JPH05245253A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH05245253A
JPH05245253A JP1024693A JP1024693A JPH05245253A JP H05245253 A JPH05245253 A JP H05245253A JP 1024693 A JP1024693 A JP 1024693A JP 1024693 A JP1024693 A JP 1024693A JP H05245253 A JPH05245253 A JP H05245253A
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ball
high voltage
motor
electric
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常な高電圧に起因する打球発射制御回路へ
の悪影響を防止する。 【構成】 電気的打球発射装置を制御する打球発射制御
回路のタッチ検出板82および交流電源202に電気的
に接続される接続部200a,200bから侵入する静
電気やノイズをスイッチング回路158とバリスタ20
1とによりアースに流し、回路内部への侵入を阻止する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機等で代表される弾球遊技機に関し、詳しくは、
遊技領域に打玉が打込まれて遊技が行なわれる弾球遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、電力を利用し
て打玉を発射する電気的打球発射装置が備えられ、遊技
者が打球操作ハンドルを操作することによりその操作に
従って打球発射制御回路が前記電気的打球発射装置を制
御して打玉を1つずつ発射して遊技領域に打込むように
構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、遊技場において
は、静電気に起因したノイズが発生しやすく、従来の弾
球遊技機においては、その静電気やノイズに起因してた
とえば打球発射制御回路が誤動作したり最悪の場合には
打球発射制御回路が故障してしまうという欠点があるこ
とが判明した。
【0004】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、静電気やノイズ等の異常な高電
圧に伴う打球発射制御回路への悪影響を防止できる弾球
遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技領域に打
玉を打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、遊
技者によって打球操作される打球操作ハンドルと、電力
を利用して打玉を発射する電気的打球発射装置と、前記
打球操作ハンドルの操作に従って前記電気的打球発射装
置を制御して打玉を発射制御する打球発射制御回路とを
含み、該打球発射制御回路は、外部部品に電気的に接続
される接続部と、該接続部から侵入する異常な高電圧の
回路内部への侵入を阻止する異常高電圧阻止手段とを含
むことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、打球操作ハンドルの操作に従
って電気的打球発射装置が打球発射制御回路により制御
されて打玉が発射される。そして、打球発射制御回路の
外部部品への電気的な接続部から侵入する異常な高電圧
の回路内部への侵入が異常高電圧阻止手段により阻止さ
れる。
【0007】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の実施
例について詳細に説明をする。
【0008】図1は、第1の発明の一実施例であるパチ
ンコ遊技機の正面図である。パチンコ遊技機10は、開
閉自在に装着された前面枠12と、その前面枠12に着
脱自在に装着された遊技盤14を含んでいる。パチンコ
遊技機10の右側下方には、遊技盤14にパチンコ玉を
打球発射するための操作ハンドル16および操作レバー
