JPH0755640Y2 - カ−ド搬送路の切換え機構 - Google Patents

カ−ド搬送路の切換え機構

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JPH0755640Y2
JPH0755640Y2 JP1985027069U JP2706985U JPH0755640Y2 JP H0755640 Y2 JPH0755640 Y2 JP H0755640Y2 JP 1985027069 U JP1985027069 U JP 1985027069U JP 2706985 U JP2706985 U JP 2706985U JP H0755640 Y2 JPH0755640 Y2 JP H0755640Y2
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JP
Japan
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card
path
roller
take
return
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祥司 坂井
康夫 松崎
正治 貝原
明 伴野
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Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、カード式公衆電話機、カード式テレホンタ
ーミナル等のカード使用機器に用いられるカード処理ユ
ニット等のカード搬送路の切換え機構に関する。
[従来の技術] ポリエステルフィルムや紙などの薄くて柔軟性のあるカ
ードに磁性物質を塗布して形成した磁気カードは、その
特性上ある程度の変形に対して強く、また柔軟性があ
り、さらに厚みが薄く携帯時にかさばらないなどの優れ
た特性を有するため、近年良く使われるようになってき
た。
第8図はこのような磁気カードを処理する従来のカード
処理ユニットの一例を示す斜視図である。この図に示す
カード処理ユニット160は公衆電話機などの筐体板161側
に固定される固定部162と、軸163によってこの固定部16
2に回動自在に取り付けられた可動部164とから構成され
るものであり、カード挿入口165に磁気カード166を挿入
すれば可動部164に設けられたモータ167がオンしてこの
モータ167の駆動軸168を回転させ、その先端に設けられ
ている駆動プーリ169によって駆動ベルト170を矢印P1方
向に走行させる。
駆動ベルト170はばね171によって付勢されているテンシ
ョンローラ172でテンションを付与されているものであ
り、この駆動ベルト170が矢印P1方向に走行すれば、こ
れに応じてこの駆動ベルト170が掛けられている減速プ
ーリ173が回転する。減速プーリ173は第9図の断面図に
示すように小プーリ174が同軸的に軸支されたものであ
り、減速プーリ173が回転すれば、これに応じて小プー
リ174がこれと一体に回転し、この小プーリ174と、ガイ
ドプーリ175〜180と、テンションプーリ181との間に掛
けられた搬送ベルト185が矢印P2に走行するとともに、
カード搬送路182内に磁気カード166が無ければ、ソレノ
イド183がオンして支持板184を矢印P3方向に回動させこ
の図に示す位置にセットする。
これにより、この支持板184に軸支された前記ガイドプ
ーリ177〜180が図に示す位置(カード取り込み位置)に
セットされ、前記搬送ベルト185が前記カード挿入口165
に挿入されている前記磁気カード166に接し、これを矢
印P4方向に搬送する。そしてこの磁気カード166が位置P
5を通過した後では、この磁気カード166が前記搬送ベル
ト185と、この搬送ベルト185と対向配置されている従動
ベルト186とによって両面から挟持されつつ前記搬送ベ
ルト185の走行に伴って磁気ヘッド187の所まで運ばれ、
ここでキャプスタンローラ188によって前記磁気ヘッド1
87のヘッド面に押し付けられて該磁気カード166に記録
されている度数情報などが読み出される。
