JPH0743861A - 放射線画像形成方法 - Google Patents

放射線画像形成方法

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JPH0743861A
JPH0743861A JP5185999A JP18599993A JPH0743861A JP H0743861 A JPH0743861 A JP H0743861A JP 5185999 A JP5185999 A JP 5185999A JP 18599993 A JP18599993 A JP 18599993A JP H0743861 A JPH0743861 A JP H0743861A
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intensifying screen
phosphor
layer
silver halide
light
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JP5185999A
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Tadashi Ito
忠 伊藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • G03C5/16X-ray, infrared, or ultraviolet ray processes
    • G03C5/17X-ray, infrared, or ultraviolet ray processes using screens to intensify X-ray images
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バック層を有するハロゲン化銀感材と放射線ス
クリーンとの組合せにおいて、NEQが高く、CTFの
向上したシステムを提供する。 【構成】透明支持体上の一方の側に少なくとも一層のハ
ロゲン化銀乳剤層を有し、他方側にバッキング層を有す
るハロゲン化銀写真感光材料と下記特徴を有する放射線
増感スクリーンで放射線画像を形成する方法。 放射線増感スクリーン 放射線増感スクリーンは、X線エネルギーが80KVp
のX線に対して25%以上の吸収量を示し、コントラス
ト伝達関数(CTF)が、空間周波数1本/mmで0.7
9以上、そして空間周波数3本/mmで0.36以上であ
る放射線増感スクリーン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッキング層を有するハ
ロゲン化銀写真材料を片側から露光する場合の新規な放
射線画像形成方法に関する。本発明は、特にX線写真の
分野において、優れた画像を提供する、ハロゲン化銀写
真材料の放射線画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用放射線写真において、患者の組織
の画像は、透明支持体に塗布形成された少なくとも一層
の感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む写真感光材料(ハロ
ゲン化銀写真感光材料)を使用し、そのハロゲン化銀写
真感光材料にX線の透過パターンを記録することにより
作られる。X線の透過パターンはハロゲン化銀写真感光
材料を単独に用いて記録することができる。しかしなが
ら、人体が大量のX線の露光にさらされることは望まし
くないため、通常は、ハロゲン化銀写真感光材料に放射
線増感スクリーンを組み合せてX線撮影を行なってい
る。放射線増感スクリーンは、支持体の表面に蛍光体層
を備えてなるもので、その蛍光体層がX線を吸収して、
感光材料にとって感光度の高い可視光に変換するため、
その使用はX線撮影系の感度を顕著に向上させることが
できる。
【0003】X線撮影系の感度を更に向上させる方法と
して、両面に写真乳剤層を有する感光材料、すなわち支
持体の前側および後側にそれぞれハロゲン化銀写真感光
層を備えてなるハロゲン化銀写真感光材料を用い、その
両側を放射線増感スクリーン(単に増感スクリーンとも
よぶことがある)ではさんだ状態でX線撮影する方法が
開発されており、現在では、通常のX線撮影は、このよ
うな撮影方法が利用されている。この方法は、一枚の増
感スクリーンの使用では充分なX線吸収量が達成できな
いことから開発された方法である。すなわち、X線吸収
量を増すために一枚の増感スクリーンの蛍光体量を増量
しても、増量のため厚くなった蛍光体層内で変換された
可視光が、蛍光体層内部で散乱、反射するため、増感ス
クリーンから放出されて、増感スクリーンに接して配置
されている感光材料に入射する可視光が大きくぼけてし
まう。また、蛍光体層の深部で発生する可視光は蛍光体
層から出にくいため、むやみに蛍光体層を増加させて
も、増感スクリーンから放出される有効な可視光は増加
しない。従って、適度の厚さの蛍光体層を有する二枚の
増感スクリーンを使用したX線撮影方法は、全体として
のX線吸収量を増大させ、かつ増感スクリーンから有効
に変換された可視光を取り出すことができるとの利点を
有する。画質と感度のバランスにおいて優れたX線撮影
系を見い出すための研究は、これまでにも絶え間なく行
なわれてきている。たとえば、従来では、タングステン
酸カルシウム蛍光体の蛍光体層を有する青色発光の増感
スクリーンと、分光増感されていないハロゲン化銀写真
感光材料との組合せ(例、ハイスクリーン・スタンダー
ドとRX(いずれも富士写真フイルム株式会社商品名)
との組合せ)が一般的に利用されていたが、最近では、
テルビウム賦活希土類元素オキシスルフィド蛍光体の蛍
光体層を有する緑色発光の増感スクリーンと、オルソ分
光増感されたハロゲン化銀写真感光材料との組合せ
(例、グリネックス4とRXO(いずれも富士写真フイ
ルム株式会社商品名)との組合せ)が用いられるように
なり、感度と画質の双方において向上した結果が得られ
ている。
【0004】なお、両側に写真乳剤層を備えたハロゲン
化銀写真感光材料においては、クロスオーバー光による
画質の劣化が発生しやすいとの問題がある。このクロス
オーバー光とは、感光材料の両側に配置されたそれぞれ
の増感スクリーンから放出され、感光材料の支持体(通
常170〜180μm程度の厚いものが用いられる)を
透過して反対側の感光層に届く可視光で、画質(特に鮮
鋭度)の低下をもたらす光である。
【0005】上記のクロスオーバー光を減少させるため
に、これまでに各種の技術が開発されてきた。たとえ
ば、米国特許第4425425号と第4425426号
の明細書に示されている分光増感された高アスペクト比
平板状粒子乳剤を感光性ハロゲン化銀写真乳剤として用
いる発明があり、この発明によってクロスオーバーが1
5〜22%まで減少するとされている。また、米国特許
第4803150号明細書には、現像処理により脱色可
能な微結晶性染料層をハロゲン化銀写真感光材料の支持
体と感光層との間に設ける発明が開示されており、この
発明によりクロスオーバーが10%以下にまで減少する
とされている。
【0006】しかしながら、このクロスオーバーをゼロ
にするためには多量の染料が必要となり、現像処理後に
染料が残存する、いわゆる残色や染料の多量添加による
感光材料の膜強度の低下等を伴ない、画質との両立が困
難であった。一方、バッキング層を有する、いわゆる片
面写真感光材料はクロスオーバーが実質的にゼロなの
で、この方向からの感度、画質についての改良、研究も
必要となってきていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のバッ
キング層を有するハロゲン化銀写真材料と放射線スクリ
ーンの組合せにおいて、更に有利な画像を得る放射線画
像形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討した
結果、透明な支持体の一方側にハロゲン化銀感光性乳剤
層を少なくとも1層有し、他方側にバッキング層を有す