18が設けられている。操作ハンドル16は、パチンコ
遊技機10の表面に植立されており、遊技者の手にフィ
ットする形状になっている。操作レバー18は、操作ハ
ンドル16に回動可能に保持されたレバーで、このレバ
ー18が右回り(図において右回り)に回動されること
により、打球の発射の強さが調節される。これら操作ハ
ンドル16と操作レバー18とにより打球操作ハンドル
が構成されている。
【0009】図2は、パチンコ遊技機10の背面図であ
る。図2を参照して、パチンコ遊技機10の背面の左下
側には、電動式打球機構20が設けられている。すなわ
ち、図1で説明した操作ハンドル16および操作レバー
18に対応する背面側には、操作レバー18の回動に応
じて動作をする電気的打球発射装置の一例の電動式打球
機構20が設けられている。また、パチンコ遊技機10
の背面ほぼ中央部には、たとえば鉄ケースに入れられた
ゲーム制御基板22が設けられている。(図面上、鉄ケ
ースが見えているだけであるが、説明の便宜上、鉄ケー
スをゲーム制御基板として説明する。)ゲーム制御基板
22は、中央制御装置(CPU)、CPUの制御プログ
ラムが記憶されたリードオンリメモリ(ROM)および
制御データの書込読出ができるランダムアクセスメモリ
(RAM)等によって構成されている。ゲーム制御基板
22によって、パチンコ遊技機10に設けられた各種の
電動制御装置(たとえば可変入賞球装置、可変表示装
置、ランプ等)が制御される。
【0010】外部電源、たとえば交流24ボルトの電源
が、パチンコ遊技機10の左上に設けられた中継基板2
4に与えられる。そして、中継基板24から、実線で省
略して示す電源供給線26によってコンデンサ28を介
して電動式打球機構20に電源が供給される。ここに、
電源供給線26に並列に挿入されたコンデンサ28は、
電動式打球機構20に含まれる交流モータ(後に詳述す
る)の始動用に設けられたコンデンサである。
【0011】中継基板24からは、また、点線で省略し
て示す電源供給線30によって、ゲーム制御基板22に
電源が供給される。さらに、電動式打球機構20とゲー
ム制御基板22との間は、可撓性の金属管で覆われたリ
ード線(図示せず)で接続され、両者間に所定の電気信
号が往復できるようにされている。
【0012】図3は、電動式打球機構20のうち、モー
タを中心とする構成部分の分解斜視図である。そして、
この図3は、第1の発明の一実施例の、電力状態検出回
路の取付構造を示している。
【0013】図3を参照して、基板34の上に、歯車機
構によって構成された減速装置36が取付けられ、その
上にモータ38が重ねられて取付けられている。減速装
置36とモータ38とは、取付金具40によって基板3
4に固定されている。モータ38の上には、制御基板4
2および電気配線中継基板44を備える基板取付部材4
6が覆い被せられている。基板取付部材46は短円筒状
をしており、後方端面の外側に電気配線中継基板44が
ねじ48で取付けられ、制御基板42は、内側から電気
配線中継基板44に対向して、ねじ50で取付けられた
構造になっている。そして、モータ38の後方部を覆う
ように、基板取付部材46が覆い被せられ、取付金具4
0と固定されている。
【0014】制御基板42には、電力状態検出回路およ
びラッチ回路が構成されている。電気配線中継基板44
の表面、すなわち電気配線中継基板44の外側に露出し
た主表面上には電源接続端子52、スイッチ関係端子5
4、電動ランプ端子56およびタッチセンサ感度調整ス
イッチ58が設けられている。そして、この電源接続端
子52に、図2で説明した電源供給線26を介して電源
が与えられる。スイッチ関係端子54には、各種の図示
しないスイッチに接続されたリード線が接続される。電
動ランプ端子56には、後述する電動ランプに接続され
たリード線が接続される。タッチセンサ感度調整スイッ
チ58は、タッチセンサ(後述する)の検出感度を調整
するためのものである。タッチセンサの感度は、パチン
コ遊技機10の設置場所によって変化するので、感度調
整スイッチ58によってその感度は適正に調整可能にさ
れている。
【0015】電源接続端子52に与えられた電源は、各
端子54,56に与えられるとともに、制御基板42を
