JP3115682B2 - 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水・撥油性に優れ、
化粧持ちが良く、使用感触の良好な撥水・撥油性粉体及
びこれを含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】粉体を
含有する化粧料としては、ファンデーション、白粉、ほ
ほ紅、アイシャドウ、アイブロー等のメイクアップ化粧
品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディー化
粧品などが市販されている。これらの化粧料用の粉体を
含有する化粧料においては、肌上での伸びの良さ、平滑
感等の使用感触の良さ、皮脂等による化粧崩れの少なさ
などの化粧性能が要求される。
【0003】そこで、近年、皮脂等による化粧崩れを防
止する目的で、フッ素化合物で粉体を処理して、撥水・
撥油性を付与することが提案されている(特開昭55−
167209号公報、特開昭62−250074号公
報、特開平1−180811号公報、米国特許明細書第
3632744号)。しかし、これらの撥水・撥油性粉
体は使用時の平滑感が、フッ素化合物で処理する前に比
べて極端に悪くなるという欠点を有している。
【0004】また使用感触及び付着性の向上を目的とし
て、水素添加レシチン又は水不溶性水素添加レシチン金
属塩によって粉体の表面を処理することが提案されてい
る(特開昭60−184571号公報)。しかし、撥水
・撥油性及び使用感の双方を満足すべく、これを上述の
フッ素化合物処理粉体と併用した場合、感触は向上する
ものの耐皮脂機能は極端に劣化する。従って、撥水・撥
油性及び平滑感等の使用感触の共に優れた化粧料用粉体
の提供が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、粉体を特定の方法に
よって表面処理することにより上記課題を解決し得るこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、粉体を、下記工程
(a)及び(b)をそれぞれ1工程以上含み、かつ工程
(b)で終わる工程により表面処理することによって得
られる撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料に係
るものである。
【0007】工程(a): 粉体を、水素添加レシチン並びに水素添加レシチンのA
l塩、Mg塩、Ca塩、Zn塩、Zr塩及びTi塩から
選ばれる少なくとも一種にて表面処理する工程。
【0008】工程(b): 粉体を、下記一般式(1) [Rf(CH2)mO(AO)n]yPO(OM)3-y (1) 〔式中、Rfは直鎖又は分岐鎖の、単一鎖長又は混合鎖
長の炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基を示し、
Mは水素原子、金属原子、アンモニウム基又は置換アン
モニウム基を示し、Aは炭素数2〜3のアルキレン基を
示し、mは1〜12の数を示し、nは0〜10の数を示
し、yは1〜3の数を示す〕で表わされるリン酸エステ
ルにて表面処理する工程。
【0009】本発明に使用される粉体(工程(a)及び
(b)による表面処理の行われていないもの;以下「原
粉体」という。)としては、特に限定されるものではな
いが、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウ
ム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、モンモリ
ロナイト、クレー、ベントナイト、酸化チタン皮膜雲母
(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、酸
化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛華、酸化
チタン、低次酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ベンガラ、黒酸化鉄、黄酸化
鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミ
ン、カーボンブラック、これらの複合体等の無機粉体;
ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニル
ベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウダー、セルロ
ース、金属石ケン、タール色素及びこれらのレーキ顔
料、天然色素等の有機粉体;これらの無機粉体・有機粉
体の複合体等が挙げられる。これらの粉体は、単独で又
は2種以上を組み合わせて用いられる。かかる原粉体の
形状は特に限定されず、平板状、塊状、燐片状、球状等
の粉体を細孔の有無に関係なく使用できるが、体質顔料
を用いる場合は、平板状又は球状が特に好ましい。原粉
体の一次粒子径も粉体としての外形を留める限り特に制
限されないが、使用感の点より0.01〜80μm、特
に0.1〜20μmが好ましい。
【0010】以下に工程(a)及び(b)について詳述
する。
【0011】〔工程(a)〕本工程に使用される水素添
加レシチンは、卵黄、大豆、コーン、なたねなどから得
