JPH0741876U - 耐火ケーブル - Google Patents

耐火ケーブル

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JPH0741876U
JPH0741876U JP7262493U JP7262493U JPH0741876U JP H0741876 U JPH0741876 U JP H0741876U JP 7262493 U JP7262493 U JP 7262493U JP 7262493 U JP7262493 U JP 7262493U JP H0741876 U JPH0741876 U JP H0741876U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐火性能の向上、安定化とケーブルコストの
低減をはかった耐火ケーブルを提供する。 【構成】 導体11上に耐火層を設け、その上にプラスチ
ック絶縁体層14を設けた絶縁線心1の所要本数を介在物
2と共に撚合せ、その外側にプラスチックシース4を施
した耐火ケーブルにおいて、前記耐火層として、導体上
に軟質集成マイカ箔を貼着した延伸ポリプロピレンテー
プからなるプラスチックマイカテープ12をマイカ面を導
体11側に向けて縦添えし、その上に軟質集成マイカ箔を
貼着したガラステープからなるガラスマイカテープ13を
マイカ面を導体11側に向けて巻回し、それぞれが1枚以
上用いて形成されている耐火ケーブル。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は耐火ケーブルの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に耐火ケーブルは、導体上に耐火層を設け、その上に電気絶縁体、プラス チックシースを施したものを基本構成としている。そして、このような耐火ケー ブルは、消防法告示で定められた燃焼炉中で所定の温度曲線に従って常温から所 定の温度まで上昇させ、その間の絶縁耐力特性、絶縁抵抗特性及び加熱終了後の 絶縁耐力特性が所定の値を有することが要求されている。
【0003】 従来、耐火ケーブルの耐火層としては、硬質又は軟質の集成マイカを抄造した 集成マイカ箔と、ガラスクロスをシリコン系ワニス接着剤で貼り合せたガラスマ イカテープ、あるいは硬質又は軟質の集成マイカ箔とポリエチレン、ポリエステ ルのプラスチックテープをシリコン系ワニス接着剤で貼り合せたプラスチックマ イカテープを、1枚以上導体上に縦添え又は巻回により構成されていた。
【0004】 例えば実公昭60-23855号公報に示されるように、軟質集成マイカ箔と延伸ポリ エチレンテープあるいは延伸ポリエステルテープをシリコン系ワニス接着剤で貼 着したプラスチックマイカテープを内層に、軟質集成マイカ箔とガラステープを 貼着したガラスマイカテープを外層に、それぞれマイカ面を導体側に向けて1枚 以上巻回して形成した耐火層が知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来、耐火層に用いられているガラスマイカテープは実績も多く、信頼性も高 いが、高価であるという欠点がある。又ポリエチレンやポリエステルのプラスチ ックマイカテープは、ガラスマイカテープより安価であるが、強度が劣り、巻回 加工時の加工張力によってマイカが剥れ落ちてしまう傾向や、耐火試験時にプラ スチックが燃焼するためにマイカの形状と特性を維持し難い傾向がある。このた め、ガラスマイカテープを耐火層とした耐火ケーブルと同等の性能を維持させる には、巻枚数をガラスマイカテープのものより多くする必要があり、又縦添えす る場合には縦添テープの開き防止のためガラスヤーン等を横巻きする必要があり 、テープ単価としては安価であるが、ケーブルのコストとしてはガラスマイカテ ープを耐火層としたものより高くなり、外径も増大するという問題がある。