介してモータ38に与えられる。その場合、電源接続端
子52と制御基板42との間の基板接続配線60および
制御基板42とモータとを接続する電力供給配線62
は、共に、基板取付部材46の内部に隠され、外部から
はその存在がわからないようにされている。
【0016】図4は、図3の分解斜視図を組立てた状態
の側断面図である。図4によれば、上述した基板接続配
線60および電力供給配線62が、外部から見えないよ
うに基板取付部材46の内部に位置していることがよく
わかる。したがって、このような構成にすれば、外から
一見しただけでは電力供給線の配線がどうなっているか
を掴むことができず、大がかりに分解して調べない限
り、電力供給線の接続を不正に改造することができない
という効果がある。
【0017】ここで、制御基板42に構成されている電
力状態検出回路およびタッチ回路について簡単に触れて
おく。電力状態検出回路は、モータ38に与えられる電
力の状態を検出するための回路で、この検出状態に基づ
いてモータ38の回転速度が判別できるようにされてい
る。電力状態検出回路は、モータ38が交流モータの場
合は、供給電力の周波数を検出する回路である。モータ
38が直流モータの場合は、供給電力の電圧を検出する
回路である。また、モータ38に代えてソレノイド等が
用いられている場合は、ソレノイドに与えられるパルス
周期を検出する回路である。この実施例では、モータ3
8として交流モータを用いた例を示すので、電力状態検
出回路は周波数検出回路となっている。この回路の詳細
な構成については後述する。
【0018】タッチ回路は、後述するタッチ検出板のた
めの回路であり、操作ハンドル16(図1参照)に遊技
者の手が触れているか否か、言い換えれば操作レバー1
8が回動された状態で止められ、無人状態でパチンコ遊
技機10が動作されるような不正を防止するために、そ
のような状態を検出するための回路である。この回路の
具体的な構成についても後述する。
【0019】そして、本実施例では、モータ38に与え
られる電力の状態を検出する電力状態検出回路を含む制
御基板42を、基板取付部材46の内部に収納し、外部
の電源供給線から直接モータ38に電力が供給できない
接続構造とした。なお、上述の実施例では、電力状態検
出回路を含む制御基板を収納するケーシングは制御基板
取付部材46とし、その制御基板取付部材46がモータ
38の一部を覆うようなものとしたが、このような構造
に限らず、電動式打球機構を駆動するための駆動手段
(たとえばモータ)のケーシング内部に電力状態検出回
路が設けられるような構成であればよい。
【0020】図5ないし図9は、この発明に用いられて
いる電動式打球機構を説明するための図である。
【0021】図5は、減速装置36およびモータ38の
分解斜視図である。この実施例では、モータ38は、交
流モータ(コンデンサモータ)が用いられている。
【0022】図5を参照して、モータ38は、対をなす
ボビンカバー64と、ボビンカバー64内に収められた
リング状のボビン66と、ボビン66の中心で回転する
回転子68とを備えている。また、回転子68の中心軸
には、回転軸70が固定されており、回転軸70の先端
にはピニオンギヤ72が固着されている。ピニオンギヤ
72は、減速装置36の第1係合歯車74と噛合ってい
る。第1係合歯車74には、同じ回転中心軸で、係合歯
車よりも歯数の少ない伝達歯車76が固定されている。
そして、伝達歯車76には、大きな歯数の第2係合歯車
78が噛合っている。そして、第2係合歯車78の中心
軸が、後述する駆動ばね37を駆動する駆動軸80とな
っている。したがって、モータ38の回転速度、すなわ
ちピニオンギヤ72の回転速度は、第1係合歯車74,
伝達歯車76,第2係合歯車78で構成される減速装置
36によって減速され、駆動軸80が回転される。
【0023】なお、この実施例では、モータ38として
交流モータ(コンデンサモータ)を用いたが、他の種類
の交流モータを用いてもよいし、また、直流モータであ
ってもよい。また、減速装置36は、2つの係合歯車と
1つの伝達歯車からなる歯車機構によって実現されてい
るが、これに限らず、他の歯車機構の組合わせによって
