JP3852900B2 - 耐火電線および耐火ケーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災等によって高熱や火炎に晒されても長時間の使用に耐え得る合成樹脂製の耐火電線及び耐火ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、多数の人が集合する場所においては、火災等が発生した場合、場内の人を安全に非常口に案内するために、非常口案内灯などの避難誘導灯など、避難が完了する程度の一定の時間点灯させておくことが要求されている。そこで耐火対象物等における消火設備、警報設備、避難設備の配線に用いられる耐火ケーブルに関しては、社団法人日本電線工業会が自主的に独自の耐火電線等に関する認定基準を設け、その性能、構造および材料等の品質の確保を図っている。
【0003】
従来の耐火電線は、図5に示す如き構成を有している。すなわち、耐火電線1は、導体2の外周に極標準的な軟質マイカを使用したマイカテープを巻回し、耐火層3を形成し、この耐火層3の上に例えば、オレフィン系樹脂からなる絶縁体4を被覆して構成されている。
【0004】
また、従来の耐火ケーブルは、単心の耐火ケーブルの場合、図6に示す如き構成を有している。すなわち、耐火ケーブル5は、導体2の外周に極標準的な軟質マイカを使用したマイカテープを巻回し、耐火層3を形成し、この耐火層3の上に例えば、オレフィン系樹脂からなる絶縁体4を被覆し、この絶縁体4の上に、シース6を被覆して構成されている。
さらに、従来の耐火ケーブルは、多心の耐火ケーブルの場合、図7に示す如き構成を有している(図では3心の耐火撚線電線を示してある)。すなわち、耐火ケーブル7は、導体2の外周に極標準的な軟質マイカを使用したマイカテープを巻回し、耐火層3を形成し、この耐火層3の上に、例えば、オレフィン系樹脂からなる絶縁体4を被覆して構成される耐火絶縁線心8を2心以上撚り合わせ、無機充填剤を配合したオレフィン系樹脂によって形成される介在物9を介在させ、押えテープ10を巻き付けた上に、例えば、ポリオレフィン樹脂によって形成されるシース11を施して構成されている(例えば、実公平3−26571号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の耐火電線、耐火ケーブルに使用するマイカテープ3には、極標準的な軟質マイカが用いられるが、この極標準的な軟質マイカは、マイカ鱗片1個の厚さが、2〜7μm、平均すると4μmである。さらに、極標準的な軟質マイカの粒径は、600μm以上が全体の1/5以上含んでおり、100μm以上の粒径の軟質マイカが85%以上を占めるものとなっている。このため、このような従来のマイカテープを耐火電線、耐火ケーブルに使用した場合、図8に示す如く、電気のマイカテープを通過する際の通過距離が短く(屈折回数が少ない)、十分な耐火特性を得られないという問題がある。
また、このような従来のマイカテープを耐火電線、耐火ケーブルに使用する場合は、ラップ巻きするのに比して作業性に優れており、作業時にマイカテープに傷やクラックが生じ難いことから、導体2の外周に、マイカテープ3を一方の端部を他方の端部に重ね合せるようにして縦添えする方法が採られている。このマイカテープ3を縦添えする方法の場合、縦添えとするに当っては、耐火電線、耐火ケーブルの製造時にマイカテープ3を導体2に添わせ、成型ダイスを通過させて行う。このため、マイカテープ3を成型ダイスを通過さる際にマイカに対して少なからずいじめがあり、この成型ダイスを通過さる際にマイカが破壊(テープ伸びによる)されたり、マイカがテープ基材から剥がれ、耐火電線、耐火ケーブルの耐火特性を満足するのが難しいという問題を有している。
【0006】
本発明の目的は、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明における耐火電線は、粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆して構成したものである。
このように構成することにより、請求項1に記載の発明によると、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明における耐火電線は、マイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを、1枚のポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせて構成したものである。
このように構成することにより、請求項2に記載の発明によると、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明における耐火電線は、マイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを、2枚のポリエチレンテープでマイカシートをサンドして構成したものである。
このように構成することにより、請求項3に記載の発明によると、より耐火性能を向上することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明における耐火ケーブルは、粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆し、この絶縁体の上にシースを形成したものである。
このように構成することにより、請求項4に記載の発明によると、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0011】
