JP2624915B2 - 複合化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料 - Google Patents

複合化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料

Info

Publication number
JP2624915B2
JP2624915B2 JP19453591A JP19453591A JP2624915B2 JP 2624915 B2 JP2624915 B2 JP 2624915B2 JP 19453591 A JP19453591 A JP 19453591A JP 19453591 A JP19453591 A JP 19453591A JP 2624915 B2 JP2624915 B2 JP 2624915B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
cosmetic
water
oil
repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19453591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0539209A (ja
Inventor
昇 長谷
明生 樫本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP19453591A priority Critical patent/JP2624915B2/ja
Publication of JPH0539209A publication Critical patent/JPH0539209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2624915B2 publication Critical patent/JP2624915B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水・撥油性に優れ、
化粧崩れがなく、肌上での伸びが良く、使用感触の良好
な複合化粧用粉体及び該複合化粧用粉体を含有する化粧
料に関する。更に詳しくは、無機粉体を、パーフルオロ
アルキル基を有するリン酸エステルによって表面処理し
た撥水・撥油性無機粉体と、該無機粉体より平均粒子径
の大きな球状粉体とを複合化してなる、複合化粧用粉体
及び該複合化粧用粉体を含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧用
粉体を含有する化粧料としては、ファンデーション、白
粉、ほほ紅、アイシャドー、アイブロー等のメイクアッ
プ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボデ
ィー化粧品等が市販されている。これらの化粧用粉体を
含有する化粧料においては、肌上での伸び、平滑性、及
び化粧崩れ、中でも皮脂による化粧崩れなどの化粧性能
が問題とされる。
【0003】近年、上記化粧料の皮脂による化粧崩れを
防止する目的で、フッ素化合物で粉体を処理して、該粉
体に撥水・撥油性を付与することが提案されている(特
開昭55−167209号、特開昭62−250074
号及び特開平1−180811号の各公報並びに米国特
許第3632744号明細書等参照)。しかし、これら
の撥水・撥油性無機粉体は、使用感触の面で平滑性が、
フッ素化合物で処理する前に比べて極端に悪くなるとい
う欠点を有している。
【0004】又、最近の化粧料、特に粉体化粧料には、
皮膚を紫外線から守るということから、紫外線を防御す
る機能は不可欠であり、従って、ほとんどの粉体化粧料
に酸化チタン、酸化亜鉛等の紫外線吸収剤が配合されて
いる。これら無機系の紫外線吸収剤は、その平均粒子径
が小さい程効果が大である。しかし、このような無機系
の紫外線吸収剤をそのまま化粧料に配合すると、伸びが
悪い、感触が悪い(きしみ)等の使用感触の面で問題が
ある。
【0005】従って、本発明の目的は、紫外線を吸収す
る等の粉体の持つ機能を損なわず、撥水・撥油性に優
れ、且つ使用感触、特に平滑性の優れた化粧用粉体、及
び該粉体を含有し、耐水性、耐皮脂性及び耐油性が良好
で、皮脂等による化粧崩れの防止効果(化粧持ち)に優
れ、且つ肌上での伸びが良く、使用感触、特に平滑性の
優れた化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、特定の無機粉体をパーフルオロアルキル基を
有するリン酸エステルで表面処理を行い、これと特定の
球状粉体とを複合化することにより撥水・撥油性を有
し、さらに使用感触が優れ、又粉体単体の機能を損なわ
ない複合化粧用粉体が得られ、該複合粉体を配合した化
粧料が、上記目的を達成するものであることを知見し
た。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、平均粒子径0.01〜0.5μの無機粉体を、下
