JPH0525019A - 化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料 - Google Patents
化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料Info
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- JPH0525019A JPH0525019A JP17988691A JP17988691A JPH0525019A JP H0525019 A JPH0525019 A JP H0525019A JP 17988691 A JP17988691 A JP 17988691A JP 17988691 A JP17988691 A JP 17988691A JP H0525019 A JPH0525019 A JP H0525019A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 撥水・撥油性に優れ、且つ使用感、特に平滑
性の優れた化粧用粉体、及び該粉体を含有し、耐水性、
耐皮脂性及び耐油性が良好で、皮脂等による化粧崩れの
防止効果（化粧持ち）に優れ、且つ肌上での伸びが良
く、使用感、特に平滑性の優れた化粧料の提供。 【構成】 化粧用粉体は、球状ポリマー粉末をパーフル
オロアルキル基を有する界面活性剤で表面処理して得ら
れる。また、化粧料は、上記化粧用粉体を含有する。
性の優れた化粧用粉体、及び該粉体を含有し、耐水性、
耐皮脂性及び耐油性が良好で、皮脂等による化粧崩れの
防止効果（化粧持ち）に優れ、且つ肌上での伸びが良
く、使用感、特に平滑性の優れた化粧料の提供。 【構成】 化粧用粉体は、球状ポリマー粉末をパーフル
オロアルキル基を有する界面活性剤で表面処理して得ら
れる。また、化粧料は、上記化粧用粉体を含有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水・撥油性に優れ、
且つ使用感、特に平滑性の優れた化粧用粉体及び該粉体
を含有する化粧料、詳しくは、球状ポリマー粉末をパー
フルオロアルキル基を有する界面活性剤で表面処理した
撥水・撥油性化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料に
関する。
且つ使用感、特に平滑性の優れた化粧用粉体及び該粉体
を含有する化粧料、詳しくは、球状ポリマー粉末をパー
フルオロアルキル基を有する界面活性剤で表面処理した
撥水・撥油性化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料に
関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧用
粉体を含有する化粧料としては、ファンデーション、白
粉、ほほ紅、アイシャドー、アイブロー等のメイクアッ
プ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボデ
ィー化粧品等が市販されている。これらの化粧用粉体を
含有する化粧料においては、肌上での伸び、平滑性、及
び化粧崩れ、中でも皮脂による化粧崩れ等の化粧性能が
問題とされる。
粉体を含有する化粧料としては、ファンデーション、白
粉、ほほ紅、アイシャドー、アイブロー等のメイクアッ
プ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボデ
ィー化粧品等が市販されている。これらの化粧用粉体を
含有する化粧料においては、肌上での伸び、平滑性、及
び化粧崩れ、中でも皮脂による化粧崩れ等の化粧性能が
問題とされる。
【０００３】近年、上記化粧料の皮脂による化粧崩れを
防止する目的で、フッ素化合物で粉体を処理して、該粉
体に撥水・撥油性を付与することが提案されている（特
開昭５５−１６７２０９号、特開昭６２−２５００７４
号及び特開平１−１８０８１１号の各公報並びに米国特
許第３６３２７４４号明細書等参照）。しかし、これら
の撥水・撥油性粉体は、使用感の面で平滑性が、フッ素
化合物で処理する前に比べて極端に悪くなるという欠点
を有している。そこで、平滑性の改善を目的として、上
記撥水・撥油性粉体に球状粉体を併用すると、皮脂によ
る化粧崩れの防止効果が低下してしまう。
防止する目的で、フッ素化合物で粉体を処理して、該粉
体に撥水・撥油性を付与することが提案されている（特
開昭５５−１６７２０９号、特開昭６２−２５００７４
号及び特開平１−１８０８１１号の各公報並びに米国特