次いで、通話が終ったり、通話可能な度数が零になれ
ば、この磁気ヘッド187によって残りの度数情報(残金
データ)が前記磁気カード166に書き込まれ、この後こ
の磁気カード166がパンチ部189まで搬送され、必要に応
じてここでパンチされる。次いで、このパンチ部189を
通過した磁気カード166は搬送ベルト185によって搬送さ
れ、カード返却口190から外部へ返却される。
[考案が解決しようとする問題点] ところでこのようなカード処理ユニット160では、カー
ド挿入口165とカード返却口190とが離れ、これによって
操作上カード返却口190が顧客の視野から外れているた
め、顧客が磁気カード166を取り忘れることが多い。ま
た、カード挿入口165とカード返却口190とが離れている
ため、カード搬送路182が長くなり、カード処理ユニッ
ト160を小型化できなかった。
さらに、カード搬送路182が長いことからカード挿入口1
65から挿入された磁気カード166をカード返却口190から
返却するまでに要する磁気カード166の搬送時間が長
く、モータ167を長い時間オンさせておかなければなら
ない。このため、モータ167の電力消費量を少なくする
ことができず、カード処理ユニット160全体の低消費電
力化が難しい。
また、カード搬送距離が長く、カード搬送路182内で記
録・再生処理された磁気カード166を短時間で返却する
ことができないため、次の磁気カード166をすぐに取り
込むことができない。
そして、このカード処理ユニット160のカード搬送路182
は、図中右上部分において急激に(図の例では90度以上
の角度)向きが変えられるため、磁気カード166は大き
く撓むこととなり、この磁気カード166が傷みやすかっ
た。また、カード挿入口165とカード返却口190とを繋ぐ
カード搬送路182は、180度反転して磁気カード166を返
却する構成であるため、表面を上にしてカード挿入して
も、装置は磁気カード166を反転し裏面を上にして返却
するため、上記取り忘れの問題を助長する等、装置の使
用を煩雑化するものであった。
この考案は上記の事情に鑑み、カード搬送路を短くして
カード処理ユニットを小型にすることができ、またカー
ド挿入口とカード返却口とを近ずけてカード返却口に視
認性を向上させることができ、さらにカードの搬送距離
を短くしてユニット全体の低消費電力化を達成すること
ができるカード搬送路の切換え機構を提供することを目
的としている。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するためこの考案によるカード搬送路の
切換え機構は、カード挿入口(70)と、該カード挿入口
の下方に配置されたカード返却口(72)と、カード挿入
口から挿入されたカードを挿入方向に案内するカード導
入路(66)と、該カード導入路に接続され、取り込まれ
たカードを長手方向に移動させて所定のカード処理を行
うための直線状のカード処理搬送路(73)と、該カード
処理搬送路と前記カード導入路との分岐点から前記カー
ド返却口に向かいカード処理搬送路から延在して直線状
に伸びたカード返却路(134)とを具備するカード搬送
路の切換え機構において、 前記カード導入路とカード返却路のほぼ分岐点に設けら
れ、前記カードの取り込み及び返却を行う搬送ローラ
(33)と、 該搬送ローラの軸を中心にカード導入路の搬送面に移動
自在であり、該移動時には前記挿入されたカードに接し
てカードをカード導入路に沿って搬送する取込みローラ
(43)と、 前記カード導入路及びカード返却路の搬送面のいずれに
も周面が面しており、上面は前記取込みローラの対向位
置でカードを挟持取り込みし、下面は前記カード返却路
に位置してカードを返却する従動ローラ(68)と、 前記カード導入路とカード返却路の前記分岐点に切替え
自在に設けられ、これらいずれかの搬送路をカード処理
搬送路に接続する通路切替え板(64)と、 前記取込みローラが設けられた取込みローラ取付けフレ
ーム(50)と通路切替え板を連結するリンク板(60)を
有し、ソレノイド(51)の作動により取込ローラがカー
ド導入路上のカードに接するとき前記通路切替え板によ
りカード処理搬送路にカード導入路を接続するリンク機
