JPH0753646B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH0753646B2
JPH0753646B2 JP1021947A JP2194789A JPH0753646B2 JP H0753646 B2 JPH0753646 B2 JP H0753646B2 JP 1021947 A JP1021947 A JP 1021947A JP 2194789 A JP2194789 A JP 2194789A JP H0753646 B2 JPH0753646 B2 JP H0753646B2
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JP
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silicone rubber
group
oil
silicone
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JP1021947A
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朝雄 原島
啓二 吉田
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東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社
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    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/89—Polysiloxanes
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    • A61Q1/02—Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
    • A61Q1/04—Preparations containing skin colorants, e.g. pigments for lips
    • A61Q1/06—Lipsticks

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はシリコーンゴム粉粒状物を含有する化粧料に関
するものである。
［従来の技術］ 化粧料に各種の粉粒状物を配合し、その特性を改良する
方法は数多く提案されている。例えば特開昭52−99236
号公報にはポリエチレン樹脂，ポリアミド樹脂，アクリ
ル樹脂，塩化ビニル樹脂，エポキシ樹脂等の合成樹脂粉
末を配合している制汗化粧料が開示されており、また特
開昭61−194009号公報および特開昭63−313710号公報に
はシリコーンゴム粉体を配合してなるメークアップ化粧
料および洗顔化粧料が開示されている。
［発明が解決しようとする課題］ ところが、前者の化粧料は、配合された粉体の硬度が高
いため異和感のある感触を与えるものがあった。また、
後者の化粧料は配合された粉体がゴム弾性を有するもの
であるので前者のような欠点は大巾に解消されている
が、潤滑性にやや劣るものであり、これを塗擦した時に
ざらざらした感触を与える等の欠点があり、その用途が
限定されていた。
本発明者らは上記問題点を解消するために鋭意検討した
結果、化粧料に特定のシリコーンゴム粉粒状物を配合す
れば上記問題点は解消されることを見出し本発明に至っ
た。
本発明の目的は、潤滑性に優れ、塗擦時には肌に異和感
とか刺激を与えることがなく、なめらかな感触としっと
りした感触を与える等優れた特性を有する化粧料を提供
するにある。
［課題を解決の手段とその作用］ 本発明は、0.5〜80重量％のシリコーンオイル（ただ
し、該シリコーンオイルの25℃における粘度は10〜1000
センチストークスである）を含むシリコーンゴム粉粒状
物を配合したことを特徴とする化粧料に関する。
これを説明するに、本発明に使用されるシリコーンゴム
粉粒状物は本発明の特徴をなす成分であり、本発明の化
粧料になめらかな感触，しっとりした感触等の特性を付
与する働きをし、また本発明の化粧料を洗顔化粧料とし
て使用した場合には有機汚染物質の除去効果を付与する
働きをする。かかるシリコーンゴム粉粒状物の形状は、
通常球状である。また、その平均径は、化粧料の種類に
よって異なるので特に限定されないが、メークアップ化
粧料あるいは制汗化粧料の場合には、通常0.1〜1000μ
ｍの範囲内であって、より好ましくは0.1〜100μｍの範
囲内であり、洗顔化粧料の場合には通常１〜3000μｍの
範囲内であって、より好ましくは１〜1000μｍの範囲内
である。
