JPH04121614U - 耐火電線 - Google Patents

耐火電線

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JPH04121614U
JPH04121614U JP5536391U JP5536391U JPH04121614U JP H04121614 U JPH04121614 U JP H04121614U JP 5536391 U JP5536391 U JP 5536391U JP 5536391 U JP5536391 U JP 5536391U JP H04121614 U JPH04121614 U JP H04121614U
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JP
Japan
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tape
layer
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mica
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Application number
JP5536391U
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English (en)
Inventor
一樹 曽我部
Original Assignee
住友電気工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 品質の安定した優れた耐火性能を有するシー
ルド付きの耐火電線を提供する。 【構成】 耐火層が集成マイカテープの片面にガラスク
ロス又はプラスチックテープを貼合せ、その上に水酸化
アルミニウム又は水酸化マグネシウムの粉体を付着させ
た複合テープをマイカテープ面を導体側にして形成され
ている耐火電線。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は品質の安定した優れた耐火性能を有する金属テープのシールド付き耐 火電線を提供するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
図1はシールド付き耐火電線の一例の横断面図である。図面に示すように、導 体1上にマイカガラステープ等を重ね巻きして耐火層2を形成し、その上にポリ エチレン等のプラスチックを押出し被覆して形成した絶縁線心上に、又はこれら 絶縁線心の複数条をプラスチック繊維等の介在物4と共に撚合せ、プラスチック テープ等にて押え巻き5を施し、その上に金属テープ巻き層6を設け、さらにそ の上に耐燃ポリエチレン、塩化ビニル等の外部被覆層7を設けて構成されている 。
【0003】 このような耐火電線には、消防庁告示で定められた燃焼炉中で所定の昇温曲線 に従い30分間に常温から850℃まで昇温させ、この間に600Vの耐電圧特 性及び0.4MΩ以上の絶縁抵抗を保持するという非常に厳しい特性が要求され ている。 しかし、上述の耐火電線は試験炉で加熱した場合に、外部被覆層及び絶縁層が 熱分解して燃焼する時に発生する電気的に有害な導電性ガス(炭素分の多いガス 、塩化水素ガス等)が耐火層に侵入して電気特性を悪化させるという問題点があ る。特に、金属テープ巻き層を設けたシールド付きの耐火電線では、シールド層 が燃焼時筒状に残り、蒸し焼き状態で加熱されるため、この性能低下は顕著であ る。
【0004】 そこで、現状ではこのような弊害を防止するため、マイカガラステープの重ね 巻き層を必要以上に多く巻いたり、テープの重ね幅を大きくしている。又シール ドには編組遮蔽を施したり、金属テープシールドの時は重ね巻きでなく、開き巻 きを行ない、燃焼時のガスが内部から外部へ逃げ易い構造にしている。 ところが、加工性、コストの面からみると、マイカテープの重ね幅を大きくし たり、枚数を増やすことは加工時の作業性を悪くすると共に、絶縁体の外径が大 きくなり、又コストが高くなるという問題点がある。又電気的なシールドの面か らみると、金属テープを開き巻きに施しているため、不安が残り編組シールドは 加工面より作業性に劣るという問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の問題点を解消し、品質の安定した優れた耐火性能を有するシー ルド付きの耐火電線を提供するもので、その特徴は図1のような耐火電線におい て耐火層が集成マイカテープの片面にガラスクロス又はプラスチックテープを貼 合せ、その上に水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムの無機質粉体を付着 させた複合テープをマイカテープ面を導体側にして形成されていることにある。
【0006】
【実施例】
耐火電線全体の構造は図1と同様であり、シールドは銅テープを1/4〜1/ 6重ね巻きして形成されている。そして、耐火層2は図2に示すように、集成マ イカテープ21の片面にガラスクロス又はプラスチックテープ22をシリコンワ ニス系接着剤で貼合せ、さらに、その上に水酸化アルミニウム又は水酸化マグネ シウムの粉体23をシリコンワニス系接着剤で付着させて一体化した複合テープ を、マイカテープ21面を導体側に縦添え又は巻回により形成する。
【0007】
【作用】
上述した本考案における複合マイカテープ(厚さ0.14mm、幅10mm) と従来のマイカテープ(厚さ0.13mm、幅10mm)を、図3に示すように それぞれ直径3.2mmφの銅線12上に1/2ラップで2回巻き11したもの を約500mm長作成し、その一部分にビニル粘着テープを1/2ラップで1回 巻きしたもの13を2本並行にし、その端部を直径0.6mm銅線14で束ね、 さらに、その上にビニル粘着テープを1/2ラップで3回巻きし15、その上に 直径0.6mm銅線16をピッチ5mmで巻付けたサンプルを作成した。