る写真材料であり、該写真材料の後側に、配置される放
射線増感スクリーンから成る、放射線画像形成方法にお
いて、該放射線増感スクリーンが、X線エネルギー80
KVpのX線に対して25%以上の吸収量を示し、コン
トラスト伝達関数(CTF)が、空間周波数1本/mmで
0.79以上、そして空間周波数3本/mmで0.36以
上であることを特徴とする放射線画像形成方法によって
達成された。
【0009】本発明においてバッキング層とは、感光層
を通過した光が反射しないように可視光を吸収するよう
着色したハレーション防止層がハロゲン化銀乳剤層とは
反対の面に塗設された層を指す。次に本発明に係るバッ
キング層には水溶性ポリマーを用いることが好ましい。
本発明に好ましく用いる水溶性ポリマーとは、必ずしも
水に対する溶解度が大きい必要はないが、水に対しての
溶解性のあるものをいう。例えば、20℃における水1
00gに対し、0.05g程度以上溶解すればよく、好
ましくは0.1g以上溶解するものである。用いる水溶
性ポリマーは、現像液や定着液への溶解度が高い程好ま
しく、その溶解度が現像液100gに対して、0.05
以上溶解するものが好ましく、より好ましくは0.5g
以上溶解するものがよく、特に好ましいのは1g以上溶
解するものである。水溶性ポリマーは、天然のもので
も、合成のものでもよい。
【0010】水溶性ポリマーの使用量としては、バッキ
ング層を有する面に塗設されたゼラチン総重量の3%以
上であり、好ましくは5%以上である。水溶性ポリマー
の添加する層としてはバッキング層、表面保護層、下塗
り層、中間層などバッキング層を有する面にある層いず
れも良いが、バッキング層あるいは/および表面保護層
が好ましい。また、水溶性ポリマーの添加時期としては
バッキング層塗布前のいずれの工程でも良い。
【0011】着色層を設けるための染料としては、感光
材料の感色性に応じた適性な分光吸収特性を有すること
は勿論、下記に示すような条件をも満足する必要があ
る。 (1) 写真特性に悪影響を与えることがなく化学的に不活
性であること。 (2) 現像処理過程にて脱色するか、または処理液或いは
水洗時に溶出して、処理後の感光材料に有害な着色を残
さないこと。 なお、別の要件としてはフィルムを暗室内のセーフライ
ト下で取り扱うとき、表裏判別が容易であることなども
挙げられる。このような条件を満足するための染料とし
ては、古くから多くの研究がなされ例えば下記に示すよ
うな水溶性染料が広く知られている。即ち、オキソノー
ル染料、ヘミオキソノール染料、シアニンまたはメロシ
アニン染料、スチリル染料、アゾ染料等でなかでもオキ
ソノール、ヘミオキソノール染料は有用である。本発明
に係るバッキング層に、用いることができる染料として
は例えば、米国特許第2,274,782号、英国特許
第446,583号、特公昭39−22069号、特開
昭57−185038号公報などに記載のものが好まし
く、特に特開昭57−185038号公報記載のものが
好ましく用いられる。
【0012】本発明のバッキング層に用いるゼラチン
は、石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラ
チンであり、ゼラチンの一部を合成あるいは天然の高分
子に置き換えても良い。また、ゼラチンの使用量として
は1m2当たり4.0g以下が好ましい。ゼラチン量が多
いと自動現像機での乾燥性が悪化するばかりでなく、染
料の抜けも悪くなることがある。また、膜質改良剤とし
てコロイダルシリカなどの無機微粒子やエチルアクリレ
ート/アクリル酸共重合体などの有機可塑剤を含有させ
ても良い。本発明のバッキング層の上にオーバーコート
層を有することが好ましい。オーバーコート層を有する
ことで染料の転写、染みだし等が改良される。また、該
オーバーコート層はマット剤を含有することが好まし
い。マット剤とは、有機、無機物質からなる粒径0.1
〜10μm程度の微粒子のもので当業界では周知のもの
である。オーバーコート層は2層以上に分割して塗布し
ても良い。バッキング層とオーバーコート層は同時塗布
が好ましい。本発明に用いられる界面活性剤は、サポニ
ン等の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリ
セリン系、グリシドール系等のノニオン界面活性剤;高
級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩、ホスホニ
ウムまたはスルホニウム類等のカチオン界面活性剤;カ
ルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エステル等のアニ
オン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、ア
ミノアルコールエステル等の両性界面活性剤;上記界面
活性剤の一部がフッ素かアルキルであるフッ素系界面活
性剤が用いられる。
【0013】本発明においてバッキング層を有する面の
膨潤率は180%以下であることが好ましく、さらに1
50%以下であることが好ましい。感材の硬膜度合いに
ついてはメルティングタイムによる評価も知られてい
る。本発明において感材のバッキング層を有する側の好
ましいメルティングタイムとしては60分以上であり、
特に好ましくは膜の溶出前に支持体より剥離するもので
ある。また、乳剤層を有する側の膨潤率としては180
%以上が好ましい。さらに好ましくは200%以上35
0%以下である。ここで、膨潤率が小さすぎると現像進
行、増感色素の残色が悪化し迅速処理適性がなくなる。
また、膨潤率が大きすぎると水洗工程後の含水量が多く
なり乾燥ができなくなる。本発明のバッキング層を有す
る面の乾膜厚は1.5μm以上4μm以下が好ましい、
さらに好ましくは2μm以上3.5μm以下である。ま
た、乳剤層を有する面の乾膜厚は2μm以上5μm以下
が好ましく、2.5μm以上4μm以下がさらに好まし
い。
【0014】ハロゲン化銀乳剤に用いることのできるハ
ロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、沃臭
化銀、塩沃臭化銀のいずれのものでもよいが、沃素含有
量が銀1モルあたり1%以下であることが好ましい。A
gI分布としては内部高濃度であっても外部高濃度であ
っても良い。ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過
程において、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはそ
の錯塩、鉄塩またはその錯塩などを共存させてもよい。
また、必要により化学増感することができる。
【0015】ハロゲン化銀乳剤に用いることのできるハ
ロゲン化銀粒子の形態は大多数のものが平板状であるこ
とが必要である。平板状粒子の含まれる割合としては、
乳剤層中に含まれるハロゲン化銀粒子のうち投影面積で
50%以上であり、好ましくは、70%以上である。平
板状粒子のアスペクト比は、平板状粒子個々の粒子投影
面積と等しい面積を有する円の直径と平板粒子個々の粒
子厚みの比の平均値で与えられる。本発明に於ける粒子
形態としてはアスペクト比3以上20未満、好ましくは
4以上10未満である。さらに、粒子の厚みは0.3μ
m以下が好ましく、特に0.2μm以下が好ましい。平
板状ハロゲン化銀乳剤は、特開昭58−127927
号、特開昭58−113927号、特開昭58−113
928号に記載された方法等を参照すれば容易に調製で
きる。また、pBr1.3以下の比較的低pBr値の雰
囲気中で平板状粒子が重量で40%以上存在する種晶を
形成し、同程度のpBr値に保ちつつ銀およびハロゲン
溶液を同時に添加しつつ種晶を成長させることにより得
られる。この成長過程において、新たな結晶核が発生し
ないように銀およびハロゲン溶液を添加することが望ま
しい。平板状ハロゲン化銀粒子の大きさは、温度調節、
溶剤の種類や量の選択、粒子成長時に用いる銀塩、およ
びハロゲン化物の添加速度をコントロールすることによ
り調整できる。
【0016】本発明の乳剤層には、銀1モルあたり1.