記一般式(I)で示されるパーフルオロアルキル基を有
するリン酸エステルによって表面処理した撥水・撥油性
無機粉体と、該無機粉体より平均粒子径の大きな球状粉
体とを複合化してなる、複合化粧用粉体を提供するもの
である。
【0008】 〔RfCn 2nO〕y PO(OM)3-y ・・・・・(I) (式中、Rfは、炭素数3〜21のパーフルオロアルキ
ル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖状
あるいは分岐状であって、単一鎖長のものであっても、
混合鎖長のものであってもよい。nは1〜12の整数を
示し、yは1〜3の数を示す。Mは水素、アルカリ金
属、アンモニウム又は置換アンモニウムを示す。) また、本発明は、本発明の複合化粧用粉体を含有する、
化粧料を提供するものである。
【0009】以下、先ず本発明の複合化粧用粉体につい
て詳述する。本発明に用いられる無機粉体としては、例
えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タル
ク、セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレ
ー、ベントナイト、チタン被膜雲母、オキシ塩化ビスマ
ス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛
華、酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化ク
ロム、カラミン及びカーボンブラック等が挙げられる。
【0010】かかる無機粉体は、その粒子径が0.01
〜0.5μ、好ましくは0.05〜2μのものである。
0.01μ未満であると、複合粉体の感触が悪くなるた
め、好ましくなく、0.5μを超えると、複合化が完全
でなくなるため、好ましくない。上記平均粒子径0.0
1〜0.5μの無機粉体の表面処理に用いられる上記一
般式(I)で表されるパーフルオロアルキル基を有する
リン酸エステルとしては、例えば、ジヘプタデカフルオ
ロデシルリン酸〔(C8 172 4 O)2 PO(O
H)〕、ヘプタデカフルオロデシルリン酸〔(C8 17
24 OPO(OH)2 〕、ジヘプタデカフルオロデ
シルリン酸とヘプタデカフルオロデシルリン酸のセスキ
体〔(C8 172 4 O)1.5 PO(OH)1.5 〕等
及びこれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩又は置換
アンモニウム塩が挙げられる。ここで、置換アンモニウ
ム塩とは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
等のアルカノールアミンやリジン、アルギニン等の塩基
性アミノ酸等の塩をいう。
【0011】上記リン酸エステルで表面処理された無機
粉体と複合化される球状粉体としては、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリスチレン、メタクリル酸メチル樹
脂、12ナイロン、6ナイロン、スチレンとアクリル酸
の共重合体、ポリプロピレン、塩化ビニル、テフロン、
アクリルビーズ、ポリオレフィンパウダー等の各種プラ
スチック、球状アルミナ、シリコン樹脂、球状シリカ、
ケイ酸アルミニウム、セルロース等が挙げられる。
【0012】上記球状粉体の平均粒子径は、上記無機粉
体の粒子径より大きく、好ましくは1〜100μ、更に
好ましくは5〜20μであり、該無機粉体の種類、粒子
径等や目的とする化粧料の種類等により、適宜決定でき
る。上記球状粉体の粒子径が上記無機粉体の粒子径以下
であると、複合化が完全でなくなるため、好ましくな
い。
【0013】本発明の複合化粧用粉体を構成する撥水・
撥油性無機粉体を得るには、上記平均粒子径0.01〜
0.5μの無機粉体を、上記一般式(I)で表されるパ
ーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルで表面処
理する。この表面処理としては、通常用いられる種々の
工程を採用することができる。例えば、ヘンシェルミキ
サー、振動式ボールミル、回転式ボールミル、スーパー
ミキサー等の混合攪拌装置内で粉体を混合しながらパー
フルオロアルキル基を有するリン酸エステルをそのま
ま、または適当な溶剤(例えば、水、エタノール、イソ
プロピルアルコール、クロロホルム、フロンR113及
びそれらの混合溶媒等)に溶解させて噴霧あるいは滴下
により添加し、均一分散させた後室温または加熱乾燥す
ることにより行うことができる。尚、上記溶剤として、
パーフルオロアルキル基の炭素数が8以上のものを用い
る場合は、該溶剤の流動性が著しく低いので、フロンR
113、ヘキサフルオロメタキシレン等のフッ素系の溶
剤に溶解させて用いることが好ましい。
【0014】上記無機粉体に対するパーフルオロアルキ
ル基を有するリン酸エステルの処理量は好ましくは0.