伝達装置が構成されていてもよいことはもちろんであ
る。
【0024】図6は、電動式打球機構を正面側から見た
斜視図である。図7は、電動式打球機構の正面側で、操
作ハンドル部(スイッチ部)を取除いて描いた斜視図で
ある。図8は、図7の正面図である。図6ないし図8を
参照して、電動式打球機構20は、操作ハンドル16を
含む。操作ハンドル16の外周部分には操作レバー18
が回動自在に取付けられている。また、操作ハンドル1
6の外周面の一部、たとえば操作レバー18に隣接する
手前側表面には外部部品の一例のタッチ検出板82が設
けられている。操作レバー18の回動中心軸の先端には
半円形の連動車84が固定されている。連動車84は操
作レバー18の回動に伴なって回動し、回動検出スイッ
チ86をオン/オフさせるとともに、伝達ワイヤ88を
介して第1リンク車90を回動する。第1リンク車90
の回転軸にはばね92が備えられており、伝達ワイヤ8
8によって引張られて回動されていない場合には、元の
位置に戻るように付勢されている。したがって、このば
ね92の働きにより、遊技者が操作レバー18を回動し
ていない場合は、ばね92の力により、伝達ワイヤ8
8、連動車84を介して操作レバー18は初期位置にな
る。
【0025】第1リンク車90には第2リンク車94が
係合している。第2リンク車94の一部には、ギヤ96
が形成されており、このギヤ96は打球力調整部98の
扇形ギヤ100と噛合っている。打球力調整部98は、
中心軸102の一端に打球杆104が固定され、他端に
作用杆106が取付けられた構成である。そして、中心
軸102には、打球力付勢ばね108が挿通されてい
る。打球力付勢ばね108は、打球杆104を矢印11
0方向に付勢するためのばねである。打球力付勢ばね1
08は、偏平のつる巻きばねの一種であって、その一端
は作用杆106のつば部112と固定されており、他端
は扇形ギヤ100に固定されている。打球力付勢ばね1
08は、ねじられて取付けられており、そのねじれを解
消する方向、すなわち図7において矢印114方向に作
用している。そして、扇形ギヤ100が矢印114と逆
方向に回動され、打球力付勢ばね108の他端が逆方向
にひねられると、この打球力付勢ばね108のひねり復
元力はより強いものとなる。よって、扇形ギヤ100の
回動状態に応じて、打球杆104による打球強さが変化
し、パチンコ玉の発射速度が調整されるのである。
【0026】作用杆106の近傍には駆動軸80に固定
された駆動ばね116が設けられている。駆動ばね11
6は湾曲した3枚の羽根で構成され、モータ38によっ
て回動される。そして、図8に示されるように、駆動ば
ね116が作用杆106の係合ピン118と係合し、作
用杆116およびそれと中心軸を介して固定された打球
杆104を回動する。そして、駆動ばね116と係合ピ
ン118との係合が解かれたとき、打球杆104は打球
力付勢ばね108の復元力によって矢印110方向に瞬
間的に回動される。そして、発射レール120に配置さ
れたパチンコ玉(図示せず)が打球発射される。なお、
打球杆104の上記一連の動作に応答して、玉送り部材
122が上下され、発射レール120に1個ずつパチン
コ玉が送られる。
【0027】図9は、電動式打球機構20のスイッチ関
係部材の構成を示す裏面図である。図9に示されるよう
に、操作レバー18の回動に応答して、連動車84が矢
印124方向に回動されると、回動検出スイッチ86が
オンする。また、回動検出スイッチ86に関連して、単
発スイッチ126が接続されている。
【0028】図10は、打球発射制御回路の一例の電気
回路の構成ブロック図である。図11は、図10のブロ
ック図の具体的な回路図の一例を示している。図10お
よび図11を参照して、一実施例に用いられている電気
回路の構成と動作とについて説明をする。
【0029】打球発射制御回路の一例の電気回路は、接
続部200aを介してタッチ検出板82に電気的に接続
され、接続部200bを介して外部部品の一例の交流電
源202に電気的に接続されている。AC24Vの交流
電源202からは、電圧24Vの予め定められている商
用周波数50Hz(または60Hz)の交流電源が供給
される。整流回路130では、AC24Vをダイオード