シリコーンゴム粉粒状物を構成するシリコーンオイルは
シリコーンゴムと非反応性のものであればよくその種類
については特に限定されないが、25℃における粘度が10
〜1000センチストークスの範囲内にあることが必要であ
る。かかるシリコーンオイルとしては、両末端トリメチ
ルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン，両末端トリ
メチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフエ
ニルシロキサン共重合体，両末端トリメチルシロキシ基
封鎖ジメチルシロキサン・ジフエニルシロキサン共重合
体，両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサ
ン,3,3,3−トリフロロプロピルメチルシロキサン・ジメ
チルシロキサン共重合体，パーフロロアルキル基を含有
するポリシロキサン等が挙げられる。
かかるシリコーンオイルのシリコーンゴム粉粒状物に占
める割合いは、0.5〜80重量％の範囲内であり、好まし
くは3.0〜50重量％の範囲内である。
シリコーンゴム粉粒状物を構成するシリコーンゴムとし
ては、けい素原子結合水素原子含有ジオルガノポリシロ
キサンとけい素原子結合ビニル基を有するオルガノポリ
シロキサンと白金系触媒を主成分とする付加反応硬化型
シリコーンゴム組成物を硬化させたもの；分子鎖両末端
に水酸基を有するジオルガノポリシロキサンとけい素原
子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと有機
錫化合物を主成分とする縮合反応硬化型シリコーンゴム
組成物を硬化させたもの；分子鎖両末端に水酸基を有す
るジオルガノポリシロキサンと加水分解性のオルガノシ
ラン類と有機錫化合物もしくはチタン酸エステル類を主
成分とする縮合反応硬化型シリコーンゴム組成物を硬化
させたもの（ここで縮合反応として脱水、脱アルコー
ル、脱オキシム、脱アミン、脱アミド、脱カルボン酸、
脱ケトンが例示される）；ビニル基含有オルガノポリシ
ロキサンと有機過酸化物触媒を主成分とする過酸化物硬
化型オルガノポリシロキサンエラストマー組成物を硬化
させたもの；γ線、紫外線または電子線照射により硬化
する高エネルギー線硬化型シリコーンゴム組成物を硬化
させたものが例示される。
これらの中でも、硬化速度が速いことや硬化の均一性に
優れる点から付加反硬化型シリコーンゴム組成物を硬化
させたものが好ましい。この様な付加反応硬化型オルガ
ノポリシロキサン組成物として特に好ましいのは、 （Ａ） １分子中に少なくとも２個の低級アルケニル基
を有するジオルガノポリシロキサン、 （Ｂ） １分子中に少なくとも２個のけい素原子結合水
素原子を有するオルガノポリシロキサン、および （Ｃ） 白金系化合物触媒 からなるものである。
ここで、（Ａ）成分は付加反応硬化型シリコーンゴム組
成物の主成分であり、（Ｃ）成分の触媒作用により
（Ｂ）成分と付加反応し硬化する成分である。この
（Ａ）成分は、１分子中に少なくとも２個のけい素原子
に結合した低級アルケニル基を有することが必要であ
り、この低級アルケニル基が２個未満であると網状構造
を形成しないため良好な硬化物が得られない。かかる低
級アルケニル基としてはビニル基、アリル基、プロペニ
ル基が例示される。また、かかる低級アルケニル基は分
子中いずれに存在してもよいが、分子末端に存在するこ
とが好ましい。さらに、本成分の分子構造は直鎖状、分
岐直鎖状、環状、編目状のいずれであってもよいが、好
ましくはわずかの分岐状を含むか含まない直鎖状であ
る。本成分の分子量は特に限定はなく、粘度の低い液状
から非常に高い生ゴム状まで包含されるが、硬化物がゴ
ム状弾性体となるには、25℃の粘度が100センチストー
クス以上であることが好ましい。このようなオルガノポ
リシロキサンとしては、両末端トリメチルシロキシ基封
鎖のメチルビニルシロキサン、両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖のメチルビニルシロキサン・ジメチルシロキサ
ン共重合体、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖のメ
チルポリシロキサン、両末端ジメチルビニルシロキシ基
封鎖のジメチルシロキサン・メチルフエニルシロキサン
共重合体、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖のジメ
チルシロキサン・ジフエニルシロキサン・メチルビニル
シロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖
のジメチルシロキサン−メチルビニルシロキサン共重合
