JPH046096Y2 - - Google Patents
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- JPH046096Y2 JPH046096Y2 JP1983061562U JP6156283U JPH046096Y2 JP H046096 Y2 JPH046096 Y2 JP H046096Y2 JP 1983061562 U JP1983061562 U JP 1983061562U JP 6156283 U JP6156283 U JP 6156283U JP H046096 Y2 JPH046096 Y2 JP H046096Y2
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- glass fiber
- silicate glass
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Description
本考案は、耐熱繊維被覆線、特に熱電対、補償
導線、耐熱電線、及び電熱電線として使用され
る、可撓性、耐熱性、電気絶縁性に優れた耐熱繊
維被覆線に関する。 従来は、熱電対には、シース型熱電対等が、ま
た補償導線、耐熱電線及び電熱電線には、アスベ
スト被覆線又はガラス繊維被覆等が使用されまた
市販されているが、それぞれは下記に掲げる欠点
を有している。 すなわち、シース型熱電対は、1条当りの最大
長さが制限されるばかりでなく、その場での組立
て加工が不可能であるため、使用箇所毎の所要長
さを予め正確に算出する必要がある。また、熱接
点老化等により断線した場合には修理は不可能で
ある。その他、シース型熱電対は一般に可撓性が
悪いため曲げが容易でなく、そのような曲げが要
求される用途には使用することができない。たと
えば、加熱ヒータ部と被加熱部の間にそのような
熱電対を挿入する場合、シースの外径が太く加熱
ヒーター部と被加熱部との間に隙間ができてしま
うと測定精度が低下するため、その隙間を封じる
作業を行わなければならないという欠点等があ
る。 アスベスト被覆線は、一般的に公称300℃の耐
熱性を有するといわれているが、アスベスト自体
が脆いため製造上の作業性が悪く、しかも作業上
粉塵発生による公害の問題が出るという欠点等が
ある。 さらに、ガラス繊維被覆線は、電気的特性、耐
熱性が良好であるが、それは180℃までであつて、
180℃以上になると、被覆がはげしく熱劣化し、
特に電気的特性が劣化してしまうという欠点があ
る。 本考案は、従来のそれぞれの欠点に鑑みなされ
たもので、可撓性、耐熱性、電気絶縁性などに優
れた耐熱繊維被覆線を提供することを目的とする
ものである。 そこで、本考案者らは、かかる目的を達成すべ
く、高硅酸ガラス繊維が耐熱性に優れていること
に着目し、その研究開発を続けていたところ、次
のような知見を得て、本考案を完成した。 従来の高硅酸ガラス繊維の利用が単にその優
れた耐熱性だけであること、 一般的に耐熱繊維被覆線としては可撓性も併
せて求められているが、単に被覆層を厚くする
だけでは今度はかえつて可撓性が失われる結果
になること、 それぞれ高硅酸ガラス繊維を被覆した導体を
二心並列にして全体をさらに高硅酸ガラス繊維
で被覆することによつて、全体として過度に被
覆層は厚くならず、さらに十分な可撓性が確保
できるばかりでなく、これまで達成できなかつ
た程度の優れた耐熱性が確保できること。 かくして、ガラス繊維を使つた二心並列の構造
をもつた従来の耐熱繊維被覆線では耐熱性が十分
でなかつたばかりでなく、可撓性が殆どなかつた
ことから上述の作用効果は全く予想外であると考
えられる。 なお、一般的に二心並列の構造はこれまでにも
知られているが、それは単に扱いを容易にするた
めにそれぞれ単独の導体を集合させたにすぎず二
心並列にしたことによつて耐熱性および可撓性が