01〜30重量%であり、さらに好ましくは0.5〜1
5重量%である。0.01重量%未満では充分な耐水性
及び耐油性が得られ難く、また30重量%を超えると使
用感触が悪くなる傾向にある。本発明の複合化粧用粉体
は、上記撥水・撥油性無機粉体と、該無機粉体より平均
粒子径大なる球状粉体とを複合化したものである。この
複合化は、例えば、次の如くして行われる。
【0015】即ち、上記撥水・撥油性無機粉体と上記球
状粉体とを粗混合し、ボールミル、ハンマーミル等の衝
撃式粉砕機による処理、(株)奈良機械製作所のハイブ
リダイザー等の高速気流式衝撃法による処理またはホソ
カワミクロン(株)のオングミル等の摩砕式粉砕機によ
る処理を行えば、球状粉体の表面上に上記撥水・撥油性
無機粉体が付着・固定化され本発明の複合化粧用粉体が
得られる。
【0016】上記撥水・撥油性無機粉体と上記球状粉体
との複合化の割合は、重量比で後者1に対して前者が
0.01〜100であることが好ましく、特に0.1〜
1の範囲が好ましい。0.01未満であると無機粉体の
効果が得られ難く、100を超えると複合化が不充分と
なり、感触が悪くなるおそれがある。次に、上述した本
発明の複合化粧用粉体を含有する、本発明の化粧料につ
いて詳述する。
【0017】本発明の化粧料の上記複合化粧用粉体の含
有量は、0.5〜80重量%であることが好ましく、特
に2.0〜40重量%が好ましい。0.5重量%未満で
あると、効果が発揮され難く、80重量%を超えると、
化粧料自体の感触が悪くなるおそれがある。本発明の化
粧料における、上記複合化粧用粉体以外の成分として
は、必要に応じて通常の化粧料に配合される成分が配合
される。これらの成分としては、例えば、ワセリン、ラ
ノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カ
ルナバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アル
コール等の固形、半固形油分;スクワラン、流動パラフ
ィン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライ
ド、シリコン油等の流動油分;パーフルオロポリエーテ
ル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等の
フッ素系油剤;水溶性及び油溶性ポリマー、界面活性
剤、無機及び有機顔料、シリコンまたはフッ素化合物で
処理された無機及び有機顔料、有機染料等の色剤、エタ
ノール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整
剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感
剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等が挙げられ、本発明
の目的を損なわない範囲内で配合可能である。
【0018】本発明の化粧料は、通常の方法に従って製
造することができ、ファンデーション、アイシャドー、
ほほ紅等のメイクアップ化粧料や乳液、クリーム等の基
礎化粧料などに適用することができる。
【0019】
【作用】本発明の化粧料用粉体は、化粧料に配合され、
粉体の持つ機能を損なわず、皮脂等による化粧崩れを防
止し、且つ肌上での化粧料の伸びを改善し、肌に良好な
感触を付与する。
【0020】
【実施例】次に、実施例を比較例とともに挙げて本発明
を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に
限定されるものではない。尚、以下配合量は全て重量%
である。 実施例1 平均粒子径0.06μの微粒子酸化チタン(テイカ
(株)製)150gを丸底フラスコ(またはニーダー)
に入れ、これに、C8 17CH2 CH2 OP(O)(O
H)2 と(C8 17CH2 CH2 O)2 P(O)OHと
のほぼ1:1の混合物7.5gをイソプロピルアルコー
ル1500gに加熱溶解(50℃)しておいたものを加
え、60℃で4時間混合した。その後、40〜50℃に
てイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥して撥水
・撥油性酸化チタン155gを得た。次に、得られた撥
水・撥油性酸化チタン40gと平均粒子径6μのナイロ
ンパウダー(東レ(株)製)60gとを予め粗混合して
おいたものをハイブリタイザー((株)奈良機械製作所
製)に仕込み、2分間処理して、本発明の複合化粧用粉
体80gを得た。
【0021】実施例2 実施例1で用いた微粒子酸化チタン150gを丸底フラ
スコ(またはニーダー)に入れ、これに、〔(Cm
2m+12 4 O)1.5 PO(OH)1.5 〕(m=6〜1
8、(平均=9)、)7.5gをイソプロピルアルコー
ル1500gに加熱溶解(50℃)しておいたものを加
え、60℃で4時間混合した。その後、40〜50℃に
てイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥して撥水
・撥油性酸化チタン155gを得た。次に得られた撥水
・撥油性酸化チタン40gと平均粒子径6μのポリメチ
ルメタクリレート粉末(松本油脂製薬(株)製)60g
