JPS6345694Y2 - - Google Patents

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JPS6345694Y2
JPS6345694Y2 JP4274084U JP4274084U JPS6345694Y2 JP S6345694 Y2 JPS6345694 Y2 JP S6345694Y2 JP 4274084 U JP4274084 U JP 4274084U JP 4274084 U JP4274084 U JP 4274084U JP S6345694 Y2 JPS6345694 Y2 JP S6345694Y2
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JP
Japan
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mica
fire
tape
glass
layer
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JP4274084U
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JPS6069422U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案は耐火電線、特に各種消防用設備の起
動装置及びモーター、自動火災報知設備の受信
機、誘導灯非常口指示表示灯への回路配線などに
使用される耐火電線に係るものである。 近時建築物の高層化に伴ない、火災対策が重視
され、たとえ火災時の高熱雰囲気下に於ても、所
定の装置に安定した状態で電力を供給し得る耐火
電線が開発された。 その構造は導体の外部に耐火層と、ゴム又はプ
ラスチツク絶縁層を順次設けたものであるが、そ
の耐火層は鱗片状マイカを抄造してマイカテープ
とし、これを軟質又は硬質のガラスクロス上に接
着剤で固定したマイカ・ガラステープを導体上に
巻き付け或は縦添えして形成したものがあるが、
マイカ鱗片は非常に薄く細かいものを使用する関
係上、燃焼雰囲気下では耐火層が粉状になつて脆
く導体から剥離し易い欠点があつた。 このため硬質または軟質の集成マイカを抄造し
た約100μ厚のマイカ箔と約30μ厚のガラスクロス
とをシリコンワニス系接着剤で貼り合せたものを
耐火層としてマイカ面を内側即ち導体側に向けて
巻いたものがあり、実績も多く信頼性もかなり高
いがコスト高である難点があつた。 又、更に最近では厚さ約100μの軟質の集成マ
イカ箔に延伸ポリエチレンフイルム、延伸ポリエ
ステルフイルムの如き延伸プラスチツクフイル
ム、をシリコンワニス系接着剤で貼り合せたもの
を耐火層としてマイカ面を導体側に向けて巻いた
ものが提案されているが耐火試験時にマイカがは
がれてしまい、そのため前記したマイカ・ガラス
クロスを使用した場合に2枚でよかつたものがマ
イカ延伸プラスチツク貼合テープでは3枚巻かね
ば耐火層として充分でないことが判り、素材的に
は廉価となるものの使用量からは逆にコスト高と
なるという実情にある。 この考案は前述のような欠点を生じない新しい
耐火電線に係るもので、導体上にプラスチツク・
マイカ箔複合テープの巻き付け又は縦添え被覆層
を設け、その外側に平行に配列されたガラス繊維
とマイカ箔とからなるマイカ・ガラステープもし
くはガラス繊維・ポリエチレンとマイカ箔とから
なるマイカ複合テープの巻き付け又は縦添え被覆
層を耐火層として設けた耐火電線に存する。もし
この組合せを逆にした場合には、先に記したよう
に、加熱時、マイカが剥れてしまうので、効果は
少ない。このような耐火電線に於ては、平行に配
列されたガラス繊維を主材とし、これに直接マイ
カを貼付けるか、平行に配列されたガラス繊維と
ポリエチレンの複合構造にマイカを貼付けている
ので、耐火性能をマイカ・ガラステープと少しも
変らず、ガラス繊維の織布テープを使用する場合
に比べ製織工程が不要なため、コストが安くなる
と共に、テープの可撓性は織布テープの場合より
も優れ、織成による厚みの増加がないのでそれ丈
耐火層が薄くなり耐火層間のスキ間がせまくなり
耐火特性が良くなる。ひいてはケーブル外径を少
しでも小さくできる利益がある。 次にこの考案を図面により説明すれば、第1図
に見るように導体1上に耐火層2、プラスチツク
絶縁層3、プラスチツクシース4が設けられて耐
火電線を形成するが、耐火層2を形成する材料の
構造は内層用には第2図イに示すようにプラスチ
ツクフイルム7′とマイカ箔6とを貼合わせた複
合テープで、外層用には第2図ロに示すように平
行に配列されたガラス繊維5にマイカ箔6がシリ
コン系接着剤(表現せず)で貼着されたものか、
第2図ハに示すように平行に配列されたガラス繊
維5にポリエチレンフイルム7を接着しポリエチ
レンフイルム7の表面のうちガラス繊維5と反対
面にマイカ箔をシリコンワニス系接着剤で貼着し
たものかあるいは第2図ニに示すように平行に配
列されたガラス繊維5にポリエチレンフイルム7
を接着し、ガラス繊維5の表面にシリコンワニス
系接着剤でマイカ箔6を貼着したものが使用され
る。 又、耐火層の外層は第2図、ロ,ハ,ニ,に示
されたような各テープはそれぞれ単独で必要枚数
導体上に巻き付けて耐火層を形成し得るが、これ
らを2種、3種複合させてもよい。 次にこの考案の実施例について述べる。 厚さ約0.1mmのマイカ箔を、25μのポリエチレン
フイルムの片面にシリコンワニスで接着して得ら
れたテープを直径1mmの軟銅線上にマイカ面を導
体側にして1/5ラツプで1枚巻き、その上に厚さ
約0.1mmのマイカ箔を、25μのポリエチレンフイル
ムの片面にシリコンワニスで接着して得られたテ
ープに、更にECD450−1/24.4Sのガラスヤーンを
間隔2mmで平行に配列してマイカ箔の貼付面と反
対側にシリコンワニスで貼合せたテープを1/5で
ラツプで1枚巻き、その上に厚さ0.8mmの絶縁用
ポリエチレン被覆層を設け耐火線心とし、これを
ジユート介在を用いて3心より合せ、ポリプロピ
レンの抑え巻テープを施した後、その上に厚さ
1.5mmのビニルシースの押出被覆層を設けこの考
案の耐火電線を得た。 この耐火電線の耐火特性は840℃×30minで、
600V×30minの耐圧試験に耐え、絶縁抵抗は
2.5MΩ・1.4min、消火後の耐圧1,500V/1min
に耐えるものであつた。 なお実施例に於て塩化ビニルシースをあげたが
