JP2676178B2 - 検出装置 - Google Patents
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Description
けられたスイッチ等の検出部を含み、その検出部からの
検出信号を、所定の動作制御を行なう制御回路に入力す
るための検出装置に関する。
ける入賞玉の検出には、従来から一般的に、マイクロス
イッチや近接スイッチ等のスイッチからなる検出部と、
そのスイッチの検出信号を処理してマイクロコンピュー
タ等の制御用コンピュータからなる制御回路に入力する
ためのスイッチ入力回路とを含む検出装置が用いられて
きた。このような検出装置においては、たとえば、スイ
ッチとしてマイクロスイッチを用いた場合、マイクロス
イッチの一端側には入賞玉が通過する通過孔が設けら
れ、通過孔内には揺動片が設けられている。マイクロス
イッチは通常は開放状態であるが、入賞玉が通過孔内を
通過することにより揺動片が揺動して接点が閉じる。そ
して、接点が閉じたことをスイッチ入力回路によって検
出してパルスに変換することにより、検出装置から遊技
機の制御用コンピュータに制御用信号が与えられる。
通過孔が形成されている。通過孔の周囲にはコイルがめ
ぐらされている。通過孔を入賞玉が通過した場合、通過
孔の周囲にめぐらされたコイルの磁束に変化が生じ、コ
イル内に逆起電力が発生し、近接スイッチのインピーダ
ンスが一時的に高くなる。このインピーダンスの変化を
利用して、スイッチ入力回路で入賞玉の検出を表わすパ
ルスを生成することにより、制御用コンピュータに制御
情報が入力される。
置では、無線電波などによって入力信号に混入するノイ
ズを、遊技玉の入賞と誤って判別し、制御用コンピュー
タに検出信号を出力してしまうことがあるという問題点
があった。特に、電子ライタやトランシーバーを使用し
てこうしたノイズを意図的に発生する遊技者がいた場合
には、遊技場にとって損失となる恐れがある。またこう
した誤動作は、遊技機の管理に限らず、他の分野でも防
止されるべきである。
たものであり、無線電波によるノイズを、スイッチの状
態変化と誤判断して検出信号を出力してしまう恐れのな
い検出装置を提供することである。
を、所定の動作制御を行なう制御回路に入力するための
検出装置であって、検出時と非検出時とで異なった電位
の信号を出力する検出部と、該検出部の非検出時に第1
の電位の信号が入力され、前記検出部の検出時に第2の
電位の信号が入力され、前記第1の電位と第2の電位と
の間のしきい値を有し、該しきい値に対する入力信号の
電位の大小関係に応じて第1のレベルまたは第2のレベ
ルの信号を出力して該出力信号が前記制御回路に入力さ
れる論理ゲート手段を含み、無線電波によるノイズの混
入時には前記論理ゲート手段への入力信号の電位が前記
第1の電位側に偏位することを特徴とする。
と非検出時とで異なった電位の信号を出力する。また、
論理ゲート手段は、検出部の非検出時に第1の電位の信
号が入力され、検出部の検出時に第2の電位の信号が入
力される。また、論理ゲート手段は、第1の電位と第2
の電位との間にしきい値を有し、該しきい値に対する入
力信号の電位の大小関係に応じて第1のレベルまたは第
2のレベルの信号を出力する。そして、論理ゲート手段
から出力された該出力信号が制御回路に入力される。
を、パチンコ遊技機に用いる場合を例として説明する。
なお、本実施例においては検出装置がパチンコ遊技機に
用いられる場合について説明するが、他の種類の装置に
対して用いられてもよい。また、遊技機の種類としても
パチンコ遊技機に限らない。たとえば、他の種類の遊技
機であっても、検出部としてマイクロスイッチや近接ス
イッチを使用する可能性のあるものであればこの発明を
適用することができる。
技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面の正面図であ
る。図1を参照して、遊技盤の遊技領域1内には、複数
種類の図柄が可変表示可能な可変表示装置部6と、玉受
部材12a、12bが開閉することにより打玉が入賞し
やすい第1の状態と打玉が入賞しにくいまたは入賞しな
い第2の状態とに変化する可変入賞球装置部11とが一
体的に取付けられた遊技装置2が設けられている。遊技
装置2の下方には、始動入賞口15が設けられている。
