JPH0675210B2 - 現像剤 - Google Patents

現像剤

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JPH0675210B2
JPH0675210B2 JP60179364A JP17936485A JPH0675210B2 JP H0675210 B2 JPH0675210 B2 JP H0675210B2 JP 60179364 A JP60179364 A JP 60179364A JP 17936485 A JP17936485 A JP 17936485A JP H0675210 B2 JPH0675210 B2 JP H0675210B2
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acid
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真法、静電記録法において静電潜像の現
像のために使用される現像剤に関する。
〔従来の技術〕
電子写真法あるいは静電記録法等に適用される現像方法
として、トナーとキヤリヤとからなる二成分現像剤を用
いてトナーとキヤリヤの相互摩擦帯電を利用してトナー
に電荷を付与し、このトナーにより静電潜像を可視化す
る方法が知られている。感光体あるいは静電記録体上等
に可視化されたトナー像は次いで転写紙に転写後、定着
して複写物が得られ、一方転写後の感光体あるいは静電
記録体上に残留したトナーは、次の複写工程に備えるた
めクリーニングされる。
現像剤の諸特性は現像剤を構成する種々の成分によつて
決まる。
二成分現像剤において用いられるキヤリヤは一般にコー
トキヤリヤと非コートキヤリヤとに大別されるが、現像
剤としての寿命を考慮した場合には前者の方が優れてい
ることから、種々のタイプのコートキヤリヤが実用化さ
れている。
コートキヤリヤに対して要求される特性は種々あるが、
特に重要な特性として、適当な帯電性、耐衝撃性、耐摩
耗性、コアと被覆材料との良好な密着性、電荷分布の均
一性等を挙げることができる。
上記諸要求特性を考慮すると、従来使用されてきたコー
トキヤリヤは依然として改善すべき問題を残しており、
完全なものは今のところ知られていない。例えば、フツ
素化ビニルポリマー類は耐表面汚染性において優れてい
るが、コアとの密着性において問題があり、またアクリ
ル系ポリマー類は機械的強度、コアとの密着性では満足
できるものの、耐表面汚染性において問題があるとされ
ている。いずれにしても、一長一短のある被覆材料の使
用を余儀なくされているのが現状である。
一方、上記キヤリヤと組合わせて用いられる画像形成材
料であるトナーも種々の特性が要求されるが、特に重要
な特性として、適当な帯電性、感光体面上からのクリー
ニング性およびキヤリヤ表面への低汚染性を挙げること
ができる。この様な特性を改善する目的でトナーとキヤ
リヤからなる二成分現像剤に種々の添加剤を加える試み
がなされており、従来例えば現像剤のクリーニング性を
高める目的で、脂肪酸金属塩類やポリオレフイン類粉末
等を添加することがなされている。クリーニング性に対
してはある程度の効果を有するものの、添加された脂肪
酸金属塩類やポリオレフイン粉末等がキヤリヤ表面に付
着汚染してしまい、現像剤寿命を短くしてしまうという
問題を有する。
以上述べたごとく、現像剤に要求される特性はキヤリヤ
及びトナーの諸特性によつて決まるが、現像剤寿命が十
分に長く、かつクリーニング性等の他の要求諸特性を満
足する現像剤は得られていないのが現状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、電子写真法、静電記録法等において静
電潜像の現像のために使用される新規な現像剤を提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、現像剤寿命が長く、長期にわたり
帯電特性の劣化の生じないクリーニング性の良好な現像
剤を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明の目的は、芯物質上にフツ素化アルキルアクリル
系重合体を被覆してなるキヤリヤと、トナー粉末と、こ
のトナー粉末の平均粒径より小さい平均粒径を有するフ
ツ素化アルキルアクリル系重合体を含有するほぼ球形の
微粉末とからなる現像剤によつて達成される。
本発明の現像剤に用いられるキヤリヤは、芯物質上にフ
ツ素化アルキルアクリル系重合体を被覆してなるキヤリ
ヤである。
フツ素化アルキルアクリル系重合体としては、フツ素化