構(58,61)と、 前記カード導入路に対しカードの幅に対応した長さで開
閉自在であり、端部(55a)が取込みローラの軸(49)
に係止して設けられ、取込みローラがカード導入路から
退避するときカード導入路に挿入された前記カードのカ
ード処理搬送路への進入を阻止すべくカード導入路を閉
鎖し、取込みローラがカード導入路に移動するとき連動
してカード導入路を開放するシャッタ板(55)と、 前記カード処理搬送路及びカード導入路の搬送路の上面
側に設けられ、前記搬送ローラ及び取込みローラとの間
を連結し、また駆動源としてのモータ(8)に連結され
これら各ローラに対して前記カードの搬送駆動力を伝達
するベルト(31,42)を含む駆動手段とを具備し、 前記カード導入路は、前記カード挿入口から前記分岐点
に向かって水平に伸びる直線状に形成されており、ま
た、前記搬送路の分岐点に設けられた搬送ローラは、カ
ード挿入口あるいはカード返却口との間の長さがいずれ
も前記カードの長さより短い距離に配置されて前記カー
ドに対する取り込み時及び返却時のいずれにおいても搬
送力を付与することを特徴としている。
[実施例] 以下、この考案を図面に示す実施例にしたがって説明す
る。
第1図はこの考案によるカード搬送路の切換え機構の一
実施例を具備したカード処理ユニットの一例を示す縦断
面図である。
カードが搬送される搬送路は、カード導入路66、カード
処理搬送路73、カード返却路134で構成されており、カ
ード導入路66は、カード挿入口70から水平に伸びてい
る。カード返却路134は、カード返却口72部分から所定
角度傾斜し、カード導入路66に接する。この分岐点から
装置内部側は、カードに対するカード処理が行われる所
定長さを有し傾斜したカード処理搬送路73とされてい
る。即ち、カード処理搬送路73には、カード導入路66及
びカード返却路134がいずれも図示の如く1箇所の分岐
点で互いに接続されている。
この図において、1はこのカード処理ユニット3を構成
する第1の側板であり、この側板1の手前側(この第1
図において手前側)にはステー4〜7によって第2図の
横断面図(この図は第1図のA−A線における断面図)
に示す如くこの第1の側板1と平行に第2の側板2が取
り付けられている。
第2の側板2はその一端側にモータ8が設けられたもの
であり、このモータ8がオンすれば、このモータ8の駆
動軸9に固定された駆動プーリ10が第6図の分解斜視図
に示す如くテンションプーリ13によってテンションを付
与された駆動ベルト11を矢印F1方向または矢印F2方向に
走行駆動し、減速プーリ12を回転させる。
減速プーリ12は第2図に示すように前記第1,第2の側板
1,2に回転自在に取り付けられた主搬送軸20の一端に固
定されたものであり、前記減速プーリ12が回転すれば、
これとともに前記主搬送軸20の中央部分にねじ22によっ
て固定された主搬送ローラ21が回転する。
主搬送ローラ21はその両端がカラー23,24によって軸方
向への動きが規制されたサブタッチロータ25,26に接
し、かつその周面27に摩擦帯28が装着されたものであ
り、この主搬送ローラ21が回転すれば、前記周面27の周
溝29,30に掛けられている丸ベルト31,32によって前段搬
送ローラ33、後段搬送ローラ34に駆動力が伝達され、こ
れら前段搬送ローラ33、後段搬送ローラ34が回転する。
後段ローラ34は第6図に示すようにその周面133に摩擦
帯81が装着され、かつ該周面133の周溝82に前記丸ベル
ト32は掛けられたものであり、第2図に示す如くこの後
段ローラ34はベアリング83,84によって支軸85に回転自
在に軸支されている。
支軸85はその両端が前記第1,第2の側板1,2に支持され
たものであり、第1図に示す如くこの支軸85によって支
持されている前記後段ローラ34の摩擦帯81にはローラ86
が当接している。ローラ86は後ローラレバー87の一端に
軸支された軸88に回転自在に軸支されたものであり、こ
の後ローラレバー87の他端は支持軸89に回動自在に軸支
されている。
支持軸89は第3図の横断面図(この図は第1図のカード
処理搬送路73における断面図)に示すようにその両端が