許第３６３２７４４号明細書等参照）。しかし、これら
の撥水・撥油性粉体は、使用感の面で平滑性が、フッ素
化合物で処理する前に比べて極端に悪くなるという欠点
を有している。そこで、平滑性の改善を目的として、上
記撥水・撥油性粉体に球状粉体を併用すると、皮脂によ
る化粧崩れの防止効果が低下してしまう。
【０００４】従って、本発明の目的は、撥水・撥油性に
優れ、且つ使用感、特に平滑性の優れた化粧用粉体、及
び該粉体を含有し、耐水性、耐皮脂性及び耐油性が良好
で、皮脂等による化粧崩れの防止効果（化粧持ち）に優
れ、且つ肌上での伸びが良く、使用感、特に平滑性の優
れた化粧料を提供することにある。
優れ、且つ使用感、特に平滑性の優れた化粧用粉体、及
び該粉体を含有し、耐水性、耐皮脂性及び耐油性が良好
で、皮脂等による化粧崩れの防止効果（化粧持ち）に優
れ、且つ肌上での伸びが良く、使用感、特に平滑性の優
れた化粧料を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討す
る中で、特定の界面活性剤で球状ポリマー粉末を表面処
理したところ、以外にも、これらポリマーが通常表面活
性を有さないにもかかわらず、上記表面処理が容易に行
え、しかもこれら界面活性剤が油、水等によっては上記
球状ポリマー粉末から容易には離脱しないこと、そし
て、上記表面処理によって得られる処理粉体、及び該処
理粉体を配合した化粧料が、上記目的を達成するもので
あることを知見した。
る中で、特定の界面活性剤で球状ポリマー粉末を表面処
理したところ、以外にも、これらポリマーが通常表面活
性を有さないにもかかわらず、上記表面処理が容易に行
え、しかもこれら界面活性剤が油、水等によっては上記
球状ポリマー粉末から容易には離脱しないこと、そし
て、上記表面処理によって得られる処理粉体、及び該処
理粉体を配合した化粧料が、上記目的を達成するもので
あることを知見した。
【０００６】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、球状ポリマー粉末をパーフルオロアルキル基を有す
る界面活性剤で表面処理して得られる化粧用粉体を提供
するものである。また、本発明は、上記の本発明の化粧
用粉体を含有する化粧料を提供するものである。
で、球状ポリマー粉末をパーフルオロアルキル基を有す
る界面活性剤で表面処理して得られる化粧用粉体を提供
するものである。また、本発明は、上記の本発明の化粧
用粉体を含有する化粧料を提供するものである。
【０００７】以下、先ず本発明の化粧用粉体について詳
述する。本発明で用いられる球状ポリマー粉末として
は、球状であればその素材に特に制限されるものではな
く、例えば、ポリメチルシルセスキオキサン（特開昭６
３−２９７３１３号公報及び特開平１−２６８６１５号
公報参照）、ナイロン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リエチレン、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、セ
ルロース等の素材からなる球状粉末が挙げられ、東芝シ
リコーン（株）製のトスパール１２０及びトスパール１
４５（球状ポリメチルシルセスキオキサン粉末）、東レ
（株）製のＳＰ−５００（球状ナイロン粉末）等の市販
品を用いることができる。
述する。本発明で用いられる球状ポリマー粉末として
は、球状であればその素材に特に制限されるものではな
く、例えば、ポリメチルシルセスキオキサン（特開昭６
３−２９７３１３号公報及び特開平１−２６８６１５号
公報参照）、ナイロン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リエチレン、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、セ
ルロース等の素材からなる球状粉末が挙げられ、東芝シ
リコーン（株）製のトスパール１２０及びトスパール１
４５（球状ポリメチルシルセスキオキサン粉末）、東レ
（株）製のＳＰ−５００（球状ナイロン粉末）等の市販
品を用いることができる。
【０００８】上記球状ポリマー粉末は、単独使用又は２
種以上併用でき、特に、球状ポリメチルシルセスキオキ
サン粉末及び球状ナイロン粉末が撥水・撥油性の面から
好ましい。また、上記球状ポリマー粉末は、平均粒径
０．１〜２０μｍのものが好ましい。
種以上併用でき、特に、球状ポリメチルシルセスキオキ
サン粉末及び球状ナイロン粉末が撥水・撥油性の面から
好ましい。また、上記球状ポリマー粉末は、平均粒径
