JPH0748550Y2 - テープカートリッジの収納ケース - Google Patents

テープカートリッジの収納ケース

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JPH0748550Y2
JPH0748550Y2 JP1990055227U JP5522790U JPH0748550Y2 JP H0748550 Y2 JPH0748550 Y2 JP H0748550Y2 JP 1990055227 U JP1990055227 U JP 1990055227U JP 5522790 U JP5522790 U JP 5522790U JP H0748550 Y2 JPH0748550 Y2 JP H0748550Y2
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lid
peripheral wall
walls
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JP1990055227U
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JPH0413589U (ja
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幹久 井上
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、身と蓋とが一体成形ヒンジを介して連続し
ているワンピース構造のテープカートリッジ用収納ケー
スに関し、蓋閉じ状態を維持する係合手段に改良を加え
たものである。
〔従来の技術〕
ワンピース構造の収納ケースは、例えば実開昭58-60379
号公報に公知である。これはマイクロカセット用の収納
ケースであるが、市販されているビデオ用テープカート
リッジの収納ケースにも同種のものがある(文献不
詳)。いずれにしても、身と蓋との間には蓋閉じ状態を
維持するための係合手段が設けられている。
この種の収納ケースは、ヒンジの繰り返し曲げ変形に耐
える必要上、靱性に優れた軟質のプラスチック材で形成
される。この種のプラスチック材は曲げ変形には強靱さ
を発揮するが、全体に軟らかく成形後の寸法安定性に欠
ける。そのため硬質プラスチック製の収納ケースに比べ
て、ケース周壁の厚さは全体に分厚く設定されている。
それでも、面積の大きな身の底壁や蓋の上壁は、全体が
反り変形したり、部分的に撓み変形することが多い。
蓋閉じ状態においては、前述のような面壁の変形反力と
ヒンジの曲げ反力とが同時に作用する。そのため、この
種の収納ケースでは身と蓋との間に設けられる係合手段
の係合力を強めに設定して、身と蓋の浮き離れを防いで
いる。
例えば、第6図に示すように身21の内周壁22と蓋23の外
周壁24との接合面間に係合手段を設ける場合には、係合
凹部25と係合突起26のほぼ水平の段壁27どうしを面接触
状に係合させて、十分な係合力を発揮できるようにして
いた。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のように係合手段の係合力を強めに設定すると、ケ
ース外観は良くなるが、開き操作は困難となる。とくに
VHS型やβ型などの大形のビデオ用テープカートリッジ
の収納ケースでは、前記係合力が相当に強く、ケースを
開き操作するのに強い力を要していた。
こうした不具合を解消するために、身および蓋のたわみ
変形を利用して、開き操作力を軽減することが従来から
行われている。第7図に示すように、身21および蓋23が
開き操作力Pを受けて互いに外方向へたわむとき、内周
壁22はケース内方へ、外周壁24はケース外方へそれぞれ
傾斜するので、この傾斜変形する周壁部、つまり両周壁
22・24の短辺部に係合手段を設けて、係合突起26と係合
凹部25の凹凸係合を外れやすくしていた。軟質プラスチ
ック材で形成された収納ケースに特有の機能である。
しかし、かかる収納ケースでも、その身21と蓋23を十分
にたわみ変形させない限りはケースを開くことができ
ず、軽快な開き操作が行えるとは言い難い。さらに厄介
なのは、第6図の想像線で示すように、凹凸係合部の近
くを開き操作する場合には、両周壁22・24が全く傾かな
いため、ケースを開くことができない点である。つまり
ケースを開くには、両周壁22・24の長辺部の中央に力を
加える必要があり、その操作位置が特定されていた。
そこで本考案の目的は、内外周壁のたわみ変形を利用し
て係合手段の解除を行う収納ケースにおいて、開き操作
を軽快かつ容易に行えるようにし、その開き操作性を向
上するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の収納ケースは、第3図に示すごとく、身2と蓋
3とが背壁4を介して一体に成形されていること、身2
と背壁4との間、および蓋3と背壁4との間にそれぞれ
薄肉の一体成形ヒンジ5が設けられていること、身2
は、左右に長い長方形状の底壁6を有し、該底壁6の前
縁と左右側縁および後縁の左右端に沿って内周壁7を立
設してあること、内周壁7の内面には、左右の前端コー
ナー部を含む複数箇所に、テープカートリッジの装填姿