前記第1,第2の側板1,2によって支持され、かつその中
央部分にはコイルスプリング90,91および中ローラレバ
ー92の一端が挿通されたものであり、該コイルスプリン
グ90によって前記後ローラレバー87が矢印F9方向(第1
図参照)に付勢され、また前記コイルスプリング91によ
って前記中ローラレバー92が矢印F10方向(第1図参
照)に付勢されている。
中ローラレバー92はその他端に軸93が設けられ、かつこ
の軸93にローラ94が回転自在に軸支されたものであり、
前記コイルスプリング91の付勢力によってこのローラ94
は前記主搬送ローラ21の摩擦帯28に当接している(第1
図参照)。
また前記ローラ94の両側部近傍にはメイン磁気ヘッド部
95、サブ磁気ヘッド部96およびノッチヘッド部105が設
けられている。メイン磁気ヘッド部95は前記第2の側板
2に固定された支軸97,98によってその両端が支持され
たホルダ受ばね99の中央部分に固定されるメインヘッド
100を有するものであり、該ホルダ受ばね99による付勢
力によって前記メインヘッド100のヘッド面は前記サブ
タッチローラ25に当接している。
また、前記サブ磁気ヘッド部96も前記メイン磁気ヘッド
部95と同様に、支軸101,102と、ホルダ受ばね103とサブ
ヘッド104とから構成されるものであり、前記ホルダ受
ばね103による付勢力によってサブヘッド104のヘッド面
は前記サブタッチローラ26に当接している。
また前記ノッチヘッド部105は第4図の断面図(この図
は第3図のC−C線における断面図)に示すようにこの
ノッチヘッド部105の下に設けられたプッシュソレノイ
ド部111によって駆動されるものであり、このノッチヘ
ッド部105に磁気カードが挿通された状態で、プッシュ
ソレノイド部111がオンすれば、前記ノッチヘッド部105
によって前記磁気カードが刻印される。
また第5図の側面図に示すように前記第2の側板2には
前記カード処理搬送路73に沿って長穴116が形成され、
かつこの長穴116にはカード押え板117の一端が挿通され
ている。カード押え板117は前記第2の側板2の内側に
固定された軸118に装着されているコイルスプリング130
によって矢印F13方向に付勢され、その一端に設けられ
ているカード案内板120によって磁気カードの一側部を
スライド自在に挟持しつつ該磁気カードの他側部を前記
第1の側板1に固定されているカード案内板121(第6
図参照)に押し付けるものであり、このカード押え板11
7および前記第1,第2の側板1,2の各部に設けられている
案内ローラ(図示略)によって磁気カードが案内され
る。
また、前記前段搬送ローラ33は第2図に示すように前記
側板1,2によって両端が支持された支軸37の中央部分に
ベアリング35,36によって回転自在に軸支され、かつそ
の周面38上に摩擦帯39が装着されたものであり、前記周
面38の一方の周溝40に掛けられている前記丸ベルト31に
よって回転させられれば、該周面38の他方の周溝41に掛
けられた丸ベルト42によって取込みローラ43を回転させ
る。
取込みローラ43はその周面44に摩擦帯45が装着され、か
つ該周面44の周溝46に前記丸ベルト42が掛けられたもの
であり、この取込みローラ43はベアリング47,48によっ
て軸49に回転自在に取り付けられている。
軸49は第6図に示すように取込みローラ取付けフレーム
50の一端側50aに軸支されたものであり、この取込みロ
ーラ取付けフレーム50の他端側の下部50bは前記支軸37
に回動自在に取り付けられ、かつ該取付けローラ取付け
フレーム50の他端側上部50cは第1図に示すように引張
りコイルばね53によって矢印F4方向に常時付勢されてソ
レノイド51の駆動軸52の先端に当接している。取込みロ
ーラ取付けフレーム50がF5方向に回動したときには、取
込みローラ43が同方向に回動するが、この取込みローラ
43は前段搬送ローラ33を中心として回動するため、前段
搬送ローラ3からの回転駆動力をベルト42を介し変化す
ることなく付与できるようになっている。
ソレノイド51はアングル54によって前記第1の側板1に
固定されたものであり、このソレノイド51がオンしてそ
