JPH0812546A - 日焼け防止用化粧料 - Google Patents

日焼け防止用化粧料

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JPH0812546A
JPH0812546A JP6173617A JP17361794A JPH0812546A JP H0812546 A JPH0812546 A JP H0812546A JP 6173617 A JP6173617 A JP 6173617A JP 17361794 A JP17361794 A JP 17361794A JP H0812546 A JPH0812546 A JP H0812546A
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JP
Japan
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silicone rubber
weight
sunscreen cosmetic
powder
present
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Application number
JP6173617A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Morita
好次 森田
Takashi Tachibana
隆司 橘
Asao Harashima
朝雄 原島
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 なめらかで、かつ、さらさらした使用感を有
し、べたつきの少ない日焼け防止用化粧料を提供する。 【構成】 平均粒子径が0.1〜200μmであり、好
ましくは粒子径が250μm以下である球状シリコーン
ゴム粉末(但し、該粉末を形成するシリコーンゴムのJ
IS A硬度が35〜80である。)を5〜90重量%
含有することを特徴とする日焼け防止用化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は日焼け防止用化粧料に関
し、詳しくは、なめらかで、かつ、さらさらした使用感
を有し、べたつきの少ない日焼け防止用化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】日焼け防止用化粧料は、紫外線による皮
膚の傷つき、紅斑の生成、色素細胞によるメラニン形成
を抑制し、ひいては皮下組織のコラーゲン繊維の破壊、
小じわの生成、しみやそばかす等の色素沈着、皮膚の老
化を抑制するために使用される。一般に、日焼け防止用
化粧料には、紫外線を吸収するためにパラアミノ安息香
酸やケイ皮酸の誘導体の紫外線吸収剤の他に、紫外線を
散乱して遮弊するための酸化亜鉛、酸化チタン、タル
ク、カオリン等の紫外線散乱剤が配合されている。ま
た、日焼け防止用化粧料の肌への付着性および使用感を
向上するためにポリメチルシルセスキオキサン粉末が配
合されている(特開平5−43420号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この紫外線散
乱剤やポリメチルシルセスキオキサン粉末は硬度が著し
く大きいため、これを配合してなる日焼け防止用化粧料
を肌に塗布した場合に、きしみ感や異物感があり、ま
た、この日焼け防止用化粧料を付着してなる肌は、べた
ついたりするという問題があった。本発明者らは上記の
問題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明の目的は、なめらかで、かつ、さ
らさらした使用感を有し、べたつきの少ない日焼け防止
用化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明の
日焼け防止用化粧料は、平均粒子径が0.1〜200μ
mの球状シリコーンゴム粉末(但し、該粉末を形成する
シリコーンゴムのJIS A硬度が35〜80であ
る。)を5〜90重量%含有することを特徴とする。以
下、本発明の日焼け防止用化粧料について詳細に説明す
る。
【0005】本発明の日焼け防止用化粧料の組成は、そ
の剤形により異なり、その剤形は特に限定されず、例え
ば、液状、クリーム状、ワックス状、粉状が挙げられ
る。本発明の日焼け防止用化粧料において、必須の成分
であるシリコーンゴム粉末は、その平均粒子径が0.1
〜200μmの範囲内であることが必要である。これ
は、平均粒子径が0.1μm未満であるシリコーンゴム
粉末によると、本発明の効果を発現することが困難であ
り、また、これが200μmをこえるシリコーンゴム粉
末によると、きしみ感やゴロゴロした異物感があるため
である。また、このシリコーンゴム粉末の粒子径のばら
つきが小さくなることにより、使用感が向上する傾向に
あり、また、好適な使用感を得るためには、その粒子径
が250μm以下であることが好ましい。このシリコー
ンゴム粉末の形状は球状であることが必要であるが、厳
密に真球状である必要はなく、例えば、断面が楕円形で
ある球状でもよいが、好ましくは真球状である。また、
このシリコーンゴム粉末を形成するシリコーンゴムのJ
IS A硬度(JIS K 6301に規定)が35〜
80の範囲内であることが必要である。これは、JIS
A硬度が35未満であるシリコーンゴムにより形成さ
れた粉末によると、べとつく感じがするようになり、ま
た、これが80をこえるシリコーンゴムにより形成され
た粉末によると、ざらざらした感じがし、異物感を感じ
るようになるためである。
【0006】このシリコーンゴム粉末を製造する方法は
特に限定されず、例えば、熱硬化性の液状シリコーンゴ
ム組成物を平均粒子径が0.1〜200μmの球状とな
るように熱風中に噴霧して硬化させる方法、熱硬化性の
液状シリコーンゴム組成物を平均粒子径が0.1〜20
0μmの球状となるように水中に分散させて硬化させる