ともに改善されるなどの相乗的効果は特に見られ
なかつた。まして、高硅酸ガラス繊維を二重に被
覆するという構成、そしてそれによる上述のよう
な予想外の作用効果はこれまで全く知られること
はなかつた。 ところで、実開昭49−13874号公報には、「導体
上にSiO2の含有率が90%以上あるガラス繊維の
セパレータ層、平均粒径が1μ以下の無機充填剤
を混合したシリコンの防火層を設け、その上にプ
ラスチツクの絶縁層を設けた耐火電線」が開示さ
れており、高硅酸ガラス繊維が耐熱性に優れてい
ることが述べられている。しかし、上記公報では
可撓性は意識されておらず、また、耐火性は無機
充填剤を混合したシリコン樹脂層によつて得てい
る。確かに、外部保護層によつて二心並列にする
構造も明らかにされているが、その場合の外部保
護層はポリエチレン被覆などのプラスチツク層で
あつて、耐熱性の点で高硅酸ガラス繊維被覆層を
用いたものではない。 ここに、本考案の要旨とするところは、高硅酸
ガラス繊維で被覆した導体である素線1対を2心
並列にし、さらにその上に最外層として高硅酸ガ
ラス繊維で被覆してなる耐熱繊維被覆線である。 なお、ホツレ防止のため上記繊維の被覆は編組
被覆とするのが好ましい。 添付図面は本考案に係る耐熱繊維被覆線の略断
面図であり、図中、各素線1はまずそれぞれ高硅
酸ガラス繊維被覆2を備えており、それらは対に
なつて2心並列で複合線を構成し、それらは今度
は高硅酸ガラス繊維被覆3で結束されている。図
中、符号4はワニスなどの塗料含浸部を示す。 このように、本考案に係る耐熱繊維被覆線は、
絶縁材としてのシリカ(SiO2)96%(重量)以
上から成る耐熱繊維、すなわち高硅酸ガラス繊維
を導体である素線に被覆し、次いでホツレ防止の
ためにこれをワニス焼付処理し、このようにして
得られた各被覆線を対にして2心並列に並べて複
合線とし、更にこれを同じく高硅酸ガラス繊維で
被覆し、必要によりホツレ防止のために塗料の塗
布焼付けを行なつたものである。このようにして
得た耐熱繊維被覆線は高温(例えば1000℃)での
長時間の連続使用に於いても、熱的耐久性、電気
絶縁性、可撓性などの特性がアスベスト被覆線や
ガラス繊維被覆線より優れている。したがつて、
本考案に係る耐熱繊維被覆線は、従来のものと比
較して被覆線として経済的である。 なお、本考案において、「高硅酸ガラス繊維」
はシリカ96%(重量)以上を主成分とするものを
いう。ホツレ防止にはワニス焼付処理あるいはそ
の他適宜塗料の塗布焼付を行なえば良く、本考案
がそれらにのみ制限されるものではない。また、
それらの繊維及び素線の径、素線の種類その他は
当業者が必要に応じ適宜設定できる程度のもので
あつて、本考案がそれによつて何ら制限されるこ
とはない。 次に本考案を実施例をもつてさらに説明する。 クロメル−アルメル熱電対に使われる導体のク
ロメル線(+極)、及びアルメル線(−極)の両
素線(直径1.0mm)には、予めコーン巻機から編
組機用機械コイルに巻き替えて置いた高硅酸ガラ
ス繊維をブレーダにより編組被覆し、次に、230
℃±30℃の炉内でワニス焼付処理をした。そして
導体の極性の判別用として、編組を実施した被覆
クロメル線(+極)に赤色塗料を、別に編組を実
施した被覆アルメル線(−極)に白色塗料をそれ
ぞれ約150秒間塗布焼付し、さらに両線を並列に
導線、耐熱電線、及び電熱電線として使用され
る、可撓性、耐熱性、電気絶縁性に優れた耐熱繊
維被覆線に関する。 従来は、熱電対には、シース型熱電対等が、ま
た補償導線、耐熱電線及び電熱電線には、アスベ
スト被覆線又はガラス繊維被覆等が使用されまた
市販されているが、それぞれは下記に掲げる欠点
を有している。 すなわち、シース型熱電対は、1条当りの最大
長さが制限されるばかりでなく、その場での組立
て加工が不可能であるため、使用箇所毎の所要長
さを予め正確に算出する必要がある。また、熱接
