JPH062172Y2 - 平形耐火ケーブル - Google Patents

平形耐火ケーブル

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JPH062172Y2
JPH062172Y2 JP6411488U JP6411488U JPH062172Y2 JP H062172 Y2 JPH062172 Y2 JP H062172Y2 JP 6411488 U JP6411488 U JP 6411488U JP 6411488 U JP6411488 U JP 6411488U JP H062172 Y2 JPH062172 Y2 JP H062172Y2
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cable
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義仁 宗政
光男 多久和
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は平形耐火ケーブルの改良に関するものである。
[従来技術] 高層建築物における屋内配電系統の電力幹線として、撚
線導体の複数本の横一列に密接に配列し、これらの外部
に共通の絶縁層を被覆し、該絶縁層上にシースを施して
なるゴム・プラスチック絶縁ケーブルが汎用されてい
る。
ところで、ビル等における火災発生時、火災発生後から
可能な限り長時間ケーブルの絶縁性を確保することが、
エレベータ等の非難装置の駆動電源、あるいは警報装置
の作動電源を保持するうえに不可欠である。
そこでかかる要求に対応すべく、第3図に示す如き平形
耐火ケーブルC′が従来提案されている。この平形耐火
ケーブルC′は、撚線導体11直上にそれぞれフイルム
マイカ、ガラスマイカテープ等の耐火テープ捲回層から
なる耐火層20を設けた導体心10を複数本横一列に密
接に配列してケーブル導体1′を構成し、該ケーブル導
体1′上に絶縁層3、シース4を順次設けて構成されて
いる。このような構成としておけば、火炎発生時にシー
ス4、絶縁層3が燃焼消失しても、耐火層20により一
定時間暫定的に所定の絶縁性を保持させることが可能と
なり、ケーブルの耐火性能は大幅に向上する。
このような平形耐火ケーブルC′は、ビル内等において
平面的に布設する場合、平形耐火ケーブルC′の湾曲性
を考慮して、第4図に示すように縦に整列せしめて布設
するのが通常である。図は三相三線式線路を例示してお
り、3本の平形耐火ケーブルC′,C′,C′はそれぞ
れR相、S相、T相として用いられており、各平形耐火
ケーブルC′はその断面長手方向がケーブルラック5支
持面に対して垂直となるよう縦形に整列され、スペーサ
7(EPゴム)を介して結束金具6によりケーブルラッ
ク5に固定されるものである。
[考案が解決しようとする課題] ところが、第4図に示す如き状態で支持されている平形
耐火ケーブルC′が火災に曝された場合、平形耐火ケー
ブルC′のシース4、絶縁層3が徐々に軟化・燃焼して
行くと、ケーブル導体1′はその自重により下部へ移動
し、ついにはケーブル導体1′を構成する複数本の導体
心10のうち最下部に位置している導体心10が直接結
束金具6あるいはケーブルラック5と接触するようにな
る。このことにより該導体心10の耐火層20は破損し
易くなる。すなわち前記接触の際の衝撃力又はケーブル
導体1′の自重による押圧力等が、耐火テープ20の前
記結束金具6との接触部分に加わるからである。その結
果平形耐火ケーブルC′の耐火性能が低下するという問
題があることを本考案者は知見したものである。
本考案は上記知見に鑑み、実線路においてより優れた耐
火性能を発揮する平形耐火ケーブルを提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の平形耐火ケーブルは、撚線導体の直上に耐火層
を設けた導体心の複数本を横一列に密接に配列したケー
ブル導体上に、各撚線導体共通の絶縁層を設けてなる平
形耐火ケーブルにおいて、前記ケーブル導体の両端に位
置する導体心の耐火層厚を、中央部に位置する導体心の
耐火層厚よりも厚肉としたことを特徴とするものであ
る。
[作用] 前述したように、一般に耐火層はフイルムマイカ、ガラ
スマイカテープ等の耐火テープを捲回することにより形
成されており、上記の問題は耐火テープの捲回量を増や
し、耐火層の層厚を厚肉として結束金具あるいはケーブ
ルラックと接触する際の衝撃力、押圧力に耐え得るよう
にすれば解決される。しかしながら、耐火テープは高価
なものであり、耐火テープの使用量の増加に伴いケーブ
ル価格は上昇するため、この方法は好ましくない。そこ
で、結束金具あるいはケーブルラックと接触する可能性
が高い、ケーブル導体の両端に位置する導体心の耐火層
厚のみを厚肉とし、さして耐火テープの使用量を増やす
ことなく、火災時における導体心の結束金具あるいはケ
ーブルラックとの接触による耐火性能の早期劣化を防が
んとするものである。
[実施例] 以下図面に基づいて本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案の平形耐火ケーブルCの一実施例を表わ
す断面図である。図において、11は撚線導体(同方向
撚り、各層交互撚りの何れであっても良い)であり、圧
縮導体とすることもできる。本実施例では、撚線導体1