方法(特開昭63−77942号公報、特開昭64−7
0558号公報参照)が挙げられ、平均粒子径が小さ
く、粒子径のばらつきが小さく、球状のシリコーンゴム
粉末を調製することができることから、後者の方法が好
ましい。
【0007】本発明の日焼け防止用化粧料において、こ
のシリコーンゴム粉末の配合量は剤形により異なるが、
概して、5〜90重量%の範囲内であることが必要であ
り、好ましくは10〜80重量%である。これは、この
シリコーンゴム粉末の配合量が5重量%未満であると、
本発明の効果を発現することが困難であり、また、これ
が90重量%をこえると、クリーム状やスチック状とし
た場合に、その剤形の安定性が低下したり、また、日焼
け防止用化粧料としても使用性が低下するためである。
【0008】本発明の日焼け防止用化粧料には、紫外線
を散乱して遮弊するために通常使用される紫外線散乱剤
を配合することができる。この紫外線散乱剤として具体
的には、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微
粒子酸化亜鉛、酸化鉄、微粒子酸化鉄、タルク、セリサ
イト、マイカ、コロイドシリカ、カオリン、炭酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム、ベントナイト、ヘクトライ
ト、コロイド珪酸アルミニウムマグネシウム、およびこ
れらの紫外線散乱剤を表面に被覆してなるポリエチレン
樹脂粉末、テフロン粉末、アクリル樹脂粉末、ポリプロ
ピレン樹脂粉末、ポリスチレン樹脂粉末、塩化ビニル樹
脂粉末、セルロース粉末、ナイロン樹脂粉末、アクリル
樹脂粉末、ポリオルガノシルセスキオキサン粉末等の有
機樹脂粉末が例示される。本発明の日焼け防止用化粧料
には、この紫外線散乱剤を単独もしくは2種以上の混合
物として配合することができる。
【0009】本発明の日焼け防止用化粧料において、こ
の紫外線散乱剤の配合量は任意であるが、紫外線を十分
に散乱して遮弊するためには0.05〜80重量%の範
囲内であることが好ましく、特に、1〜60重量%の範
囲内であることが好ましい。
【0010】また、本発明の日焼け防止用化粧料には、
紫外線を吸収するために通常使用される紫外線吸収剤を
配合することができる。この紫外線吸収剤として具体的
には、パラアミノ安息香酸、グリセリルパラ安息香酸、
エチルジヒドロキシプロピルパラ安息香酸、N−ジメチ
ルパラ安息香酸エチルエステル、N−ジメチルパラアミ
ノ安息香酸ブチルエステル、N−ジメチルパラアミノ安
息香酸アミルエステル、オクチルジメチルパラアミノ安
息香酸等の安息香酸およびその誘導体;ホモメンチル−
N−アセチルアントラニレート等のアントラニリック酸
およびその誘導体;アミルサリシレート、メンチルサリ
シレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシ
レート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレー
ト、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサ
リチル酸およびその誘導体;オクチルシンナメート、エ
チル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4
−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイ
ソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシン
ナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、
イソアミル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘ
キシル−p−メトキシシンナメート、2−エトキシエチ
ル−p−メトキシシナンナメート、シクロヘキシル−p
−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フ
ェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ
−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エ
チルヘキサノイルジパラメトキシシンナメート等のケイ
皮酸およびその誘導体;2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、4−フェニルベンゾフェノン,2−エチルヘキ
シル−4’−フェニルベンゾフェノン−2−カルボキシ
レート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフ
ェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノンおよびその誘導体;その他、3−
(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、
3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン
酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−
メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メト
キシ−4’−t−ブチルベンゾイルメタン、5−(3,
3−ジメチル−2−ノルボニリデン)−ペンタン−2−
オンが例示される。本発明の日焼け防止用化粧料には、
この紫外線吸収剤を単独もしくは2種以上の混合物とし
て配合することができる。
【0011】本発明の日焼け防止用化粧料において、こ
の紫外線吸収剤の配合量は任意であるが、紫外線を十分
に吸収するためには0.01〜20重量%の範囲内であ
ることが好ましく、特に、0.1〜10重量%の範囲内