勢を規定するための位置決め壁9がケース内方に向かっ
て一体に張り出し形成されていること、蓋3は、前記底
壁6に対向する上壁10を有し、該上壁10の前縁および左
右側縁に沿って外周壁11を突設するとともに、背壁4に
沿って上壁10から上後壁12を突設してあること、蓋3を
閉じた状態において、内外に重なり合って接合する前記
内周壁7と前記外周壁11との接合面間には、凹凸係合に
よって蓋閉じ状態を維持する左右一対の係合手段が設け
られていることを前提とする。
そのうえで本考案は、前記係合手段が、前記内周壁7の
左右壁で前記位置決め壁9の外側に位置する前端寄り部
位の外面に設けられた左右一対の第1係合体14・14と、
この第1係合体14・14に対応して前記外周壁11の左右側
壁の内面に突設した左右一対の第2係合体15・15とから
なり、第1係合体14は、上端に断面直角状となるほぼ水
平の受止め段部14aを有する係合凹部として形成されて
おり、第2係合体15は、前記受止め段部14aの開口縁に
線接触状に接当係合する断面突弧状の係合凸起として形
成されていることを特徴とする。
〔作用〕
凹凸係合する第1・第2係合体14・15は、係合凹部のほ
ぼ水平の受止め段部14aと、断面突弧状の係合突起とが
線接触状に接当係合して蓋閉じ状態を維持する。身2と
蓋3を開き操作すると、受止め段部14aと係合突起の接
当部には、互いに相手を係合解除方向へ押し出す分力が
作用する。この分力で内外の両周壁7・11はより小さな
開き操作力でケース内外方向へたわみ変形する。
係合突起と係合凹部は線接触状に接当係合しており、し
かも係合突起を断面突弧状に形成するので、係合を解除
し始めてから終了するまでの動作は、無段状の滑らかな
ものにできる。
〔考案の効果〕
本考案の収納ケースでは、蓋閉じ状態を維持する係合手
段に関して、ほぼ水平の受止め段部14aと断面突弧状の
係合突起との間の分力の作用で、内外周壁7・11をケー
ス内外方向へたわみ変形させる係合構造としたので、身
と蓋のたわみ変形のみを利用して係合解除を行う従来の
収納ケースに比べて、ケースの開き操作力を十分に小さ
くし、軽快に開き操作を行える。
第1・第2係合体14・15は、身2と蓋3を引き離す操作
力によって前記分力が発生し、内外周壁7・11をたわみ
変形させる。そのため、係合手段が設けられた両周壁7
・11の短辺部、すなわち左右壁を開き操作する場合で
も、確実にケースを開くことができ、操作位置の違いで
ケースの開き操作が困難化する不具合を解消し、操作性
を向上できる。
従来の収納ケースでは、内外周壁が一定角度傾いて初め
て弾けるように係合を解除するが、本考案の係合手段で
は、係合突起と係合凹部とが相対的に接当位置をずらし
ながら滑らかに係合を解除し、しかもその間の開き操作
力はほぼ一定である。従って、収納ケースを軽快に開き
操作でき、ケースが開いたときの衝撃でテープカートリ
ッジを取り落とすなどの不具合を一掃できる。更に本考
案では、身2の内周壁7の内面に左右の前端コーナー部
を含めた複数箇所に位置決め壁9を設けてあるので、こ
の位置決め壁9がテープカートリッジの装填姿勢を規定
するだけでなく補強壁としても機能する。そのうえで、
身2の内周壁7の左右壁には、前端寄り部位の外面に第
1係合体14・14が前記位置決め壁9・9の外側に位置す
るよう配置されているので、第1係合体14が貫通孔では
なく凹部として形成してあることも相まって、該位置決
め壁9にて塵埃がケース内部に侵入することもよく防止
できる。
〔実施例〕
第1図ないし第5図は本考案をビデオ用テープカートリ
ッジの収納ケースに適用した実施例を示す。
第2図および第3図において、収納ケース1は身2と蓋
3、および両者2・3間の背壁4を一体に成形したワン
ピース構造とされ、身2と背壁4、および蓋3と背壁4
との間にそれぞれに薄肉の一体成形ヒンジ5を設けてな
る。蓋3を身2の開口上面に被せ付けた状態では、背壁
4が起立して全体は薄い角箱形状となる。
身2は、左右に長い長方形状の底壁6と、その前縁と左
右側縁および後縁の左右端に沿って立設された、平面視
でC字形の内周壁7とで構成する。内周壁7の内面複数
個所には、テープカートリッジの装填姿勢を規定する位
置決め壁9が、ケース内方へ向かって一体に張り出し形
成してある。これらの位置決め壁9は内周壁7の反り変
形を防ぐ補強用としても機能する。
蓋3はこれを閉じた状態において、前記底壁6に対向す
る上壁10と、この上壁10の前縁および左右側壁に沿って
これら三方周縁より内側に突設された、平面視でコ字形
の外周壁11と、背壁4に沿って立設された上後壁12とか
らなる。
蓋3を閉じた状態において、前記周壁7・11は内外に重
なりあって接合し、接合相手壁の内方向または外方向へ
の変形を規制する。外周壁11は背壁4の内法寸法に一致
する高さ寸法で突設されるが、内周壁7は外周壁11より
小さな突出高さ寸法とされており、内周壁7の前部中央
は他より低い高さ寸法に設定されている。上後壁12の突
出高さ寸法も同様に小さい。
閉じ操作された蓋3の姿勢維持のために、内外の周壁7
・11の接合面間に係合手段を有する。この係合手段とし
ては、第4図に示すように内周壁7の左右壁の前端寄り
に設けた左右一対の第1係合体14と、この係合体14に対
応して外周壁11の側壁内面に突設した左右一対の第2係