られた天然のレシチン又は合成レシチンに水素添加する
ことにより得られるものであり、ヨウ素価30以下のも
のが望ましい。ここで、レシチンとは、構造をホスファ
チジルコリンに限定するものではなく、ホスファチジル
エタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチ
ジルイノシトールなど卵黄、大豆、コーン、なたねなど
に含まれるリン脂質及び中性脂肪を示す。
【0012】粉体を上述の水素添加レシチン又はその塩
で処理する方法の一例を挙げる。表面処理しようとする
粉体を水に分散させ、粉体に対して0.3〜10重量%
相当量の水素添加レシチン又はその塩を加え、激しく撹
拌しつつ加熱する。場合によってはさらに完全に表面に
吸着させるために、Al、Mg、Ca、Zn、Zr、T
i等の水可溶性塩(例えば硫酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム、硝酸アルミニウム、塩化マグネシウム、硫酸
マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化カルシウム、酢
酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、
酢酸亜鉛、硝酸亜鉛、塩化ジルコニウム、硫酸ジルコニ
ウム、四塩化チタン等)の1〜30重量%水溶液を水素
添加レシチンに対して0.1〜2当量になるように滴下
する。この際、水素添加レシチン又はその塩と共に、卵
黄油などの中性脂肪油なども同時に吸着させることもで
きる。このような処理の後、粉体を水から分離し、脱水
・乾燥することによって、工程(a)により表面処理さ
れた粉体が得られる。
【0013】工程(a)により表面処理しようとする粉
体に対する水素添加レシチン又はその塩の使用量は、合
計で0.05〜20重量%、特に0.3〜10重量%が
好ましい。0.05重量%未満では表面処理効果が充分
でなく、また20重量%を超えても処理による効果はそ
れほど向上しないため、経済性の面からそれほど利する
ところがない。
【0014】〔工程(b)〕本工程に使用されるリン酸
エステル(1)の例としては、ジヘプタデカフルオロデ
シルリン酸〔(C8F17C2H4O)2P(=O)(OH)〕、ヘプタデカフ
ルオロデシルリン酸〔(C8F17C2H4O)P(=O)(OH)2〕、ヘプ
タデカフルオロデシルリン酸とジヘプタデカフルオロデ
シルリン酸の混合物であるセスキヘプタデカフルオロデ
シルリン酸〔(C8F17C2H4O)rP(=O)(OH)3-r〕(2>r>
1)、一般式(1)において、Rfが炭素数6〜18
(平均が9)のパーフルオロアルキル基で、yがほぼ
1.5で、Mが水素原子であるリン酸エステル〔(ClF
2l+1C2H4O)1.5P(=O)(OH)1.5〕、パーフルオロアルキル
リン酸エステルジオキシエチルアミン塩〔(ClF2l+1C2H4
O)yP(=O)(ONH2(CH2CH2OH)2)3-y〕〔特開昭62−250
074号公報参照〕等が挙げられる。また、その他の例
としては、以下のものが挙げられる。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】本工程による表面処理法としては、通常用
いられる種々の工程を採用することができる。例えば、
ヘンシェルミキサー、振動式ボールミル、回転式ボール
ミル、スーパーミキサー等の混合撹拌装置内で粉体を混
合しながらリン酸エステル(1)をそのまま、又は適当
な溶剤(例えば、水、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、クロロホルム、フロンR113及びそれらの混合
溶媒等)に溶解させて噴霧あるいは滴下により添加し、
均一分散させた後、室温又は加熱乾燥を行う。ただし、
リン酸エステルのパーフルオロアルキル基の炭素数が8
以上になると化合物の流動性が著しく低下するので、こ
のような場合は、フロンR113、ヘキサフルオロメタ
キシレン等のフッ素系の溶剤を使用するのが好ましい。
【0023】工程(b)により表面処理しようとする粉
体に対するリン酸エステル(1)の使用量は、0.01
〜30重量%、特に、0.5〜15重量%が好ましい。
0.01重量%未満では充分な耐水性、耐油性が得られ
ず、また30重量%を超えると使用感触が悪くなり好ま
しくない。
【0024】本発明においては、工程(a)及び(b)
をそれぞれ1回以上行い、かつ工程(b)で終わるもの
であれば、工程(a)及び(b)を交互に複数回繰返し
ても、また同じ工程を繰返してもよい(例えば(a)→
(b)→(a)→(b)、(b)→(a)→(b)、
(a)→(a)→(b)、(a)→(b)→(b)、
(b)→(a)→(a)→(b)等)。
【0025】このようにして得られた本発明の撥水・撥
油性粉体は、優れた撥水・撥油性を示し、化粧料の配合
成分として好適に使用することができる。本発明の撥水
・撥油性粉体の、本発明の化粧料中への配合量は特に限
定されないが、通常0.1〜99重量%が好ましい。
【0026】また、本発明の化粧料中には、本発明の撥
水・撥油性粉体以外に、必要に応じて通常の化粧料に配
合される成分を配合しうる。例えば、ワセリン、ラノリ
ン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコ
ール等の固形・半固形油分;スクワラン、流動パラフィ
ン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライド、
シリコン油等の流動油分;パーフルオロポリエーテル、
パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等のフッ
素系油剤;水溶性及び油溶性ポリマー、界面活性剤、無
機及び有機顔料、シリコーン、金属石ケン、レシチン、
アミノ酸、コラーゲン、ポリマー、フッ素化合物等で表
面処理された無機及び有機顔料、タール色素、天然色素
等の色剤、エタノール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増
粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促
進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等を本発明
の効果を損なわない質的、量的範囲内で配合可能であ
る。本発明の化粧料は、通常の方法で製造することがで
き、パウダーファンデーション、クリーム状ファンデー
ション、油性ファンデーション、両用ファンデーショ
ン、おしろい、アイシャドウ、ほほ紅等のメイクアップ
化粧料や乳液、クリーム等の基礎化粧料、ボディパウダ
ー、ベビーパウダー等のボディ化粧料などに適用するこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の撥水・撥油性粉体は、撥水・撥
油性に富み、且つ使用感触に優れ、これを配合した化粧
料は、耐水性、耐油性が極めて良好で、化粧持ちが良
く、使用感に優れる。
【0028】
【実施例】次に実施例を挙げ本発明を詳細に説明する
が、これらに限定されるものではない。
【0029】実施例1 500mlの水にセリサイト100gを均一分散させたと
ころに水素添加卵黄レシチン1.5gを加え、70℃で
混合したのち、20%硫酸アルミニウム水溶液80mlを
加えた。これを遠心脱水し、乾燥して水素添加卵黄レシ
チン処理セリサイトとした。次に、1lの丸底フラスコ
(又はニーダー)中、ジヘプタデカフルオロデシルリン
酸(C8F17C2H4O)2P(=O)(OH) 5gをイソプロピルアルコ
ール500gに溶解した。これに水素添加卵黄レシチン
処理セリサイト100gを加えて、60℃で4時間混合
したのち、イソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥
して目的の撥水・撥油性粉体105gを得た。
【0030】実施例2 1lの丸底フラスコ(又はニーダー)中、水素添加卵黄
レシチン1.5gをイソプロピルアルコール500gに
溶解した。これにセリサイト100gを加えて、60℃
で4時間混合したのち、イソプロピルアルコールを減圧
留去し、乾燥して水素添加卵黄レシチン処理セリサイト
101gを得た。次に1lの丸底フラスコ(又はニーダ
ー)中、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸(C8F17C2H4
O)2P(=O)(OH)とヘプタデカフルオロデシルリン酸(C8F17
C2H4O)P(=O)(OH)2のほぼ1:1の混合物5gをイソプロ
ピルアルコール500gに溶解した。これに上記水素添
加卵黄レシチン処理セリサイト100gを加えて、60
℃で4時間混合したのち、イソプロピルアルコールを減
圧留去し、乾燥して目的の撥水・撥油性粉体105gを
得た。
【0031】実施例3 実施例1において、セリサイトの代わりにマイカを用い
た以外は実施例1と実質的に同一条件で処理して、目的
の撥水・撥油性粉体を得た。
【0032】実施例4 実施例1において、セリサイトの代わりに硫酸バリウム
(堺化学工業製)を用いた以外は実施例1と実質的に同
一条件で処理して、目的の撥水・撥油性粉体を得た。
【0033】比較例1 500mlの水にセリサイト100gを均一分散させたと
ころに水素添加卵黄レシチン1.5gを加え、70℃で
混合したのち、20%硫酸アルミニウム水溶液80mlを
加えた。これを遠心脱水し、乾燥して比較粉体101g
を得た。
【0034】比較例2 1lの丸底フラスコ(又はニーダー)中、ジヘプタデカ
フルオロデシルリン酸(C8F17C2H4O)2P(=O)(OH)とヘプタ
デカフルオロデシルリン酸(C8F17C2H4O)P(=O)(OH)2のほ
ぼ1:1の混合物5gをイソプロピルアルコール500
gに溶解した。これにセリサイト100gを加えて、6
0℃で4時間混合したのち、イソプロピルアルコールを
減圧留去し、乾燥して比較粉体105gを得た。
【0035】比較例3 比較例1において、セリサイトの代わりに硫酸バリウム
(堺化学工業製)を用いた以外は比較例1と実質的に同
一条件で処理して比較粉体を得た。
【0036】比較例4 比較例2において、セリサイトの代わりに硫酸バリウム
(堺化学工業製)を用いた以外は比較例2と実質的に同
一条件で処理して比較粉体を得た。
【0037】試験例1 実施例1〜4及び比較例1〜4で得られた各粉体につい
て、撥水・撥油性及び感触の評価を行った。 (撥水・撥油性評価方法)各粉体約0.05gを30ml
用ビーカーに水又はスクワラン15mlを入れた上に浮か