0×10-3モル以上2.0×10-2モル未満のチオシア
ン酸化合物を含有していることが好ましい。チオシアン
酸化合物の添加は粒子形成、物理熟成、粒子成長、化学
増感、塗布のいかなる過程で行ってもよいが、化学増感
前の添加が好ましい。本発明でハロゲン化銀乳剤の調整
中に使用するチオシアン酸化合物としてはチオシアン酸
金属塩やアンモニウム塩などの水溶性塩を一般的に用い
ることができるが、金属塩の場合には写真性能に悪影響
を及ぼさない金属元素を用いるように注意すべきであ
り、カリウム塩やナトリウム塩が好ましい。また、Ag
SCNのような難溶性塩を微粒子の形態で添加してもよ
い。この場合、AgSCN微粒子のサイズとしては直径
0.2μm以下が好ましく、特に0.05μm以下が好
ましい。
【0017】本発明で用いるハロゲン化銀乳剤は、化学
増感を行うことができる。化学増感の方法としては硫黄
増感法、セレン増感法、錯塩類、ポリアミン等による還
元増感法、金化合物による金増感法、またはイリジウ
ム、白金、ロジウム、パラジウム等の金属による増感な
どの知られている方法を用いることができる。これらは
必要に応じて組み合わせて用いても良い。特に、含硫黄
化合物を用いる硫黄増感法および/または含セレン化合
物を用いるセレン増感法をハロゲン化銀へ吸着する化合
物の存在下に行うことが好ましい。ここでいう、ハロゲ
ン化銀へ吸着する化合物とは分光増感色素、もしくは写
真安定化剤の類を意味し、特開昭63−305343
号、特開平1−77047などに開示されている化合物
を用いることができる。
【0018】なお、本発明のハロゲン化銀写真感光材料
は、一緒に用いる増感スクリーンに対して感光性を持た
なくてはならない。通常のハロゲン化銀乳剤は、青色光
〜紫外光の範囲の光に対して感光性を持っているので、
増感スクリーンから発光する光が青色光〜紫外光の範囲
のもの(例えば、増感スクリーンの蛍光体としてタング
ステン酸カルシウム蛍光体を用いた場合がこれに該当す
る。)であればよいが、たとえば主波長545nmの光を
発光するテルビウム賦活カドリニウムオキシスルフィド
蛍光体を用いた増感スクリーンを用いる場合には、感光
材料のハロゲン化銀は緑色に分光増感されている必要が
ある。増感色素は感光材料製造のどの工程で添加しても
よいが、化学増感前が好ましい。
【0019】本発明の感光材料の銀量としては、好まし
くは0.5〜5g/m2(片面あたり)、より好ましくは
1.4〜3.2g/m2(片面あたり)である。迅速処理
適性としては5g/m2をこえないことが好ましい。
【0020】本発明の写真感光材料に用いられる各種添
加剤等については前記以外にも特に制限はなく、例えば
以下の該当箇所に記載のものを用いることができる。 項 目 該 当 箇 所 1)ハロゲン化銀乳剤とその製法 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下 から6行目から同第10頁右上欄12行目、 同3−24537号公報第2頁右下欄10行 目ないし第6頁右上欄1行目、同第10頁左 上欄16行目ないし第11頁左下欄19行目 、特願平2−225637号。 2)化学増感法 特開平2−68539号公報第10頁右上欄 13行目から同左上欄16行目、特願平3− 105035号。 3)カブリ防止剤、安定剤 特開平2−68539号公報第10頁左下欄 17行目から同第11頁左上欄7行目および 同第3頁左下欄2行目から同第4頁左下欄。 4)色調改良剤 特開昭62−276539号公報第2頁左下 欄7行目から同第10頁左下欄20行目、特 開平3−94249号公報第6頁左下欄15 行目から第11頁右上欄19行目。 5)分光増感色素 特開平2−68539号公報第4頁右下欄4 行目から同第8頁右下欄。 6)界面活性剤、帯電防止剤 特開平2−68539号公報第11頁左上欄 14行目から同第12頁左上欄9行目。 7)マット剤、滑り剤、可塑剤 特開平2−68539号公報第12頁左上欄 10行目から同右上欄10行目、同第14頁 左下欄10行目から同右下欄1行目。 8)親水性コロイド 特開平2−68539号公報第12頁右上欄 11行目から同左下欄16行目。 9)硬膜剤 特開平2−68539号公報第12頁右上欄 17行目から同第13頁右上欄6行目。 10)支持体 特開平2−68539号公報第13頁右上欄 7行目から20行目。 11)染料、媒染剤 特開平2−68539号公報第13頁左下欄 1行目から同第14頁左下欄9行目。同3− 24539号公報第14頁左下欄から同第1 6頁右下欄。 13)ポリヒドロキシベンゼン類 特開平3−39948号公報第11頁左上欄 から同第12頁左下欄、EP特許第4527 72A号公報。 14)層構成 特開平3−198041号公報。 15)現像処理法 特開平2−103037号公報第16頁右上 欄7行目から同第19頁左下欄15行目、お よび特開平2−115837号公報第3頁右 下欄5行目から同第6頁右上欄10行目。
【0021】バッキング層を有するハロゲン化銀写真材
料を高感度でかつCTF(コントラスト伝達関数)が、
空間周波数1本/mmで0.79以上、及び空間周波数3
本/mmで0.36以上と、比較的良好な増感スクリーン
と組合せて、画像形成すると、良好な画質と感度が得ら
れることがわかった。写真材料と、増感スクリーンの組
合せは任意にとれるが、その特定の組合せをとることに
より、より向上した画質と感度のバランスが得られるこ
とを意味する。仮に、組体の感度を一定として、X線吸
収量が非常に多く、高感度の増感スクリーンと、低感度
の感光材料とを組合せて用いた場合、得られる画像の粒
状度は極めて良好になるが、鮮鋭度が顕著に低下する。
この場合において、感光材料として低感度で鮮鋭度の高
い感光材料を用いたとしても、得られる画像の鮮鋭度は
充分とならず、診断上好ましいX線画像とならない。逆
に、X線吸収量の少ない低感度の増感スクリーンと、標
準感度もしくは高感度の感光材料を組合せて用いた場合
には、高い鮮鋭度のX線画像が得られるが、粒状度が悪
くなり、同じく診断上好ましいX線画像とならない。最
もよい組合せは、X線吸収量が80KVpのX線に対し
て25%以上あり、かつ、CTFが0.79(1本/m
m)以上及び0.36(3本/mm)以上である比較的高
感度な増感スクリーンと、その増感スクリーンの高感度
の特性をキャンセルする分だけ感光材料の感度が下がっ
た感光材料とを組合せることである。
【0022】本発明者の研究によると、ハロゲン化銀写
真感光材料と放射線増感スクリーンとの組体において、
増感スクリーンと感光材料の感度の最適な配分は、組体
の感度レベル、被検体のサイズ等により変化することが
判明した。しかしながら、更に研究を行なった結果、感
光材料として適度な感度を示すものを用い、増感スクリ
ーンとしては、許容される鮮鋭度レベルを維持できる程
度に蛍光体量を多くしてX線吸収量を増加させ、かつ高
いコントラスト伝達関数(CTF)を示すように調製し
たものを用いた場合に、充分な感度で、高画質のX線画
像が得られることが判明した。
【0023】なお、好ましい鮮鋭度のレベルは被検体の
サイズに依存する。たとえば胸部における臨床的評価に
おいては、変調伝達関数(CTF)の物理量で表現する
と、空間周波数0.5本/mm〜3本/mmに亙るコントラ
スト伝達関数が重要であり、その値は1本/mmで0.6
5以上、2本/mmで0.22以上である。また、組体の
感度にも制限がある。高感度になる組体を選択すると最
も好ましいバランスを持った組合せにしても、診断上の
高画質が得られないからである。逆に低感度の組体はX
線の被曝の問題で好ましくない。
【0024】次に、本発明において好ましく用いる放射
線増感スクリーンについて詳しく説明する。本発明の組
体において用いる放射線増感スクリーンは、従来知られ
ている放射線増感スクリーンの製造技術により、本発明
において規定した感度を有するように製造することによ
って容易に得ることができる。増感スクリーンの例につ
いては、リサーチ・ディスクロージャー、アイテム18
431、セクションIXに記載がある。
【0025】放射線増感スクリーンは、基本構造とし
て、支持体と、その片面に形成された蛍光体層とからな
る。蛍光体層は、蛍光体が結合剤(バインダ)中に分散
されてなる層である。なお、この蛍光体層の支持体とは
反対側の表面(支持体に面していない側の表面)には一
般に、透明な保護膜が設けられていて、蛍光体層を化学
的な変質あるいは物理的な衝撃から保護している。
【0026】本発明の放射線増感スクリーンに用いる蛍
光体として好ましいのは、下記の一般式で表わされるも
のである。 M(w-n) M' n w X (Mは、金属イットリウム、ランタン、ガドリニウム、
またはルテチウムの少なくとも一つであり、M’は、希
土類元素の少なくとも一種、好ましくは、ジスプロシウ
ム、エルビウム、ユウロピウム、ホルミウム、ネオジ
ム、プラセオジム、サマリウム、セルビウム、テルビウ
ム、ツリウム、またはイッテルビウムであり、Xは、中
間カルコゲン(S、Se、またはTe)、あるいはハロ