０．１〜２０μｍのものが好ましい。
【０００９】また、本発明で用いられる処理剤のパーフ
ルオロアルキル基を有する界面活性剤としては、極性基
を有するものであれば良く、例えば、下記化１で表され
るポリフルオロアルキルリン酸（米国特許第３６３２７
４４号明細書参照）、下記化２で表されるパーフルオロ
アルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩（特開昭
６２−２５００７４号公報参照）、パーフルオロアルキ
ルシラン〔信越化学（株）製のＬＰ−１Ｔ、ＬＰ−４
Ｔ、ＬＰ−８Ｔ等のシランカップリング剤〕、パーフル
オロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホ
アミド型フルオロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフ
ルオロカルボン酸塩等が挙げられる。
ルオロアルキル基を有する界面活性剤としては、極性基
を有するものであれば良く、例えば、下記化１で表され
るポリフルオロアルキルリン酸（米国特許第３６３２７
４４号明細書参照）、下記化２で表されるパーフルオロ
アルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩（特開昭
６２−２５００７４号公報参照）、パーフルオロアルキ
ルシラン〔信越化学（株）製のＬＰ−１Ｔ、ＬＰ−４
Ｔ、ＬＰ−８Ｔ等のシランカップリング剤〕、パーフル
オロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホ
アミド型フルオロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフ
ルオロカルボン酸塩等が挙げられる。
【００１０】
【化１】
〔Ｃm Ｆ2m+1Ｃn Ｈ2nＯ〕qＰＯ（ＯＨ）3-q
（式中、ｍは１〜２０の整数を示し、ｎは１〜５の整数
を示し、ｑは１〜３の数を示す。）
を示し、ｑは１〜３の数を示す。）
【００１１】
【化２】
〔Ｃm Ｆ2m+1CH2CH2Ｏ〕n ＰＯ〔Ｏ- Ｎ+ Ｈ2(CH2CH2ＯＨ)2〕3-n
（式中、ｍは６〜１８の混合物、ｎは１及び２の混合物
である。）上記界面活性剤による上記球状ポリマー粉末
の表面処理は、通常用いられる種々の方法により行うこ
とができる。例えば、上記表面処理は、ヘンシェルミキ
サー、振動式ボールミル、回転式ボールミル、スーパー
ミキサー等の混合攪拌装置内で上記球状ポリマー粉末を
混合しながら、該球状ポリマー粉末に上記界面活性剤を
そのまま又は適当な溶剤（例えば、水、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、クロロホルム、フロンＲ１１
３、ヘキサフルオロメタキシレン等）に溶解させて噴霧
又は滴下により添加し、均一に分散させた後、室温又は
加熱乾燥することにより行うことができる。尚、上記界
面活性剤としてパーフルオロアルキル基の炭素数が８以
上のものを用いる場合は、該界面活性剤の流動性が著し
く低いので、フロンＲ１１３、ヘキサフルオロメタキシ
レン等のフッ素系の溶剤に溶解させて用いることが好ま
しい。
である。）上記界面活性剤による上記球状ポリマー粉末
の表面処理は、通常用いられる種々の方法により行うこ
とができる。例えば、上記表面処理は、ヘンシェルミキ
サー、振動式ボールミル、回転式ボールミル、スーパー
ミキサー等の混合攪拌装置内で上記球状ポリマー粉末を
混合しながら、該球状ポリマー粉末に上記界面活性剤を
そのまま又は適当な溶剤（例えば、水、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、クロロホルム、フロンＲ１１
３、ヘキサフルオロメタキシレン等）に溶解させて噴霧
又は滴下により添加し、均一に分散させた後、室温又は
加熱乾燥することにより行うことができる。尚、上記界
面活性剤としてパーフルオロアルキル基の炭素数が８以
上のものを用いる場合は、該界面活性剤の流動性が著し
く低いので、フロンＲ１１３、ヘキサフルオロメタキシ
レン等のフッ素系の溶剤に溶解させて用いることが好ま
しい。
【００１２】上記球状ポリマー粉末に対する上記界面活
性剤の処理量は、好ましくは０．０１〜３０重量％、よ
り好ましくは０．５〜１５重量％である。処理量が０．
０１重量％未満では充分な撥水・撥油性が得られ難く、
また３０重量％を超えると使用感が悪くなる傾向にあ
る。次に、本発明の化粧料について詳述する。
性剤の処理量は、好ましくは０．０１〜３０重量％、よ