を通して半波整流し、それを微分した後、ツェナーダイ
オードにより一定値とし、さらに平滑化して直流電圧V
DDを作り出している。そして、この直流電圧VDDは、ゲ
ーム制御基板22(図2参照)に含まれる制御回路等に
与えられている。
【0030】AC24Vは、連動車84によってオン/
オフされる回動検出スイッチ86、単発打ちボタン12
7によってオン/オフされる単発スイッチ126、コン
デンサ28および制御基板42に設けられた電力状態検
出回路およびタッチ回路を介してモータ38に与えら
れ、モータ38が駆動される。
【0031】次に、制御回路42に構成されている電力
状態検出回路およびタッチ回路について説明をする。A
C24Vは、パルス入力回路132に与えられる。パル
ス入力回路132では、AC24Vの交流波形をダイオ
ード134を通して半波形とし、微分回路136で微分
した後クロックパルスとして周波数検出回路138に与
える。周波数検出回路138は、ICで構成されてい
る。AC24Vの交流電源202が、たとえば50Hz
(または60Hz)の場合、パルス入力回路132から
出力されるクロックパルスは1/50秒(60Hzのと
きは1/60秒)サイクルのパルスである。
【0032】一方、発振回路140は、32.768k
Hz(水晶発振子の発振周波数)の信号を分周回路14
2に与える。分周回路142では、与えられる周波数を
分周し、所定のサイクルのパルスを出力する。すなわ
ち、第1のIC144は、32.768kHzを52H
z(電源が60Hzの場合は62Hz)に分周する。そ
して、1/52秒(60Hzの場合は1/62秒)に1
回のパルスを出力する。同様に、第2のIC146は、
32.768kHzを48.7Hz(電源が60Hzの
場合は57.0Hz)に分周する。そして、1/48.
7秒(60Hzの場合は1/57.0秒)に1回のパル
スを出力する。
【0033】そして、前述した周波数検出回路138の
出力と、分周回路142の出力とが周波数比較回路14
8で比較される。より具体的には、IC144の出力
(1/52秒サイクルのパルス)はIC150のR端子
に与えられ、周波数検出回路138の出力(1/50秒
サイクルのパルス)はIC150のC端子に与えられ
る。1/50秒のパルスと1/52秒のパルスとでは、
1/52秒のパルスの方がわずかに速いので、IC15
0では、1/52秒のパルスでリセットされた後、その
後わずかに遅れて与えられる1/50秒のパルスでハイ
レベル信号を導出し、再び1/52秒のパルスでリセッ
トされるという繰返しとなる。
【0034】逆に、IC152では、周波数検出回路1
38の出力でリセットされ、IC146の出力でハイレ
ベル信号が導出するようになっている。
【0035】したがって、IC144の分周出力を許容
される上限打球速度の分周出力とし、IC146の出力
を許容される下限の打球速度の分周出力とすれば、IC
150の出力とIC152の出力とによって、電源周波
数を監視することができる。
【0036】周波数比較回路148の出力は発振回路1
54に与えられる。すなわち、具体的には、IC150
の出力とIC152の出力とは、オアゲート156を介
して発振回路154に与えられる。発振回路154で
は、周波数比較回路148から与えられる一定間隔の信
号に基づいて発振を起こす。
【0037】正常に遊技が行なわれている場合を考える
と、回動検出スイッチ86がオンし、単発スイッチ12
8がオンしている。また、タッチ検出板82には遊技者
の手が触れており、人体の静電容量が加わっている。よ
って、スイッチング回路158を介して保持回路(フリ
ップフロップ)160に与えられる下段入力の時定数は
大きく、発振回路154の入力よりも遅れた信号となる
ようにされている。したがって、保持回路160からは
発振回路154の発振信号が出力される。よって、スイ
ッチング回路162のトライアック164にトリガパル
スが与えられ、モータ38が回転する。
【0038】タッチ検出板82に人体が触れていない場
合には、タッチ検出板82からスイッチング回路158
を介して保持回路160に与えられる信号の時定数が小
さくなり、発振回路154からの発振信号よりも速い信