点老化等により断線した場合には修理は不可能で
ある。その他、シース型熱電対は一般に可撓性が
悪いため曲げが容易でなく、そのような曲げが要
求される用途には使用することができない。たと
えば、加熱ヒータ部と被加熱部の間にそのような
熱電対を挿入する場合、シースの外径が太く加熱
ヒーター部と被加熱部との間に隙間ができてしま
うと測定精度が低下するため、その隙間を封じる
作業を行わなければならないという欠点等があ
る。 アスベスト被覆線は、一般的に公称300℃の耐
熱性を有するといわれているが、アスベスト自体
が脆いため製造上の作業性が悪く、しかも作業上
粉塵発生による公害の問題が出るという欠点等が
ある。 さらに、ガラス繊維被覆線は、電気的特性、耐
熱性が良好であるが、それは180℃までであつて、
180℃以上になると、被覆がはげしく熱劣化し、
特に電気的特性が劣化してしまうという欠点があ
る。 本考案は、従来のそれぞれの欠点に鑑みなされ
たもので、可撓性、耐熱性、電気絶縁性などに優
れた耐熱繊維被覆線を提供することを目的とする
ものである。 そこで、本考案者らは、かかる目的を達成すべ
く、高硅酸ガラス繊維が耐熱性に優れていること
に着目し、その研究開発を続けていたところ、次
のような知見を得て、本考案を完成した。 従来の高硅酸ガラス繊維の利用が単にその優
れた耐熱性だけであること、 一般的に耐熱繊維被覆線としては可撓性も併
せて求められているが、単に被覆層を厚くする
だけでは今度はかえつて可撓性が失われる結果
になること、 それぞれ高硅酸ガラス繊維を被覆した導体を
二心並列にして全体をさらに高硅酸ガラス繊維
で被覆することによつて、全体として過度に被
覆層は厚くならず、さらに十分な可撓性が確保
できるばかりでなく、これまで達成できなかつ
た程度の優れた耐熱性が確保できること。 かくして、ガラス繊維を使つた二心並列の構造
をもつた従来の耐熱繊維被覆線では耐熱性が十分
でなかつたばかりでなく、可撓性が殆どなかつた
ことから上述の作用効果は全く予想外であると考
えられる。 なお、一般的に二心並列の構造はこれまでにも
知られているが、それは単に扱いを容易にするた
めにそれぞれ単独の導体を集合させたにすぎず二
心並列にしたことによつて耐熱性および可撓性が
ともに改善されるなどの相乗的効果は特に見られ
なかつた。まして、高硅酸ガラス繊維を二重に被
覆するという構成、そしてそれによる上述のよう
な予想外の作用効果はこれまで全く知られること
はなかつた。 ところで、実開昭49−13874号公報には、「導体
上にSiO2の含有率が90%以上あるガラス繊維の
セパレータ層、平均粒径が1μ以下の無機充填剤
を混合したシリコンの防火層を設け、その上にプ
ラスチツクの絶縁層を設けた耐火電線」が開示さ
れており、高硅酸ガラス繊維が耐熱性に優れてい
ることが述べられている。しかし、上記公報では
可撓性は意識されておらず、また、耐火性は無機
充填剤を混合したシリコン樹脂層によつて得てい
る。確かに、外部保護層によつて二心並列にする
構造も明らかにされているが、その場合の外部保
護層はポリエチレン被覆などのプラスチツク層で
あつて、耐熱性の点で高硅酸ガラス繊維被覆層を
用いたものではない。 ここに、本考案の要旨とするところは、高硅酸
ガラス繊維で被覆した導体である素線1対を2心
並列にし、さらにその上に最外層として高硅酸ガ
ラス繊維で被覆してなる耐熱繊維被覆線である。 なお、ホツレ防止のため上記繊維の被覆は編組
被覆とするのが好ましい。 添付図面は本考案に係る耐熱繊維被覆線の略断
面図であり、図中、各素線1はまずそれぞれ高硅
酸ガラス繊維被覆2を備えており、それらは対に
なつて2心並列で複合線を構成し、それらは今度
は高硅酸ガラス繊維被覆3で結束されている。図
中、符号4はワニスなどの塗料含浸部を示す。 このように、本考案に係る耐熱繊維被覆線は、
絶縁材としてのシリカ(SiO2)96%(重量)以