体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖のジメチルシロキ
サン・メチルフエニルシロキサン・メチルビニルシロキ
サン共重合体、両末端メチルビニルシロキシ基封鎖のメ
チル−（3,3,3−トリフロロプロピル）ポリシロキサ
ン、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖のジメチルシ
ロキサン・メチル−（3,3,3−トリフロロプロピル）シ
ロキサン共重合体が例示される。
（Ｂ）成分の１分子中に少なくとも２個のけい素原子結
合水素原子を有するオルガノポリシロキサンは、（Ａ）
成分の架橋剤となるものである。かかる（Ｂ）成分は１
分子中に少なくとも２個のけい素原子結合水素原子を有
することが架橋剤としての働きをするために必要であ
る。
本成分の分子構造については特に限定はなく、直鎖状，
分岐状を含む直鎖状，環状などのいずれでもよい。本成
分の分子量は、特に限定なく（Ａ）成分との相溶性を良
好にするためには25℃における粘度が１〜50,000センチ
ストークスであることが好ましい。
本成分の添加量は、本成分中のけい素原子結合水素原子
の合計量と（Ａ）成分中の全低級アルケニル基の合計量
とのモル比が（1.5:1）〜（2.0:1）となるような量が好
ましいが、これはモル比が0.5:1より小さいと良好な硬
化性を得にくく、20:1より大きくなると硬化物を加熱し
たときに硬度が大きくなり過ぎる傾向にあるからであ
る。
かかるオルガノポリシロキサンとしては、両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖のメチルハイドロジェンポリシロキ
サン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖のジメチルシロ
キサン・メチルハイドロジェンポリシロキサン共重合
体、両末端ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェン
シロキサン環状共重合体が例示される。
（Ｃ）成分は、（Ｂ）成分のけい素原子結合水素原子と
（Ａ）成分のアルケニル基とを付加反応させる触媒であ
り、具体例をあげると塩化白金酸およびこれをアルコー
ルやケトン類に溶解させたものおよびその溶液を熟成さ
せたもの、塩化白金酸とオレフィン酸との錯化合物、塩
化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯化合物、塩化白
金酸とジケトンとの錯化合物、白金黒および白金を担体
に保持させたものなどがある。
本成分の添加量は、（Ａ）成分と（Ｂ）成分の合計量10
0万重量部に対して白金系金属自体として、0.1〜1,000
重量部が好ましい。より好ましくは１〜100重量部であ
る。
上述した硬化性オルガノポリシロキサン組成物の主剤と
なるオルガノポリシロキサンのけい素原子に結合する他
の有機基としては、メチル基，エチル基，プロピル基，
ブチル基のようなアルキル基;2−フエニルエチル基,2−
フエニルプロピル基,3・３・３−トリフルオロプロピル
基のような置換アルキル基；フエニル基，トリル基，キ
シリル基のようなアリール基；エポキシ基，カルボン酸
エステル基，メルカプト基などを有する置換一価炭化水
素基が例示される。本発明に用いられるシリコーンゴム
粉粒状物を製造する方法としては数多くの方法がある
が、本発明においてはいずれの方法を採用してもよい。
これらの方法の好ましい１例を示せば、上記のようなシ
リコーンゴム組成物にシリコーンオイルを配合し、得ら
れたシリコーンオイルを含むシリコーンゴム組成物を水
の中に投入し、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性または両性界面活性剤のような界
面活性剤の存在下あるいは非存在下に水と混合し、コロ
イドミルやホモミキサー等の混合手段により均一に混合
することにより、シリコーンオイルを含むシリコーンゴ
ム組成物の水分散液を調製する。
しかる後、この水分散液を50℃以上の熱水中に放出し硬
化させ乾燥させて得る方法；上記シリコーンオイルを含
むシリコーンゴム組成物あるいは上記シリコーンオイル
を含むシリコーンゴム組成物の水分散液を直接熱気流中
に粉霧し硬化させて得る方法；高エネルギー線硬化型シ
リコーンゴム組成物にシリコーンオイルを配合し、これ
を高エネルギー照射下で粉霧し硬化させる方法；上記の
ようなシリコーンゴム組成物を通常の方法で硬化させて
なる硬化物をボールミル，アトマイザー，ニーダー，ロ
ールミルなどの公知の粉砕機により粉砕して粉体を得る
方法等により得られる。
本発明においてはこれらの中でも粒子径が均一で微細か
つ球状の粉体が得られることから、上記のような付加反
