JP2841272B2 - 粉体化粧料 - Google Patents

粉体化粧料

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JP2841272B2
JP2841272B2 JP6066242A JP6624294A JP2841272B2 JP 2841272 B2 JP2841272 B2 JP 2841272B2 JP 6066242 A JP6066242 A JP 6066242A JP 6624294 A JP6624294 A JP 6624294A JP 2841272 B2 JP2841272 B2 JP 2841272B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌上でののびが良く、
しかも毛穴や小じわ等を目立たなくすることができる粉
体化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】メイク
アップ化粧料等の粉体化粧料は、通常、化粧料用粉体と
油性基剤、その他成分を配合することにより製造されて
いる。これらの化粧料は、肌上でののびや付着性が良好
であることが要求され、更にシミ・ソバカス、シワ、毛
穴等の肌の欠点をカバーし、肌の色を整え、乾燥等から
肌を保護するなどの機能が要求される。このため、従
来、粉体化粧料に各種球状粉体を配合することにより、
すべりの良さやのびの軽さといった良好な感触を付与す
ることが行われている。
【0003】しかしながら、ここで用いられる球状粉体
は、感触の面では良好であるものの、隠蔽力に劣り、毛
穴や小じわ等を目立たなくすることはできず、特にベー
スメイクアップ化粧料に求められる要求を満足するもの
ではなかった。
【0004】一方、肌の欠点を隠す目的で、酸化チタン
等の屈折率の高い白色顔料を多量に配合した化粧料も知
られているが、これらの化粧料は、隠蔽力に優れ、シミ
・ソバカス等はカバーできるものの、肌上でののびが重
く、また仕上がりが厚ぼったくなり、毛穴や小ジワ等の
凹凸がかえって目立ち、自然な仕上がりを得ることがで
きないという欠点があった。
【0005】従って、肌上でののび等の感触が良好で、
隠蔽力に優れ、しかも毛穴や小ジワ等の肌の凹凸を自然
にカバーする粉体化粧料が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行なった結果、特定の粒径の微粉
末と球状粉体を組合わせて用いることにより、肌上での
のびが良好で、しかも毛穴や小じわ等を目立たなくする
ことができる粉体化粧料が得られることを見出し、本発
明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)体積累積平均粒径が0.1μmを超え2μm以下
であり、かつ屈折率が2以下である微粉末、(B)体積
累積平均粒径が3〜50μmの球状粉体を含有し、成分
(A)及び(B)の配合量の合計が、全組成中に30重
量%以上である粉体化粧料を提供するものである。
【0008】本発明で用いられる成分(A)の微粉末と
しては、体積累積平均粒径が0.1μmを超え2μm以
下のものであれば特に制限されず、無機微粉末、有機微
粉末のいずれでもよく、またその形状も球状、平板状、
粒状、針状、棒状、無定形等のいずれでもよい。これら
のうち、特に球状、粒状のものが、使用感等の点から好
ましい。かかる微粉末としては、例えばシリカ、アルミ
ナ、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸ア
ルミニウム等の無機微粉末;ポリアミド樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル酸メチル樹
脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンと
アクリル酸の共重合体、シリコーン樹脂等の有機微粉末
などが挙げられる。これらのうち、無機微粉末として
は、シリカ、硫酸バリウム等の低屈折率のものが、より
自然な仕上がりが得られるので好ましい。また、これら
の微粉末に、通常の方法により着色顔料、色素、染料、
金属イオン等を被覆、内包処理し、着色したものを使用
することもできる。
【0009】これらの微粉末は、体積累積平均粒径が
0.1μmを超え2μm以下、好ましくは0.15〜
1.5μm、特に好ましくは0.3〜1.2μmである
ことが必要である。0.1μm以下では使用感が悪く、
また毛穴や小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果が低減
し、2μmを超えると、やはり毛穴や小ジワ等の凹凸を
目立たなくする効果が低減するので好ましくない。ま
た、特に体積累積平均粒径が0.11〜2μmであり、
粒径0.05μm以下の粒子及び5μmを超える粒子が
それぞれ10体積%以下であるのが好ましい。
【0010】なお、本発明において、体積累積平均粒径
は、測定粒子の体積相当球の径の平均値を示し、1μm