をボールミルに仕込み、1時間混合・粉砕し、本発明の
複合化粧用粉体80gを得た。
【0022】比較例1 ポリメチル水素シロキサン処理微粒子酸化チタン40g
とポリメチルメタクリレート粉末(松本油脂製薬(株)
製)60gとをボールミルに仕込み、1時間混合・粉砕
し、比較粉体80gを得た。 比較例2 実施例2と同様にして得られた撥水・撥油性酸化チタン
40gとポリメチルメタクリレート粉末(松本油脂製薬
(株)製)60gとを粗混合して比較粉体(複合化され
ていない粉体)とした。
【0023】試験例1 上記実施例1〜2及び比較例1〜2で得られた各粉体に
ついて、撥水性、撥油性及び使用感触を下記評価方法に
より評価した。その結果を下記表1に示す。 (撥水性の評価方法)30ml用ビーカーに水15mlを入
れ、その水の上に各粉体約0.05gを浮かせ、ビーカ
ーを揺すって水中への粉体の分散性を観察し、下記の評
価基準により評価した。
【0024】評価基準 0:粉体が直ちに水に分散した。 1:ビーカーを揺すると30秒以内に粉体が殆ど水に分
散した。 2:ビーカーを揺すると1分後水が白く濁ったが、水に
浮いた粉体もみられた。 3:ビーカーを揺すると1分後水が白く濁ったが、水に
浮いた粉体も多い。 4:ビーカーを揺すると1分後水が白く濁らないし、水
に分散した粉体も認められなかった。 5:1分以上ビーカーを揺すっても水に分散する粉体は
認められなかった。
【0025】(撥油性の評価方法)水の代わりにスクワ
ランを30ml用ビーカーに入れた以外は撥水性の評価方
法の場合と同様にして評価を行った。 (感触の評価方法)専門パネラー5名によって、粉体の
平滑感、きしみ感、ざらつき感等の粉体の感触を以下に
示す1〜5の5段階に評価させ、その平均値で示した。
尚、平均粒径7μのセリサイトA(堀江化工社製)の未
処理粉体の感触を、標準値3.0とした。 1:平滑感等の感触が悪い。 2:平滑感等の感触がやや悪い。 3:ふつう(セリサイトAと同等) 4:平滑感等の感触がややよい。 5:平滑感等の感触がよい。
【0026】 上記表1より、本発明の化粧用粉体は、撥水性、撥油
性及び感触ともに優れたものであることが分かる。
【0027】実施例3.パウダーファンデーション 下記表2に示す組成のパウダーファンデーションを下記
製法によりそれぞれ製造し、汗及び皮脂に対する化粧持
ち、使用感触について下記評価方法により評価した。そ
の結果を表3に示す。 (製法)粉体成分を混合粉砕して、これをヘンシェルミ
キサーに移し、油剤と香料とを加えて均一になるように
混合した。これを金皿にプレス成型して製品を得た。 (評価方法)化粧持ち、使用感触を10人の専門パネラ
ーにより官能評価を行い、次の基準で示した。
【0028】○:8人以上良い。 △:4人〜7人良い。 ×:4人未満良い。 上記表3から明らかなように、本発明品は、比較品と
比べて化粧持ち及び使用感触に優れたパウダーファンデ
ーションであった。
【0029】実施例4.ほほ紅 下記組成のほほ紅を実施例3と同様にして製造した。 (組成) 重量% (1) 撥水・撥油性顔料 (実施例1の酸化チタンと同様に処理したものを後から混合) カオリン バランス マイカ 13.0 酸化チタン 12.0 赤色202号 2.4 酸化鉄(赤、黒、黄) 5.0 (2) 実施例2の処理粉体 10.0 (3) スクワラン 7.5 (4) ジメチルポリシロキサン 7.5 (5) 防腐剤 0.1 (6) 香料 0.05 実施例5.パウダーアイシャドー 雲母チタン以外の顔料を先に混合、粉砕した後、雲母チ
タンを混合した。その他は実施例3と同様にして下記組
成のパウダーアイシャドーを製造した。 (組成) 重量% (1) 撥水・撥油性顔料 (実施例2の酸化チタンと同様に処理したものを後から混合) 雲母チタン 4.9 セリサイト バランス マイカ 24.7 酸化鉄(赤、黄、黒) 2.0 群青 9.8 紺青 14.6 (2) 実施例1の処理粉体 10.0 (3) ジメチルポリシロキサン 1.9 (4) スクワラン 1.9 (5) ワセリン 1.9 (6) ソルビタントリオレエート 1.0 (7) 防腐剤 1.0 (8) 香料 0.1 実施例6.両用パウダーファンデーション 下記組成の両用パウダーファンデーションを実施例5と
同様にして製造した。 (組成) 重量% (1) 撥水・撥油性顔料 (実施例1と同様に処理したものを後から混合) マイカ バランス タルク 4.8 酸化チタン 14.0 雲母チタン 3.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2 酸化亜鉛 4.5 酸化アルミニウム 10.0 硫酸バリウム 5.0 (2) 実施例2の処理粉体 10.0 (3) ジメチルポリシロキサン 4.0 (4) ラノリン 6.0 (5) ワセリン 1.0 (6) 流動パラフィン 1.0 (7) イソプロピリミリステート 1.0 (8) 防腐剤 1.5 (9) 香料 0.1 実施例7.二層分離型サンスクリーン乳液 油相を室温にて溶解した後、顔料を添加しディスパーで
分散させた。水相を攪拌しながら添加して乳化し、下記
