JPH0746237B2 - 電子写真用キャリア - Google Patents

電子写真用キャリア

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JPH0746237B2
JPH0746237B2 JP60179363A JP17936385A JPH0746237B2 JP H0746237 B2 JPH0746237 B2 JP H0746237B2 JP 60179363 A JP60179363 A JP 60179363A JP 17936385 A JP17936385 A JP 17936385A JP H0746237 B2 JPH0746237 B2 JP H0746237B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真法、静電記録法において静電潜像の現
像のために使用される現像用正帯電性キャリヤに関す
る。更に詳細には、コア材と被覆樹脂層とからなる、現
像用正帯電性キャリヤに関する。
〔従来の技術〕
電子写真法においては、セレンをはじめとする光導電性
物質を感光体として用い、種々の手段を用いて電気的潜
像を形成し、この潜像に磁気ブラシ現像法等を用いてト
ナーを付着させ、顕像化する方式が一般的に採用されて
いる。
この現像工程において、トナーに適当量の正または負の
電気量を付与するためにキャリヤと呼ばれる担体粒子が
使用される。キャリヤは一般にコートキャリヤと非コー
トキャリヤとに大別されるが、現像剤寿命等を考慮した
場合には前者の方が優れていることから、種々のタイプ
のコートキャリヤが開発され、実用化されている。
コートキャリヤに対して要求される特性は種々あるが、
特に重要な特性として、適当な帯電性、耐衝撃性、耐摩
耗性、コアと被覆材料との良好な密着性、電荷分布の均
一性等を挙げることができる。
上記諸要求特性を考慮すると、従来使用されてきたコー
トキャリヤは依然として改善すべき問題を残しており、
完全なものは今のところ知られていない。例えば、フッ
素化ビニルポリマー類は耐表面汚染性において優れてい
るが、負帯電性であり、コアとの密着性において問題が
あり、またアクリル系ポリマー類は機械的強度、コアと
の密着性、正帯電性の点では満足できるものの、耐表面
汚染性において問題があるとされている。いずれにして
も、一長一短のある被覆材料の使用を余儀なくされてい
るのが現状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は電子写真法、静電記録法において静電潜
像の現像のために使用される新規な現像用正帯電性キャ
リヤを提供することにある。
本発明の他の目的は帯電上昇速度が高く、耐表面汚染性
が良好の為ランニング時における帯電量の低下を起こす
ことがなく、その結果カブリの早期発生、機内汚染を生
ずることがなく、更にコア材と被覆層との密着性に優れ
た現像用正帯電性キャリヤを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明者等は従来の現像用キャリヤの諸欠点を改善すべ
く種々研究、検討した結果、本発明の目的は、芯物質上
にフッ素化アルキルアクリレートモノマー成分もしくは
フッ素化アルキルメタクリレートモノマー成分を有する
重合体および常温でゴム弾性を有し、かつアクリル酸エ
ステルモノマー成分もしくはメタクリル酸エステルモノ
マー成分を有する重合体を被覆してなることを特徴とす
る電子写真用正帯電性キャリアによって達成されること
を見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明の電子写真用キャリヤは、キャリヤ芯
物質上にフッ素化アルキルアクリレートモノマー成分も
しくはフッ素化アルキルメタクリレートモノマー成分を
有する重合体および常温でゴム弾性を有し、かつアクリ
ル酸エステルモノマー成分もしくはメタクリル酸エステ
ルモノマー成分を有する重合体を被覆してなる電子写真
用キャリヤである。
本発明で使用されるフッ素化アルキルアクリレートモノ
マー成分もしくはフッ素化アルキルメタクリレートモノ
マー成分を有する重合体(以下、特に明確さを損なわな
い限り、単に「フッ素化アルキルアクリル系重合体」と
いう。)は、これらのモノマーのみの重合体あるいはこ
れらのモノマーと他の適当な樹脂物質モノマーとの共重
合体であつても良い。
