JPS5821045Y2 - 耐火絶縁テ−プ - Google Patents

耐火絶縁テ−プ

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Publication number
JPS5821045Y2
JPS5821045Y2 JP10530779U JP10530779U JPS5821045Y2 JP S5821045 Y2 JPS5821045 Y2 JP S5821045Y2 JP 10530779 U JP10530779 U JP 10530779U JP 10530779 U JP10530779 U JP 10530779U JP S5821045 Y2 JPS5821045 Y2 JP S5821045Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
silicone resin
insulating tape
mica
resistant
Prior art date
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Expired
Application number
JP10530779U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5624012U (ja
Inventor
健三郎 山近
市松 岸本
智弘 成富
和雄 衛藤
Original Assignee
株式会社岡部マイカ工業所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社岡部マイカ工業所 filed Critical 株式会社岡部マイカ工業所
Priority to JP10530779U priority Critical patent/JPS5821045Y2/ja
Publication of JPS5624012U publication Critical patent/JPS5624012U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5821045Y2 publication Critical patent/JPS5821045Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は耐火絶縁テープに関する。
特に高温における塩酸ガス雰囲気下においても、電気絶
縁性能を低下させない耐火絶縁テープに関する。
従来、高層ビル、デパート、地下街、病院などには、火
災に備えて消防設備用非常配線回路に耐火電線が使用さ
れている。
その代表的な耐火電線として、銅線の周りに、マイカを
砕剥したマイカ鱗片を積層したものに、シリコン樹脂を
含浸してマイカ鱗片を結合させた集成マイカシートと、
シリコン樹脂処理ガラス繊維シートとを複合させたテー
プ(以下複合絶縁テープと言う)で耐火絶縁層を形成し
、その外周をポリエチレン絶縁層及びポリ塩化ビニルシ
ース層で被覆したものが知られている。
このような耐火電線を消防庁告示第3号の耐火試験法に
準じて30分間で室温から840℃に加熱すると、ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニルはいずれも加熱分解して燃焼
する。
特に後者は燃焼に伴い塩酸ガスを発生する。
この間耐火絶縁層においても、マイカ鱗片を結合してい
る耐熱性合成樹脂例えばシリコン樹脂も分解され、マイ
カ鱗片間に間隙が生じ、この間隙間に前記の発生した塩
酸ガスが浸入し銅線間lたは銅線と大地間の絶縁を低下
する欠点がある。
本考案は前記欠点をなくすべくなされたもので、その目
的は特に高温時における塩酸ガス雰囲気下においても電
気絶縁“性能が低下することがない耐火絶縁テープを提
供するにある。
本考案者らは、塩酸ガスによる絶縁性の低下防止につい
て、昭和49年より種々検討を加え、マイカ微粉、水酸
化アルミニウム、アルミナ粉末、酸化マグネシウム粉末
等の無機質粉末を複合絶縁テープに介在させることを行
い製品化したが、高温下における塩酸ガスによる絶縁低
下を満足すべき程度に防止することができなかった。
更に研究を続げたところ、微粉末シリカゲルを使用する
ときは、絶縁低下を有効に防止し得られることを知見し
た。
その絶縁低下防止は、微粉末シリカゲルが室温時のみな
らず、高温度においても塩酸ガスを捕捉して雰囲気中の
塩酸ガス濃度を低下させるものと考えられる。
この知見に基いて本考案を完成したものである。
本考案の耐火絶縁テープの一実施態様を図面によって説
明すると、第1図はその横断面図で、1はシリコン樹脂
処理集成マイカシート、2はシリコン樹脂処理ガラス繊
維シート、3は微粉末シリカゲル含有シリコン樹脂層を
示す。
該耐火絶縁テープは、例えば連続した8 5 ?/lr
?の積層マイカ鱗片に、15%シリコン樹脂液をシリコ