組成のサンスクリーン乳液を製造した。 (組成) (重量%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 25.0 (2)パーフルオロポリエーテル 10.0 (FOMBLIN HC−04 モンテフロス社製) (3)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体 1.0 (4)グリセリン 2.0 (5)エタノール 12.0 (6)精製水 残 量 (7)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (8)酸化亜鉛(実施例2の酸化チタンと同様にして処理したもの) 7.5 (9)実施例1の処理粉体 7.0 (10)香料 微 量 実施例8.サンスクリーンクリーム 成分10と12を成分9にディスパーにて分散させたも
のと成分6〜8の均一混合溶液を攪拌下、成分1〜5の
水性成分に添加して乳化し、下記組成のサンスクリーン
クリームを製造した。 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.5 (2)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンパルミテート 1.0 (3)グリセリン 6.0 (4)1,3−ブチレングリコール 6.0 (5)精製水 15.5 (6)スクワラン 5.0 (7)ホホバ油 5.0 (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 18.0 (9)パーフルオロポリエーテル 33.0 (FOMBLIN HC−04 モンテフロス社製) (10)酸化チタン(実施例1の酸化チタンと同様にして処理したもの) 1.0 (11)実施例1の処理粉体 7.0 (12)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 実施例9.二層分離型液状ファンデーション 油相を室温にて溶解した後、顔料を添加しディスパーで
分散させた。水相を攪拌しながら添加して乳化し、下記
組成の液状ファンデーションを製造した。 (組成) (重量%) (1)顔料(実施例1の酸化チタンと同様に処理したものを後から混合) ・酸化チタン 6.0 ・酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (2)実施例1の処理粉体 9.0 (3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 (4)ジメチルポリシロキサン 2.0 (信越化学工業製、KF−96A、6cs) (5)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体 1.0 (6)パーフルオロポリエーテル 10.0 (FOMBLIN HC−04 モンテフロス社製) (7)グリセリン 2.0 (8)エタノール 15.0 (9)精製水 残 量 (10)香料 適 量 実施例3〜9で得られた本発明の化粧料は、いずれも、
使用感触に優れ、化粧持ちが極めて良好なものであっ
た。
【0030】
【発明の効果】本発明の複合化粧用粉体は、紫外線を吸
収する等の粉体の持つ機能を損なわず、撥水・撥油性に
優れ、且つ使用感触、特に平滑性の優れた化粧用粉体で
あり、また、本発明の化粧料は、該粉体を含有し、耐水
性、耐皮脂性及び耐油性が良好で、皮脂等による化粧崩
れの防止効果(化粧持ち)に優れ、且つ肌上での伸びが
良く、使用感触、特に平滑性の優れたものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径0.01〜0.5μの無機粉
    体を、下記一般式(I)で示されるパーフルオロアルキ
    ル基を有するリン酸エステルによって表面処理した撥水
    ・撥油性無機粉体と、該無機粉体より平均粒子径の大き
    な球状粉体とを複合化してなる、複合化粧用粉体。 〔RfCn 2nO〕y PO(OM)3-y ・・・・・(I) (式中、Rfは、炭素数3〜21のパーフルオロアルキ
    ル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖状
    あるいは分岐状であって、単一鎖長のものであっても、
    混合鎖長のものであってもよい。nは1〜12の整数を
    示し、yは1〜3の数を示す。Mは水素、アルカリ金
    属、アンモニウム又は置換アンモニウムを示す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合化粧用粉体を含有す
    る、化粧料。
JP19453591A 1991-08-02 1991-08-02 複合化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料 Expired - Fee Related JP2624915B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19453591A JP2624915B2 (ja) 1991-08-02 1991-08-02 複合化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19453591A JP2624915B2 (ja) 1991-08-02 1991-08-02 複合化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0539209A JPH0539209A (ja) 1993-02-19