上から成る耐熱繊維、すなわち高硅酸ガラス繊維
を導体である素線に被覆し、次いでホツレ防止の
ためにこれをワニス焼付処理し、このようにして
得られた各被覆線を対にして2心並列に並べて複
合線とし、更にこれを同じく高硅酸ガラス繊維で
被覆し、必要によりホツレ防止のために塗料の塗
布焼付けを行なつたものである。このようにして
得た耐熱繊維被覆線は高温(例えば1000℃)での
長時間の連続使用に於いても、熱的耐久性、電気
絶縁性、可撓性などの特性がアスベスト被覆線や
ガラス繊維被覆線より優れている。したがつて、
本考案に係る耐熱繊維被覆線は、従来のものと比
較して被覆線として経済的である。 なお、本考案において、「高硅酸ガラス繊維」
はシリカ96%(重量)以上を主成分とするものを
いう。ホツレ防止にはワニス焼付処理あるいはそ
の他適宜塗料の塗布焼付を行なえば良く、本考案
がそれらにのみ制限されるものではない。また、
それらの繊維及び素線の径、素線の種類その他は
当業者が必要に応じ適宜設定できる程度のもので
あつて、本考案がそれによつて何ら制限されるこ
とはない。 次に本考案を実施例をもつてさらに説明する。 クロメル−アルメル熱電対に使われる導体のク
ロメル線(+極)、及びアルメル線(−極)の両
素線(直径1.0mm)には、予めコーン巻機から編
組機用機械コイルに巻き替えて置いた高硅酸ガラ
ス繊維をブレーダにより編組被覆し、次に、230
℃±30℃の炉内でワニス焼付処理をした。そして
導体の極性の判別用として、編組を実施した被覆
クロメル線(+極)に赤色塗料を、別に編組を実
施した被覆アルメル線(−極)に白色塗料をそれ
ぞれ約150秒間塗布焼付し、さらに両線を並列に
【表】
第1表に示す結果からもわかる通り、従来のガ
ラス繊維被覆線の場合は、700℃では絶縁抵抗が
ゼロになり、このとき手でふれると粉状になつて
しまつた。また、900℃では、絶縁抵抗がゼロに
なり、ガラス繊維がとけてしまつた。これを常温
にまで冷やすと硬化変形し素線(導体)が露出し
てしまうし、被覆材としての特性が全くなくなつ
ていた。一方、これに対して、本考案に係る高硅
酸ガラス繊維被覆線の場合は、900℃でもその繊
維が全く変形せず、常態と変わりがなく、絶縁抵
抗試験においても満足すべき数値がでている。ま
た、折り曲げ試験においても好結果がでている。
すなわち、JIS規定の折り曲げ試験を行つたとこ
ろ、本考案にかかる高硅酸ガラス繊維被覆線の場
合、700℃および900℃のいずれの加熱を行つたも
のについても、30〜40回の折り曲げに耐えたが、
従来のガラス繊維被覆線の場合には、いずれの場
合にも表面がガラス状に硬化しており、曲げたと
きに剥離してしまつた。 このような結果からも分かるように本考案に係
る耐熱繊維被覆線からなる熱電対は、熱耐久性、
電気絶縁性、可撓性にも優れ、測定物から計器ま
で同一素材で導くこともでき、さらに正確な温度
補償もできる。また、それらはシース型熱電対の
代用として使えるばかりでなく、多対型、例えば
3対型(すなわち、6心の被覆線が使用される)
の熱電対として、さらには安価であるためデユー
プレツクスタイプの熱電対としても使えることが
分かる。 さらに、本考案に係る耐熱繊維被覆線を熱電対
に使用する場合、その1条当りの長さは10000m
以上の条長とすることもでき、しかも作業現場で
の組立加工さらには修理も可能であるため、使用
箇所に応じて予め所要長さを正確に算出する必要
はない。 なお、以上の説明からすでに当業者には明らか
なように、本考案は補償導線、電熱電線、耐熱電
線にも同様に適用できるのである。
ラス繊維被覆線の場合は、700℃では絶縁抵抗が
ゼロになり、このとき手でふれると粉状になつて
しまつた。また、900℃では、絶縁抵抗がゼロに
なり、ガラス繊維がとけてしまつた。これを常温
にまで冷やすと硬化変形し素線(導体)が露出し
てしまうし、被覆材としての特性が全くなくなつ