【0008】 上記試料を炉中で、AC600Vの電圧を印加しながらJIS A 1304 「建築物の不燃構造部分の防火試験方法」に定める屋内火災温度曲線に準じて加 熱を行ない、絶縁抵抗と絶縁破壊電圧を測定した。図4に絶縁抵抗−温度特性試 験の結果を示す。 図4より明らかなように、本考案における改良品の複合マイカテープの耐火試 験時の絶縁抵抗は従来品より約1桁高いことがわかる。
【0009】
【実験例】
本考案の効果を確認するため本考案の耐火電線を試作し評価した。 本考案品1:厚さ約0.1mmのマイカ箔に厚さ約30μmのガラス布をシリ コンワニス系接着剤で貼合せ、さらにガラス布側に約10μmの厚さに水酸化ア ルミニウムの粉体をシリコンワニス系接着剤で付着させた複合マイカテープをマ イカ面を導体側にして、直径1.2mmφの軟銅線の上に1/6ラップで巻き、 その上に厚さ約0.1mmのマイカ箔に厚さ約30μmのガラス布をシリコンワ ニス系接着剤で貼合せた2層タイプの複合テープを、マイカ面を導体側にして1 /6ラップで1枚重ね巻きした。 この上に絶縁体として厚さ0.8mmのポリエチレンを押出し被覆した。かか る絶縁線心の3条をポリプロピレン繊維の介在と共に円形に撚合せ、その上に押 えテープを重ね巻きし、その上に厚さ0.1mmの銅テープを1/4ラップで重 ね巻きしてシールドとし、さらに、その上に厚さ1.5mmの耐燃ポリエチレン の外部被覆層を施して本考案の耐火電線を作成した。
【0010】 本考案品2:厚さ約0.1mmのマイカ箔の一面に厚さ約30μmのポリエチ レンフイルムをシリコンワニス系接着剤で貼合せ、上記ポリエチレンフイルム上 に10μmの厚さに水酸化アルミニウムの粉体をシリコンワニス系接着剤で付着 させて一体化した複合マイカテープをマイカ箔面を導体側にして直径1.2mm φの軟銅線上に1/6ラップで巻き、その上に厚さ約0.1mmのマイカ箔に厚 さ約30μmのガラス布をシリコンワニス系接着剤で貼合せた2層タイプの複合 テープを、マイカ面を導体側にして1/6ラップで1枚重ね巻きした。その後、 本考案品1と同様の構成で本考案の耐火電線を作成した。
【0011】 比較例1:厚さ約0.1mmのマイカ箔に厚さ約25μmの延伸ポリエチレン フイルムをシリコンワニス系接着剤で貼合せて一体化した2層タイプの複合テー プを、マイカ箔面を導体側にして直径1.2mmφの軟銅線上に1/6ラップで 3枚巻き、その後、本考案品1と同様の構成で比較例の耐火電線を作成した。
【0012】 比較例2:厚さ約0.1mmのマイカ箔に厚さ約25μmの延伸ポリエチレン フイルムをシリコンワニス系接着剤で貼合せて一体化した2層タイプの複合テー プを、マイカ箔面を導体側にして直径1.2mmφの軟銅線上に1/6ラップで 2枚巻き、その後、本考案品1と同様の構成で比較例の耐火電線を作成した。
【0013】 比較例3:厚さ約0.1mmのマイカ箔に厚さ約30μmのガラス布をシリコ ンワニス系接着剤で貼合せ一体化した2層タイプの複合テープをマイカ箔面を導 体側にして直径約1.2mmφの軟銅線上に1/6ラップで3枚巻き、その後、 本考案品1と同様の構成で比較例の耐火電線を作成した。
【0014】 評価の結果は表1に示す通りである。
【表1】
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の耐火電線によれば、耐火層をマイカ層、ガラス クロス又はプラスチックフイルム層及びその上に付着させた水酸化アルミニウム 又は水酸化マグネシウムの粉体層の3種類を一体化した複合テープで形成するこ とにより、従来の2層タイプに比し、著しく耐火性能が向上する。そのために、 金属シールドを有する耐火電線についてはテープの枚数が少なくてすみ、その効 果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐火電線の一例の横断面図である。
【図2】本考案における耐火層を形成する複合マイカテ
ープの具体例の横断面図である。
【図3】図2の複合マイカテープの性能確認のための試
料の構成図である。
【図4】図3の試料による絶縁抵抗−温度特性図であ
る。
【符号の説明】
1 導体 2 耐火層 3 絶縁層 4 介在物
5 押え巻テープ 6 金属テープ巻層 7 外部被覆層 21 集成
マイカテープ 22 ガラスクロス又はプラスチックテープ 23 水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムの粉

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に耐火層、絶縁層を最外層の外部
    被覆層の下に金属テープ重ね巻き層を設けた耐火電線に
    おいて、上記耐火層が集成マイカテープの片面にガラス
    クロス又はプラスチックテープを貼合せ、その上に水酸
    化アルミニウム又は水酸化マグネシウムの無機質粉体を
    付着させた複合テープをマイカテープ面を導体側にして
    形成されていることを特徴とする耐火電線。
JP5536391U 1991-04-15 1991-04-15 耐火電線 Pending JPH04121614U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5536391U JPH04121614U (ja) 1991-04-15 1991-04-15 耐火電線

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JP5536391U JPH04121614U (ja) 1991-04-15 1991-04-15 耐火電線

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JPH04121614U true JPH04121614U (ja) 1992-10-30

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ID=31929782

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JP5536391U Pending JPH04121614U (ja) 1991-04-15 1991-04-15 耐火電線

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