可変表示が行なわれた後停止される。
【0072】これに対し、右図柄の停止制御は図12
(d)〜(f)に示されるように、本実施の形態の場合
には3通りに変更され得る。図12(d)は、リーチ状
態でないときの右図柄の停止制御のタイミングを示す。
この場合右図柄表示器30cに表示される右図柄は、基
本タイマのセットとともに変動が開始され、図12
(c)に示される中図柄の停止後、表示中の右図柄が予
定停止図柄と一致するまで可変表示された後停止する。
すなわち、リーチ状態以外のときには、中図柄停止後比
較的短い時間で右図柄も停止される。
【0073】これに対し、図12(e)、(f)に示さ
れるように、すでに停止した左図柄および中図柄がリー
チ状態であるときには、右図柄停止制御はより長い時間
かけて行なわれる。すなわち図12(e)を参照して、
左図柄および中図柄が一致しており、かつ予定停止図柄
中の右図柄がこれら左、中図柄でもなく、左、中図柄の
前後の図柄でもない場合には、図12(c)に示される
中図柄の停止とともに第1タイマのセットが行なわれ
る。そして、第1タイマの終了後表示中の右図柄が予定
停止図柄と一致するまで可変表示が行なわれ、一致した
時点で可変表示が停止される。すなわち、この場合停止
までの時間はほぼ第1タイマにセットされている時間だ
け長くなる。
【0074】これに対し、大当たりとなる場合または右
図柄が大当たり図柄の前後となるように停止制御される
場合には、図12(f)に示されるようにさらに長い時
間をかけて停止制御が行なわれる。すなわちこの場合、
図12(c)に示される中図柄の停止とともに右図柄停
止用第1タイマがセットされる。そして、第1タイマの
終了とともに図8のS69において右図柄停止用第2タ
イマがセットされ、この間右図柄は可変表示を続行す
る。そして右図柄停止用第2タイマが終了した時点で図
8のS70において判断の答がYESとなり、制御がS
71に進むことになる。したがって第2タイマが終了し
た後表示中の右図柄が予定停止図柄と一致するまで可変
表示が行なわれ、一致した時点で可変表示が停止され
る。したがって、この場合、停止までの時間は図12
(e)に示される場合よりさらに第2タイマに設定され
た時間だけ長くなる。
【0075】図12(e)、(f)に示されるように、
リーチ状態となるときにはそれ以外の場合と比較してよ
り長い時間をかけて右図柄の停止制御が行なわれる。そ
のため、リーチ状態となったときの遊技者の大当たりに
対する期待は盛上がり、遊技の興趣をより一層高めるこ
とができる。さらに本発明にかかる遊技機においては、
図12(f)に示されるように、大当たりまたは大当た
りの前後の図柄が予定停止図柄となっている場合、それ
以外のリーチ状態のときと比較してより長い時間をかけ
て右図柄停止制御が行なわれる。このため、リーチ状態
であってしかも最終的な停止図柄が大当たり近辺のもの
となるときには遊技者の大当たりに対する期待がより一
層高まることになり、従来の装置に比べて遊技の興趣を
より一層高めることが可能となる。
【0076】なお、上述の実施の形態においては左図柄
と中図柄とが一致するとともに、右図柄がその図柄と一
致するかその前後の図柄となる場合にのみ図12(f)
に示されるように最も長い時間をかけた右図柄の停止制
御が行なわれるが、表示態様の区別の基準は上述の実施
の形態以外のものであってもよい。たとえば、予定停止
図柄が大当たりとなる場合とそれ以外とで図12
(e)、(f)に示されるように表示態様を区別しても
よいし、大当たりおよびその前後の図柄に加えて大当た
りの図柄と2つ図柄が前後した停止図柄まで図12
(f)に示されるような停止制御を行なうようにしても
よい。その場合にも、上述の実施の形態と同様に従来の
遊技機と比べて一層遊技の興趣を盛上げることができ
る。
【0077】以上、本発明がパチンコ遊技機を例として
説明された。しかし本発明は上述のパチンコ遊技機には
限定されず、スロットマシンなどのコイン遊技機や所定
の遊技価値を特定可能な情報が記録されたカードなどの
記録媒体を用いて遊技が可能なカード式遊技機であって
もよい。
【0078】また、本発明における所定の遊技価値とし
ては、前記可変入賞球装置10を開成することに変えて
以下のことを行なうものであってもよい。
【0079】(1) パチンコ遊技機における賞品玉や
コイン遊技機(たとえばスロットマシン)における賞品
コインなどの遊技媒体を払出す。
【0080】(2) カード式遊技機、コイン投入式遊
技機(未払出し数を所定枚数まで記憶、表示できるいわ
ゆるクレジット機能付コイン遊技機を含む)や貨幣投入
式遊技機等のように得点があることに基づいて遊技可能
な遊技機において、得点を付与する。
【0081】(3) アレンジボールやいわゆるアレパ
チにおいて、役物を開いてその役物内を打玉が通過した
ことにより通常時には比較的通過が困難な通過口を打玉
が通過したものとみなして組合わせ判定を行なったり、
役物を作動させることにより通常時比較的通過が困難な
通過口方向に打玉を誘導して通過させやすくするなど、
組合わせ成立が容易になるように役物を制御する。
【0082】(4) アレンジボールやいわゆるアレパ
チにおいて、直接得点を付与する。この場合に、付与さ
れた得点に基づき、1ゲーム終了後に賞品玉、賞品コイ
ンを払出してもよく、また、付与された得点に基づき、
直ちに賞品玉や賞品コインを払出してもよい。
【0083】さらに、本実施の形態では当たり外れを始
動入賞時に決定し、予定停止図柄を可変開始時に決定す
るようにして決定時期を異ならせたが、これらを同時に
決定するようにしてもよい。また、停止図柄の決定時期