であることが好ましい。
【0012】また、本発明の日焼け防止用化粧料には、
良好な付着性を付与し、また、剤形を半固形または固形
に保持するための油性成分として、例えば、融点が50
〜110℃のワックスを配合することができる。このワ
ックスとして具体的には、蜜ろう、カルナウバワック
ス、キャンデリラワックス、オゾケライト、セレシン、
ライスワックス、モクロウ、モンタンロウ、キャンデリ
ラロウ、オゾケライト、パラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス、アテアリルアルコール、硬化ヒ
マシ油、ラノリン、ワセリン、ステアリン酸コレステリ
ルが例示され、また、アルコキシ変性ポリシロキサン、
ポリオキシアルキレン変性シリコーン、アルキル変性シ
リコーン等の半固形または固形シリコーン油が例示され
る。本発明の日焼け防止用化粧料には、このワックスを
単独もしくは2種以上の混合物として配合することがで
きる。
【0013】また、本発明の日焼け防止用化粧料には、
良好な付着性を付与し、また、剤形をクリーム状もしく
は液状に保持するための油性成分として、例えば、室温
で液状の油性成分を配合することができる。この油性成
分として具体的には、流動パラフィン、ラウリン酸ヘキ
シル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリス
チル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸2−オクチル
ドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2
−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デ
シル、オレイン酸2−オクチルドデシル、乳酸ミリスチ
ル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ステアリルアルコー
ル、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、
アボガド油、アルモンド油、オリブ油、カカオ油、ホホ
バ油、ゴマ油、サフラワー油、大豆油、ツバキ油、スク
ワラン、パーシック油、ヒマシ油、ミンク油、綿実油、
ヤシ油、卵黄油、牛脂、豚脂、ポリプロピレングリコー
ルモノオレート、ネオペンチルグリコール−2−エチル
ヘキサノエート等のグリコールエステル油;イソステア
リン酸トリグリセライド、椰子油脂肪酸トリグリセライ
ド等の多価アルコールエステル油;ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテ
ル等のポリオキシアルキレンエーテル油;エタノール、
オクチルドデカノール、セチルアルコール、オレイルア
ルコール等のアルコール;ジメチルシロキサン、ポリメ
チルフェニルシロキサン、ポリメチルハイドロジェンシ
ロキサン、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシ
ロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチル
オキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチ
ル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチ
ルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン・ポリオキ
シプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサ
ン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合
体、環状ポリジメチルシロキサン、環状ポリメチルフェ
ニルシロキサン、環状ポリメチルハイドロジェンシロキ
サン、アミノ変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシ
ロキサン、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサン、
アルコキシ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロ
キサン等のシリコーン油が例示される。本発明の日焼け
防止用化粧料には、この油性成分を単独もしくは2種以
上の混合物として配合することができる。
【0014】本発明の日焼け防止用化粧料において、融
点が50〜110℃のワックスや室温で液状である油性
成分の配合量は任意であるが、良好な付着性を付与し、
また、剤形を保持するためには0.5〜90重量%の範
囲内であることが好ましく、特に、1〜80重量%の範
囲内であることが好ましい。
【0015】また、本発明の日焼け防止用化粧料には、
その使用性を向上し、使用中および使用後に爽快感を付
与するために揮発性油分を配合することができる。この
揮発性油分として具体的には、オクタメチルテトラシク
ロシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ド
デカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジオルガノ
シロキサン;ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチル
トリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン等のジオ
ルガノシロキサンオリゴマー;メチルアルコール、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール等の低級アルコール、その他、パラフィン系
炭化水素が例示される。本発明の日焼け防止用化粧料に