請求項5に記載の発明における耐火ケーブルは、粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆して構成される耐火絶縁線心を2本以上撚り合わせ、介在物を介在させて、押え巻きテープを巻回し、最外層にシースを被覆して構成したものである。
介在物は、耐火絶縁線心を2本以上撚り合わせる際に、各耐火絶縁線心間に添えてケーブルが断面略円形になるようにするためのものである。この介在物は、紙、ジュート、PP解繊糸等が一般的に用いられる。
押え巻きテープには、ポリエステル不織布、ナイロン不織布、ポリプロピレン、ポリエステルテープ、ガラステープ、紙テープ、セラミック紙等がある。
シースを構成する難燃オレフィン系樹脂には、金属水酸化物(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等)を配合したオレフィン系樹脂で、オレフィン系樹脂には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等がある。
このように構成することにより、請求項5に記載の発明によると、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0012】
請求項6に記載の発明における耐火ケーブルは、マイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを、1枚のポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせて構成したものである。
このように構成することにより、請求項6に記載の発明によると、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止することができる。
請求項7に記載の発明における耐火電線は、マイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを、2枚のポリエチレンテープでマイカシートをサンドして構成したものである。
このように構成することにより、請求項7に記載の発明によると、より耐火性能を向上することができる。
【0013】
請求項8に記載の発明における耐火電線は、粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをガラステープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆して構成したものである。
このように構成することにより、請求項8に記載の発明によると、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0014】
請求項9に記載の発明における耐火ケーブルは、粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをガラステープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆し、この絶縁体の上にシースを形成してものである。
このように構成することにより、請求項9に記載の発明によると、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0015】
請求項10に記載の発明における耐火ケーブルは、粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをガラステープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆して構成される耐火絶縁線心を2本以上撚り合わせ、介在物を介在させて、押え巻きテープを巻回し、最外層にシースを被覆して構成したものである。
このように構成することにより、請求項9に記載の発明によると、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。構成したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明に係る耐火電線の一実施の形態が示されている。
図において、導体2の上には、マイカテープ12が縦添えされている。このマイカテープ12は、テープ基材に微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせ、集成した集成マイカテープである。この微粒子の軟質マイカ片は、鱗片状に形成され、マイカ鱗片1個の厚さが、2μm以下で、マイカ鱗片の粒径は、600μm未満で構成するのがよく、特に250μm以下のもので構成するのが最適である。したがって、マイカ鱗片の粒径は、最大の粒径値が600μm未満であることが必要である。
この微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせてシート状にしたものがマイカシートで、通常は、テープ基材とマイカシートが貼り合わされている状態でマイカテープ12が構成されている。このマイカテープ12には、片面フィルムマイカテープ、両面フィルムマイカテープ、ガラスマイカテープ等があり、これらのいずれでもよい。この片面フィルムマイカテープは、ポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせたもので、両面フィルムマイカテープは、マイカシートをポリエチレンテープでサンドしたもので、ガラスマイカテープは、ガラステープにマイカシートを貼り合わせたもので構成されている。このマイカテープ12の導体2の上への巻き付けは、本実施の形態で示してある縦添えの他、横巻き(ラップ巻き)がある。ただ、縦添えは、ラップ巻き(横巻き)するのに比して作業性に優れており、作業時にマイカテープに傷やクラックが生じ難いことから有利である。したがって、本実施の形態においては、導体2の外周に、マイカテープ12を一方の端部を他方の端部に重ね合せるようにして縦添えする方法が採られている。