アルキルアクリル重合体、あるいはフツ素化アルキルア
クリル重合体と他の適当な樹脂物質との共重合体が使用
される。
フツ素化アルキルアクリル重合体の原料モノマーとして
は、以下のものがあげられる。
即ち、アクリル酸又はメタクリル酸の、1,1−ジヒドロ
パーフロロエチル、1,1−ジヒドロパーフロロプロピ
ル、1,1−ジヒドロパーフロロヘキシル、1,1−ジヒドロ
パーフロロオクチル、1,1−ジヒドロパーフロロデシ
ル、1,1−ジヒドロパーフロロラウリル、1,1,2,2−テト
ラヒドロパーフロロヘキシル、1,1,2,2−テトラヒドロ
パーフロロオクチル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロ
ロデシル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロラウリ
ル、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロステアリル、2,
2,3,3−テトラフロロプロピル、2,2,3,3,4,4−ヘキサフ
ロロブチル、1,1,ω−トリヒドロパーフロロヘキシル、
1,1,ω−トリヒドロパーフロロオクチル、1,1,1,3,3,3
−ヘキサフロロ−2−フロロピル、3−パーフロロノニ
ル−2−アセチルプロピル、3−パーフロロラウリル−
2−アセチルプロピル、N−パーフロロヘキシルスルホ
ニル−N−メチルアミノエチル、N−パーフロロヘキシ
ルスルホニル−N−ブチルアミノエチル、N−パーフロ
ロオクチルスルホニル−N−メチルアミノエチル、N−
パーフロロオクチルスルホニル−N−エチルアミノエチ
ル、N−パーフロロオクチルスルホニル−N−ブチルア
ミノエチル、N−パーフロロデシルスルホニル−N−メ
チルアミノエチル、N−パーフロロデシルスルホニル−
N−エチルアミノエチル、N−パーフロロデシルスルホ
ニル−N−ブチルアミノエチル、N−パーフロロラウリ
ルスルホニル−N−メチルアミノエチル、N−パーフロ
ロラウリルスルホニル−N−エチルアミノエチル、N−
パーフロロラウリルスルホニル−N−ブチルアミノエチ
ル等の各エステル化合物が挙げられる。
上記フツ素化アルキルアクリル重合体モノマーと共重合
する他の適当なモノマーとしては以下のようなものを使
用することができる。
即ち、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、
トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレ
ン、トリエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルス
チレン、ヘキシルスチレン、ヘプチルスチレン、オクチ
ルスチレンの如きアルキルスチレン、フロロスチレン、
クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、
ヨードスチレンの如きハロゲン化スチレン、更にニトロ
スチレン、アセチルスチレン、メトキシスチレン等が挙
げられる。
また、付加重合性不飽和カルボン酸類、即ちアクリル
酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸、クロトン
酸、α−メチルクロトン酸、α−エチルクロトン酸、イ
ソクロトン酸、チグリン酸、ウンゲリカ酸の如き付加重
合性不飽和脂肪族モノカルボン酸、又はマレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グル
タコン酸、ジヒドロムコン酸の如き付加重合性不飽和脂
肪族ジカルボン酸が挙げられる。
また、これらカルボン酸の金属塩化したものも用いるこ
とができ、この金属塩化は重合終了後に行うことができ
る。
また、前記付加重合性不飽和カルボン酸とハロゲン化ア
ルキルアルコール、アルキルアルコール、例えばメチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコ
ール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニ
ルアルコール、ドデシルアルコール、テトラデシルアル
コール、ヘキサデシルアルコールなどのアルキルアルコ
ール、これらアルキルアルコールを一部アルコキシ化し
た、メトキシエチルアルコール、エトキシエチルアルコ
ール、エトキシエトキシエチルアルコール、メトキシプ
ロピルアルコール、エトキシプロピルアルコールなどの
アルコキシアルキルアルコール、ベンジルアルコール、