の駆動軸52をせり出せば、この駆動軸52によって前記取
付けローラ取付けフレーム50が押され前記支軸37を中心
としてこの取付けローラ取付けフレーム50が矢印F5方向
に回動する。
これにより、この取付けローラ取付けフレーム50に接し
ているシャッタ板55の一端55aが矢印F5方向に動かされ
る。シャッタ板55はその中央部分が前記第1,第2の側板
1,2によって支持された支軸56に回動自在に支持され、
かつその他端にシャッタ部57が形成され、このシャッタ
部57の自重によって矢印F5と逆方向に回動付勢されるも
のであり、その一端55aが矢印F5方向に押圧されれば前
記支軸56を中心として、この方向に回動する。
また、前記取付けローラ取付けフレーム50の一側部には
第1のリンク軸58が設けられている。第1のリンク軸58
は第2図に示すようにその先端側が前記第2の側板2の
角穴59から外側に突出したものであり、第5図の側面に
示すようにその先端はリンク板60によって第2のリンク
軸61の一端に連結されている。第2のリンク軸61は引張
りコイルばね62によって常時上方に付勢されているもの
であり、その他端は前記第2の側板2の縦長穴63に挿通
されて第1図に示す如く切替え板64の一側部に固定され
ている。
切替え板64はカード載置板部64aを有し、このカード載
置部64aによって前記第1,第2の側板2に固定された案
内板65a,65b(第6図参照)とともに水平で直線状のカ
ード導入路66を画成するものであり、その他端側は支軸
67によって回動自在に支持されている。
支軸67はその両端が前記第1,第2の側板1,2によって支
持されたものであり、その中央には従動ローラ68が回転
自在に装着されている。従動ローラ68はその周面69(第
6図参照)が前記カード導入路66に接するような径にな
っているものであり、このカード導入路66の一端にはカ
ード挿入口70が設けられている。
カード挿入口70は前記第1,第2の側板1,2によって両端
が固定された挿入返却口保持ブロック71の上部側に形成
されたものであり、この挿入口返却口保持ブロック71の
下部側にはカード返却口72が形成されている。
カード返却口72はほぼ直線状に、かつ斜めに形成された
カード返却路134の一端に位置するものであり、このカ
ード返却路134の前記カード返却口72側は磁気カードを
返却するとき以外、逆挿入防止レバー74の一端74aによ
って閉じられている。
逆挿入防止レバー74はその他端74bが前記第1,第2の側
板1,2によって両端が保持された前搬送取付け軸75に回
動自在に取付けられたものであり、この前搬送取付け軸
75に装着されたコイルスプリング76によって常時矢印F7
に付勢されている。また、前記前搬送取付け軸75には前
ローラレバー77が回動自在に取付けられている。前ロー
ラレバー77は前記前搬送取付け軸75によって軸支されて
いない方の端部にローラ軸78が設けられ、かつコイルス
プリング79によって矢印F8方向に常時付勢されるもので
あり、前記ローラ軸78にはローラ80が回転自在に軸支さ
れ、かつこのローラ80が前記コイルスプリング79の付勢
力によって前記前段搬送ローラ33の前記摩擦帯39に当接
している。
また、前記第1,第2の側板1,2の所望個所、例えばカー
ド挿入口70の近傍、カード返却口72の近傍、前記磁気ヘ
ッド部95,96の近傍などには磁気カードを検出するセン
サ132が設けられ、前記磁気カードの位置を検出し得る
ようになっている。
この図において、カード返却路134は、カードの長さよ
り短く設定される。即ち、カード返却時には、搬送路の
分岐点に設けられた前段搬送ローラ33の駆動力によりカ
ードがカード返却口72から返却されるようになってい
る。尚、カード導入路66も同様にカードの長さより短い
長さに設定されている。
このようにカード返却路134を短く設定できたのは、カ
ードに対する搬送力を付与する駆動側の搬送ローラ21,3
3,34,43がいずれもカード導入路66、カード処理搬送路7
3の上方にベルトを介して連結配置された構成とされて
いるためである。特に、前段搬送ローラ33及び取込みロ
ーラ43は、カード導入路66の上方に配置されることによ