ゲンであり、nは、0.0002〜0.2であり、そし
てwは、Xがハロゲンであるときは1であり、Xがカル
コゲンであるときは2である。
【0027】本発明の放射線増感スクリーンにおいて使
用するのが好ましい放射線増感用蛍光体の具体例として
は、次のような蛍光体を挙げることができる。 テルビウム賦活希土類酸硫化物系蛍光体〔Y2 2 S:
Tb、Gd2 2 S:Tb、La2 2 S:Tb、
(Y,Gd)2 2 S:Tb、(Y,Gd)2 2S:
Tb,Tm等〕、テルビウム賦活希土類オキシハロゲン
化物系蛍光体(LaOBr:Tb、LaOBr:Tb,
Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:Tb,Tm、G
dOBr:Tb、GdOCl:Tb等)、ツリウム賦活
希土類オキシハロゲン化物系蛍光体(LaOBr:T
m、LaOCl:Tm等) 。 上記の蛍光体の内で、本発明の放射線増感スクリーンに
使用するのが特に好ましい蛍光体としては、テルビウム
賦活ガドリニウム酸硫化物(オキシスルフィド)系蛍光
体を挙げることができる。テルビウム賦活ガドリニウム
オキシスルフィド蛍光体については米国特許第3725
704号明細書に詳しい記載がある。
【0028】蛍光体層の支持体上への付設は、一般には
以下に説明するような常圧下での塗布方法を利用して行
なわれる。すなわち、粒子状の蛍光体および結合剤を適
当な溶剤中で混合分散して塗布液を調製し、この塗布液
をドクターブレード、ロールコータ、ナイフコータなど
の塗布手段を用いて常圧下にて放射線増感スクリーンの
支持体上に直接塗布した後、塗膜から溶媒を除去するこ
とによって、あるいはあらかじめ塗布液をガラス板など
の仮支持体の上に常圧下にて塗布し、次いで塗膜から溶
媒を除去して蛍光体含有樹脂薄膜を形成させ、これを仮
支持体から剥離して放射線増感スクリーンの支持体上に
接合することによって、蛍光体層の支持体上への付設が
行なわれている。
【0029】本発明において使用する放射線増感スクリ
ーンは上記のような通常の方法で製造することも可能で
あるが、以下に記載するような熱可塑性エラストマーを
結合剤として用い、圧縮処理を行なって蛍光体の充填率
を高める(すなわち、蛍光体層中の空隙率を小さくす
る)ことにより製造したものであることが好ましい。
【0030】放射線増感スクリーンの感度は、基本的に
はパネルに含有されている蛍光体の総発光量に依存し、
この総発光量は蛍光体自体の発光輝度によるのみなら
ず、蛍光体層における蛍光体の含有量によっても異な
る。蛍光体の含有量が多いことはまたX線等の放射線に
対する吸収も大であることを意味するから、一層高い感
度が得られ、同時に画質(特に、粒状性)が向上する。
一方、蛍光体層における蛍光体の含有量が一定である場
合には、蛍光体粒子が密に充填されているほどその層厚
を薄くすることができるから、散乱による発光光の広が
りを少なくすることができ、相対的に高い鮮鋭度を得る
ことができる。
【0031】上記の放射線増感スクリーンを製造するに
は、 a)結合剤と蛍光体とからなる蛍光体シートを形成する
工程、次いで b)前記蛍光体シートを支持体上に載せ、前記結合剤の
軟化温度もしくは融点以上の温度で、圧縮しながら前記
蛍光体シートを支持体上に接着する工程、を含む製法に
よって製造することが好ましい。
【0032】まず、工程a)について述べる。放射線増
感スクリーンの蛍光体層となる蛍光体シートは、結合剤
溶液中に蛍光体が均一に分散した塗布液を、蛍光体シー
ト形成用の仮支持体上に塗布し、乾燥したのち仮支持体
からはがすことで製造することができる。すなわち、ま
ず適当な有機溶媒中に、結合剤と蛍光体粒子を添加し、
攪拌混合して結合剤溶液中に蛍光体が均一に分散した塗
布液を調製する。
【0033】結合剤としては、軟化温度または融点が3
0℃〜150℃の熱可塑性エラストマーを単独、あるい
は他のバインダーポリマーと共に用いる。熱可塑性エラ
ストマーは常温で弾力を持ち、加熱されると流動性を持
つようになるので、圧縮の際の圧力による蛍光体の破損
を防止することができる。熱可塑性エラストマーの例と
しては、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリブタジエン、エチ
レン酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、天然ゴム、フッ素ゴ
ム、ポリイソプレン、塩素化ポリエチレン、スチレン−
ブタジエンゴム、シリコンゴムなどを挙げることができ
る。結合剤における熱可塑性エラストマーの成分比は、
10重量%以上、100重量%以下であればよいが、結
合剤はなるべく多くの熱可塑性エラストマー、特に10
0重量%の熱可塑性エラストマーからなっていることが
好ましい。
【0034】塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール
などの低級アルコール;メチレンクロライド、エチレン
クロライドなどの塩素原子含有炭化水素;アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂
肪酸と低級アルコールとのエステル;ジオキサン、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテルなどのエーテル;及び、それらの
混合物を挙げることができる。塗布液における結合剤と
蛍光体との混合比は、目的とする放射線増感スクリーン
の特性、蛍光体の種類などによって異なるが、一般には
結合剤と蛍光体との混合比は、1:1乃至1:100
(重量比)の範囲から選ばれ、そして特に1:8乃至
1:40(重量比)の範囲から選ぶのが好ましい。
【0035】なお、塗布液には、該塗布液中における蛍
光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後
の蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を
向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混合され
ていてもよい。そのような目的に用いられる分散剤の例
としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油
性界面活性剤などを挙げることができる。そして可塑剤
の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、
燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジメトキシエチルなどのフタル酸エステ
ル;グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール酸
ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステル;そ
して、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエ
ステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエス
テルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸と
のポリエステルなどを挙げることができる。上記のよう
にして調製された蛍光体と結合剤とを含有する塗布液
を、次に、シート形成用の仮支持体の表面に均一に塗布
することにより塗布液の塗膜を形成する。この塗布操作
は、通常の塗布手段、たとえば、ドクターブレード、ロ
ールコータ、ナイフコータなどを用いることにより行な
うことができる。
【0036】仮支持体は、例えば、ガラス、金属の板、
あるいは放射線増感スクリーンの支持体として公知の材
料から任意に選ぶことができる。そのような材料の例と
しては、セルロースアセテート、ポリエステル、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、トリ
アセテート、ポリカーボネートなどのプラスチック物質
のフィルム、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔など
の金属シート、通常の紙、バライタ紙、レジンコート
紙、二酸化チタンなどの顔料を含有するピグメント紙、
ポリビニルアルコールなどをサイジングした紙、アルミ
ナ、ジルコニア、マグネシア、チタニアなどのセラミッ
クスの板あるいはシートなどを挙げることができる。仮
支持体上に蛍光体層形成用塗布液を塗布し、乾燥した
後、仮支持体からはがして放射線増感スクリーンの蛍光
体層となる蛍光体シートとする。従って、仮支持体の表
面には予め離型剤を塗布しておき、形成された蛍光体シ
ートが仮支持体からはがし易くなるようにしておくこと
が好ましい。
【0037】次に工程b)について述べる。まず、上記
のように形成した蛍光体シート用の支持体を用意する。