また、常温でゴム弾性を有するアクリル酸エステルモノ
マー成分およびメタクリル酸エステルモノマー成分を有
する重合体(以下、特に明確さを損なわない限り、単に
「アクリル系重合体」という。」)は、ゴム弾性の定義
は必ずしも明確ではないが一般的には観測温度において
107dyne/cm2程度の弾性率を有しており、化学的もしく
は物理的な網目構造を有し、かつ外力に対する復元力を
有するアクリル系重合体をいうものとする。
本発明において、キャリヤ芯物質上に被覆されるフッ素
化アルキルアクリル系重合体および常温でゴム弾性を有
するアクリル系重合体はキャリヤ芯物質上に個々に積層
されたものであつても良く、またフッ素化アルキルアク
リル系重合体および常温でゴム弾性を有するアクリル系
重合体の混合物を被覆したものであつても良い。
すなわち、フッ素化アルキルアクリル系重合体とアクリ
ル系重合体とを混合して、キャリア芯物質を被覆した場
合には、フッ素化アルキルアクリル系重合体が低表面エ
ネルギーを有するために乾燥時に被覆層表面に移行し、
キャリア表面にフッ素化アルキルアクリル系重合体が存
在することになる。フッ素化アルキルアクリル系重合体
は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデ
ン等の強負帯電性のフッ素樹脂とは異なり、分子構造中
に正帯電性のアクリル基を有するため弱負帯電性であ
る。一方、アクリル系重合体は強正帯電性であるため、
この2種類の樹脂を併用した場合に正帯電性となる。
上記フツ素化アルキルアクリル系重合体の原料となるフ
ツ素化アルキルアクリルモノマーとしては、以下のもの
を使用することができる。
即ち、アクリル酸又はメタクリル酸の、1,1−ジヒドロ
パーフロロエチル、1,1−ジヒドロパーフロロプロピ
ル、1,1−ジヒドロパーフロロヘキシル、1,1−ジヒドロ
パーフロロオクチル、1,1−ジヒドロパーフロロデシ
ル、1,1−ジヒドロパーフロロラウリル、1,1,2,2−テト
ラヒドロパーフロロブチル、1,1,2,2−テトラヒドロパ
ーフロロヘキシル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロ
オクチル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロデシル、
1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロラウリル、1,1,2,2−
テトラヒドロパーフロロステアリル、2,2,3,3−テトラ
フロロプロピル、2,2,3,3,4,4−ヘキサフロロブチル、
1,1,ω−トリヒドロパーフロロヘキシル、1,1,ω−トリ
ヒドロパーフロロオクチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフロ
ロ−2−フロロピル、3−パーフロロノニル−2−アセ
チルプロピル、3−パーフロロラウリル−2−アセチル
プロピル、N−パーフロロヘキシルスルホニル−N−メ
チルアミノエチル、N−パーフロロヘキシルスルホニル
−N−ブチルアミノエチル、N−パーフロロオクチルス
ルホニル−N−メチルアミノエチル、N−パーフロロオ
クチルスルホニル−N−エチルアミノエチル、N−パー
フロロオクチルスルホニル−N−ブチルアミノエチル、
N−パーフロロデシルスルホニル−N−メチルアミノエ
チル、N−パーフロロデシルスルホニル−N−エチルア
ミノエチル、N−パーフロロデシルスルホニル−N−ブ
チルアミノエチル、N−パーフロロラウリルスルホニル
−N−メチルアミノエチル、N−パーフロロラウリルス
ルホニル−N−エチルアミノエチル、N−パーフロロラ
ウリルスルホニル−N−ブチルアミノエチル等の各エス
テル化合物が挙げられる。
また、常温でゴム弾性を有するアクリル系重合体の原料
となるアクリル系モノマーとしては以下の各化合物を挙
げることができる。
即ち、アクリル酸及びメタクリル酸の、アルキルアルコ
ール、ハロゲン化アルキルアルコール、アルコキシアル
キルアルコール、アラルキルアルコール、アルケニルア
ルコールの如きアルコールとのエステル化物等が挙げら
れる。そして上記アルコールの具体例としてメチルアル
コール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチ
ルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニル
アルコール、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコ
ール、ヘキサデシルアルコールの如きアルキルアルコー
ル;これらアルキルアルコールを一部ハロゲン化したハ
ロゲン化アルキルアルコール;メトキシエチルアルコー
ル、エトキシエチルアルコール、エトキシエトキシエチ
ルアルコール、メトキシプロピルアルコール、エトキシ
プロピルアルコールの如きアルコキシアルキルアルコー
ル;ベンジルアルコール、フエニルエチルアルコール、
フエニルプロピルアルコールの如きアラルキルアルコー
ル;アリルアルコール、クロトニルアルコールの如きア
ルケニルアルコールが挙げられる。
フツ素化アルキルアクリル系重合体としては、フツ素化
アルキルアクリルモノマーとアクリル系モノマーあるい
は他のモノマーとの共重合体をも使用することができ
る。また、アクリル系重合体としてはアクリル系モノマ
ーと他のモノマーとの共重合体をも使用することができ
る。
前記の共重合する他のモノマー成分としては以下のよう
なものを使用することができる。
即ち、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、
トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレ
ン、トリエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルス
チレン、ヘキシルスチレン、ヘプチルスチレン、オクチ
ルスチレンなどのアルキルスチレン、フロロスチレン、
クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、
ヨードスチレンなどのハロゲン化スチレン、更にニトロ
スチレン、アセチルスチレン、メトキシスチレンなどの
スチレン系モノマー;アクリル酸、メタクリル酸、α−
エチルアクリル酸、クロトン酸、α−メチルクロトン
酸、α−エチルクロトン酸、イソクロトン酸、チグリン
酸、ウンゲリカ酸などの付加重合性不飽和脂肪族モノカ
ルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ジヒドロムコン酸
などの付加重合性不飽和脂肪族ジカルボン酸;前記付加
重合性不飽和カルボン酸とアルコール、例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブ
チルアルコール、アルミアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニル
アルコール、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコ
ール、ヘキサデシルアルコールなどのアルキルアルコー
ル、これらアルキルアルコールを一部アルコキシ化し
た、メトキシエチルアルコール、エトキシエチルアルコ
ール、エトキシエトキシエチルアルコール、メトキシプ
ロピルアルコール、エトキシプロピルアルコールなどの
アルコキシアルキルアルコール、ベンジルアルコール、
フエニルエチルアルコール、フエニルプロピルアルコー
ルなどのアラルキルアルコール、アリルアルコール、ク
ロトニルアルコールなどのアルケニルアルコール等、と
のエステル化物、特にアクリル酸アルキルエステル、メ
タクリル酸アルキルエステル(メチルメタクリレートを
除く)、フマル酸アルキルエステル、マレイン酸アルキ
ルエステル等が好ましい例である;前記付加重合性不飽
和カルボン酸より誘導されるアミドおよびニトリル;エ
チレン、プロピレン、ブテン、イソブチレンなどの脂肪
族モノオレフイン;塩化ビニル、臭化ビニル、ヨウ化ビ
ニル、1,2−ジクロロエチレ、1,2−ジブロモエチレン、
1,2−ジョードエチレン、塩化イソプロペニル、臭化イ
ソプロペニル、塩化アリル、臭化アリル、塩化ビニリデ
ン、フツ化ビニル、フツ化ビニリデンなどのハロゲン化
脂肪族オレフイン;1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、2,4−ヘキサジエン、3−メチル−2,4
−ヘキサジエンなどの共役ジエン系脂肪族ジオレフイ
ン;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−ビニ
ル−6−メチルピリジン、2−ビニル−5−メチルピリ
ジン、4−ブテニルピリジン、4−ペンチルピリジン、