号になる。よって、保持回路(フリップフロップ)16
0の出力は常時ローレベルに保持され、発振回路154
の出力は導出されない。したがって、スイッチング回路
162のトライアック164はオンせず、モータ38は
回転しない。
【0039】次に、AC24Vの交流電源202の周波
数を変更する不正が行なわれた場合について説明をす
る。今、AC24Vの交流電源202の周波数が52H
z以上にされたとする。この場合、周波数検出回路13
8の出力は1/52秒サイクルよりも速いパルス出力と
なる。そして、そのパルス出力はIC150に与えられ
る。これにより、IC150は分周回路142の出力に
よりリセットされなくなり、IC150は常時ハイレベ
ル信号を導出することになる。よって、発振回路150
には常時ハイレベル信号が与えられ、発振回路154は
発振しない。したがって、保持回路160の出力も発振
出力とはならず常時ローレベル出力となり、スイッチン
グ回路162のトライアック164にトリガパルスが与
えられない。
【0040】つまり、交流電源の周波数が不正により高
められた場合、周波数比較回路148を構成するIC1
50の作用により、スイッチング回路160の動作が止
められて、モータ38が回転しないようにされているの
である。
【0041】逆に、AC24Vの交流電源202の周波
数が所定範囲以下に下げられた場合は、同様の動作が周
波数比較回路148のIC152によって行なわれ、モ
ータ38の回転が停止されるのである。
【0042】さらに、この実施例では、電動ランプ16
6の配線168を利用して、AC24Vの交流電源20
2をモータ38に直結してモータ38を回転させるのを
防止するために、交流電源をトリガパルスの発生してい
る場合のみ供給するトライアックを用いている。すなわ
ち、トリガパルスの発生していない場合には、交流電源
は遮断され、たとえランプ配線168により交流電源A
C24Vとモータ38とが直結されても、モータ38は
回転しないようにされている。また図11に示すよう
に、スイッチング回路158はダイオードで構成されて
いるため、遊技者の体に静電気が帯電している場合には
その静電気に起固した異常な高電圧が接続部200aか
ら侵入して来るのであるが、その異常高電圧が印加され
たときダイオードが導通状態となるために異常高電圧が
DDに流れて回路内部への侵入が阻止できる。また、電
圧が異常に低い場合(アースレベルよりも低い場合)に
は、アースレベルの電圧が接続部200a方向に流れこ
むこととなる。その結果所定範囲内の正常な電圧のみが
回路内部に入ってくることとなる。また、図中201は
バリスタである。バリスタ201は異常高電圧が印加さ
れたときだけ導通状態になるため、接続部200bから
侵入したノイズ(異常高電圧)がバリスタ201を通っ
てアースに流れ、ノイズの回路内部への侵入が阻止され
る。これら、ダイオードやバリスタにより、異常高電圧
阻止手段が構成されている。
【0043】以上説明したこの実施例の回路では、電力
状態検出回路とタッチ回路とを一体的に構成し、タッチ
検出板に遊技者の体が触れていない場合および交流電源
に不正が施され、その周波数が変更された場合は、モー
タ38の回転を停止し、打球遊技ができないようにされ
ている。しかしながら、この発明は、このような構成の
ものに限らず、先に本願出願人が出願した特開昭59−
149166号公報に記載のような回路構成や、不能動
化手段を用いてもよい。なお、スイッチング回路158
のダイオードをツェナーダイオードに代えてもよい。
【0044】図12は、この出願の第2の発明の一実施
例を示す斜視図である。図12において、これまで説明
した部材と同一の部材には同一番号が付されており、そ
れらの説明については省略する。この実施例では、前述
の実施例とは異なり、電源配線中継基板44に与えられ
た電源は、図には現われていない制御基板42に与えら
れ再度電源配線中継基板44に戻されている。そして、
電気配線中継基板44とモータ38とが外部の接続リー
ド(図示せず)を用いて接続されている。そして、この
実施例の特徴は、その接続リードがリード線保護手段の
一例である可撓性の金属管32aで覆われていることで