この支持体は、蛍光体シートを形成する際に用いる仮支
持体と同様の材料から任意に選ぶことができる。
【0038】公知の放射線増感スクリーンにおいて、支
持体と蛍光体層の結合を強化するため、または放射線増
感スクリーンとしての感度もしくは画質(鮮鋭度、粒状
性)を向上させるために、蛍光体層が設けられる側の支
持体表面にゼラチンなどの高分子物質を塗布して接着性
付与層としたり、あるいは二酸化チタンなどの光反射性
物質からなる光反射層、もしくはカーボンブラックなど
の光吸収性物質からなる光吸収層などを設けることが知
られている。本発明において用いられる支持体について
も、これらの各種の層を設けることができ、それらの構
成は所望の放射線増感スクリーンの目的、用途などに応
じて任意に選択することができる。工程a)によって得
られた蛍光体シートを支持体上に載せ、次いで、結合剤
の軟化温度または融点以上の温度で、圧縮しながら蛍光
体シートを支持体上に接着する。
【0039】このようにして、蛍光体シートを支持体上
に予め固定することなく圧縮する方法を利用することに
よりシートを薄く押し広げることができ、蛍光体の損傷
を防ぐだけでなく、シートを固定して加圧する場合に比
較して、同じ圧力でも高い蛍光体充填率を得ることがで
きる。本発明の圧縮処理のために使用される圧縮装置の
例としては、カレンダーロール、ホットプレスなど一般
に知られているものを挙げることができる。たとえば、
カレンダーロールによる圧縮処理は、支持体上に、工程
a)によって得た蛍光体シートを載せ、結合剤の軟化温
度または融点以上に加熱したローラの間を一定の速度で
通過させることにより行なわれる。ただし、本発明に用
いられる圧縮装置はこれらのものに限られるものではな
く、上記のようなシートを加熱しながら圧縮することの
できるものであればいかなるものであってもよい。圧縮
の際の圧力は、50 kgw/cm2 以上であるのが好まし
い。
【0040】通常の放射線増感スクリーンにおいては、
前述のように支持体に接する側とは反対側の蛍光体層の
表面に、蛍光体層を物理的および化学的に保護するため
の透明な保護膜が設けられている。このような透明保護
膜は、本発明の放射線増感スクリーンについても設置す
ることが好ましい。保護膜の膜厚は一般に約0.1乃至
20μmの範囲にある。透明保護膜は、たとえば酢酸セ
ルロース、ニトロセルロースなどのセルロース誘導体;
あるいはポリメチルメタクリレート、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール、ポリカーボネート、ポリ
酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマーなどの
合成高分子物質のような透明な高分子物質を適当な溶媒
に溶解して調製した溶液を蛍光体層の表面に塗布する方
法により形成することができる。あるいは、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミドなどからなる
プラスチックシート;および透明なガラス板などの保護
膜形成用シートを別に形成して蛍光体層の表面に適当な
接着剤を用いて接着するなどの方法によっても形成する
ことができる。
【0041】本発明の放射線増感スクリーンで用いる保
護膜としては、特に有機溶媒可溶性のフッ素系樹脂を含
む塗布膜により形成された膜が好ましい。フッ素系樹脂
とはフッ素を含むオレフィン(フルオロオレフィン)の
重合体もしくはフッ素を含むオレフィンを共重合体成分
として含む共重合体をいう。フッ素系樹脂の塗布膜によ
り形成された膜は架橋されていてもよい。フッ素系樹脂
よりなる保護膜は、他の材料やX線フィルムなどとの接
触時にフィルムなどからしみ出る可塑剤などの汚れが保
護膜内部にしみ込みにくいので、拭き取りなどによって
容易に汚れを除去することができるとの利点がある。保
護膜形成材料として有機溶媒可溶性のフッ素系樹脂を用
いる場合も、この樹脂を適当な溶媒に溶解して調製した
溶液を塗布し、乾燥することで容易に成膜できる。すな
わち、保護膜は、有機溶媒可溶性のフッ素系樹脂を含有
する保護膜形成材料塗布液を、ドクターブレードなどを
用いて蛍光体層表面に均一に塗布し、これを乾燥するこ
とで形成する。この保護膜の形成は同時重層塗布によっ
て、蛍光体層の形成と同時に行なってもよい。
【0042】フッ素系樹脂は、フッ素を含むオレフィン
(フルオロオレフィン)の重合体もしくはフッ素を含む
オレフィンを共重合体成分として含む共重合体で、ポリ
テトラフルオルエチレン、ポリクロルトリフルオルエチ
レン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、テト
ラフルオルエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体およびフルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体
などを例として挙げることができる。フッ素系樹脂は、
一般に有機溶媒に不溶であるが、フルオロオレフィンを
共重合体成分として含む共重合体は、共重合する他の
(フルオロオレフィン以外の)構成単位によっては有機
溶媒可溶性となるため、該樹脂を適当な溶媒に溶解して
調製した溶液を蛍光体層上に塗布し、乾燥することで容
易に保護膜を成膜することができる。このような共重合
体の例としてはフルオロオレフィン−ビニルエーテル共
重合体を挙げることができる。また、ポリテトラフルオ
ロエチレンおよびその変成体も、パーフルオロ溶媒のよ
うな適当なフッ素系有機溶媒に対して可溶性であるの
で、上記フルオロオレフィンを共重合体成分として含む
共重合体と同様に、塗布によって保護膜を成膜すること
ができる。
【0043】保護膜にはフッ素系樹脂以外の樹脂が含ま
れていてもよく、架橋剤、硬膜剤、黄変防止剤などが含
有されていてもよい。しかしながら、前記した目的を充
分に達成するためには、保護膜中のフッ素系樹脂の含有
量は、30重量%以上であることが適当であり、好まし
くは50重量%以上、さらには70重量%以上であるこ
とが好ましい。保護膜に含まれるフッ素系樹脂以外の樹
脂の例としては、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹
脂、セルロース誘導体、ポリメチルメタクリレート、ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂などを挙げることができ
る。
【0044】また、本発明で用いる増感スクリーンの保
護膜は、ポリシロキサン骨格含有オリゴマーもしくはパ
ーフルオロアルキル基含有オリゴマーのいずれか一方、
あるいは両方を含む塗布膜から形成してもよい。ポリシ
ロキサン骨格含有オリゴマーは、たとえばジメチルポリ
シロキサン骨格を有するものであり、少なくとも一つの
官能基(例、水酸基)を有するものであることが望まし
く、また分子量(重量平均)500〜100000の範
囲にあることが好ましい。特に、分子量は1000〜1
00000の範囲にあることが好ましく、さらに300
0〜10000の範囲にあることが好ましい。また、パ
ーフロロアルキル基(例、テトラフロオロエチレン基)
含有オリゴマーは、分子中に少なくとも一つの官能基
(例えば、水酸基:−OH)を含むものであることが望
ましく、分子量(重量平均)500〜100000の範
囲にあることが好ましい。特に、分子量は1000〜1
00000の範囲にあることが好ましく、さらに100
00〜100000の範囲にあることが好ましい。オリ
ゴマーに官能基が含まれているものを用いれば、保護膜
形成時にオリゴマーと保護膜形成樹脂との間で架橋反応
が発生し、オリゴマーが膜形成性樹脂の分子構造に取り
入れられるため、放射線像変換パネルの長期の繰り返し
使用、あるいは保護膜表面のクリーニングなどの操作に
よっても、オリゴマーが保護膜から取り去られることが
なく、オリゴマーの添加効果が長期間にわたり有効とな
るため、官能基を有するオリゴマーの使用が有利であ
る。オリゴマーは、保護膜中に0.01〜10重量%の
量で含まれていることが好ましく、特に0.1〜2重量
%で含まれていることが好ましい。
【0045】保護膜中には、パーフルオロオレフィン樹
脂粉末もしくはシリコーン樹脂粉末が含まれていてもよ
い。パーフルオロオレフィン樹脂粉末もしくはシリコー
ン樹脂粉末としては、平均粒径が0.1〜10μmの範
囲にあるものが好ましく、特に平均粒径が0.3〜5μ
mの範囲にあるものが好ましい。そして、これらのパー
フルオロオレフィン樹脂粉末もしくはシリコーン樹脂粉
末は、保護膜中に保護膜重量当り0.5〜30重量%の
量で含まれていることが好ましく、特に2〜20重量%
の量で、さらに5〜15重量%の量で含まれているのが
好ましい。
【0046】本発明で用いる放射線増感スクリーンは、
前述のように高感度のものであり、その特性として、コ
ントラスト伝達関数(CTF)が、空間周波数1本/mm
(1p/mm)で0.79以上、そして空間周波数3本/