以上の粉体についてはレーザー回折法、1μm以下の粉
体についてはレーザー散乱法により、エタノールを分散
媒として使用して求めたものである。
【0011】また、成分(A)は、肌に塗布したときに
特にぼかし効果が得られ、これにより、毛穴や小じわ等
の凹凸を目立たなくする効果が優れたものとなることか
ら、屈折率が2.0以下、好ましくは1.3〜2.0、
特に好ましくは1.4〜1.8であることが必要であ
る。2.0を超えるとこれらの効果が得られない。
【0012】成分(B)の球状粉体としては、体積累積
平均粒径が3〜50μmのものであれば特に制限され
ず、無機球状粉体、有機球状粉体のいずれでもよく、ま
たこれらの球状粉末に、通常の方法により着色顔料、色
素、染料、金属イオン等を被覆、内包処理し、着色した
ものであってもよい。かかる球状粉体としては、例えば
球状シリカ、球状アルミナ、球状チタニア等の無機球状
粉体;球状ポリアミド樹脂、球状ポリメタクリル酸メチ
ル樹脂、球状シリコーン樹脂、球状ポリエチレン樹脂、
球状ポリスチレン樹脂、球状セルロース系樹脂等の有機
球状粉体;更に、体質顔料や着色顔料等を通常の方法に
より球状に造粒したものなどが挙げられる。これらの球
状粉体のうち、特に球状シリカ、球状アルミナ、球状ポ
リアミド樹脂、球状ポリメタクリル酸メチル樹脂、球状
シリコーン樹脂が、使用感等の点から好ましい。
【0013】これらの球状粉体は、体積累積平均粒径が
3〜50μm、好ましくは5〜20μm、特に好ましく
は5〜10μmであることが必要である。3μm未満で
は化粧料の肌上でののびが悪くなり、50μmを超える
と肌への付着性が悪くなるので好ましくない。
【0014】本発明の粉体化粧料においては、成分
(A)及び(B)のそれぞれ1種又は2種以上を組合わ
せて用いることができ、成分(A)及び(B)の配合量
の合計は、全組成中に30重量%(以下、単に%で示
す)以上、好ましくは50〜99%、特に好ましくは5
0〜85%である。30%未満では、肌上でののび、及
び毛穴や小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果が充分に
得られないので好ましくない。また、成分(A)及び成
分(B)の配合比は、9.5:0.5〜0.5:9.
5、特に8:2〜2:8であるのが、使用感及び毛穴や
小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果の点から好まし
い。
【0015】また、成分(A)の微粉末及び成分(B)
の球状粉体は、本発明の効果を損わない範囲で、通常の
化粧料用顔料に用いられる処理剤、例えばシリコーン、
金属石鹸、レシチン、アミノ酸、コラーゲン、フッ素化
合物等で表面処理したものを用いることもできる。
【0016】本発明の粉体化粧料においては、成分
(A)としてシリカ、硫酸バリウム、ポリアミド樹脂、
メタクリル酸メチル樹脂又はシリコーン樹脂を用い、成
分(B)として、球状シリカ、球状アルミナ、球状ポリ
アミド樹脂、球状ポリメタクリル酸メチル樹脂又は球状
シリコーン樹脂を組合わせて用いるのが、自然な仕上が
り、良好な感触を得る上で特に好ましい。
【0017】本発明の粉体化粧料には、前記粉体のほ
か、通常の化粧料に用いられる粉体、例えばケイ酸、無
水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、
マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、
チタン被膜雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化
鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン及びカ
ーボンブラック及びこれらの複合体等の無機粉体;ポリ
アミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール
樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニ
ルベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウダー、セル
ロースこれらの複合体等の有機粉体;更にこれらを、界
面活性剤、シリコーン、金属石鹸、レシチン、アミノ
酸、コラーゲン、ポリマー、フッ素化合物等で表面処理
したものや、着色顔料、色素、染料、金属イオン等で被
覆、内包処理したもの;有機タール系色素、レーキ等の
有機着色料が挙げられる。これらの粉体を配合する場合
には、全組成中に0.1〜70%であるのが好ましい。
また、これらの中でも、化粧料がメイクアップ化粧品、
ボディ化粧品等である場合には、タルク、セリサイト、
カオリン、酸化チタン等の無機粉体が好ましい。
【0018】また、本発明の粉体化粧料には、前記成分
のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えばワセリ