遊技装置2の上部には玉入口3が設けられており、遊技
装置2の中央部には、玉入口3に入った遊技玉が停止す
る特定入賞口4が設けられ、特定入賞口4の下部には検
出部の一例の図柄停止スイッチ5が設けられている。可
変表示装置部6には、各々複数種類の図柄を可変表示可
能な可変表示器6a〜6cと装飾LED(Light
Emitting Diode)20とが設けられてい
る。特定入賞口4の下方にはさらに、特定入賞口4を通
過した玉を受止めるための玉受部8と、玉受部8で受け
た玉を可変表示装置部6の停止時の表示結果の内容に従
って右方または左方に振分けるための振分装置7と、可
変表示装置部6に表示された結果が特定の内容(たとえ
ばいわゆる「ぞろめ」)である場合に、振分装置7によ
って遊技玉が誘導される権利発生/消滅入賞口9と、可
変表示装置部6の表示結果がそれ以外の場合に遊技玉が
誘導される普通入賞口10とが設けられている。振分装
置7の下方には、可変入賞球装置部11が後何回開成可
能なのかを表示するための残回数表示部14が設けら
れ、振分装置7の周囲には入賞個数表示器13が配置さ
れている。
6、風車ランプ17、チャッカーランプ18、19など
が配置されている。
る。図2を参照して、遊技装置2の裏面中央には前述の
図柄停止スイッチ5が配置されている。この図柄停止ス
イッチ5は近接スイッチからなる。図柄停止スイッチ5
の両側には玉受部材12a、12b(図1参照)を開成
/閉成させるためのソレノイド21と、振分装置7(図
1参照)を駆動するためのモータ22と、権利発生/消
滅入賞口9(図1参照)に入賞した遊技玉を検出するた
めの、検出部の一例でありマイクロスイッチからなる権
利発生/消滅スイッチ23と、玉受部材12a、12b
(図1参照)が開成中に可変入賞球装置部11に入賞し
た遊技玉の数をカウントするための、検出部の一例であ
り近接スイッチからなるカウントスイッチ24と、始動
入賞口15(図1参照)に入賞した遊技玉を検出するた
めの、検出部の一例でありマイクロスイッチからなる始
動口スイッチ25とが設けられている。
れるスイッチとしてはマイクロスイッチが、遊技装置2
のように一体として遊技盤面に取付けられる装置内のス
イッチとしては近接スイッチがそれぞれ用いられること
が多い。マイクロスイッチはコストが安いが容積が大き
く、逆に近接スイッチは容積は小さくてすむがコストが
若干高いためである。ただし、これらの使い分けは必ず
しも定まったものではなく、場合によって他の使い分け
が行なわれることもある。
作の概略は以下のようである。遊技者によって弾発発射
されたパチンコ玉は、図1に示される遊技領域1内に打
込まれる。この間可変表示器6a〜6cの図柄は常時変
動している。遊技玉が玉入口3に入った場合、その遊技
玉は特定入賞口4で停止し、図柄停止スイッチ5によっ
て検出される。図柄停止スイッチ5が遊技玉を検出した
ことに応答して、可変表示器6a〜6cの表示が左から
順に停止する。停止時の可変表示装置部6の表示結果が
「ぞろめ」であれば、振分装置7がモータ22によって
図1における時計回りの方向に回転し、玉受部8で遊技
玉を受けて権利発生/消滅入賞口9に誘導する。ぞろめ
でなければ振分装置7はモータ22によって図1におけ
る反時計回り方向に回転し、玉受部8で遊技玉を受けて
普通入賞口10に誘導する。権利発生/消滅入賞口9に
誘導された玉は権利発生/消滅スイッチ23で検出され
る。
滅スイッチ23が遊技玉を検出したことに応答して、制
御を「権利発生」とよばれる状態に変える。権利発生中
に始動入賞口15に遊技玉が入賞すると、始動口スイッ
チ25がこの遊技玉を検出する。これに応じて玉受部材
12a、12bがソレノイド21によって開成して開口
99から遊技玉の入賞しやすい状態となる。玉受部材1
2a、12bの開成は、開成後10秒の経過後または可
変入賞球装置部11に10個以上の遊技玉が入賞したと
きのいずれか早い時点で終了される。可変入賞球装置部
11への遊技玉の入賞は、図2に示されるカウントスイ
ッチ24によって行なわれる。権利発生中に前述と同様
にして遊技玉が権利発生/消滅入賞口9に誘導され、権
利発生/消滅スイッチ23で検出されたことによって権
利は消滅する。または、始動入賞口15に遊技玉が16
個入賞することにより権利は消滅する。権利の発生時、