【0006】 又前述の実公昭60-23855号公報に示された耐火層の構造は、ケーブルコストと してはガラスマイカテープのみを耐火層としたケーブルより安価となり、耐火性 はプラスチックマイカテープのみを耐火層としたケーブルより向上するが、プラ スチックマイカテープを巻回しているために、耐火性にばらつきが多く、ポリエ チレンやポリエステルのプラスチックマイカテープはガラスマイカテープに比べ 強度が劣るためにテープ厚さを厚くする必要があり、結果としてケーブル外径が 大きくなり、価格が高くなるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の問題を解消し、安価で耐火性にすぐれ、絶縁耐力特性及び絶縁 抵抗等の電気的性能にすぐれた耐火ケーブルを提供するもので、耐火層として、 導体上に軟質集成マイカ箔を貼着した延伸ポリプロピレンテープからなるプラス チックマイカテープをマイカ面を導体側に向けて縦添えし、その上に軟質集成マ イカ箔を貼着したガラステープからなるガラスマイカテープをマイカ面を導体側 に向けて巻回しそれぞれが1枚以上用いて形成されていることにある。
【0008】
【作用】
本考案の耐火ケーブルにおいては、内層の耐火層にプラスチックマイカテープ が縦添えされているため、巻回加工では耐火性の低下やばらつきを発生させるマ イカ剥がれの要因となる加工張力を大幅に低減でき、さらにプラスチックマイカ テープの基材として、ポリエチレンやポリエステルより強度は劣るが安価な延伸 ポリプロピレンテープの使用が可能となる。
【0009】 又外層の耐火層としてガラスマイカテープを巻回することから、ガラスマイカ テープの耐火性を生かしながら、内層のプラスチックマイカテープのプラスチッ ク層が焼失しても、マイカの形状と性能を維持することができ、従来縦添えの場 合に必要であったガラスヤーンの横巻きによる縦添えテープの開き防止も不要と なり、耐火層の低価格化、耐火性能の向上や安定化を図ることができる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の耐火ケーブルの具体例の説明図で、図1(イ)は横断面図、図 1(ロ)は図1(イ)の絶縁線心の横断面図である。又図2(イ)はプラスチッ クマイカテープの横断面図、図2(ロ)はガラスマイカテープの横断面図である 。
【0011】 図面において、1は絶縁線心で、導体11上に、内層の耐火層12として軟質集成 マイカ箔12a と延伸ポリプロピレンテープ12b とをシリコン系ワニス接着剤で貼 り合せたプラスチックマイカテープ12を、マイカ面を導体11側に向けて縦添えし 、その上に外層の耐火層13として軟質集成マイカ箔13a とガスラテープ13b とを シリコン系ワニス接着剤で貼り合せたガラスマイカテープ13を、マイカ面を導体 11側に向けて巻回し、その外側にポリエチレン等のプラスチック絶縁体層14を設 けて構成されている。 このような絶縁線心1の所要本数を適当な介在物2とともに撚合せ、その上に 押え巻きテープ3を施しさらにその外側にポリエチレン等のプラスチックシース 4を設けて本考案の耐火ケーブルを構成している。
【0012】
【実験例】
本考案耐火ケーブル:公称断面積14mm2 の導体上に、厚さ約0.13mmの延伸ポリ プロピレンマイカテープ1枚をマイカ面を導体側に向けて縦添えし、その上に厚 さ約0.15mmのガラスマイカテープ1枚をマイカ面を導体側に向けて1/6ラップ で重ね巻きし、その外側に厚さ約1.0mm のポリエチレン絶縁体を被覆して絶縁線 心を得た。 得られた絶縁線心の3本を介在物とともに撚合せ、その上に押え巻きテープを 施し、さらにその外側に耐燃ポリエチレンシースを施して耐火ケーブルを作成し た。
【0013】 比較例1:公称断面積14mm2 の導体上に、厚さ約0.13mmの延伸ポリエチレンマ イカテープ2枚をマイカ面を導体側に向けて1/4ラップで重ね巻きし、その上 に厚さ約1.0mm のポリエチレン絶縁体層を設けて絶縁線心を得た。得られた絶縁 線心の3本を前記同様に構成して耐火ケーブルを作成した。
【0014】 比較例2:公称断面積14mm2 の導体上に、厚さ約0.13mmの延伸ポリエチレンマ イカテープ1枚をマイカ面を導体側に向けて1/4ラップで重ね巻きし、その上 に厚さ約0.15mmのガラスマイカテープ1枚をマイカ面を導体側に向けて1/4ラ ップで重ね巻きし、その外側に厚さ約1.0mm のポリエチレン絶縁体層を設けて絶 縁線心を得た。得られた絶縁線心の3本を前記同様に構成して耐火ケーブルを作 成した。
【0015】 比較例3:公称断面積14mm2 の導体上に、厚さ約0.13mmの延伸ポリエチレンマ イカテープ1枚をマイカ面を導体側に向けて1/6ラップで巻回し、その上に厚 さ約0.15mmのガラスマイカテープ1枚をマイカ面を導体側に向けて1/6ラップ で重ね巻きし、その外側に厚さ約1.0mm のポリエチレン絶縁体層を設けて絶縁線 心を得た。得られた絶縁線心の3本を前記同様に構成して耐火ケーブルを作成し た。