り、カード導入路66とカード返却路134との間には、従
動ローラ68が配置されるのみの簡単な構成とされてお
り、カード返却路134の長さを短くできたとともに、カ
ード導入路66とカード返却路134の間の高さも短くする
ことができ、さらにカード返却口72のみが装着前方に突
出することなく、カード挿入口70と同一面上に位置でき
た。
次に第7図(イ)〜(ホ)を参照しながらこの実施例の
動作を説明する。
まず、第7図(イ)に示すようにカード挿入口70に磁気
カード140を挿入し、このカード挿入口70の内側に設け
られた前記センサ132がこれを検出すれば、この検出結
果によってモータ8がオンし、主搬送ローラ21,前段搬
送ローラ33,後段搬送ローラ34,取込みローラ43を回転さ
せる。次いで、前記センサ132の出力によりソレノイド5
1がオンして取込みローラ取り付けフレーム50を矢印F4
と逆方向に回動させる。
これにより、この取込みローラ取付けフレーム50に取り
付けられている軸49によってシャッタ板55の一端55aが
矢印F5方向に押し下げられ、第7図(ロ)に示す如くこ
のシャッタ板55のシャッタ部57が上に持ち上げられてカ
ード導入路66が開放されるとともに、前記取込みローラ
取付けフレーム50の側部に設けられている一方のリンク
軸58が下に下り、このリンク軸58に連結されているリン
ク板60を介して他方のリンク軸61が下に押し下げられ
る。
この結果、このリンク軸61が軸支されている切替え板64
が下方に回動し、この切替え板64の先端がカード返却路
134内に突出する(第7図(ハ)参照)。
またこの動作とともに、前記取込みローラ取付けフレー
ム50の取込みローラ43が前記磁気カード140の上面に接
し、この取込みローラ43とローラ64によってこの磁気カ
ード140が挟持され、この取込みローラ43の回動に伴っ
て磁気カード140が前段搬送ローラ33側に搬送される。
このとき、取込みローラ43はカード挿入口70に近接した
箇所で磁気カード140を取り込むため、磁気カード140の
挿入長さが短くても(例えばシャッタ板55に接しない程
度の長さ)この磁気カード140を確実に取り込むことが
できる。
そして、カード導入路66は水平な直線状であり、この直
線上に従動ローラ68の上面が位置しており、従動ローラ
68に対し取り込みローラ43が回動して磁気カード140を
挟持した後、取り込みローラ43がベルト42を介して回転
するのみで、磁気カード140は、撓むことなく容易に取
り込むことができる。
また、取込みローラ43は前段搬送ローラ33を中心に回動
しつつベルト42を介して回転力が付与されており、磁気
カード140に対し、カード挿入口70に接近した位置で取
り込み力を付与させることができ、磁気カード140の挿
入が短い場合であっても確実に取り込みが行える。
次いで、この磁気カード140が前段搬送ローラ33の所ま
で搬送されれば、今度はこの前段搬送ローラ33によって
主搬送ローラ21側に搬送される。
そしてこの磁気カード140がカード処理搬送路73内に完
全に納まれば、前記ソレノイド51がオフし、第7図
(ニ)に示す如く取込みローラ取付けフレーム50が矢印
F4方向に回動し、これによって前記切替え板64の先端が
カード返却路134内から外れ元の位置に戻る。
この状態で主搬送ローラ21、後段搬送ローラ34によって
磁気カード140が矢印G1方向、G2方向に動かされ、この
移動中にメイン磁気ヘッド部95、サブ磁気ヘッド部96に
よってデータの読出し、書込みが行なわれる。
次いで、必要な処理が全て終れば、磁気カード140が矢
印G2方向に搬送され第7図(ホ)に示す如くカード返却
口72から返却される。
返却時に磁気カード140に対する装置側の最終の搬送力
は、前段搬送ローラ33により付与され、カード返却路13
4の長さは磁気カード140の長さより短く設定されている
ため、この前段搬送ローラ33の搬送駆動力のみで磁気カ
ード140の端部は、カード返却口72から外部に表出させ
ることができる。磁気カード140返却時には、従動ロー
ラ68の下面が磁気カード140の上面に接してこの磁気カ
ード140をカード返却口72方向に導いている。
