JPS5826419Y2 - 耐火電線 - Google Patents

耐火電線

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JPS5826419Y2
JPS5826419Y2 JP14698179U JP14698179U JPS5826419Y2 JP S5826419 Y2 JPS5826419 Y2 JP S5826419Y2 JP 14698179 U JP14698179 U JP 14698179U JP 14698179 U JP14698179 U JP 14698179U JP S5826419 Y2 JPS5826419 Y2 JP S5826419Y2
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JP
Japan
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fire
layer
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tape
fireproof
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JP14698179U
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JPS5664611U (ja
Inventor
秀穂 永田
俊貴 坂本
守邦 長谷部
Original Assignee
古河電気工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は耐火電線の改良に関するものである。
近年安全上の見地から、例えば病院、学校、劇場あるい
は百貨店など多人数の集る大型建造物に対しては、火災
発生時の大きな災害を未然に防止するよう、あるいは最
小限にとどめるよう各種の配慮がなされている。
例えば消防法の一部改正が行われ、かかる大型建造物に
対しては、非常用電源設備及びこれに直結されて該非常
時にも確実に給電動作する消防用諸設備などの設置を義
務づけている。
そしてかかる諸設備の配線に用いられる耐火電線は、当
然火災発生時に予想される高温度に充分耐えて電線路と
して機能するものでなければならない。
一方かかる耐火電線はその配線の態様、具体的には露出
線であるか電線管中に収められた形態であるかによって
耐火性に大きな差異が生じ、むしろ後者は火災時の高温
により電線路として機能しないほどにその絶縁特性が低
下してしまう危険性が高い。
このため例えば昭和53年10月16日付の消防庁告示
では、これらの点を考慮して露出配線用及び電線管収納
配線用をそれぞれ区別して一定の耐火基準を定めて居り
、そしてこれら基準に対処できる耐火電線に関する多数
の研究開発も進められている。
しかし上記した如き大型建造物には想定される量を超え
るような可燃物が存在する場合があり火災発生時には予
期以上の高温度を発生する恐れがあり、又かかる建造物
ではその配線が、他の電線ケーブル、例えばポリ塩化ビ
ニル組成物を絶縁被覆又はシー又としたもの等と並置し
て設置されている場合があり、これらが上述した高温に
さらされると上記ポリ塩化ビニルなどから生ずる塩素ガ
ス、煙などがイオン化し、これが灰化した耐火層に滲透
して耐火電線の絶縁性能を低下させ緊急時の機能を不確
実にする重大な欠点が免かれなかった。
ここに考案者等はかかる実情に鑑み鋭意検討を重ねた結
果、かかる耐火電線において導体上に設けられた耐火層
を完全におおうように金属テープを包被する事により被
覆層を形成することにより、当該耐火電線が高温下で該
耐火層が灰化した場合に上記金属テープ層が上述のイオ
ン化ガス等の滲透を許さず絶縁性能が保持されることを
見出し先に実願昭54年25553号の考案を完成した
が、更に該考案の改良されたものとしてこの考案を完成
したのである。
即ちこの考案は、導体上に、耐火性の無機質絶縁物を被
覆してなる耐火絶縁層、該耐火絶縁層を完全におおって
、ゴム又はプラスチック層をもってその周囲を完全に包
被した金属複合テープの巻付けによる被覆層、及び絶縁
層をこの順に設けてなる絶縁線心を具えた耐火電線であ
る。
この考案の一実施態様は第1図に示されている。