1直上にフイルムマイカ、ガラスマイカテープ等の耐火
テープ捲回層等からなる耐火層21,22をそれぞれ設
けた導体心10a〜10f六本を横一列に密接に配列し
てケーブル導体1を構成した場合を例示している。この
ケーブル導体1の、両端部に位置する導体心10a,1
0fは、標準より厚肉の耐火層21を有しており、他の
導体心10b,10c,10d,10eは標準層厚の耐
火層22が設けられている。
耐火層21,22に用いられる耐火テープとしては、厚
さが100〜150μm、幅が10〜20mm程度で、好
ましくは気密度が1000ガーレー秒/100CC以上の
ものを用いれば良い。このような耐火テープを撚線導体
11に数回捲回すれば、標準層厚の耐火層22を形成す
ることができる。ケーブル導体1の両端部に位置する導
体心10a,10fの耐火層21は、耐火テープの捲回
数を増し、標準層厚の耐火層の1.2〜2倍程度厚肉と
した層厚とすれば良い。
3はケーブル導体1上に押出被覆されるゴム・プラスチ
ック絶縁層、例えばポリエチレン絶縁層である。4は絶
縁層3上に被覆されるケーブルシースで、難燃性塩化ビ
ニル、ノンハロゲン難燃性ポリオレフイン等のプラスチ
ックを用いることができる。
上記したような本考案の平型耐火ケーブルCであれば、
第4図に示すように縦に整列して布設した場合、火災に
曝されシース4、絶縁層3が燃焼消失してケーブル導体
1の両端部に位置する導体心10a或は10fが結束金
具6やケーブルラック5と接触しても、厚肉の耐火層2
1を有しているため、耐火性能が簡単に損なわれること
はない。
ところで、前述した通り耐火層を形成するための耐火テ
ープは高価であるため、可及的にその使用量を少なくす
ることがケーブルコストを下げる上で重要である。第2
図に示した実施例はこの点を考慮したもので、二本の撚
線導体11,11を一心とし、それらの直上に耐火テー
プを捲回して共通の耐火層23,24を設けて導体心1
2a,12b,12cとし、これらを横一列に密接に配
列してケーブル導体1を構成したものである。この場合
も、ケーブル導体1の両端部に位置する導体心12a,
12cの耐火層23の層厚は、中央部に位置する導体心
12bの耐火層24(標準層厚)に比べ厚肉とされてい
る。
本実施例によれば、二本の撚線導体11,11上に耐火
テープを捲回するので、一本の撚線導体11上にそれぞ
れ耐火テープを捲回する場合に比べ、耐火テープの使用
量を減らすことができる。なお、導体心12a,12
b,12cは、二本の撚線導体11を一心とすることが
肝要で、三本以上の撚線導体11を一心とした場合、耐
火テープによる撚線導体11の拘束力が弱まり、火災発
生時に撚線導体11の熱変形や残留応力により生ずる波
打ち変形力で耐火層が破壊され易くなり、耐火性能を低
下させる惧れがあるからである。
[効果] 以上説明した通り本考案の平形耐火ケーブルによれば、
ケーブル導体の両端に位置する導体心の耐火層厚を、中
央部に位置する導体心の耐火層厚よりも厚肉としている
ので、火災時において導体心がケーブルラックや結束金
具と接触しても損傷しにくく、耐火性能は充分保持され
る。すなわち耐火層が外的要因により破壊されにくくな
したケーブル構成としており、耐火層が効率良く作用す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の平形耐火ケーブルの一実施例を示す断
面図、第2図は本考案の他の実施例を示す断面図、第3
図は従来の平形耐火ケーブルを示す断面図、第4図は平
形耐火ケーブルの布設状態を示す断面図である。 1…ケーブル導体、10,12…導体心、11…撚線導
体、21,22,23,24…耐火層、3…絶縁層、C
…平形耐火ケーブル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】撚線導体の直上に耐火層を設けた導体心の
    複数本を横一列に密接に配列したケーブル導体上に、各
    撚線導体共通の絶縁層を設けてなる平形耐火ケーブルに
    おいて、 前記ケーブル導体の両端に位置する導体心の耐火層厚
    を、中央部に位置する導体心の耐火層厚よりも厚肉とし
    たことを特徴とする平形耐火ケーブル。
JP6411488U 1988-05-16 1988-05-16 平形耐火ケーブル Expired - Lifetime JPH062172Y2 (ja)

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JP6411488U JPH062172Y2 (ja) 1988-05-16 1988-05-16 平形耐火ケーブル

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JP6411488U JPH062172Y2 (ja) 1988-05-16 1988-05-16 平形耐火ケーブル

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Publication Number Publication Date
JPH01166920U JPH01166920U (ja) 1989-11-22
JPH062172Y2 true JPH062172Y2 (ja) 1994-01-19

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