り好ましくは０．５〜１５重量％である。処理量が０．
０１重量％未満では充分な撥水・撥油性が得られ難く、
また３０重量％を超えると使用感が悪くなる傾向にあ
る。次に、本発明の化粧料について詳述する。
【００１３】本発明の化粧料は、上述の本発明の化粧用
粉体を含有するものであり、その含有量は、目的とする
化粧料の種類に応じて適宜決定できるが、通常、０．１
〜９９重量％の範囲内である。本発明の化粧料の上記化
粧用粉体以外の成分としては、目的とする化粧料の種類
に応じて、通常の化粧料に配合される成分から適宜選択
した成分を配合しうる。これらの成分としては、例え
ば、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタ
リンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、高級
脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固形油分；スクワ
ラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセライド、
トリグリセライド、シリコン油等の流動油分；パーフル
オロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオ
ロオクタン等のフッ素系油剤；水溶性及び油溶性ポリマ
ー、界面活性剤、無機及び有機顔料、シリコン又はフッ
素化合物で処理された無機及び有機顔料、有機染料等の
色剤、エターノル、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘
剤、ｐＨ調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促
進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等が挙げら
れ、本発明の目的を損なわない範囲内で配合可能であ
る。
粉体を含有するものであり、その含有量は、目的とする
化粧料の種類に応じて適宜決定できるが、通常、０．１
〜９９重量％の範囲内である。本発明の化粧料の上記化
粧用粉体以外の成分としては、目的とする化粧料の種類
に応じて、通常の化粧料に配合される成分から適宜選択
した成分を配合しうる。これらの成分としては、例え
ば、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタ
リンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、高級
脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固形油分；スクワ
ラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセライド、
トリグリセライド、シリコン油等の流動油分；パーフル
オロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオ
ロオクタン等のフッ素系油剤；水溶性及び油溶性ポリマ
ー、界面活性剤、無機及び有機顔料、シリコン又はフッ
素化合物で処理された無機及び有機顔料、有機染料等の
色剤、エターノル、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘
剤、ｐＨ調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促
進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等が挙げら
れ、本発明の目的を損なわない範囲内で配合可能であ
る。
【００１４】本発明の化粧料は、通常の方法に従って製
造することができ、ファンデーション、アイシャドー、
ほほ紅等のメイクアップ化粧料や乳液、クリーム等の基
礎化粧料等に適用することができる。
造することができ、ファンデーション、アイシャドー、
ほほ紅等のメイクアップ化粧料や乳液、クリーム等の基
礎化粧料等に適用することができる。
【００１５】
【作用】本発明の化粧用粉体は、化粧料に配合され、皮
脂等による化粧崩れを防止し、且つ肌上での化粧料の伸
びを改善し、肌に良好な感触を付与する。
脂等による化粧崩れを防止し、且つ肌上での化粧料の伸
びを改善し、肌に良好な感触を付与する。
【００１６】
【実施例】次に、実施例を試験例及び比較例と共に挙げ
て本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。 実施例１ 丸底フラスコ（又はニーダー）に球状ポリメチルシルセ
スキオキサン粉末〔トスパール１４５、東芝シリコーン
（株）製〕１５０ｇを入れる。これに、(C8F17CH2CH2O)
2P(O)OH ７．５ｇをイソプロピルアルコール１５００ｇ
に加熱溶解（５０℃）しておいたものを加え、６０℃で
４時間混合する。その後、４０〜５０℃にてイソプロピ
ルアルコールを減圧留去し、乾燥して目的の撥水・撥油
性処理粉体（本発明の化粧用粉体）１５５ｇを得た。
て本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。 実施例１ 丸底フラスコ（又はニーダー）に球状ポリメチルシルセ
スキオキサン粉末〔トスパール１４５、東芝シリコーン
（株）製〕１５０ｇを入れる。これに、(C8F17CH2CH2O)
2P(O)OH ７．５ｇをイソプロピルアルコール１５００ｇ
に加熱溶解（５０℃）しておいたものを加え、６０℃で
４時間混合する。その後、４０〜５０℃にてイソプロピ
ルアルコールを減圧留去し、乾燥して目的の撥水・撥油
性処理粉体（本発明の化粧用粉体）１５５ｇを得た。
【００１７】実施例２
丸底フラスコ（又はニーダー）に球状ナイロン粉末〔Ｓ
Ｐ−５００、東レ（株）製〕１５０ｇを入れる。これ
に、(C8F17CH2CH2O)2P(O)OH ７．５ｇをイソプロピルア
ルコール１５００ｇに加熱溶解（５０℃）しておいたも
のを加え、６０℃で４時間混合する。その後、４０〜５
０℃にてイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥し
て目的の撥水・撥油性処理粉体（本発明の化粧用粉体）
１５５ｇを得た。
Ｐ−５００、東レ（株）製〕１５０ｇを入れる。これ
に、(C8F17CH2CH2O)2P(O)OH ７．５ｇをイソプロピルア
ルコール１５００ｇに加熱溶解（５０℃）しておいたも
のを加え、６０℃で４時間混合する。その後、４０〜５
０℃にてイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥し
て目的の撥水・撥油性処理粉体（本発明の化粧用粉体）
１５５ｇを得た。
【００１８】実施例３
丸底フラスコ（又はニーダー）に球状ポリメチルシルセ
スキオキサン粉末〔トスパール１４５、東芝シリコーン
（株）製〕１５０ｇを入れる。これに、〔(Cm F2m+1C2H
4O) q PO(OH)3-q 〕〔ｍ＝６〜１８（平均９）、２＞ｑ
＞１〕７．５ｇをイソプロピルアルコール１５００ｇに
加熱溶解（５０℃）しておいたものを加え、６０℃で４
時間混合する。その後、４０〜５０℃にてイソプロピル
アルコールを減圧留去し、乾燥して目的の撥水・撥油性
処理粉体（本発明の化粧用粉体）１５５ｇを得た。
スキオキサン粉末〔トスパール１４５、東芝シリコーン
（株）製〕１５０ｇを入れる。これに、〔(Cm F2m+1C2H
4O) q PO(OH)3-q 〕〔ｍ＝６〜１８（平均９）、２＞ｑ
＞１〕７．５ｇをイソプロピルアルコール１５００ｇに
加熱溶解（５０℃）しておいたものを加え、６０℃で４
時間混合する。その後、４０〜５０℃にてイソプロピル
アルコールを減圧留去し、乾燥して目的の撥水・撥油性
処理粉体（本発明の化粧用粉体）１５５ｇを得た。
【００１９】実施例４
丸底フラスコ（又はニーダー）に球状ナイロン粉末〔Ｓ
Ｐ−５００、東レ（株）製〕１５０ｇを入れる。これ
に、〔(Cm F2m+1C2H4O) q PO(OH)3-q 〕〔ｍ＝６〜１８
（平均９）、２＞ｑ＞１〕７．５ｇをイソプロピルアル
コール１５００ｇに加熱溶解（５０℃）しておいたもの
を加え、６０℃で４時間混合する。その後、４０〜５０
℃にてイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥して
目的の撥水・撥油性処理粉体（本発明の化粧用粉体）１
５５ｇを得た。
Ｐ−５００、東レ（株）製〕１５０ｇを入れる。これ
に、〔(Cm F2m+1C2H4O) q PO(OH)3-q 〕〔ｍ＝６〜１８
（平均９）、２＞ｑ＞１〕７．５ｇをイソプロピルアル
コール１５００ｇに加熱溶解（５０℃）しておいたもの
を加え、６０℃で４時間混合する。その後、４０〜５０
℃にてイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥して
目的の撥水・撥油性処理粉体（本発明の化粧用粉体）１
５５ｇを得た。
【００２０】比較例１
メチル水素ポリシロキサン５ｇをジクロロメタン５０ml
に溶解し、そこに球状ポリメチルシルセスキオキサン粉