このように構成されるマイカテープ12の上に絶縁体4が押出し被覆されて、耐火電線13が形成されている。この絶縁体4は、ポリオレフィン系樹脂で構成されており、マイカテープ12の上に押出し被覆されている。
【0017】
したがって、テープ基材にマイカ鱗片1個の厚さが2μm以下で、マイカ鱗片の粒径が600μm未満微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせ、集成した集成マイカテープで、従来のマイカテープ(厚さが2〜7μm、粒子径が600μm以下)に比して軟質マイカ片の鱗片が小さくて薄いため、マイカテープにした時にマイカテープを構成する高密度な重なりが形成される(凝集力が強い)。そのことにより、マイカテープ12は、図4に示す如く、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することができ、耐火特性の向上を図ることができる。
【0018】
図2には、本発明に係る耐火ケーブルの一実施の形態が示されている。
図2における耐火ケーブルは、単心の耐火ケーブルの場合である。
図において、導体2の上には、マイカテープ12が縦添えされている。このマイカテープ12は、テープ基材に微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせ、集成した集成マイカテープ。この微粒子の軟質マイカ片は、鱗片状に形成され、マイカ鱗片1個の厚さが、2μm以下で、マイカ鱗片の粒径は、600μm未満で構成するのがよく、特に250μm以下のもので構成するのが最適である。したがって、マイカ鱗片の粒径は、最大の粒径値が600μm未満であることが必要である。
この微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせてシート状にしたものがマイカシートで、通常は、テープ基材とマイカシートが貼り合わされている状態でマイカテープ12が構成されている。このマイカテープ12には、片面フィルムマイカテープ、両面フィルムマイカテープ、ガラスマイカテープ等があり、これらのいずれでもよい。この片面フィルムマイカテープは、ポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせたもので、両面フィルムマイカテープは、マイカシートをポリエチレンテープでサンドしたもので、ガラスマイカテープは、ガラステープにマイカシートを貼り合わせたもので構成されている。このマイカテープ12の導体2の上への巻き付けは、本実施の形態で示してある縦添えの他、横巻き(ラップ巻き)がある。ただ、縦添えは、ラップ巻き(横巻き)するのに比して作業性に優れており、作業時にマイカテープに傷やクラックが生じ難いことから有利である。したがって、本実施の形態においては、導体2の外周に、マイカテープ12を一方の端部を他方の端部に重ね合せるようにして縦添えする方法が採られている。
【0019】
このように構成されるマイカテープ12の上に絶縁体4が押出し被覆されている。この絶縁体4は、ポリオレフィン系樹脂で構成されており、マイカテープ12の上に押出し被覆されている。そして、この絶縁体4の上にシース14が被覆されて耐火ケーブル15が構成されている。
このシース14を構成する樹脂には、難燃オレフィン系樹脂が用いられ、この難燃オレフィン系樹脂は、金属水酸化物(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等)を配合したオレフィン系樹脂で、オレフィン系樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等である。
【0020】
したがって、テープ基材にマイカ鱗片1個の厚さが2μm以下で、マイカ鱗片の粒径が600μm未満微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせ、集成した集成マイカテープで、従来のマイカテープ(厚さが2〜7μm、粒子径が600μm以下)に比して軟質マイカ片の鱗片が小さくて薄いため、マイカテープにした時にマイカテープを構成する高密度な重なりが形成される(凝集力が強い)。そのことにより、マイカテープ12は、図4に示す如く、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することができ、耐火特性の向上を図ることができる。
【0021】
図3には、本発明に係る耐火ケーブルの他の実施の形態が示されている。
図3における耐火ケーブルは、多心の耐火ケーブル(図3においては、3心のケーブル)の場合である。
図において、導体2の上には、マイカテープ12が縦添えされている。このマイカテープ12は、テープ基材に微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせ、集成した集成マイカテープ。この微粒子の軟質マイカ片は、鱗片状に形成され、マイカ鱗片1個の厚さが、2μm以下で、マイカ鱗片の粒径は、600μm未満で構成するのがよく、特に250μm以下のもので構成するのが最適である。したがって、マイカ鱗片の粒径は、最大の粒径値が600μm未満であることが必要である。