【0016】 比較例4:公称断面積14mm2 の導体上に、厚さ約0.13mmの延伸ポリエチレンマ イカテープ1枚をマイカ面を導体側に向けて縦添えし、その上に厚さ約0.15mmの 延伸ポリエチレンマイカテープ1枚をマイカ面を導体側に向けて1/6ラップで 重ね巻きし、その外側に厚さ約1.0mm のポリエチレン絶縁体層を設けて絶縁線心 を得た。得られた絶縁線心の3本を前記同様に構成して耐火ケーブルを作成した 。
【0017】 上記本考案耐火ケーブル及び比較例1〜4の耐火ケーブルについて、消防庁告 示の 840℃、30分間の耐火試験を行った。結果は表1に示す通りである。
【0018】
【表1】
【0019】 比較例1は価格は安価となるが、絶縁抵抗値が低く、加熱終了後の1500V、1 分の耐電圧試験において昇圧中1000Vで絶縁破壊を起こす。比較例2は耐火性は 良好となるが、価格高となる。比較例3はマイカテープのラップ率を1/6とし たため絶縁抵抗値が低下し、加熱終了後の1500V、1分の耐電圧試験において昇 圧中1300Vで絶縁破壊を起こす。比較例4は価格は安価となるが、比較例1と同 様に絶縁抵抗値が低く、加熱終了後の1500V、1分の耐電圧試験において昇圧中 1000Vで絶縁破壊を起こす。
【0020】 本考案の耐火ケーブルは耐火性能は比較例3よりも向上し、比較例2と同等で 、耐火性能の向上、安定化に大きく寄与しており、しかも価格面においてもすぐ れている。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の耐火ケーブルによれば、安価な延伸ポリプロピ レンマイカテープを導体上に縦添えすることにより、耐火層の厚さを低減すると ともに、テープの巻回時に発生する加工張力によるマイカ剥れを防止し、延伸ポ リプロピレンマイカテープ単体の耐火性能を有効に生かすことができる。しかも 、その外側にガラスマイカテープの巻回層を有することにより、縦添えの場合に 必要なガラスヤーン等の横巻きを省略することができ、従来の耐火ケーブルに比 べて耐火性能の向上、安定化とケーブルコストの低減に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の耐火ケーブルの具体例の説明図で、図
1(イ)は横断面図、図1(ロ)は絶縁線心の横断面図
である。
【図2】図2(イ)はプラスチックマイカテープの横断
面図、図2(ロ)はガラスマイカテープの横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 絶縁線心 11 導体 12 延伸プラスチックマイカテープ 13 ガラスマイカテープ 14 プラスチック絶縁体層 2 介在物 3 押え巻きテープ 4 プラスチックシース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に耐火層を設け、その上にプラス
    チック絶縁体層を設けた絶縁線心の所要本数を介在物と
    共に撚合せ、その外側にプラスチックシースを施した耐
    火ケーブルにおいて、前記耐火層として、導体上に、軟
    質集成マイカ箔を貼着した延伸ポリプロピレンテープか
    らなるプラスチックマイカテープをマイカ面を導体側に
    向けて縦添えし、その上に軟質集成マイカ箔を貼着した
    ガラステープからなるガラスマイカテープをマイカ面を
    導体側に向けて巻回し、それぞれが1枚以上用いて形成
    されていることを特徴とする耐火ケーブル。
JP1993072624U 1993-12-17 1993-12-17 耐火ケーブル Expired - Fee Related JP2607581Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305389A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Hitachi Cable Ltd 高圧耐火ケーブルおよびその製造方法
JP2021086764A (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 冨士電線株式会社 耐火ケーブル

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