ン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高
級アルコール等の固形・半固形油分;スクワラン、流動
パラフィン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセ
ライド、シリコン油等の流動油分;パーフルオロポリエ
ーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン
等のフッ素系油剤;水溶性及び油溶性ポリマー、界面活
性剤、エタノール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘
剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進
剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等を、本発明
の効果を損わない範囲で適宜配合することができる。
【0019】本発明の粉体化粧料は、通常の方法に従っ
て製造することができ、例えば、ファンデーション、ほ
ほ紅、アイシャドウ等のメイクアップ化粧品;ボディー
パウダー、ベビーパウダー等のボディー化粧品などの剤
型とすることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の粉体化粧料は、特定の体積累積
平均粒径の微粉末と球状粉体を組合わせて用いることに
より、微粉末が光拡散成分として働き、また球状粉体が
微粉末を均一に肌に付着させることから、肌上でのすべ
り等の感触が良好で、しかも毛穴や小じわ等の凹凸を目
立たなくする効果に優れ、自然な仕上がりを得ることが
できる。
【0021】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例において示した体積累積平均粒径は、すべ
て、エタノールを分散媒とし、セイシン企業製のSKレ
ーザーミクロンサイザーを用い、1μm以上の粉体につ
いてはレーザー回折法、1μm以下の粉体についてはレ
ーザー散乱法により求めた粒度分布から求めた。
【0022】参考例1 球状ナイロンパウダー(SP500、東レ社製;平均粒
径5μm)60gと酸化チタン(0.5μm)40gを
ハイブリダイゼーションシステム(奈良機械)を用いて
複合化し、酸化チタン被覆球状ナイロン90gを得た。
また、同様にして、酸化チタンに代えて黄酸化鉄、ベン
ガラ、黒酸化鉄を用い、それぞれ黄酸化鉄被覆球状ナイ
ロン、ベンガラ被覆球状ナイロン、黒酸化鉄被覆球状ナ
イロンを得た。
【0023】参考例2 マイカ(6μm)50gと酸化チタン(0.5μm)5
0gを水500gに分散し、特開昭60−184571
号の方法に準じてレシチン処理を施し、酸化チタン被覆
マイカ100gを得た。また、同様にして、酸化チタン
に代えて黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄を用い、それぞ
れ、黄酸化鉄被覆マイカ、ベンガラ被覆マイカ、黒酸化
鉄被覆マイカを得た。
【0024】実施例1 表1及び表2に示す組成のパウダーファンデーションを
製造し、これを使用したときの使用感及び仕上がりにつ
いて評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0025】(製法)粉体成分を、ヘンシェルミキサー
を用いて混合し、これに油分を加えて更に混合した。こ
れを中皿に充填し、固形ファンデーションを得た。
【0026】(評価方法) 仕上がり:ファンデーションを顔に塗布したときの仕上
りを、専門パネラーが目視により、以下の基準で評価し
た。 ◎;毛穴、小ジワ等の凹凸がほとんど目立たない。 ○;毛穴、小ジワ等の凹凸がやや目立つ。 △;毛穴、小ジワ等の凹凸が目立つ。 ×;毛穴、小ジワ等の凹凸が非常に目立つ。
【0027】使用感:専門パネラーがファンデーション
をスポンジで顔面に塗布し、そのときの使用感を、以下
の基準で評価した。 ◎;ファンデーションののびが非常に良い。 ○;ファンデーションののびが良い。 △;ファンデーションののびがやや悪い。 ×;ファンデーションののびが悪い。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】実施例2 表3に示す組成のパウダーファンデーションを実施例1
と同様にして製造し、これを使用したときの使用感及び
仕上がりについて、実施例1と同様に評価した。結果を
表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】実施例3 表4に示す組成のパウダーファンデーションを実施例1
と同様にして製造し、これを使用したときの使用感及び
仕上がりについて、実施例1と同様に評価した。結果を
表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】実施例4 以下に示す組成のパウダーファンデーションを実施例1
と同様にして製造した。得られたファンデーションは、