せ、ビーカーを揺すって水又はスクワラン中への粉体の
分散性を観察した。 評価は下記の基準によった。 0:粉体が直ちに水又はスクワランに分散した。 1:ビーカーを揺すって30秒以内に粉体が殆ど水又は
スクワランに分散した。 2:ビーカーを揺すって1分後、水又はスクワランが白
く濁ったが、浮いた粉もみられた。 3:ビーカーを揺すって1分後、水又はスクワランが白
く濁ったが、浮いた粉も多い。 4:ビーカーを揺すって1分後、水又はスクワランが白
く濁らず、分散した粉も認められなかった。 5:1分以上ビーカーを揺すっても水又はスクワランに
分散する粉は認められなかった。 (感触評価方法)専門パネラー5名によって粉体の平滑
感、きしみ感、ざらつき感等から粉体の感触を以下に示
す1〜5の5段階に評価してもらい、その平均値で示し
た。尚、平均粒径7μのセリサイトA(堀江化工社製)
の未処理粉体の感触を標準値3.0とした。 1:平滑感等の感触が悪い 2:平滑感等の感触がやや悪い 3:ふつう(セリサイトAと同等) 4:平滑感等の感触がややよい 5:平滑感等の感触がよい これらの結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1より、本発明の撥水・撥油性粉体は水
素添加レシチン又はパーフルオロアルキル基を有するリ
ン酸エステルそれぞれ単独で処理した場合に比べて撥水
性、撥油性及び感触ともに優れたものであることが分か
る。
【0040】実施例5 プレス状フェイスパウダー 表2に示す組成のプレス状フェイスパウダーを製造し、
汗及び皮脂に対する化粧持ち及び使用感について評価し
た。結果を表3に示す。 (製法)粉体成分を混合粉砕して、これをヘンシェルミ
キサーに移し、油剤と香料を加えて均一になるように混
合した。これを金皿にプレス成型して製品を得た。
【0041】
【表2】
【0042】(評価方法) 化粧持ち、使用感を10人の専門パネラーにより官能評
価を行い、次の基準で示した。 ○………8人以上が良いと評価した。 △………4人〜7人が良いと評価した。 ×………4人未満が良いと評価した。
【0043】
【表3】
【0044】本発明品は、比較品と比べて化粧持ち及び
使用感に優れたフェイスパウダーであった。
【0045】実施例6 パウダーファンデーション 実施例5と同様にして目的のパウダーファンデーション
を得た。 重量% 撥水・撥油性粉体(実施例1と同様に処理したものを後から混合) セリサイト 45.0 マイカ 23.0 カオリン 5.0 酸化チタン 10.0 ベンガラ 2.0 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 パーフルオロポリエーテル (FOMBLIN HC−04、モンテフロス社製) 10.0 ジメチルポリシロキサン 2.0 防腐剤 0.2 香料 0.2
【0046】実施例7 ほほ紅 実施例5と同様にして目的のほほ紅を得た。 重量% 撥水・撥油性顔料(実施例2と同様に処理したものを後から混合) カオリン バランス マイカ 13.0 酸化チタン 12.0 赤色202号 2.4 酸化鉄(赤、黒、黄) 5.0 スクワラン 7.5 ジメチルポリシロキサン 7.5 防腐剤 0.05 香料 0.05
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−330007(JP,A) 特開 平4−224506(JP,A) 特開 平3−246210(JP,A) 特開 昭62−250074(JP,A) 特開 昭60−184571(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 2/30 A61K 7/02 C09K 3/18 102 C09K 3/18 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を、下記工程(a)及び(b)をそ
    れぞれ1工程以上含み、かつ工程(b)で終わる工程に
    より表面処理することによって得られる撥水・撥油性粉
    体。 工程(a): 粉体を、水素添加レシチン並びに水素添加レシチンのA
    l塩、Mg塩、Ca塩、Zn塩、Zr塩及びTi塩から
    選ばれる少なくとも一種にて表面処理する工程。 工程(b): 粉体を、下記一般式(1) [Rf(CH2)mO(AO)n]yPO(OM)3-y (1) 〔式中、Rfは直鎖又は分岐鎖の、単一鎖長又は混合鎖
    長の炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基を示し、
    Mは水素原子、金属原子、アンモニウム基又は置換アン
    モニウム基を示し、Aは炭素数2〜3のアルキレン基を
    示し、mは1〜12の数を示し、nは0〜10の数を示
    し、yは1〜3の数を示す〕で表わされるリン酸エステ
    ルにて表面処理する工程。
  2. 【請求項2】 粉体を、工程(a)、次いで工程(b)
    によりそれぞれ1回ずつ処理することによって得られる
    請求項1記載の撥水・撥油性粉体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の撥水・撥油性粉
    体を含有する化粧料。
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