JP2624915B2 true JP2624915B2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=16326154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19453591A Expired - Fee Related JP2624915B2 (ja) 1991-08-02 1991-08-02 複合化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2624915B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1256721B (it) * 1992-12-16 1995-12-15 Ausimont Spa Processo per impartire oleo- ed idro-repellenza alla superficie di materiali ceramici porosi
JPH11222414A (ja) * 1998-02-04 1999-08-17 Shiseido Co Ltd メーキャップ化粧料
WO2000056820A1 (fr) * 1999-03-24 2000-09-28 Daikin Industries, Ltd. Poudre pour préparation cosmétique filtrant les ultraviolets
JP4557193B2 (ja) 1999-10-05 2010-10-06 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高配向性薄片状顔料およびその製造方法
JP4836665B2 (ja) * 2006-05-23 2011-12-14 トピー工業株式会社 複合粉体及びその製造方法
US20080299158A1 (en) * 2007-05-07 2008-12-04 Us Cosmetics Corporation Fully extended color bulk powder, bulk dispersion and method of use

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0539209A (ja) 1993-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2681555B2 (ja) 化粧料
JP2726778B2 (ja) 化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料
JP3073877B2 (ja) 化粧料
JP3119379B2 (ja) 撥水性化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料
JP2624915B2 (ja) 複合化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料
JP2672908B2 (ja) 粉体化粧料
JP2672913B2 (ja) 化粧料
JP2593983B2 (ja) 撥水・撥油性化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料
JP3280062B2 (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JP3320945B2 (ja) 改質粉体および配合化粧料
JP3453010B2 (ja) 化粧料
JPH05285369A (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JP3276659B2 (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JP3524658B2 (ja) 化粧料用粉体及び化粧料
JP3481639B2 (ja) 撥水撥油性複合粉体及びこれを含有する化粧料
JP3276660B2 (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JPH05285373A (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JP3308177B2 (ja) 粉体化粧料
JPH06321725A (ja) 化粧料
JP2004315378A (ja) 皮膚親和性及び吸油性の撥水・耐油性粉体及びこれを含有する化粧料
JPH0665027A (ja) 化粧料
JP2001316223A (ja) 化粧料用顔料およびその顔料を含有する化粧料
JP3115682B2 (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JP2521398B2 (ja) 粉体化粧料
JP3199839B2 (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees