JPH064504Y2 - フラツトケ−ブル - Google Patents

フラツトケ−ブル

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JPH064504Y2
JPH064504Y2 JP11282787U JP11282787U JPH064504Y2 JP H064504 Y2 JPH064504 Y2 JP H064504Y2 JP 11282787 U JP11282787 U JP 11282787U JP 11282787 U JP11282787 U JP 11282787U JP H064504 Y2 JPH064504 Y2 JP H064504Y2
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JP
Japan
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flat cable
tape
flame
thickness
adhesive layer
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JP11282787U
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JPS6418521U (ja
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勝雄 遠藤
文男 清水
文賢 中東
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、フラットケーブル、特にUL規格の難燃性試
験に合格するフラットケーブルに関するものである。
[従来の技術] 米国ではフラットケーブルを電子機器等の配線材として
使用する場合には、UL規格の難燃性試験のVW−1の
難燃性試験に合格しなければならない。この試験は垂直
に保持した試験片にバーナーの炎を15秒間接炎した後
除去し、試験片が消炎した後再度バーナーの炎を15秒
間接炎するという試験を合計5回繰返して行い各々の消
炎時間が60秒以内であれば合格とするものである。従
来のフラットケーブルについて第1図及び第2図を参照
して説明する。多数の素線NO.1〜NO.25を平面状に配
列した上下に、最外層部から難燃性ポリ塩化ビニルフィ
ルム5、ポリエステルテープ6及びアルミテープ7、熱
可塑性樹脂スプライトコート接着層8並びにポリエステ
ルテープ9、熱可塑性樹脂ベタコート接着層10よりな
る積層したテープを設けた、フラットケーブルが知られ
ている。
[考案が解決しようとする問題点] 上述したように、従来のテープを用いたフラットケーブ
ルでは、UL規格の難燃性試験に合格しない。これは熱
可塑性樹脂ストライプコート接着層の接着力よりもポリ
塩化ビニルフィルムの収縮力が大きいため、熱可塑性樹
脂ストライプコート接着層とポリエステルテープとが剥
がれてポリ塩化ビニルフィルムに“そり返り”現象が生
じ、ポリエステルテープの着火に発展するためである。
この試験に合格するためには“そり返り”現象の発生を
防止する必要がある。
これにはポリ塩化ビニルフィルムの収縮力を零にすれば
よいが、収縮力を零とすることは製造上多くの問題点を
伴う。
本考案の目的は、UL規格のVW−1難燃性試験に合格
する高信頼性のフラットケーブルを提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、多数の絶縁電線を平面状に配列して一体化し
たフラットケーブルにおいて、このフラットケーブルの
上下最外層部に、酸素指数30以上、縦方向の伸び0〜
−15%、横方向の伸びが0〜+5%の特性を有し、厚
さ10〜100μmの難燃性ポリ塩化ビニルフィルム
と、厚さ2.6μm〜25μmのポリエステルテープと
を積層したテープを設けてあることにより、難燃性を有
する高信頼性のフラットケーブルが得られるようにして
目的の達成を計ったものである。
[作用] 本考案のフラットケーブルは例えば錫メッキ軟銅線の上
に発泡ポリプロピレン等の絶縁体を被覆し、その絶縁体
上に錫メッキ軟銅線のドレンワイヤを縦沿えさせ、その
外周にアルミ箔ポリエステルラミネートテープを形成
し、この電線を一定ピッチで並列に配置してその上下よ
り各種テープを積層し、これを融着させて作製されるフ
ラットケーブルで、上記テープの最外層部には酸素指数
が30以上で、縦方向の伸びが0〜−15%、横方向の
伸びが0〜+5%の特性を有し、厚さ10〜100μm
の難燃性ポリ塩化ビニルフィルムと、厚さ2.6μm〜
25μmのポリエステルテープとを積層したテープを設
けてあるので、耐熱性が向上してVW−1難燃性試験に
合格するフラットケーブルを得ることができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図により説明する。
第1図は本考案のフラットケーブルの一実施例を示す構
造説明図で、同図(a)は心線の配列状態を示し、同図
(b)は上側テープ、同図(c)は下側テープ、同図
(d)はストライプ接着層の拡大図を示す。