N−ビニルピペリジン、4−ビニルピペリジン、4−ビ
ニルピペリジン、N−ビニルジヒドロピリジン、N−ビ
ニルピロール、2−ビニルピロール、N−ビニルピロリ
ン、N−ビニルピロリジン、2−ビニルピロリジン、N
−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピペリド
ン、N−ビニルカルバゾール等の含窒素ビニル系モノマ
ーが挙げられる。これらは、フツ素化アルキルアクリル
重合体モノマーを含んでいれば2種以上組み合わせて、
フツ素化アルキルアクリル系重合体とすることもでき
る。
本発明における常温でゴム弾性を有するアクリル系重合
体としては、アクリル酸エステル及びメタアクリル酸エ
ステルを主体とし、必要に応じてガラス転移点調整モノ
マー及び網目構造形成化合物からなるものである。
アクリル酸エステル又はメタアクリル酸エステルとして
は前記に列挙したアクリル酸エステル系モノマーあるい
はメタアクリル酸エステル系モノマーが使用できる。
ガラス転移点調整モノマーは、上記アクリル酸エステル
又はメタアクリル酸エステルモノマーの単独重合体のガ
ラス転移温度が常温以上の場合に用いられるが、主成分
のアクリル酸エステル又はメタアクリル酸エステルモノ
マーと付加重合性を有するモノマーであれば任意の化合
物を用いることができる。
網目構造形成化合物とは、アクリル酸エステル又はメタ
アクリル酸エステル重合体中に水素結合、共有結合、イ
オン結合等の化学結合を形成して分子鎖間の束縛力を高
める目的で共重合する化合物をいう。
水素結合を形成し得るモノマーとしては、分子内中に−
OH基、−COOH基、−NH2基等を含み、かつ主成分のアク
リル酸エステル、メタアクリル酸エステルと付加重合性
を有するモノマーであれば任意の化合物を用いることが
できる。共有結合を形成し得るモノマーとしては、分子
内中に2以上の付加重合性不飽和基を有し、かつ主成分
のアクリル酸エステル又はメタアクリル酸エステルと付
加重合可能なモノマーであれば任意の化合物を用いるこ
とができる。イオン結合を形成するためには一般に種々
の方法をとり得るが最終的には、高分子中にイオンおよ
び対イオンが存在する形になれば良く、重合前あるいは
重合後にイオン結合を形成することが可能である。
本発明では、アクリル酸エステルもしくはメタアクリル
酸エステル、および必要に応じてガラス転移点調整モノ
マー、網目構造形成化合物を添加することによりゴム弾
性を有する層を形成する。
網目構造形成化合物の濃度は、ただちに高分子のからみ
合い点間分子量に影響するが、弾性率に対する影響は化
学結合を形成し得る物質により異なるため、一義的には
決定できないが、常温および常温近傍、即ち10℃から40
℃程度の範囲において、106.5dyne/cm2乃至109dyne/cm2
の範囲に弾性率がある様に調整すべきである。
本発明において使用する芯物質としては、ガラスビー
ズ、アルミ粉、鉄粉末、酸化鉄粉末、カルボニル鉄粉
末、マグネタイト、ニツケルおよびフエライト等の粉末
などを例示することができ、通常キヤリヤとして10〜50
0μの粒径となるような大きさのものが使用される。
本発明のキヤリヤ粒子は、前記のようなコア材料を前記
の如き本発明に係る重合体(共重合体を含む)で表面処
理し、該コア材料表面上に化学結合あるいは吸着により
該共重合体の被覆層を形成することにより得ることがで
きる。
コア材料の表面処理のためには、例えば前記の重合体の
2種以上の混合物を適当な溶媒に溶解し得られる溶液中
にコア材料を浸漬し、しかる後に脱溶媒、乾燥、高温焼
付けする方法、あるいはコア材料を流動化床中で浮遊さ
せ、前記重合体溶液を混合又は順次噴霧塗布し、乾燥、
高温焼付けする方法等を利用することができる。これら
方法において、高温焼付け処理は必ずしも必要ではな
い。
前記重合体の被覆量は通常コア材料に対し0.05〜3.0重
量%であることが好ましい。
かくして得られる本発明のキヤリヤはトナーと混合して
静電潜像現像用の現像剤として使用される。
トナーとしては結着樹脂中に着色剤を分散させた、通常
電子写真法で使用されているいかなるトナーをも使用す
ることができ、特に制限されない。
本発明に用いられるキヤリヤは、キヤリヤを被覆する重
合体中のフツ素化アルキルアクリル系重合体成分あるい
はアクリル系重合体成分の配合量を変えることによつ
て、その帯電特性を変化させることができる。すなわ