フエニルエチルアルコール、フエニルプロピルアルコー
ルなどのアラルキルアルコール、アリルアルコール、ク
ロトニルアルコールなどのアルケニルアルコール等、と
のエステル化物、特にアクリル酸アルキルエステル、メ
タクリル酸アルキルエステル(メチルメタクリレートを
除く)、フマル酸アルキルエステル、マレイン酸アルキ
ルエステル等が好ましい例である;前記付加重合性不飽
和カルボン酸より誘導されるアミドおよびニトリル;エ
チレン、プロピレン、ブテン、イソブチレンなどの脂肪
族モノオレフイン;塩化ビニル、臭化ビニル、ヨウ化ビ
ニル、1,2−ジクロロエチレン、1,2−ジブロモエチレ
ン、1,2−ジヨードエチレン、塩化イソプロペニル、臭
化イソプロペニル、塩化アリル、臭化アリル、塩化ビニ
リデン、フツ化ビニル、フツ化ビニリデンなどのハロゲ
ン化脂肪族オレフイン;1,3−ブタジエン、1,3−ペンタ
ジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル
−1,3−ブタジエン、2,4−ヘキサジエン、3−メチル−
2,4−ヘキサジエンなどの共役ジエン系脂肪族ジオレフ
イン;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−ビ
ニル−6−メチルピリジン、2−ビニル−5−メチルピ
リジン、4−ブテニルピリジン、4−ペンチルピリジ
ン、N−ビニルピペリジン、4−ビニルピペリジン、4
−ビニルピペリジン、N−ビニルジヒドロピリジン、N
−ビニルピロール、2−ビニルピロール、N−ビニルピ
ロリン、N−ビニルピロリジン、2−ビニルピロリジ
ン、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピ
ペリドン、N−ビニルカルバゾール等の含窒素ビニル系
モノマーを例示することができる。キヤリヤ被覆重合体
はフツ素化アルキルアクリル重合体を含んでいれば良
く、フツ素化アルキルアクリル系モノマー単独もしくは
他の上記した任意の重合体モノマーとの共重合体であつ
ても良い。
また、キヤリヤ芯物質被覆材料は、上記重合体と他の適
当な重合体とを混合して用いても良い。これらフツ素化
アルキルアクリル系重合体もしくは共重合体と混合して
用いることのできる重合体には、各種の重合物がある
が、たとえば上記各種付加重合性のモノマーの重合体あ
るいは共重合体の他、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
カーボネート、シリコン樹脂、セルロース樹脂その他の
縮重合樹脂も用いることができる。
本発明現像剤において使用するキヤリヤ芯物質としては
種々のものが使用可能であり、ガラスビーズ、アルミ
粉、鉄粉末、酸化鉄粉末、カルボニル鉄粉末、マグネタ
イト、ニツケルおよびフエライト等の粉末などを例示す
ることができ、通常キヤリヤとして10〜500μの粒径と
なるような大きさのものが使用される。
本発明のキヤリヤ粒子は、前記のようなコア材料を前記
の如き本発明に係る重合体(共重合体を含む)で表面処
理し、該コア材料表面上に化学結合あるいは吸着により
該共重合体の被覆層を形成することにより得ることがで
きる。
コア材料の表面処理のためには、例えば前記の重合体、
共重合体あるいは他の樹脂物質の混合物を適当な溶媒に
溶解し得られる溶液中にキヤリヤ芯物質を浸漬し、しか
る後に脱溶媒、乾燥、高温焼付けする方法、あるいはコ
ア材料を流動化床中で浮遊させ、前記重合体溶液を噴霧
塗布し、乾燥、高温焼付けする方法等を利用することが
できる。これら方法において、高温焼付け処理は必ずし
も必要ではない。
前記重合体の被覆量は通常コア材料に対し0.05〜3.0重
量%であることが好ましい。
また、キヤリヤ芯物質上に被覆される重合体はキヤリヤ
表面にフツ素化アルキルアクリル成分が存在するもので
あればよく、単層でも複数層設けられているものであつ
ても良い。
次に、本発明で現像剤に添加されるトナー粉末の平均粒
径より小さい平均粒径を有するフツ素化アルキルアクリ
ル系重合体からなるほぼ球形の微粉末は、微粉末全体が
フツ素化アルキルアクリル系重合体から構成されていて
も良く、また芯物質が他の適当な樹脂物質からなり、少
なくとも表面がフツ素化アルキルアクリル系重合体から
構成されている微粉末であつてもよいが、通常フツ素化
アルキルアクリル系重合体は高価であるから、少なくと
も表面がフツ素化アルキルアクリル系重合体で構成され
ている微粉末が好ましい。
これらフツ素化アルキルアクリル系重合体を構成するフ
ツ素化アルキルアクリル重合体モノマーとしては前記キ