第1図において1は導体で、この導体1上には耐火絶縁
層2が被覆されている。
この考案において耐火絶縁層2は例えばガラス織布を基
材としこれにマイカ片を多層に積層させた所謂ガラス集
成マイカテープ等の無機質絶縁物を巻き付けるか、多層
縦添え包被させる等の形で形成される。
次に3は第2図に示す如き金属複合テープを用いた被覆
層で、例えば金属テープ3aの周囲をゴム又はプラスチ
ック層3bをもって完全に包被したものを用い前記耐火
絶縁層2を完全におおうように設けられている被覆層で
ある。
上記金属テープ3aとしては融点が500℃以上である
ことが望ましく、鉄又は銅あるいはアルミニウム、ある
いはこれら各金属系合金などが用いられ、又これを包被
するゴム、プラスチック層3bの形成材料としては、耐
熱性の比較的大きな加硫ゴム、ポリエチレン、ポリブテ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ナ
イロン、あるいはこれらポリオレフィン又はその共重合
体系ゴム等が用いられこれらはハロゲン原子を含まない
ものであることが望ましい。
この考案において上記の如き、ゴム、プラスチック層3
bで金属テープ3aを包被した金属複合テープ3を用い
た理由は、このゴム、プラスチック層3bにより上述し
た燃焼時に発生したイオン性ガス侵入阻止効果が金属テ
ープそのままを用いた場合に比し更に向上すること、及
び配線の際、又は使用中にこの金属テープによる接地の
恐れを少なくできることによるものである。
なお、この配線の際の誤接地を防止する為には、金属テ
ープの包被するゴム、プラスチック層は不透明のもので
ある事が、工事作業者がこの金属テープ層を電気的遮蔽
層と間違えてゴム、プラスチック層をわざわざ剥して端
末処理する事を防げる点でより望ましい。
そして実際の火災時などには周囲の温度が800〜90
0℃にも達することがある事は、上記金属テープの材質
融点を500℃以上としたこととの矛盾が生ずるが、ケ
ーブル内部への熱伝達の遅れなどによるためか充分アル
ミニウム等にても使用に耐えるものであった。
事実に基くものである。
次にこの被覆層3の外側に絶縁層4を被覆して絶縁線心
5とするが、この絶縁層4としては常用されるポリエチ
レン、天然ゴム、ポリブダジエンゴム、スチレン−ブタ
ジェンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、など電気絶縁性に優れた
プラスチックまたはゴム類が適宜用いられる。
図の例では上述の如くして得た絶縁線心5を2本撚り合
せ、絨斗、ポリオレフィン割繊維ひも、紙ひもなどを介
在物6とし、通常の難燃性ゴム又はプラスチック材料に
よるシース7を被覆して耐火電線を得るのである。
この考案は以上の説明及び後記実施例によって明らかな
如く、導体上に設けられた耐火層を完全におおう金属テ
ープを用いた被覆層の存在により大型建造物等における
火災での高温下にさらされても上述したイオン性物質の
透過が完全に防止され、耐火電線の絶縁性能の低下原因
を除去できるものであり安全性の向上に寄与する効果は
まことに大きい。
以下実施例によりこの考案を具体的に説明する。
実施例1及び比較例1 断面積3 、5 mrn2の軟銅撚線上に、ガラス布0
.03mm、マイカ積層厚0.10mmからなるQ、1
3mm厚ガラスマイカテープを用い÷ラップ巻きにて2
層巻きし計Q、5mm厚の耐火絶縁層を形成した。
次に0.05mm厚の鉄テープの周囲に0.05mm厚
の白色不透明ポリプロピレンを被覆した金属複合テープ
を用い、前記耐火層の上に)ラップで隙間なく巻き付は
被覆層を形威し、更にその上に密度0.92、メルトイ
ンデックス1.0のポリエチレンをQ、8mm厚に押出
被覆し絶縁線心を得た。
得られた絶縁線心2本をポリプロピレン割載繊維を介在
物にし撚合せ、0.05mm厚のナイロンテープで押え
巻きし、この上に軟質ポリ塩化ビニル組成物(JISK
6723号第2号相当品)を1.5 mm厚に押出被
覆し、第1図の如き耐火電線を得た。
比較のために上記実施例1における金属テープを用いた
被覆層を省略した外は全く同様にして比較耐火電線を得
た。
これらの耐火電線を夫々、約22mm内径、肉厚1.6
mmの薄鋼管に収容し、両端をロックウールにシールし
、これをJISA−1304に示された温度曲線に一致