は実施の形態に示されたものに限定されない。たとえ
ば、始動入賞時、可変開始時、基本時間終了時であって
もよい。また、当たり外れを別に決定することなく、直
接停止図柄を事前に決定するようにしてもよい。また事
前に当たり外れや停止図柄を決定せず、順次図柄をたと
えば乱数等に基づき停止させていき、停止図柄に基づき
大当たり制御やリーチ制御をしてもよい。
【0084】なお、上述の実施の形態においては、複数
の表示部のうち第1の表示部は左、中図柄に対応し、第
2の表示部は右図柄に対応している。しかしこの対応は
上述の場合には限定されない。たとえば左図柄のみが停
止した時点でリーチ状態とし、中、右図柄の変動表示の
態様を複数種類用意するような場合も考えられる。この
場合には第1の表示部が左図柄のみに対応し、第2の表
示部が中、右図柄に対応する。また、上述の実施の形態
においては、いわゆる「惜しい」リーチと「惜しくな
い」リーチとで右図柄の停止制御の態様を異ならせた。
しかし本発明はこれには限定されず、たとえば左、中図
柄が停止した時点でリーチ状態となったか否かを判定
し、その時点でどのような態様で右図柄を停止制御する
かを、何らかの規則に従って決定したり、たとえば乱数
等を用いてランダムに決定したりしてもよい。
【0085】また、上述した実施の形態では、複数態様
の遊技制御の例として、図柄の変動時間の長さが複数種
類定められているものを示したが、これに代えて、ある
いはこれに加えて、たとえば惜しいリーチ時の図柄の変
動速度を惜しくないリーチ時よりもさらに遅くするな
ど、図柄の変動速度を複数種類定めるようにしたり、た
とえば惜しいリーチ時のランプやLEDの点滅や効果音
を、惜しくないリーチ時よりもさらに派手にするなど、
報知態様を複数種類定めるようにしてもよい。
【0086】前述した左可変表示器30a,中可変表示
器30b,右可変表示器30cにより、複数種類の識別
情報を可変表示可能な複数の可変表示部が構成されてい
る。前述したマイコン60により、前記複数の可変表示
部を可変開始させた後表示結果を表示させる制御を行な
う制御手段が構成されている。前述したランプやLED
あるいは効果音を発生させるスピーカ等により、リーチ
状態が成立した場合にリーチの可変表示が行われている
旨を報知する報知手段が構成されている。前述したよう
に、この報知手段による報知態様が複数種類定められて
いる。また、図12を参照して説明したように複数態様
の遊技制御として図柄の変動時間の長さや変動速度を複
数種類定めることにより、リーチ状態が成立してから複
数の可変表示部すべての表示結果が表示されるまでのリ
ーチ動作状態として、可変表示中の識別情報の制御の態
様が異なる複数種類のリーチ動作状態が予め定められて
いる。そして、図12を参照して説明したような複数態
様の遊技制御として図柄の変動時間の長さを複数種類定
めることに代えて、あるいはこれに加えて、惜しいリー
チ時のランプやLEDの点滅や効果音を惜しくないリー
チ時よりもさらに派手にするなど、報知態様を複数種類
定めるようにすることにより、複数種類定められたリー
チ動作状態の各々に対応して異なる報知態様が予め定め
られ、かつ、報知態様が異なる複数種類のリーチ動作状
態のうちのいずれかを経て可変表示装置の表示結果が表
示されている。 また、図6のS45,S46,S47,
および,S48の処理により、複数の可変表示部の各々
の表示結果となる識別情報を選択する識別情報選択手段
が構成されている。また、図7のS57,S60および
図8のS71の処理により、制御手段の、識別情報選択
手段により選択された識別情報を表示結果として表示す
る処理が構成されている。そして、上記したように、惜
しいリーチ時の報知態様を、惜しくないリーチ時の報知
態様よりもさらに派手にするなどの制御がなされること
により、報知態様が、識別情報選択手段の選択に応じて
定められていることになる。
【0087】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、可変
表示中の識別情報の制御の態様が異なる複数種類のリー
チ動作状態が予め定められているために、バリエーショ
ンに富んだリーチ動作状態を遊技者が楽しむことができ
る。しかも、リーチ動作状態の各々に対応して異なる報
知態様で、リーチの可変表示が行われている旨が報知さ
れるために、遊技の興趣をより一層、効果的に盛上げる
ことができる。 請求項2に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の本発明の効果に加えて、報知態様が、識別
情報選択手段によって選択された表示結果に応じて定め
られるために、表示結果と関連したリーチ動作状態を遊
技者が楽しむことができ、変化に富んだ可変表示動作に
より遊技の興趣をさらに効果的に盛上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる遊技機の一例のパチンコ遊技機
の遊技盤面の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図3】図2に示される制御回路の動作を説明するため
のメインルーチンのフローチャートである。
【図4】スイッチチェック処理のフローチャートであ
る。
【図5】スタートSWAチェック処理のフローチャート
である。
【図6】図柄LEDコントロール処理の一部のフローチ
ャートである。
【図7】図柄LEDコントロール処理の一部のフローチ
ャートである。
【図8】図柄LEDコントロール処理の一部のフローチ
ャートである。
【図9】左図柄LED変動処理のフローチャートであ