ヤリヤ被覆材と同一のフツ素化アルキルアクリル系重合
体モノマーが使用できる。また、フツ素化アルキルアク
リル系重合体は、フツ素化アルキルアクリル重合体モノ
マーのみからなる重合体であつても良いし、他の任意な
樹脂物質モノマーとの共重合体、もしくは他の重合体と
の混合物であつても良い。
これら他の任意な樹脂物質モノマーおよび他の任意重合
体としては、前記キヤリヤ被覆材の場合と同一のものが
使用できる。
これら微粉末の粒径としては、画像品質の観点から、ト
ナー粉末の平均粒径よりも小さい平均粒径を有するもの
が好ましく、また、全粒子が均一な粒径を有しているこ
とが望ましい。これら均一かつトナー粉末の平均粒径よ
り小さい微粉末を製造する方法としては、溶媒中に樹脂
モノマーを添加し、適当な分散剤、乳化剤等を添加し、
重合を行なう乳化重合、懸濁重合法等の分散重合法、ソ
ープフリー重合法等を使用することが可能である。
本発明の現像剤に添加される微粒子を製造するに際して
は、上記した任意の重合法を適宜用いることができる
が、このうち特にソープフリー重合法を用いることが望
ましい。また本発明に使用する微粉末として、少なくと
も表面がフツ素化アルキルアクリル系重合体からなり、
芯物質が他の適当な樹脂物質からなる微粉末を用いる場
合には少なくとも微粒子表面を構成するフツ素化アルキ
ルアクリル系重合体は、ソープフリー重合によつて製造
したものが好ましい。
ここで、ソープフリー重合法とは、従来乳化重合法で使
用されている乳化剤を用いずに重合するか、あるいは乳
化剤に代わるものを用いる乳化重合法である。
乳化重合法は、水中で水溶性の開始剤を用いて乳化剤の
作用下でモノマーの重合を行なうものであり、乳化剤と
して高級アルコール硫酸エステルナトリウム、アルキル
ジフエニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、アルキル
ジベンゼンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジア
ルキルエステルナトリウム、脂肪酸ナトリウムまたはカ
リウム、アルキル(又はアルキルフエニル)エーテル、
硫酸エステルナトリウムまたはアンモニウムなどのアニ
オン性乳化剤; アルキルフエノールエチレンオキサイド付加物、高級ア
ルコールエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレング
リコールエチレンオキサイド付加物などのノニオン性乳
化剤; 第4級アンモニウム塩などのカチオン性乳化剤を用いる
ものである。
これに対しソープフリー重合法は前述の如き乳化剤は用
いずに、 1.反応性乳化剤を用いること、 2.比較的親水性のモノマー(酢酸ビニル、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリロニトリルなど)の過
硫酸塩系開始剤による無乳化剤乳化重合を行うこと、 3.イオン性あるいは非イオン性などの水溶性特殊モノマ
ーを共重合させること、 4.水溶性ポリマー、オリゴマーを乳化剤の代わりに用い
ること、 5.分解型乳化剤を用いること、 6.架橋型乳化剤を用いることにより重合を行なうもので
ある。
反応性乳化剤としては、例えばアクリル酸誘導体: R1CH=C(R2)CONHSO3M イタコン酸誘導体: マレイン酸誘導体: フマール酸誘導体: アリルアルコール誘導体: 等の分子中に付加重合性の二重結合を持つた乳化剤を挙
げることができる。
前述の1〜6に示した反応性乳化剤等を用いて主として
水等の媒体中にモノマーを分散乳化させ、水溶性開始剤
を加えて重合させて生成重合物のエマルジヨンを形成
し、次いで脱水、乾燥させて重合体の微粉末を得る。
ソープフリー重合法により得られる重合体は、特に (1)完全な球形粒子が得られること、 (2)粒子径分布の著しく狭い粒子が得られること、 (3)通常のエマルジヨン重合やサスペンション重合と
比較し、適当かつ所望の粒径が得られること、 (4)エマルジヨン重合の如く残存乳化剤等が皆無であ
る為、帯電性の湿度依存がないこと、 (5)同様に残存乳化剤等が皆無である為、トナー又は
キヤリヤの帯電性を阻害しないこと 等々の利点を有している。
従来、乳化重合方法あるいは懸濁重合方法によつて得ら
れる(単分散)重合体微粒子は、最終的に得られる微粒
子が乳化剤、分散剤を微粒子表面に偏在したものとな
り、初期に予測されるフツ素化アルキルアクリル系重合
体の良好な電子写真現像剤添加微粉末としての良好な特
性を発現するように重合条件を制御することが難かし