mm(1p/mm)で0.36以上を示すように調製されて
いる。
【0047】また、本発明で用いる放射線増感スクリー
ンは、その特性として、空間周波数(本/mm値)を横軸
にとり、コントラスト伝達関数(CTF)を縦軸にとっ
たグラフにおいて、下記の本/mm値とCTF値とで表わ
される各点を順次なめらかな曲線となるように結んで作
成した曲線が表わす本/mm値とCTF値との関係と比較
して、全ての空間周波数領域で、上記曲線よりも高いC
TF値を示すものであることが特に好ましい。 本/mm CTF 0.00 1.00 0.25 0.950 0.50 0.905 0.75 0.840 1.00 0.790 1.25 0.720 1.50 0.655 1.75 0.595 2.00 0.535 1.50 0.430 3.00 0.360 3.50 0.300 4.00 0.255 5.00 0.180 6.00 0.130
【0048】放射線増感スクリーンから感光材料へのコ
ントラスト伝達関数の測定および算出は、矩形チャート
をイーストマン・コダック社製のMRE片面材料に焼き
付けた試料を用いて行なうことができる。
【0049】このような特性を有する好ましい放射線増
感スクリーンは、たとえば、先に述べたような結合剤と
して熱可塑性エラストマーを用い、蛍光体層を圧縮処理
するような方法で得ることができる。
【0050】放射線増感スクリーンの保護層は、蛍光体
層の上に塗布形成された厚さが5μm以下の透明な合成
樹脂層であることが好ましい。このように薄い保護層を
用いることにより、放射線増感スクリーンの蛍光体から
ハロゲン化銀感光材料までの距離が短くなるため、得ら
れるX線画像の鮮鋭度の向上に寄与することになる。
【0051】本発明の組体においては、実用上において
問題が生じない感度を有し、かつ撮影により得られるX
線画像の画質が高レベルにあるようにするために、組体
の感度として、80KVp、三相X線源を用いた場合に
0.5〜1.5mRの露光により、先に規定した現像液
および現像条件にて現像処理したときに濃度1.0を得
ることができるようにバッキング層を有するハロゲン化
銀写真感光材料と放射線増感スクリーンとを組合せて使
用することが好ましい。
【0052】次に、本発明のバッキング層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料と放射線増感スクリーンとの組体
の評価のために用いた測定技術およびその根拠について
説明する。X線写真撮影に用いるハロゲン化銀写真感光
材料と放射線増感スクリーンとの組体の画像効率の測定
方法として一般的に利用されているものとして、量子検
出効率(DQE)の測定があり、また鮮鋭度と粒状度と
を総合的に評価する画像測定方法としては、雑音等価量
子(NEQ)の測定がある。DQEは、組体を用いたX
線撮影により最終的に感光材料上に形成される画像の
(信号/ノイズ)2値を入力X線の(信号/ノイズ)2値で
除した値であって、理想的な画像形成が行なわれた場合
には、その値は〔1〕となるが、通常では、1に満たな
い数値となる。一方、NEQは、最終画像の(信号/ノ
イズ)2値で表される数値である。そして、DQEとNE
Qとは、下記の式により表わされる関係を有する。 DQE(ν)=NEQ(ν)/Q NEQ(ν)={log e×γ(MTF(ν)}2 /NP
0(ν) (式中、γはコントラストを意味し、MTF(ν)は画
像の変調伝達関数)を意味し、NPS0(ν)は出力ノイ
ズパワースペクトルを意味し、νは空間周波数を意味
し、そしてQは入射X線量子数を意味する。)
【0053】感度と画質との関係についてはDQEを利
用して評価することができる。高いDQEを持つ組体
は、感度と画質とのバランスが優れていることを意味す
る。一方、最終画像の画質についてはNEQを利用して
評価することができる。すなわち、NEQが高い程、画
質が良いと判定することができる。ただし、NEQは物
理的な画質評価を意味する値であり、必ずしも臨床的な
画像の識別性と一対一の対応があるということはできな
い。なぜならば、画像の粒状度と鮮鋭度とにおいて極端
な偏りがあると、臨床的には視認性の高い画質というこ
とはできない。従って、臨床的な立場で考える画質を評
価するためには、NEQとMTFとの両方にて評価する
ことが望ましい。
【0054】
【実施例】
実施例1 1.乳剤の調製 水1リットル中にゼラチン(平均分子量15,000)
6.2g、臭化カリウム6.9gの40℃に保った水溶
液中へ、攪拌しながら硝酸銀4.0gの水溶液と臭化カ
リウム5.9gを含む水溶液をダブルジェット法により
37秒で添加した。続いてゼラチン18.6gを含む水
溶液を添加した後、硝酸銀9.8gを含む水溶液を22
分かけて添加しながら60℃に昇温した。さらに、25
%アンモニア水溶液5.9ccを添加し、その10分後に
5.5gの酢酸を含む水溶液を添加した。引き続き硝酸
銀151gの水溶液と臭化カリウムの水溶液を、電位を
pAg 8.8に保ちながらコントロールダブルジェット法
で35分間で添加した。このときの流量は添加終了時の
流量が、添加開始時の流量の14倍となるよう加速し
た。添加終了後2Nチオシアン酸カリウム溶液を15cc
添加した。このあと温度を35℃に下げ沈降法により可
溶性塩類を除去した後、40℃に温度を上げてゼラチン
35gとプロキセル85mg、ならびに増粘剤を添加し
て、苛性ソーダと臭化カリウム、硝酸銀水溶液にてpH
6.1、pAg 7.8に調整した。温度を56℃に昇温し
エチルチオスルホン酸ナトリウム3mgを添加した後直径
0.07μmのAgI微粒子を全銀量に対して0.1モ
ル%添加した。その後、二酸化チオ尿素0.04mgを添
加し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7
−テトラザインデン198mgと色素−I 426mgを添
加した。10分後にセレン化合物−Iを0.52×10
-5モル/モルAg、チオ硫酸ナトリウム1.03×10-5
モル/モルAg、チオシアン酸カリウム30mg、塩化金酸
6mgを添加し50分間熟成した。この後急冷し固化させ
たものを乳剤Aとした。得られた乳剤は、全粒子の投影
面積の総和の93%がアスペクト比3以上、65%がア
スペクト比4以上の粒子からなり、アスペクト比3以上
のすべての粒子についての平均投影面積直径は0.83
μm標準偏差15%、厚みの平均は0.14μmで平均
アスペクト比は6.2であった。
【0055】
【化1】
【0056】2.乳剤面塗布液の調製 <乳剤層塗布液>化学増感を施した乳剤Aにハロゲン化
銀1モル当り下記の薬品を添加して塗布液a−1を作成
した。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルア ミノ−1,3,5−トリアジン 72.0mg ・デキストラン(平均分子量3.9万) 3.9g ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 0.7g ・添加剤−I 7.0mg ・ハイドロキノンモノスルホン酸ナトリウム 8.2g ・スノーテックスC(日産化学(株)) 10.5g ・アクリル酸エチル/メタクリル酸(97/3)共重合 体ラテックス 9.7g ・ゼラチン 乳剤層の塗布量が2.6g/m2になるよう調整した。 ・硬膜剤(1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン) 膨潤率が230%になるよう調整した。
【0057】
【化2】
【0058】<表面保護層塗布液の調製>各成分が下記
の塗布量となるように塗布液b−1を調整した。 ・ゼラチン 650mg/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 18 ・アクリル酸ブチル/メタクリル酸(6/4)共重 合体ポリマー(平均分子量12万) 120 ・塗布助剤−I 18 ・塗布助剤−II 45 ・塗布助剤−III 0.9 ・塗布助剤−IV 0.61 ・塗布助剤−V 26 ・添加剤−II 1.3 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径2.5μm) 87 ・プロキセル 0.5 ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 0.9 (NaOHでpH7.4に調整)
【0059】
【化3】
【0060】3.バック面塗布液の調製 <バッキング層> (1) 染料分散物Lの調製 下記染料−Iおよびオイル−I、II各2.5gを酢酸エ
チル50ccに溶解したものをドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム1.5gおよびp-ヒドロキシ安息香酸メチ
ルを0.18g含む8%ゼラチン水溶液90gと60℃
で混合し、ホモジナイザーで高速攪拌した。高速攪拌終
了後、エバポレーターを用いて60℃で減圧処理し、酢
酸エチルを92wt%除去した。これにより平均粒径0.
