JPH0539536Y2 - - Google Patents

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JPH0539536Y2
JPH0539536Y2 JP15807487U JP15807487U JPH0539536Y2 JP H0539536 Y2 JPH0539536 Y2 JP H0539536Y2 JP 15807487 U JP15807487 U JP 15807487U JP 15807487 U JP15807487 U JP 15807487U JP H0539536 Y2 JPH0539536 Y2 JP H0539536Y2
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fireproof
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flat
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は平形耐火ケーブルの改良に関するもの
である。
[考案の背景] 高層建築物における屋内配電系統の幹線とし
て、第3図に示すような、丸形の撚線導体10の
複数本を横一列に密接に配列し、これらの外部に
共通の絶縁層2を被覆し、該絶縁層2上にシース
3を施してなるゴム・プラスチツク絶縁平形ケー
ブルが汎用されている。
ところが、かかる平形ケーブルは撚線導体10
が丸形であるため、撚線導体10同士は点接触の
状態で隣接しており、各撚線導体10相互間には
谷部Pが生ずる。当然この谷部Pには絶縁体を充
填する必要があり、絶縁層2を形成するに当り余
分に絶縁体を必要とする。また撚線導体10は点
接触の状態で横一列に配列されているため、ケー
ブル布設時等に起こる屈曲又は捻れ等により撚線
導体10の配列状態が乱れ易いという欠点があ
る。言うまでもなく、撚線導体10の配列状態が
乱れると、平形ケーブルの電気特性、機械特性が
劣化し好ましくない。
一方、ビル等における火災発生時、火災発生後
から可能な限り長時間ケーブルの絶縁性を確保す
ることが、エレベータ、スプリンクラー等の避
難・消火装置の駆動電源、あるいは警報装置の作
動電源を保持するうえに不可欠である。ところ
が、耐火性に優れた平形幹線ケーブルは今だに提
案されていないのが現状である。
[本考案の目的] 従つて本考案は、上述した丸形の撚線導体を用
いて平形ケーブルを構成した場合に生ずる問題点
を克服すると共に、耐火性に優れた平形幹線ケー
ブルを提供することを目的とする。
[技術的手段] 上記目的を達成するために、矩形導体の直上に
耐火層を設けた線心を複数本横一列に密接に配列
して導体群を形成し、該導体群の上に耐火テープ
を捲回し、その上に各矩形導体共通の絶縁層を被
覆して平形耐火ケーブルを構成した。
[作用] 矩形導体を複数本横一列に密接に配列して導体
群を形成すれば、隣接する導体同士を面接触状態
とすることができるから、前述の丸形導体を用い
た場合に生ずる導体間の谷部Pは存在しない。従
つて谷部Pを充填する余分な絶縁体が不要となる
ばかりでなく、導体同士が面接触状態であるの
で、少々の屈曲又は捻れ等が平形ケーブルに加わ
つても導体の配列は乱れることはない。
また、矩形導体直上に耐火層を設けておくこと
により、火災時に絶縁層が燃焼消失しても一定時
間誓定的に所定の絶縁性を保持させることができ
る。さらに、導体群の上に耐火テープを捲回する
ことにより、後述する絶縁層の燃焼時における導
体の波打ち変形を抑制する拘束力を導体群に付与
することができる。
[実施例] 以下図面に基づいて本考案を一層具体的に説明
する。
第1図は本考案の平形耐火ケーブルの一実施例
を表わす断面図である。図において、11は矩形
導体であり、例えば銅又はアルミニウム等の良導
電性金属細線の複数本を撚合わせた撚線を、ダイ
ス等により矩形状に圧縮成形して形成される。1
2は矩形導体11上に被覆される耐火層であり、
フイルムマイカ、ガラスマイカテープ等の捲付層
を使用することができる。矩形導体11上に耐火
層2を被覆した線心13を複数本横一列に密接に
配列して導体群1が構成される。2は導体群1上
に押出被覆されるゴム、プラスチツク絶縁層、例
えばポリエチレン絶縁層である。3は絶縁層上に
被覆されるケーブルシースで、難燃性塩化ビニ
ル、ノンハロゲン難燃性ポリオレフイン等のプラ
スチツクを用いることができる。
ところで、上記の如き構成では絶縁層2が燃焼
消失した段階で、各矩形導体11が別々に変形
(波打ち変形)するので、各矩形導体11の横一
列密接配列状態が乱れてしまう場合がある。前記
波打ち変形の原因としては、各矩形導体11が保
有している残留応力を拘束する媒体である絶縁層
2の消失よる前記残留応力の解放、矩形導体11
の火災熱による熱膨張等が考えられる。而して各
矩形導体11が別々に波打ち変形すると、矩形導
体11上の耐火層12同士が摩擦して耐火層12
が劣化したり、ケーブルラツクや支持材に矩形導
体11が衝突して耐火層12が破壊したりして、