く、性能にばらつきのあるものが得られることがあり、
結果的に微粉末表面に偏在化する乳化剤等により現像剤
劣化を促進してしまう場合がある。そこで本発明におい
ては、少なくとも微粒子表面を構成するフツ素化アルキ
ルアクリル系重合体は、ソープフリー重合によつて製造
されているものが好ましい。
上記微粉末は現像剤中に混合されて用いられる。即ち、
この微粉末とトナー粒子もしくはキヤリヤ粒子をまず混
合し、次いで現像剤中にこの混合物を混合するかあるい
は現像剤中に微粉末を直接混合する等の方法で混合され
る。
本発明に係る微粉末は1種類だけを用いることに限定さ
れるものではなく、複数の種類を併用することができ
る。又本発明に係る微粉末は他の添加剤と併用すること
ができる。
本発明に係る微粉末の平均粒子径はトナー粉末の平均粒
径より小さい必要があるが、望ましくは0.05〜5μm、
より望ましくは0.1〜2μmの粒子径を有するものが好
結果を与える。
本発明に係る微粉末の添加量はトナーに対し0.01〜10重
量%で用いることができるが、より望ましくは0.05〜2.
0重量%程度が好結果を与える。
本発明の現像剤は、重合体微粉末の他に公知のトナーを
混合してなるものであり、このトナーに用いられる結着
樹脂としては、スチレン、クロルスチレン、ビニルスチ
レン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソブチレン等のモノオレフイン;酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビル等のビニ
ルエステル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸フエニル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ド
デシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステ
ル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルブチルエーテル等のビニルエーテル;ビニルメチル
ケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニル
ケトン等のビニルケトン等の単独重合体あるいは共重合
体を例示することができ、特に代表的な結着樹脂として
は、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重
合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリ
エチレン、ポリプロピレンを挙げることができる。
更にポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリ
コン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフイン、ワツ
クス類を挙げることができる。
又、トナーの着色剤としては、カーボンブラツク、ニグ
ロシン染料、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロ
ムイエロー、ウルトラマリンブルー、デユポンオイルレ
ツド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フ
タロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレー
ト、ランプブラツク、ローズベンガル等を代表的なもの
として例示することができる。
結着樹脂、着色剤は上述の例示したものに限定されるも
のではない。
又、磁性材料を内包した磁性トナーをも用いることがで
きる。
このトナーは、約30μmより小さい、好ましくは3〜20
μmの平均粒径を有するものを用いることができる。
本発明の現像剤は感光体あるいは静電記録体に形成され
た静電潜像を現像することができる。すなわり、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、無定形シリコン等の無
機光導電材料、フタロシアニン顔料、ビスアゾ顔料等の
有機光導電材料からなる感光体に電子写真的に静電潜像
を形成し、あるいはポリエチレンテレフタレートのよう
な誘電体を有する静電記録体に針状電極等により静電潜
像を形成し、磁気ブラシ法、カスケード法、タツチダウ
ン法等の現像方法によつて、静電潜像に本発明の現像剤
を付着させトナー像を形成する。このトナー像は紙等の