残回数表示器14は「16」と表示する。以後、始動入
賞口15に遊技玉が入賞するたびに1ずつ減算して表示
する。
の種類に応じて所定の個数の遊技玉が払出される。ま
た、可変入賞球装置部11が開成中に可変入賞球装置部
11に入賞した遊技玉の個数は入賞個数表示器13によ
って表示される。
23、24、25から得られる情報によって行なわれ
る。そのために、各スイッチからの情報に誤りが含まれ
る事態はできるだけ避けなければならない。ゆえに、本
実施例で示す検出装置は、特に、電子ライタなどによっ
て容易に発生される無線電波などの電磁波によるノイズ
の障害を受けにくいように構成されている。
回路および周辺回路のブロック図である。図3を参照し
て、パチンコ遊技機の制御回路は、各種機器を制御する
ためのプログラムに従って、遊技状態を検出し、遊技制
御のために必要な情報を収集するためのマイクロコンピ
ュータ(以下「マイコン」と省略する)などを含む基本
回路27と、電源投入時に基本回路27にリセットパル
スを与えるための初期リセット回路30と、初期リセッ
ト回路30によってリセットされ、基本回路27から与
えられるクロック信号を分周して定期的(たとえば1m
secごと)にリセットパルスを基本回路27に与える
ためのパルス分周回路からなる定期リセット回路31
と、図柄停止スイッチ5、ならびに権利発生/消滅スイ
ッチ23、カウントスイッチ24、始動口スイッチ2
5、振分装置7(図1参照)の停止位置を検出するため
のフォトセンサ26、ダイオードに接続され、与えられ
るアドレス信号によって選択されるスイッチからの信号
を基本回路27に与えるためのスイッチ回路28と、基
本回路27およびスイッチ回路28に接続され、基本回
路27から与えられるアドレス信号をデコードしてスイ
ッチ回路28に与えるためのアドレスデコード回路29
と、基本回路27によって制御される表示手段としての
LED回路34と、基本回路27によって制御され、ラ
ンプ類を表示駆動するためのランプ回路35と、ソレノ
イド回路36と、基本回路27からの大当り情報を受取
り、大当り情報を外部に出力するための大当り情報出力
回路37と、基本回路27からの音信号を受取り、図示
されないスピーカを駆動して遊技の効果音を発生するた
めの音回路32と、振分装置7を駆動するためのモータ
22を制御するモータ回路33とを含む。パチンコ遊技
機にはさらに、AC24Vの交流電源に接続され、直流
の5V、12V、21V、30Vの電圧を発生する電源
回路38が含まれている。
ソレノイド21が接続されている。ランプ回路35に
は、サイドランプ16、風車ランプ17、チャッカーラ
ンプ18、19などが接続されている。LED回路34
には、図柄表示器6a〜6cと、入賞個数表示器13
と、残回数表示器14と、装飾LED20とが接続され
ている。
路は以下のように動作する。初期リセット回路30は電
源の投入と同時に基本回路27に対して初期リセットパ
ルスを与える。基本回路27は、初期リセットパルスに
応答して自分自身を初期化し、クロック信号を発生して
定期リセット回路31に与える。定期リセット回路31
は基本回路27から与えられるクロック信号を分周して
所定時間ごとに定期リセットパルスを発生し、基本回路
27に与える。基本回路27は定期リセットパルスを与
えられるたびに、所定の制御プログラムをその先頭から
繰返し開始、実行する。
ラムに与えられる遊技情報はスイッチ回路28を介して
図柄停止スイッチ5、権利発生/消滅スイッチ23、カ
ウントスイッチ24、始動口スイッチ25などから与え
られる。基本回路27はスイッチ回路28から与えられ
る各種の制御情報に応答し、図1、図2を参照してすで
に説明されたような動作をするようにLED回路34、
ランプ回路35、ソレノイド回路36などを制御する。
3〜25にそれぞれ接続され、各スイッチの出力をパル
スに変換して基本回路27に与えるための複数のスイッ
チ入力回路が含まれている。図4には、スイッチ入力回
路28とスイッチ5,23,24または25からなる、
本発明に係る検出装置の例でが示されている。図4
(A)を参照して、スイッチ入力回路28Aは、一方の
極板が接地電位に接続されたキャパシタ40と、キャパ
シタ40と並列に接続された抵抗39と、キャパシタ4
0の、接地されていない極板に接点Aで入力が接続され