18μmの染料分散物Lを得た。 (2) 塗布液の調製 各成分が下記の塗布量となるように塗布液c−1を調整
した。 ・リン酸 5.2mg/m2 ・スノーテックスC(日産化学(株)) 0.5g/m2 ・アクリル酸エチル/メタクリル酸(97/3)共重合 体ラテックス 0.5g/m2 ・プロキセル 4.2mg/m2 ・染料分散物L 8.0g/m2 ・染料−II 75mg/m2 ・染料−III 27mg/m2 ・染料−IV 23mg/m2 およびバック面の総ゼラチン量が3.0g、デキストラ
ン(分子量3.9万)0.2g/m2となるように添加し
た。硬膜剤として1,2−ビス(ビニルスルホニルアセ
トアミド)エタンを膨潤率160%となるように添加し
た。
【0061】
【化4】
【0062】<表面保護層>各成分が下記の塗布量とな
るように塗布液d−1を調整した。 ・ゼラチン 1000mg/m2 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径4.80μm) 32 (平均粒径0.75μm) 81 ・塗布助剤−I 20 ・塗布助剤−II 40 ・塗布助剤−III 6 ・塗布助剤−IV 9 ・塗布助剤−VI 1.7 ・塗布助剤−VII 13 ・プロキセル 1.3 ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 2 ・NaOH 2.5
【0063】
【化5】
【0064】4.支持体の調製 二軸延伸された厚さ183μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電を行い、下記の組成より
成る第一下塗り液を塗布量が5.1cc/m2となるように
ワイヤーバーコーターにより塗布し、175℃にて1分
間乾燥した。次に反対面も同様にして第一下塗り層を設
けた。使用したポリエチレンテレフタレートには染料−
Iが0.04wt%含有されているものを用いた。 ・ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス溶液 (固形分40% ブタジエン/スチレン重量比=31/35) 79cc ・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリ ウム塩4%水溶液 20.5 ・蒸留水 900.5 ※ラテックス溶液には下記乳化分散剤をラテックス固形
分に対して0.4wt%用いた。
【0065】
【化6】
【0066】5.写真材料の調製 前述のごとく準備した支持体上に先のバック面ハレーシ
ョン防止層と表面保護層を塗布したのち、反対側に乳剤
層と表面保護層を同時押し出し法により両面に塗布し写
真材料1を作成した。乳剤面の塗布銀量は2.8g/m2
とした。
【0067】6.増感スクリーンの調製 蛍光体シート形成用塗布液として、蛍光体(Gd2 2
S:Tb)200g、結合剤A(ポリウレタン、住友バ
イエルウレタン(株)製、商品名:デスモラックTPK
L−5−2625[固形分40%])20g、および結
合剤B(ニトロセルロース、硝化度11.5%)2g
を、メチルエチルケトン溶媒に加え、プロペラミキサー
で分散させて、粘度が30PS(25℃)の塗布液を調
製した(結合剤/蛍光体比=1/20)。これをシリコ
ーン系離型剤が塗布されているポリエチレンテレフタレ
ート(仮支持体、厚み180μm)上に、膜厚が160
mm(後述の加圧圧縮処理後の膜厚)となるように塗布
し、乾燥した後、仮支持体から剥離して蛍光体シートを
形成した。別に下塗層形成用塗布液として、軟質アクリ
ル樹脂90gとニトロセルロース50gとをメチルエチ
ルケトンに加え、混合分散して、粘度が3〜6PS(2
5℃)の分散液を調製した。
【0068】二酸化チタンを練り込んだ厚さ250μm
のポリエチレンテレフタレート(支持体)をガラス板上
に水平に置き、上記の下塗層形成用塗布液をドクターブ
レードを用いて支持体上に均一塗布した後、25℃から
100℃にまで徐々に温度を上昇させて塗布膜の乾燥を
行ない、支持体上に下塗層を形成した(塗布膜の厚さ:
15μm)。この上に最初に作成しておいた蛍光体シー
トを載せ、カレンダーロールを用い、400 Kgw/cm2
圧力、80℃の温度で加圧圧縮操作を行った。
【0069】別に、フッ素系樹脂(フルオロフレィン・
ビニルエーテル共重合体、旭硝子(株)製、商品名:ル
ミフロンLF100)70g、架橋剤(イソシアネー
ト、住友バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジ
ュールZ4370)25g、ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂5g、及びアルコール変性シリコーンオリゴマー
(ジメチルポリシロキサン骨格を有し、両末端に水酸基
(カルビノール基)を有するもの、信越化学工業(株)
製、商品名:X−22−2809)5gをトルエン・イ
ソプロピルアルコール(1:1、体積比)混合溶媒に添
加し、保護膜形成用塗布液を調製した。上記の保護膜形
成用塗布液を、先に支持体上で加圧圧縮操作を施した蛍
光体シートの表面にドクターブレードを用いて塗布し、
120℃にて30分間加熱処理して、乾燥と熱硬化を行
なわさせ、厚さ3μmの透明保護膜を形成した。以上の
ようにして、支持体、下塗層、蛍光体層、透明保護膜か
ら構成された放射線増感スクリーンAを製造した。
【0070】7.放射線増感スクリーンの特性の測定 (1)X線吸収量の測定 三相の電力供給で80KVpで運転されるタングステン
・ターゲット管から生じたX線を、厚さ3mmのアルミニ
ウム板を透過させ、ターゲット管のタングステン・アノ
ードから200cmの位置に固定した試料放射線増感スク
リーンに到達させ、次いでその増感スクリーンを透過し
たX線の量を、増感スクリーンの蛍光体層から50cm後
の位置で電離型線量計を用いて測定し、X線の吸収量を
求めた。なお、基準としては、増感スクリーンを透過さ
せないで測定した上記測定位置でのX線量を用いた。そ
れぞれの増感スクリーンのX線吸収量の測定値を表1に
示す。
【0071】(2)変調伝達関数(CTF)の測定 イーストマン・コダック社製MRE片面感光材料を、測
定対象の増感スクリーンに接触状態に配置し、MTF測
定用矩形チャート(モリブデン製、厚み:80μm、空
間周波数:0本/mm〜10本/mm)を撮影した。X線管
球から2mの位置にチャートを置き、X線源に対して前
面に感光材料、そしてその後に増感スクリーンを配置し
た。使用したX線管球は(株)東芝製DRX−3724
HDであり、タングステンターゲットを用い、フォーカ
ルスポットサイズ0.6mm×0.6mmとし、絞りを含
め、3mmのアルミニウム等価材料を通り、X線を発生す
るものである。三相にパルス発生器で80KVpの電圧
をかけ、人体とほぼ等価な吸収を持つ水7cmのフィルタ
ーを通したX線を光源とした。撮影後の感光材料は、富
士写真フイルム(株)製のローラー搬送型自動現像機
(FPM−5000)で、現像液Iを用い35℃、そし
て定着液F(チオ硫酸アンモニウム(70%重量/容
量)200ml、亜硫酸ナトリウム20g、ホウ酸8g、
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(2水塩)0.1
g、硫酸アルミニウム15g、硫酸2g、および氷酢酸
22g、に水を加えて1リットルとしたのち、pHを
4.5に調節したもの)を用い25℃の温度で下に記載
した現像処理を行ない、測定試料を作成した。 自動現像機FPM−5000(富士写真フイルム株式会
社製) 現像液I(下記) 現像時間25秒、温度35℃ 定着液F(前述) 定着時間20秒、温度25℃ 水 洗 水洗時間12秒、温度25℃ 乾 燥 乾燥時間26秒、温度55℃(全
処理時間90秒) 現像液〔I〕 水酸化カリウム 21g 亜硫酸カリウム 63g ホウ酸 10g ハイドロキノン 25g トリエチレングリコール 20g 5−ニトロインダゾール 0.2g 氷酢酸 10g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.2g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.05g グルタルアルデヒド 5g 臭化カリウム 4g 水を加えて1リットルとしたのち、pH10.02に調節する。 撮影試料は、露光時間の調節で濃い部分の濃度が1.8
になるようにした。結果を表1に示す。 (3)感度の測定 CTFの測定で用いたものと同じX線源を用い、緑色増
感されているイーストマン・コダック社製MRE片面感
光材料を組合せ、距離法にてX線露光量を変化させ、lo
g E=0.15の幅でステップ露光した。露光後に感光
材料をCTF測定時と同じ条件にて現像処理を行ない、
測定試料を得た。測定試料について可視光にて濃度測定
を行ない、特性曲線を得た。濃度1.8を得るX線露光
量の逆数で感度を表わし、後側配置用増感スクリーンH
R−4を基準(「100」とした)にとり、相対的な感
度を調べた。その結果を表1に示す。表1より増感スク
リーンAは請求項の条件を満足する増感スクリーンであ
ることがわかる。
【0072】
【表1】
【0073】8.感光材料と増感スクリーンの組体の評
価 (1)センシトメトリー 市販感光材料 Super HRS(富士写真フイルム製)と富士
