JPH0740897B2 - 肉料理用風味料 - Google Patents

肉料理用風味料

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JPH0740897B2
JPH0740897B2 JP4119976A JP11997692A JPH0740897B2 JP H0740897 B2 JPH0740897 B2 JP H0740897B2 JP 4119976 A JP4119976 A JP 4119976A JP 11997692 A JP11997692 A JP 11997692A JP H0740897 B2 JPH0740897 B2 JP H0740897B2
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Japan
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meat
mixture
fats
oils
powdered
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豊 奥田
Original Assignee
札幌協和食品株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばステーキ、ハン
バーグ、ローストチキン、焼鳥等の肉料理において肉の
風味を増加し、また安定した味付けができるようにした
肉料理用風味料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肉料理の味付けには食塩(塩化ナ
トリウム)、香辛料、L−グルタミン酸ソーダ或は肉用
フレーバ等の調味料の各を適量ずつ直接添加するか、或
はこれら食塩、香辛料、調味料を適当量混合した混合物
を使用している。そしてこの種の味付用混合物として
は、食塩40〜50重量%、胡椒等の香辛料30〜40
重量%、調味料1〜5重量%、糖類の増加材20〜10
重量%を適宜混合したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術のうち、食塩、香辛料等の各を単独で肉材料に添
加する方法は調理人の経験や勘に頼るため、味付けが偏
ったり、その時々の添加量にばらつきが出たり、他の混
合材料との調和が難しいという問題がある。
【0004】他方、従来の味付用混合物にあっては塩化
ナトリウムの吸湿性のために混合物全体が固化したり、
香辛料の風味が損なわれてしまうという欠点がある。ま
た、添加量が多すぎた場合に塩味が強くなってしまうこ
とになり、所謂サジ加減が難しいという問題がある。こ
のため、一般家庭はもとよりレストラン等でも経験を積
んだ調理人でなければ一定の味付けを再現することが困
難であるという欠点がある。
【0005】また、料理の材料となる肉にも品質の差に
よって風味が異なっているが、肉の風味を増加させる手
軽な風味料は従来から知られていない。このため、業務
上は肉の脂身を少量加えたりしているが、一般家庭では
行い難いし、直火を用いる焼鳥には調理上利用できない
という問題がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の欠点、問題点
に鑑み、発明者が鋭意研究した結果なされたもので、他
の混合物の固化を防止して常に流動性を保持でき、しか
も味付けの失敗を防止できると共に肉の風味を増加させ
ることができる肉料理用風味料を提供することを目的と
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した課題を解決す
るために構成された本発明は、少なくとも塩化ナトリウ
ム、香辛料、調味料を混合してなる混合物に20〜60
重量%の粉末油脂を配合したものからなる。
【0008】
【発明の概要】本発明を構成する混合物は、塩化ナトリ
ウム20〜40重量%、胡椒、ジンジャー、ナツメッ
グ、生姜、山椒、ガーリック等の香辛料10〜30重量
%、グルタミン酸ソーダ、ビーフフレーバ等の調味料1
〜10重量%を適宜量混合したもので、これには従来
「塩コショウ」、「味塩」等として知られているものを
用いることができる。
【0009】次に、粉末油脂は、牛等の動物性油脂、植
物性油脂を粉末状に生成したものからなる。粉末油脂は
原料の油脂を乳化させ、これを熱風中に噴射して乾燥さ
せることにより、微粒子状に生成して得たものを用い
る。また融点が高い植物性油脂は固型油脂をクラッシン
グして粉末状に生成してもよい。
【0010】本発明では融点が35〜65℃の粉末油脂
を用いるとよい。この融点が低いと常温で溶融してしま
うし、高いと加熱調理しないで使用するのに適さない。
また配合割合が全重量に対して20〜60重量%が適当
である。20重量%以下であると混合物の固化の防止及
び風味の増加ができない。一方、粉末油脂の混合割合が
60重量%を超えると油味が強くなるし、加熱調理する
場合に発火し易くなるという問題が生じる。
【0011】粉末油脂は混合物の固化を防止し、また配
合割合を低下させる不純物或は緩衝材としての役割を持
つ。即ち、第1に、混合物中の塩化ナトリウムは吸湿性
を有しており、吸湿した塩化ナトリウム粒子は互いに付
着し易くなるが、水分と反発する粉末油脂を混在させる
ことによってこの塩化ナトリウム粒子同志の付着を遮断
することができる結果、常温の温度変化内であれば長期
間にわたって流動性を保持することができる。
【0012】第2に、粉末油脂を加えることにより、混
合物のみを使用した場合に起き易い過剰投入を防止でき
る。即ち、混合物に粉末油脂を加えることにより、本発
明の風味料中の混合物の配合割合を低下できるから、1
回の添加動作で塩化ナトリウム、香辛料等が過剰に投入
してしまう事態を防止でき、一定の味付けを確実化でき
る。
【0013】第3に、粉末油脂は肉料理の油味を増大さ
せることができるから、味にばらつきのある肉の風味を
増加させ、より美味しい肉料理にすることができる。
【0014】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、下記の諸
効果を奏することができる。 吸湿性のある塩化ナトリウムを含む混合物の固化を防
止できるから、常に流動性に富んで使い易く、また、他
の混合材料の品質を損なうことがない肉料理用風味料に
できる。 調理の際、原材料中に振りかけるだけでよいから、極
めて使い易く、しかも肉料理の風味を手軽に増加させる
ことができる。 単位当たりの混合物の配合割合を低くしたから、調理
の際過剰投入による味付けの失敗を防止することがで
き、常に一定した味付けを実現できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳述する。 実施例1 表1は鉄板焼肉用風味料の配合材料及びその配合割合を
示す。以下、単位は重量%である。
【表1】 本実施例の粉末油脂には植物性、動物性のいずれの粉末
油脂も用いることができ、動物性の粉末油脂を用いるこ
とによりより一層肉の風味を増加させることができる。
【0016】また、鉄板焼肉にあっては、粉末油脂が直
接火と接触して燃えることがないから、その配合量を多
く設定し、風味の増加と添加量の均一性を図ってある。
【0017】実施例2 表2は焼鳥用風味料の配合材料及びその配合割合を示
す。
【表2】 本実施例の粉末油脂には、植物性、動物性のいずれの粉
末油脂も用いることができるが、鶏脂の粉末油脂を用い
ることにより、より一層風味を増加させることができ
る。また、直火を用いる焼鳥調理にあっては、粉末油脂
の配合量を20重量%に設定することにより、調理の際
に粉末油脂が燃えて肉材料の品質が損なわれるのを防止
する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも塩化ナトリウム、香辛料、調
    味料を混合してなる混合物に20〜60重量%の粉末油
    脂を配合したことを特徴とする肉料理用風味料。
JP4119976A 1992-04-13 1992-04-13 肉料理用風味料 Expired - Lifetime JPH0740897B2 (ja)

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JP4119976A JPH0740897B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 肉料理用風味料

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JPH05284933A JPH05284933A (ja) 1993-11-02
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JP6649094B2 (ja) * 2016-01-21 2020-02-19 日清オイリオグループ株式会社 調味料用粉末油脂組成物

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JPH05284933A (ja) 1993-11-02

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