またこのカード返却動作時において、カード返却口72に
物がつめられていたり、顧客が前の磁気カード140を抜
き出していないことが図示しないセンサーにより検知さ
れた場合には、ソレノイド5が再びオンして第7図
(ハ)に示す如く切替え板64の先端をカード返却路134
内に突出させる。したがってこの場合には、カード挿入
口70から磁気カード140が返却される。
尚、上記カード処理の経過において、磁気カード140
は、カード挿入口70から入れた面を保持した状態のま
ま、カード返却口72から返却でき、カードの取扱い操作
が容易化されている。これは、本装置の如くカード処理
搬送路73に対しカード導入路66及びカード返却路134を
1か所の分岐点で接続し、切換えて搬送するカード処理
装置によってのみ得られるものであり、上記従来の装置
では反転して得ることができないものであった。
さらに1枚目カードの価値が残り少なくなりサービスが
停止されることが予想されるとき、2枚目カードをカー
ド挿入口に挿入しておくと、2枚目カードは取り込みロ
ーラと離れているので1枚目カードの動きとしゃ断され
た状態で、1枚目カードをカード返却口により返却した
後、初期の取り込み時と同様にして2枚目カードを取り
込み、サービスの継続を保証できる。このとき、1枚目
カードは、短距離のカード返却路134で素早く返却され
るため、2枚目カードを直ちに取り込むことができる。
[考案の効果] 本発明は、カード処理搬送路に対しカード導入路とカー
ド返却路を1箇所の分岐点で接続し、いずれかを切換え
接続する構成のカード搬送路の切換え機構であり、カー
ド挿入口からカード処理搬送路に至までの間のカード導
入路は、水平に伸びる直線状に形成され、このカード導
入路に対しカードの幅方向に渡って設けられたシャッタ
板が開閉する構成であるため、カードを不必要に曲げる
ことなく導入でき、搬送を容易化できるとともに、シャ
ッタ板閉鎖時には、カードの故意な進入を確実に防止で
きる。
また、カード導入路及びカード処理搬送路においてカー
ドを搬送する搬送ローラ及び取込みローラが搬送路の上
面のみでベルトを介して設けられた構成であるため、搬
送路の下面の構成を簡素化することができ、下面側に設
けられるカード返却路を極力単純化することができるよ
うになった。
そして、カード導入路とカード返却路との間には、従動
ローラが配置されたのみの構成であるため、構造の単純
化とともに、カード挿入口とカード返却口とを上下位置
で近づけることができ、カード返却口の視認性を向上さ
せることができ、カードの搬送距離を短縮化でき、ユニ
ット全体の低消費電力化を達成できた。
これにより、返却時に装置側で最終位置の搬送力を付与
する搬送ローラと返却口との間の距離は、磁気カードの
長さより短く設定する事ができるようになり、カード返
却路を短くでき、全体の搬送路の短縮化を図れ装置を小
型にすることができた。
尚、挿入口から挿入したカードは表裏状態を保持したま
ま、返却口から返却されるというこの種、搬送路の切換
え機構の基本的特徴による効果は本装置でも得られ、本
装置も使用を容易化できるようになっている。
また、カード搬送路を極力短くすることができるため、
限られた短時間内で先に取り込まれたカードの記録、再
生を行ない、即、次のカードを自動的にカード搬送路内
に取込むことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるカード搬送路の切換え機構の一
実施例を具備したカード処理ユニットの一例を示す縦断
面図、第2図は第1図のA−A線における横断面図、第
3図は第1図のB−B線における横断面図、第4図は第
3図のC−C線における縦断面図、第5図は第1図に示
す実施例の側面図、第6図は第1図に示す実施例の分解
斜視図、第7図(イ)〜(ホ)は各々この実施例を説明
するための断面図、第8図は従来のカード処理ユニット
の一例を示す斜視図、第9図はこのカード処理ユニット
の断面図である。 43…取込みローラ、50…取込みローラ取付けフレーム、
51…ソレノイド、55…シャッタ板、60…リンク板、64…
通路切替え板、64a…カード載置板部、66…カード導入
路、68…従動ローラ、70…カード挿入口、72…カード返