ある。さらに、コンデンサ28から電気配線中継基板4
4に与えられる配線の一部も金属管32bによって覆わ
れている。さらに、前述した実施例と同様に、モータ3
8とゲーム制御基板(図示せず)とを結ぶリード線も金
属管32cによって覆われている。このようにリード線
を金属管32で覆った場合、各リード線を容易に切断し
たり任意に結線したりすることができず、容易な改造は
不可能になる。そして、万一金属管32を切断して改造
した場合、パチンコ遊技機の入替時等に金属管32を元
通りにしておかなければ改造したという不正が明るみに
出てしまう。したがって、不正に改造しようとすればか
なり大がかりにしなければならず、容易な不正(改造)
は防止できる。
【0045】図13は、第2の発明の他の実施例を示す
斜視図である。上述した各実施例では、電力状態検出回
路を構成した基板を、電動式打球機構20と一体的にし
たものについて説明したが、この実施例では、電力状態
検出回路が電動式打球機構20と別体に設けられてい
る。そして、電力状態検出回路を含む制御基板42と電
気配線中継基板44との間の接続リードが金属管32e
で保護されている。さらに、コンデンサ28を介して制
御基板42に接続されたリード線の一部も金属管32d
によって保護されている。したがって、制御基板42を
短絡して電源から直接電気配線中継基板44すなわちモ
ータ38に電力を供給することができず、電源の電力状
態を不正にしてモータ38の回転を増減させるという不
正が防止できる。なお、図13において、参照番号17
0は制御基板を収納するための収納ボックスである。そ
の他の構成は、前述のものと同様であり、同一部分には
同一番号を付してここでの説明は省略する。
【0046】
【発明の効果】本発明は、異常高電圧阻止手段の働きに
より、打球発射制御回路における外部部品との接続部か
ら侵入する異常な高電圧の回路内部への侵入が阻止され
るために、異常な高電圧に起因した打球発射制御回路へ
の悪影響を極力防止することができ、打球発射制御回路
の正常な動作を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】電力状態検出回路の取付構造を説明するための
斜視図である。
【図4】電力状態検出回路を組立てた状態の側断面図で
ある。
【図5】電動式打球機構のモータの分解斜視図である。
【図6】電動式打球機構の打球機構を正面側から見た斜
視図である。
【図7】打球機構の正面側で、操作ハンドル部分を除い
た図である。
【図8】打球機構の正面側で、操作ハンドルを除いた部
分の正面図である。
【図9】打球機構を裏面側から見たスイッチ部分の位置
関係を示す図である。
【図10】電気回路の構成ブロック図である。
【図11】電気回路の構成ブロック図の具体的な回路図
の一例を示す図である。
【図12】電動式打球機構の裏面側から見た斜視図であ
る。
【図13】他の例の電動式打球機構の裏面側から見た斜
視図である。
【符号の説明】
10はパチンコ遊技機、20は電動式打球機構、22は
ゲーム制御基板、25は中継基板、26,30は電源供
給線、32,32a,32b,32c,32d,32e
は可動性の金属管、36は減速装置、38はモータ、4
2は制御基板、44は電気配線中継基板、46はケーシ
ングの一例の制御基板取付部材、60は基板接続配線、
62は電力供給配線、200a,200eは接続部、1
58はスイッチング回路、201はバリスタ、202は
交流電源である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 遊技者によって打球操作される打球操作ハンドルと、 電力を利用して打玉を発射する電気的打球発射装置と、 前記打球操作ハンドルの操作に従って前記電気的打球発
    射装置を制御して打玉を発射制御する打球発射制御回路
    とを含み、 該打球発射制御回路は、外部部品に電気的に接続される
    接続部と、該接続部から侵入する異常な高電圧の回路内
    部への侵入を阻止する異常高電圧阻止手段とを含むこと
    を特徴とする、弾球遊技機。
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