同図(a)において1は心線であり、素線径0.23mm
の錫メッキ軟銅線により形成されている。2は心線1を
被覆する絶縁体であり、発泡率約50%で厚さ約0.6
5mmの発泡ポリプロピレンにより形成されている。3は
ドレンワイヤであり、素線径0.26mmの錫メッキ軟銅
線、4は厚さ12μmのアルミ箔ポリエステルラミネー
トテープにより形成されている。
NO.1〜NO.25は上記のようにして構成された素線を示
すもので、Pは心線1間の配列ピッチを表すものであ
る。
同図(b)、(c)において5は厚さ50μmの難燃性
ポリ塩化ビニルフィルム、6は厚さ12μmのポリエス
テルテープ、7は厚さ10μmのアルミテープ、8は厚
さ3μmの熱可塑性樹脂ストライプコート接着層、9は
厚さ25μmのポリエステルテープ、10は厚さ15μ
mの熱可塑性樹脂ベタコート接着層を示す。
次に、フラットケーブルを製造する場合は、配列された
素線NO.1〜NO.25の上下より矢印A、Bに示すように
上側及び下側の各テープを圧着させ、溝付の熱ロールで
加熱してラミネートし、熱可塑性樹脂ベタコート接着層
10を上下より互いに融着させてフラットケーブルに形
成する。この場合、発泡ポリプロピレンにより形成され
ている絶縁体2が熱ロールの加熱温度によって影響され
ないように低い温度で融着するEVA系の熱可塑性樹脂
が用いられている。
第2図はこのようにして製造されたフラットケーブルの
横断面を示すもので、第1図(b)及び(c)に示すテ
ープ5〜10がピッチP=2.54mmで配列された素線
NO.1〜NO.25の上下よりラミネートされ融着している
状態が示されている。
第3図はストライプコート接着層8の剥離状態を示すも
ので、このストライプコート接着層8は簡単に剥離でき
るような構造になっているので、端末処理上甚だ便利で
ある。
第4図はフラットケーブルにVW−1難燃性試験を適用
する場合を示すもので、バーナー11の炎によって接着
層8に矢印Fに示すようなそり返り現象が生ずる場合を
示しているが、本実施例の場合はこのようなそり返り現
象を防止するため、難燃性ポリ塩化ビニルフィルム5と
して酸素指数31.7で縦方向の伸びが−12〜−13
%、横方向の伸びが+1〜+2%の特性を有するフィル
ムを用いているので、そり返り現象が発生せず、VW−
1難燃性試験に合格する。
このフラットケーブルでは同軸ケーブルとして使用され
るもので、TDR(時間領域反射率計)法を用いて測定
した特性インピーダンスZは、Z=95±5
(Ω)、遅延時間Tdは、Td=4.1±0.12(n
sec/m)であり、難燃性のみでなく、同軸ケーブル
としての基本的性能も十分満足している。
以上、UL規格のVW−1難燃性試験に十分合格するフ
ラットケーブルを得ることができる。
又、多層テープでコーティングしているにも拘らず極め
て薄い構造のケーブルとすることができる。
尚、比較例として酸素指数30、縦方向の伸びが−1
6.1%、横方向の伸びが+6.5%の特性を有し、厚
さが50μmの難燃性ポリ塩化ビニルフィルムを用いて
フラットケーブルを製造した。このフラットケーブルに
ついてUL規格のVW−1難燃性試験を行ったが合格し
なかった。これは難燃性ポリ塩化ビニルフィルムが収縮
して“そり返り”現象を生じたため、ポリエステルテー
プにバーナーの炎が着火し燃焼したためである。
[考案の効果] 本考案によれば、VW−1難燃性試験に合格する高信頼
性のフラットケーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のフラットケーブルの一実施例を示す構
造説明図、第2図は完成したフラットケーブルの横断面
図、第3図はストライプコート接着層の剥離状態説明
図、第4図はVW−1難燃性試験適用図である。 1:心線、 2:心線絶縁体、 3:ドレンワイヤ、 4:アルミ箔ポリエステルラミネートテープ、 5:難燃性ポリ塩化ビニルフィルム、 6:ポリエステルテープ、 7:アルミテープ、 8:ストライプコート接着層、 9:ポリエステルテープ、 10:ベタコート接着層、 11:バーナー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の絶縁電線を平面状に配列して一体化
    したフラットケーブルにおいて、該フラットケーブルの
    上下最外層部に、酸素指数30以上、縦方向の伸び0〜
    −15%、横方向の伸び0〜+5%の特性を有し、厚さ
    10〜100μmの難燃性ポリ塩化ビニルフィルムと、
    厚さ2.6〜25μmのポリエステルテープとを積層し
    たテープが設けてあることを特徴とするフラットケーブ
    ル。
JP11282787U 1987-07-23 1987-07-23 フラツトケ−ブル Expired - Lifetime JPH064504Y2 (ja)

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JPS6418521U JPS6418521U (ja) 1989-01-30
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