末〔トスパール１４５、東芝シリコーン（株）製〕５０
ｇを入れ、室温で１時間攪拌した。次いでジクロロメタ
ンを留去し、乾燥して比較処理粉体５４．５ｇを得た。
に溶解し、そこに球状ポリメチルシルセスキオキサン粉
末〔トスパール１４５、東芝シリコーン（株）製〕５０
ｇを入れ、室温で１時間攪拌した。次いでジクロロメタ
ンを留去し、乾燥して比較処理粉体５４．５ｇを得た。
【００２１】比較例２
メチル水素ポリシロキサン５ｇをジクロロメタン５０ml
に溶解し、そこに球状ナイロン粉末〔ＳＰ−５００、東
レ（株）製〕５０ｇを入れ、室温で１時間攪拌した。次
いでジクロロメタンを留去し、乾燥して比較処理粉体５
４．５ｇを得た。
に溶解し、そこに球状ナイロン粉末〔ＳＰ−５００、東
レ（株）製〕５０ｇを入れ、室温で１時間攪拌した。次
いでジクロロメタンを留去し、乾燥して比較処理粉体５
４．５ｇを得た。
【００２２】試験例１
実施例１〜４の処理粉体、比較例１及び２の処理粉体並
びに未処理粉体について、撥水性及び撥油性を下記評価
方法により評価した。その結果を下記表１に示す。 （撥水性の評価方法）３０ml用ビーカーに水１５mlを入
れ、その水の上に各粉体約０．０５ｇを浮かせ、ビーカ
ーを揺すって水中への粉体の分散性を観察し、下記の評
価基準により評価した。
びに未処理粉体について、撥水性及び撥油性を下記評価
方法により評価した。その結果を下記表１に示す。 （撥水性の評価方法）３０ml用ビーカーに水１５mlを入
れ、その水の上に各粉体約０．０５ｇを浮かせ、ビーカ
ーを揺すって水中への粉体の分散性を観察し、下記の評
価基準により評価した。
【００２３】評価基準
０：粉体が直ちに水に分散した。
１：ビーカーを揺すると３０秒以内に粉体が殆ど水に分
散した。 ２：ビーカーを揺すると１分後水が白く濁ったが、水に
浮いた粉体もみられた。 ３：ビーカーを揺すると１分後水が白く濁ったが、水に
浮いた粉体も多い。 ４：ビーカーを揺すると１分後水が白く濁らないし、水
に分散した粉体も認められなかった。 ５：１分以上ビーカーを揺すっても水に分散する粉体は
認められなかった。
散した。 ２：ビーカーを揺すると１分後水が白く濁ったが、水に
浮いた粉体もみられた。 ３：ビーカーを揺すると１分後水が白く濁ったが、水に
浮いた粉体も多い。 ４：ビーカーを揺すると１分後水が白く濁らないし、水
に分散した粉体も認められなかった。 ５：１分以上ビーカーを揺すっても水に分散する粉体は
認められなかった。
【００２４】（撥油性の評価方法）水の代わりにスクワ
ランを３０ml用ビーカーに入れた以外は撥水性の評価方
法の場合と同様にして評価を行った。
ランを３０ml用ビーカーに入れた以外は撥水性の評価方
法の場合と同様にして評価を行った。
【００２５】
【表１】
実施例５及び比較例３（パウダーファンデーション）
下記表２に示す組成のパウダーファンデーションを下記
製法によりそれぞれ製造し、汗及び皮脂に対する化粧持
ち、及び使用感について下記評価方法により評価した。
その結果を下記表３に示す。
製法によりそれぞれ製造し、汗及び皮脂に対する化粧持
ち、及び使用感について下記評価方法により評価した。
その結果を下記表３に示す。
【００２６】（製法）顔料を混合し、粉砕機を通して粉
砕する。これを高速ブレンダーに移し、残りの成分を加
熱混合し均一にしたものを顔料に加えて、更に混合し均
一にする。これを粉砕器で処理し、ふるいを通し粒度を
そろえた後、数日間放置してから金皿等の容器中に圧縮
成形する。
砕する。これを高速ブレンダーに移し、残りの成分を加
熱混合し均一にしたものを顔料に加えて、更に混合し均
一にする。これを粉砕器で処理し、ふるいを通し粒度を
そろえた後、数日間放置してから金皿等の容器中に圧縮
成形する。
【００２７】（評価方法）化粧持ち及び使用感を１０人
の専門パネラーにより官能評価を行い、次の基準で示し
た。 ○：８人以上良い。△：４人〜７人良い。×：４人未満
良い。
の専門パネラーにより官能評価を行い、次の基準で示し
た。 ○：８人以上良い。△：４人〜７人良い。×：４人未満
良い。
【００２８】
【表２】
【００２９】
【表３】
上記表３から明らかなように、パーフルオロアルキル
基を有する界面活性剤で表面処理された球状ポリマー粉
末（実施例１の処理粉体）を用いた本発明のパウダーフ
ァンデーション（実施例５）は、使用感が良好で且つ化
粧持ちに優れたものであった。
基を有する界面活性剤で表面処理された球状ポリマー粉
末（実施例１の処理粉体）を用いた本発明のパウダーフ
ァンデーション（実施例５）は、使用感が良好で且つ化