たインバータ41と、インバータ41の出力との接点B
と+5Vの電源との間に接続された抵抗42とを含む。
インバータ41の出力はまた、制御回路へ接続される。
キャパシタ40と抵抗39とで時定数回路が形成され
る。
(A)に示されるように、近接スイッチ5が接続可能で
ある。図4(A)を参照して、近接スイッチ5は接点A
と+12Vの電源との間に接続される。近接スイッチ5
の+端子が+12Vの電源に、近接スイッチ5の−端子
が接点Aにそれぞれ接続される。
る他のスイッチ入力回路28Bは、一方の極板が接地電
位、他方の極板が接点Aを介して近接スイッチ24の−
端子に接続されたキャパシタ44と、接点Aと接地電位
との間に、キャパシタ44と並列に接続された抵抗43
と、接点Aに一端が接続された抵抗47と、抵抗43の
接点A側の一端と、抵抗47の接点Aと反対側の接点C
との間に接続されたツェナーダイオード45およびイン
バータ46と、接点Cに入力が接続されたインバータ4
8と、インバータ48の出力側の接点Bに一端が、他端
が+5Vの電源に接続された抵抗49とを含む。インバ
ータ48の出力が制御用コンピュータに与えられる。キ
ャパシタ44と、抵抗43、47と、ツェナーダイオー
ド45およびインバータ46とが時定数回路を形成す
る。
6が適正に動作することが可能となるように、インバー
タ46の入力電圧のレベルを調整するためのものである
が、他の回路定数を適当に選ぶことにより、ツェナーダ
イオード45が不要となることもあり得る。
からなる権利発生/消滅スイッチ23または始動口スイ
ッチ25に対して適用したスイッチ入力回路28Cは次
のような構成を有する。スイッチ入力回路28Cは、ス
イッチ23、25の一方端子に接点Aで接続され、他方
が+12Vの電源電位に接続される抵抗50と、一端が
接点Aに接続される抵抗51と、一方の極板が接点Cで
抵抗51の他端に、他方極板が接地電位にそれぞれ接続
されたキャパシタ52と、入力が接点Cに接続されたイ
ンバータ53と、一端が接点Bによってインバータ53
の出力に、他端が+5Vの電源電位にそれぞれ接続され
た抵抗54とを含む。インバータ53の出力が遊技機制
御用コンピュータに与えられる。またスイッチ23、2
5の他方端子は接地されている。抵抗51、キャパシタ
52とで時定数回路が形成される。
ッチ入力回路28Aに近接スイッチ5が接続された場合
のスイッチ入力回路28Aの動作を示す波形図である。
通常時、近接スイッチ5のインピーダンスは低い。電源
+12Vから近接スイッチ5および抵抗39を介して接
地電位に電流が流れる。キャパシタ40には、抵抗39
の両端の電圧に応じた電荷が蓄積される。したがって接
点Aの電位は図5(A)の時刻t1までに示されるよう
にハイレベルである。インバータ41は、その入力を反
転する。したがって接点Bの電位は、図5(A)の時刻
t1までに示されるようにローレベルである。
ているときを考える。スイッチのインピーダンスが高く
なることにより、近接スイッチ5の−側端子の電位は低
くなる。キャパシタ40に蓄積されていた電荷は抵抗3
9を介して放電される。したがって接点Aの電位は図5
(A)の時間t1〜t2で示されるように徐々に低くな
る。接点Aの電位がインバータ41のしきい値電圧より
も低くなると、インバータ41の出力、すなわち接点B
の電位は図5(A)に示されるように時刻t2付近でハ
イレベルとなる。
通過すると、近接スイッチ5の−側端子の電位が再び高
くなる。遊技玉が通過孔を通過した時刻をt3とする
と、キャパシタ40に電荷が蓄積され始め、接点Aの電
位はゆっくりとハイレベルに変化する。接点Aの電位が
上昇してインバータ41のしきい値を越えると、図5
(A)に示されるように時刻t4で初めてインバータ4
1の出力がローレベルに戻る。制御用コンピュータで
は、図5(A)のBに示されるようなスイッチ入力回路
からのパルスを検出することにより、近接スイッチ5を
遊技玉が通過したことを知ることができる。
力回路28Aに近接スイッチ5から入力される信号に、
無線電波によるノイズが混入している場合を考える。こ
れに先立って、時刻t1までは、図5(B)に示される
ように、通常と同様に接点Aの電位はハイレベル、接点
Bの電位はローレベルである。時刻t1で無線電波によ