難燃性ポリエチレンシースに代えることもでき
る。 比較例 厚さ0.1mmのマイカ箔を25μの延伸ポリエチレン
フイルムの片面に、シリコンワニスで接着して得
られたテープを、直径1mmの軟銅線上にマイカ面
を導体側にして1/5ラツプで2枚又は3枚重ね巻
きし、この上に0.8mmの絶縁用ポリエチレンを被
覆して耐火線心とし、これをポリプロピレン延伸
テープ介在を用いて3心より合わせ、ポリエステ
ル不織布の抑え巻テープを施した後、その上に厚
さ1.5mmビニルシースの押出被覆層を設けて耐火
電線とした。この耐火電線の特性は下記のとおり
であつた。
【表】
【表】 なお平行なガラス繊維にマイカ箔をつけたマイ
カガラステープのみを用いた場合可燃性のポリエ
チレンを含む本考案より耐火性能も絶縁抵抗も優
れているもので、比較的仕上り外径の小さい電線
を得られる点では好ましいものと考えられるが、
平行なガラス繊維を並べただけでバツキング材を
含まないため、どうしてもヨコ(幅)方向の力は
弱く、引張強さは300g/10mm幅程度で、バツキ
ング材のある本考案におけるマイカプラスチツク
テープの幅方向の引張強さ3.5Kg/10mm幅と比べ
ると格段の差異を有する。このことは同テープの
保管中に層間剥離によるマイカのブロツキング現
象やテープの厚さの狂い、電線製造上テープの巻
付速度の低下などから結局耐火電線のコスト問題
とともに細かな注意を払わないと性能も低下する
おそれのあるものである。 本考案は先づ導体上にプラスチツクマイカテー
プを巻いてその外側にマイカガラステープもしく
はガラスポリエチレンマイカ複合テープを巻くも
のであるから、2種構成の耐火層を有するもので
ある。即ち表面側にマイカガラステープを用いた
場合はその層だけでは前記したような欠点を持つ
が、内側のプラスチツクマイカテープの層の存在
によつて材料の有する本質的欠陥をカバーするこ
とができ、又表面側にガラス・ポリエチレン・マ
イカ複合テープを用いた場合は内側の層のプラス
チツクマイカテープの存在によつて安全な耐火性
能を保持しようとするもので結局より細い耐火電
線を提供し得る。 この考案は以上述べた通り内層のプラスチツク
マイカテープ層とともに外層には平行に配置され
たガラスヤーンを使用し、これにマイカ箔をシリ
コンワニス系接着剤で貼着してある各種テープを
用いることにより、火災遭遇時にも充分耐える耐
火層を有する耐火電線を得更にガラスヤーンを使
用した従来の耐火層にくらべて可撓性に富み、細
い導体の耐火電線をも容易に低コストで提供する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の耐火電線の一例を示す横断
面図、第2図はこの考案の耐火電線に用いられる
耐火層を形成するに用いられる耐火テープの構造
を示す横断面でイは内層に用いられるマイカプラ
スチツクテープにしてロ,ハ及びニは外層に用い
られるテープでロはマイカ箔と平行に配列された
ガラスヤーンを接着した場合、ハは平行に配列さ
れたガラスヤーンにポリエチレンテープを貼合
せ、ガラスヤーンと反対面のポリエチレンにマイ
カ箔を貼合せた場合、ニは平行に配列されたガラ
スヤーンにポリエチレンテープを貼合せ、ガラス
ヤーン面にマイカ箔を貼合せた場合を示す。 1……導体、2……耐火層、3……絶縁層、4
……シース、5……ガラス繊維、6……マイカ
箔、7……ポリエチレンフイルム、7′……プラ
スチツクフイルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導体直上にプラスチツク・マイカ複合テープの
    巻き付け又は縦添え被覆層を設け、その外側に平
    行に配列されたガラス繊維とマイカ箔からなるマ
    イカガラステープもしくはガラス繊維・ポリエチ
    レンとマイカ箔とからなるマイカ複合テープの巻
    き付け又は縦添え被覆層を耐火層として設けたこ
    とを特徴とする耐火電線。
JP4274084U 1984-03-27 1984-03-27 耐火電線 Granted JPS6069422U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4274084U JPS6069422U (ja) 1984-03-27 1984-03-27 耐火電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4274084U JPS6069422U (ja) 1984-03-27 1984-03-27 耐火電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6069422U JPS6069422U (ja) 1985-05-16
JPS6345694Y2 true JPS6345694Y2 (ja) 1988-11-28

Family

ID=30173276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4274084U Granted JPS6069422U (ja) 1984-03-27 1984-03-27 耐火電線

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JP (1) JPS6069422U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992020074A1 (fr) * 1991-04-26 1992-11-12 Fujikura Ltd. Cable d'alimentation en electricite pour pompe de puits de petrole

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992020074A1 (fr) * 1991-04-26 1992-11-12 Fujikura Ltd. Cable d'alimentation en electricite pour pompe de puits de petrole

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6069422U (ja) 1985-05-16

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