粧持ちに優れたものであった。
【００３０】実施例６（ほほ紅）
下記組成のほほ紅を実施例５と同様にして製造した。
（組成）
(1) フッ素化合物処理顔料
（下記顔料を実施例１と同様に処理したもの）
カオリン ４５．０ 重量％
マイカ １３．０ 重量％
酸化チタン １２．０ 重量％
酸化鉄（赤、黒、黄） ５．０ 重量％
赤色２０２号 ２．４ 重量％
(2) 実施例２の処理粉体 ７．５ 重量％
(3) スクワラン ７．５ 重量％
(4) ジメチルポリシロキサン ７．５ 重量％
(5) 防腐剤 ０．０５重量％
(6) 香料 ０．０５重量％
実施例７（パウダーアイシャドー）
雲母チタン以外の顔料を先に混合、粉砕した後、雲母チ
タンを混合する。その他は実施例５と同様にして、下記
組成のパウダーアイシャドーを製造した。
タンを混合する。その他は実施例５と同様にして、下記
組成のパウダーアイシャドーを製造した。
【００３１】
（組成）
(1) フッ素化合物処理顔料
（下記顔料を実施例１と同様に処理したもの）
雲母チタン ４．９ 重量％
セリサイト ２５．３ 重量％
マイカ ２４．７ 重量％
酸化鉄（赤、黄、黒） ２．０ 重量％
群青 ９．８ 重量％
紺青 １４．６ 重量％
(2) ジメチルポリシロキサン １．９ 重量％
(3) スクワラン １．９ 重量％
(4) ワセリン １．９ 重量％
(5) ソルビタントリオレエート １．０ 重量％
(6) 防腐剤 １．０ 重量％
(7) 香料 残量
(8) 実施例３の処理粉体 １０．０ 重量％
実施例８（両用パウダーファンデーション）
下記組成の両用パウダーファンデーションを実施例７と
同様にして製造した。
同様にして製造した。
【００３２】
（組成）
(1) フッ素化合物処理顔料
（下記顔料を実施例１と同様に処理したもの）
マイカ ２０．０ 重量％
タルク ４．８ 重量％
酸化チタン １４．０ 重量％
雲母チタン ３．５ 重量％
酸化鉄（赤、黄、黒） ８．２ 重量％
酸化亜鉛 ４．５ 重量％
酸化アルミニウム ９．０ 重量％
硫酸バリウム ５．０ 重量％
ポリエチレン粉末 １．０ 重量％
(2) ジメチルポリシロキサン ４．０ 重量％
(3) ラノリン ６．０ 重量％
(4) ワセリン １．０ 重量％
(5) 流動パラフィン １．０ 重量％
(6) イソプロピリミリステート １．０ 重量％
(7) 防腐剤 １．５ 重量％
(8) 香料 微量
(9) 実施例４の処理粉体 １５．０ 重量％
実施例９（２層分離型サンスクリーン乳液）
下記成分（１）〜（３）及び（７）の油相を室温にて溶
解した後、該油相に下記成分（８）の顔料及び下記成分
（１０）の粉体を添加しディスパーで分散させる。これ
に、下記成分（４）〜（６）の水相を攪拌しながら添加
して乳化し、次いで下記成分（９）の香料を添加し、下
記組成の２層分離型サンスクリーン乳液を製造した。
解した後、該油相に下記成分（８）の顔料及び下記成分
（１０）の粉体を添加しディスパーで分散させる。これ
に、下記成分（４）〜（６）の水相を攪拌しながら添加
して乳化し、次いで下記成分（９）の香料を添加し、下
記組成の２層分離型サンスクリーン乳液を製造した。
【００３３】
（組成）
(1) オクタメチルシクロテトラシロキサン ２５．０ 重量％
(2) パーフルオロポリエーテル １０．０ 重量％
（FOMBLIN ＨＣ−０４ モンテフロス社製）
(3) ジメチルポリシロキサン
ポリオキシアルキレン共重合体 １．０ 重量％
(4) グリセリン ２．０ 重量％
(5) エタノール １２．０ 重量％
(6) 精製水 残量
(7) メトキシ桂皮酸オクチル ２．０ 重量％
(8) シリコン処理酸化亜鉛（酸化亜鉛をメチ ７．５ 重量％
ル水素ポリシロキサンで処理したもの）
(9) 香料 微量
(10)実施例１の処理粉体 １０．０ 重量％
実施例１０（サンスクリーンクリーム）
下記成分（１０）及び（１２）を下記成分（９）にディ
スパーで分散させたものと、下記成分（６）〜（８）及
び（１１）の均一混合溶液とをそれぞれ、攪拌下、下記
成分（１）〜（５）の水性成分に添加して乳化し、下記
組成のサンスクリーンクリームを製造した。
スパーで分散させたものと、下記成分（６）〜（８）及
び（１１）の均一混合溶液とをそれぞれ、攪拌下、下記
成分（１）〜（５）の水性成分に添加して乳化し、下記
組成のサンスクリーンクリームを製造した。
【００３４】
（組成）
(1) ポリオキシエチレン（５０）硬化ヒマシ油 ０．５ 重量％
(2) ポリオキシエチレン（２０）ソルビタン １．０ 重量％
パルミテート
(3) グリセリン ６．０ 重量％
(4) １，３−ブチレングリコール ６．０ 重量％
