JPS6313612Y2 - - Google Patents

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JPS6313612Y2
JPS6313612Y2 JP1147081U JP1147081U JPS6313612Y2 JP S6313612 Y2 JPS6313612 Y2 JP S6313612Y2 JP 1147081 U JP1147081 U JP 1147081U JP 1147081 U JP1147081 U JP 1147081U JP S6313612 Y2 JPS6313612 Y2 JP S6313612Y2
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JP
Japan
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layer
fire
mica
thickness
tape
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JP1147081U
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JPS57126121U (ja
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  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、耐火電線の導体上に施される耐火層
構成材料として好適な耐火性絶縁テープに関す
る。
集成マイカとガラス繊維テープとを貼合せてな
る複合テープを耐火電線の耐火層構成材料として
導体上に巻回使用する技術は公知である。このテ
ープ巻き耐火層は耐火電線が火災に遭遇してたと
えシース層、絶縁層が完全に焼失しても、導体上
に残在し、その絶縁性により、導体が火災下にあ
つても一定時間、たとえば人間が避難するに必要
な時間は避難設備や消火設備に電力を供給しつづ
ける能力を維持する機能を果す。
上記複合テープの絶縁機能は集成マイカ層とガ
ラス繊維布層の双方の寄与によると考えられてい
る。即ち、集成マイカ層はそれ自身高温度でも絶
縁性があり、一方、ガラス繊維布層は、個々のガ
ラス繊維は高温度では絶縁性は集成マイカより劣
るが繊維間に空間を有するのでこの空間が絶縁性
に寄与する。
ところで、現用の上記複合テープは、塩酸ガス
等の導電性ガスが存在する雰囲気下においては経
時的にその絶縁性が大きく低下する問題がある。
上記に鑑み、本考案はかゝる問題が大幅に軽減
された耐火電線用の絶縁テープを提案するもので
あつて、気密度800ガーレー秒/100c.c.以上の集成
マイカとガラス繊維布とを貼合せてなることを特
徴とするものである。
集成マイカとしては、各種の電気機器用の電気
絶縁材料として公知、あるいは市販のもののいず
れであつてもよいが、気密度が800ガーレー秒/
100c.c.未満のものは、たとえガラス繊維布層の存
在下にあつても前記した導電性ガスによる悪影響
を防止する効果が乏しいので上記の気密度を満足
するものが用いられる。原料となるマイカ鱗片は
天然、合成のいずれのものであつてよい。特に
1000ガーレー秒/100c.c.以上、好ましくは4000ガ
ーレー秒/100c.c.以上のものが好ましい。高気密
の集成マイカは、例えば厚さが均一にして薄く、
かつアスペクト比が大きいマイカ鱗片を用いて高
密充填構造に抄造することにより得られる。
ガラス繊維布として太さ4〜15番手程度のガラ
ス繊維の織布、不織布などが用いられる。集成マ
イカの厚さは70〜200μm程度、ガラス繊維布の厚
さは10〜50μm程度が適当である。接着剤として
はシリコン樹脂系のものなど公知のものを使用し
てよい。テープ幅は5〜40mm程度が適当である。
本考案の複合テープは1層以上好ましくは2層
以上たとえば1/4〜1/2ラツプで導体上に巻回して
使用される。その場合、集成マイカ層、ガラス繊
維層のいずれを導体側としてもよいが、集成マイ
カ層を導体側として巻くのがよい。また充分な重
ね代をとつて縦沿えとするもよい。
以下、実施例、比較例により本考案を一層詳細
に説明するとともに、本考案の顕著な効果をもあ
わせて示す。
比較例 気密度300ガーレー秒/100c.c.(JIS P 8117に
従つて測定)、厚さ100μmの集成マイカと厚さ
30μmのガラス織布とをシリコン樹脂接着剤を用
いて貼合(接着剤量9重量%)せてなる15mm幅の
複合テープを外径4mmの銅導体上に集成マイカ層
を導体側として1/2ラツプで2層巻きし、その上
にポリエチレンテープを巻回して絶縁厚1mmの絶
縁層を形成し、更にその上にポリ塩化ビニルテー
プを巻回して厚さ2mmのシース層を形成した。
かくして得た電線を消防庁認定の耐火試験に従
つて電線管路内でJIS A 1302に規定の屋内火災
温度曲線に沿つて加熱(最高840℃)したところ、
加熱開始15分後、及び30分後の絶縁層(絶縁層、
シース層ほゞ完全に焼失するので実質は残存した
複合テープ層)の絶縁抵抗はそれぞれ0.8MΩ及
び0.5MΩであつた。
実施例 1 比較例で用いた複合テープに代つて、厚さ
130μm、テープ幅15mmの集成マイカ−ガラス織布
貼合せテープ(切断前の原反広幅品から剥離して
得た集成マイカ層を400℃で1時間加熱して付着
せるシリコン樹脂接着剤を分解除去したのち測定
した集成マイカ層の気密度は1000ガーレー秒/
100c.c.、厚さは100μmであつた)を用いたことの
み異る比較例と同様の電線製造と耐火試験を行つ
たところ、加熱開始15分後及び30分後の絶縁層の
絶縁抵抗はそれぞれ2.5MΩ及び1.8MΩであつた。
実施例 2 気密度300ガーレー秒/100c.c.のものに代つて、
気密度5360ガーレー秒/100c.c.、厚さ100μmの集
成マイカを用いた点のみ異る比較例と同様の複合
テープを作製、電線製造並びに耐火試験を行つた
ところ、加熱開始15分後及び30分後の絶縁層の絶
縁抵抗は、それぞれ8.8MΩ及び4.2MΩであつた。
実施例 3 気密度6500ガーレー秒/100c.c.、厚さ100μmの
集成マイカを用い、かつ、厚さ40μmのガラス不
織布を用いた点のみ異る比較例と同様の複合テー
プを作製、電線製造並びに耐火試験を行つたとこ
ろ加熱開始15分後及び30分後の絶縁層の絶縁抵抗
は、それぞれ15.9MΩ及び7.6MΩであつた。
実施例 4 導体断面積8mm2の撚線導体(直径3.6mm)の上
に、実施例2で用いたものと同じ複合テープを1/
2ラツプで3層巻回する。更に、その上に絶縁層
としてポリエチレンを厚さ1mm、シース層として
ポリ塩化ビニルを厚さ2mmで順次押出し、耐火電
線を製造した。
この電線を前述の比較例、実施例と同様に耐火
試験を行つたときの15分、30分のそれぞれの絶縁
抵抗値は13.8MΩ、5.5MΩであつた。また、上記
実施例1〜4の各電線は、いずれも30分加熱直の
交流1500V1分間の課電試験もクリヤーし試験基
準に合格した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案実施例の斜視図であつて、 1は集成マイカ層、2はガラス繊維布層であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気密度800ガーレー秒/100c.c.以上の集成マイカ
    とガラス繊維布とを貼合せてなることを特徴とす
    る耐火電線用の絶縁テープ。
JP1147081U 1981-01-28 1981-01-28 Expired JPS6313612Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1147081U JPS6313612Y2 (ja) 1981-01-28 1981-01-28

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JP1147081U JPS6313612Y2 (ja) 1981-01-28 1981-01-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57126121U JPS57126121U (ja) 1982-08-06
JPS6313612Y2 true JPS6313612Y2 (ja) 1988-04-18

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ID=29809608

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JPS57126121U (ja) 1982-08-06

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