転写材に転写後、定着して複写物となり、感光体等の表
面に残留するトナーはクリーニングされる。クリーニン
グ法としてはブレード法、ブラシ法、ウエブ法、ロール
法等種々の方法を用いることができる。
〔発明の効果〕
本発明の現像剤により得られる効果は以下のとおりであ
る。
1.クリーニング不良が防止できる。
感光体等に残留するトナーをクリーニングするとき、本
発明の微粉末を添加した現像剤によると、たとえ5万枚
の複写を行なつたとしてもクリーニング不良が生じるこ
とはない。これに対し従来知られている添加剤を用いた
現像剤では、初期には十分なクリーニングがなし得るも
のの、徐々にクリーニング性能が低下し、2〜3万枚を
越えると感光体上に画像状にトナーが残留し、次の複写
物に残像あるいは帯状の黒い筋等が発生してしまう。
2.現像剤寿命を長くできる。
現像剤の現像能力、特に摩擦帯電能は除々に低下するも
のであるが、特に従来の添加剤を用いた現像剤ではこの
低下が生じやすかつた。しかし本発明に係る現像剤は現
像能力の低下が生じにくく、10万枚の複写を行なつて
も、特に影響の出やすい画像濃度0.7の原稿についても
複写画像濃度の低下は殆んどない。更に高温高湿の環境
下でも影響を受けない。
3.感光体を傷つけにくく又トナーのフイルミングが生じ
ない。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は以下の例によつて制限されるもので
はない。なお各例中の部は全て重量部を表わす。
実施例1 スチレン/ブチルアクリレート 共重合体(重量比80/20) 85部 スチレン/マレイン酸共重合体 (重量比70/30) 4部 カーボンブラツク 11部 の混合物をバンバリーミキサーにより混練し、粉砕、分
級した後、このトナー100部と、二段階ソープフリーエ
マルジヨン重合により得られたメチルメタクリレートを
下層とし、1,1,2,2−テトラヒドロパーフロロオクチル
メタアクリレートを上層とする重合体微粉末0.5部(重
量比98/2、平均粒子径0.5μm)とをヘンシエルミキサ
ーで混合した。
次いでキヤリヤとして、N−パーフロロオクチルスルホ
ニル−N−プロピルアミノエチルメタアクリレート25重
量部、メチルメタアクリレート65重量部、スチレン10重
量部からなる重合体10重量部を100重量部のメチルエチ
ルケトンに溶解し、この溶液を流動床コーテイング装置
を用いて、平均粒径100μmの球状酸化鉄粉2000重量部
にコートしたものを製造した。
得られた上記キヤリヤ1000重量部と上記トナーと重合体
微粉末からなる混合物30重量部を混合し、現像剤を調製
した。この現像剤について富士ゼロツクス(株)4370複
写機で連続複写試験を行つた。
比較例1 実施例1と同じトナー100部に対し、ポリフツ化ビニリ
デン微粉末0.5部を混合した、混合物30重量部と、平均
粒径100μmの球状酸化鉄粉にスチレン−メチルメタク
リレート共重合体をコートしたキヤリヤ1000重量部を混
合し現像剤とした。
この現像剤について実施例1と同様の方法で連続複写試
験を行つた。
比較例2 比較例1のポリフツ化ビニリデン微粉末をポリテトラフ
ルオロエチレン微粉末とした他は、比較例1と同様にし
て連続複写試験を行なつた。
比較例3 実施例1において微粒子を添加後、熱可塑性粒子の球形
化装置により熱風温度200℃、熱風量1m3/minにて着色
粒子の表面に含フッ素アクリル酸エステルの重合体微粒
子を誘着させ、対照トナーを作製した。
以上の結果を次に示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−110839(JP,A) 特開 昭59−3445(JP,A) 特公 昭48−8141(JP,B2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯物質上にフッ素化アルキルアクリル系重
    合体を被覆してなるキャリヤと、トナー粉末と、このト
    ナー粉末の平均粒径より小さい平均粒径を有するフッ素
    化アルキルアクリル系重合体を含有するほぼ球形の微粉
    末とからなることを特徴とする現像剤。
  2. 【請求項2】微粉末が、少なくとも表面にフッ素化アル
    キルアクリル系重合体を有する特許請求の範囲第1項に
    記載の現像剤。
  3. 【請求項3】微粉末が、ソープフリー重合によって得ら
    れた微粉末である特許請求の範囲第1項に記載の現像
    剤。
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