るノイズが入力信号に混入し、時刻t2までこの状態が
続くものとする。しかしこの場合、無線電波によって接
点Aの電位は、通常の状態よりも高い方に偏位する。元
々ハイレベルの接点Aの電位がさらに高くなるだけであ
る。接点Bの電位がハイレベルとなるためには、接点A
の電位が所定のしきい値以下になる必要がある。したが
って、このようなノイズが入力信号に混入していた場合
でも、接点Bの電位はローレベルのままである。つま
り、入力信号に無線電波によるノイズが混入していた場
合に、このノイズを、スイッチへの通過玉によるものと
誤って判断する恐れがない。
8Aはさらに、使用される近接スイッチの断線の検出を
簡単に行なうことができるという特徴がある。図5
(C)を参照して、以下、その原理を説明する。
場合のスイッチ入力回路28Aの動作が説明される。図
5(C)を参照して、近接スイッチ5が時刻t1で断線
したものとする。接点Aは抵抗39を介して接地電位に
接続されているため時刻t1以降キャパシタ40は放電
する。接点Aの電位が図5(C)の時刻t2に示される
ように、インバータ41のしきい値以下となる。したが
って図5(C)のBに示されるように、インバータ41
の出力、すなわち接点Bの電位が時刻t2以降ローレベ
ルからハイレベルに変化する。スイッチに断線が発生し
ているわけであるから、接点Aの電位はローレベルに保
たれ、接点Bの電位はハイレベルに、それぞれ保たれる
ことになる。遊技機制御用コンピュータではスイッチ入
力回路28Aの出力が所定時間以上ハイレベルであるこ
とを検知することにより、近接スイッチ5に断線が起き
たことを知ることができる。
入力回路28Bの動作を、通常入賞時、無線電波による
ノイズの混入時、スイッチ24の断線時およびスイッチ
24のショート発生時の順で説明する。
低い。接点Aはスイッチ24を介して+12Vの電源に
接続されているため、その電位は高い。キャパシタ44
には接点Aの電位に対応した電荷が蓄積されている。イ
ンバータ46の入力はローレベル、接点Cの電位はハイ
レベルである。したがってインバータ48の出力、すな
わち接点Bの電位はローレベルである。
玉が通過している間スイッチ24のインピーダンスが高
くなる。キャパシタ44に蓄積されていた電荷の一部は
抵抗43を介して接地電位に放電され、接点Aの電位が
低下する。接点Aの電位の低下につれて接点Cの電位も
低下する。接点Cの電位がインバータ48のしきい値電
圧以下となると、接点Bの電位がハイレベルとなる。遊
技玉がスイッチ24を通過すると接点Bの電位が再びロ
ーレベルとなる。すなわち接点Bの電位は、遊技玉がス
イッチ24を通過したことに応答して、ハイレベルのパ
ルスを1つだけ遊技制御用コンピュータに出力するよう
に変化する。
に、無線電波などによるノイズが混入している場合を考
える。この場合は、図4(A)に示されるスイッチ入力
回路28Aと同様に、スイッチ入力回路28Bの接点A
の電位は元々ハイレベルである。入力信号に無線電波に
よるノイズが混入した場合、接点Aの電位がさらに高く
なるだけである。そのために、通常時、入力信号にノイ
ズが混入しても、インバータ48の入力電圧が、インバ
ータ48のしきい値電圧以下になることはない。接点B
の電位がハイレベルとなることはなく、遊技制御用コン
ピュータに誤った信号が与えられる恐れはない。
知ることができる。通常時、スイッチ入力回路28Bの
接点Aはハイレベル、接点Bはローレベルである。キャ
パシタ44には所定の電荷が蓄積されている。スイッチ
24が断線したとすると、キャパシタ44に蓄積されて
いる電荷は抵抗43を介して接地電位に放電される。接
点Aの電位は低下する。接点Aの電位、すなわち接点C
の電位がインバータ48のしきい値以下となると、接点
Bの電位はハイレベルとなる。断線の場合には接点Aの
電位が再びハイレベルとなることはないので、接点Bは
ハイレベルのままである。遊技制御用コンピュータで
は、スイッチ入力回路28Bから入力される信号が所定
時間以上ハイレベルであることを検出し、スイッチ24
に何らかの異常が発生したことを知ることができる。
24がショートした場合を考える。スイッチ入力回路2
8Bの接点Aはスイッチ24を介して+12Vの電源に
接続されるためその電位は徐々に上昇する。接点Cの電
位もそれに伴い上昇する。接点Aの電位がツェナーダイ