この微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせてシート状にしたものがマイカシートで、通常は、テープ基材とマイカシートが貼り合わされている状態でマイカテープ12が構成されている。このマイカテープ12には、片面フィルムマイカテープ、両面フィルムマイカテープ、ガラスマイカテープ等があり、これらのいずれでもよい。この片面フィルムマイカテープは、ポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせたもので、両面フィルムマイカテープは、マイカシートをポリエチレンテープでサンドしたもので、ガラスマイカテープは、ガラステープにマイカシートを貼り合わせたもので構成されている。このマイカテープ12の導体2の上への巻き付けは、本実施の形態で示してある縦添えの他、横巻き(ラップ巻き)がある。ただ、縦添えは、ラップ巻き(横巻き)するのに比して作業性に優れており、作業時にマイカテープに傷やクラックが生じ難いことから有利である。したがって、本実施の形態においては、導体2の外周に、マイカテープ3を一方の端部を他方の端部に重ね合せるようにして縦添えする方法が採られている。
【0022】
このように構成されるマイカテープ12の上に絶縁体4が押出し被覆されている。この絶縁体4は、ポリオレフィン系樹脂で構成されており、マイカテープ12の上に押出し被覆されている。そして、この絶縁体4の上にシース14が被覆されて耐火絶縁線心16が構成されている。この耐火絶縁線心16は、3本撚り合わせられ、各耐火絶縁線心16間に添えてケーブルが断面略円形になるように介在物17が介在され、押え巻きテープ18が巻回されている。
この介在物17は、耐火絶縁線心16を2本以上撚り合わせる際に、各耐火絶縁線心16間に添えてケーブルが断面略円形になるようにするためのものである。この介在物17は、紙、ジュート、PP解繊糸等が一般的に用いられる。
また、押え巻きテープ19には、ポリエステル不織布、ナイロン不織布、ポリプロピレン、ポリエステルテープ、ガラステープ、紙テープ、セラミック紙等がある。
【0023】
そして、この押え巻きテープ18の上(最外層)にシース19が被覆されて耐火ケーブル20が構成されている。このシース19は、難燃オレフィン系樹脂で構成されている。
このシース19を構成する樹脂は、金属水酸化物(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等)を配合したオレフィン系樹脂で、オレフィン系樹脂には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等がある。
【0024】
したがって、テープ基材にマイカ鱗片1個の厚さが2μm以下で、マイカ鱗片の粒径が600μm未満微粒子の軟質マイカ片を集めて貼り合わせ、集成した集成マイカテープで、従来のマイカテープ(厚さが2〜7μm、粒子径が600μm以下)に比して軟質マイカ片の鱗片が小さくて薄いため、マイカテープにした時にマイカテープを構成する高密度な重なりが形成される(凝集力が強い)。そのことにより、マイカテープ12は、図4に示す如く、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することができ、耐火特性の向上を図ることができる。
【0025】
【実施例】
このような構成を有する耐火電線、耐火ケーブルに用いられるマイカテープと従来の耐火電線、耐火ケーブルに用いられるマイカテープの各特性について比較して説明する。
【0026】
〈実施例1〉
実施例1は、テープ基材に微粒子の軟質マイカ片、すなわち、鱗片状に形成され、マイカ鱗片1個の厚さが2μm以下で、マイカ鱗片の粒径が600μm未満の集成マイカテープで、より具体的には、マイカ鱗片1個の厚さが2μm以下、マイカ鱗片の粒度分布が、250μmが13.9%、180μmが16.9%、106μmが34.1%、75μmが21.4%、75μm未満が13.6%で構成された微粒子の軟質マイカ片を用いたもので、マイカシートをポリエチレンテープでサンドした両面フィルムマイカテープに構成し、導体2に横巻きにして構成したものである。
【0027】
〈実施例2〉
実施例2は、テープ基材に微粒子の軟質マイカ片、すなわち、鱗片状に形成され、マイカ鱗片1個の厚さが2μm以下で、マイカ鱗片の粒径が600μm未満の集成マイカテープで、より具体的には、マイカ鱗片1個の厚さが2μm以下、マイカ鱗片の粒度分布が、250μmが13.9%、180μmが16.9%、106μmが34.1%、75μmが21.4%、75μm未満が13.6%で構成された微粒子の軟質マイカ片を用いたもので、ポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせた片面フィルムマイカテープに構成し、導体2に縦添えして構成したものである。
【0028】
〈従来例1〉
従来例1は、テープ基材に極標準的な軟質マイカ片、すなわち、鱗片状に形成され、マイカ鱗片1個の厚さが2〜7μm(平均厚さが4μm)で、マイカ鱗片の粒径が600μm以下の集成マイカテープで、より具体的には、マイカ鱗片1個の厚さが2〜7μm(平均厚さが4μm)、マイカ鱗片の粒度分布が、600μmが22.0%、250μmが19.8%、180μmが19.0%、106μmが24.4%、75μmが4.0%、75μm未満が10.8%で構成された軟質マイカ片を用いたもので、マイカシートをポリエチレンテープでサンドした両面フィルムマイカテープに構成し、導体2に横巻きにして構成したものである。