応硬化型，シリコーンゴム組成物からなる粉粒状物が好
ましい。
本成分の配合量としては化粧料の使用形態により異な
り、特に限定されないが、固形およびペースト状化粧料
においては0.5重量％から50重量％が好ましく、クリー
ムおよび乳液状化粧料においては0.1重量％から30重量
％が好ましい。
本発明の化粧料を得るには上記したようなシリコーンゴ
ム粉粒状物を、通常の化粧料原料と共に均一に分散配合
すればよい。
化粧料原料としては、界面活性剤、油剤、脂肪酸類、ア
ルカリ物質、アルコール類、エステル類、保湿剤、増粘
剤、顔料、染料、精製水が例示され、これらの１種もし
くは２種以上を使用してよい。
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール・ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンフィトステロール・フィトスタール、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリ
ン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、ポリオキシテ
トラメチレングリセリルアルキルエーテル、アルキル脂
肪酸トリグリセライド、ポリオキシアルキレンジメチル
ポリシロキサン共重合体のようなノニオン系界面活性
剤；アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキルエーテル硫酸
塩、Ｎ−アシルアミノ酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸塩のよ
うなアニオン界面活性剤；アルキルアンモニウム塩、ア
ルキルベンジルアンモニウム塩のようなカチオン界面活
性剤、酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、レシ
チンのような両性界面活性剤が例示される。
油剤としては、アマニ油、大豆油、ヒマシ油、椰子油の
ような植物油；卵黄油、ミンク油、牛脂、豚油、スクワ
ランのような動物油；セレシン、パラフィン、マイクロ
クリスタリンワックスのような鉱物油；ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフエニルポリシロキサン、メチルハイ
ドメジェンポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサ
ン、環状メチルポリシロキサン、環状メチルフエニルポ
リシロキサン、環状メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン、エポキシ変性ポリシロキサンのようなシリコーン油
が例示される。
脂肪酸類として、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノリン酸、イソス
テアリン酸、ウンデシレン酸、水添動物油脂肪酸、水添
植物油脂肪酸、トリプルプレス脂肪酸が例示される。
アルカリ物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化カルシウム、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミンが例示される。
アルコール類としては、エタノール、ノルマルプロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、ブタノールのよ
うな低級アルコール；ラウリルアルコール、セタノー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノ
リンアルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデ
カノール、オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール
のような高級アルコールが例示される。
エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、ステ
アリン酸ブチル、ネオデカン酸オクチルドデシル、ステ
アリン酸コレステリン等の脂肪酸エステルジデカン酸プ
ロピレングリコール、トリ２−エチルヘキサン酸グリセ
リン等の多価アルコール脂肪酸エステルが例示される。
保湿剤としては、グリセリン、プロピレングライコー
ル、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、尿素、乳酸ナトリウム、ピロリドン
カルボン酸ナトリウム、ポリペプチド、ピロアルロン
酸、アシルアミノ酸が例示される。
増粘剤としては、グァーゴム、カラギーナン、アルギン