は、この揮発性油分を単独もしくは2種以上の混合物と
して配合することができる。
【0016】本発明の日焼け防止用化粧料において、こ
の揮発性油分の配合料は任意であるが、日焼け防止用化
粧料ののりを向上するためには0.5〜90重量%の範
囲内であることが好ましく、特に、1〜80重量%の範
囲内であることが好ましい。
【0017】また、本発明の日焼け防止用化粧料には、
これを乳液とするために精製水を配合することができ、
また上記油性成分を水中に乳化したり、使用後にこれを
水で容易に洗い流し易いようにするために界面活性剤を
配合することができる。この界面活性剤として具体的に
は、ソルビタン脂肪族エステル、ポリオキシエチレンス
ルビトールラノリン誘導体、ポリオキシエチレン脂肪族
エーテル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールス
テアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪族エーテル、ポリオキシプ
ロピレン・ポリオキシエチレン縮合物が例示される。本
発明の日焼け防止用化粧料には、この界面活性剤を単独
もしくは2種以上の混合物として配合することができ
る。また、本発明の日焼け防止用化粧料には、その使用
目的に応じ、その他任意の成分として、精製水、グリセ
ンリン等の増粘剤、香料、坑炎症剤、湿潤剤、酸化防止
剤、安定剤および防腐剤等を配合することができる。
【0018】本発明の日焼け防止用化粧料は、乳液、ス
チック、クリーム等の剤形により提供され、またスプレ
ー、スチック、ロールオン等により肌に付着することが
できる。本発明の日焼け防止用化粧料を調製する方法は
特に限定されず、例えば、回分式、連続式により調製す
ることができる。また、本発明の日焼け防止用化粧料を
調製する装置は特に限定されず、例えば、ホモミキサ
ー、パドルミキサー、コロイドミル、プロペラ攪拌機、
ホモジナイザー、インライン式連続乳化機、超音波乳化
機、真空式練合機が挙げられる。本発明の日焼け防止用
化粧料を調製する方法として、例えば、スチック形日焼
け防止用化粧料を調製するためには、液状の油性成分、
ワックス類、シリコーンゴム粉末、紫外線散乱剤、紫外
線吸収剤およびその他任意の成分を、該ワックスの融点
以上の加熱しながら均一に攪拌した後、スチック鋳型で
室温まで冷却することにより調製することができる。
【0019】
【実施例】本発明の日焼け防止用化粧料を実施例により
詳細に説明する。なお、実施例中、粘度は25℃におい
て測定した値である。また、シリコーンゴムのJIS
A硬度、シリコーンゴム粉末の粒子径および形状、日焼
け防止用化粧料の官能評価は次のようにして測定した。 [シリコーンゴムの硬度]原料のシリコーンゴム組成物
を150℃の熱風循環式オーブン中で1時間加熱してシ
リコーンゴムを調製し、これを室温まで冷却後、JIS
K 6301に規定されるJIS A硬度計により測
定した。 [シリコーンゴム粉末の平均粒子径および形状]シリコ
ーンゴム粉末を光学顕微鏡に接続した画像処理器によ
り、この粒子径を測定し、この最大粒子径および平均粒
子径を求めた。また、このシリコーンゴム粉末を走差型
電子顕微鏡により、この形状を観察した。 [日焼け防止用化粧料の官能評価]10人のパネラーに
より日焼け防止用化粧料ののびおよびのり、使用感等の
官能評価を行い、8人以上が良いと判断した場合を○、
4〜7人が良いと判断した場合を△、4人未満が良いと
判断した場合を×として評価した。また、日焼け防止用
化粧料を肌に施した後、肌のべたつきを砂を付着させる
ことにより、8人以上がべたつきなし判断した場合を
○、4〜7人がべたつきなしと判断した場合を△、4人
未満がべたつきなしと判断した場合を×として評価し
た。
【0020】[参考例1]分子鎖両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(ビ
ニル基当量=2500)100重量部、粘度20センチ
ポイズの分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖さ
れたポリメチルハイドロジェンシロキサン5.2重量部
および塩化白金酸のイソプロパノール溶液(本組成物の
重量に対して白金金属として50ppmとなる量)を5℃
で均一に混合して液状シリコーンゴム組成物を調製し
た。この液状シリコーンゴム組成物を25℃の純水(電
気伝導度0.2μS/cm)とポリオキシエチレン(9モ
ル付加)ラウリルエーテルとの2重量%水溶液300重
量部中に速やかに混合した後、これをホモジナイザー
(300kgf/cm2)に通して均一な液状シリコーンゴム
組成物の水分散液を調製した。この水分散液を30℃で
6時間静置し、次いで、80℃で1時間加熱して、該組
成物を硬化させた。その後、この水分散液をスプレード
ライヤーにより乾燥して、シリコーンゴム粉末(A)を調
製した。このシリコーンゴム粉末(A)の特性を表1に示
した。
【0021】[参考例2]分子鎖両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(ビ
ニル基当量=2500)100重量部、粘度20センチ
ポイズの分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖さ
れたポリメチルハイドロジェンシロキサン5.2重量部
および塩化白金酸のイソプロパノール溶液(本組成物の
重量に対して白金金属として50ppmとなる量)を5℃
で均一に混合して液状シリコーンゴム組成物を調製し
た。この液状シリコーンゴム組成物を25℃の純水(電
気伝導度0.2μS/cm)とポリオキシエチレン(9モ
ル付加)ラウリルエーテルとの2重量%水溶液300重
量部中に速やかに混合した後、これを間隙1mmのコロイ
ドミルに通して均一な液状シリコーンゴム組成物の水分
散液を調製した。この水分散液を30℃で6時間静置
し、次いで、80℃で1時間加熱して、該組成物を硬化