【0029】
〈従来例2〉
従来例2は、テープ基材に極標準的な軟質マイカ片、すなわち、鱗片状に形成され、マイカ鱗片1個の厚さが2〜7μm(平均厚さが4μm)で、マイカ鱗片の粒径が600μm以下の集成マイカテープで、より具体的には、マイカ鱗片1個の厚さが2〜7μm(平均厚さが4μm)、マイカ鱗片の粒度分布が、600μmが22.0%、250μmが19.8%、180μmが19.0%、106μmが24.4%、75μmが4.0%、75μm未満が10.8%で構成された軟質マイカ片を用いたもので、ポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせた片面フィルムマイカテープに構成し、導体2に縦添えして構成したものである。
【0030】
これらの実施例1、実施例2、従来例1、従来例2に基づくマイカテープについての耐火性能試験結果が表1に示されている。この耐火性能試験は、絶縁抵抗測定と、絶縁耐力の測定と、燃焼性を見ることによって行う。
【0031】
【表1】
この耐火性能試験は、実施例、従来例共に耐火電線を加熱炉内に収納し、炉内温度が30分で840℃までJIS A 1304に定められている温度曲線に準じて加熱して行われる。なお、試料の加熱開始温度は200℃以下である。
表1における絶縁抵抗測定試験における試験条件中、『加熱前』というのは、加熱炉内に配置した後、常温で導体と固定線間の絶縁抵抗値を直流500V/100MΩの絶縁抵抗測定器で測定して求めた抵抗値(単位は、MΩ)である。また、『加熱30分』というのは、加熱炉内に配置して加熱開始後30分経ったときの導体と固定線間の絶縁抵抗を測定した抵抗値である。
【0032】
表1の絶縁抵抗測定試験における規格というのは、消防庁が定め、告示されている耐火電線認定基準を指しており、加熱前の絶縁抵抗値は、規格では、50MΩ以上と定めている。この加熱前の絶縁抵抗値は、実施例1、実施例2、従来例共に規格以上の特性を持っている。一般に絶縁物を加熱すると、絶縁抵抗は低下するため、規格では、加熱開始後30分に至る直前の絶縁抵抗値を0.4MΩ以上と定めている。この規格の絶縁抵抗値(『加熱前』の絶縁抵抗値50MΩ以上、『加熱30分』の絶縁抵抗値0.4MΩ以上)を満足しているか否かで、合格『○』、不合格『×』を示してある。
この規格で定めている絶縁抵抗値については、実施例1、実施例2および従来例1はいずれも『加熱前』、『加熱30分』の両方の規格の絶縁抵抗値をいずれも満足しており、合格となっている。
【0033】
表1における絶縁耐力測定試験における試験条件中、『加熱前』というのは、加熱炉内に配置した後、加熱する前に導体と固定線間に1500Vの交流電圧を継続して1分間印加したときに絶縁状態を維持できるかを測定するものである。また、『加熱中』というのは、加熱炉内に配置して加熱開始時(0分)から加熱終了時(30分)まで、導体と固定線間に600Vの交流電圧を継続して印加したときに絶縁状態を維持できるかを測定するものである。さらに、『加熱直後』というのは、試料を加熱炉内に配置して加熱し、840℃まで昇温した後、30分間加熱し続けた後にバーナーの火を消化した直後に、導体と固定線間に1500Vの交流電圧を1分間印加し、絶縁破壊を起こすか否かを観察するものである。
この加熱中の絶縁耐力測定試験では、『加熱前』、『加熱中』については、実施例1、2、従来例1、2共に規格の特性を持ち合格している。しかし、『加熱直後』については、実施例1、2、従来例1は共に規格の特性を持ち合格しているが、従来例2は、不合格『×』になっている。そして、この試料を加熱炉内に配置して加熱し、840℃まで昇温した後、30分間加熱し続けた後にバーナーの火を消化した直後(『加熱直後』)に、導体と固定線間に交流電圧を継続して印加して昇圧していって絶縁破壊を起こすに至る電圧(絶縁破壊電圧)を測定すると、実施例1が3200V、実施例2が2200V、従来例1が2000V、従来例2が1500V以下の電圧値となっている。この電圧破壊電圧をみると実施例2は、従来例1より若干高くなっており、従来例2では不合格であるものを実施例2により合格させている。実施例1に至っては、従来例より遥かに優れた電圧破壊電圧を有していることが判る。
【0034】
燃焼性試験は、両端を加熱炉の内側壁面に接触させて渡した耐火電線を加熱炉内で30分加熱し、炉内温度が所定の基準により840℃に加熱終了直後のときの耐火電線の両端の内側壁面からの燃焼距離を測定する試験である。規格では、加熱炉内に左右の側壁面に接触させて水平に配置された耐火電線の左右両端部の燃焼部分が、共に耐火電線の左右両端部が接触している加熱炉の内側壁面から150mm以下の所までであることが要求されている。この燃焼性試験については、実施例1、2、従来例1、2共に合格で規格を満足するものとなっている。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0036】
請求項2に記載の発明によれば、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止することができる。
【0037】
請求項3に記載の発明によれば、より耐火性能を向上することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0038】