酸、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、デンプン、
キサンタンガム、ゼラチン、カゼイン、アルブミンのよ
うな天然高分子、デンプン誘導体、グァーゴム誘導体、
ローカストビーンゴム誘導体、セルロース誘導体、アル
ギン酸誘導体のような半合成高分子；ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタクリレー
ト、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレングリコールの
ような合成高分子が例示される。
なお、本発明の化粧料には、本発明の目的を損なわない
程度に補助的成分として非シリコーン系粉粒状物を添加
してもよい。かかる非シリコーン系粉体としては、アプ
リコット、アーモンド、カバ、クルミ、モモ、ひまわ
り、すいか等の種子およびその粉砕物；硬化ホホバ油、
硬化ヤシ油のような植物系の粉体；蟹の甲ら、卵の殻等
の粉砕物、硬化牛脂、硬化豚脂のような動物系の粉体；
ポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、セルロースのような有機樹脂粉
体；酸化アルミニウム、シリカ、タルク、酸化ジルコニ
ウムのような無機物質粉体が例示される。
本発明の化粧料は、上記したような化粧料原料およびシ
リコーンゴム粉粒状物を均一に混合することによって、
また必要に応じて上記のような補助的成分を添加配合し
て均一に混合することによって極めて容易に製造するこ
とが可能である。
［実施例］ 次に、本発明を実施例にて説明する。実施例および参考
例中、部とあるのは重量部を意味し、Meとあるのはメチ
ル基を意味する。
参考例１ オルガノポリシロキサンエラストマー粉粒状物の製造 式 で示される両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチ
ルポリシロキサン100部，平均組成式 （Me）15（Ｈ）７（SiO）９ で示される枝分れを含む直鎖状メチルハイドロジェンポ
リシロキサン4.7部,25℃における粘度100センチストー
クスのジメチルシリコーンオイル50部，ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤（ユニオン
カーバイト社製タージトールTMN−６）2.5部、水100部
及びオルガノポリシロキサン全量に対し白金金属自体が
100ppmとなるような量の塩化白金酸イソプロパーノール
溶液を混合した後、この混合物をコロイドミルに投入
し、シリコーンゴム組成物の水分散液を得た。次いで、
この水分散液を温度60℃に設定した熱水浴中に流下し
て、前記シリコーンゴム組成物を硬化させることによ
り、シリコーンオイル含有シリコーンゴム粉粒状物を得
た。このシリコーンオイル含有シリコーンゴム粉粒状物
は、走査型電子顕微鏡による観察から、平均径7.5μｍ
の球状体であることが測定された。またこの粉粒状物は
ゴム弾性を有するものであることが判った。さらに、こ
の粉粒状物100g中に含まれるジメチルシリコーンオイル
を、ソックスレー抽出（抽出溶媒としてはアセトンを使
用した。）したところ、35gのジメチルシリコーンオイ
ルが抽出された。
また、上記においてジメチルシリコーンオイルを使用し
ない以外は上記と同様にして、平均径7.5μｍの球状体
からなるシリコーンオイルを含有しないシリコーンゴム
粉粒状物を得た。
実施例１ 油性ファンデーション 攪拌機付容器に、マイクロクリスタリンワックス４部，
オゾケライト４部，ラノリンアルコール2.0部，流動パ
ラフィン３部，ソルビタンセスキオレエート１部，デカ
メチルシクロペンタシロキサン35部およびミリスチン酸
イソプロピル２部を投入し、70〜80℃で加熱溶融した
後、二酸化チタン15部，カオリン20部，タルク５部，赤
酸化鉄３部および参考例１で得られたシリコーンオイル
含有シリコーンゴム粉粒状物６部を加えて均一に混合し
た。次いで、冷却しながら脱気した後、香料適量を加え
て混合し油性ファンデーションを得た。得られた油性フ
ァンデーションを５人のパネラーの左腕上腕部内側に塗
布し、その塗布感触と塗布状態を調べた。それらの結果
を第１表と第２表に示した。
比較のため、上記においてシリコーンオイル含有シリコ
ーンゴム粉粒状物の代りに、参考例１で得られたシリコ
ーンオイルを含有しないシリコーンゴム粉粒状物を使用
した以外は、上記と同様にして油性ファンデーションを
調製した。これらの評価結果を比較例１として第１表と
第２表に併記した。
実施例２ ステック状口紅 パラフィンワックス12部，ラノリンワックス12部，カオ
リン10部，ひまし油40部，粘度１センチストークスジメ
チルポリシロキサン10部，トリオクタン酸グリセリン2.