オード45とインバータ46とのしきい値電圧を越える
と、インバータ46の出力、すなわち接点Cの電位が反
転してローレベルとなる。図6のBに示されるように、
インバータ48の入力がローレベルに変化するため、イ
ンバータ48の出力、すなわち接点Bの電位は時刻t2
でハイレベルに変化する。スイッチ5がショートしてい
るわけであるから、時刻t2以降この状態が保たれる。
遊技機制御用コンピュータはスイッチ入力回路28Bの
出力が所定時間以上ハイレベルであることを検知するこ
とにより、近接スイッチ5に何らかの異常が発生したこ
とを知ることができる。前述したように、近接スイッチ
5に断線が発生した場合も接点Bの電位はハイレベルと
なる。したがって、遊技機制御用コンピュータが断線と
ショートの何れかを知ることはできないが、何らかの異
常が発生したことを知ることはできる。
回路28Cの動作を、通常入賞時、無線電波によるノイ
ズの混入時、ショート発生時の順に説明する。
ロスイッチ23、25は開放状態である。したがって図
7(A)の時刻t1までで示されるように、接点A、C
の電位は共にハイレベル、接点Bの電位はローレベルで
ある。
通過したものとする。マイクロスイッチ23、25が閉
じることにより接点Aは接地電位に接続される。マイク
ロスイッチ23、25の揺動で、接点Aと接地電位との
間の接続は断続的に何回か繰返される。この間に、キャ
パシタ52に蓄積されていた電荷はスイッチ23、25
を介して接地電位に放電され、図7(A)の時刻t1〜
t2で示されるように接点A、Cの電位が低下する。接
点Cの電位がインバータ53のしきい値電圧以下になる
と、インバータ53の出力が反転し接点Bの電位がハイ
レベルとなる。遊技玉が完全にスイッチ23、25を通
過してスイッチ23、25が再び開放状態となると、キ
ャパシタ52は+12Vの電源により充電され、接点C
の電位は再び上昇する。接点Cの電位がインバータ53
のしきい値電圧を越えると、接点Bの電位は再びローレ
ベルとなる。遊技機制御用コンピュータには、このよう
にしてハイレベルのパルスが1つ、遊技玉の入賞に応じ
て与えられることになる。
イズが入力信号に混入した場合を考える。無線電波によ
るノイズでは、接点Aの電位は図7(B)に示されるよ
うにハイレベル側に偏位する。これにより、接点Cの電
位は、元々のハイレベルの電位からさらに上昇する。イ
ンバータ53の入力電圧は元々しきい値電圧以上であっ
たから、その出力がハイレベルに反転することはない。
すなわちスイッチ入力回路28Cから遊技機制御用コン
ピュータには、通過玉検出の信号が与えられることはな
く、無線電波による誤動作を防止できる。
がショートした場合を考える。図7(C)を参照して、
時刻t1でショートが発生したものとする。ショートに
より接点Aの電位は直ちに接地電位となる。キャパシタ
52に蓄積されていた電荷はスイッチ23、25の短絡
により接地電位に放電される。そのため、図7(C)の
Cのグラフでわかるように、接点Cの電位は徐々に低下
する。時刻t2で接点Cの電位がインバータ53のしき
い値電圧以下となることにより、インバータ53の出
力、すなわち接点Bの電位がハイレベルに反転する。ス
イッチ23、25がショートしているため、接点A、C
の電位は共にローレベルのままとなり、接点Bの電位は
ハイレベルのままとなる。遊技機制御用コンピュータで
は、スイッチ入力回路28Cからの信号が一定時間以上
ハイレベルとなっていることを検出して、スイッチ入力
回路28Cにショートが発生したことを検出できる。
からの入力信号を一旦時定数回路に入力し、この時定数
回路の出力をインバータの出力に与える。時定数回路の
入力信号を、通常時には所定のプラスの電圧によって規
制しておくことにより、スイッチ入力回路の出力が常に
はローレベルとなる。遊技玉の入賞により、入力信号の
電位が一時的にローレベルとなったことに応答して、イ
ンバータの出力にハイレベルのパルスが現れる。入力信
号に無線電波によるノイズが混入した場合、入力信号の
電位はさらに上昇するだけであるために、インバータへ
の入力電圧がそのしきい値以下となることはない。その
ため、このような無線電波のもたらすノイズを、遊技玉
の通過と誤認して検出信号を遊技機制御用コンピュータ
に与える恐れはない。前記遊技機制御用コンピュータに