ていた。一方、これに対して、本考案に係る高硅
酸ガラス繊維被覆線の場合は、900℃でもその繊
維が全く変形せず、常態と変わりがなく、絶縁抵
抗試験においても満足すべき数値がでている。ま
た、折り曲げ試験においても好結果がでている。
すなわち、JIS規定の折り曲げ試験を行つたとこ
ろ、本考案にかかる高硅酸ガラス繊維被覆線の場
合、700℃および900℃のいずれの加熱を行つたも
のについても、30〜40回の折り曲げに耐えたが、
従来のガラス繊維被覆線の場合には、いずれの場
合にも表面がガラス状に硬化しており、曲げたと
きに剥離してしまつた。 このような結果からも分かるように本考案に係
る耐熱繊維被覆線からなる熱電対は、熱耐久性、
電気絶縁性、可撓性にも優れ、測定物から計器ま
で同一素材で導くこともでき、さらに正確な温度
補償もできる。また、それらはシース型熱電対の
代用として使えるばかりでなく、多対型、例えば
3対型(すなわち、6心の被覆線が使用される)
の熱電対として、さらには安価であるためデユー
プレツクスタイプの熱電対としても使えることが
分かる。 さらに、本考案に係る耐熱繊維被覆線を熱電対
に使用する場合、その1条当りの長さは10000m
以上の条長とすることもでき、しかも作業現場で
の組立加工さらには修理も可能であるため、使用
箇所に応じて予め所要長さを正確に算出する必要
はない。 なお、以上の説明からすでに当業者には明らか
なように、本考案は補償導線、電熱電線、耐熱電
線にも同様に適用できるのである。
添付図面は、本考案の実施例を示す略式断面図
である。 1……導体、2,3……高硅酸ガラス繊維被
覆、4……塗料含浸部。
である。 1……導体、2,3……高硅酸ガラス繊維被
覆、4……塗料含浸部。
Claims (1)
- 高硅酸ガラス繊維で被覆した導体である素線1
対を2心並列にし、さらにその上に最外層として
高硅酸ガラス繊維を被覆してなる耐熱繊維被覆
線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6156283U JPS59168915U (ja) | 1983-04-26 | 1983-04-26 | 耐熱繊維被覆線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6156283U JPS59168915U (ja) | 1983-04-26 | 1983-04-26 | 耐熱繊維被覆線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59168915U JPS59168915U (ja) | 1984-11-12 |
JPH046096Y2 true JPH046096Y2 (ja) | 1992-02-20 |
Family
ID=30191777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6156283U Granted JPS59168915U (ja) | 1983-04-26 | 1983-04-26 | 耐熱繊維被覆線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59168915U (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4913874U (ja) * | 1972-05-11 | 1974-02-05 |
-
1983
- 1983-04-26 JP JP6156283U patent/JPS59168915U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59168915U (ja) | 1984-11-12 |
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