ン樹脂量が10重重量圧なるように含浸シた後、低温加
熱して半硬化せしめ、これにシリコン樹脂を前記同様に
含浸させたガラス繊維布を貼り合せ、更に該ガラス繊維
布上に、微粉末シリカゲルを15重量φ含有させた30
%シリコン樹脂液をシリカゲルが201/−になるよう
に塗布し、低温加熱すると柔軟で粘着しないシートが得
られる。
耐燃性合成樹脂としてシリコン樹脂を示したが、この樹
脂に限らず、耐熱然で絶縁性を持つ例えば芳香族ポリア
ミド樹脂なども同様に使用することができる。
次に、本考案の耐火絶縁テープ及び従来知られている耐
火絶縁テープを使用した耐火電線の高温時の絶縁抵抗の
変化を測定した結果を示すと、第2図の通りである。
なお、耐火電線は絶縁テープを銅線上に巻き、その上に
ポリエチレン絶縁層、更にその上にポリ塩化ビニルシー
ス層を設けたものを使用した。
渣た試験はJISA1302に定める屋内火災温度曲線
に準じて、30分間で室温から8401で加熱昇温し、
高温時における絶縁抵抗を常法により測定した。
図において、40曲線は本考案の第1図に示す耐火絶縁
テープを使用した耐火電線、5,6,7゜8の曲線は、
本考案の第1図に示した微粉末シリカゲル含有樹脂層の
微粉末シリカゲルに代え、それぞれ、アルミナ粉末5、
マイカ微粉6、水酸化アルミニウム粉末7、酸化マグネ
シウム粉末8を使用した耐火電線、90曲線は従来の複
合絶縁テープを使用した耐火電線の場合を示す。
該図が示すように、本考案の耐火絶縁テープを使用した
耐火電線は、従来知られている耐火絶縁テープを使用し
た耐火電線に比較して高温時における絶縁抵抗の低下が
少なく優れた効果を有するものであることがわかる。
また、本考案の耐火絶縁テープを使用した耐火電線は、
消防庁が認定する合格基準である(1)加熱中定格電圧
に耐えること、(2)加熱終了直後の絶縁抵抗が0.4
MΩ以上、(3)加熱終了後1000■、1分間に耐え
ることの何れの項目にも合格するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の耐火絶縁テープの一実施態様における
断面図、第2図は本考案の耐火絶縁テープを使用した耐
火電線と、従来の耐火絶縁テープを使用した耐火電線と
の高温時絶縁抵抗の比較図である。 1・・・・・・シリコン樹脂処理集成マイカシート、2
・・・・・・シリコン樹脂処理ガラス繊維シート、3・
・・・・・微粉末シリカゲル含有シリコン樹脂層、4・
・・・・・本考案の耐火絶縁テープを使用した耐火電線
の高温時における絶縁抵抗低下曲線、5,6,7,8゜
9・・・・・・従来公知の耐火絶縁テープを使用した耐
火電線の高温時における絶縁抵抗低下曲線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. マイカを扁平に砕剥したマイカ鱗片を、該臂開面が平行
    且つ近接した状態に積層し、得られた積層マイカ鱗片に
    シリコン樹脂を含浸させた集成マイカシートと、シリコ
    ン樹脂を含浸させたガラス繊維布との複合絶縁テープの
    少なくとも1外側面に微粉末シリカゲル含有シリコン樹
    脂層を設けたことを特徴とする耐火絶縁テープ。
JP10530779U 1979-08-01 1979-08-01 耐火絶縁テ−プ Expired JPS5821045Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10530779U JPS5821045Y2 (ja) 1979-08-01 1979-08-01 耐火絶縁テ−プ

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JP10530779U JPS5821045Y2 (ja) 1979-08-01 1979-08-01 耐火絶縁テ−プ

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Publication Number Publication Date
JPS5624012U JPS5624012U (ja) 1981-03-04
JPS5821045Y2 true JPS5821045Y2 (ja) 1983-05-04

Family

ID=29337969

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JP10530779U Expired JPS5821045Y2 (ja) 1979-08-01 1979-08-01 耐火絶縁テ−プ

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JPS5624012U (ja) 1981-03-04

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