ち、弱負帯電性であるフッ素化アルキルアクリル系重合
体に強正帯電性のアクリル系重合体を併用することによ
ってキャリヤは正側に帯電しやすいものとなる。本発明
の現像剤のキヤリヤは、機械的強度、キヤリヤ表面の耐
汚染性等を考慮し、キヤリヤ自身を正帯電性の範囲内で
使用する。
〔発明の効果〕
本発明の現像用正帯電性キヤリヤによれば、磁性コア材
を特定の重合体で被覆したことに基づき以下のような種
々の効果を達成することが可能となる。
まず、帯電上昇速度が高く、かつランニング時における
帯電量の低下がないので、カブリの早期発生や機内汚染
を生ずることがなく、またコア材と被覆との密着性に優
れ、コート層の内部破壊に基づく剥離がみられない、機
械的強度が高く、かつ低表面エネルギー材料被覆及びゴ
ム弾性体被覆による衝撃吸収効果に基づきトナーによる
汚染が抑制されるので、キヤリヤの寿命ひいては現像剤
の寿命を延長でき、更に溶液中への浸漬または溶液の噴
霧塗布等あるいは必要に応じて加熱処理するといつた簡
単な工程で製造することができる。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説
明する。しかしながら、本発明はこれら実施例により何
等制限されるものではない。
実施例 N−パーフロロオクチルスルホニル−N−メチルアミノ
エチルメタアクリレート30重量部、メチルメタアクリレ
ート60重量部、スチレン10重量部からなる重量体40重量
部とメチルメタアクリレート47重量部、ブチルアクリレ
ート48重量部、メタアクリル酸5重量部からなる重合体
60重量部を1500重量部のメチルエチルケトンに溶解す
る。
上記アクリル系重合体をゴム弾性体とするために、上記
溶液に1重量部の水酸化カリウムを100重量部の酢酸エ
チルの溶解した溶液を混合する。この混合により樹脂中
のアクリル系重合体中のメタアクリル酸の水酸基がカリ
ウムカチオンによりイオン架橋され網目構造を形成して
アクリル系重合体は弾性率1×108dyne/cm2を有するも
のとなる。次いで混合溶液を流動床コーテイング装置を
用いて、平均粒径100μmの球状酸化鉄粉5000重量部に
コートし、本発明に係るキヤリヤを得た。
比較例 メチルメタアクリレート80重量部、スチレン20重量部か
らなる重合体100部を1500重量部のメチルエチルケトン
溶解し、この溶液を実施例と同様の装置、コア及び操作
によつて対照キヤリヤを得た。
実施例及び比較例で得られた各キヤリヤ1000重量部と負
荷電性トナー(スチレン−ブチルアクリレート共重合
体、カーボンブラツク、クロム錯塩染料電荷調節剤から
成る)30重量部を各々混合し現像剤を調製した。これら
現像剤を富士ゼロツクス4370で連続複写試験を行ない、
次の様な結果を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 千秋 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ツクス株式会社竹松事業所内 (56)参考文献 特開 昭54−110839(JP,A) 特開 昭57−78552(JP,A) 特開 昭59−46654(JP,A) 特開 昭60−10261(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯物質上にフッ素化アルキルアクリレート
    モノマー成分もしくはフッ素化アルキルメタクリレート
    モノマー成分を有する重合体および常温でゴム弾性を有
    し、かつアクリル酸エステルモノマー成分もしくはメタ
    クリル酸エステルモノマー成分を有する重合体を被覆し
    てなることを特徴とする電子写真用正帯電性キャリア。
  2. 【請求項2】被覆上層がフッ素化アルキルアクリレート
    モノマー成分もしくはフッ素化アルキルメタクリレート
    モノマー成分を有する重合体、下層が常温でゴム弾性を
    有し、かつアクリル酸エステルモノマー成分もしくはメ
    タクリル酸エステルモノマー成分を有する重合体からな
    る特許請求の範囲第1項に記載の電子写真用正帯電性キ
    ャリア。
JP60179363A 1985-08-16 1985-08-16 電子写真用キャリア Expired - Fee Related JPH0746237B2 (ja)

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