(5) 精製水 １５．５ 重量％
(6) スクワラン ５．０ 重量％
(7) ホホバ油 ５．０ 重量％
(8) オクタメチルシクロテトラシロキサン １８．０ 重量％
(9) パーフルオロポリエーテル ３５．０ 重量％
（FOMBLIN ＨＣ−０４ モンテフロス社製）
(10)フッ素化合物処理酸化チタン １．０ 重量％
（実施例１と同様に処理したもの）
(11)メトキシ桂皮酸オクチル ２．０ 重量％
(12)実施例２の処理粉体 ５．０ 重量％
実施例１１（２層分離型液状ファンデーション）
下記成分（３）〜（６）の油相を室温にて溶解した後、
該油相に下記成分（１）の顔料及び下記成分（２）の粉
体を添加しディスパーで分散させる。これに、下記成分
（７）〜（９）の水相を攪拌しながら添加して乳化し、
次いで下記成分（１０）の香料を添加し、下記組成の２
層分離型液状ファンデーションを製造した。
該油相に下記成分（１）の顔料及び下記成分（２）の粉
体を添加しディスパーで分散させる。これに、下記成分
（７）〜（９）の水相を攪拌しながら添加して乳化し、
次いで下記成分（１０）の香料を添加し、下記組成の２
層分離型液状ファンデーションを製造した。
【００３５】
（組成）
(1) フッ素化合物処理顔料
（下記顔料を実施例１と同様に処理したもの）
酸化チタン ６．０ 重量％
セリサイト ８．０ 重量％
酸化鉄（赤、黄、黒） １．２ 重量％
(2) 実施例３の処理粉体 ８．０ 重量％
(3) オクタメチルシクロテトラシロキサン ２０．０ 重量％
(4) ジメチルポリシロキサン ２．０ 重量％
（信越化学工業製、ＫＦ−９６Ａ、６ｃｓ）
(5) ジメチルポリシロキサン １．０ 重量％
ポリオキシアルキレン共重合体
(6) パーフルオロポリエーテル １０．０ 重量％
（FOMBLIN ＨＣ−０４ モンテフロス社製）
(7) グリセリン ２．０ 重量％
(8) エタノール １５．０ 重量％
(9) 精製水 残量
(10)香料 適量
実施例６〜１１で得られた本発明の化粧料は、いずれ
も、使用感に優れ、化粧持ちが極めて良好なものであっ
た。
も、使用感に優れ、化粧持ちが極めて良好なものであっ
た。
【００３６】
【発明の効果】本発明の化粧用粉体は、撥水・撥油性に
優れ、且つ使用感、特に平滑性の優れたものであり、ま
た、この本発明の化粧用粉体を含有する本発明の化粧料
は、耐水性、耐皮脂性及び耐油性が良好で、皮脂等によ
る化粧崩れの防止効果（化粧持ち）に優れ、且つ肌上で
の伸びが良く、使用感、特に平滑性の優れたものであ
る。
優れ、且つ使用感、特に平滑性の優れたものであり、ま
た、この本発明の化粧用粉体を含有する本発明の化粧料
は、耐水性、耐皮脂性及び耐油性が良好で、皮脂等によ
る化粧崩れの防止効果（化粧持ち）に優れ、且つ肌上で
の伸びが良く、使用感、特に平滑性の優れたものであ
る。
Claims (2)
- 【請求項１】 球状ポリマー粉末をパーフルオロアルキ
ル基を有する界面活性剤で表面処理して得られる化粧用
粉体。 - 【請求項２】 請求項１記載の化粧用粉体を含有する化
粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3179886A JP2726778B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3179886A JP2726778B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525019A true JPH0525019A (ja) | 1993-02-02 |
| JP2726778B2 JP2726778B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=16073620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3179886A Expired - Lifetime JP2726778B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2726778B2 (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1991
- 1991-07-19 JP JP3179886A patent/JP2726778B2/ja not_active Expired - Lifetime
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