合体15とを含む。
第1図において第1係合体14は断面台形状の係合凹部と
して形成してあり、その上端に水平の受止め段部14aを
有する。第2係合体15はケース内方へ向って突出する突
弧状の係合突起として形成する。両係合体14・15は、蓋
閉じ状態において受止め段部14aの開口端縁と係合突起
の傾斜壁面15aとが線接触状に接当係合しており、身2
と蓋3とが開き操作される状態では、第5図のように内
外両周壁7・11が部分的にケース内外方向へたわみ変形
して係合を解除する。
蓋閉じ状態において身2および蓋3には、底壁6および
上壁10の矯正された変形反力や、一体成形ヒンジ5の曲
げ反力が作用しており、この開き方向の力によって両係
合体14・15間には、互いに係合状態を解除する向きの分
力が作用する。この分力に抗して蓋閉じ姿勢を維持する
ために、両周壁7・11がケース内外方向へたわみ変形し
始めるときの応力は、前記分力よりやや大きめに設定
し、収納ケース1が他物と衝突する程度ではケースが開
かないようにする。
ケースを開き操作するとき、受止め段部14aと係合突起
の傾斜壁面15aには、第5図に示すごとく互いに相手側
の周壁7・11を係合解除方向へ押し出す分力Fとその反
力Fを生じる。そのため、従来ケースとは異なり底壁6
および上壁10の長辺部を操作して両周壁を大きくたわみ
変形させる必要もなく、小さな操作力で内外両周壁7・
11をケース内外方向へたわませ、両係合体14・15の係合
を解除できる。このとき両係合体14・15は線接触状に接
当係合しており、しかもその一方の断面形が突弧状にな
っているので、両者14・15の相対移動を滑らかに行うこ
とができ、軽快な開き操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案に係る収納ケースの第1実
施例を示しており、 第1図は蓋閉じ時の係合手段を示す断面図、 第2図は展開状態の平面図、 第3図は展開状態の斜視図、 第4図は蓋閉じ時のケース状態を示す断面図、 第5図は開き操作時の係合手段を示す断面図である。 第6図および第7図は収納ケースにおける従来の係合手
段を示し、 第6図は係合手段の断面図、 第7図は開き操作時のケース状態を示す断面図である。 2……身、3……蓋、5……一体成形ヒンジ、6……底
壁、7……内周壁、10……上壁、11……外周壁、14……
第1係合体、14a……受止め段部、15……第2係合体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】身(2)と蓋(3)とが背壁(4)を介し
    て一体に成形されており、 身(2)と背壁(4)との間、および蓋(3)と背壁
    (4)との間にそれぞれ薄肉の一体成形ヒンジ(5)が
    設けられており、 身(2)は、左右に長い長方形状の底壁(6)を有し、
    該底壁(6)の前縁と左右側縁および後縁の左右端に沿
    って内周壁(7)を立設してあり、 内周壁(7)の内面には、左右の前端コーナー部を含む
    複数箇所に、テープカートリッジの装填姿勢を規定する
    ための位置決め壁(9)がケース内方に向かって一体に
    張り出し形成されており、 蓋(3)は、前記底壁(6)に対向する上壁(10)を有
    し、該上壁(10)の前縁および左右側縁に沿って外周壁
    (11)を突設するとともに、背壁(4)に沿って上壁
    (10)から上後壁(12)を突設してあり、 蓋(3)を閉じた状態において、内外に重なり合って接
    合する前記内周壁(7)と前記外周壁(11)との接合面
    間には、凹凸係合によって蓋閉じ状態を維持する左右一
    対の係合手段が設けられており、 この係合手段が、前記内周壁(7)の左右壁で前記位置
    決め壁(9)の外側に位置する前端寄り部位の外面に設
    けられた左右一対の第1係合体(14・14)と、この第1
    係合体(14・14)に対応して前記外周壁(11)の左右側
    壁の内面に突設した左右一対の第2係合体(15・15)と
    からなり、 第1係合体(14)は、上端に断面直角状となるほぼ水平
    の受止め段部(14a)を有する係合凹部として形成され
    ており、 第2係合体(15)は、前記受止め段部(14a)の開口縁
    に線接触状に接当係合する断面突弧状の係合凸起として
    形成されていることを特徴とするテープカートリッジの
    収納ケース。
JP1990055227U 1990-05-25 1990-05-25 テープカートリッジの収納ケース Expired - Lifetime JPH0748550Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758620Y2 (ja) * 1978-04-07 1982-12-15
JPS60195781U (ja) * 1984-06-05 1985-12-27 富士写真フイルム株式会社 収納ケ−ス

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JPH0413589U (ja) 1992-02-04

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