する温度条件にて、昭和53年消防庁告示7号に規定さ
れた試験炉を用い所謂電線管内加熱試験を行ないその電
気絶縁性能の維持性を調べた結果を表1に示す。
また、各々の耐火電線について以下の多条ケーブル敷設
状態での加熱試験をも行った。
即ちQ、3mm厚の鉄板を用いて300 m m X
200mmのダクト状にし、その底部に断面8mm2の
IV線を敷きつめるように配線し、その上にそれぞれ実
施例1及び比較例1の耐火電線を4本載せるように配置
した試験品を用意した。
これらを、13mX 13 m X2.5(深さ)mの
加熱炉を用い上記と同様のJISによる温度条件にて同
様の耐火試験を行ない結果を表1に示した。
上表の結果によれば本考案品が非常に高温となった条件
下でその特性が確実に維持されることが明らかで゛ある
実施例 2 実施例1において用いた金属複合テープの内金属テープ
の材質がアルミニウムである外は全く同様にして耐火電
線を得、同様の耐火層1@を行った。
その結果電線管内加熱試験で30分加熱後の絶縁抵抗7
.6Mg、同様に多条敷設状態での加熱試1@で0.7
MJ7を示し優れていた。
実施例 3 実施例1において、用いた金属複合テープの内金属テー
プの材質がアルミニウム、これを包被するプラスチック
材料をナイロン12とした外は全く同様にして耐火電線
を得、同様の耐火試験を行った。
その結果電線管内加熱試験で30分加熱後の絶縁抵抗6
.0Mg、同様に多条敷設状態での加熱試験で0.5M
gであり優れていた。
実施例4及び比較例2〜3 実施例1において、用いた金属複合テープの内金属テー
プの材質が黄銅テープ、これを包被するプラスチック材
料をQ、15mm厚のエチレン−プロピレンゴムとした
外は全く同様にして耐火電線を得、同様の耐火試験を行
った。
その結果電線管内加熱試験で30分加熱後の絶縁抵抗1
5M、!Q、同様に多条敷設状態での加熱試験で1.6
M、!Qであり優れていた。
又比較の為に実施例4の金属複合テープの代りに黄銅テ
ープあるいはアルミニウムテープをそのまま使用したも
の(比較例2,3)で同様に試験したところ、比較例2
では夫々4.2 M、Q 、0.4 MΩ、比較例3で
は夫々3.6MΩ、0.3MΩであり、本考案に示す金
属複合テープを使用したものに比しいづれも劣るもので
あった。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案耐火電線の断面図、第2図はこの考案
に用いる金属テープの断面図である。 1・・・・・・導体、2・・・・・・耐火層、3・・・
・・・金属層、3a・・・・・・金属テープ、3b・・
・・・・ゴム、プラスチック層、4・・・・・・絶縁層
、5・・・・・・線心、6・・・・・・介在物、7・・
・・・・シース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導体上に、耐火性の無機質絶縁物を被覆してなる耐火絶
    縁層、該耐火絶縁層を完全におおって、ゴム又はプラス
    チック層をもってその周囲を完全に包被した金属複合テ
    ープにより包被した被覆層、及び絶縁層をこの順に設け
    てなる絶縁線心を具えた耐火電線。
JP14698179U 1979-10-25 1979-10-25 耐火電線 Expired JPS5826419Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP14698179U JPS5826419Y2 (ja) 1979-10-25 1979-10-25 耐火電線

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JP14698179U JPS5826419Y2 (ja) 1979-10-25 1979-10-25 耐火電線

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Publication Number Publication Date
JPS5664611U JPS5664611U (ja) 1981-05-30
JPS5826419Y2 true JPS5826419Y2 (ja) 1983-06-08

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