より、所定の動作制御を行なう制御回路が構成されてい
る。前記インバータ41,48,53により、前記検出
部の非検出時に第1の電位の信号が入力され、前記検出
部の検出時に第2の電位の信号が入力され、前記第1の
電位と第2の電位との間のしきい値を有し、該しきい値
に対する入力信号の電位の大小関係に応じて第1のレベ
ルまたは第2のレベルの信号を出力して該出力信号が前
記制御回路に入力される論理ゲート手段が構成されてい
る。
説明された。しかし、この発明は上述の実施例には限定
されず、これ以外にも様々な変更を行なうことができる
ことはいうまでもない。
検出部と論理ゲート手段を含み、検出部の非検出時に
は、検出部から出力される論理ゲート手段への入力信号
は、第1の電位の信号となっている。無線電波等による
ノイズが混入した場合には論理ゲート手段への入力信号
が第1の電位側すなわち検出部の非検出時の入力信号側
に偏位するために、該入力信号は、論理ゲート手段のし
きい値を横切って変化することはない。したがって、本
発明の検出装置からは、無線電波等のノイズのために、
検出信号が出力されることはなく、制御回路がノイズの
ために誤動作する恐れはない。
るパチンコ遊技機の遊技盤面図である。
示す回路ブロック図である。
ある。
を示す波形図である。
を示す波形図である。
を示す波形図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 検出器信号を、所定の動作制御を行なう
制御回路に入力するための検出装置であって、 検出時と非検出時とで異なった電位の信号を出力する検
出部と、 該検出部の非検出時に第1の電位の信号が入力され、前
記検出部の検出時に第2の電位の信号が入力され、前記
第1の電位と第2の電位との間のしきい値を有し、該し
きい値に対する入力信号の電位の大小関係に応じて第1
のレベルまたは第2のレベルの信号を出力して該出力信
号が前記制御回路に入力される論理ゲート手段を含み、 無線電波によるノイズの混入時には前記論理ゲート手段
への入力信号の電位が前記第1の電位側に偏位すること
を特徴とする、検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29288892A JP2676178B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29288892A JP2676178B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 検出装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05754396A Division JP3319933B2 (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06142290A JPH06142290A (ja) | 1994-05-24 |
JP2676178B2 true JP2676178B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=17787684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29288892A Expired - Lifetime JP2676178B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2676178B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006280431A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Samii Kk | 遊技機 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP29288892A patent/JP2676178B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06142290A (ja) | 1994-05-24 |
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