却口、73…カード処理搬送路、134…カード返却路、140
…カード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 貝原 正治 神奈川県横須賀市武1丁目2356番地 日本 電信電話公社横須賀電気通信研究所内 (72)考案者 伴野 明 神奈川県横須賀市武1丁目2356番地 日本 電信電話公社横須賀電気通信研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−51284(JP,A) 実開 昭61−143266(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード挿入口(70)と、該カード挿入口の
    下方に配置されたカード返却口(72)と、カード挿入口
    から挿入されたカードを挿入方向に案内するカード導入
    路(66)と、該カード導入路に接続され、取り込まれた
    カードを長手方向に移動させて所定のカード処理を行う
    ための直線状のカード処理搬送路(73)と、該カード処
    理搬送路と前記カード導入路との分岐点から前記カード
    返却口に向かいカード処理搬送路から延在して直線状に
    伸びたカード返却路(134)とを具備するカード搬送路
    の切換え機構において、 前記カード導入路とカード返却路のほぼ分岐点に設けら
    れ、前記カードの取り込み及び返却を行う搬送ローラ
    (33)と、 該搬送ローラの軸を中心にカード導入路の搬送面に移動
    自在であり、該移動時には前記挿入されたカードに接し
    てカードをカード導入路に沿って搬送する取込みローラ
    (43)と、 前記カード導入路及びカード返却路の搬送面のいずれに
    も周面が面しており、上面は前記取込みローラの対向位
    置でカードを挟持取り込みし、下面は前記カード返却路
    に位置してカードを返却する従動ローラ(68)と、 前記カード導入路とカード返却路の前記分岐点に切替え
    自在に設けられ、これらいずれかの搬送路をカード処理
    搬送路に接続する通路切替え板(64)と、 前記取込みローラが設けられた取込みローラ取付けフレ
    ーム(50)と通路切替え板を連結するリンク板(60)を
    有し、ソレノイド(51)の作動により取込みローラがカ
    ード導入路上のカードに接するとき前記通路切替え板に
    よりカード処理搬送路にカード導入路を接続するリンク
    機構(58,61)と、 前記カード導入路に対しカードの幅に対応した長さで開
    閉自在であり、端部(55a)が取込みローラの軸(49)
    に係止して設けられ、取込みローラがカード導入路から
    退避するときカード導入路に挿入された前記カードのカ
    ード処理搬送路への進入を阻止すべくカード導入路を閉
    鎖し、取込みローラがカード導入路に移動するとき連動
    してカード導入路を開放するシャッタ板(55)と、 前記カード処理搬送路及びカード導入路の搬送路の上面
    側に設けられ、前記搬送ローラ及び取込みローラとの間
    を連結し、また駆動源としてのモータ(8)に連結され
    これら各ローラに対して前記カードの搬送駆動力を伝達
    するベルト(31,42)を含む駆動手段とを具備し、 前記カード導入路は、前記カード挿入口から前記分岐点
    に向かって水平に伸びる直線状に形成されており、ま
    た、前記搬送路の分岐点に設けられた搬送ローラは、カ
    ード挿入口あるいはカード返却口との間の長さがいずれ
    も前記カードの長さより短い距離に配置されて前記カー
    ドに対する取り込み時及び返却時のいずれにおいても搬
    送力を付与することを特徴とするカード搬送路の切換え
    機構。
JP1985027069U 1985-02-28 1985-02-28 カ−ド搬送路の切換え機構 Expired - Lifetime JPH0755640Y2 (ja)

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