肌上でのすべりが良好で、毛穴や小ジワ等を目立たなく
する効果に優れていた。
【0035】
【表5】 (成分) (%) (1)酸化チタン被覆球状ナイロン(参考例1) (体積累積平均粒径5μm) 35.2 (2)黄酸化鉄被覆球状ナイロン(参考例1) (体積累積平均粒径5μm) 6.8 (3)ベンガラ被覆球状ナイロン(参考例1) (体積累積平均粒径5μm) 2.6 (4)黒酸化鉄被覆球状ナイロン(参考例1) (体積累積平均粒径5μm) 0.7 (5)酸化チタン被覆マイカ(参考例2) (体積累積平均粒径6μm) 9.8 (6)黄酸化鉄被覆マイカ(参考例2) (体積累積平均粒径6μm) 3.6 (7)ベンガラ被覆マイカ(参考例2) (体積累積平均粒径6μm) 1.3 (8)黒酸化鉄被覆マイカ(参考例2) (体積累積平均粒径6μm) 0.4 (9)球状ポリメタクリル酸メチル樹脂 (体積累積平均粒径0.4μm 屈折率1.49) 30.0 (10)油分(メチルポリシロキサン) 9.6
【0036】実施例5 表6及び表7に示す組成のルースタイプフェイスパウダ
ーを製造し、これを使用したときの使用感及び仕上がり
について、実施例1と同様に評価した。結果を表6及び
表7に示す。
【0037】(製法)粉体成分をヘンシェルミキサーを
用いて混合し、これに油分を加えて更に混合した後、ふ
るいを通してルースタイプフェイスパウダーを得た。
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】実施例6(パウダーファンデーション) 実施例1の成分(8)〜(13)の微粉末に代え、それ
ぞれを米国特許明細書第3632744記載の方法に準
じ、パーフルオロアルキルリン酸エステルジオキシエチ
ルアミン塩〔(CnH2n+1C2H4O)yP(=O)(ONH2(CH2CH2OH)2)
3-y〕(n=6〜18,nの平均=9、2>y>1)の
水溶液に微粉末を分散し、室温で攪拌した後、濾過、乾
燥することにより得られた処理粉体を用い、更に成分
(16)のメチルポリシロキサンに代えてパーフルオロ
アルキルエーテル(FOMBLINHC/04;アウシ
モント社製)を用いて、それぞれを実施例1と同量ずつ
添加し、同様にしてパウダーファンデーションを得た。
得られたパウダーファンデーションは、いずれも肌上で
のすべりが良好で、毛穴や小ジワ等の凹凸を目立たなく
する効果に優れていた。
【0041】実施例7(パウダーファンデーション) 実施例2の成分(8)の微粉末に代えて、これを米国特
許明細書第3632744記載の方法に準じ、ジヘプタ
デカフルオロデシルリン酸(C8F17C2H4O)2P(=O)(OH)とヘ
プタデカフルオロデシルリン酸〔(C8F17C2H4O)P(=O)(O
H)2〕のほぼ1:1の混合物のイソプロパノール溶液に
微粉末を分散し、減圧して溶媒を除去することによって
得られた粉体を用い、更に成分(9)のメチルポリシロ
キサンに代えてパーフルオロアルキルエーテル(FOM
BLIN HC/04;アウシモント社製)を用いて、
それぞれを実施例2と同量ずつ添加し、同様にしてパウ
ダーファンデーションを得た。得られたパウダーファン
デーションは肌上でのすべりが良好で、毛穴や小ジワ等
の凹凸を目立たなくする効果に優れていた。
【0042】実施例8(パウダーファンデーション) 実施例3の成分(3)〜(7)の球状粉体に代え、それ
ぞれを米国特許明細書第3632744記載の方法に準
じ、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸〔(C8F 17C2H4O)
2P(=O)(OH)〕を用いて実施例7と同様に処理した球状粉
体を用い、更に成分(13)のメチルポリシロキサンに
代えてパーフルオロアルキルエーテル(FOMBLIN
HC/04;アウシモント社製)を用いて、それぞれ
実施例3と同量ずつ添加し、同様にしてパウダーファン
デーションを得た。得られたパウダーファンデーション
は肌上でのすべりが良好で、毛穴や小ジワ等の凹凸を目
立たなくする効果に優れていた。
【0043】実施例9(パウダーファンデーション) 実施例4の成分(9)の球状粉体に代え、これを米国特
許明細書第3632744記載の方法に準じ、ジヘプタ
デカフルオロデシルリン酸(C8F17C2H4O)2P(=O)(OH)とヘ
プタデカフルオロデシルリン酸〔(C8F17C2H4O)P(=O)(O
H)2〕を用いて実施例7と同様に処理した球状粉体を用
い、更に成分(10)のメチルポリシロキサンに代えて
パーフルオロアルキルエーテル(FOMBLIN HC
/04;アウシモント社製)を用いて、それぞれを実施
例4と同量ずつ添加し、同様にしてパウダーファンデー
ションを得た。得られたパウダーファンデーションは肌
上でのすべりが良好で、毛穴や小ジワ等の凹凸を目立た
なくする効果に優れていた。
【0044】実施例10(ルースタイプフェイスパウダ
ー) 実施例5の成分(5)〜(9)の微粉末に代え、それぞ
れを米国特許明細書第3632744記載の方法に準
じ、パーフルオロアルキルリン酸エステルジオキシエチ