る。
【図10】中図柄LED変動処理のフローチャートであ
る。
【図11】右図柄LED変動処理のフローチャートであ
る。
【図12】可変表示装置の停止制御のタイミングを示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機の一例のパチンコ遊技機 5 遊技盤 6 遊技領域 9 可変表示装置 10 可変入賞球装置 12a〜12c 始動入賞口 24 蓋 30a 左可変表示器 30b 中可変表示器 30c 右可変表示器 34 特定入賞口 35 特定入賞玉検出器 36 入賞個数検出器 60 マイクロコンピュータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を可変表示可能な複
    数の可変表示部を有する可変表示装置を含み、該可変表
    示装置の表示結果が予め定められた特定の識別情報の組
    合せになった場合に、所定の遊技価値を付与可能な状態
    となる遊技機であって、 前記複数の可変表示部を可変開始させた後表示結果を
    させる制御手段と、リーチ状態が成立した場合にリーチの可変表示が行われ
    ている旨を報知する 報知手段とを含み、リーチ状態が成立してから前記複数の可変表示部すべて
    の表示結果が表示されるまでのリーチ動作状態として、
    可変表示中の識別情報の制御の態様が異なる複数種類の
    リーチ動作状態が予め定められており、 該複数種類定められたリーチ動作状態の各々に対応して
    異なる報知態様が予め定められており、 報知態様が異なる前記複数種類のリーチ動作状態のうち
    のいずれかを経て、可変表示装置の表示結果が表示され
    ること を特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記複数の可変表示部の各々の表示結果
    となる識別情報を選択する識別情報選択手段をさらに含
    み、 前記制御手段は、前記識別情報選択手段により選択され
    た識別情報を表示結果として表示し、 前記報知態様は、前記識別情報選択手段の選択に応じて
    定められることを特徴とする、請求項1に記載の遊技
    機。
JP21395898A 1998-07-29 1998-07-29 遊技機 Expired - Lifetime JP3242070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21395898A JP3242070B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21395898A JP3242070B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19016891A Division JP3995725B2 (ja) 1991-07-30 1991-07-30 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1176535A JPH1176535A (ja) 1999-03-23
JP3242070B2 true JP3242070B2 (ja) 2001-12-25

Family

ID=16647886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21395898A Expired - Lifetime JP3242070B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3242070B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1176535A (ja) 1999-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06335559A (ja) 遊技機
JP2916204B2 (ja) 弾球遊技機
JP3354541B2 (ja) 遊技機
JP3285542B2 (ja) 遊技機
JP3242070B2 (ja) 遊技機
JP3244473B2 (ja) 遊技機
JP3231031B2 (ja) 遊技機
JP3995725B2 (ja) 遊技機
JP2001017672A (ja) 遊技機
JP2919578B2 (ja) 弾球遊技機
JP3370360B2 (ja) 弾球遊技機
JP2923003B2 (ja) 弾球遊技機
JP2001017671A (ja) 遊技機
JP3485526B2 (ja) 弾球遊技機
JP2992115B2 (ja) 遊技機
JP2001017668A (ja) 遊技機
JP2001017667A (ja) 遊技機
JPH1033767A (ja) 弾球遊技機
JP2001017665A (ja) 遊技機
JP2001017666A (ja) 遊技機
JP2001017669A (ja) 遊技機
JP2001017670A (ja) 遊技機
JP2000350828A (ja) 遊技機
JP2001017664A (ja) 遊技機
JPH1080542A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011002

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071019

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term