させた。その後、この水分散液をスプレードライヤーに
より乾燥して、シリコーンゴム粉末(B)を調製した。こ
のシリコーンゴム粉末(B)の特性を表1に示した。
【0022】[参考例3]分子鎖両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(ビ
ニル基当量=5000)100重量部、分子鎖両末端が
トリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン
・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体4.5重量
部および塩化白金酸のイソプロパノール溶液(本組成物
の重量に対して白金金属が50ppmとなる量)を5℃で
均一混合して液状シリコーンゴム組成物を調製した。こ
の液状シリコーンゴム組成物を25℃の純水(電気伝導
度0.2μS/cm)とポリオキシエチレン(9モル付
加)ラウリルエーテルとの2重量%水溶液300重量部
中に速やかに混合した後、これをホモジナイザー(30
0kgf/cm2)に通して均一な液状シリコーンゴム組成物
の水分散液を調製した。この水分散液を30℃で6時間
静置し、次いで、80℃で1時間加熱して、該組成物を
硬化させた。その後、この水分散液をスプレードライヤ
ーにより乾燥して、シリコーンゴム粉末(C)を調製し
た。このシリコーンゴム粉末(C)の特性を表1に示し
た。
【0023】[参考例4]分子鎖両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(ビ
ニル基当量=5000)100重量部、分子鎖両末端が
トリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン
・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体4.5重量
部、粘度100センチストークスの分子鎖両末端がトリ
メチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン
50重量部および塩化白金酸のイソプロパノール溶液
(本組成物の重量に対して白金金属が50ppmとなる
量)を5℃で均一混合して液状シリコーンゴム組成物を
調製した。この液状シリコーンゴム組成物を25℃の純
水(電気伝導度0.2μS/cm)とポリオキシエチレン
(9モル付加)ラウリルエーテルとの2重量%水溶液3
00重量部中に速やかに混合した後、これをホモジナイ
ザー(300kgf/cm2)に通して均一な液状シリコーン
ゴム組成物の水分散液を調製した。この水分散液を30
℃で6時間静置し、次いで、80℃で1時間加熱して、
該組成物を硬化させた。その後、この水分散液をスプレ
ードライヤーにより乾燥して、シリコーンゴム粉末(D)
を調製した。このシリコーンゴム粉末(D)の特性を表1
に示した。
【0024】[参考例5]分子鎖両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたポリジメチルシロキサン(ビ
ニル基当量=2500)100重量部、粘度20センチ
ポイズの分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖さ
れたポリメチルハイドロジェンシロキサン5.2重量部
および塩化白金酸のイソプロパノール溶液(本組成物の
重量に対して白金金属として50ppmとなる量)を5℃
で均一に混合して液状シリコーンゴム組成物を調製し
た。この液状シリコーンゴム組成物を150℃の熱風循
環式オーブン中で1時間加熱して、該組成物を硬化させ
た。その後、このシリコーンゴムをらいかい機で3時間
かけて微粉砕した後、ふるいにより100メッシュスパ
スしたシリコーンゴム粉末(E)を調製した。このシリコ
ーンゴム粉末(E)の特性を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】[実施例および比較例]上記参考例1〜5
で調製したシリコーンゴム粉末(A〜E)および平均粒子
径3μmでJIS A硬度が90をこえるポリメチルシ
ルセスキオキサン粉末(F)を各々10重量%、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン30重量%、ポリエチレン
オキサイド変性ポリジメチルシロキサン2重量%、グリ
セリン5重量%、エタノール15重量%、精製水26重
量%、メトキシケイ皮酸オクチル2重量%およびジメチ
ルポリシロキサンにより表面処理してなる酸化亜鉛粉末
10重量%をプロペラ式攪拌機により室温で均一に混合
して日焼け防止用化粧料を調製した。また、比較のた
め、シリコーンゴム粉末の代わりにジメチルポリシロキ
サンにより表面処理してなる酸化亜鉛を用いて日焼け防
止用化粧料を調製した。これらの日焼け防止用化粧料を
パネラーの肌に施して、その官能評価をした。これらの
結果を表2に示した。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明の日焼け防止用化粧料はなめらか
で、かつ、さらさらした使用感を有し、べたつきが少な
いという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原島 朝雄 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒子径が0.1〜200μmの球状シ
    リコーンゴム粉末(但し、該粉末を形成するシリコーン
    ゴムのJIS A硬度が35〜80である。)を5〜9
    0重量%含有することを特徴とする日焼け防止用化粧
    料。
  2. 【請求項2】球状シリコーンゴム粉末の粒子径が250
    μm以下であることを特徴とする請求項1記載の日焼け
    防止用化粧料。
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