ルアミン塩〔(CnH2n+1C2H4O)yP(=O)(ONH2(CH2CH2OH)2)
3-y〕(n=6〜18,nの平均=9、2>y>1)を
用いて実施例6と同様に処理した粉体を用い、更に成分
(12)のメチルポリシロキサンに代えてパーフルオロ
アルキルエーテル(FOMBLIN HC/04;アウ
シモント社製)を用いて、それぞれを実施例4と同量ず
つ添加し、同様にしてフェイスパウダーを得た。得られ
たフェイスパウダーは肌上でのすべりが良好で、毛穴や
小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果に優れていた。
【0045】実施例11 以下に示す組成のほほ紅を製造した。
【0046】(製法) 粉体成分をヘンシェルミキサーを用いて混合し、これに
油分を加えて更に混合した。これを中皿に充填し、ほほ
紅を得た。
【0047】
【表8】 (成分) (%) マイカ(体積累積平均粒径6μm) 12.94 タルク(体積累積平均粒径10μm) 20.0 球状ナイロン(体積累積平均粒径5μm) 30.0 ベンガラ 0.14 黄酸化鉄 0.11 黒酸化鉄 0.01 赤色226号 0.40 球状ポリメタクリル酸メチル樹脂 (体積累積平均粒径0.4μm 屈折率1.49) 30.0 油分(メチルポリシロキサン) 6.4
【0048】得られたほほ紅は肌上でのすべりが良好
で、毛穴や小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果に優れ
ていた。
【0049】実施例12 以下に示す組成のパウダーアイシャドウを製造した。
【0050】(製法)粉体成分をヘンシェルミキサーを
用いて混合し、これに油分を加えて更に混合した。これ
を中皿に充填し、パウダーアイシャドウを得た。
【0051】
【表9】 (成分) (%) マイカ(体積累積平均粒径6μm) 13.8 セリサイト(体積累積平均粒径8μm) 15.0 球状ポリメタクリル酸メチル樹脂 (体積累積平均粒径5μm) 30.0 ベンガラ 1.7 黄酸化鉄 0.3 黒酸化鉄 1.2 群青 2.0 球状ポリメタクリル酸メチル樹脂 (体積累積平均粒径0.4μm 屈折率1.49) 30.0 油分(スクワラン) 6.0
【0052】得られたパウダーアイシャドウは肌上での
すべりが良好で、小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果
に優れていた。
【0053】実施例13 以下に示す組成のボディーパウダーを製造した。
【0054】(製法)粉体成分をヘンシェルミキサーを
用いて混合し、これに油分を加えて更に混合した。これ
をふるいを通し、ボディーパウダーを得た。
【0055】
【表10】 (成分) (%) タルク(体積累積平均粒径10μm) 37.8 球状ナイロン(体積累積平均粒径5μm) 30.0 球状ポリメタクリル酸メチル樹脂 (体積累積平均粒径0.4μm 屈折率1.49) 30.0 油分(メチルポリシロキサン) 2.0 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 香料 0.1
【0056】得られたボディーパウダーは、肌上でのす
べりが良好で、小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果に
優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−108716(JP,A) 特開 昭62−12711(JP,A) 特開 昭63−166819(JP,A) 特開 平4−230306(JP,A) 特開 平6−72821(JP,A) 特開 平7−187952(JP,A) 特開 平2−88512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)体積累積平均粒径が0.1μmを超え2μm以下
    であり、かつ屈折率が1.4〜1.8である微粉末、 (B)体積累積平均粒径が3〜50μmの球状粉体を含
    有し、成分(A)及び(B)の配合量の合計が、全組成
    中に30重量%以上である粉体化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)と成分(B)の配合比が、
    9.5:0.5〜0.5:9.5(重量比)である請求
    項1記載の粉体化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(B)の球状粉体の一部又は全部
    が、着色球状粉体である請求項1又は2記載の粉体化粧
    料。
  4. 【請求項4】 更に、着色板状粉体を含有する請求項1
    〜3のいずれか1項記載の粉体化粧料。
JP6066242A 1994-04-04 1994-04-04 粉体化粧料 Expired - Fee Related JP2841272B2 (ja)

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