耐火層12による絶縁の保持性を早期劣化させる
原因となる。結局、上記矩形導体11の波打ち変
形は平形ケーブルの耐火性能を低下させることに
なる。
そこで本考案ににおいては、上記矩形導体11
の波打ち変形を防止するために、導体群1の直上
に耐火テープ4を捲回している。耐火テープ4に
より導体群1を構成する矩形導体11は横一列密
接配列状態に拘束されているので、火災によつて
絶縁層2が燃焼消失しても、各矩形導体11の
別々の波打ち変形が防止される。なお耐火テープ
4は導体群1上に、ギヤツプ巻、ラツプ巻、クロ
ス巻、突き合わせ巻等の方法にて捲回することが
できる。当然これらは1重巻あるいは多重巻でも
構わず、要は導体群1を拘束していれば良い。ま
た、耐火テープ4としては、例えばフイルムマイ
カ、ガラスマイカテープ等を用いれば良い。
第2図は、火災時において導体群1をより強固
に横一列密接配列状態に拘束させることを目的と
した実施例である。導体群1直上に、高温(約
800℃)でセラミツク化しうる介在層5を設け、
さらに介在層5直上に耐火テープ4を捲回してい
る。この介在層5としては、例えばジメチルシリ
コーン、メチルビニルシリコーン、メチルフエニ
ルシリコーン等のシリコーン樹脂又はシリコーン
ゴムに、例えばイライト、セリサイト、セラドナ
イト、海縁石等の雲母属鉱物とアルカリ金属酸化
物を配合したシリコーン重合体が用いられる。さ
らにこの組成物に他の添加剤、例えば耐熱性向上
添加剤、加硫材等を必要に応じ配合しても良い。
このような高温でセラミツク化しうる組成物のみ
で介在層5を形成しても良いが、ガラス紐やジユ
ート、アスベスト等の無機または有機繊維状物
に、前記の高温でセラミツク化しうる組成物を施
与したものを用いて介在層5を形成しても良い。
このような介在層5は、通常時(非火災時)は柔
軟性を有するが、火災の熱によりセラミツク化
し、各矩形導体11の横一列密接配列状態を維持
する。すなわち、絶縁層2が燃焼消失しても、導
体群1直上に捲回されている耐火テープ4と上記
介在層5により導体群1をより強固に拘束し、矩
形導体11が波打ち変形しないように拘束するも
のである。またこの場合耐火テープ4は絶縁層2
が燃焼消失しても、セラミツク化した介在層5が
導体群1から離脱することを防止する作用も果た
している。
以上説明した本考案の平形耐火ケーブルは、例
えば高層ビル等における電力供給用の大容量低圧
幹線として用いることができる。言うまでもな
く、1本の平形耐火ケーブルを同相として使用
し、R,S,T各相の3本の平形耐火ケーブルを
重畳して用いられる。この場合、ケーブル形状が
平形であるからインピーダンスが小さく、また布
設スペースを少なくすることができ、本考案の適
用箇所としては好適である。
[効果] 本考案の平形耐火ケーブルによれば、火災によ
り絶縁層が燃焼消失しても一定時間所定の絶縁性
を保持させることが可能であるので、従来の平形
ケーブルに比べ、長時間避難・消火装置の駆動電
源、警報装置の作動電源を確保することができ
る。また導体群上に耐火テープ捲回層を設けてい
るので、該テープの拘束力により絶縁層の燃焼消
失時における矩形導体の波打ち変形が防止され、
耐火性能が向上する。さらに導体群上に高温でセ
ラミツク化しうる介在層及び耐火テープ捲回層を
設ければ、火災時においてより強固に導体群を拘
束することができ、矩形導体の波打ち変形が強固
な拘束力により防止されるので、より耐火性能を
向上させることができる。
また矩形導体にて導体群を構成しているので、
ケーブル布設時等においてケーブルに屈曲又は捻
れ等の応力が加わつても導体配列に乱れを生ずる
ことはなく、従つて電気特性、機械特性が劣化す
ることがない等、本考案の平形耐火ケーブルは優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の平形耐火ケーブルの一実施例
を示す断面図、第2図は本考案の他の実施例を示
す断面図、第3図は一般的な平形ケーブルの断面
図をそれぞれ示している。 1……導体群、11……矩形導体、12……耐
火層、13……線心、2……絶縁層、3……ケー
ブルシース、4……耐火テープ、5……介在層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 矩形導体の直上に耐火層を設けた線心を複数
    本横一列に密接に配列して導体群を形成し、該
    導体群の上に耐火テープを捲回し、その上に各
    矩形導体共通の絶縁層を被覆したことを特徴と
    する平形耐火ケーブル。 (2) 前記導体群直上に高温でセラミツク化しうる
    介在層を設け、該介在層の直上に耐火テープを
    捲回したことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第(1)項記載の平形耐火ケーブル。
JP15807487U 1987-10-15 1987-10-15 Expired - Lifetime JPH0539536Y2 (ja)

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