5部，キャンデリラロウ３部，参考例１で得られたシリ
コーンオイル含有シリコーンゴム粉粒状物6.0部，酸化
チタン1.0部，赤色201号1.0部，赤色202号2.0部および
青色１号アルミニウムレーキ0.5部を仕込み加熱溶融し
て均一に混合した。得られた混合物をロールミルで均一
に再溶解した後香料適量を加えて均一に混合した。得ら
れた化合物を脱気した後、これをステック状口紅用金属
枠に流し込み急冷してステック状口紅を得た。
得られたステック状口紅を５人のパネラーの左腕上腕部
内側に塗布し、その際の塗布感触，塗布状態を観察し
た。これらの結果をそれぞれ第３表と第４表に示した。
比較のため、上記においてシリコーンオイル含有シリコ
ーンゴム粉粒状物の代りに参考例１で得られたシリコー
ンオイルを含有しないシリコーンゴム粉粒状物を使用し
た以外は上記と同様にしてステック状口紅を得た。得ら
れたステック状口紅を上記５人のパネラーの右腕上腕部
内側に塗布し、その際の塗布感触，塗布状態を観察し
た。これらの結果を比較例２として第３表と第４表に併
記した。
実施例３ 保湿クリーム 攪拌機付き容器にマイクロクリスタリンワックス9.0
部，固形パラフィン2.0部，ミツロウ3.0部，ワセリン5.
0部，参考例１で得られたシリコーンオイル含有シリコ
ーンゴム粉粒状物3.0部，還元ラノリン８部，流動パラ
フィン15部，スクワラン12部，ミリスチン酸イソプロピ
ル４部，ヘキサデシルアジピン酸エステル８部,25℃に
おける粘度350センチストークスのジメチルポリシロキ
サン２部，親油型モノオレイン酸グリセリン３部を70℃
に加熱し融解混合した。次いで、予じめ70℃に加熱した
ポリオキシエチレン（21）ラウリルエーテル1.0部とグ
リセリン2.0部および精製水バランス量の混合液を投入
し混合後、冷却して30℃以下になった時点で所定の容器
に入れて保管した。
次いで、この保湿クリームを５人のパネラーの左腕上腕
部内側に塗布し、その塗布感触，塗布状態を観察した。
これらの結果をそれぞれ第５表と第６表に示した。
比較のため、上記においてシリコーンオイル含有シリコ
ーンゴム粉粒状物の代りに、比較例１で得られたシリコ
ーンオイルを含有しないシリコーンゴム粉粒状物を配合
する以外は上記と同様にして得られた保湿クリームを調
製した。この保湿クリームを上記５人のパネラーの右腕
上腕部内側に塗布し上記と同様にしてその塗布感触と塗
布状態を観察した。これらの結果を第５表と第６表に併
記した。
比較例４ 実施例１においてシリコーンオイル含有シリコーンゴム
粉粒状物６部の代わりに25℃における粘度100センチス
トークスのジメチルシリコーンオイル1.9部および参考
例１で得られたシリコーンオイルを含有しないシリコー
ンゴム粉粒状物4.1部を配合した以外は、実施例１と同
様にして油性ファンデーションを得た。この油性ファン
デーションの塗布感触と塗布状態を実施例１と同様にし
て調べた。これらの結果を第７表に示した。
［発明の効果］ 本発明の化粧料は、0.5〜80重量％のシリコーンオイル
含有シリコーンゴム粉粒状物を配合しているので、潤滑
性に優れ、塗擦時に肌に異和感とか刺激を与えることが
なく、なめらかな感触としっとしした感触を与える等優
れた特性を有するという特徴がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】0.5〜80重量％のシリコーンオイル（ただ
    し、該シリコーンオイルの25℃における粘度は10〜1000
    センチストークスである）を含むシリコーンゴム粉粒状
    物を配合したことを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項２】シリコーンゴム粉状物の含有量が0.5〜50
    重量％である、特許請求の範囲第１項記載の化粧料。
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