写真フイルム製市販のHR−3およびHR−4スクリー
ンでサイドウィチして、距離法にてX線露光を変化さ
せ、 logE=0.15幅でステップ露光した。また写真
材料1と富士写真フイルム製市販のHR−8(後側)、
増感スクリーンAのそれぞれ1枚を用いて、X線源に対
して前面に写真材料、その後に増感スクリーンを配置
し、同様な距離法によるX線露光を行った。X線源、現
像処理条件は前述のCTFの測定と同じにして行い、測
定試料とした。測定試料について可視光にて濃度測定を
行ない、特性曲線を得た。濃度1.8を得るに必要な、
X線露光量の逆数を感度とし、相対値として示した。ま
た得られた特性曲線を微分して、ガンマー vs log Eを
得た。このガンマー曲線より、濃度1.6から2.0の
ポイントガンマーを求めた。結果を表2に示した。
【0074】(2)CTFの測定 センシトメトリーを行った評価対象の感光材料と増感ス
クリーンの組体について、センシトメトリーと同様にし
て、X線源から2mの位置に配置して、MTF測定用矩
形チャート(モリブデン製、厚み:80μm、空間周波
数:0本/mm〜10本/mm)を撮影した。X線源、現像
処理条件は前述のセンシトメトリーと同様である。X線
露光時間で露光量を調節して、モリブデンで、しゃへい
していない部分の濃度が1.8になるようにした。
【0075】次に測定試料をマイクロデンシトメータで
操作した。この時のアパーチャーは操作方向が30μ
m、それに垂直な方向が500μmのスリットを使用
し、サンプリング間隔30μmで濃度プロフィールを測
定した。この操作を20回繰り返して平均値を計算し、
それをCTFを計算する基の濃度プロフィールとした。
その後、この濃度プロフィールの各周波数毎の矩形波の
ピークを検出し、各周波数毎の濃度コントラストを算出
した。空間周波数1本/mmと3本/mmについて測定され
た値を表2に示す。
【0076】(3)ノイズパワースペクトル(NPS
0(ν))の測定 MTFの測定と同じX線源(80KVp、3mmアルミニ
ウム等価材料、水7cm幅のフィルターを使用)を用い、
X線管球から2mの位置に組体を置き、露光を与え、感
光材料を現像したときに、濃度が1.0となるように露
光量を調節し、NPS0 測定試料を作成した。得られた
試料をマイクロデンシトメーターで走査した。この時の
アパーチャとしては、走査方向が30μm、それに垂直
な方向が500μmのスリットを使用し、サンプリング
間隔20μmにて濃度を測定した。8192(点/ライ
ン)×12(ライン)サンプリングを行ない、その結果
から256点毎に分割してFFT処理を行なった。FF
Tの平均回数は1320回である。この結果からノイズ
パワースペクトルを算出した。
【0077】(4)NEQの算出 NEQ(ν)=(log10e×γ・MTF(ν))2 /NPS
0(ν) の式に従って計算を行ない、組体HR−4/Super HRS
のNEQ値を基準(100とする)として相対値にて示
した。結果については、空間周波数1本/mmと3本/mm
の値を代表値として示した。
【0078】(5)DQEの算出 DQE(ν)=NEQ(ν)/Q (Qは入射X線量子
数を表わす) の式に従い計算した。NEQ(ν)は上記の相対値を用
い、Qは組体の感度に逆比例するので、上記の式は次の
ように表わすことができる。 相対DQE(ν)=相対NEQ×相対感度 この式より相対DQE(ν)を求め、組体HR−4/Su
per HRS のDQE値を基準(100とする)として相対
値にて示した。結果については、空間周波数1本/mmと
3本/mmの値を代表値として示した。 (6)胸部ファントームによる画像評価 京都化学(株)製胸部ファントーム、三相12パルス1
00KVp(3mm厚のアルミニウム等価フィルター装
置)、フォーカルスポットサイズ0.6mm×0.6mmの
X線源を用い、距離140cmの位置にファントームを置
き、そしてその後にグリッドレシオ8:1の散乱線カッ
トグリッド、そしてその後に感光材料と増感スクリーン
との組体を置き、撮影を行なった。現像処理は、写真特
性の測定の場合と同様に、自動現像機FPM−500
0、現像液RDIII 、そして前述の定着液Fを用い、3
5℃で90秒処理(現像時間は25秒)をした。肺野の
中のある一点を定め、その濃度が1.8となるようにX
線露光量を、露光時間を変えることにより調節した。仕
上った胸部ファントーム写真をシャーカステンに並べ目
視評価を行なった。肺野の中の血管陰影の見え易さを評
価し、極めて良好をA、良好をB、なんとか診断可能を
C、そして診断不可能をDとした。なお、同じ評点でも
優位差のでるものについては、Aa(Aの中で優れてい
る)とAz(Aの中で劣っている)のように、評点マー
クの末尾にaまたはzを付した。結果を表2に示した。
【0079】
【表2】
【0080】表2より以下のことが明らかになった。 従来の高画質システムの組体1に対して本発明は感
度同等で、NEQが高く、また低周波側のCTFが向上
する。このため肺野部が見えやすくなっている。 従来の標準システムの組体2に対して本発明は、感
度が約40%低いが、CTF、NEQが向上し、特にN
EQは2倍高くなっている。このため肺野部が見やすく
なっている。 以上より、本発明が有効であることがわかる。
【0081】実施例2 実施例1で用いた組体4の現像処理を下記の処理に変え
て行ったが、結果は実施例1とまったく同じであった。
下記の様な迅速処理でも本発明が有効であることがわか
った。 (処理) <自動現像機>富士写真フイルム(株)社製CEPRO
S−Mの駆動モーターとギア部を改造して搬送スピード
を速めた。 <現像液濃縮液> 水酸化カリウム 56.6g 亜硫酸ナトリウム 200 ジエチレントリアミン五酢酸処理 6.7 炭酸カリ 16.7 ホウ酸 10 ハイドロキノン 83.3 ジエチレングリコール 40 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル− 3−ピラゾリドン 22 5−メチルベンゾトリアゾール 2 処理助剤−1 0.6 水で1リットルとする(pH0.60に調整)。
【0082】
【化7】
【0083】 <定着液濃縮液> チオ硫酸アンモニウム 560g 亜硫酸ナトリウム 60 エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム・二水塩 0.1 水酸化ナトリウム 24 水で1リットルにする(酢酸でpH5.10に調整する)。 現像処理をスタートするときには自動現像機の各タンク
に以下のごとき処理液を満たした。 現像タンク:上記現像液濃縮液333cc、水667ccお
よび臭化カリウム2gと酢酸1.8gとを含むスタータ
ー10ccを加えてpHを10.25とした。 定着タンク:上記定着液濃縮液200ccおよび水800
cc 処理スピード ・・・ Dry to Dry が30秒になるよう
に調整した。 現像温度 ・・・・・35℃(現像時間9.1秒) 定着温度 ・・・・・35℃(定着時間7.1秒) 水洗温度 ・・・・・25℃(水洗時間4.1秒) 乾燥温度 ・・・・・55℃(乾燥時間9.4秒) 補充量 ・・・・・現像液 20cc/10×12イン
チ 定着液 20cc/10×12インチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】次に、本発明における放射線増感スクリー
ンについて詳しく説明する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】6.増感スクリーンの調製 蛍光体シート形成用塗布液として、蛍光体(Gd2 2
S:Tb)200g、結合剤A(ポリウレタン、住友バ
イエルウレタン(株)製、商品名:デスモラックTPK
L−5−2625[固形分40%])20g、および結
合剤B(ニトロセルロース、硝化度11.5%)2g
を、メチルエチルケトン溶媒に加え、プロペラミキサー
で分散させて、粘度が30PS(25℃)の塗布液を調
製した(結合剤/蛍光体比=1/20)。これをシリコ
ーン系離型剤が塗布されているポリエチレンテレフタレ
ート(仮支持体、厚み180μm)上に、膜厚が160
μm(後述の加圧圧縮処理後の膜厚)となるように塗布
し、乾燥した後、仮支持体から剥離して蛍光体シートを
形成した。別に下塗層形成用塗布液として、軟質アクリ
ル樹脂90gとニトロセルロース50gとをメチルエチ
ルケトンに加え、混合分散して、粘度が3〜6PS(2
5℃)の分散液を調製した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上の一方の側に少なくとも一
    層のハロゲン化銀乳剤層を有し、他方側にバッキング層
    を有するハロゲン化銀写真感光材料と下記特徴を有する
    放射線増感スクリーンで放射線画像を形成する方法。 放射線増感スクリーン 放射線増感スクリーンは、X線エネルギーが80KVp
    のX線に対して25%以上の吸収量を示し、コントラス
    ト伝達関数(CTF)が、空間周波数1本/mmで0.7
    9以上、そして空間周波数3本/mmで0.36以上であ
    る放射線増感スクリーン。
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