請求項5に記載の発明によれば、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0039】
請求項6に記載の発明によれば、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0040】
請求項7に記載の発明によれば、より耐火性能を向上することができる。
【0041】
請求項8に記載の発明によれば、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0042】
請求項9に記載の発明によれば、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【0043】
請求項10に記載の発明によれば、マイカテープを導体に成型ダイスを通過させて縦添えする際のいじめによってマイカが破壊されたり、テープ基材から剥離するのを防止し、電気のマイカテープを通過する際の通過距離を長く(屈折回数を多く)することによって耐火特性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火電線の実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る耐火ケーブルの実施の形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る耐火ケーブルの他の実施の形態を示す断面図である。
【図4】図1、図2、図3に縦添えしてなる本発明に係るマイカテープのマイカの配列を示す模式図である。
【図5】従来の耐火電線を示す断面図である。
【図6】従来の単心の耐火ケーブルを示す断面図である。
【図7】従来の3心の耐火ケーブルを示す断面図である。
【図8】図5、図6、図7に縦添えしてなる従来のマイカテープのマイカの配列を示す模式図である。
【符号の説明】
2…………………………導体
4…………………………絶縁体
12………………………マイカテープ
13………………………耐火電線
14………………………シース
15………………………耐火ケーブル
16………………………耐火絶縁線心
17………………………介在物
18………………………押え巻きテープ
19………………………シース
20………………………耐火ケーブル
Claims (10)
- 粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆するようにしたことを特徴とする耐火電線。
- 前記マイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープは、1枚のポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせて構成したものである請求項1に記載の耐火電線。
- 前記マイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープは、2枚のポリエチレンテープでマイカシートをサンドして構成したものである請求項1に記載の耐火電線。
- 粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆し、この絶縁体の上にシースを形成したことを特徴とする耐火ケーブル。
- 粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆して構成される耐火絶縁線心を2本以上撚り合わせ、介在物を介在させて、押え巻きテープを巻回し、最外層にシースを被覆して構成したことを特徴とする耐火ケーブル。
- 前記マイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープは、1枚のポリエチレンテープにマイカシートを貼り合わせて構成したものである請求項5又は6に記載の耐火ケーブル。
- 前記マイカシートをポリエチレンテープに貼り合わせてなるマイカテープは、2枚のポリエチレンテープでマイカシートをサンドして構成したものである請求項5又は6に記載の耐火ケーブル。
- 粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをガラステープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆するようにしたことを特徴とする耐火電線。
- 粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをガラステープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆し、この絶縁体の上にシースを形成したことを特徴とする耐火ケーブル。
- 粒径値が600μm未満で、1個の厚さが2μm以下の鱗片状の軟質マイカ片を集めて貼り合わせシート状に形成したマイカシートをガラステープに貼り合わせてなるマイカテープを導体の上に巻回し、該マイカテープの上に絶縁体を押出し被覆して構成される耐火絶縁線心を2本以上撚り合わせ、介在物を介在させて、押え巻きテープを巻回し、最外層にシースを被覆して構成したことを特徴とする耐火ケーブル。
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-
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